2021年8月28日土曜日

2021.08.28 主婦の友社編 『私のノート,手帳術』

書名 私のノート,手帳術
編者 主婦の友社
発行所 主婦の友社
発行年月日 2020.10.31
価格(税別) 1,400円

● 「ノート,手帳で人生がうまくまわり出す」「書くだけで心,もの,お金が整う」とある。本当にそうなのか。断言はできないが,どうも誇大広告のように思われる。
 しかし,まわり出すか整うかは別にしても,手帳やノートに何事かを書きつけるのは,重要なことのひとつに数えていいのではないかと思っている。


● 書くという行為を用いないで考えることはできないと思うからだ。歩きながら考えるという人も,歩いた後か歩きだす前に,書くという行為を行っているはずだ。
 何にどう書いてもかまわないと思うのだが,それをしないで頭の中だけで何事かを転がしているだけで終始するのは,おそらく時間の浪費でしかない。
 ただし,逆は真ではないので,書いてさえいれば思考が成就するかといえば,そういうこともあるし,そうではないこともある,と言うほかはない。


● 以下にいくつか転載。
 ずっと頭の中がこんがらがって息ができないような気分でいたのが,一度全部書き出したことでスッキリしたんです。そこから,私のこのモヤモヤは「誰に/何に」対してなのかをひとつひとつ分類していきました(中略)このときに感情的にならないように気をつけることがポイントです(p27)
 相手が「疲れた」と言ったときは必ず「お疲れさま」と言うようにしています。以前は「私だって疲れている」と思ってたんですよ。だけど,なんでムカつくか考えたときに,相手が発した言葉に余計な感情を上乗せするからだと気づいたんです。(p31)
 私は「自分Q&A」ということもよくやっているのよ。自分で自分にインタビューするの。たとえば,気が合わない人がいたとしたら,「Q:その後○○さんとはどうですか?」と自分に尋ねて「A:最近はいい距離を保てています」とかね。これすごくいいんですよ(p87)
 何を書いても,どこか “人に読まれること” を気にしてしまう。自分のほうを見て,自分と向き合って紙の上に本音をこぼすことをしてこなかったんです。(p108)
 備忘録的な記録や心の整理なんかはデジタルでもいいと思いますよ。公開目的ではなく,自分の記録用にSNSを使う方もいますよね。(中略)ただ,(中略)マインドフルネス的な活用でしたら,手書きです。(p140)

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