2015年1月16日金曜日

2015.01.16 PILOT「エリートS」の教訓

● 大橋巨泉の「はっぱふみふみ」のCMとともに,記憶に残っているPILOTの万年筆。ぼくが初めて持った万年筆がこれだった。
 中学校の入学祝いに親が買ってくれた。楽じゃなかったろうによく買ってくれたな,と今は思っている。中学校の入学祝いは万年筆,高校は腕時計というのが,当時,もっとも普及していたパターンでしたか。

● 中学生に万年筆を使うシーンがそんなにあるわけじゃない。学校のノートは鉛筆でとるんだし(シャープペンを使うと,怒る先生がいた。運動部だと練習中は水を飲ませてもらえなかったのと同じで,今から見れば低レベルの思いこみだよな)。せいぜい,ボールペンの代わり。
 で,買ってもらったエリートS。ぼくはもったいなくて使えなかった。

● 当時,学研や旺文社から,“中1コース”とか“中1時代”っていう学習雑誌が発行されていて,1年間予約すると,万年筆がもらえた。この万年筆が欲しくて,年間予約をしたんだった。
 当時の少年にとって,万年筆はそれくらいアピールする商品だったってことね。

● で,その景品の万年筆を使っていたわけですよ。エリートSは大切にしまっておいたんでした。
 今思えばね,その景品の万年筆なんてロクなものじゃなかったはずだけどね。そうは思わないで(比較対象がないわけだ),大切に使っていたね。

● エリートSを使いだしたのは,高校に入ってからだったかな。まったくの未使用でとっとけばまだしも,ちょこっと使った状態で保存しておいたわけだから,万年筆にすればたまったものじゃない。今はそういうことがわかるんだけど,当時は思いもしなかった。
 結局,いくらも使わないでなくしたか,どこかに紛れてしまったか。とにかくエリートSを使ったという記憶がない。

● そこで教訓。大切だと思うモノから使った方がいいよね。とっとかないで。ここ一番というときに使おうとか,よそゆきにしようとか,ダメだよね。
 ロレックスの腕時計を持っているんだったら,とにかく毎日使う。普段はセイコーにして,ロレックスはここぞというときのためにとっておこう,なんていうのはよくないね。普段から使いなさいよ。
 ヴィトンやシャネルのバッグもそうだ。普段から使わなきゃ。

● 普段から使うことが,支払ったコストを回収する最も確実な方法だね。たまにしか使わないんじゃ,1回あたりの利用料金がとんでもなく高いものになってしまう。
 いいものを少なく持つというのが,一番経済的。少なくしか持っていなければ,使用頻度があがるわけだから。

● ケチなぼくとしては,良くなくてもいいから少なくしか持ちたくない。それが言うほど簡単ではないことも,わかっているつもり。
 難しいよね。よくないものを少なくしか持たないってね。百均に行くと,要らないものまでついつい買ってしまうという一事をとっても,その難しさがわかる。
 だから,高価ないいものに切り替えていった方がいいのかもしれない。安い商品は使わないって決めてしまった方が経済的かもね。

● そうはいっても,消費の楽しみ,買うこと自体の楽しみってあるからなぁ。それを味わおうとすると,そうそう高額商品への切り替えってできないや。
 貧乏性が染みついているなと言われるね。

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