● コーリン鉛筆はもういいかとなったのだが,昭和レトロを中心に三菱とトンボではない鉛筆を,主にはメルカリでポチっちゃってますよ。 まずは,北星鉛筆の9800。HB5本。軸色はトンボ8900と区別がつかない。使わなきゃな。 北星鉛筆といえば2mm芯のシャープペン「大人の鉛筆」が有名なヒット作だが,普通の鉛筆ももちろん製造している。ダイソーで4Bの3本セットが売られているが,それ以外に文具店で北星を見かけることはない(というか,国産では三菱とトンボ以外を見かけることはない)。OEM生産が多いらしい。
● 地球鉛筆が2本。三菱の8800番。High Quality とだけ印刷されているのが4本。
● まだまだ続く。地球鉛筆の9000番もやってきた。出品者によると昭和40年代のものということ。たしかに箱は古いけれども,中身はそんなに古びていない。JISマークも付いていないから,中身は割と新しいものかもしれませんな。 とTwitterでつぶやいたら,詳しい方が「地球桜鉛筆の書体から考えると昭和40年前後の鉛筆ではないかと思います。所謂類似品的なブランドなので,JIS認証の無い工場だった可能性が高いです」と教えてくださった。
鉛筆本体は地球桜鉛筆に紛れもないので,仰るとおり昭和40年頃のものなのだろう。保存状態がかなり良かったということだろうか。
● こちらはだいぶ前の太陽鉛筆。メルカリで5本で550円と,なかなかの値段だった。 このあたりでまぁ気はすんだのだ。実際,買っても届いたのを見るだけで,使うことはないんだから。コーリンを1本,試しに使ってみたけど,それ以外派手をつけていない。一過性の熱病だから,そんなものなのだ。
他にもヨット鉛筆とか,今はなき鉛筆メーカーはある。三菱やトンボにしたって,意匠は何度も変わっている。
それらを追って行こうとすれば,深い沼にズブズブと足を取られることになりそうだ。そういうことは他の誰かにお任せするのが吉。ぼくは更生の道を歩むことにしたい。
● ところが,この一過性はぶり返すから困る。結果的にこれにて終了ということには全然ならず,なぜだか集まってきてしまう。 アイボール鉛筆の Hi-new。HB。メルカリで650円で購入。三菱の Hi-uni のエピゴーネンでありましょうな。Hi-uni って鉛筆界の絶対的なリーダーですな。土産品界の “萩の月” のごとし。パクられるって凄いことですよね。
ちなみに,アイボール鉛筆も現存する鉛筆製造会社。
● キリン鉛筆の9600番。2H。メルカリで500円で購入。当時の普通の鉛筆という佇まい。 2Hなのでね,いよいよ使うことはないだろうなと思うんですよね。現物を見たかったという以外に購入の動機はないかなぁ。あと,安いことだよね。鉛筆なんだから安い。ついポチってしまう。
● あかつき鉛筆の9000番。こんな鉛筆があるなんて知らなかったッス。こちらはヤフオクで送料込み1,444円。高かったッスか。 あかつき というのがメーカー名なのかメーカーが出しているブランド名の1つなのか。ググッてもヒットしなかったッス。
● ぺんてる のマークシート用鉛筆。ぺんてる も最近まで鉛筆を(自社生産かどうかは知らないけど)出荷してたんですよね。 消しゴムや鉛筆削りなど込みで,メルカリで750円。
● こちらは ぺんてる のコンテ画鉛筆。こういうのを使って,サラサラとスケッチするなんてのは,ワタクシの憧れでありますよ。メルカリで333円でした。 クツワやサンスターも鉛筆を自社名義で出している。が,自社生産だとは考えにくいよね。それこそ,北星や太陽に発注して作らせているんだと思うんだが。
ぺんてる はどうだったのだろう。シャープペンの芯ではパイオニアだったのだから,鉛筆も自社で製造していたんだろうか。
● ヨット鉛筆。三角鉛筆の同じものが26本。 ヤフオクで送料込み1,799円。Toshiba の文字が入っているので,東芝がノベルティにしたもの。 ヨット鉛筆をはずすわけには行かない。1967(昭和42)年まで,三菱,トンボに次ぐ3位の鉛筆メーカー。ヨットの倒産後にその地位に滑り込んだのがコーリン,と聞きました。
ちなみに,チェリーヨット鉛筆はヨットの倒産後に出たもの(ヨット鉛筆の製造品ではない)という理解でよろしいんですか。
● 最後に,エベレスト鉛筆の50番と530番。50番が15銭,530が20銭。50の方は印字も覚束ない。0が塗りつぶされていたりするのがある。ヤフオクで購入。それぞれ10本づつで,送料込み1,710円でした。 今回の鉛筆購入騒動(わが家限定)も,これにて一件落着。・・・・・・となればいいのだが。