2024年4月30日火曜日

2024.04.30 コーリン鉛筆から

● Hi pierce の他に,ユニ色のコーリン鉛筆が出てきた。CORE というやつ。Hi pierce より赤味が強く,同じ色ではないんだけど。Hi pierce はあまりに Hi-uni にソックリだったけど,こちらはそうでもない。
 番号は5050。先達のリサーチによれば,5550だったのが,Hi pierce 廃番後に5050になったらしい。

● “THE HIGHEST QUALITY” “For Draftmen,Designers,Copy-writers” とあるが,書き味は Hi pierce とは別物で,北星の9500の方が滑らかな気がする。総じて,時代が下るにつれて滑らかさは増しているんでしょうかね。
 現在でもコーリンフリークはいるっぽいが,鉛筆は,基本,現在のものがよろしいかと。

● しかし,フリーク諸兄姉はそんなことは百も承知,二百も合点で,コーリンにこだわっているんでしょうからね。
 個人の好みに口を出すな,ということですよね。

● ぼくもコーリン鉛筆をだいぶ買い込んでいる。子供の頃に使っていた鉛筆へのノスタルジーですかねぇ。そうだよ,この書き味だったんだよ,とね。
 今から思えば,ずいぶんとザラザラした書き味の,黒鉛少なめ,粘土多めの,貧乏ったらしい鉛筆だったなってなるんだけどね。

● そういう昔の鉛筆がけっこう容易に手に入るのも不思議といえば不思議。もちろん,入手困難なレアものもあるんだろうけど,ぼく程度の人間が欲しいなと思う鉛筆は,メルカリなんかでけっこう簡単に見つかる。
 どんだけデッドストックがあるんだよという話でしょ。実需をだいぶ上回る量を生産していたんでしょうね。これって,たぶん今も同じだよね。

2024年4月28日日曜日

2024.04.28 鉛筆をどこまで使うか

● このあたりまではハンドル式の鉛筆削りで行ける。ここから先は携帯用の手回し鉛筆削りを使う。
 補助軸に挟んで削ると,かなり短くなるまで削れそうだ。

● その先はカッターで削って,残り1㎝くらいになるまで使うことはできるだろう。
 けれども,本当は携帯用の鉛筆削りで削れるところで打ち止めにして,新しい鉛筆に交換した方がいいんだよね。

● “過ぎたるは及ばざるが如し” は間違いで,“過ぎたるは及ばざるに劣る” んだよね。
 こういう局面でもそれはあって,あんまり短くしてしまうと,最後まで使われた鉛筆が放つ存在感のようなものも,かえって削がれてしまう。

● が,1回だけはそれをやらせてくれ。1回やれば気がすむから。

2024年4月27日土曜日

2024.04.27 普及品と高級品の価格差が小さいのが鉛筆

● 他の筆記具にない鉛筆の特徴は,普及品と高級品の価格差が小さいことだ。ボールペンでも万年筆でも,ガワの材質を木にしたり金属にすることで,価格を釣り上げる理由にすることができる。宝石で装飾することだってできる。本来の機能以外で差別化できる。
 鉛筆は本来の機能で勝負するしかない。

● 木軸の塗装や原木の選択,工法で付加価値を付ける余地はあるが,その割合は限定的だ。基本,黒鉛芯の質が鉛筆の価格を決める。高いと言っても知れた話になる。
 しかも,日本生産の黒鉛芯の品質は世界のトップレベルだ。自社で黒鉛芯まで賄っているのは三菱とトンボだけで,他はオリエンタル産業㈱の芯を使っているのだと聞いたことがある。とすれば,現在の国産鉛筆の高品質を支えているのはオリエンタル産業だと言っていいんだろうか。

● かの BLACKWING が MADE IN JAPAN なのは必然と言っていいのだろう。BLACKWING もオリエンタル産業の芯を使っているはずだ。ぼくの推測によれば,だけど。
 が,まさにその理由で BLACKWING は日本では売れない。3分の1の価格で BLACKWING と同等の品質を備えている鉛筆が複数あるのだから。かくして,BLACKWING は日本の文具店からは全面撤退となった(ネット販売のみ)。

● 普及品と高級品の価格差が小さいならば,鉛筆は高級品を買った方がコスト比較では有利になるのだろう。メーカーにしたって,たとえば三菱鉛筆だったら,9800 よりも uni を売りたいだろう。できれば Hi-uni を売りたいだろう。
 店舗によっては 9800 を置いていないところもある。売る手間が同じなら,そりゃ販売店だってHi-uni を売りたいでしょ。
 が,普及品でも充分な品質を備えているからね,さてさて。

2024年4月24日水曜日

2024.04.24 ムダをせんとや生まれけむ

● 𝕏 の文具アカを見ていると,凄まじい文具コレクターがいて,そういうのを見ると,自分程度の在庫しか抱えていないのはかすり傷を受けた程度だと安心する。
 効果な万年筆を何十本と集めているんだもん。使えきれるはずがない。観賞用の工芸品なのかもしれないが,浅い鑑賞しかできないと,鑑賞じたいにすぐ飽きてしまうものだ。

● コレクターは20代前半の若い人が多い印象なのだが,早ければ3年度に突如としてガラクタと化すよ。保てば30年後。相当におめでたい御仁なら50年後かもしれんが。
 わずかな情熱1割,お金9割で集めたものは必ずガラクタと化す。

● あとね,個人のポケットマネーで集めたものが後世に価値を残すようなことは間違ってもないことは知っておきなよ。
 君のコレクションにはセンチメンタルバリュー以外の価値はないからね。つまり,君が死んだ刹那にゴミ扱いだからね。

● でも,まぁ,3年も楽しめたら元は取れるよ,ということなのかもしれないけどね。まして,30年や50年も楽しめたら御の字じゃないか,と。たしかに,それはそうだろうねぇ。
 コレクションするのは自由。どう生きても凡人の人生はムダの積み重ねなので,コレクションにハマらない人は,別のムダに勤しんでいるだけではあるんでね。

● ムダこそ人生。遊びをせんとや生まれけむ,ムダをせんとや生まれけむ。日々ムダにして,ムダを栖とす。
 ね,𝕏 でどうでもいいことを垂れ流しているのがムダなのではなくて,𝕏 をやっていること自体がムダでしょ。ぼくらはムダを食べて,ムダを排泄して生きてるんだもんね。

2024年4月23日火曜日

2024.04.23 鉛筆雑感

● 鉛筆を使うと,当然,消しゴムも使う。字消板を買ってから消しゴムを使う頻度が増えた。
 が,消しゴムは必須ではない。むしろ,間違えてもいちいち消すのではなく,消さない算段をした方がいいと思う。

● 間違いも残した方がいいという高級な話ではなく(勉強用のノートじゃないんだから),できるだけ「書く」を止めない方がいいんじゃないかという程度のことだ。書くスピードを落とさずにすむ。

● ノートを両面使用しているので,鉛筆を使うと紙面が汚れるのではないかと思っていたが,意外にそうでもない。
 万年筆を使っていたときの方がノートがきれいなのは間違いないのだが,比較して気になるほどではない。

● もちろん,下敷き(クリアフィルをノートの大きさに切ったもの)を使用している。
 鉛筆を使っているのに,下敷きなしの両面使用はあり得ないが,下敷きを使っていれば両面使用に問題なし。

● 今はBで書いているのだが,2Bではどうか。
 Bを使い切ったあとに2Bで書いて確認してみようと思うが,たぶん大丈夫なんじゃないかと感じている。

2024.04.23 無印良品の鉛筆を買う

● 宇都宮の福田屋に来た。3Fに上野文具,2FにLoFtと無印があるので,文具店巡りになるわけだが,鉛筆を使うようになって,文具そのものへの関心が大きく低下。鉛筆1本でことは足りる。
 強いて言うと,学童文具売場での滞在時間が長くなった。彼らと同じものを自分も使いたい欲が出てきたのは何の所以ぞ。

● それでも,何かないかと思って売場を巡るのだが,ほぼ目を閉じてる状態になっているので,新しい発見などあるわけもない。

● 無印で鉛筆を買った。HB,B,2B,4Bの4種。2本で税込み70円は国産鉛筆の最安値ではないか。ダイソーでも3本110円なんだから。書き味の想像もつく。問題あるまい。
 しかし,2本で70円とは。

● 無印はそれでも一定の利潤を確保しているはずだが,無印に製品を納入しているメーカーは利益を出せているのか。この仕様ならばギリギリ何とかなる?
 その昔は上流階層しか手にできなかったはずの鉛筆が,空気のように誰でも使えるものになったのは慶賀の至りではあるんだが。


(追記 2024.05.02)

 ダイソーには4本で110円の国産鉛筆もありましたね。無印の2本70円は第2位ということになります。
 これがその最安値の国産鉛筆。消しゴム付き。メーカー名の記載はないが,たぶんアイボール鉛筆㈱でしょう。これも書き味に問題があるはずないと思えますな。

2024年4月22日月曜日

2024.04.22 赤い表紙の測量野帳(LEVEL BOOK)

● アプリを削除したはずのメルカリでなぜかポチっていた赤い表紙の LEVEL BOOK。2冊で690円。LEVEL BOOK で赤表紙は珍しいと思っちゃって。日本スピードショア㈱のノベルティ。
 ところが,これ,前に9冊1,100円で買った青表紙の西尾レントオール㈱のやつと同じもの。中紙がレギュラー野帳より8枚多い48枚。製本の仕方も違っていて,開いても手を離すと閉じてしまう仕様。ありていに申して,使いづらい。

● つまり,買ったのは失敗。価格も高すぎでしょ。しかぁし。出品者様はちゃんと写真を載せて,とんなものかは開示している。その時点で気づかなかったこちらのケアレスミス。
 赤表紙の LEVEL BOOK だぁってところで,コロッと行っちゃってたのね。

● それより何より,最もいけないのは,中途半端に野鳥をコレクションしようという欲があることだな。実用品であるはずなのに,徹底して実用品として扱うことができていない。
 限定版の表紙柄のを集めてみようかなどと思っている。徹底してやる気ならまだいいのだけれども,実用品に軸足を置きながら,中途半端にそれをやろうとしているから,今回のようなことが起こる。
 はい,反省。

2024年4月21日日曜日

2024.04.21 旅行の際に鉛筆一族を持ち出すのは億劫だな

● 3月から鉛筆をメインの筆記具にしているのだが,旅行に出る際に鉛筆の補装具一式(キャップ,補助軸,鉛筆削りなど)を持ち出すのは少々鬱陶しいと思っていた。

 が,その際は,コクヨの Campus Junior Pencil(0.9㎜)と消しゴムだけペンケースに入れることになると思う。1週間程度ならこれで。鉛筆よりひと回り太軸なので,ぷにゅグリップの必要もない。


● 結局,小学生用の学童文具で事足りる。オフィシャルとかフォーマルとかってのは,ぼくにはもうないのでね。



(追記 2024.05.08)


● 日光に来た。外に出るときに持ち出すのはコクヨの Campus Junior Pencil にするつもりでいるのだが,今回は1泊しかしないので,ぼくの有能な美人秘書であるミミック「ナンテン」と短い鉛筆3本を連れてきた。
 ちなみに,「ナンテン」は愛人から美人秘書に降格させた。

● 逆じゃねーかよ。1泊や2泊なら Campus Junior Pencil でもいいけど,長くなるときはいつもの環境を出先にも作りたくなるんじゃねーのかよ。



(追記 2024.05.27)


● 4ヶ月ぶりの東京泊。こういうときは,コクヨの Campus Junior Pencil をペンケースに入れればいいと思っていた。

● 書くことが大事なのであって,鉛筆を使うことが目的ではないからだ。キャップやら補助軸やら鉛筆一族を持ち出すのは面倒だ。


● が,鉛筆2本とクツワの補助軸,無印の削り器を持ってきてしまった。

 どうやら,毎回,こうなりそうだ。妙に鉛筆にこだわっちゃってますな。


● ミミックに挿して胸ポケットに入れようとしたんだけども,それをするにはミミックは長すぎる。

 ショートを買わんといかん。買わんといかんぞ。買わんとな。エボナイトのブラスをな。

2024.04.21 伊東屋池袋店にて

● 伊東屋池袋店に来た。ディズニーの測量野帳がドカンと販売中。1冊990円の測量野帳ッス。
 発売時に全種類買っちゃってるのよね。10日で使い終えるノートに990円も出したのかよ,と貧乏性が兆すわけ。中身が同じレギュラー野帳がカウネットで160円くらいで買えるんだからさ。でも,買っちゃってるんだよ。

● 伊東屋で買おうかなと思ったのがこれ。伊東屋のかきかた鉛筆「Itoya Kids 鉛筆 ピンク 2B」。
 今は持ってないけれどもたぶん買ってしまうであろう,ミミックのコーラルに合うピンクの鉛筆が欲しかったわけです。が,ピンクは手持ちの在庫にあるだろう。こらえましたよ。

● 伊東屋ペンシルはたぶん北星謹製だと思うのだが,こちらは三菱のユニスター。これを使うとは,今どきの小学生は贅沢なものだな。
 って,少ないんだろうけどね。これを買ってもらえる児童はね。


(追記 2024.04.24)

● ピンクの鉛筆の在庫を確認。いずれもコーリン。ひとつは高橋真琴さんですよ。
 この頃,少女漫画家や絵師のイラストをあしらったダース箱が女児たちに好まれたんでしょうなぁ。高橋真琴さんを起用できたのは,コーリンの僥倖だと思っとりますよ。彼(高橋真琴さんは男性)の少女絵はぼくも大好きなんですよ。
 この頃の女児たちも今では立派なオバサンになっとるでしょうなぁ。

● ちなみに,550円の値札が付いとります。もう一方のは480円。
 当時(具体的にいつなのかは I don't know)でも,けっこうしたんですな。今でも三菱9800なら買えますけんね。失われた30年の1年目くらいに販売されたものですかね。

● かくなる上はミミックの “コーラル” を買うしかないですかなぁ。“テンピョウ” と “ドロップス” も欲しいぞ。
 ミミックは3本持っている。すでに充分だ。さらに3本を加えて,その日の気分でどれにするか決めるなんてのは,おまえは何様のつもりだよ,と自分にツッコミを入れたくなる所業でしょうよ。

2024年4月19日金曜日

2024.04.19 10B の鉛筆

● Hi-uni 10B で便箋に文字を書いているのだが,10Bはさすがに減りが早い。文字を書くだけでこれだけ減っていくんだから,デッサンなんかしてた日には溶けるように減っていくんでしょう。
 美大生はたくさんの鉛筆を消費するんでしょうなぁ。羨ましい。てか,そこは羨ましがるところではないか。

● BLACKWING が図抜けて高い鉛筆だと思っていたら(パーフェクトペンシルの “リフィル” も鉛筆に数えるのであれば,結論は違ってくる),国内にも高価な鉛筆があったんでした。
 埼玉県御用達の筆鉛筆と硬筆書写用 Hi-uni スーパーDX。天下御免の三菱鉛筆の製造にかかる。

● 筆鉛筆は Hi-uni 10B と同じものだという人がいるけれども,天下の三菱鉛筆がレッテルだけ貼り替えて,3倍の値をつけるなんて,するわけないでしょ。この水準になると,微かな改善が莫大なコスト増を招くんですよ。そうなんですよ。そうに決まってるんですよ。
 と思っていたら,筆鉛筆のほうが先に世に出たらしい。国内初の 10B は Hi-uni ではなくて,筆鉛筆の方だった。

● となると,筆鉛筆で獲得したノウハウを Hi-uni に注ぎ込んだわけか。筆鉛筆より質を下げたものを自社のフラッグシップに移植するとは考えづらい。
 やはり Hi-uni 10B と筆鉛筆は同じものかな。価格差を正当化するものは,筆鉛筆は個包装されてることか。

● まぁ,使ってみればわかる。けど,そこを確かめるために筆鉛筆を買ってみるほどの酔狂さは持ち合わせていない。
 残念ながら。本当に残念ながら。

2024年4月18日木曜日

2024.04.18 バレットキャップ

● このバレットキャップ(右の写真)を知ったのは,宝島社の『トンボ鉛筆8900ペンケースBOOK』で,土橋正さんが8900に付けているのを見たこと。
 カッコいいじゃん。8900のオリーブグリーンとキャップのゴールドがピッタリじゃないか。鉛筆キャップはこのくらい控えめな方がいいね,とも思った。
 存在を知ると実物が目につくようになる。ANGERS にもあったが,渋谷LoFtで買った。

● 「ドイツの小さな文具メーカーで昔から販売されている鉛筆キャップ」らしいのだが,ブンドキの通販サイトには「国産鉛筆や塗装の分厚い鉛筆,太軸鉛筆,三角軸鉛筆などにはご利用いただけません」とある。
 ドイツで製造されているんだから,当然そういうことになる。つまり,ドイツ製は日本製より軸が細いわけだから。が,気にせず使用中。

● ただし,北星の Pencil Guard を知るに及んで,国産鉛筆については Pencil Guard に置き換える方針。ではあるのだが,このバレットキャップの味わいも捨て難い。ので,欧州産鉛筆には引き続き使っていく。
 国産鉛筆でも若干軸径が細い北星クラフツマンには無理なく(いや,多少の無理はあるが)装着できる。が,クラフツマンにだけ Pencil Guard を充てがわないのは仁義に反するでしょ。国産鉛筆にはすべて Pencil Guard。

● 鉛筆キャップ問題の最大の難所は,しかし,どのキャップを選ぶかではないんですよ。鉛筆の軸の細さにどうしても耐えられなくて,こんなのを付けてグリップに太さを補うわけですよ。
 が,これをやると鉛筆のルックスが台なしになる。鉛筆のフォルムの美しさを壊してしまう。バレットキャップも Pencil Guard も関係なくなってしまうんですよ。

● 人前で使うことなんてないので,見てるのは自分だけなんだけども,気分がダダ下がりになる。それでもデフォルトの細さに耐える気にはならない。
 フォルムの美しさも軸の細さに負っているところ大なんだけどねぇ。欧州産のJUMBO鉛筆はまったく美しくないから。

2024.04.18 べモールの落合書店文具売場で

● ベルモールの落合書店(イトーヨーカドー店)は書籍と文具の売場が通路を挟んで,それぞれ独立している。書店の文具売場というには品揃えが充実している。
 すっかり本を買わない人に成り下がっているので,書店に行っても文具売場にしか行かないようになっている。少々以上に困ったことではあるのだが。

● 文具売場ではまだ新入生フェアを継続中。ザッとの目見当では女児向けが多い感じね。
 小学生でも女児の方が消費量が多いんですかね。絵を描いたり,ぬり絵をしたり。昔からそうだったかもしれんね。

● クツワのホクサインの現物を初めて見た。一般筆記具コーナーではなく,画材コーナーに2Bと3Bだけ置いてあった。
 アート鉛筆を標榜しているのだから,これでいいんだけど。

● ナカバヤシとマルマンがコラボした,図案スケッチブック表紙の測量野帳(と言ってしまっては,厳密にはマズイんだろうけどね。コクヨの製品じゃないから)もけっこうな数,置いてあった。
 発売されて間もない頃に,上野文具にわざわざ買いに行ったものだが,慌てて買う必要はないのだな。売る方は話題作りをしてすぐにも売り切れるぞと煽るのだが,そんなに簡単に売れるものではないのだ(売行きが良くて増産したのか。その可能性もあるね)。

● 上野文具が企画販売している栃木県のご当地野帳も,上野文具にまだ残っている。消費者はそうそう踊ってくれるものではないのだろう。
 ぼくのような文具好き人間は界隈民の集う 𝕏 に入り込んで,いいぞ,買うぞ,の大合唱を聞かされるから,急がないと売り切れると思ってしまいがちだけれども,そんなことは起こらないのだよね。

● 結局,何も買わず。買うとすれば鉛筆か鉛筆の関連商品になるのだが,すでに全部揃っている。ないものはない。
 鉛筆は再来世の分まであるし,補助軸,キャップ,消しゴムも今世分の必要量は満たしている。というか,満たし過ぎている。

● 買うものがないとわかっているのなら文具店に入るな,という自分の声が聞こえるのだけれども,それをしないとやることがなくなる。手持ちぶさたになる。
 買わなくても文具店にいると気分が休まる。あるいは逆に,何がしかの刺激を受けることもある。もっと下世話なことを言うと,𝕏 やブログのネタを拾えるかもという下心もある。

2024年4月13日土曜日

2024.04.13 ステッドラーの補助軸

● 補助軸としてはちょっと重いなと感じて,仕舞い込んでしまった STAEDTLER の補助軸。
 軽さにこだわる非力な日本野郎はお呼びじゃねーよ,こちとら欧州のモジャモジャ野郎に使ってもらうもんなんだよ(日本製だけど),と言われた気がして,ザケんじゃねーぞ,コラっ,というわけで今日から使用開始。

● ホールドの確かさは随一(かどうかはわからないけれども,かなり安心感がある)。製図用シャープペンを思わせるメカメカしいルックスは,男の子心をくすぐりますわ。
 製図も含めて,ぼくは描画をしないので,STAEDTLER 製品はほぼ使ったことがないんだけどね。
 ちなみに,装着してる鉛筆はトンボの ippo! など。日本の小学校低学年の児童はいい鉛筆を使っているね。

● その STAEDTLER の補助軸,使ってみると重さの他に長さも気になる。つまり,補助軸としてはちょっと長すぎないか,と。
 消しゴムをはずして消しゴムカバーを目一杯下げても,まだ長い。実際には,この状態で使うと,ミミックをポストしないで使う場合とほぼ同じ長さしかないのだけど,ミミックでは感じない長さを感じてしまう。

● その理由も説明はできるのだが, STAEDTLER に難癖をつけているということにしておくか。
 その上で言っておくが,ミミックとは別のルックスの魅力があるぞ。


(追記 2024.04.17)

● 結局,使わなくなった。もっと安い補助軸に手が伸びる。
 ルックスの魅力よりも軽さを優先する結果になっている。

● 手が選ぶのに任せることにする。せっかく買ったのだからとか,好んで安いものを使わなくてもいいじゃないかとか,脳が余計な口出しをするのを許すとロクなことにならない。
 また使いたくなることがあるだろう。そのときは勇んで使えばいい。

2024年4月11日木曜日

2024.04.11 鉛筆の芯はなかなか減らない

● 先月からメイン筆記具を鉛筆に変えた。まずは使いかけの鉛筆から使っていこう(使い始めたのは30年前か40年前かわからないが),とりあえずBから,というわけで,Bの7本体制で出発。
 が,もう1本出てきたので,8本体制になった。

● しかし,鉛筆の芯って減らないな。もっと小気味よく減ってくれんかな。
 使いかけ鉛筆はまだまだあって,次は2B,HB,と使っていく予定なんだが,使いかけ鉛筆だけでぼくの人生は終わりそうだぞ。

● 測量野帳(LEVEL BOOK)を,びっしりと文字列を書きこむという使い方で(頁は両面使用),10日で1冊使うんだからけっこうなヘビーユーザーでしょ。受験生には負けるけど。
 それでも鉛筆ってなかなか減ってくれないねぇ。児童生徒は途中で鉛筆を失くしたりもできるんだろうけど,年寄りにはそれもできない。

● 鉛筆を使うようになって感じること,もう一点。
 文字を “書く” だけなら,鉛筆は小学校低学年用の “かきかた鉛筆” で充分だ。トンボ8900や三菱9800なら何の不足もない。その状況で,Hi-uni や MONO100 に誘導するのは難しかろう。
 普及品の硬度の幅を狭めて,Hi-uni や MONO100 に行かざるを得ないようにする方策が有効なのは,“描く” ために鉛筆を使っている人に対する場合だ。

● メーカーも販売店も,“書く” 人よりも “描く” 人が増えてくれた方が,ありがたいはずだが,鉛筆の使われ方はすでに “描く” がメインストリームになっているなのだろうな。
 伊東屋が鉛筆はすべて7Fの画材フロアに集めているが,それで正解なのだろう。

● となれば,業界としては,画才のないヤツをいかにその気にさせるかが重要課題となる。メーカーはとっくに色々やってますわね。そのための努力をしている。
 才能がないのにその気になっちゃってるのも,佃煮にするほどいると思う。その佃煮たちがメーカーや販売店の社員を養っている。

● この構造はジャンルを問わず同じ。裾野を広げるとはそういうことで,佃煮たちがいてくれないと,世界が干上がってしまう。
 佃煮たちもけっこう楽しんでいるんだから,この世は調和に満ちているのだ。

2024年4月9日火曜日

2024.04.09 エルメスのノートカバー

● 右の写真はエルメスのノートカバー。片側に物入れが付いている。かなり使いづらいと思う。カッチリとノートを使う人は,こういうものは買わない。
 そもそも,エルメスなんて金持ちに憧れる貧乏人が買うものだと思っている。ぼくも貧乏人だが,金持ちに憧れているわけではない。こういうものは正直,要らん。

● なのになぜこんなものを持っているのかというと,相方からのプレゼント。2月の末に使ってくれないかと渡されたのだけども,そういうわけだから,要らないよ,自分で使いな,と受領拒否。
 とはいえ,せっかく買ってくれたものを無碍に断ったのも何だかな。結局,使わせていただくことにしたわけだ。

● 買ったのはおそらく昨年のことだろう。“エルメスで何か買う” をしたかったのだと思う。
 フラッとエルメスの店に行っても,何も売ってもらえないという状態が,コロナ禍が収束してからしばらく続いた。それでフラストレーションを溜めていたのかもしれない。困ったもんだ。

● 使うとしても,測量野帳は僅かに大きくて入らない。エルメス純正など,バカバカしくて使う気にもならない。伊東屋にピッタリサイズのノートがありますよ,私もそれを使ってます,と店員が言っていたらしい。さて,どうしたものか。

● ちなみに,これを使うことがあるとして,筆記具はどうするか?
 今使っている鉛筆をそのまま使う。エルメスに合うものをなどと,貧乏ったらしいことは考えない。30円の鉛筆でよろしいと思う。
 そうじゃなければ,エルメスごときに負けたことになる。とは,逆に意識過剰かね。

● と書いてきて,少々恥ずかしのだけれども,じつはすでにエルメスのノートカバーをぼくは持っていた。自分で買ってしまったものだ。3,4年前だったと思う。
 アジェンダGM というやつだろうか。正確にいうと手帳カバーになるんだと思うんだけども,パスポートサイズのノートなら挟んで使える。
 とりあえず,山本紙業の蝋引きノートを入れているが,無印のパスポートメモやトラベラーズノートのパスポートサイズのリフィルが使えるはずだ。

● が,現在まで一度も使ったことがない。目下のところ,コクヨの測量野帳しか使っていないので,測量野帳に合わないカバーなど出番がない。
 とはいえ,今回のカバーはせっかくの御志しなので,使ってみることにしよう。これに合うサイズのノートの目星もついているのでね。

2024年4月8日月曜日

2024.04.08 芯の尖りがとれて筆線が太くなってきてからが,鉛筆は面白い

● ここまで鉛筆を使ってきて思っていること。芯を削って書き始めて,芯の尖りがとれて筆線が太くなってきてからが,鉛筆は面白い。
 軸を回して細く書けるところを探すのも面白いし,それも叶わなくなって,太めになった線で描き続けるのも意外に面白い。鉛筆を削る頻度が減った。

● “芯の尖りがとれて筆線が太くなってきてからが,鉛筆は面白い” のなら,芯ホルダーや北星の「大人の鉛筆」のように,2㎜芯を使っているものならどれも同じはず。
 理屈はそうなのだけども,実際にやってみると鉛筆の方が味わいが自然という印象ね。

● そんなことをして遊んでいる間に,ダイソー補助軸ならユニホルダーを装着できることを発見。ぼく一個はそうした方が書きやすくなると思うが,お勧めはしない。
 ダイソー以外の補助軸には入らない。仮に入っても,入れない方がいいと思う。モノは大切に使わないとね。

2024.04.08 書くという,極めて安価でできる趣味

● “お金を使ってする遊びは必ず飽きる。飽きないで続くのはタダでできる遊びに限られる”という意見がある。言われてみるとそうかもなと思ったものだ。
 典型的なのは,頑張った自分へのご褒美に週末は都内のシティホテルで過ごすというもの。こういうものは集中してやるとすぐに飽きる。飽きると泊まるホテルのグレードを上げることになるが,それもじき飽きる。

● ギャンブルは飽きないじゃないかと言われるかもしれないが,それは人間がたかだか数十年しか生きないからだ。200年や300年も生きるなら,必ず途中で飽きるはずのものだ。

● タダでできるを,“極めて安価でできる” まで拡大してもいいだろう。
 “紙に文字を書く” を遊びにできれば,こいつは飽きないですむ。ぼくは測量野帳を使っているが,カウネットで買えば1冊180円ですむ。鉛筆は1本30円だ。
 今のところ,飽きる気配はないぞ。

● 世の中はよくできている。遊び暮らすのに大金は必要ないようになっているのだから。
 ちなみに,お金を使ってする遊びを飽きないで続けたいなら,過度を避けることだ。やりすぎないこと。抑え気味にすることね。

● そんなことに気を遣っているほど人生は長くないと思っているなら,自分を相手にする遊びを見つけることだよね。これならお金は要らないし,飽きずに続けられるんだわ。

2024年4月7日日曜日

2024.04.07 トラベラーズファクトリーのブラスペンシルが使いづらい件

● 東京駅地下のトラベラーズファクトリーで買ったブラスペンシルもブラス消しゴムケースも,見事に役に立たなかった。
 ブラスペンシルはこの装置でギリギリまで使ってから,普通の補助軸に挿してさらに使うことになる。ブラスペンシルで使える鉛筆の長さは正味5センチ。
 キャップを差すとかなり頭が重くなる。かと言って,キャップなしでは最初から短すぎて使えない。ま,その重さは持ち手の親指と人差指の縁で受ければいい話ではあるんだが。

● 消しゴムをこのケースに入れてしまうと,消しづらくてしょうがない。消すときにはケースから出して,消しゴムを裸にして使うしかないだろう。
 紙のスリーブを外して,このケースに入れてしまうと,必ず後悔することになる。

● どうして,こういうのを有難がる人がいるのか。カッコいいから?
 使いづらいのは折込済みで,実用性を買ってんじゃねーよ,カッコ良さを買ってんだよ,ってことなのか?
 トラベラーズノート自体が実用性ではなくてライフスタイルを売っている商品だ,と言われれば,それはもうその通り。

● って,ぼくも買ってしまったクチなのだな。まぁ,カッコいいと思ったからなんだよね。
 が,実用性がなさすぎるというか,実用性を問題にしなさすぎじゃないかと言いたくなるぞ。トラベラーズノートはいいとしても,鉛筆と消しゴムケースはあんまりじゃないか。

2024年4月5日金曜日

2024.04.05 Bun2 4月号

● 上野文具本店でもらってきた。特集は「新生活お役立ち最新文房具」。紹介されている商品は,ナカバヤシの「スマウス」とライオン事務器の「マウスパッドポケット」。
 マウスパッドと収納ケースを一体にしたやつ。「どんな場所でも快適に働くことができるサポートアイテム」とある。

● この手のものはコロナ禍でいろんなものが出たけれども,まだまだ需要があるんですか。自分はそういう世界にいないので,よくわからないのだが。
 コロナが収束して,何もかもが元に戻ったわけではなく,リモートワークがある程度根づいたのだろうか。

● コクヨの「フラットが気持ちいいノート」と LIHIT JAB の「カスタマイズオープンリングノート」も紹介されている。リングノートはぼくの世界にはないものなのだが(保管に不便という理由。リングが邪魔でしょ),コクヨのフラットノートは発売と同時にさその存在を知ることになった。
 「"おじいちゃんのノート" で親しまれる東京・中村印刷所の "水平開きノート" に対し,コクヨが同じ機能を持った商品を新発売。印刷所の代表が不安を吐露」というニュース(?)をネットで見て。

● 中村印刷所では特許云々と話していたようだが,コクヨがその製法特許を侵害しているとは考えづらい。中村印刷所とは別の製法で同じ機能を実現したのだろう。
 「従来のキャンパスノートとあまり変わらない価格で提供するために,全ての工程を機械で行っている。その機械の調整が難しかった」らしい。新製品の開発とは泥臭い作業の連続で可能になるようだ。
 メインターゲットは生徒・学生であるようだ。そりゃそうだな。綴じノートだもんね。社会人の使用は限定的でしょう。

● 生徒・学生のためのものだからこそ,よし,使ってやれ,と自分は思うタイプだと思っているんだけども,ぼくの筆記シーンはひとつしかなく,それは測量野帳で賄っている。
 ので,このノートを使う機会はたぶんなさそうだ。

● OKB(お気に入りのボールペン)総選挙結果も発表されている。依然としてジェットストリームが強い。
 ジェットストリーム以外でもユニボールワンなど、三菱鉛筆が圧倒的に支持されている。OHTOが躍進著しい感じ。
 逆に,パイロットのフリクションが埋没してきた。消せるということがさほどのアピールポイントにならなくなってきた,消せることのメリットがあまりないことが周知された,ということですかねぇ。夏場に車の中に入れっぱなしにしておくと,書類の文字が消えるというアクシデントにも遭遇する(冷蔵庫に入れて冷やすと戻るらしいんだが)。

● ぼくが持っているのは次のとおりだが,ボールペンはめっきり使わなくなった。
・ジェットストリーム スタンダード(1位)
・ユニボールワンF(2位)
・ジュースアップ(3位)
・LAMY safari ローラーボール(6位)
・ユニボールワンP(7位)

・ブレン(8位)
・ボールサインiD プラス(9位)
・サラサグランド(10位)
・ジェットストリーム エッジ(12位)
・サラサクリップ(13位)

・ユニボール シグノ(15位)
・ユニボール シグノ RT1(19位)
・ユニボール エア(23位)
・サラサR(27位)
・KOKUYO ME Ballpoint Pen(34位)

・モノグラフライト(36位)
・ボールPentel(36位)
・サラサ ナノ(38位)
・Vコーン(39位)
・TANK(40位)
・ビクーニャ フィール 単色ボールペン(45位)

 ぼくのOKBは SARASA CLIP。使わなくなっちゃって,大量にある在庫をどうしようかと新たな悩みの種になってはいるんだけど,ボールペンなら SARASA でいいんじゃね。
 あ,あと,Vコーンもいいですね。ジャブジャブの水性ボールペン。唯一無二ではないけれども,入手の容易性まで入れると,事実上の一択。

2024.04.05 ダイソーで手帳のリフィルに使えそうなノートを購入

● 昨日,トナリエ宇都宮に入っているダイソーで,こういうノートを発見。A5サイズの5㎜方眼。
 5㎜方眼というのはこの世で最も役立たずの罫線だと思っているのだが,このノートは縦に7つの大枠画が並んでいる。1頁1週間の手帳にできるんじゃないかと思ってね。

● 退職組の老人ほど手帳を使うべし。退職すると世間との繋がりはどうしたって減る。世間と完全に切れてしまうのはよろしくない。ただし,世間とは畢竟,暦のことであって,暦と繋がっていれば世間と繋がっていることになる,と思っているからなんだけどね。
 カレンダーに書き込むのでもいいんだけど,カレンダーは持ち歩きに不便だから,手帳がよろしかろう。
 ただし,高価な手帳は要らん。手帳ごときにお金をかけるこたぁないのよ。

● 今年からはダイソーのA5マンスリーをバラしてバインダーに挟んでなんちゃってシステム手帳に仕立てている。隠居組にはA5ならマンスリーで充分ではあるのだが,もそっと書き込みたいなら見開き2週間のウィークリーにすればよろしい。
 今年はこのまま行くけれども,ウィークリーにするなら,このノートをバラせばよかろう。暦に繋がってればいいんでね。

● で,2冊買った。3年分のリフィルになる計算。
 が,ダイソーのことだからいつまであるかわからないので,今日,さらに5冊ほど買い増しておいた。10年分の手帳リフィルになる。

● 最初の見開きは “年間計画表” にして(計画は立てないが,この見開きはあると役に立つ),あとは1頁1週間。
レイアウトも頭の中では完成している。
 時刻メモリは27時まで必要。なぜなら,ぼくは宵っ張りの朝寝坊だからだ。年寄りは早寝早起き,朝5時には目が醒めるなどと決めつけられては心外だぞ。

● ただぁし。A5でウィークリーだと,スペースがありすぎてスカスカになるなぁ。“手帳で時間をデザインする” なんてことは,まずもってやるわけないしね。