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2026年7月29日水曜日

2026.07.29 東京の文具店巡り 3

● 東京駅の京葉線改札を出て,銀座まで歩く。銀座
LoFt を覗いてみる。
 銀座 LoFt の特徴はモレスキンが充実していることですかね。ぼくはモレスキンは人類の恥部だと思っているので,充実していようがいまいが,まぁどうでもいいんだけどね。

● 4月始まりや9月始まりの手帳が出るようになって,文具店では手帳売場が撤去されずに1年中あるようになった。
 この分野でもデジタルツールは昔からあった。PDA と呼ばれていた。有名なのはシャープの Zaurus だったろうか。結局,ぼくは手を出さなかったけれども,使いものになったのかならなかったのか。

● 今では Google Calendar のような間違いなく使いものになるデジタルツールが存在する。にもかかわらず,紙の手帳は隆盛らしい。
 販売店の手帳依存度も高まっているに違いない。4月始まりはともかく,9月始まりの手帳は,それにあやかってメーカーが捻り出したものではないかと邪推している。

● あと10日もすれば,来年の手帳が店頭に並び始めるだろう。さすがに端境期とあって手帳売場にも枯れた感が漂うのだが,ほぼ日手帳の売場にカズンの avec があった。
 ほぼ日といえば,年間計画表,マンスリー,デイリーの三段構えだと思ったいたのだが,カズンにはそれ以外に週間バーチカルも付いているんだな。ログは週間バーチカルに残すことにして,メインのデイリーは “貼る” のに使えそうだ。マンスリーは使い道が浮かんでこないが,このやり方でカズンを使うのはありかなと思った。
 カバーなんぞは不要だろう。裸で使えばいい。ただし,価格は4,200円(+税)。トラベラーズノートもそうだけれども,けっこうな貴族趣味にはなるんだな。

● 銀座無印良品。文具に関しては,銀座だからといって他店にないものがあるわけではない。
 文具なんてものは無印で揃うなら無印を使えばいいものだと思っている。思ってるとおりにはしていないのだが,リーズナブルで確かな品質なのが無印。装飾をできる限り削ぎ落として云々というのは,二義的な話だ。

ル・コルビュジエ
● 銀座蔦屋書店。いつもながら多くの展示(個展)を開催している。
 「画家ル・コルビュジエ 建築の巨匠が紡いだ絵画の世界」も開催中。コルビュジエってどういう脳ミソを持っていた人なのか,凡人には測りがたい。と言えるほど,コルビュジエの絵が染みてきたわけではないのだけれど。猫に小判ということ。
天野タケル
 他に,天野タケルの個展など。天野タケルの絵はずっと何らかの形で蔦屋書店に置かれている。

● もちろん,文具売場も覗いたわけだが,ここで買えるものはすでに買っている。山本紙業の RO-BIKI NOTE や渡邉製本の Seven Seas など。
 他にぼくが買えるものはないから,買うとすれば同じものを買い増すしかないのだが,前に買ったのがまだ手つかずで残っているのでね。

鈴木勁「Urban Memory」
● 以前は,BLACKWING も扱っていた。BLACKWING が実店舗から撤退したのを機に蔦屋書店からも消えたのだが,今は復帰したはずた。
 が,蔦屋書店では扱いを再開していない。ANGERS でも同様だが,たぶん,これからもしないのだろう。

● 新橋にある奈良県のアンテナショップに入ってみた。御当地野帳がないかなぁ,と。
 はい,ありませんでした。

2026年3月5日木曜日

2026.03.05 コクヨ品川 Campus → 銀座蔦屋書店 → 伊東屋

● コクヨの品川 Campus に来た。コクヨ製品をまとめて見れる。
 しかしながら,持つべきものはすでに充分な在庫を抱えている。買うものはない。

● のだけれども,面白そうだなと思ったのがブラスペンでね。ポイント補助軸にボールペンをセットしてキャップをつけたもの。
 指で摘むと軽いのに,キャップを外してペン先を下にするとわりと重量を感じる。キャップのハマり方も秀逸。

● キャップだけ出してくれんか。あるいは,ボールペンキットを外したものを製品化してくれんか。
 もちろん,コクヨがではなくて,これを製造している下町の製作所が。

● ブラスペンじたいは買わないと決めた製品なので,今さら手を出すつもりはないのだが,鉛筆補助軸としてなら,このキャップ付き補助軸は魅力がある。
 ポイント補助軸と同じものだ(と思う)が,ポイント補助軸は鉛筆のホールドに若干の不安を残す。けれども,それを補って余りある味というか魅力がある。真鍮無垢の魔法というか。つい手が伸びる

● 銀座蔦屋書店へ。目的は目の保養。いくつもの現代美術の展示があって,ぼくという馬の耳に念仏を聞かせてやった。

● 文具売場の万年筆には蒔絵や漆塗りのがたくさんある。価格が50万円もするのは,太すぎて実用には向かない。こういうのを実用品として常用する人がいるのかいないのかは知らんが,常用するなら17万円程度のものになりそうだな。
 最も実用に適当なのは,工芸品臭のない5万円程度のものになるか。もちろん,ぼくは買わない(買えない)けど。

● ぼくが買えるのはこんなものに限られる。550円のA6ノート。蔦屋にもこんなに安いのがある。
 中華製。同じ中華製のモレスキンよりだいぶ安い。が,紙質はそんなにいいとも思えない(モレスキンよりは良さげだけど)。どこからどう見ても Campus の方が使いやすそうだ。ルックスで売るんだろう。

● ムダなものを買ってしまったかもしれない。しかし,たいていのノートは使いさえすれば元は取れる。中紙70枚だから,早ければ半年で使える。550円で半月使えるのだから安いものだ。
 果たして使えるかどうか。在庫が1,000冊ある測量野帳に復帰する前に使うことにすれば,使えることは使えるわけだが。

● 次に伊東屋。1階で三菱鉛筆の 140th 展示。パネルの写真は初代uniから始まっている。
 それが今でも手に入るのが鉛筆の不思議なところ。ぼくはBを2ダース,Hを1ダース持っている。
 経年劣化しないからなのはわかるんだけども,デッドストックがいろんなところにあるんだねぇ。実需を超えて生産していたってことですかね。今もそうだろうけど。

● 140年記念の限定品が出るでしょうね。ちょっと楽しみですね。
 130年のときの uni or Hi-uni と特製ノートのセットは2つ買った。当時は鉛筆を使ってなかったので,鉛筆は知人にもらってもらったのだけど。
 あと,100年記念版の uni(HB)も1ダース手元にある。こういうのは使わないで残しがちなんだけれども,使わなきゃしょうがない。で,使えばいつでも買える市販品と同じわけなんだけど。
 今度は何を出してきますかねぇ。周年記念だから,鉛筆とは関係ないのは出して来ないでしょうね。

● 伊東屋からはこの展示を見ただけで引き上げ。さらに銀座 LoFt に寄って,東京駅まで歩いて,丸善本店と ANGERS 丸の内店にも寄って行こうと考えていたのだけれども,カラータイマーが点滅し始めたようなので,これにて打止めとする。

2025年12月15日月曜日

2025.12.15 銀座蔦屋書店にて

● 銀座に来た。中国人がいなくなって,銀座は静かになった。人どおりは多く,賑わっているが,静かだ。
 中国人がゼロになったわけではないので,時折り蛮声が響くが,まずまず静かになった。その静かな中央通りを歩いて,蔦屋書店にやって来た。

● つい先日,自分は貧乏なのだなと痛感させられることがあった。お金を持っている持っていないではなく(その点でも,ほくは貧乏だけれども),手間をかけない暮らし方をしているというところで,つくづく自分は貧乏だ,と。
 上流の人たちは手間がかかる暮らし方をしているのではなかろうか。むしろ,手間がかかる暮らしをしている人たちを上流と呼ぶのではあるまいか。

● 食洗機を使って手間を省くのは貧乏だという話ではなくて,たとえば,植木屋を入れたり絵や陶器を飾ったりするのは手間がかかる,ということだ。
 絵でも陶器でも,いったん置いたらそれで終わりではなく,埃を払わなければならないし,毎日乾拭きをしなければならないだろう。その前に,絵や陶器を置くのに違和感のない空間を維持するにも手間がかかる。

● 豪邸ならば放っておいてもいいというわけではない。小さな家でも手間さえかければその空間は作れるだろう。
 そういう手間をぼくは省略してしまいそうだ。そんな人間に絵や陶器を飾る資格はない。貧乏とはそういうことだ。

● これを敷衍すれば,文化を暮らしの中に取り込もうとするのは,手間を抱えることでもあるということだ。特に,伝統文化と呼ばれるものを取り込もうとすると,相当な手間,ペットを飼う以上の手間,を払わなければならないのではないか。
 面倒くさがりはそういう世界とは無縁になる。

● 蔦屋書店はそんな貧乏人は眼中に置いてない。それでも,お客さんの8割は貧乏人かもしれないが,その8割のために何かをしているわけではない。残りの2割に照準をあわせている。
 8割がいてくれないと商売にならないのだけれども,その8割は言うなら金魚の糞のようなものだ。蔦屋書店の棚を見て歩きながら,そういうことなのだろうなと思ったんでした。

● そんなわけなので,ここでぼくが買えるものはそんなにない。というか,ほとんどない。のだが,気になったのが2つあった。
 ひとつは nu の「10年メモ」。松岳社による製本らしい。
 筆記スペースがちょうどいい。10年日記ではなく,10年メモとあるとおり,たくさんは書けないのだが,連用日記はそもそもたくさん書く必要はない。というか,たくさん書いてはいけないものだろう。

● もうひとつは,MAKERS CABINET の FERRULE という製品。鉛筆セットだ。
 と言っても,メインは補助軸。金属製(真鍮かと思うが,ガラスケースの中に入っていて,手に取って確かめることはできない)でキャップも付いている。キャップをした状態だと中々にスタイリッシュ。それに鉛筆が6本と補助軸に装着する消しゴムが3個セットされている。
 お値段は22,000円。ミミックを何本か持っているので,自分のために買うことはないが,気にはなった。

● 絵画の展示・販売ももちろん実施している。米山舞「YONEYAMA MAI EXHIBITION “arc”」,ZEN「Urban Equivalence — 都市等価論」など。
 都市等価という言葉が面白いと思った。どんな意味を込めてこの言葉を使っているのかはわからないけれども。

2025年11月11日火曜日

2025.11.11 銀座の文具店巡り

● 出先で手書きの愉しみを堪能するのは最高だ。さて,銀座にでも行ってみるか。銀座に用なんかないけれど。

● 山手線で新橋に出て,まず G-SIX の銀座蔦屋書店。ここは書店というより現代美術の展示館のようなものだ。書籍と文具も売ってはいるが,書店を名乗っているから仕方がないね的な感じがするほどだ。
 もちろん,品揃えには特徴がありまくりで,分野によってはここでしか手に入らないものもあるのじゃないかと思う。

● 現在は以下の展示を開催中。これで全てではない。
・枝史織 個展「未来に還る」
・大和美緒 初作品集「いのちのじかん」刊行記念展
・天使のたまご in 銀座
・瀧澤美希 個展「SUPERSTAR」
・江頭誠 展示「第二回 大盆栽展」

● ありがたく拝見させてもらうわけだが,ぼくは猫で,展示は小判だな。あるいは,ぼくは豚で,展示は真珠だ。さらに,あるいは,ぼくは馬の耳で,展示は念仏だ。
 ぼくがこういうものを観るのは,そっくり時間のムダだとも言える。だって,観たってぜんぜん響いて来ないんだから。

● 芸術がわかるのは大したものだと思うけれども,そういう人はたぶん一定割合しかいない。音楽も同様だろう。これはもう仕方がない。
 かつ,誰もが芸術をわかる必要もない。わからない人はなぜわからないのか。おそらく,やかる必要がないからだろう。そんなものわからなくても,彼(彼女)の人生はビクともしない。そういう人はわからないようになっているのだろう。

● “わかる” が “わからない” より上位ということも,おそらく,ない。
 現代美術やクラシック音楽について得々と語る人が,最も注意すべきはそこのところだと思う。

● 久方ぶりの伊東屋。1Fで開催中なのはこれ。銀座の老舗の前掛けの現物展示と複製品の販売。
 欲しいなと思ったのは伊東屋の前掛けなんだけどね。使うことはないはずだから,家のどこかに飾っておくことになる。ところが,飾るということが好きではない。ので,見送り。

● Kの伊東屋の1Fは伊東屋オリジナル文具をまとめている。ROMEO ブラントの商品が主になりますな。目の保養に覗かせてもらう。
 ROMEO でぼくがもってるのは3つしかない。ひとつはジョッター。ところが,使いやしない。
 それ以外にも携帯用のメモグッズはいくつか持ってるんだけど,まず使わない。結局,スマホでメモっちゃうからなんだよね。

● 2つめは鉛筆。かつては ROMEO No.3 の鉛筆があった。何本か持っている。
 3つめは忘れた。使わないままどこかにしまい込んで,それっきりになっている。何を買ったのかも忘れてしまった。が,たしかに何かを買ったのだ。

● ところで。伊東屋は客のほとんどが外国人だ。日本文具の優秀さは世界に冠たるものだから,日本にやって来た外国人の文具好きが買いに来るのはわかる。
 が,LoFt や丸善に比べても,伊東屋の外国人比率は圧倒的に高い。販売店としての知名度が頭抜けているんだろうか。

● 銀座 LoFt。場所がら,他の LoFt より高級品にシフトしてますかねぇ。
 Campus ノートがないんですよ。Campus は百均にもあるから,LoFt になくたって困ることはないんですけどね。

● 恥ずかしながら,モレスキンもけっこうな数,持っている。ほんとに恥ずかしながら,なんだけど。
 ポケット,ミディアム,ラージと,サイズもフルラインナップで揃っている。過去にポケットサイズを2冊ほど使ったことがあるが,大半は手つかずで残っている。

● 銀座 LoFt はそのモレスキンが充実してる。モレスキンと BLACKWING のコラボは現在も継続中のようだ。
 それらのモレスキンを眺めながら,手持ちのモレスキンも使わなきゃしょうがないなぁと思った。

● 先日,モレスキンのミディアム2冊を連用日記に仕立てようかと思ったのだが,その熱も冷めてしまった。
 が,モレスキンの使い途ができたと喜ぶべきだったのかもしれない。いかなモレスキンでも未使用のまま捨ててしまうのは気が引ける。形だけでも使ってやらないと。

2025年7月27日日曜日

2025.07.27 浦和の蔦屋書店を覗く

● 蔦屋書店というと,まず銀座の店を思いだす。あと,浦和の蔦屋書店。ぼくが行ける場所にあるのはこの2つだけ。
 他にもあるのかもしれないけれども,ぼくは知らない。

● 店舗の中にストリートがあるのが蔦屋の特徴ですかね。本をぎっしり並べることはしていない。文具や雑貨もあれば,スターバックスもある。
 ストリートを作って街感を出した方が,店の区画をお客さんに認知してもらいやすくなるのかも。

● 書店を維持していくためにはこういう形にするしかないと最初に気がついて,それを形にしていると考えればいいんだろうか。
 追随するところはなさそうだから(書店の中に最初にドリンクコーナーを設けたのは三省堂本店だったと記憶しているのだが),頭でわかっていても実行するのは簡単ではないんでしょう。

● 蔦屋書店の雰囲気は好きで,銀座店も浦和店も何度も覗いている。が,覗くだけであまり買うことはないから,店にとっては歓迎ずべからざる通行人にすぎない。
 ぼくは,特に雑誌の棚と文具売場を見ている。たまぁに買ってるから許してつかぁさい。

● その文具売場。銀座店には高額品しかないけれども,浦和店にはラミーサファリもまとめて置いてある。大枠は本部が決めるけれども,その先の品揃えは店舗に任せてるんですかね。
 全体的に “書く” より “描く” に照準を合わせているとは感じる。これは蔦屋書店に限らないかもしれないが,蔦屋書店はクッキリとそうだ。

● 単体の BLACKWING はとっくにリアル店舗では見かけなくなっているけれども,周辺機器(?)はあるんだな。キャップ,鉛筆削り,専用補助軸,ノート(鉛筆が1本付属している)。 
 この分厚いノート,中紙は80枚。相当厚い紙なんでしょ。これも絵を描くことを想定したものでしょうね。値段は4,000円超。買ってくださいね,皆さん。

2025年7月9日水曜日

2025.07.09 銀座−伊東屋と蔦屋書店

● 銀座もうだるような暑さ。温めの風呂にズーッと浸かってるような。
 伊東屋を覗いてみた。お客さんの9割は外国人じゃないか。伊東屋は東京の立派な観光資源になっているようだ。

● というか,銀座じたいがインバウンドで溢れている。銀座全体が観光資源なのだろうな。
 現在のパリのシャンゼリゼ通りはどうなっているんだろうか。あそこは今も銀座通り以上だろうか。

● その外人さんも伊東屋に慣れてる感じなんですよ。コロナ収束直後の騒々しい感じがない。リピーターが多いのか。
 伊東屋は1階を覗いただけで退散。2階以上に上がる気力はなかったです。

● 次は蔦屋書店。渡邉製本の「セブンシーズ ブンコ」を購入。黄色の他に “かすれリネン” もあるが,そちらは数年前にやはり蔦屋で買っている(まだ使っていない)。
 ノートに2,640円も出すのは本意ではないのだが(A6 Campus を24冊買えるんだぞ),蔦屋では色々と眼の保養をさせてもらってるからねぇ。

ジゼル愛華「Time Traveler」
● といっても,中紙は192枚。モレスキンの倍。製本もモレスキンとは比較にならないほどしっかりしていることだろう。紙質もモレスキンは藁半紙と呼びたいほどに劣悪だが,こちらはトモエリバー。
 モレスキンに比べれば,非常にリーズナブルな価格かと思う。

弓指寛治「4年2組」
● 蔦屋書店では今日も盛り沢山の展示を開催中。ジゼル愛華「Time Traveler」,弓指寛治「4年2組」,「虹を探しに行こう」,「根付における春画」。他に,写真にはないが,原伸一「Soul&Digital」など。
虹を探しに行こう
 ぼくはもう,美術,特に現代美術は,自分の手に負えるものではないと諦めているが,行けばひととおり眺めてくる。そうして,自分の手に負えるものではないとの確信を深めることになる。

根付における春画
● 「4年2組」の展示では,リアルなのか創作なのかはわからないけれども,小4生のノートもあった。
 同じページに勉強の痕跡もあり,落書きもあり。文字や数字もあれば,絵らしいものもある。自分が小4だった頃のノートがどうだったのかは,もちろん憶えていないが,このノートには小4ならこうだろうなと思わせるリアリティーがあった。自由奔放なのだ。

2024年11月20日水曜日

2024.11.19 東京で文具店巡り

● 東京にいるので,1日使って都内の文具店を巡ってみることにした。と言っても,東京に来たときは,毎度毎度,同じことをしているわけだが。
 これしかしていない,他にする(できる)ことはない,と言っていい状況ですよ。

● まず,Ecute 品川の Smith。 自動車のキーホルダーを購入。
 3,080円もしたんですよ。ぼくしては高額品の買物ですよ。ドラちゃんバッグに取り付けました。

● あと,デルフォニクスコラボのぺんてるP-207(たぶん)を。こちらは528円でした。
 とにかく,0.7㎜のシャー芯を買ってしまいましたんでね。芯だけあって,本体がないんじゃしょうがないってんでね。
 STAEDTLER の330円のもあって,どちらにするか3秒ほど迷ったんだけども,ぺんてるを。
 ともあれ。本体まで揃ったんだけども,使うかどうかはわからない。使わない方に10万円ほど賭けてもいいかな。

● 銀座蔦屋書店。ここは書店というより,現代美術の画廊であり,カフェであり,人が行き交うスークのようだ。
 今回も次のような盛りだくさんの個展を開催していた。これだけあると,自分が何に感応して何に感応しないのかが,ある程度把握できる。把握してその後に何があるというのではないけれども。

● 森本啓太展。Y字路に人物(若者の男女)をコラージュのように描いて配置。
 内田望「Living Things」。
 下家杏樹「Good bye my world」。既視感を持たせる漫画チックな絵(左の写真)。
 井上晋太郎「LINE IN THE MOMENT」。1人でいる女性のよく見かける(と感じさせる)佇まい。
 蝸牛あや展。杉山佳展「絵肌について」。髙崎洋祐展。渡辺愛子展。伊藤遠平「キノコの森の仲間たち vol.2」。

● そうしてから文具売場を覗く。ここは自分とは違う世界に住んでいる人たちが来るところだな,と思うね。
 渡邉製本の「BOOK NOTE」など,ここで買った文具もあるにはあるけれども,ぼくが普段遣いしているものはひとつも置かれていない。この場所でテナント代を払いながら商売しているわけだから,当然,そういうことになる。
 宝石の出張販売をしていたりもする。異世界を覗き見る楽しみはあるけれども,いやぁ銀座は凄いところだなぁと思って,半ば打ちひしがれた思いで立ち去ることになる。

● 銀座LoFt。BLACKWING鉛筆の現物を見た。モレスキンとのコラボ製品ね。
 鉛筆とワンステップシャープナーのみで,モレスキンは含まれないセットもあれば,ラージサイズのモレスキンが入っているクリエイティブセットなんてのもあるのね。12,100円だったかな。
 こんなの買うヤツがいるんだろうかと思うんだが,いるんだろうね。世の中にはいろんなヤツがいるもんな。

● 今,手帳は売れてるんだろうか。手帳不況という言葉が出てくるんじゃないかと思ったりもするんだけども,そんなことはないのか。
 ほぼ日手帳は売れてるようだねぇ。売場が大きく取られている。

● Ecute 上野の ANGERS。平日の昼間なのにお客さんが多い。
 外国人も。日本の文具店は観光資源に数えていいと思う。主には,メーカーの功績だろうけど。

● 改装前より雑貨の取り扱いが増えている。書籍も扱っていて,その背表紙を見るのも楽しみのひとつ。セレクトの方針も窺えるのではないかな,と。

● 東京駅地下のトラベラーズ・ファクトリー。トラベラーズノートのユーザーは,性別や年齢を超えて満遍なくいるらしい。ここも外国人が多い。外国人ユーザーもかなりいるんだな。

● ぼくはユーザーではないんだけど,北斗星のシールを買った。測量野帳に貼るつもり。
 あと,真鍮製の消しゴムケースも。このケースは,まぁ,役に立たないこと。
 悪態をつきながら使っていたんだけど,某所で失くしてしまった。悪態をつくくらいだから,失くしてもどうってことないはずなんだけど,けっこう欠落感が大きくてね。990円を払って,買い直すことにした。どういうわけのものかねぇ。

● ここでは古書も扱っている。枡野浩一『石川くん』を買った。「ほぼ日」に連載されたもので,当時,「ほぼ日」で読んでいる。

● 最後は丸の内の丸善。文具売場がある4Fギャラリーで「人気イラストレーター4人展」をやっていた。
 これも面白かったんだが,じつはA4を綴るファイルを買おうかと思っていてね。

● 『TRAVELER'S TIMES』を綴るための。スキャンして現物は捨てていたんだけど,現物を取っておきたいと思ってね。
 当然,丸善にいくつもあるんだけども,こういうものは地元の文具店で買えばいいですわね。

● 丸善も基本,高級路線で万年筆売場が一番広いんじゃないかと思う。そうならざるを得ないことはよくわかる。100円のボールペンを売るだけでは従業員に給料を払えない。協力できなくて申しわけない。
 が,高級の度合いは蔦屋書店ほどではない。世界が違うとまでは感じなくてすむのはありがたい。

● ラミーの売場に『thinking tools』というラミー製品の図録があった。数冊あったから,たぶん売物だと思う。お金を払ってまでカタログを買わなくてもいいやと思ってスルーした。
 けど,Amazon でも品切れになってる。明日,また行って買っておこうか。

● 筆記具は全部 thinking tool で,ラミー製品だけがそうなのではない。
 thinking の結果は考える人に依存するのであって,道具に依るのではない。あたりまえのこと。目下のところは,鉛筆でいいんじゃね? と思っている。


(追記 2024.11.21)

● 一昨日,トラベラーズ・ファクトリーで買った北斗星のシールを測量野帳に貼った。悪くなかねぇ。
 人生(生活)=トラベル,生活者=トラベラー として,それを書き留めるためのノートがトラベラーズノートだと定義すると,ぼくのトラベラーズノートは測量野帳だなぁ。7〜10日で1冊を使用する。


(追記 2024.11.24)

● 0.7㎜のシャープペン,北星鉛筆の「鉛筆屋のシャープペン」があったのを忘れていた。そっちにしとけばよかったか。
 たぶん使うことはなさげだから,どっちでも同じことか。コクヨの「鉛筆シャープ」でもいいんだけども,使わなければそもそも要らないだろ,って話だよなぁ。

2024年11月9日土曜日

2024.11.09 上質って何なんだ?

● チョコチョコと2Bの高級(?)鉛筆を試している。滑らかさなら MONO100 が一番かなぁとか思うわけだが,取っ替え引っ替え使っているうちに,自分が今何を使っているのかわからなくなる。
 目隠しされたら,たぶん,当てることはできないだろう。上質は一点に収斂するものだ。

● そうした後で北星9500の2Bを使ってみると,オッと思う。これで全然いいじゃないか。
 北星9500に代えて三菱9800でもトンボ8900でも同じだろう。これでいいじゃん,となると思う。諸君,上質って何なんだ?

● 池袋に来たので,伊東屋池袋店を覗いてみた。この場所で商売して,テナント料を払いながら利益を確保するのは,素人が考えるほど楽ではないだろう。
 利幅の大きい商品を売らないと,食べていけない。文具のメインユーザーは児童・生徒・学生であって,顧客単価は高くない。周辺ユーザーの社会人を捕まえないとね。
 高額路線に傾くことになる。学童用品のコーナーはあるが,9800や8900は置いていない。ある程度の収入のある世帯の子供たちよ,いらっしゃい。

● 高額=上質 なのかどうかはわからないけれども,キラキラと眩しい高額商品を見て歩いた。伊東屋自身,ROMEO ブランドを展開している。
 邪気のない若い頃に,ぼくもいくつか購入してるんだけども,今となってはこのキラキラにあまり惹かれなくなっている。それゆえ,上質とは? などとことさらに問題にしているのだと思う。

● 蔦屋書店浦和店。久しぶりに実店舗で BLACKWING の鉛筆を見た。トラベラーズファクトリーでトラベラーズノートとのコラボ製品は見てるんだけどね。
 鉛筆単体ではなくて,ノートとセットになったやつね。こういうのは在庫を引きあげていないんですかね。他に,鉛筆キャップと2ステップ鉛筆削りがありました。

● ノートとセットで4,000円超。無地と横罫がある。誰が使うんだかな,こういうの。
 測量野帳と北星鉛筆9500でいいんじゃないの? 実質的な違いが何かあるんだろうか。
 ちなみに,Amazon だと2,980円ね。それでも買わんけど。

2022年12月20日火曜日

2022.12.20 BLACKWING の鉛筆キャップを買った

● 今月14日のこと。上野駅構内の ANGERS で,BLACKWING の鉛筆キャップを購入。BLACKWING を初めて見たのがここでしたのでね,BLACKWING 製品を買うならここで,と決めてたんですよ。初回はここで買う,と。
 1,540 円ですよ。完全にふざけてるでしょ。何で鉛筆キャップがこんなにするんですか。
 しかし,1,540円の質感はあるような気がしてしまうのが情ない。BLACKWINGに負けてるってことですよ。

● ま,ムダとわかってやってるムダだから,大したことはありません。ムダと思わないでやってるムダが膨大にあるわけでね。
 たとえば,子供の教育費とかね。悪いけどね,バカにいくらお金かけてもムダだよ。いいですか,アナタの子供ですよ。

● ただ,ここを考え詰めると,生きてること自体がムダだとなる。タイパ・コスパを究極まで突き詰めると,生まれたらすぐに死ぬのがいいという結論になってしまう。
 生きてることがムダなんだから,全ての支出がムダ。ゆえに,考えちゃいけない。世界はムダで回ってますからね。
 ということで,ムダと思わないで,ムダをやって行きましょう。それしかありませんからね。

● その BLACKWING の鉛筆キャップを三菱鉛筆の9850番に装着してみた。1,540円のキャップで50円の鉛筆の芯先を保護する。
 ただし,目下のところ,眺めて楽しむだけ。

● で,今日は銀座蔦屋書店へ。色々と目の保養をさせてもらっているので,何か買わないとと思って,またしてもBLACKWING の鉛筆キャップを買いましたよ。14日に買ったのはゴールドだったので,今回はシルバーを。
 いや,正直に申さば,この店でぼくが買えるのはこれくらいしかないわけですよ。銀座蔦屋書店の客単価はどのくらいなんですかねぇ。
 
● BLACKWING の鉛筆は日本で製造していることを表看板にしているが,キャップは台湾製。
 鉛筆まで買うつもりはさらさらないので,ゴールドはトンボ8900の,シルバーは三菱9800の芯先を保護するために使おうと思ってますが,とりあえず,9800ではなく,トンボMONO100 に挿してみましたよ。この色だと,ゴールドよりシルバーが合いますな。

● しかし,それにしても。鉛筆キャップが1,540円とは,BLACKWING は何を考えているのか。いや,しっかり考えてるからこの価格にしたんだろうけどね。
 一方で,日本のメーカーはなぜそれができないのかとも思う。いいものを安く,だけでいいのか。

2022年10月18日火曜日

2022.10.18 山本紙業の RO-BIKI-NOTE を買う

● 銀座蔦屋書店で初の買い物。何度か行ってるけど,こういう店は自分のホームにはならない。見るだけの人で終わるところだ。
 とはいえ,何度も目の保養をさせてもらっているので,自分にも買えるものがあれば買わなきゃなぁと思ってはいましたよ。買えるものっていうのは,財布と相談して何とかなるものという意味でもあるけれど,それ以上に自分が実際に使うだろうなと思えるもの。

● で,前回行ったときに,これなら自分の手に負えるかもと思ったのを見つけた。山本紙業の RO-BIKI-NOTE。蝋引きノート。
 このノートを他の文具店で見かけたことはない。ネット通販では取り扱っているのだが,リアルの文具店ではまず見かけない。あの ANGERS にもなかったと思う。

● 今回,それを購入。サイズは91×210mm(パスポートサイズもあった)。A4を三つ折りにしたのとほぼ同じ。トラベラーズノートのリフィルとしても使えるらしい。幅はだいぶ小さくなるが,高さが合うので。
 中紙は30枚。15枚をまとめて折って糸でかがっている。表紙を蝋でコーティングしてあるようだ。革と同じように経年変化を楽しめるらしい。見た感じ,丁寧な作りで,これで495円は安いと思う。
 ただし,長くても1ヶ月で使い終え,その後は見返すこともあまりないと思うので,経年変化のところはぼくには無縁。

● 買ったのは2mm方眼とB罫の2種。他に,4.5mm方眼と5mmドット方眼,無地がある。
 ぼくはひたすら文字列(文章)を書いていくという使い方しかしていない。箇条書きすらあまりしたことがない。それならB罫が最も適当。あとは,B罫としても使える2mm方眼か3mm方眼くらいだろう。
 能がない使い方にはB罫でいいね,と言われても返す言葉がない。

● が,一方でこうも思っている。5mm方眼ほど役立たずの罫線はない,と。それが売れているらしいから,世の中のことはわからない。
 誰がどんな用途に使っているのだろう。外人が使うならまだわかるんだが。

● ひょっとして,『頭のいい人はなぜ方眼ノートを使うのか』などというタイトルを真に受けて,横罫より方眼を使う方が知的だと思っている,度し難いバカがいるんだろうか。
 そういう人が方眼なら何でもいいと5mm方眼を何の考えもなしに使っている,と。全き自由があるんだから,5mm方眼を選んでも何の問題もないわけではある。

● ぼくも若い頃は無地を好んでいた。横罫であれ方眼であれ,罫線を嫌っていた。罫線は自由を奪うと本気で思っていたようなのだ。
 単純にバカだったと思ってますよ。罫線は自由を奪うものではない。自由を助けるものだった。

2022年7月28日木曜日

2022.07.28 東京の文具店めぐり

● 今日は東京に行ってくることにした。文具店巡りのほか,無料の画廊(?)も回ってこようかと思う。

● 東海道線で東京に出た。グランスタ丸の内のトラベラーズファクトリーを覗くのがルーティンになっている。トラベラーズノートを使うつもりはないし,ブラスペンシルは買ったのだけど,それ以上買うモノもない。
 それでも覗いてしまうのがトラベラーズノートの魅力ということ。トラベラーズノートを使うつもりはない,と書いたのだけれども,ぼくはトラベラーズノートに選ばれなかったのだとも言える。

● この店にはレトロカメラが数台,置いてある。もちろん,売りものだ。レトロな形をしたデジカメではなくて,まんまレトロなフィルムカメラだ。ハーフカメラと呼ばれた,フィルムを節約できるタイプのやつ。一眼レフとかではなくて,コンデジに当たるものが売られているわけだ。
 イメージとして,レトロなフィルムカメラはトラベラーズノートとの相性がいいんだろうか。トラベラーズノートのユーザーはこういうものに惹かれる性向があるということなんだろうか。
 スマホのカメラで撮って,そのままSNSに上げるのが普通になった時代だからこそ,フィルムカメラぬ味が出るんですよ,という説明に頷いてしまうタイプが多いんだろうかな。

● オーディオ機器にもアナログ回帰が見られた。レコードやカセットテープで聴くという。ぼくはこういうムーブメントには食指が動かない。デジタル化を徹底せよと思う(文字を書くのだけは,アナログも維持している)。
 もっとも,その方が音源もタダで手に入るし,音を再生するための機材も少なくてすむ(したがって,再生に要するコストが安くなる)からというのが,第1の理由だったりするのだが。

● 丸善丸の内本店。4Fの文具売場を覗く。だいぶ前になるけれども,ジョッターに惹かれたことがあった。パーカーのボールペンではなくて,携帯用のメモ具の方。
 ジョッターって欧州貴族チックというか,氏も育ちもいい人たちが使っているものというイメージがあるじゃないですか。供給側がそのイメージを強調したのかもしれないけど。ポロの最中にでもメモできる,みたいな。

● たくさんのカードが入る分厚いやつを,改装前の伊東屋で買ってしまった。案の定,使ったことは一度もない。そもそも使う場面がないからなのだが,買ったのが貴族チックなやつではまったくなかったからでもある。
 同じもの(コレクトのメモパース)が丸善にもあった。前からあったんだろうけど,気がつかなかった。これね,たくさん書く人にはいいんでしょうけどね,とっさの時のメモには向かない。ポケットに入らないからだ。理想やワイシャツのポケット,最低でも上着の内ポケットに入るものじゃないとダメだ。

● ジョッターには強力な競合製品がある。ロディアのNO.11だ。専用カバーに到着すればジョッターより使い勝手はいいかもしれない。ポケットにも入る。型はくずれるけど。カードケースに保存するにしても,A7なんだから百円ショップにも使えそうなケースがあるんじゃないか。
 ダイゴーの jet-ace もコンペティターだ。専用鉛筆付きの小型メモ帳。シャツのポケットに入れるには一番かもしれない。
 ぼくの場合は,ロディアも jet-ace も何日間が持ち歩いてみたが,結局は使わずじまいだった。

● こういうのは,自分には要らないものなのだと痛感。ひらめきや思いつきをすかさずメモする自分,というイメージに酔っていくつか買ってみたけれども,無用の長物だった。
 それでもなぜかジョッターには惹かれる不思議。

● 同じ4Fのグアラリーで長船善祐油絵展&ジャン・モワラス展。
 絵っていうのは “わかる” ものなのかどうか知らないけれど,自分も絵を描きたくなれば大成功。けど,義務教育の9年間で,自分には絵心はないと叩き込まれているからねぇ。

● 東京駅前の KITTE 4Fに入っている ANGERS。最近は2回連続で購入している。ので,今回は覗くだけにする。
 ここに置いてあるものでは,トンボの ZOOM505META(水性ボールペン)がずっと気になっている。キャップを着脱するときの滑らかさ,ヌルっとした感じ。かなり官能的だ。握ったときの重さのバランスも申し分ない。デザインもカッコいい。これに近いものとして,昔買ったシェーファーのローラーボールを思いだして,買ったきり使わないでいたのを引っ張りだして見たのだが,ZOOMの方が惹きが強い。
 オートの水性ボールペンと油性ボールペンも置いてある。やはり持った感じがセクシーだ。なるほど,これが ANGERSのおメガネに叶うということか。

● 銀座まで歩いて銀座LOFt。LOFtでは去年から,「文具会議」というコーナーを作っている。だいたい,この時期だろうか。自社推しと他社推しのコピーを添えて,商品を並べる。
 対象商品を決めることから始めるのだと思うけれども,今年はロルバーンやユニボールワンFなど。

● 伊東屋。「AMAZING GINZA」の測量野帳はGの1Fに並んでいるのだが(ワゴンは撤去されている),並んでいるのが残りの全部で,再生産はしないらしい。
 普通の測量野帳はどこにあるのだろう。去年だったか一昨年だったか,Kの2Fで LEVEL BOOK を数冊買ったのだが,今はKにはない。どこに行けば買えるのだろう。そういうことがわからない。
 ROMERO BRITTO デザインの Campus ノート,伊東屋にもあった。有隣堂のように専用のコーナーを作ってということじゃなくて,普通のノート売場にヒッソリと入っていた。が,全種類残っているわけではなく,半分くらいだったか。

● Kの地階で山田博之個展。コラージュしてそこに何かをしている。素人にわかるのはそこまで。
 芸術しているつもりはないと思う。では何をしているのかというと,おそらく遊んでいる。けっこう悩み多き遊びかもしれない。

● 蔦屋書店。半ズボンにTシャツ,サンダルという出で立ちで,銀座を歩いている。そこまではいいとして,その恰好でG-SIXに入っていいものか。そこはよくわからない。
 しかし,外は酷暑だ。殺人的な光量が降り注いでいる。そこを歩こうとすれば,この恰好しかないといいたくなる。文句があるなら,オレにじゃなくて太陽に言ってくれ,というわけで入ってみた。

● 蔦屋書店の文具売場の半分は万年筆売場になっている。日本橋三越の「STATIONERY STATION」にだって,SARASAのような売筋の安いボールペンも置いてあるが,ここにはそういう妥協はない。
 ぼくが手を出せるのはプラチナのキュリダスくらいのものだが,キュリダスはメルカリで買ってしまった。メルカリでってところがどうにもねぇ。

● やはり,ぼく程度の生活水準の人間が来てはいけないところかもしれない。浦和の蔦屋書店くらいが許される限界かもね。
 機会があれば二子玉川の蔦屋家電も覗いてみようと思っていたけれども,ダイソーのBTスピーカを使っているような人間が行ってはいけないところかもしれない。場は人を選ぶ。選べれない人間が行っても,選ばれた人たちの迷惑になるばかりだ。
 率直に申すと,銀座蔦屋書店の来店者をザッと見渡すと,選ばれた人は1割のそのまた1割くらいかと思えるのだが,それはあくまでそれであって,場を舐めちゃいけないやね。

● ギャラリーは展示物の入替え作業中だった。売場の方には天野タケルさんの作品が何点か展示されていた。多くの人がどこかで見ているはずのもの。
 中年を過ぎてもこういう女性を描ける人っていうのは,画力以前にものの見方,見え方に,偏りがあるんだろうかな。その偏りを才能というのかもしれない。

2022年1月31日月曜日

2022.01.31 銀座 蔦屋書店

● 今日は月曜日だ。美術館,博物館はどこも定休日だろう。いや,そうでなくてもコロナでマンボーが出てるんだから,公立の施設は臨時休館のところが多かろう。
 が,ここは東京であって,民間の美術館や博物館ではないところで,小さな展覧会をやっているところがけっこうな数,あるだろう。そのひとつ,G-SIXの6階にある蔦屋書店にやってきた。

● 笠間焼きの展示販売をやっている。栃木の益子焼きと風合いが似ていると聞いたことがある。場所的にも近いし,益子では土が取れなくて,笠間から持ってくるのだとも聞いたことがあるのだが,真偽のほどはわかりかねる。
 で,実際の焼きものを見るわけだが,見ても正直わからない。焼きあがった器から産地がわかるものなのか。そこがそもそもわからない。益子焼きだって,昔のイメージで捉えると,えっ,これが益子なの,と思うようなのがある。

● ギャラリー(GINZA ATRIUM)では三島喜美代の展覧会が開催されている。銀座のこの場所でこれだけのスペースを展示のみに割いているのは,とても太っ腹だと思うのだが,そうやっても元が取れるんでしょうねぇ。
 「情報化時代や大量消費社会に潜む不安感や恐怖感を表現するため,新聞をシルクスクリーンで割れる陶に転写した」「マルチプル作品のような立体作品」と説明されている。「一見するとゴミのようなこれらの作品は,陶器という媒体を通じて不思議な存在感を放ち,情報が大量消費される現代に問いかけてきます」。
 何を問いかけてくるのかからわからない。これでいいのと問いかけてくるんだろうけど,いいも悪いもない。「大量消費社会に潜む不安感や恐怖感」って,大量消費社会の峠はもう越えたじゃないかとも思ってしまう。
 要するに,現代美術はわかりません,ということになってしまうんだよね。

● ここで販売されている文具(万年筆が多い)は,その多くが工芸品と呼びたくなるものだ。
 装飾の付いた万年筆には端から興味がない。装飾のある万年筆は使えない。使えないといっていいほどに,使いづらいだろう。使えない万年筆に意味があるのかと思ってしまう。
 それは自分が貧乏人だからだってこともわかっている。工芸品として眺めて楽しむというところに到れるだけの審美眼,心のゆとり,無駄への理解力。それが自分にはない。
 そもそも,工芸の価値というものがわかっていない。万年筆は書くための道具としか考えないから,装飾など万年筆にあってはならない,という発想の外に出ることができない。

● プラチナ万年筆100周年モデルの「Century THE PRIME」のプラチナ仕様は,2019年に限定100本でプラチナが出したものだが,その1本がここにもある。まだ売れずに(売れて補充したのかもしれないが)陳列されている。
 ✕✕歳まで生きるとして,毎日使えば1日あたりの使用料は✕✕✕円になるな,それなら買ってもいいか。今,1日1箱の煙草を喫ってる人は,5年半で煙草代が100万円になる計算だ。万年筆の100万円なんて安いものじゃないか。
 という計算をして自分を納得させようとする人がいますかね。あまり頭のいい人じゃないね。これ,買った人はどんな人で,その万年筆を今でも使っているのかどうか(それとも,眺めて楽しむ愛玩物にしているのか),こっそり調べて教えてくれないかと思うのだが。

● 上流の暮らしは自分には相性が悪そうだ。人には人の,上流には上流の流儀が当然あるのだろう。彼らの流儀に自分の流儀とぶつけてみて,どちらがいいか,どちらが優れているかと比較するのは,無駄以前に無意味だ。
 ただし,こうしたものは,水と違って,下から上に流れる。上流が模範になって,下流がそれに憧れることになる。
 蔦屋書店に来ると,ぼくなんかはけっこう疎外感を覚える。だったら行かなきゃいいじゃないか,となるわけだが,時々,足を踏み入れてしまうのは,下から上への流れのひとつの現れなのだよね。

2021年4月1日木曜日

2021.04.01 目の保養:銀座蔦屋書店~伊東屋~トラベラーズファクトリー

● 銀座に来たので,G-SIXの蔦屋書店の文具売場で目の保養をしていくことにした。ホントに目の保養になる。買う人がいるのかと思う万年筆がズラリと並んでいる。
 こういうものを使う人は,書き心地や実用性では選ばない人だよね。それを使っているときの自分の格好や佇まいと自分がいる場所の有り様をイメージしているんだろうかねぇ。

● プラチナの100万円万年筆「Century “THE PRIME”」のプラチナ仕様もまだある。売れたので次を見つけて仕入れたのではなく,いかな蔦屋書店であっても売れないで残っているのだろう(と思いたい)。
 こういうものは,お金持ちだから買う,貧乏だから買わない,というものではない。富貴は関係ない。つまらない理性に縛られていたのでは買えない。跳んじゃった人じゃないと。

● 蔦屋書店内のイベントスペース「GINZA ATRIUM」では「DAWN EXPOSITION 2021.04」を開催中。「京都芸術大学からデビューする気鋭アーティスト9名の企画展」と題して,京都芸術大学の修士を終えた人たちの作品を集めている。
 正直,ぼくには手も足も出ない。せめて手くらいは出ないかとジタバタするのも諦めている。

● 銀座のこの場所でこれだけのスペースのギャラリーを確保するのに,家賃はいくらかかるだろうか。という下世話なことをどうしても考えてしまう。
 その高価なスペースを大学院を終えたばかりの若手の作品を展示するのに提供するとは,蔦屋書店は太っ腹。販売もするのだが,値段はしれたものだろうしなぁ。

● 次は伊東屋。3階の高級筆記具のコーナー。目の保養だけね。実際に使うのは,百円のボールペンで充分だから。
 いや,ホントに充分で,これ以上何を望むのだという水準でしょうよ,日本メーカーの百円ボールペンは。ここまでのものをこんなに安く作っちゃって,自分で自分の首を締めてないか,と言いたくなるよね。

● モンブランの万年筆のほかにノートもあって,これがバカ高い。胸が悪くなるほど高い。今のモンブランってどうなんですか。おかしなことになってないんですか。
 昔,細身の万年筆を買って,見事にハズレを引いた。でも,その頃のモンブランはノートには手を出してなかったし,どこかにストイックさを感じさせた。

● 東京駅まで移動して,「グランスタ丸の内」のトラベラーズファクトリー。ここはコケ脅しの高価品とは別の意味での目の保養ですな。
 しかし,やはり目の保養にとどまるのだ。自分がトラベラーズノートを使っている図は浮かんで来ないのだ。