2025年11月28日金曜日

2025.11.28 弘前の平山萬年堂

● 弘前に平山萬年堂という,創業100年を超える老舗の文具店があることを,ネットで知った。伊東屋を始め,創業100年を超える文具店はけっこうあるようだけれども,大きくもせず,支店も出さず,現在も街の文具店として存続している極めて稀有な存在。
 いや,稀有ということはないのか。他にもあるようだ。

● そんな老舗に,Campus ノートと鉛筆と消しゴムしか使っていない,ぼくのようなチンピラが行っていいのかと躊躇いながら,でも行ってみた。
 なるほど,小さな文具店だった。100年の歴史を感じさせるたたずまいも同時に併せ持っている。

● ともかく中に入ってみた。萬年堂というくらいだから,万年筆が中心の敷居が高い店かと思っていたのだが,学用品も商っている。
 古い鉛筆もあるのかと思ったが,そういうものはなし。鉛筆は uni と STAEDTLER と Faber-Castell があった。

● 何も買わずに出るわけにはいかないと思ったのでいくつか購入した。鉛筆キャップ,カッター,パイロットのつけペン。
 が,いずれも当面は(あるいは半永久的に)不要なもの。

● 元々,万年筆とインクから出発し,他の文房具も扱うようになったが,ここに来て原点回帰を考えているといった旨の話を聞いた。
 という話を聞いては,その方面のものも買わないわけにはいかない。平山萬年堂オリジナルのインクを買った。弘前煉瓦レッド。50ml。
 せっかく弘前まで来たのだからという気持ちもある。観光土産品としての側面もあるわけで,財布の紐が緩みがちになるのは仕方がない。

● 御当地インクはすべてそうなのだろうが,このインクもセーラーが製造している。御当地と言いながら,製造は中央。
 インクを作るには工場もノウハウも必要だから,そうならざるを得ない。インクメーカーじゃなければ,インクは作れない。そういうことはわかるんだけれども,多少鼻白むとこりがなくもない。

● 来年からモレスキン・ミディアムを使って連用日記を始めることにする。そこでこのインクを使うことにしよう。ラミー・サファリに吸わせることになるだろう。
 この場合の唯一の気がかりは,モレスキンにこのインクを使うと裏抜けが起こらないかということ。何せモレスキンだから。今日買ったつけペンで試してみればいいことだな。

● 太宰治が『津軽』で「弘前は決して凡庸のまちではないと思った」と書いている。そう思った理由のひとつに平山萬年堂の存在もあったろうか。
 文脈からすると,関係はまったくなさそうなんだけども。


(追記 2025.12.02)

● 青森駅ビルのダイソーでお買い物。B5のクリアケースとコクヨの修正テープ。欲しかったのはクリアケースの方ね。
 修正テープは間に合っているのだけど,ま,いつかは使うでしょ,と。幅5㎜,長さ6m。文具店で売っているのと同じかどうか知らないけれども,ダイソーでも買えちゃうんですな。MADE IN THAILAND。

● クリアケースがなぜ欲しかったのかというと,先月28日に弘前の平山萬年堂でカレンダーをもらったんだけども,そのカレンダーの絵を切り抜いて保存しておきたくなったんですわ。
 右上がよれてしまっているのが残念ですが。

2025年11月24日月曜日

2025.11.24 久しぶりの伊東屋池袋店

● 池袋の東武百貨店7Fの伊東屋池袋店。ぼくは本店よりこっちが好き。
 今どき,伊東屋に品揃えを求める人はいないだろう。本店にこだわることはない。

● CDショップがなくなって,伊東屋の面積が増えていた。ゆったりした配置になって,快適度も増した。
 おかけで丁寧に売場を見て歩くことができたのだけども,伊東屋にも高額商品しかないですなぁ。伊東屋が客を選ぶようになっている。それが悪いとはまったく思わないが。

● 伊東屋の売場を回りながら思ったことがある。手帳のことだ。昨年から百均手帳にしている。来年も百均手帳にするつもりで,スタンバイを完了している。引退してるんだし,自分にはこれで充分だと思ったからだ。
 それは今もそう思ってるんだが,再来年は Bindex に戻そうか。そのくらいはいいでしょうよ。

● となると,バインダーもビニール製のを使ってるんだけど,PLOTTER にしようかなぁ。それはさすがに贅沢が過ぎるかねぇ。
 PLOTTER にはカードなどの収納機能が一切ないことと,薄すぎる問題がある。だからカッコいいんだけどね。

● もうひとつ,鉛筆のこと。伊東屋の鉛筆,姿がいいんですよね。特に,イートンペンシル。
 そのイートンペンシル,60本ほど持ってるんだけど,それを使わなきゃなぁ,と。
 補助軸もイートンペンシルの風味を加えるデザインになっている。その補助軸もけっこうな本数が手元にある。あまり使ってないなぁ。

● と思うのも,ディスプレイが上手いからなんですよね。きれいに見えるんですよ。買いたくさせる並べ方なわけですよ。
 ので,よぉしと思っても,家に帰るとその気持ちは雲のように散ってしまうんだな。

● 鳩居堂も場所を変えて広くなっていた。男性客もいる。鳩居堂で何かを買える男性は見込みのある人だよな。たぶん,感覚が若いんだよ。

2025年11月23日日曜日

2025.11.23 カランダッシュのエクリドール,カッコいいじゃないですか

● 今さらですが,カランダッシュのエクリドールはカッコいいな,と思ってね。
 ボールペンとシャープペンがあるんですか。万年筆もあったのか。お値段が可愛くないので買いませんが。

● 伊東屋でエクリドール キューブリックのシャープペン0.7㎜が36,300円。ほんとに可愛くないお値段ですこと。
 これじゃ,ほい買うよってわけにはいきませんや。財布と相談ですわね。相談しても,財布はダメって言うでしょう。

● ブルガリのペンもカランダッシュが作ってますかね。ちょっと雰囲気が似てる気がする。
 いや,気がするだけで,本当のところは知りませんけどね。

● 買わない理由はお値段の他にもいくつかある。シャープペンは0.7㎜を好むんだけれども(以前は0.9㎜だったけど,宗旨を変更),コクヨの「鉛筆シャープ」や北星の「鉛筆屋のシャープペン」やぺんてるの P207 で充分だ。
 充分なんだから,それ以上は要らないじゃん。

● そこにエクリドールを追加したいのはいかなる理由によるのか。カッコいいから。それを使っている自分をイメージするとウットリするから。
 そういうことなんだな。それを所有欲が満たされると表現する人もいる。
 質感,高級感には抗いがたい魅力がある。だからこそ,メーカーも力を尽くして製品化する。

● しかし,だ。稼ぎや資産の多寡によって程度に違いはあれど,カッコよさを追求するとキリがない。取捨選択が必要だ。
 女性だって,化粧品代やアクセサリーに無限にお金はかけられない。

● 男性は身体にアクセサリーを付けることが少ないから,車や時計や文具がアクセサリー代わりになることがあるかもしれない。
 が,アクセサリーを身につけることを潔しとしない人もいるだろう。持ち物で自分に付加価値を付ける必要などないと考える人もいるだろう。
 ぼくにも多少それがあるようだ。アクセサリーだの付加価値だのに気を回す年齢でもなくなった。

● もうひとつ。ぼくは鉛筆党の党員で,普段はほぼ鉛筆だけでやっている。その鉛筆の在庫が積み上がりすぎて,あと100年生きたくらいではとてものこと使い切れない。
 エクリドールにうつつを抜かしている場合ではないのだ。正気に戻らなくてはいけない。


(追記 2025.11.24)

● 伊東屋池袋店を覗いてみた。エクリドールの実物(ボールペン)にも触ることができた。けっこう重い(これくらいがいいという人もいるだろう)。
 重心がドータラコータラというのは,ちょっと持ってみたくらいではわからない。試し書きの効用を軽視するわけではないが,使い込んでみて初めてわかることは,意外に多い。
 滑りやすい。常用品にはできない。できても,ぼくには買えないけど。

● カランダッシュのカタログを見ると,エクリドールなんて安い方なんだねぇ。ざけんなよ,と言いたくなりますよ。
 カランダッシュってこういう路線のメーカーだったんですか。いかに高く売るかを考えているところは,モンブランや Faber-Castell と共通しているようだな。


(追記 2025.12.17)


● カランダッシュのエクリドール,カッコいいなぁ,と。0.7㎜のシャープペンくらい買ってもいいんじゃないかなぁ,と。

 が,一時の熱病で,今は熱が冷めた状態。北星の「鉛筆屋のシャープペン」を使っている。「鉛筆屋」があるんだから,わざわざ他を持つことはない。


● コクヨ「鉛筆シャープ」もいいんだけれども,「鉛筆屋」が指に馴染んできた。

 自宅でも鉛筆ではなく「鉛筆屋」を使っていることがある。ハッと気がついて,鉛筆に持ち替えたことが何度かある。

2025.11.23 いくつかの鉛筆

● トンボ8900は1945年に,三菱9800は1946年に発売され,以来,今日まで変わらぬ姿で(細かい変化はあるけどね)提供され続けている。1952年にHOMOが,1958年にuniが登場するまでは,国産最高級の鉛筆であったはず。
 外観は変わらずとも,中身は不断に改良され続け,現行品が一番いいのだと思いたい。

● のだが,9800に関しては,現行品よりも Patented だった頃の方が良かったんじゃないかと思う。いや,錯覚だな。錯覚だよ。錯覚に決まっている。
 Patented の9800もだいぶ溜まってしまった(写真は一部)。これだけで一生保つんじゃないかと思う。どうすんだよ。

● 上の写真の中の2本。「神戸市立垂水東中学校」「祝 開校二年記念 菅の台小学校」とある。菅の台という地名は長野県駒ヶ根にもあるが,こちらは当然,神戸市垂水区でしょ。
 このとき,この鉛筆を配られた小学生も,今ではトッツァマかジッツァマになっていることだろう。季節が巡るのは速いものですなぁ,ご同輩。

● 三菱鉛筆8800。世の中に数え切れないほど登場したノベルティ鉛筆の大半はこれなんだろうと思ってたんだけども,そうでもないのか。他社も食い込んでいましたか。

● こういう鉛筆を淡々と使って成果を出すのがカッコいい。弘法筆を選ばず,がやはり正統だ。
 ヴァイオリニストにとってのヴァイオリンじゃないんだから,たかが筆記具についてアレコレと能書きを垂れてるのは,しょせん三流。三流の愉しさってのがあるから困るんだが。

● 三菱鉛筆の BLACKIE 3202。BLACKIE? カーボン鉛筆なのか。
 そうではないっぽい。黒さを増したよ,黒々とした筆線が残るよ,と言いたいわけか。BOXY BLACKIE 400 につながるものですか。

● ユニ受験用セット。携帯用の鉛筆削りが付いている。
 当時(いつなのかわからないけどね。〄がある)の価格で500円。メルカリで999円で買いました。

● じゃ~ん。家宝です。コーリンの高橋真琴さんのダース箱の鉛筆。
 と言っても,とっておくつもりなどないので,サッサと使ってしまいたい。なかなか順番が回って来ないだけです。

● 以上,つらつら考えますに,製造された鉛筆のかなりの部分は,人間より長生きしてますな。

2025年11月20日木曜日

2025.11.20 コーリン鉛筆について

● これは文具? そんなわけない。高橋真琴さんの絵をブリキに転写したもの。こういうことは中国でやっとります。
 ゴッホやセザンヌの複製画を飾るよりは,高橋真琴のブリキの方がいいと思っている人間です。

● 強いて分類すれば,細密画になりますか。これを量産したんだから,高橋真琴は絵画界の松本清張だと思いますわ。
 全部,手作業ですからね。デジタルなんか影も形もなかった頃ですから。

● で,ダース箱の意匠に高橋真琴さんを起用したのがコーリン鉛筆。三菱鉛筆は牧美也子さん,トンボ鉛筆は花村えい子さんだったたか。
 高橋真琴コーリン鉛筆をいくつか持っているけれども,コーリン鉛筆が放った最大級のクリーンヒットがこれですよ。舞台裏では色々あったんだろうけど,よくやったぞ,コーリン鉛筆。

● ただし,それ以外にコーリンに何か印象深いものがあるかというと,ぼくの場合はだが,ない。
 ぼくが小学生の頃は日本の大半は田舎だった。つまり,農村だった。今とはまるで違う。そうした農村では,鉛筆は小学校の隣にある萬屋で買うものだった。そこ以外に鉛筆を売っているところはない。
 だから,選択ということはあり得ない。そこにあるものを買うしかない。

● その萬屋で扱っていたのがコーリンだった。だから,小学生の頃はコーリン鉛筆しか使ったことがない。三菱9800やトンボ8900の思い出はない。
 9800や8900は現在でもあるのだから(中身までそっくり同じではないだろうけども),小学生の頃にそれらを使っていれば,懐かしいね,子供の頃使ってたよね,とノスタルジーに浸ることができる。が,コーリンではそれはできない。

● しかも,あまりいい思い出がない。よく芯が中折れしていた。売る側も素人だったから,扱いがメチャクチャだったのかもしれない。
 が,今の鉛筆とは比較にならないほどにスカスカな鉛筆だったのだと思う。たぶん,現在,百均でダース110円で売られている中華鉛筆の方が高品質のはずだ。

● 今となっては,品番も憶えていない。が,年代からしてこのあたりだなと推測はつく。
 鉛筆は古いものもわりと入手しやすいので,老境にさしかかってから入手して使ってみたのだが,印象は記憶にあるものと変わらなかった。鉛筆は現行品を使えばいいのだ。

● ぼくの理解の及ぶところではないのだが,世の中にはコーリンフリークの人もいるようだ(⇒ たとえば,こちら)。皆違って皆いい,のだと思うけれども,ぼくの想像をはるかに越えて,世の中は多様性に満ちているようだ。

2025年11月17日月曜日

2025.11.17 ぼくが持っている STAEDTLER 製品

● 右の写真がぼくが持っている STAEDTLER 製品のすべて。補助軸は Amazon で,芯研器は ANGERS 丸の内店で,字消板は ANGERS 上野店で買った。
 そんなことまで憶えているのは,けっこう高頻度で使っているからだ。鉛筆党員なので,この3つは使う。

● 鉛筆なのになぜ芯研器なのかと言えば,短くなった鉛筆はこういうふうにしないと気がすまない大バカ野郎だからだ。
 この状態にして,芯研器で先端を尖らせる。

● とにもかくにも,STAEDTLER 製品にはお世話になっておりますよ。
 ちなみに,補助軸は Made in Japan,芯研器は Made in Germany,字消板は Made in Taiwan であります。

● STAEDTLER の鉛筆も各種何本かずつ持ってはいる。Mars Lumograph,Mars Lumograph Black(カーボン鉛筆),tradition,NORIS,JUMBO。
 けれども,こちらはなかなか使う機会がない。画材としては知らず,一般筆記用としての鉛筆は,日本産が話にならないくらい良くできているからだ。

2025年11月13日木曜日

2025.11.13 西武鉄道で花小金井へ。多摩六都科学館の測量野帳を買いに

● 新宿に来たんですけどね。まったく,ここは大迷宮ね。何がどうなっているのかサッパリわからん。
 ここをスイスイと泳げる人は凄いな。外人サンもスイスイと泳いでるんだけどね。

● いえね,西武駅に行こうとしてるんですけどね。案内板が出てて,“⇒ 220m” とあったんだけど,もう220mどころではなく歩いてるんですよ。
 まぁ,着きましたよ。が,どこをどう測れば,あそこからここまで220mになるっつーんだよ。

● 急行拝島行きに乗ったんですよ。新宿を出たときはガラガラだった。次の高田馬場でどっと乗ってきて,立ち客も現れた。
 ぼくも帰りは高田馬場でJRに乗り換えようと思いますわ。

● 西武線で降りたところは花小金井。何しに来たかと言えば,多摩六都科学館に行こうとしてるんですよ。
 正直ね,こういう地方の科学館って,特に見るべきものはないと思うんですよ。でも,オリジナルの測量野帳を販売しているらしいんですわ。それを買いに来たということですね。

● で,科学館に到着。ミュージアムショップにしか用はないんだけれども,入場券を買って入場しないと,ショップに行けない仕様。
 仕方がないからチケットを買いましたよ。520円。

● 中の展示はね,すべてお子様向けです。児童施設と言いますかね。大人がひとりで行くとこじゃありません。
 野帳は買いました。1冊610円。入手コストがバカになりませんけどね。

● 野外の休憩スペースは充実です。
 が,何というのか,せっかく来たのに達成感は非常に薄い。野帳も入手できたというのに。

● この辺は東京の郊外。科学館のあるところは西東京市(田無と保谷が合併してできた)になるのだが,花小金井駅は小金井市ではなく小平市にある。小金井市も近い。
 このあたりの地理はあとでゆっくり確認することにするが,ここから都心に通勤するなんてのは,考えただけで狂気の沙汰。絶対にやりたくない。できる気もしない。
 このエリアで完結する仕事(市役所の公務員とかね)だったらいいけど,都心に毎日通勤するなんて厭ですバイ。

● 帰りは駅前の「いなげや」の2階に入ってる書店を覗いてみました。コミックが充実。
 帰りは各駅停車を選びました。空いてるからね。そんなに時間も変わらんし,なにせぼくは暇だから。

2025.11.12 場違いと知りつつ,「STATIONERY STATION」へ

● 日本橋三越。本館5階の「STATIONERY STATION」に来ましたよ。3回目になるかな。
 いやね,ぼくなんかが来るところじゃないですよ。だって,あなた,110円の鉛筆シャープを使っている人間がこんなところに来てどうしますか。
 ガラスケースに入っている万年筆も格が違いすぎて,目の保養にもなりませんよ。

● ただし,以前に比べると,大衆品の売場が広がったような気がした。いかな日本橋とて,超絶高級品だけで勝負するのは厳しいようだ。売れ筋商品もがけっこうある。
 時期がら,手帳とかね。革製のシステム手帳だけじゃなく,ビジネス手帳も。むしろ,ビジネス手帳の需要が多い店かもしれませんね。

● 水天宮前。T-CAT に入っている CanDo でA6,A5,A4のバインダーを買った。
 高いスナップパッド(POSTALCO)じゃなくても,これでいいんじゃないかと思っちゃうんだな。ダメだねぇ。
 てか,これも買いはしたけど,たぶん使う機会はないと思うんだよね。

● 東京駅に至る。ANGERS 丸の内店を覗く。どこに行っても外国人はいるね。文具好きに国籍はないたいうか,ANGERS のセンスは外国人にも理解されるんでしょうね。
 写真は ANGERS のクリスマス用の販促冊子。これを読んでセンスの勉強をしやうと思いますよ。

● KITTE 4F の局長室。ANGERS と同じフロアですな。
 歩き疲れたときの無料休憩所ですね。空いてるので,ボーッとするにも適。休憩所としてはこれ以上ない贅沢な立地でしょ。


2025.11.12 書く量が増えた?

● 1日に4枚書けば A6 Campus を11日で使い終えることができる。1ヶ月で3冊弱を使うことができる。
 どうやらそのペースに乗れた気がする。わずかな違いではあるのだが,何がなし気分がいい。

● 出先に持ち出すのを鉛筆から「鉛筆シャープ」に変えたのも正解。出先で「削る」から解放されると,断然,効率が上がる。
 出先でそうなら,自宅でも同じか。そうかもしれない。

● ただし,自宅にはカールの「エンゼル5」があるから,「削る」が気にならないどころか,気分転換にもなる。
 効率を気にするのであれば,1ダースまとめて削っておくこともできる。

● 自宅だといくつもの鉛筆を書き比べるという愚行に走りやすいのが問題だ。
 それが結果的に効率を下げることにつながってしまうかもしれない。

● しかしなぁ。A6 4枚というのはA4だったら1枚だよなぁ。2ページ。
 それくらい,サラサラと書けないもんかね。書けないんだなぁ,これが。そんなに書くことないもんな。

2025年11月11日火曜日

2025.11.11 銀座の文具店巡り

● 出先で手書きの愉しみを堪能するのは最高だ。さて,銀座にでも行ってみるか。銀座に用なんかないけれど。

● 山手線で新橋に出て,まず G-SIX の銀座蔦屋書店。ここは書店というより現代美術の展示館のようなものだ。書籍と文具も売ってはいるが,書店を名乗っているから仕方がないね的な感じがするほどだ。
 もちろん,品揃えには特徴がありまくりで,分野によってはここでしか手に入らないものもあるのじゃないかと思う。

● 現在は以下の展示を開催中。これで全てではない。
・枝史織 個展「未来に還る」
・大和美緒 初作品集「いのちのじかん」刊行記念展
・天使のたまご in 銀座
・瀧澤美希 個展「SUPERSTAR」
・江頭誠 展示「第二回 大盆栽展」

● ありがたく拝見させてもらうわけだが,ぼくは猫で,展示は小判だな。あるいは,ぼくは豚で,展示は真珠だ。さらに,あるいは,ぼくは馬の耳で,展示は念仏だ。
 ぼくがこういうものを観るのは,そっくり時間のムダだとも言える。だって,観たってぜんぜん響いて来ないんだから。

● 芸術がわかるのは大したものだと思うけれども,そういう人はたぶん一定割合しかいない。音楽も同様だろう。これはもう仕方がない。
 かつ,誰もが芸術をわかる必要もない。わからない人はなぜわからないのか。おそらく,やかる必要がないからだろう。そんなものわからなくても,彼(彼女)の人生はビクともしない。そういう人はわからないようになっているのだろう。

● “わかる” が “わからない” より上位ということも,おそらく,ない。
 現代美術やクラシック音楽について得々と語る人が,最も注意すべきはそこのところだと思う。

● 久方ぶりの伊東屋。1Fで開催中なのはこれ。銀座の老舗の前掛けの現物展示と複製品の販売。
 欲しいなと思ったのは伊東屋の前掛けなんだけどね。使うことはないはずだから,家のどこかに飾っておくことになる。ところが,飾るということが好きではない。ので,見送り。

● Kの伊東屋の1Fは伊東屋オリジナル文具をまとめている。ROMEO ブラントの商品が主になりますな。目の保養に覗かせてもらう。
 ROMEO でぼくがもってるのは3つしかない。ひとつはジョッター。ところが,使いやしない。
 それ以外にも携帯用のメモグッズはいくつか持ってるんだけど,まず使わない。結局,スマホでメモっちゃうからなんだよね。

● 2つめは鉛筆。かつては ROMEO No.3 の鉛筆があった。何本か持っている。
 3つめは忘れた。使わないままどこかにしまい込んで,それっきりになっている。何を買ったのかも忘れてしまった。が,たしかに何かを買ったのだ。

● ところで。伊東屋は客のほとんどが外国人だ。日本文具の優秀さは世界に冠たるものだから,日本にやって来た外国人の文具好きが買いに来るのはわかる。
 が,LoFt や丸善に比べても,伊東屋の外国人比率は圧倒的に高い。販売店としての知名度が頭抜けているんだろうか。

● 銀座 LoFt。場所がら,他の LoFt より高級品にシフトしてますかねぇ。
 Campus ノートがないんですよ。Campus は百均にもあるから,LoFt になくたって困ることはないんですけどね。

● 恥ずかしながら,モレスキンもけっこうな数,持っている。ほんとに恥ずかしながら,なんだけど。
 ポケット,ミディアム,ラージと,サイズもフルラインナップで揃っている。過去にポケットサイズを2冊ほど使ったことがあるが,大半は手つかずで残っている。

● 銀座 LoFt はそのモレスキンが充実してる。モレスキンと BLACKWING のコラボは現在も継続中のようだ。
 それらのモレスキンを眺めながら,手持ちのモレスキンも使わなきゃしょうがないなぁと思った。

● 先日,モレスキンのミディアム2冊を連用日記に仕立てようかと思ったのだが,その熱も冷めてしまった。
 が,モレスキンの使い途ができたと喜ぶべきだったのかもしれない。いかなモレスキンでも未使用のまま捨ててしまうのは気が引ける。形だけでも使ってやらないと。

2025年11月10日月曜日

2025.11.10 持ち出し用の筆箱を元に戻す

● 持ち出し用の筆箱,結局,元に戻した。鉛筆メインの筆箱を作ろうとするまで使っていたペンケースに戻った。
 トンボ8900の缶ペンケースや樹脂製の筆箱に鉛筆や消しゴムを入れて持ち歩いていたのだが,どうもシックリ来ない。で,鉛筆専用の筆箱云々はご破算にして,それ以前から長く使っていたペンケースに戻すことにしたわけだ。

● 鉛筆3本と補助軸くらいは入るけれども,コクヨの「鉛筆シャープ」(Seria 版=Campus Junior Pencil)を使うことにする。これなら自宅で使っているハサミもそのまま持ち出せる。
 結局,それが一番快適か。鉛筆専用の筆箱をというのが躓きの元だったかもしれない。

● たぶん,この形で落ち着くはずだ。“これで良し感” がこれまでになくある。今日より以後,出先で鉛筆を使うことはない。
 色々やってきたけど,まわり道だったってことね。楽しいまわり道だったからいいんだけどさ。

● 手数がかかるのが鉛筆のいいところだとしても,出先ではなかなかねぇ。出先では鉛筆は使わないことになるわけで,一歩後退ってか。
 出先でそれでいいんだったら,自宅でもそれでいいんじゃないか。無理して鉛筆など使ってないで万年筆に戻したらいいんじゃないか。

● 鉛筆をこよなく愛していますと言う人を SNS で見かけることがあるのだけれど,ぼくはそこまでの鉛筆愛を持っているわけではない。今のところ,ニワカ鉛筆ファンに留まる。
 しかし,メインの筆記シーンから鉛筆を外すことはないと思う。万年筆に転ぶことがひょっとするとあるかもしれないが,けっこうしぶとく鉛筆を残すような気がする。
 こよなく愛しているというところまでは行かないかもしれないが,鉛筆を好きになってはいる。それが万年筆も好きという以上のものかどうかはわからないけどね。

● ところで,この「鉛筆シャープ」は Seria で買ったんで,110円。世の中には5桁のシャープペンを使っている人もいる。ぼくとは住んでる世界が違う。
 その世界を志向していた時期もあったが,20代の終了とともに幕を閉じた。要は,書けりゃいいんで。そんなに大したことを書いてるわけじゃないし。

● それから,芯は Standard Products で買ったやつ。2Bの0.7㎜。
 シャープペンの場合,鉛筆よりひとつ軟らかめのがシックリ来る。気のせいかもしれないけどね。

2025年11月8日土曜日

2025.11.08 西岡壱誠 『「思考」が整う東大ノート』

書名 「思考」が整う東大ノート
著者 西岡壱誠
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2023.10.03
価格(税別) 1,500円

● 著者は偏差値37から二浪して東大に行った人。偏差値37が本当かどうか知らないけれども,二浪する価値が東大にあるかと言えば,どうなんだろうかね。
 しかし,二浪して東大に行った人が書いたノート術の本と言われると,何となく信用してみたくなりませんか。

● 基本,勉強ノートについての話。インプット型の勉強になど興味を失って久しい。大学に対する幻想も崩れ去った。
 ので,具体的に参考にするような局面はない。仕事を抱えている現役世代にとってはどうだろうか。

● 以下に転載。
 「分かる」と「分ける」は本質的には同じものです。自分が理解できる大きさになるまで分解することで,物事を理解できるようになります。(p28)
 タンスの大きさ自体は同じであっても,情報の畳み方がきれいだから,うまく収納スペースを使えるのです。(p33)
 メモノートにおける分解・整理の最終ゴールは,この「タイトルをつけて順序立てていく」ことになります。(p50)
 「問い」を大きなテーマとして配置して「◯」として書きます。そして,その「大雑把な答え」を「●」で書き,その詳細を「◉」で書いていくのです。(中略)注意しなければならないのは,その情報のレイヤーを合わせるということです。(p74)
 ひとつの原因で複数の問題が発生している状態のことを,「問題の本質」,なんて呼ぶことがあると思います。本質とはこのように,複数の物事の原因になっているわけですね。(中略)通常,「本質」は表には出ません。今,目に見えるものは,下流であることが多いのです。(p122)
 重要なのは,自分の言葉でまとめることです。「重要な部分だけ抜き出そう」と考えるのではなく,情報を読み取って,自分の言葉で言い換えてみましょう。(p178)

2025.11.08 iPad の解説書,2冊

「iPad仕事術 2019」
発行所 廣済堂
発行年月日 2018.12.25
価格(税別) 1,200円

「iPad仕事術 SPECIAL 2018」
発行所 廣済堂
発行年月日 2018.05.10
価格(税別) 1,100円

● iPad なんて持ってないし,これからも持つことはないと思う。にもかかわらず,こういう解説書を買ってしまう。
 そのあたりがアップル製品の訴求力の高さでしょうかね。使うことはないとわかっているのに,気にさせるところがある。

● 上記の2冊以外にもいくつか眼を通してますよ。とは言っても,この2冊は長らく放置してました。この分野で6年も前のものはまったく参考にならない。
 一応,斜め読みしてみた。iPad のアプリの解説書でした。となると,いよいよ参考にならない。

● iPad を仕事に使うというところに惹かれたんだろうと思うんですけどね。ぼくは仕事から離れてしまっているんだけど,慣性の法則がまだ利いてるんですかねぇ。
 いや,会社の仕事だけが仕事じゃないからさ。個人でいろんな作業をするときも同様のアプリを使うことになるので。

● 「iPad仕事術 SPECIAL 2018」では「これまでは,Webや電子書籍,写真を見るための,万能「ビューア」という側面の大きい機器であったが,Apple Pencil の登場により,(iPad は)イラストや文字を積極的に手で描くための「作成」するツールに変わった」(p6)と言っている。
 そうなんですか? Apple Pencil はそれほどの画期になったんですか。

● 何となく,iPad はクリエイティブ御用達のイメージがある。つまり,こちらの劣等感を刺激するところもある。iPad なんて持つことはないと力んじゃうのも,ひとつにはそれが理由かも。
 ま,一番の理由は iPad が高すぎることだけどね。Android Tablet に比べると,ずいぶん高いもんね。

2025.11.08 文具ファンを2つに分けると・・・・・・

● 文具ファンを2つに分けることができるかもしれない。雑誌「趣味の文具箱」を購読している人と,そうでない人に。
 ぼくは後者の人間だ(が,この雑誌を定期購読している人は,文具ファンの中でもそんなに多くはないはずだ)。

● この雑誌は文具雑誌でもあるが,ファッション誌でもある。文具で装いたい人が参考に読むものだと思っている。
 文具で装うのは全然悪いことではないから,そうしたい人はそうすればいい。

● ぼくは鉛筆党員をやってるくらいだから,文具は実用品だとしか思っていない。装うことにはあまり興味がない。
 が,装う人の方が業界にとってはありがたいはずだ。単価の高い商品を買ってくれるだろうから。申しわけないことだが,ぼくは業界にはあまり貢献していない。

● 「趣味の文具箱」は高級文具のカタログでもある。高級文具についての情報はこの雑誌を読むことによって充分に得られるのではないか。
 が,ここでもぼくの情報源はフリーペーパーの「Bun2」で充分だということになっている。

● 文具は道具であり実用品だと考えるのは,伝統的な,あるいは古典的な見方だ。ぼくもそっち側の人間だから,文具は何であれ使ってナンボと思っている。
 文具で装うなど二流か三流だ,と決めつけてしまいがちだ。

● しかし,実際のところはどうなのか。使ってナンボと考える人と,装うためにも使っている人の間に,知的水準の差があるかといえば,それはなさそうだ。となると,両者の違いは単に好みの問題となる。
 で,ぼくは装うタイプのやつが嫌いなのだな。了見が狭いのだ。

2025年11月5日水曜日

2025.11.05 鉛筆はカールの Angel 5 で削っているのだが

● 鉛筆を使うようになってそんなに長くはないのだが,当初は1ダースまとめて削って,取っ替え引っ替えして使っていくのがいいと思っていた。削る時間を最小限にするには,まとめて削った方がいい。
 が,それは自分の集中の継続力を過信したやり方であることに気づくのに,そんなに時間を要しなかった。

● 今は3本をユニットにしている。ハンドルをクルクル回して鉛筆を削るのも乙なもので,削れることが鉛筆の魅力の1つだと思うに至っている。
 鉛筆削り器のメインはカールの Angel 5。他に,Faber-Castell の鉛筆削り器も持っているが,三角太軸やドイツ製の JUMBO 鉛筆を削るためのもの。めったに使うことはない。

● Angel 5 で削ると,送り装置の鉛筆を挟み固定する箇所に歯型が付く。これを嫌がる人が多いだろうことは想像がつく。
 そこでメーカーは,その部分にゴムを巻くようになった。おかげで歯型は付かないようになった。

● しかし,鉛筆削り器で最も劣化が早いのはそのゴム。ゴムだけ簡単に交換できればいいのだが,構造上難しいのだろう。
 ゴムの寿命が鉛筆削り器の寿命になった。高校生の時に Angel 5 を買っておけば,たぶん一生保つのじゃないかと思うのだが,ゴム付きの歯型の付かない鉛筆削り器ではそうはいかない。

● 製品寿命が短くていいとなれば,筐体はオール樹脂でよく,刃も中華製でいい。値段も安く,重量も軽くできる。
 結果,そういう鉛筆削り器が市場を席巻することになった。

● それが悪いとは思わない。ひとつの選択肢としてあって当然だ。ひょっとして,人は一生モノなんて望んでいないのかもしれないしね。
 一生モノはずっとその人を縛ることになるからだ。人の側からすれば縛られることになる。そんなことを人は望むだろうか。

● だが,しかし・・・・・・鉛筆に歯型が付くのがそんなに嫌かね。ぼくは全く気にならないんだが。
 ぼくはできるだけ補助軸を使いたいので,3分の1も使えば補助軸を装着することになるしねぇ。

2025年11月3日月曜日

2025.11.03 戸田 覚 『仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術』

書名 仕事と勉強ができる人のリアル「ノート&メモ」術
著者 戸田 覚
発行所 翔泳社
発行年月日 2024.03.18
価格(税別) 1,600円

● 副題は「各回で活躍する20人のリアルなノートから学ぶ!」。その20人のうち,第1部に登場するのは以下の人たち。
 髙橋拓也(毎日,文房具。編集長)
 青木人志(アチーブメント株式会社社長)
 峯丸ともか(海外ドラマ・映画ライター)
 岡﨑弘子(有隣堂)
 石川日出志(考古学者)
 橋本瑞生(外科医)
 根津孝太(デザイナー)
 ささきあやこ(クリエーター)
 佐藤ねじ(アートディレクター)
 德田毅(精神科医)
 みおりん(勉強法デザイナー)
 著者自身

● 人が何を使ってどう書いているのか。昔は興味があったし,参考にしようという姿勢もあったように思う。
 が,自ずと自分のスタイルができるもので,それができたら他者を見ない方がいいかもしれないな,と考えるようになった。齢をとって,毎日が日曜日になったからかもしれないけど。

● ので,本書もノウハウを学ぼうとしてではなく,読みものの1つに選んだに過ぎない。
 本はどんなジャンルのものであれ,読みものとして面白ければ,それで良し。

● 以下に転載。
  情報を蓄積管理し,再活用しようと思うのならデジタルのノートが正解である。だが,書いたものを見て幸せを感じたい,達成感をえたいなら,アナログに勝るものはないということ。(p3)
 今のノートは67冊目(髙橋拓也 p13)
 野帳だと画面が小さすぎてうまくスケッチが描けないんです。(石川日出志 p42)
 いわゆる横罫線では図が描けないんです。特に円形が難しい。そこで5ミリ方眼を愛用しています。一時期3ミリ方眼も使いましたが,細かすぎてダメでした。(石川日出志 p42)
 最近は,ノートが増えるスピードが上がっているんです。歳を取ってくると時間がなくなるじゃないですか(石川日出志 p45)
 形から入るだけだと作りにくいデザインをしてしまう可能性がある。だが,構造や素材を理解していればそんなことがなくなるわけだ。(p57)
 ノートは,情報を記録したり,アイデアをまとめるツールだと一般的には考えるわけだが,実は,我々の知らないところで密かに大きな進化を遂げていた。なんと,「インスタグラムで見せる」ツールへと変貌しているのだ。(p64)
 プロは道具にこだわるが,使うものは絞り込む。(p67)
 紙のノートが最高ですという本を出版したのですが,そのあとに iPad が進化して移行しています。今は,Mac もよく使っています。(佐藤ねじ p72)
 OneNote を選んだ理由は明確で,マイクロソフト製だからだ。Evernote も有料会員で併用しているのだが,今やトラブルでログインができなくなった。(p98)
 一度見た情報を再度探すのは時間の無駄と長年の仕事で気づいている。(p100)

2025.11.03 A6 ノートカバー

● A6 Campus を鋭意使用中(?)なんですけどね。カバーもいくつか持っておりまして。
 使わないでとっておいても仕方がないので,Rollbahn のものを使ってみることにしました。いつだったか,Ecute 品川の Smith で買ったもの。

● ペンホルダーが付いてるんですね。こういうものは基本ない方がいいんですけどね。段差を作っちゃいますからね。末尾に近づくと書きづらくなるでしょうね。
 強いていうと,ペンホルダーとしてではなくて,栞の代わりになるかもしれない。書き差しのページに潜り込ませておけば。中紙48枚のノートにそんなものは要らんのですがね。

● でね,1日も経たないうちに,コクヨのクリアカバーに戻しましたよ。差込み口の幅(長さ)を始め,アソビの設定が絶妙なんですな。痒いところに手が届くのはコクヨの方。Campus に特化してるんだから当然?
 カッコいいのは DELFONICS なんでしょけど,表紙の意匠を見えなくしちゃうのも難。カバーは基本,透明ビニールでいい。

● 安い Campus を革カバーに挿しても意味がないしね。安いものを高級品に見せるってこと,今の人はたぶん,しないんじゃないかな。
 あの発想は,貧困社会が前提にあって何とか成立するものだものね。世の中には革好きもいるから,全部が全部,そうではないんだろうけど。

2025年11月2日日曜日

2025.11.02 連用日記への熱が消えた件

● 11月29日。ここ数日気になっているのが,連用日記に再びトライするかどうか。万年筆で書く機会を作りたいというのが,主な動機だ。
 新規にノートを増やす必要はないから,手持ちのノートを使ってやりたいのだが,宇都宮駅ビル(パセオ)の八重洲ブックセンターで髙橋の10年手帳を見て,ちょっとそそられた。
 A5サイズで1日あたり3行の筆記スペース。このくらいがちょうどいい。10年分の月間計画表も印刷されている。これも使えそうだ。

● が,見送った。連用日記に再挑戦するという決心がつかないためだ。
 自分が挫折したからか,こういう10年日記帳や5年日記帳を買って,最後まで続く人はさてどのくらいいるのかと思う。半分くらいの人は最後まで続くんだろうか。
 いや,そんなにはいないだろうな。2割程度か。そんなにもいないような気がするが。

● が,続かなそうだからやめておくというのはダメだろう。続くか続かないかは,やってみなければわからない。
 続かないのも一興だと思うくらいでちょうどいい。この10年手帳,買ってみるか。

● 11月31日。また,パセオの八重洲ブックセンターで髙橋の10年手帳を手に取ってみた。連用日記を再開するとしても,それ用に作られた日記帳は使いたくないなと思っていたのだが,この髙橋の10年手帳を見ると,これを使うべきかなという気がしてくる。

● これを使った方が,途中で挫折する可能性を低くすることができるのはないか。A5サイズで,1日3行という分量もちょうどいい。
 連用に特化したレイアウトになっているから,普通のノートを流用するより使い勝手がいいのは確かだろう。

● しかし、今日も購入は見送り。こうした連用日記に何を書けばいいのかも決まらない。ピントが合わない状態だ。
 参考になるのが,作家が出版することを念頭において書き続けた日記かなと思って,岩波文庫の永井荷風『断腸亭日乗』をパラパラと読んでみたのだが,人との関わりがメインのようなんだな。こうこうこういう約束だったのだが,実際に行ってみたら違っていた,といったことだ。
 交遊のエピソードが多い。仕事を含めての交遊を書いている。内的独白というものではない。
 ぼくはと言えば,仕事もなければ友人もいない。文豪のようなことは書けない。

● 帰宅して夜になったら,連用日記への熱が嘘のように冷めてしまった。ここ数日の胸騒ぎ(?)は何だったのだ思うくらい,サッと消えた。雲散霧消した。
 筆記シーンを増やそう,万年筆を使う機会を作ろう,というのは何だったのだ?
 来年も鉛筆と Campus ノートしか使わない筆記生活を継続することになりそうだ。それはそれで全然悪くないのだが。

● 11月2日。連用日記熱は完全に冷えた(またぶり返すことがあるかもしれないけれども)。今のままでいいやという気分になってしまった。
 これだけ詳細に日記的雑記を書いて,それを全部保存しているのだから,必要があれば3年前,5年前の該当月日のところを読み返せばいいだけだ。
 といっても,面倒だからという理由でぼくはやらないと思うんだけども,ログは手帳に残している。手帳ならさほど面倒さを感じずに,5年分を並べることができそうだ。

● あえて連用日記まで書かなくてもな。数年前に挫折したのも同様の理由だった。
 今回,急に熱が冷めたのも,この状況が変わっていないからか。