2025年12月27日土曜日

2025.12.27 文具店では雛まつり開催中

● クリスマス商戦は地上から消えた。セクシーサンタはいなくなった。アーケード商店街からクリスマスソングが聞こえなくなった。
 笛吹けど踊らずの数年間があったのかもしれない。今は,商戦をしかける側が笛を吹こうとしなくなっている。

● なぜこうなったか。ハロウィンが定着したことでを理由に挙げる識者がいた。
 ハロウィンは若者の祭典で,しかもハロウィンとクリスマスの間が短い。

● 若者がクリスマスに参入しなくなった。その結果,クリスマスは爺と婆,乳幼児のいる家庭だけしか参加しなくなった。
 若者が参加しない祭典など盛りあがるわけがない。購買力の問題ではない。彼らは勢いをもたらす。

● 今でもクリスマスイブのホテルは満室になり,料金もグッと上がるのだろうけど,以前のような乱痴気はないだろう。
 ぼっちケーキなんていう言葉も影を潜めたのではないか。

● 以上の傾向を,ぼくは良いことだと思っている。同一時に皆で同じことをするというのが,そもそも異常じゃないか。
 年越しそばなんてのも,どうなのかね。正月のおせち料理も同じ。ぼくは昔からそういうものにはかなり冷淡だった。

● それが日本の伝統,習俗だ,というのも胡散臭い。日本の伝統というのも,近年になってデッチあげられたものじゃないか。
 少なくとも,皇室の伝統として知られているもののほとんどは明治維新後にできたものだ。稲刈りをする天皇なんて,明治以前には1人もいなかった。

● というわけなので,クリスマスの衰退はいいことだと思っている。社会の進歩とはこういうことを言うのではないか。
 願わくば,ハロウィンなんてのも雲散霧消して欲しいものだ。仮装なんか,やりたければ今やればいいじゃないか。

● で,話はガラッと変わって,文具店では正月を飛び越えて雛まつりがやって来ている。桜咲く。市場を牽引するのは女性だな。
 習俗行事を先取りしてディスプレイするのが,最も早いのが文具店だ。

● 文具店からクリスマスが消えることはないのではないかと思う。赤,白,緑と,インパクトのあるディスプレイをしやすい。
 逆に言うと,クリスマスなんて文具店の中にあれば充分だ。クリスマスに限らない。

2025年12月24日水曜日

2025.12.24 京都交通博物館の Campus

● 先代 Campus 9冊を使い終えたので,次はこれ。京都交通博物館のもの。
 今年6月にメルカリで購入。500円だった。

● 表紙が限定柄の Campus は数え切れないほどあるが,A6はグッと少なくなる。売れないからでしょ。少年少女が使うことはほぼ考えられない。
 限定柄に手を出して喜んでいるのは,子供とバカ大人に決まっている。ぼくもバカ大人の1人だから,あれば手を出す。A6使いなのであまり手を出さずにすんでいるのは幸いだ。

● 罫線はレギュラー Campus(B罫)と同じ。ページの上部に日付を書き込む「 ・ ・ 」があるところが,違いと言えば言える。
 これは無印して日付を書きこむ。心安く無視できるほどに薄い印刷なのが助かる。

● 中紙は30枚。30枚が3冊だから20日程度で使い切れる。ずいぶん書くんだなと思われますか? そうです。ずいぶん書いてるんですよ。
 なぜかと言えば,暇だからです。日がな1日ノートを開いて,その前に座ってるんだから,これくらいは使うことになりますよ。

● 山,高きがゆえに貴からず。ノート,たくさん書くがゆえに貴からず。
 が,たくさん書けると嬉しい。手書きが趣味であるゆえに。

2025.12.24 北星鉛筆の「アートセット」

● ヨドバシで北星の「アートセット」をポチってみた。クラフツマンと同じく,4Hから6Bまでの12硬度セット。
 アートセットという名前ゆえ,敬して遠ざけていたんだけども,試してみることにしましたよ。

● 興味は2つあって,類似のクラフツマンと比べてどうなのか。同じなのか違うのか。
 もうひとつは北星の9900番問題。アートセットには9900が与えられているのだが,北星にはもうひとつの9900があって,それがダイソーで3本(かつては4本)セットで売られている4Bと6Bの「かきかたえんぴつ」。なので,同じ9900に差異はあるのかないのかを確かめてみようか,と。

● まず,1つめ。HBで芯の状態を同じにして少し書いてみた。
 アートセットのHBも相当いいじゃないですか。こういう鉛筆を絵を描くやつらだけに使わせておくのはもったいない。が,クラフツマンにはわずかに及ばない気がした。

● 次に2つめ。9900は北星のHIT鉛筆(高級鉛筆を指向したものだと思う)に与えられた番号だが,元々のHIT鉛筆は現在は消えている。
 が,ダイソーの「かきかたえんぴつ」に「NO.9900」や「HIT」と印字されている。最初はね,冗談なのかと思ったんですよ。9900やHITは文字ではなくて,それらも意匠のうちなのか,と。

● ともあれ。アートセットとダイソーで違いがあるのかどうか。
 そりゃ,あるでしょうよ。83円と33円の鉛筆が同じだったらおかしいでしょ。こちらは4Bで,やはり芯の状態を揃えて比較。

● したらば。ほとんど差異がなかったんでした。微妙なところはわからない。かすかに違うような気もするんだけど,でも同じと言うのが実感に近い。
 ということは,ダイソーの北星4Bはお買い得ってことね。

● ついでに言うと,ダイソー北星の4Bと6Bの間にも差異がない。濃さもほとんど変わらないんじゃないかな。

2025.12.24 いくつかの鉛筆

● まずはノベルティ。東友ブックス 東友セミナー 東友住宅。って,出版(書店?)と予備校と宅地開発をやってたのか。どれも濡れ手で粟で儲かる時代があった。
 が,バブルで踊ってしまったやつと同じ運命を辿ったろう。

● と思ったんだけども,業態を替えて今も生きているのか。だとすると,優秀な経営者が出たんだな。
 そういうのって,難しいもんね。それができる人って,100人に1人もいないよなぁ。
元になった鉛筆は三菱のたぶん8800でしょうね。

● 東洋信託銀行。現在は合併して三菱UFJ信託銀行。
 元になってる鉛筆は不明。三菱でもトンボでもないと思うんだが。

● 三菱の9800。“トレーシング用 特許製図用”。1本10円の時代。
 このタイプの9800は持っていなかったので,メルカリでポチッたんだけど(300円だったし),別に持つ必要ねージャン,と自分に突っ込みたい気分もある。
 自分には要らないモノとわかりながら買ってしまう。メルカリなんか見ちゃうからいけない,文具店なんかに行っちゃうからいけない。

● 北星のブランコに乗る少女の絵柄の鉛筆。可愛いですな。小学校低学年の女児が好みそうなモノをワタクシメも好むようになりましたよ。
 メーカーが与えた製品番号は8611。

● ところで出品者様。鉛筆が箱からこぼれ出ないようにと,出し入れ部にセロテープを貼るのはやめてください。後生ですからやめてください。

● 「モーニング娘。」の鉛筆。鉛筆じたいは三菱 uni star。
 “かきかた B” とある。小学校の低学年女子に向けたものかと思うのだけども,これは中学生の男子も買ったんじゃないかな。

● いや,さすがに男子は買わないですかね。これだけピンクが基調になっているとね。目立ちたがりは買ったかもしれんが。
 当時の「モーニング娘。」はぼくもけっこう聴いていたのだけれども,ここに写っているメンバーの名前を正確に憶えているのは半分だけだった。

● 現在使っているのは Hi-uni のB。uni star とどれほど違うのかと思って,少しだけ書き比べてみたんだけれども,その違いをぼくには認知できなかった。
 予めこちらは Hi-uni,こちらは uni star とわかったうえで比べているし,違いを見つけてやろうという構えで書いているんだけれども,両者は同じものに思えた。使い込んでいくと違いが見えてくるのかもしれないが,“違いがわからない男” には Hi-uni の必要はないということね。

2025年12月23日火曜日

2025.12.23 コクヨの強さ

● 予想より早く先代(第4代)Campus 9冊を使い終えた。メルカリで500円で買ったものだが,最も使いでのある500円になったかも。
 この先代 Campus,製造されたのが2011年だとしても14年前。いささかも劣化していない。紙ってすごいなというか(たとえば,ホワイトボードだったらこうはいかない),コクヨってすごいなというか。

● Hi-uni のBでビッシリと小さな文字を埋めた。これだけ書いてれば,量的にはけっこう書いてる方でしょうよ。
 けれども,これだけ書いても鉛筆は月に1本使えるかどうか。画期的に鉛筆を消費できる方法はないものか。

● 小さなノートではあるが,3ヶ月と少しで9冊使っているので,ノートの消費は多い方だと思う。この程度であっても,ノートは安いのがいいと思う。心安く使えるからだ。
 ぼくの場合は9冊を500円で買ってるからアレなんだけども,Campus は百均でも買えるので,1冊110円ですむ。

● それでいて紙質に問題があるかといえば,特段ないと思う。Campus の数倍するノートはいくつもあるけれども,それらと比べて見劣りするか。たぶん,それもないと思う。
 それらのノートもいくつか手元にあるので,おいおい実地に試していくことになるのだが,まずは安いノートから使おうとする。その方がトータルで心安いことを知っているからだ。

● ということになると,コクヨの強さは圧倒的ということになる。安くて質が良くて,百均でもコンビニでも買えるんだから入手の容易性でもダントツだ。
 他のメーカーはニッチだとまでは言わないにしても,コクヨの牙城を崩すのは容易ではない。というより,ほぼ不可能に近い。

● ロルバーンやナカバヤシはコクヨの間隙を突いて,リングノートやリングメモ帳で気を吐いているし,外国勢ではモレスキンやロディアもあるわけだけれども,まぁ何というのか,コクヨの敵ではない。コクヨはそうは思っていないだろうが。

● 業界では売上高トップ。それもダントツ。
 ただし,稼ぎ頭はオフィス家具らしい。B2C より B2B。まぁ,何となくだが,わからんではない。付加価値を付けやすいのは,オフィスに多そうだ。
 かつては,個人の住宅より会社の方が快適だった。冷暖房はあるし,広いし。木製の机よりスチールデスクの方が高級に見えた時代があった。
 それがいつの頃からか逆転した。会社はゴミゴミしているし,埃っぽい。調度も無機質でよそよそしい。家の方が快適だ。

● コンシューマー向けの製品しか作っていない大多数の文具メーカーには,これからも厳しい状況が続く。
 何せ若年層が急速に減少しているのだ。顧客予備軍が縮小を続けているのだ。逆スパラルは見通せる将来において全く期待できない。

2025年12月22日月曜日

2025.12.22 文具女子博と転売ヤーと転売ヤーから買うやつ

● 12月19日。
 ちょっと待て。この野帳は文具女子博で先行販売の後,1/9から一般販売するんじゃなかったか。この値段で買っちゃうのか。
 つーか,一般販売でもすぐに売れちゃうんですかね。買えない可能性,大なのか。

● 12月20日。
 文具女子博は転売ヤーを活性化する。仕方がないけどね。
 ただし,ぼく一個は転売ヤーが悪だとは思っていない。文具女子博に行けない人も多い。今年の会場は横浜なのだが,地方在住者のほとんどは行くことができないだろう。
 そういう人たちにも欲しかった文具が届くことになるのだ。転売ヤーが示す価格は,交通費込みで考えれば可愛いものだ。つまり,安い。転売ヤーの功徳と言うべきだ。

● もちろん,文具女子博に行きたがる人の多くは,そこでしか手に入らない文具(と言っても,正面の化粧が違うだけなのだが)を買いに行くというより,イベントの会場に自分を置きたい,熱気に当てられたい,自分もその一員になりたい,から行きたいのだろう。だからこそ,有料制の文具女子博が成立する。
 転売ヤーはその興奮までは売ってくれないが,熱気を偲ぶヨスガになるものを提供してくれる。

● 12月22日。
 文具女子博で販売中のオビワン測量野帳。文具博文会場で買うと1冊990円だから,この値段だったら買ってもいいかなぁ。
 いや,買わないけどね。使わないで愛でる趣味はないし,1週間で使い切るノートに1,500円は出せないぞ。

● ところが。気がついたらポチってたぞ。何でや?
 文具女子博の入場料と横浜まで行く手間と交通費を加味すると,ずいぶん安く買えたってか。バカの大群を見なくてすむわけだし。
 自分の同類を見るのってヤじゃないですか。こいつら,平日の昼間から何やってんだよ,って思うじゃないですか。自分もそうなのに。

2025年12月21日日曜日

2025.12.21 Bun2 2025-12月号

● 宇都宮市の東武百貨店に入っている落合書店でもらってきた。今回は「読者が選んだベスト文具30発表 2025年Bun2大賞」の発表と,これについての高畑文具王,きだてたく,他故壁氏の3人による解説鼎談。

● 1位はパイロットの「キレーナ」。蛍光マーカー。
 今までの蛍光マーカーの進化って,ペン先チップがソフトになったとか,インクが速乾になったとか,変わるところってせいぜいそれぐらいで。でも,新たにパーツをひとつ追加することにやって使い勝手が根本的に変わった。こんなに良くなるのかっていう。(きだて)。
● 2位はクツワの「ヨンブンカッツ」。
 これって,「これを使うとすごく経済的ですよ」という感じも出しつつ,この「ビリ」つていうのをやったみたいというのもあるんですよ。(文具王)
● 5位はやはりクツワの「プニュスパイラル」。
 学童用でアイデアを出して,それを大人用に洗練させるっていう流れ。すごい多いよね。(文具王)
● 6位は三菱鉛筆の「ユニボールゼント」。
 「ゼント」は一番安いスタンダードの完成度がめっちゃ高いんですよ。(文具王)
● 7位はやはり三菱鉛筆の「ラミーサファリ ジェットストリームインサイト」。
 俺はジェットの書き味が昔から苦手なんだけど,あらためて「サファリ」のボディに入ると雰囲気が変わって。うーん,苦手なんだけどいいペンなんだよな,と。(きだて)
● 8位はぺんてるの「フローチューン」。
 個性がみんな同じところに行きつつあるところで,はっきりと独自性を出したのは他とは違うよね。これは,「手帳に便利」とかを言ってるんじゃなくて,「書くのが楽しいでしょ」って言ってるんだよね。(文具王)
● 23位はコクヨの「サクサ」。
 傾斜インサートのはさみだね。僕は,これをすごい評価してるんだけど。「フィットカーブ」の次に出た,はさみの大革命だと思ってるんですよ。(中略)今回の新規性っていうところでいくと,「キレーナ」に並ぶぐらい,すごい発明だと僕は思ってます。(文具王)
● 次に文具王の連載(「違いがわかる男の文具講座」)から。「数年前から,小規模な工房系が手作りする高単価な木軸シャープが小中学生に人気だが,昨年あたりから,ファクトリーメイド製品でも,高級品が続々と登場している」らしい。
 工房系が色々やっているのは知っていたが,それを小中学生が買っているのは知らなかった。若者に人気なのだろうとは思っていたが,若者といっても大人が購買層なのだろう,と。

● 「メインの購買層が小中高校生なので,ちょっと心配になる価格ではある。大事に使ってほしい」と言うのだが,おそらく,使うために買っているんじゃないんだよね。
 自慢するため,見せびらかすため,自己顕示欲を満たすため,なんじゃないかな。数を競っちゃうところもあるだろうね。

● 自己顕示欲は誰でも持ってるもので,非難される筋合いのものではないのだけれども,ちょっと厄介かもしれないねぇ。
 お金で買えるもので満たすと薄っペラになるだけだということを,その年齢の子供に理解しろと言っても,無理というものかもしれない。いい大人になっても薄っペラいやつが,佃煮にするほどいるわけだからね。

2025年12月20日土曜日

2025.12.20 オリエンタル産業の TWELVE BLACK PENCILS

● 先日,北千住の神谷商店で購入したオリエンタル産業の TWELVE BLACK PENCILS。F〜10Bの12硬度のアートセットのようなもの。用途も基本は描画用になると思う。価格は3,300円。
 軸の太さは普通の鉛筆と同じ。芯は普通の鉛筆の約2倍。そのせいだろうが,普通の鉛筆より重さがある。

● 箱は紙製だが,樹脂より丈夫なんじゃないか。筆箱にしたい。
 上箱が外れないように輪ゴムをかける必要があるけどね。

● これで文字を書きたい。3.9㎜芯を手なずけたい。
 HBを使ってみたのだが,三菱鉛筆に当てはめるとBに近い。書き味は,何というのか,化粧していない上質さ,とでも言うか。これで3,300円なら高くない。

● 硬度別の販売もしてもらいたいが,それは難しいのだろう。大人の事情というやつもあるかもしれない。

● が,諸君。BLACKWING なんか使っているのなら(あれも芯はオリエンタル産業のものだが),こちらを買え。控えめに言ってもコスパは倍以上になる。控えめに言ってもだぞ。
 ANGERS に行けば買える。Amazon にもあるけどね。


(追記 2025.12.24)

● 本文の記述はやや舞いあがったものになっているかもしれない。他の鉛筆に比べて際立っているかといえば,そういうわけのものでもない。
 1本275円もするわけだから,BLACKWING の半額だとはいっても,Hi-uni のより百円高いわけだ。

● 文字しか書かない人が,あえてこの鉛筆を使う理由はたぶんないだろう。北星鉛筆のクラフツマンでいいんじゃないかと思う。
 問題は,クラフツマンも12硬度セットは買えるけれども,高度別な販売は事実上されていないことだが,TWELVE BLACK PENCILS もそこは同じ。

● 3.9㎜芯を手なずけるところまでは行っていない。まだちょこっとしか書いていないので,芯がまだそこまで丸まっていない。全然,使い込みが足りない。
 これは長い目で見ていかなきゃしょうがないという感じね。手なずける気力が萎えてしまう可能性もかなりあるな。

2025年12月18日木曜日

2025.12.17 小さい綴じ手帳に戻りたくなった

● 手帳はA5システム手帳にしている。ただし,中身は Seria の週間バーチカル手帳。それを切り離して,パンチで穴を空けて,バインダーに綴じている。なんちゃってシステム手帳なのだが。
 なぜA5システムかといえば,“貼る” をしているからだ。それがかなりの量になる。1年でA5コピー用紙を150枚程度使っている。保存用バインダーは年2冊になる。

● さらに,なぜそんなことをしているかというと,「旅するように毎日を過ごす」ためだ。旅行中にやることを日常でもやろうじゃないか,形から入ろうじゃないか,と。
 それが “貼る”。このなんちゃってシステム手帳を,ぼくはトラベラーズ手帳と称している。

● こういうことはノートでやるより,時系列がはっきりしている手帳と一体化させた方がいいだろうと思ってのことだ。
 じつはトラベラーズノートを知る前から,その頃はバイブルサイズを使っていたが,同じことをしていた。今ほどではなかったけれども。

● が,それを継続するとしても,ノートでやればいいんじゃないか,手帳は昔のように小さな文字どおりの手帳に戻したい,と思うようになってきた。
 保存用バインダーがあと5年分はあるので,それがなくなるまでは現行スタイルで行くけれども,その後は “貼る” も抑え気味にして,日記的雑記を書いているノートに移行するか。

● ノートが膨らんでしまうけれとも,ノートの消費量が圧倒的に増える。測量野帳なら3日で1冊使い切れそうだぞ。
 生きてる間にどうにか在庫のすべてを使い切れるかもしれない。

● そうして,ログを一覧するための手帳は(毎日が日曜日のぼくに,スケジュール管理などという言葉はない),掌サイズの綴じ手帳に戻す。
 能率手帳ゴールドなんてのも一度は使ってみたいしな。そうするか。と,北千住の駅ビル「LUMINE」の5階にある LoFt の手帳売場で思ったんでした。

● ところで。能率手帳も世に出たときは大きいと言われたらしいが,時代の経過とともに,手帳はさらに大きくなり,分厚くなった。
 皆,忙しくなり,労働時間が延びた。パンクチュアルであることが求められ,細部もおろそかにできないようになった。それが優秀の証とされる風潮に染まった。
 それで幸せになった人はいないが,棹さすこともままならない。

● 最近は,ミニ6やマイクロ5など,小さなシステム手帳が女性を中心に人気らしいが,それ1冊で済ませている人はあまりいないのではないか。ミニ6やマイクロ5は手帳というより,自由帳として使っている人が多いのではないかと想像している。
 また,スケジュール管理はデジタルでやる人が増えているのではあるまいか。それとセットでの小型化ではないかと思う。

● サラリーマンがやっている仕事の少なくとも半分はやらなくてもいいことなのではないか。そのやらなくてもいいとをやって,クタクタになっているのが実情ではないか。
 これで生産性を上げろと言われてもな。上がるわけがないわな。

● それにどう対処すべきか。会社や職場が変わることを期待してはいけない。そんなことはあり得ない。
 個人でやれることは,(できれば上手に)手を抜くことしかない。勤務時間中に仕事以外のことをやる。パソコンで仕事をするようになっているから,そういうことをやりやすくなっているのではないか。勤務時間中にアダルトサイトを見るのはダメだが,上手く手を抜け。

● そんなことをしたんじゃ,同期より昇進が遅れてしまうじゃないかって? 当然だ。よほど能力があるのでない限り,そういうことになる。
 けれども,出世や昇進を第一義とするのであれば,焼けた鉄板の上で踊る猫になる覚悟もしないといけない。経営側の土俵に乗るのであれば,そういうことになる。
 乗ってるふりだけして,上手に手を抜け。

2025年12月17日水曜日

2025.12.17 北千住の神谷商店

● 昨日,ANGERS Ecute上野店を覗いてみたんですけどね。ANGERS に来るたびに買うかと迷うのがオリエンタル産業の TWELVE BLACK PENCILS だ。
 芯の太さが3.9㎜もあるんだから,この鉛筆は画材だと考えるしかないが,どうにか手なづけて文字を書くのに使ってみたい。そう思わせるオーラを放ってますよ。

● けど,そうできる自信がない。人には分相応ということもある。今回も指をくわえて見送り。
 自分には縁のない,遠いところにある鉛筆だなと思う他ないな。

● ところが,今日,北千住の駅前通りと旧日光街道の角にある神谷商店という文具店に行ってみた。
 入ってはみたものの,問題は買うものがないことでね。だってね,ぼくは字を書くだけだから,ノートと鉛筆があればすんじゃうわけですよ。そのノートと鉛筆はすでに売るほどある。

● しかし,買うとすれば鉛筆しかないなと思ってね。STAEDTLER と Faber-Castell があったので,Mars Lumograph や Tradition の4Bをピックアップしてレジに行こうとした。
 ら。オリエンタル産業の TWELVE BLACK PENCILS が1つだけあるじゃありませんか。ので,それを買うことにしました。
 というわけで,ひょんなことから TWELVE BLACK PENCILS を入手することになった。入手してしまうと,熱が退いていく感があるのはいつものごとし。

● あと,0.7㎜の替芯。「鉛筆屋のシャープペン」には,替芯はパイロットのナンタラを使えと書いてあるじゃないですか。
 何を使おうとこっちの勝手だろってことながら,パイロットのはオリエンタル産業が製造してるんでしょ。ならば,ついでにということね。

● この店は知ってはいたんだけれども,敷居が高いというか,自分のような者が入っていいんだろうかと思うわけですよ。だいぶ昔から店を張ってそうだからさ。
 が,今日は入ってみたよ,と。一家言ありそうな店主だったらどうしようとか思うわけだけど,たいてい,そんなことはないんですよね。
 いたって気さくで腰の低いことが多いんですよ。だって商売人なんだから。

● 狭い店内に製品がぎっしり詰め込まれていて,通路は狭い。すれ違うことはできない。倉庫のようだ。
 弘前の平山萬年堂もそうだったけれども,売りたいのは万年筆のようだ。セーラーの長刀研ぎがあった。

● 学用品も扱っている。町の文具店は学用品を欠かすことはない。それはできないんでしょ。売りたいものだけ売ってればいいなんてことは許されない。学童に勉強道具を提供することは,まず期待される文具店の役割だろうから。
 同様に売筋のボールペンなんかもある。利幅は小さくても欠かすわけには行かないんでしょう。

● 測量野帳も置いてある。SKETCH だけではなく,LEVEL も。この狭さで測量野帳を置いているところを,他に知らない。
 文具店の求められる役割を果たしながら,特長も作ろうとしているように見える。業界で評判の店も見に行ってるのはもちろん,日々研究なのだろうな。
 その根底にあるのは危機感であろうけれども,この言い方は失礼極まりないのだが,危機感を持ててるうちは安泰なのではあるまいか。

2025年12月16日火曜日

2025.12.16 松戸市立博物館に測量野帳を買いに

● 亀有に来た。2度目。駅を出るとすぐに “こち亀” の出迎えを受ける。亀有と言えばこち亀。長い目で見ると,亀有にとってはマイナスじゃないかと思うが,現在のところはこち亀が生きている。
 こち亀記念館などというものもできたらしい。では行ってみるかとなったのだが,残念,今日は休館日らしかった。

● その先に LoFt と無印が入っているアリオ亀有がある。紀伊國屋書店も入っている。昔は宇都宮にもあったんだけど,宇都宮では紀伊國屋書店を支えるのは無理でしたね。
 というわけで,こち亀記念館が休みでも困ることはない。少し,残念だけど。

● 香取神社の境内にも両さんがいる。いいのか,やり過ぎじゃないのか。いや,立派な神社なんですけどね。
 このあたりは実質,千葉県。香取神宮から勧請しているのだろう。

● 亀有から新八柱に向かう。230円区間だからね,近いんですよ。
 ただし,新松戸で武蔵野線に乗り換えることになる。松戸の次が北松戸,その次が馬橋(マバシ)。ん? 乗り過ごしたか,と思ってしまうのだが,馬橋の次が新松戸ね。武蔵野線でひと駅乗ると,新八柱ですわ。

● 何のために新八柱に来たのかと言えば,松戸市立博物館に行くため。よく知らないのだが,この博物館は考古学,特に縄文に照準を合わせているところではないか。そんなものに興味のキの字もないですわ。
 なのになぜ来たのかというと,オリジナルの測量野帳を販売しているらしいんですね。それを買いに。

● 立派すぎる建物。出入口に警備員がいて,ドアを開けてくれる。人間自動ドア。
 ミュージアムショップはショップと言うのも憚れるほど狭いスペース。品物は “サンプル” しかなく,係の人に頼むと現物を出してくれる。チケットを買わずともショップでの買いものはできる。

● 無事,購入できましたよ。1冊310円。さすが公立は良心的です。こういうもので儲けて運営費の足しにしようなどとは考えていない。
 少しは考えたらどうかと思わぬでもないが,考えなければならないインセンティブがない。むしろ、考えることを封じられているかもしれない。
 で,用がすんだので,それだけでUターンして駅に戻った。

● 亀有もそうだけれども,八柱でも博物館まで歩いたわけでね。歩くと,その場所に来た感が強くなる。
 大体は印象も良くなる。歩くことですな。

● 帰りも同じルート。新松戸に停まるのはメトロ千代田線の列車。千代田線って小田急に取り入れますでしょ。やった来たのは向ヶ丘遊園行き。
 乗り換えなしで向ヶ丘遊園まで行くわけですよ。岡本太郎美術館に行くんだったら,川崎から行くより便利かもしれん。時間はかかるとしても,南武線に乗らなくてすむんだからな。

● 帰途も亀有でいったん下車。駅の北口を出ると日高屋があってね。あれば行くでしょ。ウーロンハイのウォッカダブルにニラレバ炒め。
 宇都宮テラスの日高屋に比べると,ニラとモヤシの火の通しが少ない。その分,ニラとモヤシがシャキッとしているわけだが,どちらを好むかはまさに “好み”。

● ウーロンハイのウォッカダブル,お代わり。肴は餃子ダブル。これで2,430円ですよ。
 ぼくは日高屋があれば生きていけると思う。いや,亀有,最高ですよ。

● ちょうどいい具合に酔っぱらいましたよ。そのせいか,北千住でJR線に乗り換えるのにど行けばいいのかわからずに手間取ってしまったけれど,無事に帰還しました。
 亀有と八柱。良い小旅行になりましたよ。

2025年12月15日月曜日

2025.12.15 インターメディアテクのミュージアムショップで絵ハガキを買う

● 東京駅前の KITTE に入っているインターメディアテク。東京大学が運営している。一度,ひと通り見たことがあった。クタクタに疲れた。それ以来,足を向けていない。
 今日は3階にあるショップだけを覗いてみた。

● ひょっとして,ここだけの測量野帳がないかと思った。が,そんなものはありませんでした。あればメルカリに出てるだろう。
 絵はがきを6枚買った。

● A6 Campus のクリアカバーに装着。そのままではわずかに大きすぎて入らない。
 余白の部分を切り取った。A6=文庫=ハガキ ではなかったのね。

● でもって,4階の旧郵便局長室。東京で最高のロケーションにある休憩スペース。
 何時間でもいられるんだけど,あまり長くいるのはルール違反になるんでしょうね。


(追記 2025.12.22)

● ところが,ハガキの厚さと重さに耐えかねるのか,クリアカバーの中央下部が破けてきてしまった。上手くいかんものだな。
 かくなる上は非常手段。ハガキを2つに裂いて厚紙部分を除去。表面の薄い紙だけにして,同様に装着した。


2025.12.15 銀座蔦屋書店にて

● 銀座に来た。中国人がいなくなって,銀座は静かになった。人どおりは多く,賑わっているが,静かだ。
 中国人がゼロになったわけではないので,時折り蛮声が響くが,まずまず静かになった。その静かな中央通りを歩いて,蔦屋書店にやって来た。

● つい先日,自分は貧乏なのだなと痛感させられることがあった。お金を持っている持っていないではなく(その点でも,ほくは貧乏だけれども),手間をかけない暮らし方をしているというところで,つくづく自分は貧乏だ,と。
 上流の人たちは手間がかかる暮らし方をしているのではなかろうか。むしろ,手間がかかる暮らしをしている人たちを上流と呼ぶのではあるまいか。

● 食洗機を使って手間を省くのは貧乏だという話ではなくて,たとえば,植木屋を入れたり絵や陶器を飾ったりするのは手間がかかる,ということだ。
 絵でも陶器でも,いったん置いたらそれで終わりではなく,埃を払わなければならないし,毎日乾拭きをしなければならないだろう。その前に,絵や陶器を置くのに違和感のない空間を維持するにも手間がかかる。

● 豪邸ならば放っておいてもいいというわけではない。小さな家でも手間さえかければその空間は作れるだろう。
 そういう手間をぼくは省略してしまいそうだ。そんな人間に絵や陶器を飾る資格はない。貧乏とはそういうことだ。

● これを敷衍すれば,文化を暮らしの中に取り込もうとするのは,手間を抱えることでもあるということだ。特に,伝統文化と呼ばれるものを取り込もうとすると,相当な手間,ペットを飼う以上の手間,を払わなければならないのではないか。
 面倒くさがりはそういう世界とは無縁になる。

● 蔦屋書店はそんな貧乏人は眼中に置いてない。それでも,お客さんの8割は貧乏人かもしれないが,その8割のために何かをしているわけではない。残りの2割に照準をあわせている。
 8割がいてくれないと商売にならないのだけれども,その8割は言うなら金魚の糞のようなものだ。蔦屋書店の棚を見て歩きながら,そういうことなのだろうなと思ったんでした。

● そんなわけなので,ここでぼくが買えるものはそんなにない。というか,ほとんどない。のだが,気になったのが2つあった。
 ひとつは nu の「10年メモ」。松岳社による製本らしい。
 筆記スペースがちょうどいい。10年日記ではなく,10年メモとあるとおり,たくさんは書けないのだが,連用日記はそもそもたくさん書く必要はない。というか,たくさん書いてはいけないものだろう。

● もうひとつは,MAKERS CABINET の FERRULE という製品。鉛筆セットだ。
 と言っても,メインは補助軸。金属製(真鍮かと思うが,ガラスケースの中に入っていて,手に取って確かめることはできない)でキャップも付いている。キャップをした状態だと中々にスタイリッシュ。それに鉛筆が6本と補助軸に装着する消しゴムが3個セットされている。
 お値段は22,000円。ミミックを何本か持っているので,自分のために買うことはないが,気にはなった。

● 絵画の展示・販売ももちろん実施している。米山舞「YONEYAMA MAI EXHIBITION “arc”」,ZEN「Urban Equivalence — 都市等価論」など。
 都市等価という言葉が面白いと思った。どんな意味を込めてこの言葉を使っているのかはわからないけれども。

2025年12月14日日曜日

2025.12.14 いくつかの鉛筆

● ぺんてる の YES PENCIL。鉛筆の情報はググってもなかなか出て来ないものだが,どんな分野にも “研究者” はいるものだ。 
 外形からも明らかだが,比較的最近まで販売されていた鉛筆であるらしい。

● 様々な意匠の uni。

● トンボ3315。それと,最小限度の表記しかないトンボ鉛筆。番外品?






● 中華鉛筆をなめたらあかんぜよ,かどうかは知らないが,上の哈爾濱産の鉛筆には惹かれるものがある。ノスタルジーをかすかに刺激する。
 一番下のものは,これ以外の表記がない。塗装は日本のものかとも思えるが,たぶん中華製でしょ。

● ゴールデンドラゴン鉛筆8800。先達によると,「ドラゴン鉛筆合資会社(昭和13年),のち昭和21年に有限会社シルク鉛筆製作所となり昭和42年廃業」とある。
 書き味は昔の国産鉛筆の標準的なもの。書いていると,そこはかとなくうら悲しさがわいてくる。百均で10本110円で売られている中華製の現行品がずっといい。昔の国産品はロクなものじゃなかった。
 小学生の頃の自分はそういう鉛筆を使っていた。今の児童たちを羨ましいと思うのは,そこのところだ。

● 製品だけではない。昔の日本(人)はほんとにダメだった。民度も知的水準もマナーも,何もかも。いい思い出は一つもない。
 昔を “古き良き” と捉えるのは没落貴族くらいのものではないか。今の方がはるかにいい。これからはさらに良くなっていくだろう。

● コーリン鉛筆9900。Hi-pierce のようなものはダースで手に入るのだが,9900番は持っていたかいなかったか(⇒ ダースで持っていた)。
 鉛筆なんだから,書き味にビックリするようなことはないはず。そういうことがない程度には,製品として完成の域に達して久しい。

● Faber-Castell の Jumbo 4B。General Writing には向きませんな。が,何とか手なづけたい。長期戦覚悟でボチボチやっていこう。
 ちなみに,General Writing には3Bか4Bが吉。国産鉛筆と同じつもりでHBなんか選んだ日には,ドイツに向けて大陸間弾道ミサイルをぶちかましたくなりますな。

2025年12月10日水曜日

2025.12.10 ホワイトボードから普通のカレンダーへ

● わが家事務所のホワイトボード。ダイソーにあった「MONTHLY PLANNER」。330円だった。これで家庭内行事の情報共有を図る,というのではない。関係者が最低限なので情報共有の必要はない。
 マーカーとかイレーサーとかホワイトボード用品を色々買っちゃってたんで,それを使うためという,およそ本末転倒な理由から。

● ホワイトボードというのは,会議やミーティングで大きめの文字や図を書いて出席者に伝達するのに使う,黒板に代わるものというイメージがあるんだけれども,使い方は使い手によって無限個あるはずだ。
 ユニークな使い方を思いつける人が独創性の高い人。が,遺憾ながら,ぼくにはその種の独創性は皆無のようで,お仕着せ的な使い方しか思い浮かばない。

● ロディアに代表される携帯用のメモパッドとホワイトボードは,ぼくには憧れの対象でもあった。つまり,クリエイティブ御用達のアイテムだと思っているから。
 自分はクリエイティブから遠いという自覚がある。そういうやつほど御用達グッズに憧れるものでしょ。

● そんなわけで,ホワイトボードもホワイトボードノートもマーカーもイレーサーもいくつも持っている。もちろん,そのほとんどは長い眠りについている。
 そんな中で「MONTHLY PLANNER」だけは使い途が一様でわかりやすいので,ぼくにも使えそうだと思った。実際,使えた。ただし,使うことによって何らかの効用があったかどうかは問わないことにしておきたい。

● が,来年からは普通のカレンダーにする。このカレンダーもダイソーで110円で買ったもの。
 ホワイトボードよりも小さめな字で書くことになるので,盛り込める情報量は増える。

● が,情報量が増えようが増えまいが,どうでもいいことではある。そもそも,効用を期待していないので。
 ボールぺんてる とかサインペンとか,出番のなかった筆記具を使う機会を作るのが目的なのでね。本末転倒は続くよ,どこまでも,というわけだ。

● けれども,そうした筆記具が使えることになって,少し嬉しい。ホワイトボードの関連製品は使えなくなってしまうわけだが。

2025.12.10 鉛筆を短くなるまで使うこと

● 𝕏 でこんなポストを発見。ここまで短くなってるのに,手削りではなくて携帯用の手回し鉛筆削りを使っている。そんなことができるのか。
 って,補助軸にホールドさせて削ればいいのか。そういう方法があったな。

● このあと手削りすると,あと1㎝は短くできるけれども,それは趣味の領域。やりたければどうぞ,の世界。
 ぼくはやるけどね。が,ポスト主も仰ってるように,「エコとか物を大切にというより私の趣味とこだわり」なんだよね。要するに,やりたいからやる。ぼくの場合はケチ根性が混じっていると思うけど。

● だから,これ以上は使えないところまで使っているからといって,そんなに称揚する話でもないと思うんですよ。
 けれども,こういうのを見ると称揚したくなるようなんだな。凄いですねぇとなる。
 清貧につながるイメージがあるんですか。清貧じたい,持ち上げられ過ぎというかね。そんなものに囚われるべきではない。

● ハンドル式の鉛筆削りで削れなくなったら次の鉛筆に移るのが合理的というか,最も賢い鉛筆の使い方かもしれないよ。
 鉛筆の神様も許してくださるだろう。もっと使わなきゃダメじゃないかとは言わないと思う。

● 仕事で鉛筆を使う人はそうしてるんじゃないかな。もし,ぼくがアニメーション制作のボスだったら,電動式やハンドル式の鉛筆削りで削れなくなった鉛筆を手削りしてさらに使おうとしている人を見つけたら,ドヤしつけると思う。
 鉛筆を削ってもらうために君に給料を払っているんじゃないんだ,仕事をしてくれ,とね。鉛筆代などコストのうちの微々たるものですらない。

● ぼくはギリギリになるまで使いますけどね。ちなみに,三菱鉛筆の Palette だとここまでが限界。補助軸から出ている部分が鉛筆の全部だと思ってください。

● この鉛筆削りだと,ここまで短くできる。

● これだと,ここまで。実際には,補助軸が咥えてる分,もうちょっとだけ長く残ってしまうかもしれない(それも加味したつもりですが)。
 やってみようと思いますよ。

2025年12月9日火曜日

2025.12.09 やはり,来年から連用日記を始めてみようと決めた件

● 日記的雑記の日付を赤で書くようにしたので,セブラ ミリペン(赤)の出番を作れた。
 ミリペンはとっくの昔に生産は終了している。が,問題なく使えている。パタッとインクが出なくなるかもしれないけれども,メーカーの気魄を感じるといいますか,大したものだなと思いますわ。

● さらに使用頻度を上げるために,来年からモレスキンのミディアムを使って5年連用日記を始めようと思い始めている。いったんは,棄却した案件なんですけどね。
 そうすると今の数倍の頻度でミリペンを使えることになる。というか,そうなるように構成を考えている。

● 結局,来年から5年連用日記に再挑戦することにした(一度試みて,3年目に挫折している)。
 使い途のなかったモレスキン・ミディアムをその用途に充てることも,あらためて満場一致で可決。ま,出席したのはぼくだけなんですが。議場はわが陋屋の台所。

● 連用日記を始めるのは筆記シーンを増やす,鉛筆以外の筆記具を使う場を作る,というだけのため。赤のミリペン以外にも再び万年筆に活躍の場を与えてやれる。
 モレスキン・ミディアムは208ページなので,2冊用意して前期と後期に分ける。余ってしまうページが出るけれども,それは致し方ない。

● レイアウト(?)はこんな感じ。区分線を加えることはしない。赤字で線に代える。
 モレスキンだから赤のミリペンでも裏抜けする。これも仕方がない。プラチナのブルーブラックで書くことになると思う。これならモレスキンでも大丈夫。

● 専用の日記帳が高橋や能率や博文館から出ている。ほぼ日の5年手帳もある。
 たぶん,これらを使う方が何かと勝手がいいはずだが,何で買ったのかわからないモレスキンのラージやミディアムが2,30冊積みあがっているので,どうにかしないといけない。

● 毎日律儀に書こうとしないで,雑でもともかく続ければ良しとする。