そんなことはどうでもいいんだけど,ひょいと隣を見たら,後期高齢に足を踏み入れたと覚しき女性が,ノートにボールペンで何やら書込み中。
● こういう人を見ると,無条件でひれ伏したくなります。カッコいいんですよ。何度も見ちゃいましたよ。
ノートではなく手帳のようだった。能率ダイアリーと同じタイプ(マンスリーブロック+ウィークリー週間レフト+多量のメモページ)のA5サイズのようだ。
● 動いてる車内で書けるんだからたいしたもん。慣れの問題かもしれないが,最低限,乗物酔いしない人なんでしょう。
ぼくは,ちょっと自信がない。乗物に乗ってるときのメモ取りは,スマホが向くと思っている。
● 仕事の書込みではないと思う。プライベートの予定か,友人への手紙の下書きか,日記のようなものだろう。
それを新幹線の車中で書いているのは,自分の人生を生きてる風情を醸すというかね。こういうのを知的というのかもしれないよ。
● ちょっと間違うと軽薄なスノッブにもなっちゃうんだけど,彼女はそこには堕ちていなかった。
若い頃はどんな仕事をなさっていたのか。教師だったんじゃ,と思いますか。たぶん,違うと思う。教師あがりで “知的” を漂わせている人を,ぼくは知らないのでね。
● そんなこんなで,申しわけないことながら,盗撮させてもらっちゃいました。犯罪です。誠に相すみません。
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