2024年11月12日火曜日

2024.11.11 鉛筆メインの筆箱がまだできてない

● 盛岡に来た。ビジネスホテルに投宿。2階のラウンジにいる。
 一般開放としており,隣では高校生が受験勉強中。サラリーマンもパソコンを開いて,(たぶん)緩くお仕事中。Let's note が多く使われているようだな。

● ぼくは家でやっていることを場所を変えてやるだけだけどね。鉛筆は1本だけ,ミミックに挿して持ってきた。
 さぁ,野帳にどうでもいいことを書いて過ごすぞ。

● コクヨの鉛筆シャープ(Campus Junior Pencil)も持参。0.9㎜。小学生用のシャープペンでしょう。
 その名のとおり,鉛筆タッチで使いやすい。シャープペンなんて,これで良かね。外出時のお供はこれで良かと。

● いや,じつは鉛筆メインの筆箱を作りたい。難しい話ではない。小学生はみんなその筆箱をランドセルに入れている。
 けど,コンパクトにしたいんですよ。小学生が持ってるような大きなやつじゃなくて。

● 教室に鉛筆削りが置いてあるのが小学生の強み。こっちにはそのアドバンテージがない。
 鉛筆削りが決まらない。三菱鉛筆の Palette でも厚みがありすぎる。
 それ以外はだいたいイメージはできているんだけどね。

2024年11月11日月曜日

2024.11.11 宇宙の中心

● 鉛筆使いの理想郷(の少なくとも1つ)。北星のクラフツマン,9606,9500の3本を取り替えながら使って行く。
 使いかけの鉛筆から使っていくという,自分で作ってしまった窮屈な規則に縛られて,この理想郷に入るのはしばらく先になる。が,時々は先行して理想郷を体験している。

● クラフツマンは,文字どおり,字を書く用ではないのだろう。
 字を書いていると,かすかに粘っこい感じがする。

● 9500はトンボ8900や三菱9800の並び。最も競争が激しく,大手の評価が確立している価格帯。
 が,北星9500は頭ひとつ抜けている。鉛筆だから試し書きをしてから買うものではないが,使ってもらえばわかる。利益は出ているのかと要らぬ心配もしたくなる。

● しかし。字を書くだけの人間には9606が秀逸。トンボ2558も良くできているが,9606がわずかに勝る。消しゴムを付けて77円とは恐れ入る。
 ただし,鉛筆は鉛筆であればいいのであって,消しゴムのことは消しゴムに任せよ。つまり,消しゴムは付いてない方がいい。が,逆の意見の持ち主も多いだろう。

● そういうことはどうでも,字を書くなら北星9606が決定版だと断言してしまいたい。
 文具民界隈には,筆記具を使うために書(描)くという倒錯が跋扈している。悪いとは思わぬが,参考書や勉強法にやたら詳しいのに勉強はからっきしできない受験生みたいだな,とは思う。

● 9606が決定版なのだから,これ以上の鉛筆探しはスッパリ止めて,9606で書くことに専念せよ。鉛筆を使うことが目的ではないだろう。アウトプットの質量を高めることが眼目のはずではないか。
 以上,自分に言ってますからね。アナタに言ってるんじゃないですよ。

● いやね,測量野帳と9606があれば,天下に敵なしですよ。測量野帳と9606があるところが宇宙の中心。宇宙の中心にいるのだから,有象無象はどうでもいいんですよ。
 かつ,測量野帳と9606は持ち歩けるわけでね。自分がどこにいようと,自分のいるところが常に宇宙の中心というわけですよ。

2024年11月9日土曜日

2024.11.09 上質って何なんだ?

● チョコチョコと2Bの高級(?)鉛筆を試している。滑らかさなら MONO100 が一番かなぁとか思うわけだが,取っ替え引っ替え使っているうちに,自分が今何を使っているのかわからなくなる。
 目隠しされたら,たぶん,当てることはできないだろう。上質は一点に収斂するものだ。

● そうした後で北星9500の2Bを使ってみると,オッと思う。これで全然いいじゃないか。
 北星9500に代えて三菱9800でもトンボ8900でも同じだろう。これでいいじゃん,となると思う。諸君,上質って何なんだ?

● 池袋に来たので,伊東屋池袋店を覗いてみた。この場所で商売して,テナント料を払いながら利益を確保するのは,素人が考えるほど楽ではないだろう。
 利幅の大きい商品を売らないと,食べていけない。文具のメインユーザーは児童・生徒・学生であって,顧客単価は高くない。周辺ユーザーの社会人を捕まえないとね。
 高額路線に傾くことになる。学童用品のコーナーはあるが,9800や8900は置いていない。ある程度の収入のある世帯の子供たちよ,いらっしゃい。

● 高額=上質 なのかどうかはわからないけれども,キラキラと眩しい高額商品を見て歩いた。伊東屋自身,ROMEO ブランドを展開している。
 邪気のない若い頃に,ぼくもいくつか購入してるんだけども,今となってはこのキラキラにあまり惹かれなくなっている。それゆえ,上質とは? などとことさらに問題にしているのだと思う。

● 蔦屋書店浦和店。久しぶりに実店舗で BLACKWING の鉛筆を見た。トラベラーズファクトリーでトラベラーズノートとのコラボ製品は見てるんだけどね。
 鉛筆単体ではなくて,ノートとセットになったやつね。こういうのは在庫を引きあげていないんですかね。他に,鉛筆キャップと2ステップ鉛筆削りがありました。

● ノートとセットで4,000円超。無地と横罫がある。誰が使うんだかな,こういうの。
 測量野帳と北星鉛筆9500でいいんじゃないの? 実質的な違いが何かあるんだろうか。
 ちなみに,Amazon だと2,980円ね。それでも買わんけど。

2024年11月8日金曜日

2024.11.08 アナログのモバイル問題

● 用事があったわけではないが,都内に2泊。と言っても,家でやっていることを宿泊先でもやるだけののと。
 だから,測量野帳と鉛筆は持っていくことになる。もちろん,消しゴムと定規も。念のために補助軸も1本。

● が,鉛筆メインの筆箱は作れないまま。今までのペンケースに鉛筆を3本入れてきた。
 Bの鉛筆3本では鉛筆削りが必須になる。ところが,三菱 Palette でもけっこう嵩張る。ここが鉛筆メインの筆箱作りのネック。
 筆箱も大きめにすれば解決する。が,できれば小さくまとめたいわけッスよね。

● 手帳も今年はバイブルサイズからA5に替えた。あたりまえだが,大きく重くなる。それを上回るメリットがあるからA5にしたのだが,持ち出すのは厄介だ。
 手帳には極細の4色ボールペンを使っているのだが,鉛筆よりはだいぶ太くなる。それも一緒に筆箱に入れたいわけで,これも鉛筆メインの筆箱作りを難しくしている。

● で,今日,帰宅。このカオスが落ち着くんですわ。
 野帳と鉛筆だけの話ではない。字消板とかポケット辞書とか両面テープとか,脇役たちがいつもの場所にいることも大きい。こらはもう自宅ならでは。

● デジタルのモバイルはスマホの登場で抜本的な解決を見たけれども(それでもPC持ち歩いてる人,いるけどね。外国人に多い),アナログのモバイルは元々の問題が小さかっただけに,その小さい問題がそのまま残っている。
 動かないのが一番ってことになりそうだよ。しかし,それを解決とは言いませんわね。カイケツしまっせ,引っ越しの◯◯◯,と行きたいところですよ。

● そういうときは鉛筆にこだわるんじゃなくて,シャープペンでいい。コクヨの鉛筆シャープと消しゴムを持ち出せばすむことではあるんですよ。
 けど,それを解決というのかいうと,それもちょっと違う気がするンす。

● 3月までは万年筆をメインにしていたので,こういう問題は生じなかった。鉛筆に替えたがゆえに生じた問題だ。
 鉛筆だといくつかの補装具が必須になるから,そららも一緒に持ち出さないといけないのでね。

● では鉛筆などやめて万年筆に戻せばいい,ってか。そうは行かない。なぜなら,この悩みを悩むのはけっこう楽しいのでね。
 今のところはだけれども,鉛筆って,それくらいの悩みは引き受けようと思うほどには,何かいいんですよね。使っていこうと思わせるんですよ。

2024年11月4日月曜日

2024.11.04 鉛筆の軸の細さを補わずともよくなった,と思ってたけど

● 鉛筆の最大の弱点は軸が細すぎること。短くなれば補助軸が太さを補ってくれるけれども,それまではソニックのこんなの(右の写真)や,クツワのぷにゅグリップや,貫通式の補助軸で太さを加えないと,使いづらくてしょうがないと思っていたんですよ。

● が,何事も慣れるものです。今はデフォルトで使うようになったので,こういうのはお役御免になりつつあります。
 唯一,貫通式補助軸だけは残るかな,と思うんだけどね。

● ただし,未だに慣れない鉛筆もある。軸の細い鉛筆だ。細いうえに丸軸だと,デフォルトで使うのはキツいかなと感じる。
 その代表が伊東屋のイートンペンシルだ。これをぷにゅグリップか貫通式補助軸なしに使うのは,かなりのストレス源になりそうだ。
 手元にあるのは先代のものなので,現在のイートンペンシルがどうなのかは知らないのだけどね。

● ところが。そうした細め鉛筆じゃなく,デフォルトで行けるつもりの鉛筆でも,ある程度長く使い続けるとなると,やっぱり,太さを補いたくなるんでした。
 まだ慣れが足りないのか。ぷにゅグリップや貫通式補助軸を処分しないで良かった。

● 昨日から使い始めたクツワの三角軸にも,三角軸は意外に持ちやすいのだけれども,ぷにゅグリップを装着している。
 三角軸に三角形のぷにゅグリップ。この方が持ちやすくなる。補助軸ならさらに良い。

2024年11月3日日曜日

2024.11.03 次も使いかけのBの鉛筆を使う

● Bを使い終えたので,次は2Bに移るのだけれども,その前にわざわざメルカリで使いかけのBを買ったので,そちらを先に使うことにする。
 メルカリへの出品者は女児の母親。女児が使ったものを引き受けて,セカンドランナーとして走る栄光を担わせてもらいます。

● 上3本はクツワが販売元になっている国旗大百科鉛筆。
 次は,三菱のかきかた鉛筆 Palette。ユニスターベースではない方のやつ。これはちょこっと使っていて,ポストのネタにもしたことがあるが,今日から本格使用。
 下の2本はメーカー不明。軸木の色は白味の強い,中華製鉛筆で見かけることが多いもの。

● クツワの国旗鉛筆は三角軸だが,通常の鉛筆削りで削れる。ということは,市販の補助軸も使える。
 三角ゆえにホールドに問題が出るかと思いきや,そんなこともない。物理の初歩を知ってる人には,あたりまえじゃんと言われますかね。

● ちなみに,大昔のヨット鉛筆の三角軸は今の鉛筆削りには入らない。昔の鉛筆削りは今のより口径が大きかった?

● あと,これもね,一緒に使ってしまうことにしましたよ。JR日光線の「いろは」のPR鉛筆で,もともと1本の鉛筆だったんですよ。
 最初から補助軸を使いたかったので,削ったあとに半分に折ったんですよね。キレイに折れなかったんで,折った側も削っちまったというわけで。

● 昔,こういうのを「貧乏削り」って言いました? 硬度標記はないのでHBだと思うんだけども,Bかもしれない。軟らかめのB。
 いや,普通のHBのようでもある。使っている間にその辺の感覚が揺れる。芯にムラがあるんじゃないかとも感じる。

● こういう丸軸鉛筆は補助軸がホールドするのを嫌がるのも,ちょっとした発見。角があった方がホールドは安定する。アタリマエっちやアタリマエですか。
 で,そういうときはやっぱりクツワの補助軸なんですわ。学用品売場に必ずある,275円で買える,この補助軸が最も頼りになる。

2024.11.03 鉛筆を使い切る

● 人生初。鉛筆(まずは硬度B)を最後まで使い切るという経験をした。ただし,使いかけの鉛筆で,使い始めた時点で補助軸を使える程度に短かった。
 左からトンボの ippo!,木物語,クツワの PUMA 鉛筆,三菱9800EW,9800,KSC ナチュラル 消しゴム付鉛筆。

● 最後のものは,百均でダース110円で売られていた中華製の鉛筆だが,これが侮れなかった。書きやすくて,ぼくの好みに合った。
 一番書きやすかったのは,クツワかな。価格もこの中では一番高いと思うんだが。次が三菱9800。

● 9800は端正な鉛筆だ。何から何まで端正という言葉がピッタリ来る。
 好みは好みとしてあるけれども,どれか1つの鉛筆しか使ってはいけないとなったら,9800を選ぶと思う。uni や MONO ではなく,9800だ。

● 初めてなのでここまで使ってみた。無理すればもっと行けるが,過ぎたるは及ばざるに劣る。
 いや,これでも過ぎてしまっているな。ハンドル式の鉛筆削りで削れなくなったら交換するくらいでちょうどいいのかもよ。
 鉛筆を削ることと補助軸を使えることは,鉛筆を使うことの余録だと思うが,かといって,鉛筆を削るために鉛筆を使っているわけではないからね。

● “木物語” が長く残っているけど,補助軸で固定する台座になるところをわずかに削り込んでしまったために,補助軸を装着することができなくなったんです。失敗例です。
 あと,右から2番目の9800の芯がほとんど残ってないのも,そこまで使ったわけではなく,カッターで芯を切り落としてしまった失敗例。

2024年11月1日金曜日

2024.11.01 北星鉛筆で遊んでみる

● というわけで,Amazon で北星9606を2ダース購入。前に買った1ダースもまだ使ってないんだけどね。
 軸には ACADEMIC WRITING とあり,ダース箱には Pencils do more jobs better! とある。鉛筆はあなたの仕事をもっと助けられるよ,くらいの意味かい?

● 鉛筆に大人用も子供用もないが,これはまぁ “大人の鉛筆” という感じね。北星は製品が広告塔で,使ってみれば良さがわかる。
 濃いめ,軟らかめ,軸細め。主張がハッキリしている。ハマる人はハマるだろう。4本程度を同時に使うのがいい。

● 9500のHBは使ったことがないんだけど(2Bは持っている),芯は同じなんだろうか。前身(と思われる)の9800とははっきり違うのは確認済みなんだけどね。
 さすがに9606ほどの書き味にはなっていないと思うんだけども,三菱の9852と9800は同じ芯だからね。もし,書き味が同じか近いのならば,ぼくは消しゴムなど付いていないのを良しとするので,9500派を標榜しようと思っとりますよ。

● ちょっと気になったので,9500のHBも Amazon でポチった。2ダース買うと,ダース432円,1本36円になる。
 その前に,買うのはいいけどホントに使うのかという問題がある。数えたことはないけど,手元にある鉛筆は1,000本を超えたんじゃないかと思うんでね。

● はい,昨日ポチッて今日届くのが,Amazon やヨドバシ(.com)の凄いところ。Amazon から北星鉛筆9500のHBが2ダース届きましたよ。
 で,早速,9606と書き比べてみるなんていう,考えようによっちゃつまらんことをやってみたんですけどね。

● 違いますね。同じように芯を尖らせて書き比べてみたんですけどね。9606と9500では違いました。
 メーカー希望小売価格55円の9500で9606の書き味を出せたんじゃ,騒ぎになりかねません。そりゃ違うでしょってこと。
 とはいえ,9606も77円なんですよね。77円でこの水準を実現してるわけですよ。しかも,消しゴムを付けるというコストをかけながらね。

● ついでに,9500と前身の9800を比較。9500はザラつきを減少させている。このザラつきはあった方がいいという人もいるだろうけど。
 素人が使って微かにでも違いを感知できるということは,実際にはかなり変えているのかもしれない。品番を変えたのも宜なるかな,というところか。

● と言ったうえで何なんだけども,騒ぐほどの違いではない。ぼくのように文字を描くだけの人間には,なおのこと,どれを使ってもほぼ同じ。
 このわずかな違いを作るために,北星に限らず,鉛筆メーカーはしのぎを削っているのか。いや,メーカーは消費者に合わせていてはダメなのかもね。そんなことでは生き残っていけないのか。