2019年3月14日木曜日

2019.03.14 辞書・事典の話

● Amazonプライムビデオで「舟を編む」を見た。ここで舟とは辞書を指している。言葉の大海を泳ぐための舟が辞書,との意。
 舞台は出版社の辞書編纂室。現実にも辞書っていうのはこんなに少人数で作られているんだろうか。

● 自分で使っている(持っているだけか)辞書は三省堂の新明解国語辞典と語源辞典。あだやおろそかに扱ってはいけないなと思った。

● 辞書は電子化が最も進んだ書籍ということになるだろう。辞書が電子化されたからといって,辞書の中身が変わるわけではない。編纂の手間は同じだ。紙で見るかディスプレイで見るかだけの違いしかないわけだから。
 ただ,そういうことになると,完成までに20年もかかるのではどうにもならない。いや,初版を完成させるのにそこまで要したとしても,その後のバージョンアップは常時の更新が必要になるだろう。スマホアプリのバージョンアップと同じだ。

● たしかに辞書は売れなくなっているのだろう。特に売れなくなったのは百科事典だ。売れなくなったというより,存在そのものが消えてしまった。
 紙の百科事典を書棚に並べておく時代はとっくに終わっているとしても,百科事典そのものは残ってもいいと思うのだが。Googleの検索エンジンがそのまま百科事典に代わるものということか。ぼくが知らないだけで,電子版で残っている百科事典があるんだろうか。

● 百科事典とは引くものではなく読むものだ。世の中には,たぶん,辞書や事典を読むのを趣味にしている人もいると思う。
 Wikipediaも悪くはないと思うのだが,検索窓から入らざるを得ないから,読むよりも引くものになりがちだ。

● 自分のことを言えば,CD-ROMになった平凡社の大百科事典を買ったことがある。まったく使わないで終わってしまった。マイクロソフトのエンカルタも買った。キング牧師の演説の一部が収録されていて,I hava a dream. のくだりを聴いて遊んだこともあったけれども,常用するには至らなかった。
 そのうち,ケータイやスマホに辞書がプリインストールされることが珍しくなくなった。特に富士通はそれをウリにしていたようだ。そういうものも買ったけれども,結局使わずじまいに終わった。

● 以前,Weblioを入れたことがあったんだけど,やはり使いやしなかった。百科事典なのかどうかしらないけれど,コトバンクをインストールしてみようかね。
 こういう無料ものは広告がかなり邪魔で,それが理由で使わなくなるってこともある。8,400円だしてブリタニカ国際大百科事典小項目版を入れてみるか。たぶん,使わないかな。
 ほんとに辞書・事典は使わなくなったなぁ。唯一,ネット辞書・事典で使うのはWikipediaだけ。ちなみに,電子辞書には手を出したことがない。

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