2014年9月11日木曜日

2014.09.11 一流品って何なのだろう 2

● 品質や機能性を追求していけば,自ずと一流になるんだとすると,シグノやジェットストリームやハイテックCやフリクションは立派な一流品だと思う。
 スーパーで普通に売られていて,蛇口をひねれば出てくる水道水のように安価だから,有難味がないだけで。

● 目下のところ,ぼく的一流品の要件は,機能性において欠けるところが1ミリもないこと。これだけだ。要するに品質のみ。それ以外の,遊び心だの物語性だのっていうのは,およそどうでもいいこと。
 その観点からすると,Preppyはまぎれもない一流品だけれども,ぼくが使った範囲でいうとモンブランやシェーファーは一流とは認めがたい。昔,モンブランの細身の万年筆を買って使ってみたことがあった。すぐにインク漏れ。ユーザーの指を汚すような製品が何で一流なんだ。
 たまたま不良品を掴んでしまったのかもしれないけれども,メーカーの品質管理に疑問を呈したくなる。

● 品質と機能を十全に備えて,なおかつそれ以外の何かを持っていることが,一流の要件だと仮にすると,故意に付加した「何か」は品質・機能を阻害する効果を持ってしまうことが多いのではないか。
 故意ではなく,品質と機能を突き詰めた先に,自ずと滲みでる「何か」があれば,すなわち一流ということになるのかもしれない。
 その場合,その一流品のたたずまいは禁欲的なものになるはずだ。抑制的に映るだろう。
 結局のところ,一流品って幻想なんじゃないかと思うこともある。

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