文具にこだわる大人はかっこいい,って本当か。ウスミットモナイじゃなくて,かっこいいのか。そうなのか。
● これはなかなか難しいところがありますよね。“こだわる” を前面に出してるヤツって,ウスミットモナイどころじゃないでしょ。
こだわりはバカの証明だ,と言ってやりたくなった経験を持たない人は少ないんじゃないか。
● 自分は文具にこだわる人間だという表明は,もししたいのあっても,SNS に留めておけ,リアルではするな,というのが最低限でしょ。
SNS はそのためにあると言っても過言ではない。リアルでバカのレッテルを貼られないためのバッファとして SNS は存在する。
● “こだわり” が高級,高額に傾くのも問題だ。おまえは持ち物によって自分に付加価値を付けるしか能がない人間なのか,と思われるのがオチだ。
たしかにそうするしかない人間だよな,おまえは,と蔑みを買う結果になる。
● パーフェクトペンシルを外に持ち出そうとするヤツに特にそれを感じる。バカの看板を背負って外に出るようなものではないか。
自慢は SNS 内に留めておけ。可能なら,SNS でもするな。ぼくが言っても,説得力はないと思うけどね。
● こだわりを捨てるのは容易じゃない。放っておけば何がしかの分野で何がしかのこだわりを持ってしまうのが,人間というものだ。
美容院にこだわる,化粧品にこだわる,食事にこだわる(ヴィーガンとかさ),タクシー会社にこだわる,コロナ時にマスクにこだわる・・・・・・ことごとくバカの臭いがするが,それは致し方のないものだろう。こだわらないというこだわりもあるわけでね。
● ただし,“こだわらない” より “こだわる” が上位だと考えるのは,愚鈍という以外の言い方がない。こだわりは放っておいても,雑草のように生えて来る。こだわらないためには意思と知の力が必要だ。
こだわりは基本的に恥ずかしいものだ。持ってしまうのは仕方がないのだが,それを口外するのは服を着ないで外を歩くのと同程度には恥ずかしいものだと心得るべきだ。
● というわけで,結論。こだわりは隠すべし。
本当は伝えたいのだろうが,隠しても伝わるから大丈夫。
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