2016年10月24日月曜日

2016.10.24 久喜駅前のくまざわ書店文具売場で

● 徒然なるままに日暮らし・・・・・・今日は休日ではないのだけれど,気がついたら久喜にいた。東京に行くときには必ず通過する駅だ。快速も停まるし,東武鉄道の伊勢崎線の乗換駅にもなっている。
 が,久喜駅で降りたことはなかった。一度はどんなところなのか見ておきたいと思って,というかそういう理由をこじつけて,切符を買って車中の人になったのだった。

● 駅前は普通の地方都市で,とりたてて何がどうとも感じなかった。駅前にみずほ銀行がある。ちょっと向こうに武蔵野銀行がある。酒場が並んだ一画がある。
 以前,駅の近くに立ち寄り湯があると聞いたことがあるんだけど,それがどこなのかはわからなかった。
 久喜だと大宮や東京に通勤する人が多いんだろうし,遊ぶのも地元ではなく大宮や東京になるんだろうな。月曜日の昼下がりは閑散とした印象。

● みずほ銀行が入っているビルにくまざわ書店もあった。覗いてみた。最近,文具売場も併設したらしい。文具は20%引きで販売中。
 今年の4月に出た『日経WOMAN別冊 毎日が充実している人の手帳&ノート術』が文具売場に1冊あったので,買ってしまった。

● あとは,特に特徴のある品揃えはなく,よく出そうなボールペンやノート,付箋などを手堅く揃えているという印象。それでいいのだと思う。

● 30歳を少し出たかと思えるサラリーマンがいた。きちんとスーツを着て,黒い鞄を提げている。営業回りの途中か,あるいはこちらに出張か。
 彼,履歴書を物色していた。手に取っては戻し,別なのを手に取っては戻し。

● その様子は,こちらにいろんなことを考えさせる。転職を考えているんだろうか。今の会社を辞めたいと思っているのか。仕事が辛いのか。
 折しも,電通社員の自殺が報じられているし,ぼく自身,仕事をサボってここにいるわけでね,何だか他人事とは思えないわけだよね。
 ぼくの場合は,黙ってたってもうすぐ退職だけど,彼はまだまだ先が長い。春秋に富むともいえるけれども,このあと30年も働かなくてならないのは大変だなぁとも思う。どちらかというと,羨ましさより“大変だなぁ”が勝る。

● ぼくらが子どもの頃はさ,オトーサンたちは夜7時のNHKニュースは家で見てたと思うんだよ。そのあとはナイター中継。それを楽しみにしてたよね,オトーサンたち。
 今はそんな時刻に帰ってこれるオトーサンってそんなにいないよね。特にパソコンが一人一台になってから,勤務時間が延びたような気がするんだがな。
 おそらく,やらなくてもいい仕事が増えたんじゃないか。どうでもいいことにこだわるようにもなった。バカバカしいにも程があると思うことが増えた。

● 男にとっての仕事って,究極は遊びあるいはゲームだと思うんだけど,その遊びやゲームと部活のノリで戯れることのできる人は,仕事を楽しめて,おそらく出世もするんだよね。
 でも,相性ってあるわけでさ。ゲームとしてもつまらないと感じてしまったら,これはもうどうにもならない。仕事とは我慢することと見つけたり,ということになる。

● 目の前の彼もそうなのかなぁ。そんなに辛いんだったら辞めちゃえよ。
 というようなことを思いながら,彼を見てたんだけどね。結局,履歴書をひとつ抱えて,レジに向かっていった。辛い渡世だねぇ。

● というようなドラマ(?)を垣間見ることもできるんだね,文具売場でね。

2016年10月23日日曜日

‎2016.10.22 Lanybookを見た 2

● ベルモールの落合書店(の文具売場)で,Lanybookを再度,確認。
 前回のレポート(?)をいくつか訂正しないといけない。われながら,何を見てたんだろと思ったものですから。

● まず,「見た目はモレスキンの亜流」というのはそのとおり。サイズも,ゴムバンドがあることも,ポケットサイズの中紙が96枚であることも,収納ポケットが付いていることも。
 モレスキンとの違いはペンホルダーまで付いていること。それと,収納ポケットに蓋があること。

● 「100%メイド・イン・イタリーをうたっている」のも前回の報告でよろしいんだけれども,「お値段もそれなりだ」という点については補足が必要だ。
 Lanybookのサイトを見てしまって,そのサイトにある情報まで含めてしまったから,「お値段もそれなり」と書いちゃったんですよ。
 ポケットサイズに関して言うと,売場にあるのは1,080円,1,380円,1,500円の3種。ここではモレスキンは2,000円で売られているから,モレスキンよりはだいぶ安いということになる。

● 「デコラティブな商品が多かった。男性では使えないと思えたね」っていうのにも,訂正が必要。
 ひとつだけ,男性でも持ち歩けると思えるものがあった。一番安い1,080円のがそれ。表紙の色も黒と白がある。

● とはいえ,「基本的には女性に向けた商品」ではある。しかし,向けすぎていないかという気もする。これに刺さる女性はそんなにいないかもしれない。
 シンプルなたたずまいのモレスキンの牙城を崩せるかといえば,難しいのではないかなぁ。

● で,その1,080円のやつを,どうしようかなぁ,買おうかなぁ,と悩みながら,けっこう長く触ってしまった。
 中紙のうち,最後の16枚には切り離せるようにミシン目が入っている。これは痒いところに手が届く配慮なのか,余計なお世話なのか。
 中紙は単純な白。モレスキンのようにクリーム色は混じっていない。真っ白な紙だ。もちろん方眼もあるんだけれど,横罫はA罫のようだ。

● あまり売れてはいなさそうな感じ。このコーナーに足を留めるお客さんがいない。
 モレスキンのコーナーも同様なので,こうしたある程度以上の価格のノートは,地方ではあまり売れないんでしょうね。

2016年10月17日月曜日

2016.10.15 Lanybookを見た

● どこで見たかっていうと,宇都宮はベルモールに入っている落合書店の文具売場で。
 見た目はモレスキンの亜流。日本のメーカーが出しているのかと思ったんだけども,ネットで検索してみたら「イタリア産まれのファッションノートブック」ということ。
 株式会社ポウプ企画というのが,総輸入代理店になっているらしい。

● 100%メイド・イン・イタリーをうたっている。モレスキンは,デザインはイタリアでやっているけれども,生産は中国だ。それに対して,こっちは全部をイタリアでやっているよ,と。
 お値段もそれなりだ。基本的には女性に向けた商品だろう。男性が買うのは,女性への贈答品として買う場合に限られるのじゃないかと思った。

● たくさんのラインナップがあるようなのだけど,この売場にあったのはデコラティブな商品が多かった。男性では使えないと思えたね。
 そもそも,文具全般について,顧客は女性。メーカーもそれを前提にしているのじゃないかね。

● 男が使うのは質実剛健。あまり遊びは入れられない。中高年ははっきりそうだ。若い層でもここは変わらないのじゃないか。
 質実剛健では高額にできないってことはないと思うけれども,「ファッション」をうたうようなものにはなかなかできない。

● ぼくなんか,ダイスキンでいいと思っているわけだから,その20倍近いお金を払って,Lanybookを買う気にはならないな。Lanybookが持っている機能はダイスキンでほぼ100%代替できる。
 それ以上に文具で遊びたいとは思わない。自分が使っているものを人に見せびらかしたいとも思わない。中年男の大半はそうだろう。

● 今どきだったら,機能だけでいいなら安価でできる。最低限ではなく,かなりの水準の機能であっても,機能だけでいいならさほどに高くはならない。その代表は腕時計と電卓だ。
 要するに,男なんか何をやっても安あがりですむんだよ。古典的な“飲む・打つ・買う”つまり,“酒・ギャンブル・女”から自由になれていれば,何をやったって,そんなにお金はかかるまいよ。

2016.10.15 キャラクター手帳

● もう来年の手帳は買ってあるので,文具店に用はないんだ。けれども,ジョイフル本田(あるいはジャパンミート)に買いものに来ると,2階にあるジョイフル2に立ち寄ることになる。
 買うあてはないんだけど立ち寄る店。文具店,書店,パソコン・ケータイショップの3つ。

● 8月に来たときには,それまであった文具を扱った雑誌,ムック,単行本の売場が消えていた。が,今はある。8月に見逃したのか,いったんはなくなったものが復活したのか。
 ムックの中心は枻出版社の「趣味の文具箱」のバックナンバーだ。ほかには,文具を素材にしたエッセイ集とかじゃなくて,実用書というか「術」を説いたものが多い。手帳術,ノート術,メモ術といった。
 これが「Angers」になると,むしろ串田孫一さんのエッセイなんかが置かれることになる。書斎をテーマにした展示らしいんだけど。

● 今回注目したのは,いわゆるキャラクター手帳。圧倒的にディズニーのキャラが多い。たいしたもんだね,ディズニー。
 夥しい数の手帳があるわけだけれども,中身は数通りしかない。あとは,大きさだったり,線の色だったり,余白の取り方だったり,紙質だったり,その程度の違いにすぎない(と言ってしまっては申しわけないのですが)。

● だったら,好きなキャラクターが表紙に踊っていたり,中紙にあしらわれていたりするものがいい。だって,中身なんてどれも似たようなものだし,そんなに細かい使い方なんてしないんだし。
 と考える人が買っていくのだろう。事柄の性質上,女性が多い。女性に限られると言ってもいいかも。

● 少し前までは女子高校生がこの手のものの主要ターゲットかと思っていたんだけど,最近はそうでもないようだ。ユーザーの高齢化が見られるのじゃないかなぁ。
 娘と来ていたオバチャンが物色していた。娘用ではなくて,自分に買うつもりなのだと思えたね。

● 手帳なんてこういうノリで選んでもいいのかもしれないよね。この対極にあるのがフランクリンプランナーなんだろうけど,フランクリンプランナーを使っている人って,つまるところはリコウバカなのかもしれないよなぁ。

2016年10月14日金曜日

2016.10.14 Preppy,復調

● 39本のカートリッジを文字に変えてきたとはいえ,まだ2年と半年しか使っていない。200円のチープなボディの万年筆とはいえ,自ずと愛着も湧いてくる。まだまだ使いたい。

● と思いながらPreppyのキャップをはずして,ダイスキンに字を書いてみた。ら。
 おやっ,元に戻ったみたいだ。インクの出が良くなった。さっきまでの不調は何だったんだろう。インクが均一ではない? まさか,そんなことはないだろう。

● これならしばらく使えそうだ。もう浮気はしないから頑張ってくれ,ぼくのPreppy。
 カートリッジ100本を使うことを目標(?)にしよう。残りのダイスキンをすべてこのPreppyで使うことができれば,100本どころではないことになるけれど,可能ならそこまでもってくれ。

● Preppyも予備を何本か持っているわけで,もう万年筆を買う必要はないな。今あるもので一生分を賄える。
 プラチナのカートリッジも一生分,手当て済みだ。コンバーターをPreppyで使うつもりはない。コンバーターを装着すれば,いろんなインクを試すことができるけれど,それをやるつもりはない。プラチナのブルーブラックでいい。

● なぜなら,プラチナのブルーブラックならダイスキンで裏に写ることはないからだ。ブラックを試したこともあるのだけど,やはり裏にはいかない。
 ちなみに,セリスキンだとブルーブラックなら無問題なのだが,ブラックだと激しく裏抜けする。とんでもなく滲む。

● それにしても。先ほどまでの不調は何が原因だったのだろう。ダイスキンの紙質が不均一だから? そんなことはない。別の紙に書いてもやはりダメだったのだから。
 原因はPreppy側にあったはずだ。どういうわけだ。今は絶好調だ。

● 常用している道具の調子が良くなると,こちらの気分も良くなるな。

2016年10月13日木曜日

2016.10.13 Preppy,不調

● 先日,キャップの嵌合が再び緩くなったので,何度目かの瞬間接着剤を投与した。それでしばらく快適に使えていたんだけど,昨日(12日)から調子がよろしくない。
 どのようによろしくないのかというと,書き始めにインクがかすれるのだ。

● Preppyはプラチナ独自のスリップシール機構が組み込まれている。インナーキャップがあって,ペン先のインクが乾くのを防いでいる。だから,しばらく使わないで放置しておいても,インクが固まったりしないから,最初からスラスラと書くことができる。それがプラチナの売り(のひとつ)なのだ。
 200円のPreppyにもそれが施されているのが凄いところだけれども,そのPreppyが書きだしでインクがかすれる。インクの出が悪くなる。

● インナーキャップがダメになったようには思えない。瞬間接着剤の連続投与のせいで,キャップがカチッと閉まらなくなっているのかもしれない。わずかに隙間ができているのかも。
 あるいは,ペン先に傷みが出たか。見た目では何も問題なさそうなのだが。

● 1日経ってもよろしくないな。書きだしだけなんだけどね。そこを過ぎれば,今までどおり書けるようにはなる。
 ペン先が歪んだ? 寿命なのかも。寿命をまっとうして使えなくなったのならば,ユーザー冥利だ。39本目のカートリッジを装着しているわけだけど,200円のPreppyをここまで使った人は,そんなにはいないと思うのでね。

2016年10月12日水曜日

2016.10.12 考えない人にメモは要らない?

● ヒラメキを逃さずにメモせよ,というけれど,ぼくにはヒラメキなんてやってこない。ヒラメいているのに,それがヒラメキと気がつかないだけなのか。

● 量的にはかなり書いている方だろう。愚にもつかないことをたくさん書いているだけなんだが。
 価値あることだけを書こうとすると,頭の中でスクリーニングすることになる。それをすると脳につまらぬ負荷をかける。それはよくないから,スクリーニングしないでとにかく全部書く。その方がいいと思っている。

● 当然,玉石混淆になる。圧倒的に石が多いはずだ。基本,それでいいんだけれども,それにしても玉がなさすぎないか,オレよ。

● なぜメモが大切かと説く場合,ヒラメキはメモしておかないとすぐに忘れるからだ,というのがお約束事になっている。ここがメモへと誘う際の,第一のインセンティブだ。
 しかし,無から有は生まれない。ヒラメキもまた考えるという作業の果てに浮かんでくるものだろう。考えないでいて,ヒラメキを待っていても仕方がない。つまり,考えない人にメモは必要ない。

● ぼくにヒラメキが来ないのも,玉がないのも,そう考えると納得がいく。多くの人はぼくと同様に,考えることを余儀なくされるような生活はしていないと思われるので,メモなんかしても仕方がないのかもしれないよね。
 本当はそうなのかもしれないんだよね。文具メーカーの思惑に踊らされているだけなのかも。ここで文具メーカーを悪役にしてはいけないのだが。

2016年10月10日月曜日

2016.10.10 個人名を冠した手帳

● 今,書店や文具店の手帳売場に行くと,個人の名前が冠された手帳がけっこうあることに,あらためて気づく。
 和田裕美の「営業手帳」や藤沢優月の「夢かな手帳」はもうこの分野の老舗って感じがする。陰山英男「陰山手帳」,小宮一慶「ビジネスマン手帳」,田村仁人「合格手帳」,安藤美冬「20代手帳」。
 最近は(2年前からか),齋藤一人さんの「ついてる手帳」も出た。ほかにもたくさんある。

● 個人の名を冠した初めての手帳は,竹村健一さんの「これだけ手帳」でしたか。邱永漢「実務手帳」もあったね。中村天風「成功手帳」なんてのも。これは,たぶん,今でもあるんだと思うけど。
 これらの特徴は掌サイズであること。文字どおりの手帳。著名人の名を冠しているだけで,中身は能率手帳とたいして変わらなかった。
 「実務手帳」には,邱さんのお勧めのレストランの名前と住所と電話番号が載っていたりした。付録部分が分厚くなって,かえって使いづらいのじゃないかと思った。

● 昨今の冠手帳も,基本はどれも似たようなもの。ページの隅の方に作者の著書から文章を転載して,それが本手帳の特徴です,としているものもある。
 冠になる人のカリスマ性(?)に頼っている。版元にすれば,一定数の売上げが見込める手堅い商品になっているのだろう。

● ぼくは手帳はシンプルがいいと思っている。能率手帳でいいと思う。
 凝った使い方をしようとするな,と言いたい。手帳で夢が叶うのか,叶った人がいるのか,とも言いたい。

● かといって,ぼくも若い頃は(いや,中年になってからも)手帳で夢が叶う的なことを信じていたというか,それに縋りたいと思っていたところがある。
 だから,若い人が(中年も)こうした手帳を買って使うことに対して,とやかく申しあげることはない。あなたのお金だ。好きに使うがいいのだ。

● 冠手帳に限らないけれど,昔と比べると,判型も大きくなり,厚くなった。手帳が大型化しているということは,今のビジネスマン(ウーマン)は昔の人よりもたくさん書いているってことになる。何だかんだ言って,そうなるはずだ。

● 逆に,昔の人はあまり書かなかったのだ。備忘録的に予定を書いておくだけだったのだろう。手帳とはそういうものだった。
 今はそれ以外にもたくさん書いているのだろう。書く必要のないことを書いているという側面があるにしても,基本的にはいいことだと思う。書くのは悪いことではない。

2016年10月6日木曜日

2016.10.04 ぬり絵が流行っている?

● 宇都宮はヨドバシの文具売場をウロウロしてたらば。ぬり絵コーナーができていた。
 ぬり絵がまとまって置かれていて,背後に色鉛筆が配されている。パイロットのフリクションの色鉛筆。

● ぬり絵で儲かるのは色鉛筆のメーカーだから,とりあえずわかりやすい話。仕掛け人はパイロットか。

● ところが,ググッてみると,「フランスで人気に火が付き,今や世界中で注目されている大人の塗り絵“コロリアージュ”」だとか,「浅田真央で改めて注目された「大人の塗り絵」が今,密かなブーム!」だとかっていうタイトルの記事が出てきた。
 荒川区には「ぬりえ美術館」なるものもあるらしい。

● 筆記具メーカーが企んでブームを起こすなんてことのできるはずもないか。
 どういう理由でかはわからないけれども,ぬり絵がブームになった。じゃあ,このブームに便乗していこう,ということなんでしょうね。

● ぬり絵なんだから,これも女性が主体のムーブメントなんだろうな。ぬり絵の道具は色鉛筆には限らないけれど,色鉛筆ってやっぱり女性が似合うイメージだよね。
 それを男がするというのもまた,いいものだろうけど。今は,男女でジャンル分けするような時代ではないものな。

2016年10月4日火曜日

2016.10.01 ジョイフル2はフランクリンプランナーが充実

● 来年の手帳はほぼ出揃っているのだろうか。ジョイフル2の手帳売場も一段と充実というか,拡張されていた。
 フランクリンプランナーが充実している。綴じタイプ,システム手帳タイプ,ここならひととおり揃っている感じ。
 これだけの品揃えを整えて,売場を作っているんだから,それなりに売れているのだろう。あるいは,1冊あたりの利幅が大きいのか。

● フランクリンが出している手帳の使い方に関するガイドブックを若い頃に読んだことがある。しかも,複数。
 結局,フランクリンプランナーを使うことはなかったけれど,こういうのってけっこうな引力を持っているよね。

● これを使えば,自分もできるビジネスマンになれる,充実した人生を送れる,濃密な時間の使い方ができる,と思ってしまいがちなんだよね。
 「単なる手帳ではありません。日々の生産性の向上はもちろん,理想の自分,理想の人生に近づくためのツールです」なんて言われれば,フランクリンプランナーが打ち出の小槌に思えるかもしれない。

● これを使っている人がけっこうな数いると思われるんだけど,フランクリンが提唱しているような使い方をできている人はどれほどいるんだろうか。
 間違ったことを提唱しているわけではない(ように思う)。けれども,どこかにまやかしというか,詰めの足りないところがあるという違和感は若い頃から持っていたね。

● っていうか,このとおりに自分ができるとは,若くて自分を買いかぶりがちだった当時でも,さすがに思えなかったわけですよ。
 それで実際に使ってみようとは思わなかった。

● 目標管理,時間管理,情報管理と,やたらに管理という言葉が出てくるんだけど,自分の人生と自分の生活を管理一色に染めてしまっていいのか。たとえ,管理人が自分自身だとしても。
 ぼくなんかだとかえってストレスを増やしてしまう結果になりそうだ。

2016.10.01 ジョイフル2で来年の手帳を買った

● 宇都宮と上三川の境にあるジョイフル本田の2階,ジョイフル2で来年の手帳を買った。結局,BindexのN0.011。今年と同じ。
 自分にはマンスリーで充分だと思う。ひょっとしたら,手帳は要らないかもしれないとも思う。メモ帳だけでいいかもしれない。

● けれども,仕事をしている間は今までのスタイルを持続しよう。手帳はBindexのN0.011,メモ帳は小型のダイスキン。
 仕事を辞めて悠々自適(になるかどうかは不明)の生活になったら,手帳はダイソーのA6マンスリー手帳(これがいくつもあるわけだが)を買って,すでに買ってあるコクヨのSYSTEMICに入れて使おう。メモ帳はCampus。

● それまでに,ダイスキンの在庫をすべて使うことが前提だ。けっこう処分もしたので,ちょうど使い切ることができるかもしれない。
 そのダイスキン様のダイソー手帳もいいなと思っているんだけど,これは使うことがないまま,朽ち果てそうだな。

● ほかにも高橋,ノルティはもちろん,モレスキン,エディト,ほぼ日ウィークスなど,手帳のほぼ全貌を把握できるかもしれないと思わせる品揃え。マルマンのルーズリーフタイプの手帳(スケジュールノート)もあった。
 もちろん,数ある手帳の中の主だったものしかないので,文字どおりの全貌というわけには到底いかない。が,世の中にはこれだけの手帳があるのかという思いに浸ることはできる。

● これだけの手帳があるわけだから,そのすべてを実際に使ったうえで,自分が最善と思うものを選ぶなどということは,どうやったってできない相談だということもわかる。
 選択の自由とはいいながら,手帳を選ぶという卑近な例においても,たまたま,偶然,縁,そういったものに導かれて選んでいるにすぎない確たる理由があってカチッとした選択をしているわけではない。

● さらにいえば,確たる理由があっての選択が,偶然やたまたまより結果良好かといえば,そうとも限らないのが,また面白いところでもあるだろう。