2020年8月17日月曜日

2020.08.17 無印良品版の測量野帳

● 手元に無印良品版の測量野帳(SKETCH BOOK)が何冊かある。無印の製品名は「紙クロス 手のひらサイズポケットノート」。ファミマが無印製品を取り扱っていた頃に買ったものだ。
 これを今でも無印は供給しているのか。去年,錦糸町パルコに入っている無印の店で見たことがあるんだけれども,後にも先にもその1回だけだ。銀座の旗艦店でもぼくは見たことがない。

● 無印版の特色は,表紙に文字が箔押しされていないところ。コクヨ版の深緑に英文字を箔押ししているのもかなりいいので,どちらを良しとするかは好みの問題。
 ただ,使っているうちに箔押しが剥げてくることはあるだろう。最初から文字がなければそいういうこともない。無印版の方が経年劣化が少ないと言えるかもしれない。

● コクヨ版だって,測量の現場で使われるよりも普通のノートとして個人利用されている比率の方がずっと大きいだろう。LEVEL,TRANSIT,SKETCH の3種あるが,個人で3つを使い分けている人はあまりいないと思われるので(ほとんどが SKETCH を使っていると思う),表紙に文字が入っている必要はない。その形態から野帳だとすぐわかるのだから。
 だからといって,コクヨが表紙から文字を取り払うわけにはいかない。現在も測量や建設の現場で使われているからだ。本来の使い方をしてくれている人がいる以上,その人たちがパッと見て LEVEL なのか TRANSIT なのかわからなければいけない。

● というわけで,コクヨ版と無印版の違いは,は表紙の表面だけだ。あとはまったく同じ。
 測量野帳には唯一,弱点というか使いづらいところがある。折丁から次の折丁に移るページだ。折丁を5つ,接着剤でくっつけているのだが,接着面が1mm以上あるために,そこで段差ができてしまうのだ。それがストレスになる。折丁は4枚の紙を二つ折りにしたものだから,8枚ごとにこの段差がやってくる。
 無印版もそこは同じだから,コクヨのOEMであることは歴然としている。

● だったら,表紙は深緑のままに無文字にすればよかったのにと,ぼくなんかは思ってしまうのだが,それでは無印の顔が立ちませんわねぇ。
 野帳に関しては,無印版の存在理由は限りなく少ないような気がする。これが無印流だよと言われても,ちょっと待てよ,と言いたくなるところがある。

● ところで。無印版は健在でありますね。無印の通販サイトで扱っている。しかも,1冊150円。
 コクヨ版はカウネットで10冊で1,474円。値段はほぼ同額なのだが,カウネットでは1,000円以上の注文で送料が無料になるのに対して,無印では5,000円買わないと無料にならない。34冊買えば送料が無料になるわけね。

● 他の商品は店頭価格と同額だ。ネットだからといって安くしているわけではない。野帳が150円というのは,店頭では扱わず,通販のみにしているからか。
 もし店頭でこの価格で販売したら,コクヨは無印への製品供給を停止せざるを得なくなるだろう。

● が,150円で販売しているとなると,儲けはあるんだろうか。コクヨはいくらで納品しているんだろうか。
 問屋価格で消費者に販売しているわけだろうから,1回の注文で相当数が捌けないと割が合わないと思うのだが,割が合う程度には量が捌けているのだろうか。

● ちなみに,測量野帳はナカバヤシからも出ている。LEVEL BOOK だけのようだが。藍色の表紙に「LEVELING NOTE」と箔押しされている。
 判型はコクヨ版と同じ。中紙のレイアウトはもちろん,40枚であることもコクヨ版と同じ。違いは製本の仕方。コクヨ版は折丁5つを重ねて接着して表紙を付けているが,ナカバヤシのは20枚重ねて二つ折りにして,中央を糸で綴じている。
 したがって,コクヨ版のように8枚ごとに開き方に違和感を覚えることはないはずだ。が,パタンと180度開く快感もないわけだろう。閉じた状態でもコクヨ版のように安定して閉じているわけではなく,膨らもうとするはずだ。
 どちらがいいかは好みによるところだと思うが,その製本の仕方を知って,自分はコクヨ版で行こうと思った。

● 「LEVELING NOTE」に3mm方眼のもあるようなのだが,何せ現物を見たことがないので,どんな按配なのかはわからない。わかる必要もないっちゃないんだが。
 そのナカバヤシ野帳,文具店で見かけたことはないが,通販サイトのモノタロウで1冊139円で販売している。ただし,いくら買えば送料が無料になるのかは調べていない。

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