2022年1月14日金曜日

2022.01.14 KADOKAWA ライフスタイル統括部編 『わたしのノートの使い方』

書名 わたしのノートの使い方
編者 KADOKAWA ライフスタイル統括部
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2020.09.25
価格(税別) 1,300円

● 副題は「好きが見つかる! 楽しいが増える!」。3部構成で,文具メーカーのSNS担当者,インスタグラマー,ユーチューバーのノート術を紹介するという内容になっている。
 要するに,この本の編集者がSNSを見ていて,面白そうな記事を書いている人を取材したということのようだ。それも対面の取材ではなくて,リモート取材だったのかもしれない。

● 文具メーカーのSNS担当者のところが一番面白い。正直言うと,後半は飛ばし読みになった。楽しそうでいいですねぇ,と言って終わりにしたいような。
 女性の女性による女性のためのノート,という感じ。成績を上げるために上手にノートを録りたい,仕事をうまく回すために効果的なノートの使い方を知りたい,という表の世界の話ではない。

● 副題のとおり,ノートで楽しく遊びたい,どうすれば楽しく遊べるか,という方向のノート術。ノートで生活を整えたいというのもあるにはある。けど,その整えるというのも,楽しく遊ぶという範疇に入れていいもののような気がする。
 こういうのって昭和の御代には裏世界の話だった。表に出すものじゃないような感じでね。
 けれども,令和の今は裏も表もないというか,むしろこちらがメインストリームになっている。女性の時代とは,具体的にはそういうことなのだろう。いい時代になった。

● 以下に転載。
 行ってみたい旅を妄想して,その行程をまとめたもの。実際に行かれないときにも,ノートに向かうだけで旅気分に浸れます。(p17)
 大人のままごと遊びなんだよね。ごっこ遊び,なりきり遊びといってもいい。想像力を駆使して細部をリアルに妄想できれば,それはもう実際に行ったのに限りなく近いかもしれないよね。
 何かをアウトプットしようとパソコンに向かっていると,ついネットの情報に頼ったり,メール対応に追われたりしますが,ノートに向かっていると今まで経験した喜びや悲しみ,ツラかったことや感動したこと(中略)などが頭に浮かんでは消えていくので,まるで自分自身と対話しているような気分になるそうです。(p20)
 これも頷きたくなる。「頭に浮かんでは消えていく」状態を停滞と捉えてしまって,いかんいかん,今はこんなことに浸っている場合じゃない,ということにもなりがちなんだけれども,それがまさに手書きのいいところなのかもしれないよね。

● 具体的なティプス。「DELFONICS の「ウッドスタンプアイコン」というのがあるらしい。絵が下手でもこのスタンプでけっこうなシチュエイションをカバーできるらしい。
 絵心のない人間にも色鉛筆とか水性サインペンなんかを使う機会を作ってくれるかもしれない。と言いながら,では使うかといえば,たぶん使わないんだけどね。

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