2022年2月25日金曜日

2022.02.25 ミリペンタイプのペンをいくつか物色 3

● 宇都宮市は竹林の福田屋。ゼブラのミリペンの後継(?)製品をいくつも買っているんだけども,今日もその続き。
 というのも,三菱鉛筆から2つ出ているのをネットで知った。「PIN」と「リブ」だ。まずはそれを確認したい。

● というわけで,3階の上野文具へ。どちらもあった。が,先日,川崎の丸善で見かけて気になっていたパイロットのVコーンが見あたらない。
 ので,2階の LoFt に移動。PIN の油性があった。PIN には油性もあるのか。って,ゼブラのマッキーと同じ。そりゃあるでしょうよねぇ。
 が,Vコーンはここにもない。ノック式はあったのだが,キャップ式はない。使ってみたいのは液状水性のキャップ式で,ノック式はとりあえずスルーでいい。

● ちなみに,ボールぺんてるやユニボールもない。上野文具にもない。PIN やリブもひっそりと少しだけあって,よほど気をつけていないと見落としそうだ。圧倒的にゲルインクと低粘度油性の売場が広いし,荘厳もされている。
 液状インクの水性ボールペンは単価が安い。文具店にしてみれば,かかる手間は同じなのに利幅がない。同じ手間をかけて売るなら,50円でも100円でも高いものを売りたいだろう。
 が,それよりも,今の中高生はゲルや低粘度油性しか使わないんだろうな。液状水性は置いておいても売れないのだろう。

● 同じことがミリペンタイプのペンについても言えるんでしょ。画材コーナーに置かれているものもあって,画材としての需要が細々とでも続いていくようにも思えるのだが,文字を書くための筆記具としては,液状水性やミリペンは文具店の店頭から消えてしまうことだってあり得ると考えておく方がいいように思う。
 メーカーが生産を縮小することもあり得る。というか,すでにその動きは見られる。サクラクレパスがピグマの多色展開をやめ,3色(黒,赤,セピア)に絞ったこととか。

● だからといって,今のうちに一生分の在庫を買いためておくということにはなるまいし(そんなことをすると,たいては後悔することになる。自分のペンに対する好みも移ろいやすいものだからだ),チマチマと文具店の片隅に行って,買い続けるしかありませんかね。
 が,ゲルや低粘度油性の盛りを目の前にして,すでに衰退期に入ったかに見える液状水性やミリペンを使っていくんだ,俺は,と少数者の雄叫びをあげるのもオツなものではあるかもしれませんけどね。

● ぼくも今年1年間はミリペンタイプを使っていこうと浮気心を発揮しているだけで,その後は万年筆に戻る公算が大きい。あまり大きな声を出してはいけない位置にいる。
 ではあるのだけども,上野文具に戻って,リブと PIN を買った。

● リブはプラマンの仲間? ペン先がプラスチックの万年筆的な。価格は100円。プラマンの半値。が,プラマンほどには売れていないように見える。
 線の太さは1種のみ(リブにはもっと太字のサインペン然としたサインペンもあるようだ。ぼくが買ったのは,リブ極細と呼ぶのが普通っぽい)。色も黒だけなんだろうか。つまり,上野文具の売場には黒しかなかったからなのだが,実際には青と赤があるらしい。
 線幅は 0.5mm のようだ。B罫ノートに使うには太すぎる。プラマンの方が扱いやすい。プラマンの方が線が細いからだが,プラマンは先端に向かって軸が細くなるので,握りやすさではリブに軍配が上がる。
 インクはお約束の水性顔料。けっこうな太さでインクフローも良すぎるほどにいいのだが,測量野帳に書くと裏写りはまったくない。

● PIN は何種類かの太さがある。現在使用中のミリペンが 0.2mm なので,同じ 0.2mm を買ってみた。
 ペン先はミリペンと同じ仕様。タッチも同じ。裏写りもない。価格も100円。グリップはミリペンよりやや太い。つまり,ミリペンより握りやすい。
 けっこうミリペンにこだわっていたぼくには,これが決定版。この先もミリペンタイプのペンを使っていくなら,これで決まりという感じ。
 メルカリに出ているミリペンを全部(といっても,黒は9本しかない)買っておこうかと思っていたのだが,その必要はまったくなし。
 じつは,ピグマを先に買ってしまったこと(ホルダーまで買った)を少し後悔している。画材として使うならどうかわからないが,通常筆記に用いるなら,ピグマよりこちらを択りたい。

● 上野文具の棚を指差し確認しながら見ていったら,キャップ式のVコーンがあった。これでは見落としても仕方がないかと思うくらい,わずかにソッと置かれていた。
 ボールぺんてるやユニボールに比べても,Vコーンは紙との抵抗を感じさせない。書き味に透明感がある。初めての感覚だ。液状水性にこんな書き味があったのか。ジェットストリームとか SARASA は要らんのじゃないかと思ってしまったほどだ。
 裏写りはミリペンよりもかすかにあるが,まずもって問題とするに足りない。グリップが細くて滑りやすい感じがするが,それを問題にさせないほど,魅力的なタッチ。
 ただし,色は黒のほかに青と赤のみ。筆線の黒味は PIN と同じように見える。

● 液状水性というとボールぺんてるとユニボールしかないがごとくだ。なぜVコーンの存在感がこんなに薄いのだろう。これほどのものなのに。
 ぼくが知らなかっただけで,よく知られた存在だったのだろうか。実際のところ,上野文具ではVコーンはあったのに,ボールぺんてるとユニボールはないんだから。
 ピグマの 0.2mm も買った。200円。

● で,LoFt に舞い戻って,PIN の油性 0.1mm とぺんてるの「筆タッチサインペン」のブルーブラックを買ってみた。100円と150円。
 PIN 油性は裏に抜ける。ゼブラのマッキーで確認済みなのだが,0.1mm ならどうかなと思ったわけだ。紙(というかノート)には使えない。筆タッチサインペンも通常筆記には向かない。

● ミリペンタイプのペンは,他にもパイロットからフリクションの極細サインペンが出ているようなのだが,今回をもって探索終了としたい。
 ゼブラミリペンの後継は PIN。対抗馬は,ミリペンタイプではないけれども,Vコーン。ノートへの筆記という前提なら,他は捨てていい。

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