2014年9月25日木曜日

2014.09.25 『傑作文房具100』

編者 土居輝彦
発行所 ワールドフォトプレス
発行年月日 2005.06.05
価格(税別) 1,524円

● 監修者的な役割を鳥海忠さんが務めている。9年前の出版だから,内容はそれなりに古い。今,傑作文房具を100個選べば,一定の選手交代があるかもしれない。
 特に照明器具はLEDがあたりまえになっているし,ステープラーやカッターなど地味めのものについても,当時はなかったいいものが今はあるようだ。

● サクラクレヨンやリキッドペーパー(修正液)など,郷愁を誘うものがいくつもある。おしなべて文房具って郷愁を刺激するものだね。
 文具店を覗くのが楽しいのは,ひとつにはここに理由があるかもしれない。文具を見ながら過去を旅しているみたいな。

● ゴッホの傑作「ひまわり」のスケッチがモールスキンの手帳に残されているのである(p54)とあるけれども,この言い方は誤解を招く。
 今のモレスキンとゴッホが使っていたノートは別物だ。形状は似ているんだろうけど(なぜなら,それをパクッった,あるいは再現したのがモレスキンだから)。

● 裏表紙に,「便利」は「快適」の一側面にしかすぎない,という文章が出てくる。反論するのは難しいけれども,「便利」を究めたその先に「快適」があるのだ,と考える人もいるだろう。

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