2022年1月7日金曜日

2022.01.07 トラディオ・プラマンを使ってみて

● トラディオ・プラマン(青)を1日使ってみた。測量野帳の紙とトラディオ・プラマンの相性には問題なし。裏に抜けたりすることはない。
 ペン先の当て方によって線の太さが異なる。ペン芯が2つのかカバーで挟まれているのだが,長い方のカバーが上に来るようにして書くと細めの線に,逆にして書くと太めの線になる。2つのカバーが左右に来るようにして書くと,かすれた線になる。
 長い方のカバーが上に来るようにして書くのが,たぶん正しい書き方なのだろう。

● 書き味はどうか。「万年筆は,インクの補充や書かずに長い間放置しておくとインクの出が悪くなってしまうなど,使い勝手の上で不便な点がある。それらを解消し,万年筆の使いやすさをプラスチックのペン先で実現させようというのがそもそものはじまりだった」ということなのだが,プラマンと万年筆の書き味ははっきりと別のものだ。プラマンは万年筆よりサインペンに近いものだ。というか,サインペンの仲間なんだろうかな。
 筆跡や線の濃さもプラマンは独自のものだ。中字の万年筆より太い線になる。インクは水性の顔料インクかと思われる。発色も万年筆のブルーブラックよりだいぶ強い。

● 若い頃にゼブラのミリペン(黒)を1本だけ使ったことがある。現在では生産されていないが,極細のサインペンという分類になるのだろう。
 プラマンも強いて言えば,ミリペンに近い。筆圧をかけずに書ける。柔らかい。

● ぼくは横罫のノートに普通に横書きで文字を書いている。A罫では空きすぎると思うのでB罫を好んでいる。イラストを描いたり図解をしたりはしない。文章しか書いていない。
 かなり小さな字で書く方だ。プラマンでもそこそこ細い線で書ける。B罫に収まる。自分の小さな字も潰れることはほぼない。

● ので,このまま使ってみようかとも思った。けれども,やはり線が太すぎるかな,と。滲みもあるんだろうか。
 自分の小さな字も潰れることはないと言ったばかりなんだけども,龍とか滝とか煙といった画数の多い字を書くと,字としては潰れてしまう感じ。もちろん,読めないなんてことにはならないんだけど。
 B罫ノートには向かないと結論づけた。使って使えないことは全然ないんだけどね。

● ノート向きじゃないとすると,何に使えばいいだろうか。ひとつには手紙。もうひとつは,とにかくたくさんの文字を手書きする人は,プラマンは福音になるのじゃなかろうか。たとえば,パソコンを使わないで書いているプロの作家。
 何せ,ほんとに筆圧をかける必要がないから,いくら書いても疲れないと思う。腱鞘炎とは無縁だろう。

● ところで。トラディオ・プラマンは使い捨てではない。ただし,カートリッジは200円する(使い切りタイプのプラマンと同じくらいの価格になる)。筆記量あたりの単価は高い,たぶん。たぶんというのは,カートリッジ1本でどのくらい書けるのかわからないから。
 万年筆でいう首軸までカートリッジの一部だから,本体の8割はカートリッジだと言ってもいいくらいだ。カートリッジだけで筆記しても,あまり支障は感じない。

● エコ派の人はちょっと心が痛むかもしれない。そういう人は万年筆をお使いになった方がいいかもしれない。
 この発色を200円で買えるなら安いものだとも思う。要するに,トラディオ・プラマンを使ってみたい願望は依然としてあるわけね。

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