● JRで東京に出たので,上野で降りて駅構内の ANGERS を覗いてみた。覗くだけで何も買わないんだけどね。
最近は鉛筆売場しか見ないッス。セレクトもさることながら,ディスプレイが上手いですよねぇ。照明の使い方も。
鉛筆売場の主役は BLACKWING。鉛筆本体のほかに,1,540円のキャップ(BLACKWING の用語ではポイントガード),2,310円のエクステンダーが並んでいる。あと,鉛筆削り(2槽式のやつ)やノートブックが置いてあるわけね。
● ひょんなことから,キャップは2個買ったけど,鉛筆本体を買うつもりはない。分不相応という言葉を知ってる人間だからね,ぼくは。こういうものは,然るべき人が使えばいいので,その然るべき人にぼくは含まれない。
1本の価格が352円とか550円とかですからね。こんなもの,誰が使うんだよ,とも思うわけでね。
● 大人のための鉛筆,クリエイティブを刺激する鉛筆というのがキャッチコピー。クリエイター向けということらしいね。
ANGERS のディスプレイの仕方を見ると,画材として位置づけているようだ。文字を書くよりスケッチや図を描くのがクリエィティブな感じはたしかにするねぇ。
● けど,貧乏画学生がこんなものを使うとは思えない。絵を描くのを趣味にしている素人さんが使うんだろうか。素人って下手なくせにいい道具を揃えたがるじゃないですか。
クリエイターに憧れる凡才がカモになっているということでよろしいか。
ヤフオクのサイトを見ていたら,コーリンの三角形の消しゴム付きの鉛筆が,2箱(8本)で14,000円で落札されていた。そういう世界なのか。
1本あたり1,750円。BLANCWING の数倍だ。Amazon ならハイユニ1ダースが1,382円で買えるんだけど,それより高い。
● 合理では説明のつかない世界だな。そういうものなのか。たかが鉛筆でなぁ。
落札者はこの鉛筆をどうするんだろう。使わないで飾っておくんだろうか。時々,眺めて悦に入るんだろうか。いや,どうしようと勝手だけれども,鉛筆にも実用以外の価値があったのだなぁと,蒙を啓かれた思いがしてさ。
● 鉛筆もコレクションの対象になるというあたりまえの事実。コーリンのこの鉛筆は生産数が少なかったんですかね。消しゴムが三角という珍しさが高値を呼ぶのか。
にしても。1本1,750円で買う人がいるという事実に驚いた。ディープな世界があるんだねぇ。
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