2016年7月5日火曜日

2016.07.04 百円ショップの強み

● モレスキンに対しては,ダイソーのダイスキンがある。トラベラーズノートに対しては,Seriaのトラベルメモリーズノートブックがある。ライフのノーブルメモに対しては,ダイソーのMEMO PADがある。
 いずれも明らかにパクっている。パクってはいるのだけれど,ダイスキンとモレスキンの価格差は1:17。あとの2つは1:4。しかも,品質差はほぼないといっていい。

● ダイスキンが品質においてモレスキンに劣っているとは思えないし,ダイソーのMEMO PADの紙質に至っては,ほとんど高級紙の趣がある。
 でもって,それだけの価格差があるとなれば,よほどの思い入れがない限り,百均製品に流れることになるだろう。

● で,ぼくはダイソーやSeriaを価格破壊者,イノベーターだと思って支持してきたんだけども,企業としてみればダイソーやSeriaは新参だけれども大企業で,ミドリやライフは古参だけれども小企業なのか。
 その小企業が懸命に開発した商品を,ダイソーやSeriaの大企業が何らの開発費をかけないでそのままパクり,大量生産して全国のいたる所にある自社店舗で大量に売り捌く。そういう図式になっているんだろうか。

● ま,モレスキン社は例外でしょうけどね。で,その例外は,この世から消えてしまってもかまわないと思っているんだけど。

● だとすると,価格に惹かれて百均製品を買うことは,企画者,開発者を葬ることになりかねないのかねぇ。結果的に業界の活力を削いでしまうことになる?

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
     企業が一所懸命に開発した物があり、
    それをパクった品物があった場合に、
    値段だけでパクリ品を買っていいのか?という問題ですね。
     色々な考えがあると思いますが、手帳について考えると
    ●合理的というか理性的考え方
     ノート型メモ帳だったら、この位の価格が相当では?
      或いはちょっとしたメモを書くだけ、または大量に消費するので
     この位の価格が相当では?という考え方。
    ●本物について
      話はそれますが。 昔、日本マクドナルドの藤田田氏が
     「子供のうちからマクドナルドのハンバーガーを食べて貰う
      ことにより、バーガーがおふくろの味になる」と言っていました。
      お母さんが子供の体を考えて少ない食材で工夫して作った食事と
     ハンバーガーが同じになる訳がないし、人間は一度本物を食べると
     不味い偽物には戻れないですからね(今、駄菓子を食べるのはキツイとか)。
     商売の為とは言いながら魂を売るような発言はどうかと思いました。
     先は長くないなと見ていたら、案の定の様相ですが。
      戻りますが、もしもモレスキンが本物だったらダイスキンを
     買った人でも、モレスキンに戻る人が多いと思いますが。
      2012年からダイスキンが発売されて、モレスキンとの比較が
     多くのサイトでされていますが、質的にダイスキンの方が良いと
     言っている人もいます。 モレスキンのブランド戦略的勝利ですね。
      商品の品質の良さによる差別化ではなく、単なるブランド戦略で
     本物でない物を高く売るという商売はリピート客が少なくなっていくので、
     新規顧客が途絶えた時に破綻するように思います。 ソニーの様に。
      他の2点は見たことがないのですが、少なくてもモレスキンに
     企業努力がそれほどあるとは思えませんけど(商品展開努力は凄いですが)。

      私は胸ポケットに入れるのに便利なダイスキンA7を
     沢山買ってあるのですが、先日また1冊使いきったので
     新しい手帳に2Chで教えてもらった自作ポケットを付けました。
      栞紐も浅草の(小売可の)紐問屋まで行って、いくつか買ってあるので
     それを付けています(細さ・材質・色などが選べるので)。

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    1. 意匠やデザインが明らかにパクリと見られる場合ですね。意匠の企画・開発にも相当なコストがかかるでしょう。パクればそのコストをカットできる。

      ここで難しいのは,ダイスキンをはじめ百均製品のいくつかは,その分のコストカット以上に安く仕上げているところで,つまるところは消費者の選択に任せるということになるのだろうとは思います。

      だからモレスキンユーザーが佃煮のごとくいても,ぜんぜんOKなのですけどね。

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