2018年10月29日月曜日

2018.10.29 ほぼ日手帳カバー,登場

● 「開きやすいノート」はコレクトのノートカバーに入れて使っている。そのコレクトカバーの表面がボロボロと割れてこぼれるようになった。ずっと使わないで放置しておいたからだろうか。使わない間に朽ちてしまったらしい。
 となると,裸で使うことになるか。「開きやすいノート」は裸で使った方がクールに見えると思う。

● が,A6用のノートカバーがもうひとつあった。ほぼ日手帳カバーだ。4年前にカバーだけ買ったんだった。岡本太郎の「建設」をあしらったもの。このカバーが欲しくて,ほぼ日ストアで衝動買いした。
 手帳本体は買わなかった。最初からA6ノートを入れて使おうと思っていた。で,当時,短期間だけれども使ったことがある。

● が,ほぼ日手帳カバーはだいぶゴワゴワしていて,付けると容積がかなり増えてしまう。カード入れや書類を挟んでおくためのポケットなど,表紙の内側にアクセサリーも多い。これが書くときに段差を作る。ありていにいうと,書きづらくなる。ノートカバーはスッキリしていた方がいいのだ。
 手帳カバーとしてはあった方がいいアクセサリーなのだと思う。ところが,手帳はシステム手帳を使っていて,そちらにこの種のアクセサリーは揃っている。バイブルサイズのカバーなので,コンサートのチケットも折らずに収納しておくことができる。

● というわけで,ほぼ日手帳カバーも使わないまま放置していた。システム手帳をやめたときには,このカバーのアクセサリーは便利に使えるかなぁと思ってた。
 が,死蔵しておいても仕方がないからね,この機会に使ってみようと思う。

● で,装着してみた。「開きやすいノート」の表紙はかなり厚いのだけども,それでもカバー内側の段差が伝わってくる。書きにくいっちゃ書きにくい。
 が,受忍限度の範囲内であるかと思う。いや,思うことにする。大丈夫,使える。よし,これで行こう。

● と決めたら,今度はカバーが汚れるのが気になりだした。岡本太郎の「建設」だからね,できれば鮮やかなままにしておきたい。
 ので,ほぼ日のカバー・オン・カバーを付けることにしたいのだけど,ほぼ日ストアで買うと200円の製品に送料が756円かかる。ほぼ日ストアでは送料は全国一律で756円に設定している。売る気がないのかい。送料で儲けようとは思っていないんだろうからね。

● LoFtのサイトでも5,000円を超えないと送料が無料にならない。理解はできる。でも,これじゃAmazonには太刀打ちできないだろうね。
 結局,LoFtの実店舗に行って買うしかないだろう。

● もうひとつ,気になることがある。このカバーで使うためにはノートに厚さが必要だ。必要とまでは言わなくても,厚さがあった方がいい。
 ところが,この「開きやすいノート」はすでに販売されていない。後継製品があるのかどうか,ネットで探してみた。96枚のA6ノートはないようだ。80枚ならあるようなのだが。まさか,無印のハードカバーノートにこのほぼ日カバーを装着するわけにはいかない。

2018年10月28日日曜日

2018.10.28 チアックをちょっと試してみた

● 昨日,東武百貨店の文具売場で300円で売られていたチアックのノート,楽天でも1,500円で売られているようだ。
 300円というのは何かの間違いなのじゃなかろうかと思えてくる(間違いではないんだろうけどね)。

● 万年筆(常用しているプレジール:プラチナインクのブルーブラック)とSARASA(0.7㎜と0.5㎜のブルーブラック)で書いてみた。厚い紙なので裏抜けはない。SARASAの0.5㎜が合うかなという印象。
 繊維が粗いという感じはするけども,粗い方が向いている筆記具もあるだろう。粗いからダメだというわけではない。

● パタンと開くタイプではないので書きづらいかと思ったんだけど,グイッと押し広げても大丈夫なタイプで,実際に書いてみると,さほどに使いづらいわけでもない。
 ぼくは文字しか書かないので,せいぜいその程度の印象にしかならないが,絵やイラストを描く人だと,チアックの評価はまた違ったものになるだろう。

● 再度,東武に行って,あるだけ全部買い占めてこようか。それをやるとまた未使用ノートがドサッと増えて,いったいいつになったらSYSTEMICにたどり着けるのかという話になるのだが,なぁに,その分長生きすればいいのだ。

● でもね,「開きやすいノート」を使っていると,チアックがいくら安く売られているといっても,あるだけ買い占めるなどと品のないことをしても仕方がないと思える。チアックが「開きやすいノート」ほどに使いやすいとは思えないから。
 チアックの紙質は画用紙に近いので,絵を描くのにはピッタリかもしれない。3㎜方眼なので図も描きやすいだろう。が,ぼくのように文字しか書かない人間にとっては,パタンと開く横罫のノートが一番だ。いくら300円だとしても,ダイスキンを3冊買った方がいいだろう。
 とはいっても,気になるねぇ,チアック。

● 昨日はモレスキンも買ったわけだけど,こちらは誰かにもらってもらうことが前提なので,手をつけていない(手をつけなくてもわかっているし)。
 モレスキンに絵を描いている人もいるようなんだけど,そんなことができるのかと思う。思うも何も,実際にその実物がネットに掲載されているんだから信じるほかはない。
 でも,モレスキンに水彩絵の具で色を付けたら,その裏面は使えなくなるのじゃないか。

● モレスキンは水性インクはすべてダメだと思っているんだけどね。絵の具は大丈夫なんだろうか。
 ゴッホやピカソも使っていたという「伝説」までパクっておきながら,絵を描けないというんじゃ洒落にならないだろうがなぁ。いや,ゴッホやピカソは水彩は使わなかったか。

2018.10.28 「開きやすいノート」も見開き2ページがユニット

● ノートはずっと見開き2ページを最小ユニットにして使ってきた。ところが,ダイスキンに比べると「開きやすいノート」の正規A6サイズはけっこう広い。これだけの広さがあれば,見開きをユニットにするのではなく,1ページ単位で使ってもいいのではないかと思った。
 が,結局,見開きをユニットにして使い続けている。追い書きで余白なく書き続けるよりも,半ば強制的に余白ができるようにした方がいい。

● たくさん書く人ほど,後から追記したくなることが多いだろう。ぼくもこのノートにしてからだいぶ書くようになっているので(目下のところは),そうした方がいいかなと思って。
 1行おきに書くとか,見開きの右ページしか使わないという人もいるだろう。クリエイティブにというか,使いやすく使うには,そういうやり方の方がいいのかも。
 要は,ノートは贅沢に使うに限る。チマチマと貧乏くさく使わないことが肝要だ。

● しかし。ビッシリと文字が書かれたノートにも美感を刺激されることがあるんだよね。実際にはそんなノートを見たことはないので,脳内妄想の世界ではあるんだけど。
 いや,写真では見たことがあった。雑誌の手帳特集で,マンスリーの部分に日記を書いている人が紹介されていた。マンスリーの狭い四角内に書くんだから,小さい字でビッシリと書いているのだ。あ,キレイだな,と思ったことを思いだした。

● その人はたぶん手帳1冊ですべてをまかなっているのだろう。1冊主義というのにも惹かれる。
 しかし,ま,そこまで徹底できないのであれば,ノートはゆったりと使った方が正解だろう。それこそとんでもなくたくさん書く人は,安いノートを選んでゆったりと使うのが吉かと。

2018年10月27日土曜日

2018.10.27 Bun2 10月号

● 東武の文具売場でもらってきた。CMペーパーなんだけど,きだてたく,高畑正幸などの連載もあり。読み物もある。読み物としてはもちろん食い足りない。が,タダなんだからね。

● 年に6回,偶数月の発行。バックナンバーも82円切手を同封して申しこめば郵送してもらえる。Bun2を配布している文具店は数からいえば一部。ので,定期購読を望む人にも対応している。ただし,その場合は1,500円を要する。
 が,そこまでしている人はあまりいないと思われ。面倒くさいもんね。

● 文具好きには美味しいフリーペーパーだ。情報の過半は広告。新製品の紹介だったりするんだけど,それがいいのだ。
 そもそもが,文具好きにとってはメーカーのカタログが一番美味しい情報かもしれない。新を追うのは,どんな分野でも好き者の特徴だ。

● Bun2のTwitterもあるので,情報を取るだけならそれでいいんだけど,情報はある程度の塊になっていた方がいい。
 ということもあるので,Bun2は価値あるフリーペーパーなのですね。

2018.10.27 血迷った,モレスキンを買ってしまった

● 宇都宮東武百貨店の5Fの文具売場。いろんなもの(万年筆とか)が5割引。在庫処分セールなのだろうかね。ひょっとして文具売場がなくなるんだろうか。
 その中でも,ワゴンに入れられていかにも処分されてます的なのがあった。そのワゴンの中に300円の値札が付いた小型のノートがあったので,買う気を起こしたんですよ。

左がチアック,右がモレスキン
● ワゴンの中にはモレスキンもあった。通常製品ではなく,ジャズバージョンとかコカコーラバージョンとか,表紙に絵が描いてあるやつ。半額になっていた。ポケットサイズが1,050円。
 300円のを1冊だけ買うってのも気が引けてね。抱き合わせでに隣にあったモレスキンを選んでしまったよってわけなんでした。
 モレスキンは一度使ったことがあって,その一度で懲りている。少なくとも,文字を書くにはまったく向かないノートだ。何せ,筆記具を選びすぎる。鉛筆しか使わないという人にはいいのかもしれないが。

● レジに持っていったら,モレスキンはそこからさらに半額になった。500円になったわけ。値札が半額にした後のものだと思いますよ,と言おうかと思ったけど,黙っていた。恥をかかせては悪いし,ひょっとすると,ゆえあって元々の価格が1,050円なのかもしれないし。
 それ以上に,モレスキンなんて500円でも高いと思っているからね。もらってくれる人を探さないと。最初からそのつもりで買っている。タダでも要らないからね,モレスキンなんて。

● 問題は左の方。裏表紙に“Handmade in Italy”と書いてある。モレスキンとは違いますよ,生産までイタリアでやってますからね,と訴えているように思えてくるよね。モレスキンと一緒に買うとさ。
 CIAKのSサイズ。3mm方眼。帰宅後,メーカーサイトで確認したら,希望小売価格は1,500円。モレスキンなんか買わないで,これを数冊買っておいた方がよかったか。
 っていうか,こんなに安いのなら(ひょっとして店側の無知によるものかと思ったんだけど,それはないよなぁ),もう一度東武に行ってあるだけ全部買い占めてしまおうか。

● ただし,紙は画用紙に近いような感じ。開き具合も硬いというか,パタンと開くのが好みの人には,激しくお勧めできない。

2018年10月26日金曜日

2018.10.26 三菱鉛筆のユニホルダー

● 仕事でお世話になっている三菱鉛筆のユニホルダー。右が昔の古いやつ,左が今のやつ。
 重さを量ってみたら,昔のが16gで今のが12g。金属部分を減らした結果だろうか。高級感は昔の方が勝る。キャップのてっぺんが金属なのが効いている。

● 昔のやつを使ってきた。ぜんぜん壊れないから,これからもそっちを使っていく。
 書類をピッピッピとチェックしていくには,結局これが一番。もちろん,芯は削らないで使う。

● 頑丈一徹。芯はBを使っているが,2Bあたりがちょうどいいかもしれない。毎日使っているのに,芯がなかなか減らないから(1年で1本使うかどうか),なかなか交換できない。
 この丈夫で長持ちというのも,ここまでになると1本あれば一生使えることになりそうだ。

● これが曲者で,飽きっぽい性格だと(自分のことだが)途中で別のに替えてみたくなる。問題がないのに替えると,たいていいい結果にはならないとしたものだ。
 わかっていても替えたくなるくらい長持ちするね,これ。

● 三菱鉛筆の中ではかなり地味目な製品だと思う。クルトガのような先端技術をまとっているわけでもなく,華やかでもなく。
 質実剛健。俺は昔からずっとこれでやってきたんだよ,文句あっかよ,というたたずまい。

● ユーザーも多くはないと思われる。小中高校生にはほぼ使われていないだろう。これを仕事ではなくプライベートで常用している人に,どんなふうに使っているのか聞いてみたい。
 ぼくなどが思いつきもしないユニークな使い方があるのではないかと思う。

2018.10.26 ペンを選ばないノート

● 無印良品「開きやすいノート」の紙質はかなりいい。どんな筆記具を使っても裏抜け知らず。とはいえ,ものによって裏面が気になる程度の現象は出る(実用には支障なし)。
 いくつか試した結果は次のとおり。
ぺんてる水性ボールペン(スーパーボール)0.4㎜黒 > SARASA 0.5㎜ブルーブラック > 呉竹ZIG Letter pen COCOIRO ブルーブラック = COCOIRO SUPERIOR LINE 黒 > Signo 0.38mmブルーブラック = 万年筆(プレジールの細字 プラチナインクのブルーブラック)
● 実際には,ぺんてるの水性ボールペン(黒)を使っても,不快感を感じることはない。ぼくは万年筆の書き味からたぶん離れられないと思うので,時々浮気をしつつプレジールの細字を使い続けると思うんだけども,「開きやすいノート」はペンを選ばない。
 「開きやすいノート」に限るまい。この点,日本製品は世界に冠たるものなのだろう。

● 絶対に裏抜けしない筆記具は鉛筆だ。昔は藁半紙というのがあった(今もあるが)。昔はそれしかなかった。特に,小中学校で使うのは藁半紙に限られた。小学生が鉛筆から入るのは,消せるということの他に,そうした紙事情もあったのではないかと思いたくなる。
 今は普通のコピー用紙と藁半紙の価格はほとんど同じなのに,学校から藁半紙がなくならないのは,不思議といえば不思議な事象だ。

● 鉛筆礼賛の声を聞くことが今でもある。2Bの鉛筆で字を書くことの快感はたしかにある。柔らかく筆圧を要せず,それでいて線に変化を付けることができる(というか,おのずと変化する)。
 しかし,削らなければならない。線が擦れて小指が汚れる。なかなか鉛筆には戻れないのが実情かなぁ。

● 筆記具が多様化して,ノートの紙質も向上したんだろうなぁ。墨芯,油性ボールペン,染料インク,顔料インクなどなど,それぞれ性質が違うわけだもんね。
 そのすべてに対応する。ペンを選ばないというのは,考えようによっちゃ過剰品質だよね。

2018年10月25日木曜日

2018.10.25 ダイソーで見かけた新型ノート

● 去年の今頃,ダイソー版トラベラーズノートが出たんだけど,今年は表紙がダブルになっているA5カバーノート(A罫)が出た。
 ダイソーのノートにはBUENONAとか,KORORUとか,ダイソー内ブランド的な名称が付いたのがあるんだけれど,これはBUENONA。
 200円。2枚目の表紙にカードホルダーが付いていて,なかなか便利そうだ。

● が,ノートが取り外せない仕様。カバーにベタッと貼りついている。このまま保存しなければならないのが不便。っていうか,保存のことは考えていないっぽい。
 となると,捨てメモしか書けない。メモの大半は書き捨てになるものだろうと言われれば,それはそのとおりかもしれないんだけど。

● というわけで,購入には至らず。ノートを差し替えられるようになっていれば,かなりヒキが強い商品だと思う。わずか200円なのに,この仕様はもったないと思ってしまう自分の貧乏性に呆れるわけだけども。
 1年前に出したトラベラーズノートの改良版を出した方がよかったのではないかとも思う。ダイソー製品はロットがかなり大きいらしい。全国のダイソーで売るわけだから,それはそうだろう。チマチマと改良するより,大ロット一発で勝負する路線なのだろうか(このノートもたぶんワンロットで終わりだろう)。

● しかし,ダイソーにも各種の魅力的な製品が揃っている。雑誌のノート特集なとでいろんなノートの使い方が紹介されているが,そのすべてをダイソーの100円ノートでやることができる。
 ノートは紙を綴じただけの単純な製品ではあるものの,綴じ方,リングやカバーの有無,表紙の硬さ,サイズ,罫線の種別など,主張要因,訴求点はいろいろある。いろいろあるが,それらのほぼすべてがダイソーで賄えるだろう。

● 紙質云々の問題はあるけれども,ダイソーノートは実用上支障のないレベルにはある。ダイソーだけで完結できる。
 じつはそうしている人が多いのではないかと思っている。そういう人たちはインスタに画像を上げたりしないだけで。
 したがって,既存のメーカーや文具店にとっては,ダイソーは脅威だろう。

● と思っているんだけど,実際のところはどうなんだろう。案外,そうでもないんだろうか。ぼくはずっとダイスキンで来ているからそう思ってしまいがちなんだけど。
 棲み分けができあがっているんだろうかねぇ。ダイソーメインでいいという人と,ダイソーはヤダという人と。

● ダイスキンとモレスキンの例は,100円が2,000円を上回ることもあることを示す好例だと思うのだが,これほど劇的な例はさすがにそうそうない。
 それゆえ,棲み分けの基礎はあるといえばあると思うのだが。

2018年10月24日水曜日

2018.10.24 北星「大人の鉛筆」とコクヨ「Campus Junior Pencil」

● 手持ちの筆記具をザッと確認した。0.9㎜シャープが5本ある。うち,プラチナのプレスマンが2本。2㎜シャープが2本あって,他に1.3㎜が1本ある。0.5㎜なんか数えるのがイヤになった。
 ボールペンではジェットストリームとシグノが多数。サラサも何本か。万年筆は買いためておいたPreppyが数本。パイロットのエリート万年筆。外国製の万年筆やローラーボールも箱に入ったままのが数本(2桁に近い数本)。

● 大半は安物なんだけど,どうするんだ,これ。使うあてなんかないぞ。筆記具はプレジールしか使ってないんだから。
 ちなみに,プレジールで使うためのカートリッジインクも大箱で買っている。プレジールしか使わないとしても,死ぬまでにこのカートリッジインクを使い切れるんだろうか。

● まったく使わないのも何なので,この中から北星の「大人の鉛筆」とコクヨの0.9㎜シャープを職場に持ちこむことにした。
 北星「大人の鉛筆」は,宇都宮駅ビルに入っている八重洲ブックセンター宇都宮店が文具の扱いを始めたときに,ご祝儀代わりに買ったもの。2㎜芯の鉛筆型シャープペン。軽いのが特徴。

● 仕事で書類のチェックに使ってみよう。今の仕事は昨年4月から担当しているんだけども,ずっと三菱のユニホルダーを使ってきた。ユニホルダー自体も数本持っていて,長らく死蔵を続けてきたものだ。やっと出番ができたと思って喜んでいたんだが。なおかつ,ユニホルダーで何の不便もあるわけではない。
 が,ちょっと仕事のやり方もマンネリ気味なので,道具を変えることによって目先の景色をいじってみようか,と。
 いや,それは後付けの理屈で,要は北星鉛筆の出番を作ろうということ。これって,文具雑誌で取りあげられることも多い。まったく使わないまま終わるのはもったいない。

● コクヨの0.9㎜シャープは「Campus Junior Pencil」というもので,Seriaで買った。北星もそうだけど,使うあてがないのになぜ買うかという話だ。100円だからいいという発想は最もよろしくない,と自分を叱りつけたい気分だ。
 こちらは,職場に持ちこんだところで,これに使うということもない。いつも作業台の上に出しておいて,走り書きのメモにでも使うことになるだろう。

● 困ったことに(いや,決して困ったことではないのだが),100円の製品でも普通に使っている分にはまず壊れない。「Campus Junior Pencil」は世界に冠たるコクヨの製品だ。オール樹脂だけれども,握りの部分にはかすかに弾力があって,絶妙に使いやすい。
 走り書きに向いている。0.9㎜だから芯が折れる心配がない。速度ものる。芯は2Bが好みだ。このくらい柔らかい方が,いっそうスピードを出しやすい。

● 問題は走り書きのメモってあまりしないってこと。たいていはノートを開いてプレジールで書いちゃうからなぁ。
 伝言メモくらいだろうかなぁ。とにかく,職場に置いてみよう。

● というわけで,この2つを仕事に使ってみた。結果・・・・・・
 北星「大人の鉛筆」は1日で退役させることにした。書類をチェックするときは,ペンを紙にあててグイッと力を加えることになる。「大人の鉛筆」がそれに耐えられないわけではまったくない。のだが,芯をガッと咥える形になるユニホルダーの方が安心感があるのだ。ユニホルダーはやや重いんだけれども,この安心感には代えられない。
 「Campus Junior Pencil」は意外に使うことが多い。チェックした書類は訂正箇所があれば修正テープとボールペンで直していくのだが,副本の方をこのペンシルで直すのだ。
 昨日まではそれもユニホルダーでやっていたんだけども,さすがに0.9㎜の方がきれいに直せる。つまり,ユニホルダーは芯を削らないで使っているので。

2018年10月23日火曜日

2018.10.23 万年筆の快

● 「開きやすいノート」にシグノの0.38㎜(ブルーブラック)でしばらく書いてみた。のだけれども,どうも書いていて楽しくない。
 プレジール(万年筆)を紙にあてているときの感触の方が快が大きい。

● 鉛筆と万年筆には筆の字が付く。ボールペンやシャープペンには付かない。この筆の字が付く筆記具と付かない筆記具では,けっこう大きな違いがあるような気がする。
 手書きだと,キーボード入力と違って,筆跡にそのときの自分の気持ちや思いが残ると言われる。字体の崩れ具合や筆記のスピードまで残るから,文字だけではなくて筆跡そのものも何ごとかを語る記録になる。

● その筆跡に残る度合いが,鉛筆・万年筆とボールペン・シャープペンではかなり違う。線が太くなったり細くなったり,色が濃くなったり薄くなったり,筆跡を構成する要素が多くなるのが鉛筆・万年筆だ。
 ボールペンやシャープペンでは線の太さはどう書いても一様になるし,特にボールペンは色の濃淡も付きにくい。ノッペリとした印象になる。

● 筆跡が最もハッキリと残るのは筆だ。それが書道という芸術にまで至るのは,毛筆なればこそ。その筆の様相をより多く残しているのが,鉛筆と万年筆という筆の字が付く筆記具だ。
 字体の個性などなければないほどいいビジネスにおいては,ボールペンがいいのだろうが,個人が自分の記録を残すという用途に使うのなら,鉛筆か万年筆を使った方が,より愛着の湧きやすいノートができるのではないか。

● 自分の字が好きだという人は少ないと思う。ぼくも自分の下手くそな字がいやで,だからワープロが登場したときには救世主が現れたと思ったものだ。
 けれども,老境にさしかかってみると,自分との対話が多くなる。自分1と自分2の対話を媒介するのがメモノート。そこはヘタだろうが何だろうが,自分の字で行うのがいいと思う。

2018年10月20日土曜日

2018.10.20 文具店で百円のボールペン1本のみを買うことができるか

● 自治医大駅前のうさぎや書店の文具売場でサラサの0.5㎜(ブルーブラック)を買おうかと思った。0.7㎜はあるんだけど「開きやすいノート」には少し太すぎるような気がして。
 かといって,0.38㎜のシグノだと細すぎる。0.5㎜がちょうどいいかと思った。

● が,買わなかった。プレジールで足りているのだ。ダイスキンとプレジールの相性もかなりいいのだが,「開きやすいノート」でもボールペンよりも万年筆で書いた方がシックリくる。
 あと,1本100円のサラサをそれだけ持ってレジに行く度胸がなかった。このあたり,他の人はどうしているのだろう。

● プレジールでいいとしても,たまには別のペンも使ってみたくなる。以前,サラサを使ったときは,セリスキンに合わせたのだったと思う。セリスキンの方眼は印刷が少し濃いので,万年筆のブルーブラックでは印刷に負けてしまう。
 なので,次はあと1冊残っているセリスキンを使ってみるか。つまり,サラサを使うために。

● つまり,0.5㎜のサラサを試してみたいんだけど,ムダづかいかなぁ。100円くらいのムダはしてもいいと思うんだがな。

2018.10.20 夢を見させる力が手帳にはある

● 東京に行くときは,基本,自治医大駅で途中下車。「休日おでかけパス」を買うためだ。
 そのついでに,駅前にあるうさぎや書店(TSUTAYAとタリーズが入っている,栃木県ではおなじみのカルチャー施設?)を覗くことが多い。

● で,今日も。書店といっても,時間を過ごすのは主に文具売場。季節がら手帳の売場が大きくなっている。ここにも,ほぼ日手帳のweeksがあった。
 来年の手帳はすでに購入済だ。天下御免の能率手帳だ。何か文句あるかってなものだ。
 でも,weeksMEGAを買ってしまおうかなぁと思った。この手帳はカバーを付けないで使いたい。

● この手帳の何が魅力かといえば,手帳(スケジュール帳)とメモ帳を1冊で済ませられるかもしれないってところ。
 しっかり手に取って確認してみた。極小の字で書けば1年分のメモがここに収まるか。ほぼ日サイトの商品説明によると,213ページのメモページがあるのだが。

● 厳しいかもしれないなという結論。この手帳の方眼1マスに1文字書くのは,問題なくできる。が,それでは1年分のメモを入れるには少し足りない。
 最近,メモの分量が減っているんだけども,それでもたぶん足りない。

● そんなに何を書いているのだ? つまらんことをウダウダと書いている。それを絞ればいいだけじゃないかと思う。
 さよう,然り。でも,それがやりづらい。書いたあとに絞る(見え消しで消す)ことはいくらでもできるんだけども,書く前に絞るのはできてもあまりやりたくない。
 どんな書きあがりになるかは,自分でも完全には予想できないからだ。まずは書いてみないことには始まらない。
 というわけで,weeksMEGAは断念。

● にしても,これを使えば生活が変わるかもしれないと,夢を見させる力が手帳にはあるなぁ。そんなことあるわけないとわかっていても,うかうかと誘われてしまうことがあるんだよな。
 かつてはパソコンにもそれがあった。今はデジタル機器にその力はない。アナログの手帳が,しぶとくそれを保持している。

● 手帳のその力ってどこから来るんだろうか。日付の入ったノートってだけなんだけどねぇ。
 自分を預ける感じが強いからですかねぇ。自分の分身ができるっていうか。だから,預け先によって自分が逆に変わるかもって思ってしまうのかなぁ。

2018年10月19日金曜日

2018.10.19 「開きやすいノート」がかなりいい

● 14日から使っている,無印の「開きやすいノート」。“今はなき”の存在になっているんだけど,かなりいいんでした。前回使ったときは,相当以前になるんだけど,ここまでいいとは思わなかった。
 ぼくのノート感(?)も多少は進歩したんだろうかなぁ。

● ノートが書き手を誘うという現象がたしかにあるような気がしてきた。書くことをノートが推奨するというか,書かさずにはおかないぞ,とノートが言っているというか。
 こうして書かせるノートをいいノートというんだろうか。とすると,ダイスキンより「開きやすいノート」の方が,自分にとってはいいノートなんだろうか。

● 正規A6はちょっと広すぎると思った。数日しか経ってないので少し恥ずかしすぎるんだけど,その数日で慣れてしまったのかもしれない。
 やはり慣れなんでしょうね。いずれメインで使っていこうと思っているCampusも正規A6なんだから,ずっと慣れないままでは困るわけなんだが。

● 2年前に使った三菱鉛筆のプレミアムノートを思いだしている。万年筆で書く分には「開きやすいノート」の方が勝る。わずかにこちらの方がインクの吸収がいいようなのだ。書いたばかりのインクを指でこすって紙面を汚すことが,こちらの場合はない。
 つまり,「開きやすいノート」は万年筆との相性もいい。

● 唯一の問題は厚さだ。机やテーブルとの段差が大きくなる。それが右手に与える不快感。
 紙も厚めで96枚もあるんだから,これだけの厚さになるのは仕方がない。96枚あって比較的長く使えることのメリットが,厚さの不快感を上回るかどうかの問題。上回ると思うから使っている。

● しかし,この段差問題はダイスキンでは感じたことがない。ま,無印には薄いノートもあるんだから,ガタガタ言うならそういうノートを使えよ,ってこと。
 ところで。正規A6はほぼ日手帳オリジナルとほぼ同じ判型だ。中紙96枚だから,このノート2冊でほぼ日手帳のスペースを上回ることになる。
 普通に書いたのでは,1年分のメモを容れるのに,ほぼ日手帳ではスペースが足りない。何がなんでもほぼ日手帳を使いたいという人は,ここで色々と工夫をするんだろうけれども,ぼくはそこまでではないので,メモ用のノートを回していくことにする。

2018年10月16日火曜日

2018.10.16 「開きやすいノート」を縦にして使ってみると

● 「開きやすいノート」は横罫のほかに縦に薄く破線が印刷されている。方眼に見立てるには無理があるが,原稿用紙としては使えそうだ。
 で,ノートを縦にして使ってみた。右の写真のようになる。

● 普通に使うと左のようになる。ページあたりの筆記可能量がかなり減ることがわかる。半分になるんじゃないかと思うほどだ。
 1行空けるのでも,空くスペースが増えることになるわけで。改行するのでも,書かない部分が多くなる傾向。
 ゆったりと使うなら縦にして使う方がいい。ぼくは貧乏性なので,縦にして使うのはこの1ページのみでやめたけど。
 
● 「開きやすいノート」は左右ページの罫線のズレがほぼ完璧にないので,左右を分けないで,1枚のA5の紙として使うこともできそうだ。
 1行がだいぶ長くなるので,さすがにそれを試してみようとは思わないけど。が,ぼくは文字しか書かないからそう思うのだ。
 文字なんか従の人もいるはずで,そういう人はそうした使い方をしているのかもしれない。もっとも,そういう人は横罫は使わないですかね。

2018年10月15日月曜日

2018.10.15 高級品を大事にするのはあたりまえ。安物を大事に使う

● 昨日から無印「開きやすいノート」を使い始めている。常用しているプレジールの他に,いくつかの筆記具を試してみようと思って,持っているペンを出してみたんだけど,けっこうな数のペンが出てきた。
 自分はノートとペンをひとつずつ決めて,ずっとそれを使っているタイプだと思っていた。実際そうなんだけども,ペンも一生かかっても使いきれないくらいの各種ペンを,外国製も含めて,買っていたのだ。

● ノートは3ヶ月もあれば1冊を使いきることができる。が,ペンは大事に使えば10年単位でもつ(リフィルは買わなければならないが)。
 おそらく,どちらのご家庭でも,かなりの数のペンがどこかに忘れられたり,捨てられたり,ムダに死蔵されているだろう。
 特にそうしたムダは企業や役所で大量に発生しているのではないか。

● それあればこそ,現在の生産量があるのだろう。文具とは途中で飽きて使われなくなるもの。そういう宿命(?)があって,それを前提にして,メーカーも生産体制を組めている。大事に使われたら,筆記具の生産量は今の半分でも多すぎるかも。
 あるいは滅多にない用途に使われるペンもあって(たとえば香典袋に名前を書くとか,便箋専用のペンとか),そういうものはたった1回使われて,あとはどこかに忘れられ,その用途が発生するたびに新たに買ってもらえる。

● メーカーにとってはそれでもいいのかもしれないけれども(よくないか),ペンにとっては不憫だなぁ。
 百円ショップができて,ペンに限らず,文具は湯水のように使えるものになったから,その傾向は一段と大きなものになっているように思える。
 たぶん,自分もそれに染まっているはずなのだけども,できれば大事に,その文具の寿命が尽きるまで目一杯使ってやりたいものだ。

● けれども。こうして使っていること自体がムダなのかもしれない。こんなことを書くのにノートとインクを使っているのは,それ自体がムダなのではないか。
 たぶん,そうなのだと思う。ただ,それを言いだしてしまうと,人間が生きること自体がムダ,そのために地球の資源を使うのはそれこそムダ,人間の方を消してしまえ,ということになる。

● ムダは生きることに付きもの。というより,ムダをすることがすなわち生きるということ。ならば,浪費,ムダとわかるようなムダは取るに足らないムダなのかもしれない。
 忘れられたり,(使えるのに)捨てられたりしている文具が多くて,それを前提に生産を続けている現状は,それはそれで無問題なのかも。

● が,そうだとしても,1本のペンを,たとえ安物でも,大事に使ってやりたいと思っているぞ。せっかくペンに生まれてきたんだから,ペンとして大事に使ってやる。
 生まれや育ちや職業や役職や収入によって,人間に差をつけてはいけないように,ペンもまた高いか安いかによって取扱いに差をつけるべきではない。

2018年10月14日日曜日

2018.10.14 無印良品「開きやすいノート」を使ってみる

● 昨日,ダイスキンを1冊使い終えて,A6の黒ダイスキンは残り6冊になった。そのあと,黒以外のA6ダイスキンと同サイズのノートが10冊程度ある。
 それを使い終えたあとは,B6ダイスキンが30冊かそこら控えている。それらをすべて使い終えたあと,いよいよSYSTEMICにCampusと薄いマンスリー手帳を挟んで使えるようになる。

● ので,鋭意,ダイスキンを使っていかなければならないのだけれども,久々に別なのを1回挟んでみることにした。
 無印良品の「開きやすいノート」。これも在庫が5冊ある。一度使ったことがある

● 表紙が硬いところがいいと思って購入したんだっけな。まとめ買いしたのは,消費税が5%から8%になった頃。消費税が上がったのに,税込みの商品価格は変わらずだったことを憶えている。たしか,西武本川越PePeに入っている,無印のお店で買った。
 といって,このノートはすでに販売終了になっている。後継になりそうなのは「フラットに開くノート」「滑らかな書き味のノート」くらいだろうか。表紙の硬さにこだわる人にはどちらも不満かもしれないけれども,かといって「滑らかな書き味ハードカバーノート」は「開きやすいノート」とは別種の高級ノートの趣がある。

● ところで。この「滑らかな書き味ハードカバーノート」のA6ではなく,91×160㎜サイズの方は,モレスキンを使っている人にも充分な代替になると思うんだがなぁ。価格も700円。
 っていうか,モレスキンの諸々の難点(紙質が粗悪で万年筆をはじめ水性系のインクは使えない,製本に難があって背割れを起こすことがある,カバーを留めるゴムが醜く伸びてしまう)から解放されて,スッキリすると思うんだが。
 もっとも,こちらにはゴムはないんだけどね。サイズもモレスキンに比べれば縦長になるんだけど。

● ともかく,「開きやすいノート」。中紙96枚。B罫。ちなみに,ダイスキンもB罫なのだが,微妙に幅が違う。たぶん,ダイスキンの方が6㎜よりやや広いんだろうと思う。
 左右ページの罫線が寸分の狂いもなく,ピタッと合っているのも気持ちがいい。日本製だなぁと思う。
 罫線の印刷も薄い。ぼくは文字しか書かないので,罫線の濃淡などどうでもいいんだけど,これだけ薄ければ罫線にとらわれない書き方もしやすいだろう。
 縦にも6㎜間隔の破線が入っているので,6㎜方眼に近いといえば近い。もっとも,方眼で6㎜というのはすでに方眼ではないかもしれない。1行16文字の原稿用紙として使うこともできる。23行あるから,1ページで368文字の原稿用紙になる。

● 万年筆(プラチナインク)で書いても,裏抜けなどまったくない。おそらく,パイロットのインクでも同様だろう。サラサの0.7㎜ブルーブラックを使うと,わずかに抜ける箇所ができるが,実用上,問題になることはないだろう。0.38㎜のシグノのブルーブラックも試してみたが,裏抜けのウの字もない。
 要するに,紙質に問題はない。が,ダイスキンのクリームがかった紙の方が,ブルーブラックとの色的相性はいいようで,書いた後にながめて美しいと思うのはダイスキンの方だ。
 基本,ペンはプレジールを継続使用の予定。このノートは滑りが良いので,ボールペンだと少し走りする。

● というわけで,「開きやすいノート」はかなりいいんじゃないかと思う。思うんだけれども,ダイスキンの方が使いやすい。前に使ったときも同じように感じて,だからずっとダイスキンを使ってきたわけなのだった。
 ダイスキンに慣れてしまっているからかもしれない。使いやすいと感じる理由の主たるものは,判型の大きさによるものと思われるからだ。
 モレスキン(ポケットサイズ)が発案したあの大きさはじつに使いやすい(モレスキンのパクリ先がその大きさだったのだろう,たぶん)。あのサイズは絶妙なのだ。

● 「開きやすいノート」の正規A6サイズは,こちらに馴染んでこない。ビジネスの標準となっているAサイズは,ひょっとすると日本人には合わないのではないかと思ったりする。
 Bの方がしっくり来る感じがある。ぼくは表面的合理主義者(?)なので,役所の書類がBからAに変わったときもいいことだと思っていたし,こういうものは要は慣れだと思っていた。
 以後,自分が使うものもAにするようにしてきた。けれども,どうもAはしっくり感がない。システム手帳もA5から入ったんだけど,自然にバイブルサイズに落ち着いた。

● ダイスキンよりひと回り大きいだけなのに,1ページあたりの筆記可能量は1.5倍くらいになる(いや,もっと。倍近いか)。1行が長すぎる感じがする。ぼくは小さい字を書くので,余計にそう感じるのかもしれない。途中で次の行に移りたくなる。
 ダイスキンは見開き2ページをユニットとして使ってきた。正規A6は1ページをユニットにしてもいいかも。正規A6は大きいのだなとあらためて思っている。

● とはいっても,Aサイズを無視することは事実上許されない。靴の大きさに足を合わせなければならないこともある。とりあえず,1冊使い切ってみよう。
 コレクトのカバーを付けて使うつもり。無印にカバーを付けるなんてと言われるかもしれないけどねぇ。
 でも,ここでカバーを使わないと,このカバーの出番がなくなってしまう。せっかく買ったカバーだから使わないとっていうケチ根性。

2018年10月13日土曜日

2018.10.13 ほぼ日5年手帳の開封の儀

● ほぼ日ストアでポチッとした,ほぼ日5年手帳の開封の儀。使わないんだけどね,自分では。
 写真がピンボケていてわかりづらいだろうけど,手帳が入っているダンボールに書かれているのは,糸井重里ことセフティ・マッチ氏(逆か)の次のような言葉。
 希望というのは,ほんとうに大事なものだから,絶対になくしちゃだめだよ。 指先のほんのひとつまみの塩が,料理の味をすっかり決めてしまうだろう? 希望は,その塩なんだよ。
● 中身はこんな感じ。ほぼ日のサイトにあるのと同じ。あたりまえだけど。
 これ,5年分埋まった暁には,絶大な価値を帯びたものになっているだろうね。文字どおりのプライスレス。

● 価値を大きくする要素のひとつが,書けるスペースに厳しい限定があることだ。これによってとある1日の5年分を一望することができる。究極の一覧性。一覧性を軽く見てはいけないよ。
 スペースが限定されているということは,そこに何を書くか考えざるを得ないということだ。ダラダラ書くわけにはいかないのだから,いうなら知的緊張を強いられる。何を捨てるかという問題。

● その知的緊張という篩にかけられて残ったものが,365日×5年+1日(閏年)で1,826個も,このコンパクトなノートに堆積することになる。
 それって,相当にすごいことだと思う。この5年手帳を使い切れた人は,それだけで人類の上位1割に入るんじゃないかと思うほどだ。

● もちろん,ほぼ日5年手帳じゃなくてもいいわけだ。能率協会や高橋や博文館からもっと安いものが出ている。ただ,旅行のときも持っていくとなると,これくらいコンパクトで軽い方がいいのではないか。取り回しも楽だろう。
 Excelを上手く使えば,パソコンでもやれるだろう。しかし,ここは一覧性を重く見て,やっぱり紙でやりたいものだ(→ 一覧性にしか着目しないのはかなり皮相。5月末から「ほぼ日」に掲載された,糸井さんと古賀健史さんのこちらの対談を読んでください)。

● で,ぼく自身はこれを使わないというのは,ダラダラ書きたい派だからだ。知的緊張は避けたいと考える軟弱派なのだ。
 ダラダラ書いたうえで5年手帳にエッセンスを残していくというやり方はあるんだろうけど,それもしないね。要約するなんて作業はしたくないってことじゃなくて,そうまでするほどには自分の人生に価値はないと思っているというか。
 それって謙虚っていうんじゃなくて,投げやりなんだと思う。つまり,かなり良くない態度だと思うんだけどね。

● ともあれ。自分では使わないので,使っていただける人に差しあげた。ほぼ日手帳は買うことに意義がある。

2018.10.13 ダイスキンはいいノート

● ダイスキンを1冊,使い終えた。使い始めたのは8月4日。70日間かけて1冊を使い終えた計算になる。2か月を優に超える。
 だんだんダイスキンに書く量が減っている。休日にはダイスキンを開くことがなくなっている。理由ははっきりしている。ダイスキンに書くのは日記的なことが多くて,それはTwitterでツイートするようになっているからだ。ダイスキンに書く前にツイートする。一度ツイートしたものをダイスキンに書くことはない。

● ダイスキン,長く使っているから感じなくなっているけれども,いいノートだと思う。100円でこのクオリティは相当なものだ。
 そのダイスキンに対して,“たかが百均”的な侮蔑的なもの言いをするヤツがネットでは散見される。

● おまえのようなヤツにはダイスキンでももったいないと言いたくなる。で,そういうヤツがモレスキンなんぞを使っているわけだろう。
 何だか可哀想だな,モレスキン。

● クラシック音楽のコンサートでも,著名なオーケストラが来ると,普段は音楽なんか聴かない人がやってくる。したがって,著名なオーケストラの演奏会ほど聴衆のレベルは下がる。ウィーン・フィルやベルリン・フィルのコンサートが行われているときのサントリーホールはどんなことになっているのか。
 おそらく,モレスキンにもそういうところがあるのではないかな。

● ユーザーの水準が最も高いノートは,おそらくCampusだと思う。高紙質をうたう高級ノートはいくらもあるけども,できる人はCampusを使っているという予感。
 どこにでも手に入って,とんがったところがないから,ことさら騒がれることがない(もとより,Campusがバランスのいいノートで,ノートとして要求される要素はすべて満たしているという前提があるわけだが)。
 バカは“騒ぎ”に群がるわけだから,たぶんCampusがバカの付着率が最も低い。
 “弘法筆を選ばず”というのは真理だとどこかで思っている。筆を選んでいるようなヤツは二流。筆を選ぶのに時間をかけすぎるヤツは三流(→おまえが言うな)。

● ダイスキンはモレスキンよりはマシだろうけど,Campusには勝てないだろう。かつてだいぶ騒がれたし,今でも話題になることがあるからだ。
 ぼくはそのダイスキンのユーザーであるわけだけど,その位置は自分にはちょうどいいかなと思っている。モレスキンユーザーよりは上,Campusユーザーよりは下,といったあたりが。

● いや,いいノートですよ,ダイスキン。わずか100円で万年筆にもしっくり合って,インクが裏に抜けることがない(ただし,プラチナインクの場合)。
 ダイスキンにブルーブラックのインクで文字が書き連ねられている。その光景はけっこう美しいものだ。カラフルだけが美しいのではない。

● 現時点ではダイスキンのストックがどっさりあるので,早く使わねばと思っているけれど,ダイスキンを使い終えて他のノートに移ったときには,やっぱりダイスキンがいいとなって,またダイスキンの大人買いに走る可能性がないとはいえない。

● そうして,こうしたどうでもいいことをダイスキンに書き連ねることができる幸せをかみしめなければならないのだと思う。
 世の中にはそれどころではない人も大勢いるのだろうから。

2018年10月12日金曜日

2018.10.12 2台目の折りたたみ式BTキーボード

● 今月6日に東京に宿泊。最近はPCは持っていかない。重いし大仰だし。スマホとBTキーボードですませている。
 ぼくにはこれで充分。っていうか,PCにスマホをつなぐより,こちらの方が話が早い。

● リュウドの古いのを使っている。古くても,ほとんど使ってこなかったので,使用した頻度はそんなに多くない。
 そのBTキーボードが起動しなくなった。電池切れかと思って電池を換えてみても変わらず。このサイトを見て,同じようにしてみたが,残念ながら変化なし。

● 修理して使うことも考えないではなかった。キータッチ,ストロークともかなりいいキーボードだったので。
 のだけど,ヤフオクで買ったものだからね。11日がカン・ビン・不燃ゴミの日だったので,このリュウドのBTキーボードは処分した。

● っていうか,動かなくなったその日にヤフオクで代わりを探していた。折りたたみ式にはこだわらない。いくつかに入札したんだけども,ことごとく逃してしまった。
 マイクロソフトのキーボードに1,500円で入札しておいたのが,1,600円で落札されてたのを知ったときには,頭に来た。チェックを怠ってしまったのだね。これで落札できるだろうと思って。

● で,これなら確実だと思ったのに応札した。他に入札者がいなそうなやつ。
 ただし,ウッカリしたことがあって,本体価格は安くても,送料が高いのがあるんだよね。入札してからシマッタと思ったんだけど,後の祭り(といっても,送料込みで2千円弱だった)。

● その製品がこちら。昨日届いていた。今日,開封。
 M.WayのBTキーボード。新品が届いた。折りたたみ式。
 身も心も中国製。本体の他に,スタンドと充電ケーブル,日本語説明書が付いてくる。
 つまり,バッテリーは乾電池ではなく,内蔵バッテリーを使用。このあたりも,少々不安ではある。
 説明書まで中国製。何が書いてあるのかわからない。説明書なしでもそうそう困ることはないんだけど,唯一,ランプの状態がどうなれば充電完了のサインなのかが不明。
 スタンドと充電ケーブルは捨てた。既存品で足りる。

● ちなみに,Amazonのレビューに次のようなのがあった。共感した。
 若干ランプの表示が何を表しているのか解り辛い点と,それを知るための説明書の日本語が訳が分からないという出口の無い問題を持っていますが,使用に関しては余り不便は感じません。
● リュウドよりだいぶ薄い。ので,持ち運びには便利。薄いわりにはキーの押下感も悪くはない。ただし,文字キーの大きさが文字によって違う。
 耐久性その他については,これからわかってくるだろう。が,期待をしてはいけないような気がする。常用するものではないので,そこそこ使えれば充分なのだが。

● とりあえずスマホにつながることと,ちゃんと文字を打てるところまで確認した。

2018.10.12 ほぼ日手帳weeksMEGAで妄想する

● 6日に上野駅構内の「ANGERS」で“ほぼ日手帳”のweeksMEGAを見て,自分がほぼ日手帳を使うとすれば,これになるなぁと思った。
 手帳とメモ帳を分けて,メモはダイスキンに書いているのだが,なぜそうしているかといえば,メモの容量が無制限になるからだ。いくらでも書ける。

● が,どうもここのところ,メモを書くことが少なくなっている。分量が減っている。ひょっとすると,メモページが多いweeksのMEGAだったら,1年分のメモが収まるかもしれない。あの小さい手帳に1年分のメモがそっくり入るとなると,なかなかに壮観というか,クールというか。
 ただし,その場合はかなり小さな字で書かなければならない。あの小さな方眼のマス目に1文字書くくらいじゃないと。

● それに命を賭けるくらいじゃないとね。憂鬱の鬱という漢字もマス目に収める。米粒に絵を描く人がいるんだから,それくらいできなくてどうする。
 そうしてできあがった手帳は「男手帳」になる。男は絵じゃなくて文字に生きるのだ(?)。

● もちろん,実際にそれをするつもりはない。少なくとも,目下のところは。メモ用に買ったノートが,ダイスキンをはじめたくさんストックされている。
 縁あってぼくのところに来たノートたちを,使わないまま捨てるなんてできるわけがない。使ってから捨てたい。使ったあとなら捨てても許してもらえるだろう。

● っていうか,あの世に持ってはいけないのだから,生前に捨てておかないといけない。家族に読まれては困ることも書いてあるかもしれないしね。
 きっちり使って,死ぬまでには必ず捨てる。これ,できそうでできなそうだなぁ。

2018年10月11日木曜日

2018.10.11 日経WOMAN 2018年11月号-未来が整う! 手帳の書き方300

編者 藤川明日香
発行所 日経BP社
発行年月日 2018.10.07
価格(税別) 759円

● 11月号恒例の手帳特集。スーパーレディが何人も登場。Instagramにあがっているような緩いだけの手帳とは一線を画す。
 日経WOMANは女性誌というよりはビジネス誌の趣が濃いから(最近,ビジネス誌というより女性誌と言いたくなるようになってきてはいるけれど),この特集に登場する女性たちも,手帳は仕事をメインにしている人が多い。そういう人を選んでいるのかもしれないんだけどね。

● 大変だなぁと思う。よくやってるなぁ。それでなくても,女性は男性よりもタスクが多くなる。ほんと,頭が下がる。
 手帳に凝るのが趣味の人がいる。そういう人は好きでそうしているのだから,手帳にかかずらっているのは楽しい時間なのに違いない(Instagramにあがっているのは,そういう人たちの手帳だろう。もちろん,それが悪いというわけではない)。
 けれども,こちらのスーパーレディたちは,そうしないと仕事や生活が回っていかないから,そうしている(中には,それだけではない人もいるようなのだけど)。せざるを得ないからそうしているという状況で,ここまでやれていれば相当なものだと思う。社員としてもかなり優秀だろう。

● ぼくなんぞは彼女たちの足元にも及ぶまい。ぼくはもう歳をとって,気楽な立場になっているので,手帳そのものが要らなくなっている。
 ただ,ぼくも“手帳に凝るのが趣味”の方の人間なので,半ば惰性で手帳を使い続けているわけだ。けれども,スーパーレディたちの手帳を見てしまうと,ほんと,手帳を使っているとは言いにくいレベルだ。

● しかしだね,そこまでしないと回っていかないとなると,果たしてそれは人間的な暮らしといえるんだろうか。会社がのさばりすぎてはいないだろうか。問答無用で個人の時間を取りあげているのじゃないだろうか。
 幸いなことに,どうやら恒久的な人手不足の時代に入ったようにも思われる。求職側が膝を屈して雇ってもらって,使い続けてもらう時代は終わりを告げている。会社側が今までのようなやりたい放題ができる(会社の都合で残業を命じるような)時代は終わりつつあるように見受けられる。
 経営側にとってはいよいよ厳しい時代が来るかも。というか,会社という形態はもう時代に合わなくなっているのかもしれない。

● ペンはフリクションが人気のようだ。次いで,ジェットストリーム。

● ところで,表紙の北川景子。こってりと化粧している。同じ北川景子が男性誌の表紙になると,あっさり化粧(あっさりに見える化粧)になるんだよね。
 いかにも化粧というこってりとした化粧は,たいていの男は嫌うものだけども,女性は受け入れるんだね,そういうのをね。

2018年10月9日火曜日

2018.10.09 ダイソー版トラベラーズノートは一発で終わったのか

● トラベラーズノート絡みで思いだすのは,昨年の秋にダイソーから出たトラベラーズノートもどきだ。わずか250円で,ノート2冊とジッパー付きのクリアケースとカードを6枚収納できるリフィルが装着されていた。
 ぼくが定点にしているダイソーは宇都宮駅前のララスクエアに入っているダイソーなんだけど,そのララスクエア店では完売したようだった。

● が,その後がない。一発花火で終わったんだろうか。
 この250円のセットは餌捲きで,そのあと,補充用のノートを売って利益を取ろうという作戦だったかと推測していたんだけど,その補充ノートも販売されることはなかった。

● ダイソーは機を見るに敏というか,ダメとなったらさっさと撤退するだろうから,この250円トラベラーズノートはダイソーを満足させるほどには売れなかったんだろうかなぁ。
 それ以外に理由があるんだろうか。どうせやるなら,本家本元のトラベラーズノートを徹底的にパクって,縦幅もトラベラーズノートと同じにして,補充品もそろえればいいのにと思ったんだけど,トラベラーズノート自体のマーケットがそれほど大きくはなかったんだろうか。

● あるいは,モレスキンと違って,トラベラーズノートには価格だけのバリューがあって,百円ショップの価格では顧客を創出するのは無理と判断したんだろうか。
 現在のトラベラーズノートのユーザーは,製品に対するリスペクトがハンパないように見受けられる。Seriaはトラベラーズノートの替えノートを100円で売っているけれども,あまり売れているようには見えない。そこに切り込んでいくのはやめておくのが吉と思ったんだろうか。

● もしそうなら(たぶん,違うと思うんだけど),トラベラーズノートの強みは盤石だよね。ダイソーに付け入る隙を与えないというのは,すごいことだよ。

2018.10.09 魅力は虚飾にあり

● 6日には上野駅構内のANGERSで,トラベラーズノートの前から動けなくなった。これ,いいなぁ,と。
 トラベラーズノートを使っている自分をイメージするわけだ。そのイメージがなかなか悪くない。自分の都合のいいようにイメージするからね。

● けれども,目下使用中のダイスキンでもまったく同じことができるし,現にやっている。ダイスキンでもトラベラーズノートでも,できることは同じ。
 なのになぜトラベラーズノートに惹かれるのか。商品が醸す気分とか雰囲気だ。つまり,虚飾だ。虚飾なるものだ。
 その虚飾を作りだすために,メーカーは必死の努力を傾けているのだと思う。

● ぼくはもう虚飾に走る年齢でもないと思うので,このままダイスキンを使い続けるだろう。それは間違いないのだけれど,ひょっとして,死の床に着くときに,トラベラーズノートをつかっておけばよかったと思うんだろうか。何で安いダイスキンに甘んじてしまったんだよ,なんて思うだろうか。

● ある商品から別の商品に乗換えさせる原動力になるものは,虚飾にある。それがその商品の魅力でもある。
 人もまた同じ,だろうか。

2018年10月8日月曜日

2018.10.08 日経トレンディー 2018年11月号-最強の手帳2019

編者 佐藤央明
発行所 日経BP社
発売年月日 2018.10.04
価格(税別) 602円

● 毎年,この時期に「日経ビジネスAssocie」が手帳特集を組んでいた。今年から「日経トレンディー」に移った。っていうか,「日経ビジネスAssocie」はこの夏に休刊になっている。
 で,手帳特集も従来に比べると,ボリュームダウン。

● こちらは男性のお仕事手帳。圧巻なのは,アサヒグループフォールディングスの泉谷直木さん。使っているのは能率手帳ゴールド。この小さな手帳でここまでできるのかという驚き。
 おそらく,人間エンジンの排気量がぼくら凡人とは違うのだ。が,語っていない部分があるんじゃないかと思いたくなる。手帳以外に考えをまとめるためのノートを使ってるんじゃないのかな。
 つまり,能率手帳に清書してるんじゃないかと思うんだけど,記事を読む限りではそうじゃないらしいんだよなぁ。

● 人の思考は使うノートの大きさに制約されるとか,その種の小賢しい言説が吹っ飛ぶ快感を味わえる。いやいやいや,泉谷さんが例外で,普通はノートの大きさに制約されるんでしょうけどね。
 本当にできる人は大判手帳は使わないのだと思いたくなる。おそらくだけど,世に手帳マニアっていうのがかなりの数いて,そうしたマニアはじつは手帳に使われているだけ。自分が長らくそうだったんだけど。
 もっというと,手帳じたいを持たないのかもしれないね,本当にできる人って。

● 特集記事の後半は広告連動。読んでもよし,読まなくてもよし。
 でも,泉谷直木さんの記事を読むためだけに,この雑誌を買う価値はあると思う。

2018年10月7日日曜日

2018.10.07 ロフト謹製のバレットジャーナル解説書

● 上野ロフトにこんなものがあったので,もらってきた。バレットジャーナルの解説と具体例を紹介している。
 バレットジャーナルとはそもそも何なのか。それはこのパンフレットで飲みこめた気がする。

● わからないのは,これにバレットジャーナルという固有名詞が付いていて,考案者がいるとされていることだ。バレットジャーナルの真髄をひと言でいえば,自己流でいいということではないのか。
 実際,独自のシステムがあるわけではない。強いて言えば,必ずインデックスを作ることくらいだ。で,バレットジャーナルに唯一傷があるとすれば,このインデックス必須という点かもしれない。

● 要するに,同じことをしている人は昔からたくさんいたろう。どうして今さらこれが喧伝されているのだろう。
 業界がこれに乗るのはわかる。乗りたくなるだろう。でも,業界がこのブーム(?)を作ったわけではないと思うんだが。

● でもって,それで必ずしも人生がうまく行くとは限らないことは,それら多くの人たちが証明済みのはずだ。
 したがって,ブームが消えるのも早いはずだと思われるのだが,けっこう続いているんじゃないか。これも不思議だ。

● ともあれ,このパンフレットでバレットジャーナルは見切れた感じ。市販の解説書を買わずにすんだ。

2018.10.07 上野LoFt

● 上野駅前のマルイの5F。上野ロフトに来た。売場面積はやや狭い(宇都宮のロフトの方が広い)。
 まずは,ほぼ日手帳の売場を見ることになる。使わないとわかっていても,気になるのがほぼ日手帳というわけで。で,先日,ほぼ日ストアでポチッとしちゃってる。
 5年手帳は置いてなかった。実際の話,オリジナルやカズンにしたって,その数多くあるカバーを全部揃えているロフトはないだろう。売場面積は有限なんだから,そんなことはできない。売れ筋を選んでいるんでしょうね。

● ぼくは一点大量消費というか,分野ごとにひとつ選んで,それを長く使うタイプ。いいものを長く使うというんじゃない。安物を長く使うのだ。
 ゆえにメモ帳はダイスキンだし,ペンはプラチナのプレジールだ。手帳はずっと能率手帳(Bindex)で,こちらはHi-Tec Cコレトを合わせている。Hi-Tec Cのリフィルはまとめ買いしてある。
 ほぼ,それのみだ。ので,当面,必要なものはない。ゆえに,買うものがない。

● 使えるものは寿命が尽きるまで使い切りたい。ノートは短期間で使い切れるんだけど,ペンは長寿だ。百円のボールペンだってリフィルを替えながら使えば,たぶん自分の寿命より長いんじゃないかと思うほどだ。めったやたらなことで壊れるものではない。
 ゆえに,買うものがない。

● でも,わざわざ来たんだから,何か買わないと。使えるものは何かないか。
 結局,コクヨの紙製品を4つ買った。Campusを2冊。測量野帳のSKETCHを2冊。これなら,いずれ使うはずだ。
 だいぶ前にコクヨのSYSTEMIC(A6用)を買っている。これを使いたくて仕方がない。早く使いたい。マンスリーの薄い手帳とCampusを挟んで使うのだ。

● SYSTEMICはさすがはコクヨの考え抜かれた製品だと思う。カバーのそでが作ってしまう段差を完璧に消している。消すのみならず,それがカバーの硬さにつながっている。立った状態でも書けるようになっている。
 ので,Campusも何冊も在庫があるんだけど,5冊や10冊は増えてもいいか,と。

● が,測量野帳はLEVELを2冊買ったばかり。全部で7冊になった(→無印良品版があと1冊出てきた)。本当に使うのか,俺よ。
 いずれにしてもだ,まずは大量にあるダイスキンを使い切らなければ。何というのかな,自身の寿命との競争だよ。

2018年10月6日土曜日

2018.10.06 上野駅構内の「ANGERS」

● 久方ぶりに上野で下車。ANGERSを覗いた。ANGERSでもこの時期は手帳が売場の中心を占める。
 いろんな手帳があるんだけれども,どの文具店や書店にも置いてあるNOLTYと高橋はない。ビジネス手帳(と思われているもの)はANGERSは取り扱わない?

● ビジネス手帳だから取り扱わないというわけではなさそうだ。大判のメモパッドなど,ビジネスユースがメインと思われるものはいろいろあるので。
 ただ,ANGERSにNOLTYや高橋があったのでは興ざめだ,とぼくなんぞも思う。

● そのいろんな手帳の中で,目に留まるのは,すでに自分が知っているものが中心になる。何せ,来年の手帳は購入済みなので。
 ほぼ日のweeksはここにもある。最近,ダイスキンに書く量が減っているので,weeksのMEGAなら1年分のメモが収まるのじゃないかと思えてきた。細かい字で方眼升目に1文字ずつ書いていくのだ。全ページ埋まったら,さぞかし壮観だろうなぁと妄想した。
 1年分のメモがこのコンパクトなサイズに収まるのは,かなり魅力的。

● トラベラーズノートもいいなぁ。“見本”になっていたのは,マンスリーと白の無地に名刺ファイルのリフィルがセットされていた。図書館の利用者カードを入れておくのに,名刺ファイルは必須。
 この状態で完璧だな。万年筆で思うさま書いていくのだ。手帳とメモ帳を合体することができて,メモの容量は無限。うぅぅん,トラベラーズノートもいいなぁ。

● と思いながら,何も買わないで出ちゃったんですが。

● ちなみに,ANGERSでは中古レコードフェアを開催中。レコード復活の動きは本格的なものなんでしょうかね。
 ターンテーブルにレコードを載せて針をおろす儀式がいいんだろうか。音が柔らかいという声をよく聞くんだけど,これはピントが合っていないがゆえの柔らかさではないのかと,ぼくは疑っているんだけど。
 でも,レコードでもハイレゾ相当の音を再生する装置があるそうだ。何でも作っちゃうんだね。

2018.10.06 『夢をかなえる! わたしのふせん術』

編者 佐藤瑞恵・小堀そら
発行所 宝島社
発行年月日 2017.09.28
価格(税別) 780円

● 手帳やノートでの遊び方を女性に学ぶ。3冊目がこれ。で,この3冊で終わりにする。何だか,ちょっと飽きてきた。

● かつては,西村晃さんがポストイットを1本,ワイシャツのポケットに入れておいて,ひらめきやメモはすべてポストイットに書くことを提唱していたことがあった。この本もだいぶ売れたが(ぼくも買った),そのようにしてる人をあまり知らない(ぼくもしていない)。
 ひとつには,恰好があまり良くないってことがあるんですかねぇ。ロディアを始めとするメモパッドがその役を担っているのかもしれない。
 それ以前に,そうまでしてひらめきやメモを残す必要に迫られている人は少ないということでしょうね。

● 現在の付箋術といえば,坂下仁さん,あな吉さんといった大御所(?)が登場するのは当然。
 この2人の場合も,生産性向上のための付箋術。坂下式は「情報は1冊のノートにまとめなさい」の1バージョンという気もする。

● で,そういうものは,あまり広がらないんだよね。あな吉さんなんか,セミナーも開催しているようなんだけど,セミナーを受けて終わりということになってるんじゃないかなぁ。
 ぼくも彼らの本は読んでるんだけど,試してもいないもんね。自分のやり方を変えようとしないんだよね。

● 楽しむための付箋術も紹介されている。付箋を使った切り絵なんて,すごい。落語の幕間に色物として切り絵が演じられるらしいけれど,付箋を使ってそれを始めた人がいるんですねぇ。
 デフォルトで楽しめるように工夫(?)されている製品も多い。それなりに売れているんでしょう。

● でも,付箋に関しては,遊ぶよりもクリエイティブに使うという方向がメインなんでしょうね。この点に関しては,ぼくは全然ダメだ。構えすぎてるのかもしれないけれど。
 いずれにしてもだよ,付箋に夢を書いて,毎日眺めていれば夢は叶う,というものではないよなぁ。付箋やノート,手帳をどう使おうと,それで夢が叶うことはないと思うよ。

2018.10.06 『毎日が輝く! 可愛い手帳づくり』

編者 平戸佳奈
発行所 宝島社
発行年月日 2016.02.21
価格(税別) 780円

● 手帳での遊び方を女性に学ぼうというわけで,2冊目がこれ。

● 手帳を2冊使いしてる人が多いことに驚いた。ほくは公私合わせて1冊にしろと教わった。ダブルブッキングを避けるため。
 オン用とオフ用に分けてる人が女性に多いのだとすれば,その理由は一つしか考えられない。オフがオンと同等かそれ以上に重いからだ。
 共稼ぎで子供がいる場合,どうしたってそうなる。もし,女性が男性と同じ働き方をしたら,大半の家庭は崩壊してしまうだろう。

● ダブルブッキングを戒めるのだって,オンがオフより上位にあることを前提にしてるっぽい。つまり,男性の働き方を踏まえてのもの。
 女性はそういうことにかかずらってはいられないのかもしれない。むしろ,仕事ごときにプライベートを侵食されたくないと思っているのかも。
 手帳を1冊にしたのでは,休日に手帳を開いただけで,仕事のことが目に入ってくる。そんなの,やだ,ということなのかもしれない。

● ライフログという言葉も出てくる。それをノートや手帳でやるのは当然にしてあり。というか,学習用のノートは別にして,ノートや手帳って究極はそのためにあるような気がする。
 が,これはデジタルツールに任せた方がいいかも。デジタルに任せてしまうという手はあるなぁ,と。
 TwitterやInstagramやFacebookをそのために使う。SNSをコミュニケーションツールとして使うのではなく,(何なら非公開に設定して)ライフログを溜めていくために使う。“いいね”やコメントやフォロアーの数などどうでもいいと割り切る。もちろん,ブログを使う手もある。
 スマホ全盛の今,いちいち写真をプリントアウト(たいていの場合,縮小印刷)してノートに貼るより,直にSNSにあげてしまった方が楽というかタイムセービングになるというか。

● しかし,現状ではデジタルツールにも不満はある。過去の任意の1日,あるいは連続する複数日を取り出して表示させることができない。10月6日の投稿やツイートのみを串刺しにして表示させることができない(ひょっとしてできるのか)。
 一覧性では紙のノートや手帳に分があるし,パラパラとめくっていける効用は思われている以上に大きい。

● 実際,長男の育児日記をブログにしていたと語る人が登場している。6年続けたけれども,ほとんど見返すことはなかったらしい。ので,次男のはノートに書くことにした,と。これはわかる気がする。
 ただし,ノートなら見返すかどうか。ここは彼女に訊いてみたいところだ。育児日記はたぶん,書くこと自体に意味があるとも思うのだけど。

2018年10月5日金曜日

2018.10.05 『毎日を特別にするみんなのノート page2』

編者 小倉靖史
発行所 メディアソフト
発行年月日 2017.11.25
価格(税別) 815円

● Instagramにあがっているノートや手帳の写真を見ていくのにプチはまり気味。紙の本ならもっと見やすかろう。そんなこともあろうかと思って,あらかじめ備えておいた。
 昨年の11月に書店の女性誌コーナーを覗いて,その種のものを3冊ほど買っておいたんですよ。女性誌コーナーに行ったのは,ノートで遊んでるのは女性がメインだから。

● これはそのうちの1冊。楽しそうだよね。それぞれに楽しそう。
 中には家計簿とか“自分磨き”とかも出てくるんだけど,編集の都合ですか。家計簿をつけてお金持ちになった人はいないだろうし,自分磨きなんて言ってるやつに・・・・・・(以下略)。

● これだけのノートを書けるのは,基本,暇だからだろうな。遊ぶには暇が要るというあたりまえのことを確認。
 それでいいんだよね。ぼくらは Homo ludens。遊ぶために生まれてきた。遊ばずして何の人生か,ってなもんだ。
 遊びなんだから,人と比べないのが最も大切なこと。自分が楽しけりゃそれでいい。

● 複数のノートを使っている人が多いのにも一驚。ぼくはズボラな“1冊のノートにまとめなさい”派なので。しかも,文字しか書かない。
 遊びに関しては女性に学べ,ってこってすなぁ。

● バレットジャーナルにも言及されている。こんなめんどくさいこと,俺にはできないなと思ったけど。みんな(じゃないけど),よくやる気になるなぁ。
 インデックスを作るなんて,相当マメじゃないとできないよ。そのマメさに見合った効用があるのかどうか。ま,やってみなきゃわからないことではあるんだけどね。

● けれども,どこかに食い足りなさが残るのはなぜなんだろう。本当にユニークな使い方はこうしたムックには出てこないってことなんだろうかなぁ。それはつまり,大衆には受け入れられないものだから。
 何というのかなぁ,平均的というか大衆的というか。皆がやってるから自分も,っていう気配がどこかに漂っているというか。小中学校の学級委員長的な優等生っぽさを発散しているというか(おまえなんかそこにすら至っていないだろう,と言われると思うんですけどね)。

● これじゃ自己満足で終わりだよなと思うんですよね。いや,遊びの本質は自己満足にあるわけだから,それでいいんですよ。
 いいんだけれども,もう少し質の高い自己満足ってないのかなぁ,と。ポンとジャンプしたような。それは君だからできるんで,他の人には無理だよ,というような。

2018年10月3日水曜日

2018.10.03 ついこの間までメガバイトの世界だったのだ

● 右は今日の下野新聞。
 インスタ人気はメーカーには追い風なんだろうかなぁ。メーカーとすれば,それについていくだけだ。デジカメはいよいよマニアのものになっていく?
 画素数はもう充分だ,これ以上増やすと画像が暗くなる,などと言われていたのは,ついこの間のこと。技術は評論家の言を超えて進んでいく。

● と思っていたら,机の引出の奥からこんなのが出てきた。16MBと128MBのminiSDカード。
 これを使っていたのは,そんなに昔じゃないよ。13,4年前。って,この分野では大昔ですか。
 microSDは出ていなかった。デジカメの画素数は3メガピクセルの頃(だったと思う)。デジカメだと画像がベタッと寝てしまうっていうイメージが残っていたね。

● こんなのをデジカメに挿してたんだよね。あるいは,PCカードアダプタに入れて,パソコンで使っていた。
 でもね,テキストしか保存しないなら,今だって128MBもあれば一生ものだよね。 
 とはいえ,さすがに今となってはこの容量ではいかんともしがたい。よって,処分。

● ところが,こんなのもあるんですよ。16MBのコンパクトフラッシュですな。
 これを買ったのはたしか平成10年。その頃って,まだパソコンは配備されてなくて,ワープロ専用機で仕事してた。したがって,記憶媒体はフロッピーディスク。
 このコンパクトフラッシュを買うときに,フロッピー10枚分のデータがここに入るのかと思った記憶がある。

● さすがに16MBではどうにもならない時期がすぐに来たけれども,中古で買ったNECのモバイルギアに装着したまま,現在に至っている。
 この先,モバイルギアを使うことはあるまいから,このコンパクトフラッシュを使うこともないはずだけど,遊撃手としてけっこう長く活躍してくれた。

● 現時点での遊撃手は1GBのUSBメモリ。スマホやらクラウドやらで,遊撃手の必要性自体が薄くなっているけれども,これもわりと長く使用している。
 フローというか賦活状態のデータは,ほぼこのUSBメモリに入っていて,自宅でもこれを使って作業している。画像やら何やら含めて,ぼくの場合は1GBの容量があれば,必要なデータのすべてが入るということ。

● もちろん,このUSBメモリに格納されている期間はそんなに長くはない。遊撃手なんだから。
 もともと遊撃手として使われるであろうUSBメモリに256GBや512GBがあるのは,ちょっと解せないところもある。そんな容量を持ち歩く必要がある人っているんだろうか。
 あるいは,パソコンに挿しっぱなしにして,第2のハードディスクとして使っている人がいるんだろうか。

2018年10月1日月曜日

2018.10.01 ThinkPadキーボードの2台目を購入

● じつはUSB接続のThinkPadキーボードをもうひとつ購入してた。1ヶ月以上も前になるんだけど。ヤフオクで3,900円で落とせた。
 この前落としたのはパームレストがあって,持ち歩くには大きすぎるのと,古い製品だからだろうけど,トラックポイントをスマホが認識しない。ので,そちらは職場に持ち込んで使っている。

● マウスの代わりにトラックポイントを操作すれば,ホームポジションから指を離さなくていい。が,トラックポイントに関しては,そのメリットは薄れつつあるかもしれない。タッチパッドの感度が良くなっているし,タッチパッドを叩くことで左クリックを代用できるから,むしろタッチパッドの方がいいかも。
 それ以上にキータッチがいい。長年ThinkPadを使ってきたので,ThinkPadのキーボードに慣れてしまっているのもあるのかもしれないけど。

● 今度のはタッチパッドはなく,トラックポイントのみ。スマホ側でちゃんと認識される。トラックポイントが効くと,スマホをパソコンチックに使えていい。
 持ち歩くのもさほどに抵抗はない大きさだ。ただ,折れちゃうかもしれないという不安はなくもない。ま,大丈夫でしょ。

● スマホにキーボードを合わせるのは,泊まりの外出のときだけなので,さほどに多用するわけではない。折りたたみ式のBTキーボードを使ってきたんだけども,BTキーボードだとバッテリーの消耗が気になった。
 USB接続ならその消耗はわずかですむ。でも,有線接続はケーブルがうるさくて仕方がない。

● もう一点,スマホ側の差込口の位置。ぼくのは下側の右寄りにある。これが問題だ。
 横にして使うなら問題ないけど,スマホを横にしたんじゃ,可動域が大きく減ることになる。やはり縦で使いたい。縦にすると,スタンドに立てるときに,差込口の位置がけっこう干渉してくる。

● ケーブルの取り回しとスタンドに立てる際の問題。この2つを解消できれば,USB接続のThinkPadキーボードはすこぶる快適だと思う。
 普通に使う分にはパソコンなんて要らないじゃん,スマホだけで充分じゃん,と言いたくなるほどだ。

● が,この2つを解消できなければ,たぶん,BTキーボードを継続使用するね。そうなると,ムダな買い物をしたってことになるなぁ。
 スタンドを自作するという手はあるのか。ぼく的にそれはなし。何かいい手はないかと思案中。

2018.10.01 ほぼ日5年手帳にポチッと

● 今日,10月1日にはいくつかの画期(?)がある。まず,煙草が50円程度値上げされた。
 新生銀行がATM使用料を取るようになった。昨日までは1年365日,いつでも無料でセブンイレブンのATMから引き出せたんだけどね。
 新生銀行に口座を作った理由は,ヤフオク。代金を振り込むのに新生銀行だと振込手数料が一定回数までは無料になったんで。今はヤフーかんたん決済が手数料なしになったので,ここでのメリットもなくなった。ので,昨日のうちに全額引き出しておいた。
 ちなみに,100万円以上の残高があれば,ATM使用料は引き続き無料のまま(だったと思う)。

● あと,10月1日はほぼ日5年手帳の発売日。5年分を1冊に収めるというのは,ほぼ日の独創ではない。博文館がずっと昔から出している。ノルティにもあったと思う。っていうか,ある。
 でも,去年,ほぼ日が5年手帳を出して,認知度がだいぶ高まったようだよね。ぼくも気になるようになったもの。

● コストパフォーマンスはノルティや高橋の方がいいんだけど,ほぼ日5年手帳には独特のオーラがある。何といっても,トモエリバーを使っているのが理由だろうけど,軽い。
 逆にいうと,その分,高いというわけなんだが。

● 実際,これを使い終えたら,その価値はかなり高いものになるだろう。その月のその日に自分が何をしたのか,どんなことがあったのか,5年分を一覧できるのだ。中には思いだしたくないことがあるにしても,これは相当に凄いことだ。
 ぼくの知る限り,デジタルでそれができるものはない。Facebookはその日の過去の投稿も表示してくれるけれども,当日の分だけだ。任意の日を選んで表示させることはできない。Googleカレンダーでもこれはできないのではないか。

● この種の製品は日誌とか日記という名前で出されていることが多いと思う。ポケットに入れて持ち歩くわけにはいかないから,日記を書く的な使い方になることが多いと思うんだけど,ほぼ日5年手帳なら持ち歩けないこともない(大判サイズは無理だろうけど)。
 でも,まぁ,日記的な使い方になるでしょうね。おそらく,5年手帳しか持たないという人はあまりいないんじゃないだろうか。手帳とメモ用のノートは別に用意する人が多いだろう。

写真はほぼ日サイトから拝借
● そのほぼ日手帳,ぼくは使ったことがないし,これからもないと思う。のだけれども,惹かれるものがあるのは間違いない。気になる存在だ。
 使わないんだけども買ってみたい。“使う”はしないけれども,“買う”はしたい。ここ数年それを実行しているんだけど,今年は5年手帳を“ほぼ日ストア”でポチッとしてしまった。

● ちなみに,ほぼ日手帳を使わない理由は1日1ページという枠に縛られるからだ。その枠には収まらないことがある。なぜそうなるかといえば,益体もないことをダラダラと書くからだ。
 枠をまず決めて,そこに収まらないものは捨てるというのは,やり方として充分に成立する。収納と同じだ。まずスペースを決めないと,モノはいくらでも増える。その大半は使われないまま放置される。
 メモも同じで,容量無制限でいくらでも書けるとなると,書かなくてもいいもので満ちてしまう。したがって,読み返されることがない(じつは,ブログもそうなんだよね)。

● とはいうものの,一方で,モノの収納とメモを一緒にするのは間違いだとも思う。メモの態様は本当に多様で,読み返すために書く(備忘)よりも発散する(吐きだす)ために書くことが多いのもたしかなので。
 その場合は,書くことじたいにカタルシス作用があって,それが書くことの目的になる。読み返さなくてもまったく何も問題はない。
 というわけなので,なお当分の間は,メモはダイスキンに書きたいだけ書くことにしようと思っている。