2025年6月29日日曜日

2025.06.29 『日本文房具クロニクル』

書名 日本文房具クロニクル
発行所 辰巳出版
発行年月日 2024.06.01
価格(税別) 1,600円

● 基礎的な間違いを指摘されて話題になった文具本。三菱鉛筆の9800を「現在は生産終了」とやったり,同じく三菱鉛筆の9000を「リサイクル鉛筆『9800EW』としてリニューアルされた」とやらかしたり(どちらもp18に登場する)。
 特に,9000の後継が9800EWだというのは,なぜそう思っちゃったのか,詳しく知りたいくらいだ。AIに取材させたんだろうか。

● p19ではトンボの手回し式鉛筆削りの初代器を「アメリカから導入された,APSCO社製卓上タイプの削り器CHICAGOを参考に作られている」と紹介しているが,ここまで似ているものを参考にしたとは言わない。パクったという。
 が,このあたりは大人の事情というやつがあるから,こういう書き方になるのは仕方がないとお察しはする。

● 章間にコラムが置かれており,それを書いているのは高木芳紀さん。
 「仕事をパソコンで行う割合が増え,文房具は癒しの道具という位置づけにシフトしたことで,特に女性を中心に文房具を趣味とする層が形成され,“文具女子” という言葉も生まれた」(p218)とかね。

● クロニクルとは年代記という意味らしい。日本で生まれた文具を写真をメインに年代順に紹介している。昔懐かしい文具がたくさんある。
 そうだった,こんなCMもあった,と懐メロを思いだす。子供の頃,欲しかったやつだ,とさほど幸せでもなかった子供時代を彷彿させる。
 学術書ではないのだから内容の正確性にはこだわらない,雑誌やムック本はそんなもんでしょ,というのであれば,充分に楽しめる。

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