2018年2月6日火曜日

2018.02.06 トラベラーズノートから自分の来し方を振り返る

● トラベラーズノートでググると,いろんなカスタマイズの実例を見ることができる。皆さん,楽しそうに使っている。
 紙とカッターとホチキスがあれば,トラベラーズノートのリフィルは自作することができるから,トラベラーズノートはカスタマイズしやすいのだろう。
 ひょっとすると,システム手帳以上に自由度が高いのかもしれない。

● ぼくはトラベラーズノートの独自規格のゆえに,TRAVELER'S COMPANY の世界に取り込まれるのがイヤだと思っていたけれども,そうではない使い方が普通にあるのだった。
 カスタマイズするとか独自の使い方を工夫するというのは,トラベラーズノートに限らず,ほぼ日手帳,測量野帳,モレスキンなどでも語られている。

● ぼくはどうもこのカスタマイズを苦手とする。デフォルトのままで使おうと考える。その製品に自分をあてはめようとしてしまうのだ。
 自分では不器用だからだと思っているのだが,ひょっとすると頭が悪いのかもしれない。

● だからこそ,トラベラーズノートを使うと,TRAVELER'S COMPANY の世界に取り込まれてしまうと思うのだろう。
 で,そういう人間は,つまらない使い方しかできないんだよね。デフォルトでしか使えないんだから。

● ちなみに,そういう人間は多機能型に弱いものだ。それ1台で何でもできるというのに惹かれてしまう。デフォルトのままでアレもできる,コレもできる,と。
 で,それを買って,その機能のすべてを使おうとする。典型的にはスマホだ。以前は日本仕様にこだわっていた。スマホでテレビも見れるぞっていう。ハイレゾで音楽も聴けるなら,なおけっこうだ。

● 一事が万事で,そういう人間はつまらない人生しか送れないのかもしれないと思ってみる。というか,自分の来し方を考えると,そう思わざるを得ない。
 その時々の社会の体制や制度,仕組みを所与の前提として,それに自分をあてはめようとする発想しかできないわけだ。
 ところが,制度や仕組みは不動ではない。しばしば変わる。時代全体の色彩も変わる。

● 現在と30年前は同じ社会とは思えないほどに変わっている。IT,インターネット,男女共同参画といった言葉で代表される事がらによって,枢軸が大きく変わった。
 デフォルトに合わせるという発想しかないと,しばしば時代に取り残される。狭い世間をさらに狭くして生きるようなものだ。自分の来し方を振り返ると,そういう結論。

● それゆえ,自在にカスタマイズしてトラベラーズノートを使っている人たちのブログを見ると,その柔軟性が眩しく思えるのだ。

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