● セリスキンを使い終えたので,今度はいただきもののモレスキン。まだ初日なんだけど,以下に感想を。
モレスキンとダイスキン・セリスキンの比較は多くのブログですでになされているから,屋上屋になるんですけど。
● モレスキンは個品の包装が厳重だ。それがクッションになってか,裏表紙にゴムバンドの跡がつくことを防いでいる。ダイスキンやセリスキンにはこれが普通にあるからね。
帯がついている。英・独・仏・西・日・台・中の各国語でモレスキンの由来を記したPR用のチラシがはさんである。
包装と帯とチラシ,それにMOLESKINEの刻印がモレスキンのブランド性を際立たせている。
ただし,いずれもなくてもいいもの(もしくは,ない方がいいもの)である。
● 紙質は一見,ダイスキンと似ている(ダイスキンがモレスキンに似ているというべきか)。ただし,Preppyで書くと,ダイスキンではまず起こらないインクの裏抜けがところどころ発生する。インクの吸収もダイスキンより悪いように思われる。万年筆で書くことは想定していないのかもしれない。
シグノのブルーブラック(0.38㎜)を使ってみた。これならOK。
左右ページの罫線の位置ずれはそれなりにあるけれども,ダイスキンやセリスキンより少ないと感じる。
初頭と最終ページは扉との糊付け部分が大きくて,実際には使えない。ダイスキンやセリスキンと同様。
● 触感はモレスキンが滑らかだ。使っている紙クロスの違いだな。特に,モレスキンは背の扱いがていねいだ。表紙から背にいたる角の触感がダイスキンよりセクシーな感じがする。
● 感じる違いは,しかし,その程度のもの。ということは,ダイスキンもセリスキンも,モレスキンを上手に真似ている。もしくは,パクっている。
逆にいうと,モレスキンは,百均製品がさしたる労も要せずにコピーできる程度の加工しか施していないということでもある。
● 品質管理番号シールが付いてくる。ぼくのはE00334Tであるが,これは何のためか。上のチラシに説明されている。
品質については注意深く検査を行っているけれども,もし検査の見落としと思われる箇所があったら連絡しろというのである。その際に,この番号を添えてくれ,と。
● ぼくはここで怒り心頭。この程度の製品にこれだけの価格をつけておきながら,品質管理に見落としがあることを前提にするとは何事であるか。ユーザーにいちいち連絡させる手間をかけないように,不良品をゼロにせよ。
交換すればいいってもんじゃないだろ。品質管理に値することを本当にやっているのか。
● 結局,この品質にこの価格でやってきたのだとすると,ダイスキンやセリスキンが登場するのはあたりまえだろう。つけいる隙がありすぎる。楽をしすぎているのだ。
海外ではダイスキンのような製品は生まれていないのだろうか。
● モレスキンとダイスキンの価格が同額であったとしても,紙質の一点において,ぼくならダイスキンを選択する。現実には17倍の価格差がある。馬鹿げているという範疇を超えている。
でも,ま,モレスキン社に恨みがあるわけではないし,損をさせられたわけでもない。せっかくいただいたものだから,このまま使い続けよう。
● ただし,くれた人に告ぐ。もう買ってくれるなよ。
ぼくにはダイスキンで充分だから。っていうか,ダイスキンの方が機能においてモレスキンに優っているから。
ぼくは機能以外の付加価値はない方がいいと考えてしまう,面白味のない人間なんだから。
わかった?
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