2013年6月13日木曜日

2013.06.13 Associe 2012年11月号-手帳術2013

編者 坂巻正伸
発行所 日経BP社
発行年月日 2012.10.10
価格(税別) 657円

● 『Associe』の手帳特集。これも昨年のうちに買って,そのまま放っておいたもの。

● 人の手帳を覗く楽しみ。その楽しさも逓減してきた。老化現象のひとつだと思っている。たかが手帳だろって考えちゃう。
 その下には,もはや自分が何者でもないことが明瞭になって,今さら何をしたってな,ってのがある。老化現象だよねぇ。

● もうひとつ,自分の手帳の使い方が固定していること。そして,それを変えるつもりがないこと。また,変えなければならないような外的条件の変化がないこと。
 それも老化現象なんじゃないのって言われると,たしかにそうかもしれない。いい意味でも悪い意味でも,手帳に関しては安定している。

● それと,ぼくにメモを取る習慣がないってのもあるかもしれない。メモを取らないってことは,手帳に求める用途の主要なひとつを欠くってことだから,手帳への思い入れもその分低いかもしれない。
 でも,メモを取る人ってすごいなぁと思う。ぼくの考えるメモは思いつきを書きつけるってものなんだけど,思いつきがあるってことがまずすごいし,それを手帳なりメモ帳に書くってのがすごい。
 芸人って,ネタ帳を持ってるだけで,大したものだと思っている。

● 電車の中でノートパソコンを開いて仕事(だと思う)をしている人を見ても,何も感じなくなった。田舎でも珍しい光景ではなくなっている。
 けれども,そういう人たちを見て,できそうな人だと感じたためしはない。効率の悪い仕事をしてるんじゃないかと見えてしまうんですね。根拠は何もないんですけどね。
 手帳にびっしりと何かを書いてる人を見かけると,たぶん同じ印象を持つんじゃないかと思う。

● 糸井重里さんのインタビュー記事があって,それが本特集の白眉といっていいだろう。そこから引用。
 当時,社員が他者の手帳を調べようとしたので,「それはやめよう。横をみてはいけない」と言いました。普通の発想だとマーケティング調査をしたくなる。でも,横を見ると,それだけで仕事をした気になっちゃうんですよね。そこから生まれてくるものはほとんどなくて,まず自分の頭で考えることが大切なんです。 ユーザーの声は本当に聞きます。でもそれを反映するかどうかは,検証していくほど道筋は限られてくる。ユーザーの声と僕らの声って大体同じなんです。改良してほしい,利便性を高めてほしいという要望は,僕らも既に試作をして,やっぱり違うとボツになったものが少なくない。

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