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2026年10月25日日曜日

2026.10.24 BLACKWING vs Caran d'Ache

● Ecute 上野の ANGERS。BLACKWING 602 が550円。Caran d'Ache GRAFWOOD 775 が660円。
 パーフェクトペンシルなどというどうでもいいものを除くと,一番高価な鉛筆は BLACKWING ではないことになる。

● そうなると,今まで散々文句を言ってたくせに,BLACKWING の肩を持ちたくなる。塗装の丁寧さでも芯質でも BLACKWING に軍配が上がるんじゃないか,なんてね。
 いやいや,そんなことを言えるほど,602も775も使い込んでいるわけではないんだけれども。

● 775は画用であることを謳っているが,書くための鉛筆と描くための鉛筆に違いがあるのかどうか,ぼくは知らない。書くだけならH〜2Bの硬度があれば充分で,4Bだの4Hだのは描くための鉛筆だろうと想像はつくが,書くための最良のHBと描くための最良のHBに違いがあるのか。
 たぶんないと思う。わざわざ画用鉛筆と謳うのは高く売るための方便なのじゃないかと下衆の勘繰りをしている。これは画材なんだからね,高くっても仕方がないんだからね,と。

● Caran d'Ache には Caran d'Ache となら心中してもいいという鋭角的なファンが付いているんだろうか。日本のメーカーだとトンボに比較的多いような気がするんだけどね。
 そこまで入れ込めれば,それはそれで幸せなことだなぁ,とも思う。人生はしょせん短い一幕の夢。踊れた者勝ちというところがある。冷静沈着に何か意味があるのかと思うことがある。

● そうは言っても,602も775も鉛筆としてはなかなかの価格だ。そうなると高い方が勝者,勝者に付け,的な動きが出てきたりするんだろうか(出て来ないと思うんだけどさ)。
 少しでも安く買いたいなら「世界堂」へどうぞってなものだが,地の物価が高い国の鉛筆をわざわざ買うことはないやね。と,根がケチな性分のぼくは思ってしまう。

2026年10月7日水曜日

2026.10.07 BLACKWING 短命説

この出物は3,900円で売れた
● 国内販売が再開されたのが影響してるのかどうか,メルカリでもリーズナブルな価格の BLACKWING の出品が増えたような気がする。
 が,安い BLACKWING なんて三文の値打ちもないというかな。BLACKWING の価値は法外に高価なところにあるのではないか。というか,そこにしかないのじゃないか。

● BLACKWING はいい鉛筆には違いない。書き味も Hi-uni を凌ぐかもしれない。凌がないまでも肉薄しているとは言える。
 しかし,BLACKWING が今ほどの注目を集めているのは,ルックスと価格によるのではないか。特に後者。高いんだから相当いいんだろう,と。

● 消しゴムが消しやすいと言ったって,BLACKWING ユーザーでも普通の消しゴムを使っている人の方が多いだろう。消しやすさで選ぶならそういうことになる。
 ぼく一個は鉛筆は消しゴム付きである必要はないという意見だ。その消しゴムを使う場面はないからだ。

● アメリカにはゴム付きの鉛筆が多い。が,Musgrave に代表されるように,その消しゴムは使いものにならない。ルックス(フォルム)を整えるためのパーツに過ぎないように思われる。
 日本のゴム付き鉛筆の消しゴムは,さすがに消しゴムとしての使用に耐える。筆頭はトンボの2556だけれども,北星9606も三菱9852も消しゴムとして使える消しゴムを付けている。しかし,消し味が単体の消しゴムを上回るということではない。

● BLACKWING の消しゴムはベトナム製のものだが,おそらく日本の消しゴムメーカーのベトナム工場で製造されたものだろう。
 消し味に問題はない。形状からして細部を消すのに向いてもいるだろう。しかし,単体の消しゴムには及ぶまい。

● 結局,高価だというところが BLACKWING の価値なのかな,と。逆に,あの価格を市場に納得させているのが,BLACKWING の凄いところでもある。もちろん,納得していない人もたくさんるだろうけれども,そういう人はそもそも市場に参入しない。
 日本の鉛筆メーカーが自社の鉛筆を作る傍らに BLACKWING を製造しているのだから,供給量は多くはないはずだ。が,ブランドを継続できるだけのユーザーを確保しているやけだ。大したものだ。

● しかし。そういうものはいずれ飽きられる。コアなファンがいるとしても,コアなファンだけでは BLACKWING を支えることはできない。ミーハーがいなくては。SNS で BLACKWING を吹聴している人たちも,大半はミーハーの範疇に属する人たちだ。自分ではコアなファンのつもりでいるのだろうけど。けれども,ミーハーはいずれ離れていくだろう。
 今年来年の話ではないが,静かにフェイドアウトするだろう。その過程がすでに始まっているのかどうかはわからない。

2026年10月4日日曜日

2026.10.04 ANGERS で BLACKWING の取扱いを再開

● ANGERS 丸の内店。BLACKWING が常設コーナーにあった。先日までの企画展「BLACKWING POP UP」で売れ残ったものを処分しようとしているのか,再び BLACKWING を扱うことになったのかは不明。

● 以上は9月27日のこと。今日,ANGERS 上野店を覗いてみたら,上野店にも BLACKWING が並んでいた。
 定番4種は揃っているようだ。オリエンタル産業の高級芯のシットリとした書き味を味わってくれたまえ,諸君。
 想像で言うのだが,Eberhard Faber のオリジナルの BLACKWING を凌ぐ書き味のはずだ。そりゃそうだろ。芯も含めて MADE IN JAPAN なのだから。

● 北星のクラフツマンもほぼ同じ書き味なのだが,BLACKWING ユーザーは,芯だけではなくフォルムにも惹かれているんだろうから,これは言っても仕方がない。
 クラフツマンを硬度別に購入するのはほぼ不可能だし。12硬度セットで買うしかない状況だ。安直にはクラフツマンを勧めにくい事情がある。

● ANGERS はいわゆるセレクトショップになるのだろうが,極端に高価なものはない。一方で,実用文具というよりは,遊びのあるものを多く採用しているようでもある。
 しかし,ボールぺんてる や ぺんてるサインペンを切らさず置いている。コクヨの Campus はないが,測量野帳はある。

● このあたりに ANGERS のこだわりというか哲学というか,上手く言えないが,ANGERS が想定する顧客層,文具を使って何をどうして欲しいと思っているのか,が垣間見えるような気がするのだが,垣間見えるところを具体的に述べてみよと言われても,何も述べることができない。
 そこを強いて言うと,30〜40代の仕事をしている女性,しかも生活をおざなりにしないで丁寧に暮らしていこうとしている女性,が顧客対象。富裕ではないけれども,地に足が着いた堅実さを備えている。情報感度も高い。整えることが好きだし,お洒落も手を抜きたくないと思っている。
 そういう女性が選びたくなる文具や雑貨。価格的に若干の背伸びは必要だが,実用的でいて,ありふれていないものを日本国内はもちろんのこと,アメリカや欧州,アジア圏域で探している。

● 店内の空気感がとてもいい。ジャズが静かな音量でかかっているのだが,それだけが理由ではない。
 売場面積が広すぎないことか。書籍も扱っているからか。置かれている商品や陳列の妙もあるのか。しかし,そのいずれも ANGERS の専売特許ではないからなぁ。

2026年9月10日木曜日

2029.09.10 BLACKWING を6本買った

● BLACKWING は独自の立ち位置を確保した,良くも悪くも目立つ鉛筆だが,芯質に関して言えば BLACKWING を凌ぐものが,国産鉛筆の中には複数あると思う。
 にもかかわらず,消しゴムの形がとか,“世界で最もクリエイターに愛された鉛筆” だとか,そういった理由で BLACKWING にうつつを抜かしている輩は,頭の毛が3本足りないのだろうと悪態をついてきた。

● そもそも,オリジナルの BLACKWING は Eberhard Faber(この会社の資本関係の推移や分裂,統合は複雑すぎて,ぼくの頭では追いきれない)が生産した MADE IN USA の鉛筆だ。今の BLACKWING は MADE IN JAPAN。
 名前とルックスは同じだが,中身はまったくの別物。CCPC が復刻したと言われるが,そうしてそれはそのとおりなのだが(法的な問題もクリアしている),こういうのを復刻と呼ぶこと自体に鼻白む思いがする。

● 数年前,ANGERS 丸の内店で「55」を1本だけ買ってみたのだが,特に刺さってくるところもなく,自分には無縁の世界であって,こういうのは頭の毛が3本足りない輩に任せておけばいいと思っていた。
 のだが,SNS にはしばしば登場するので,気になっていたのも確か。スパッと切り捨てられないところが,ぼくのダメなところだよ。

● 6本ほど買っちゃいました。MATTE を3本。硬度はSoft(4B)。
 223 を2本。硬度は Balanced(国産鉛筆の2Bより少し濃い)。
 602 を1本。硬度は Firm(B)。HALF THE PRESSURE,TWICE THE SPEED と書いてあるやつね。何を言っとるんだ。その程度のことなら,国産鉛筆の大半はその水準にあるわい。

● 頭の毛が3本足りない世界に仲間入り。うわっ,恥ずかしい。
 𝕏 を BLACKWING で検索して見てたら,「ツタヤに寄ったらBLACKWING(鉛筆)が安く売っていた。602とMATTEがどちらも50円(税込み)。ちょっと気になるものの,とりあえず買わないで帰宅」とポストしてる人がいた。あなたは偉い。ぼくなら一も二もなく買ってしまったに違いない。

● ちなみに,バーコードシールが剥がしにくいが,これはこんなものかとも思った。

2026年9月3日木曜日

2026.09.02 BLACKWING の消しゴムを買った

● 再び,ANGERS 丸の内店に BLACKWING を見に行った。正直,あまり売れているふうではない。
 ANGERS を好む人と BLACKWING はあまり重ならないかも,BLACKWING にピーチクパーチクしている輩も ANGERS には行かないかも,と,ぼくなんぞも思うんだが。

● ま,ANGERS と BLACKWING の相性はわかりませんがね。以上は下衆の勘ぐりというやつです。
 ちなみに,ANGERS はモレスキンを扱っていない。

● 602と Natural くらいは買ってもいいかなと思うんだけども,やっぱ手が出ない。
 税込み550円でも,ぼくだと1ヶ月では使い切れないだろう。となれば,値段は問題にならない。市販補助軸が使えないのがネックかな。消しゴムは簡単に引きはがすことはできるらしいんだけど。
 それよりも,鉛筆が溜まりすぎていて(手持ちの鉛筆の5パーセントも使えれば上々という感じ),これ以上増やすことに抵抗感があるのが大きいか。

● で,消しゴムを買ってくことにしましたよ。「BLACKWING HANDHELD ERASER」が商品名になるんですか。
 BLACKWING は消しゴムが人気じゃないですか。にもかかわらず,単体の消しゴムも出したんですね(前からあったんですか)。
 写真ではゴールドに見えますが,シルバーです。BLACKWING の用語では GREY。価格はボッタクリの2,200円。また要らんものを買って,金をドブに捨ててしまったな,と思わないでもない。

● 構造は鉛筆に付いてる消しゴムに似てるっちゃ似てる。ケースの素材はアルミ。割とチャチい。
 消しゴム本体は MADE IN VIETNAM。日本メーカーがベトナムで作ってるものですかね。ちなみに,消し味はまったく問題ない。今どき,問題あるのはあまりないだろうけど。

● 消しゴムのリフィルというのか,替えの消しゴムもある。が,そこはそれ,BLACKWING ですからね,ふざけてるのかという値段なわけですよ。
 トンボやシードの消しゴムで同じサイズのものはないんですかね。ないように独自サイズにしてると思うんですけどね。

2026年8月31日月曜日

2026.08.31 ANGERS 丸の内店で BLACKWING POP UP

● ANGERS 丸の内店。BLACKWING POP UP 開催中。
 602の現物を初めて見た。塗装にしばし見惚れてしまった。
 以前は,日本の某メーカーが鉛筆を製造して,白木の鉛筆をアメリカに搬送しているのかと思っていた。アメリカで塗装と消しゴムの取付けを行う,と。
 そうではない。この塗装は日本のものだ。日本でしかできない塗装だと思う。

● アメリカでやっているのは消しゴムの取付けだけだな。だったら,それも日本でやってしまえばいいのに。
 消しゴムはベトナムから持ってきてるのだから,日本で完成品にした方が手っ取り早いだろうに。CCPCの鉛筆部門(PALOMINO)の本社機能は東京に移したらどうか。

● BLACKWING の凄いところは,鉛筆に高級筆記具の装いを纏わせることに成功していることだ。キャップや鉛筆削りもよく考えられている。振り切っているのがいい。
 オリエンタル産業の芯を使っているのだから,品質はオリジナルの BLACKWING を上回っているはずだが(オリジナルの BLACKWING なんて使ったことはないのだけど),オリジナルの持ち味と “世界で最もクリエイターに愛された鉛筆” の伝説も上乗せして,独特の位置取りに成功している。簡単そうだが,なかなかできることではないのじゃないか。

● 一方で,最近発売したボールペンが全く凡庸なのは,逆に不思議なほどだ。
 鉛筆のように範例がないと難しいのか。

● しかし,鉛筆で書くことをここまで仰々しくしてしまうと,アンチも生まれる。ぼくもアンチの一員だけれども。
 鉛筆1本を1ヶ月で使い切るのは,かなり書く人だろう。普通はもっと保つ。1ヶ月の筆記具代が500円だろうが50円だろうが,そんなものは差のうちに入らない。
 が,BLACKWING を使うことに抵抗感があるのは,ひとつには,この仰々しさによる(もうひとつは,市販の補助軸が使えないこと)。

● BLACKWING と同等かそれ以上の品質の鉛筆が日本では他に存在するから,仰々しさに耐えるモチベーションは働かない。
 鉛筆はサラッと使えばいいのだ。鉛筆が高級品である必要は寸毫もない。

● が,アンチがいるのはいいことだ。BLACKWING は当分は健在だろう。当分は。

2026年5月17日日曜日

2026.05.17 BLACKWING 雑感 2

● 吾輩が1本だけ持っているBLACKWING。日本の鉛筆メーカー(大手2社ではない)が自社製品を作る傍ら,BLACKWING も作っているのだから,製造本数は微々たるもののはず。
 アメリカと日本以外の,欧州やアジア諸国ではどの程度売れているのかね。

● にもかかわらず,知名度と話題性は大したものだ。その最大の理由は,単体で販売されている鉛筆の中で世界最高値だからだろう。
 BLACKWING ユーザーは,意識してかしないでか,最高値だから買っているのじゃないか。消しゴムが使いやすいなどというのは,後付けの理屈のような気がする。

● ところで。BLACKWING の本体は日本製なのだが,白木の鉛筆をアメリカに持って行って,アメリカで塗装と消しゴムの取付けという最終工程をやっているのかというと,そうではあるまい。BLACKWING の塗装は日本のものだと思う。
 だったら,消しゴムの取付けも日本でやっているのではないか。日本で最終製品にまで仕上げて,日本から直接,各国に輸出しているのではないか。
 CCPC(カリフォルニアシーダープロダクツカンパニー)の鉛筆部門(PALOMINO)の事実上の本社機能は東京に置かれているのではないか。

● ところが,そうではないらしい。神戸派商店のサイトには「軸の製造はなんと日本。インセンスシーダーという北米カリフォルニア州とオレゴン州にだけ自生する柔らかな書き心地を叶える木材を日本に輸入し,高品質な日本製の黒鉛芯と合わせて日本の鉛筆職人によって軸が成形されます。消しゴムと金具はベトナム製。これらが最終的にアメリカに集められ,ドッキングし最高の1本が出来上がります」とある。
 BLACKWING ブランドマネージャー Alexander Poirier 氏も「日本とベトナムから加工したパーツを私たちの本国,アメリカに集めて特殊な機械でセットアップを行います。ですから,世界中から最高のものを集めて1本が完成するのです」と語っている。

● 消しゴムを取り付けるためだけに,いったんアメリカに集めるという,何ともムダなことをしているようだ。「特殊な機械でセットアップを行います」と言ったところで,同じことは日本の鉛筆メーカーでも難なくできるだろう。
 なぜそこまで委託しないのだ? そうした方がコストも削減できるだろうに。自分たちは企画と販売に完全特化した方がお得だと思うが。

2026年4月8日水曜日

2026.04.08 那覇のハンズや丸善など

● また,那覇空港に来て,ノートを広げてみました。昨日,ノイズが大きいと言ったんですが,それはあたりまえですわね。ここはノートを広げるところではありませんからね。
 電源も取れるようになっているので,パソコンでお仕事するのに向いてスペースではあるんだけれども,パソコンを広げてる人もそんなにはいない。皆さん,那覇には遊びに来るんでしょうからね。完全にオフモードなのは当然です。

● さすがに,写真には写せませんが,衝立てを挟んで,ぼくの対面にはどこかの国の若い女性がいましてね。
 ホカホカと幸せでしたよ。美人効果と言いたい。

● ゆいレールの駅にはこんなところもあって,ここでもノートを広げてみた。ここは “おもろまち” 駅の改札内。
 しかし,さすがにここは書く作業をするには適しませんね。樹脂製のテーブルがガタガタいうしね。が,書斎にしようと思えばできなくはない。

● “おもろまち” のメインプレイス那覇にあるハンズ。だいぶ広い。商品をゆったりと配置している。スカスカとも言うけれども,こういう配置の仕方の方がハイソ感を演出できるんですかね。少なくとも,こちらもゆっくりと見て回ることができる。
 ここに来るのは2度目。しかし,ここでは何も買わず。旅先では財布の紐は緩むものだが,自分への沖縄土産は,昨日「カルトレリア」で買ったもので充分かな,と。

● “おもろまち” はDFSと県立博物館があるところという認識しかなかった。DFS以外にも大きなショッピングセンターがあるのだな。
 このあたりは那覇の新都心という位置づけらしいのだけれども,どうなんだろうかな。DFSにも陰りが出ていると聞くし。平日の昼間ではあるのだけれども,ハンズもお客さんはまばらだ。
 
● 美栄橋に移動して,丸善。北星の「大人の鉛筆」の短いやつ,「鉛筆屋のシャープペン」「鉛筆屋のボールペン」があった。正確には,そのBIBLIOPHILIC 版。
 BIBLIOPHILIC の文字を入れるだけで,なんで1,100円になっちまうんだよ。「鉛筆屋のシャープペン」は Amazon だと600円で買えるんだぞ。

● BLACKWING が再びリアル店舗で扱われるようになってきてる。「想像力を刺激する鉛筆」ってどういうことだ?
 BLACKWING が想像力のどこをどう刺激するってんだよ。「バカを刺激する鉛筆」と言い直せや。
 と,悪態をついて申しわけない。丸善(ジュンク堂書店)では本を3冊買って退散。

2026年4月2日木曜日

2026.04.02 モレスキンと BLACKWING

● BLACKWING のボールペンが出るというのは聞いてたけれども,それが出たらしい。
 形状は昔のモレスキンのボールペンを思い出させるな。あのチャチいボールペンね。

● モレスキンのは樹脂だったが,こちらはアルミ。高級感もあるようだ。価格は14,850円。
 買ってくださいね,皆さん。ぶっちゃけ,こんなのはバカが買うものだと思ってるんですけどね。  

● ぼくもバカの端くれとして買ってもいいんだけれども,それならもうひと踏ん張りして,THE ZEBRA を買う方がいいんじゃないか。
 いや,もちろんどちらも買いませんけどね。ぼくはバカのみならず貧乏でもあるので。

● THE ZEBRA はともかく,BLACKWING のこのボールペンは誰が買うんだろうかな。正直,買うやつの顔が見たい。
 いえね,そこまで言ってしまうと言い過ぎもいいところだと思うんですけどね。何を買おうが自由ですからね。
 買物は憲法が認めている基本的人権の最も重要なものですから。講学上,買物基本権と呼ばれてますな。買物基本権が日本国憲法第13条「幸福追求権」の中核をなすものでもあることは,もはや常識でありましょうよ。

● ただねぇ,ぼくはモレスキンと BLACKWING は大嫌いなんですよ。過去に存在して今は消えてしまったものを復活させて,そのことを売りにしてるようなところはね。
 消えたものは消えたままにしとけよ。なんで復活させるような浅はかな真似をするんだよ。

● 特にモレスキンは復活させられる側の了解なんか取ってないからね(現実的に不可能だったろう)。実体が「フランスのトゥール市にある小さな家族経営の会社である製造業者が」作っていた「小さな黒いノートブック」(モールスキン)にどれだけ似ているのか知らないが,名前のみならず,“伝説” までまとわせて,恥ずかし気もなく復活させて儲けている。
 要するにパクリだ。しかも,品質はかなり粗悪だ。こんなもの,チャトウィンは使わなかったろうよ。
 そんなのをありがたがって使うバカがたくさんいるわけだ(非常に具合の悪いことに,ぼくも使っているのだが)。世界はバカで充ちていると慨嘆したくなろうというものじゃないか。

● BLACKWING は名称使用についての法的問題はクリアしているらしい。しかしねぇ,名前とルックスが同じだと言っても,現在の BLACKWING は日本製ですよ。おそらく,軸の塗装や消しゴムの取り付けまで日本でやってますよ。日本で完成品にしている。
 オリジナルの BLACKWING はエバーハード・ファーバー社の純然たる MADE IN USA でしょうよ。日本製で復活させるようなことはせずに,アメリカの多くのセレブに愛された BLACKWING ここに眠る,としておいた方が良かったろうよ。

● おそらく,今の BLACKWING もそんなに長く命脈を保つことは難しいと見るが,品質と書き味はそのままに,BLACKWING ではない別のブランドとして世に問いなさいよ。
 日本の鉛筆メーカーに生産を委託する(下請けに出す)のは全然かまわないから。そんなのはどうでもいいんで,BLACKWING の名前にぶら下がるのはやめなさいよ。

2026年2月15日日曜日

2026.02.14 BLACKWING 雑感

● BLACKWING が入手しやすくなっているようだ。Amazon で 602 がダースで6,300円。タッケーナと思うんだけども,1本あたり525円。
 ぼくの場合はだけれども,どんなに頑張って使っても,鉛筆1本が1ヶ月は保つ。1ヶ月の筆記具代が525円なのか165円なのか55円なのかは,差のうちに入るだろうか。BLACKWING であっても鉛筆は安い。

● 同様に,ボールペンもシャープペンも万年筆も安いのであるけれども,それは必要量しか所有しない場合。
 モンブラン149でも15万円。10年使えば月あたり1,250円。安ッ。
 が,149を買うほどの人がそれ以外を買わないでいられるとは思えない。ヌマるでしょ。10倍くらいの額にはなるんじゃなかろうか。高ッ。

● 鉛筆であっても事情は同じ。鉛筆は元々の価格が安いだけに必要量の何倍,場合によっては何十倍もの在庫を抱えてしまうことになりやすい。
 少なくとも,ぼくはそういうことになっている。在庫を見ると気分が塞いでくるので,できるだけ見ないようにしている有様だ。

● 必要量を見極めて,それ以上は買わないという簡単なことがちゃんとできる人は,文具ユーザーの1%未満でしょうね。100人に1人まではいないと思うなぁ。

● ところで,BLACKWING なんだけどね。ぼくは買わないと思う。理由は市販の補助軸が使えないこと。あの消しゴムが邪魔だ。
 消しゴム部を引き剥がすという荒業もあるようなんだけれども,そこまでして BLACKWING を使う理由は見あたらない。

● 鉛筆は補助軸を使えるほどに短くなってやっと一人前。その補助軸が使えないのでは如何ともしがたい。
 専用のエクステンダーは話にならない。何も考えないでとりあえず作ってみましたというシロモノに見える。仕組みも形状も強度もそのままに,もっと軽くする工夫をなぜしなかったのか。

● が,BLACKWING にも使える面白い補助軸はある。YARN(ヤーン)の木製補助軸で,中をくり抜いてあって横から挿し込むようになっている。ただし,価格が9800円。仕方がないと思うが。
 この補助軸を使いたいがために,BLACKWING を買ってみるという向きがあるかもしれないと思うほどだが,この補助軸は他の鉛筆でも使えるのだ。わざわざBLACKWING を買うには及ばない。

● BLACKWING の未来が洋々たるものだとは,ぼくには思えない。際物の域を出ないものだと思う。
 アーリーアダプターは珍を好むだけの頭の毛が3本足りない輩だったに違いないが,販売側と文具メディア(とその協力者)が鐘や太鼓を叩いた結果,それなりの射程を確保したとは思う。が,鐘や太鼓で踊り出す人たちはすでに踊ったように思われる。

● ユーザーのほとんどはリピーターではないか。新規参入はほぼほぼ途絶えたのではあるまいか。
 リピーターもいつまでリピーターでいてくれるか,保証の限りではない。踊るのにも飽きて来た頃だろう。

● 圧倒的な品質や使い勝手の良さがあるのであれば格別,その点で Hi-uni や北星クラフツマンと差別化できているとは思えない。
 MADE IN JAPAN で,オリエンタル産業の良質な芯を使っていることは間違いないのだが,他の MADE IN JAPAN に紛れてしまう感は否めない。

2025年10月27日月曜日

2025.10.27 ANGERS と CanDo と丸善

● ANGERS 丸の内店に来た。欲しいものはないんだけども,何か買いたい。“買う” という行為をしたい。
 で,こんなのを買いましたよ。909 Ceres。アメリカの鉛筆ね。

● メーカーの「Musgrave Pencil Company は,アメリカの鉛筆産業の全盛期,1916年に設立され」たらしい。紆余曲折を経て今に至っているのだろう。
 目視だが,芯の組成も軸の貼り合わせ方も塗装も,国産鉛筆に比べるとずいぶん雑。国産が過剰なのかもしれないけどね。

● BLACKWING に話が飛ぶ。あれは日本メーカーが白木の鉛筆の状態でアメリカに送り,アメリカで塗装と消しゴムの取り付けを行って,各国に輸出しているのかと思ってたのだが,違うね。
 BLACKWING の塗装は日本のものだな。消しゴムの取り付けも日本でやってる? 最終製品にするところまで日本でやってるね。

● もうひとつ,ロディアのメモパッド。使い捨てのメモにロディアを使うなんて贅沢を,ぼくのような人間がやっていいのだろうか。
 しょうがない。何でもいいから,何か買いたかっただけなんで。

● ま,ロディアって世評ほどにいいものかね,とも思ってるんだけどさ。
 ロディアの No.11 よりオキナのプロジェクト・ペーパーのA7の方が良くない?

● 東京駅地下のトラベラーズファクトリーに立ち寄ったら,リフィルやらタグやらシールやら,ごっそり抱えて,さらに物色を続けている人がいてね。お金持ちなんだなぁと思ったことでしたよ。遠方から来たのかもしれないね。
 今日は,珍しくガイジンがいなかった。

● 次は,CanDo 丸の内オアゾ店で写真の4点を。コナンのアクリルスタンドだけ440円。まぁ,これは文具には入らない。
 彫刻刀は短くなって手削りするようになった鉛筆の最後の最後,削り面を水平にする(芯に対して直角にする)ために使おうかと思って。そんなことをほんとにするかどうかはわからないけどね。

● つけペンセットを使うことはない気がする。何となく気になったので買ってみた。
 ディズニーのメモパッドはね,メモパッドなんてこれで充分だよねということで。ミッキーの表紙はビニール製のケースに紙を差し込んでいるだけで,メモパッドの1枚目(表紙)ではない。

● 100円ショップに来るたびに思うことだが,文具はここで揃う。紙質がどう,耐用年数がどう,微妙な使い勝手がどう,と色々言いたがるが,アンタがやってることなら,100円ショップで売ってるやつで充分でしょうよ。紙質や耐用年数なんて高次元の話は,要らぬお世話じゃないのかい。
 まして,丸の内オアゾという場所柄か,華やぎもあるし,売場面積も広い。充分に祝祭空間になっている。買物の愉しさも味わえる。

● ところで。百均製品の供給国は依然として中国がメイン。中国が経済成長を遂げ,人件費が上昇してくると,百均製品の供給国も中国からベトナムやバングラデシュに移行するのだろうと思っていたのだが,今のところ,そうなっていない。
 最近の中国は不動産バブルが弾け,西側から切り離しを受けて,経済はズタズタになったか,なりつつあるか,今後なる。

● 世界はインフレで推移するが,中国だけはデフレだ。西側に輸出できなくなると国内で消費するしかなくなるが,生産量は国内消費量を大幅に上回っている。かといって,生産を縮小するなどできるはずがない。
 中国は各国にデフレを輸出してきたと言えるが,その輸出分が国内に滞留することになる。中国からのインバウンドは放っておいても減る。

● 百均製品はもっと高品質でもっと高機能のものが増えるかもしれない。DAISO や Seria にとっては,中国を買い叩く好機到来ではないか。
 逆に,中国を消費市場と捉えていた企業は大打撃を受ける。少なくとも,今後50年,中国に明日はない。
 そうした動きは人智を超えるところがあって,読み切れるものではないが,これからどうなっていくのか,こちらは高みの見物を決め込めばよいだけだ。

● 丸善丸の内本店にも行ってみた。大阪万博のミャクミャクグッズを販売しているコーナーがあってね。A6ノートもあるかな,覗いてみるか,と思ったんですけどね。入場規制なんてのをやってたんで,やめときました。規制されてまで買う理由はないぜ。
 いや,理由があってそうしているのはわかるんですよ。わかるんだけれども,規制されてまで買う理由はないな,やっぱり。

2025年8月10日日曜日

2025.08.10 BLACKWING を “復刻された” と言うことへの違和感

● どうでもいいことなんだが。BLACKWING を “復刻された” と言うのが,どうも引っかかる。外見をそっくりにしただけの別物だよなぁ。
 パルミノはエバーハード・ファーバー社から商標使用権を買い取っているんだろうから(ここがモレスキンとは違う),法的にはその言い方で何の問題もないんだろうけども,でも,今の BLACKWING はかつての(オリジナルの)BLACKWING とは別物。

● 書き味はオリジナルより良くなっているんだろうけど。何せ,オリエンタル産業の上質の芯を使っているんだろうからね。
 木軸の剛性も向上しているんじゃないか。何せ,日本の鉛筆メーカーが製造しているんだから。

● 芯も木軸も日本製。製造も日本。BLACKWING がそれを自ら告知して,アピールポイントにしているんだから,BLACKWING は紛うかたなく日本製だ(消しゴムはベトナム製。日本メーカーのベトナム工場で製造されたものじゃないかと思ってるんだが)。
 日本製の BLACKWING がかつての BLACKWING と別物じゃないわけがない。

● ルックスと名前を同じにすると,そこに繋がりを見てしまうのは,ぼくらの危ういところだ。
 これもひとつの情緒で,ぼくらは情緒が好きなんだろうな。

● もっとどうでもいいことなんだが。日本のメーカーが製造して,言うなら鉛筆の白木状態でアメリカに搬送して,アメリカで塗装と消しゴムを取り付けて,世界に輸出しているのかと思ってたんですよ。
 けど,BLACKWING の塗装は日本っぽい気がするんだよね。塗装まで日本でやってます? ひょっとしてひょっとすると,消しゴムの取り付けも日本でやってる?

● 要するに,日本で完成品にして,いったん,アメリカに持っていって,箱詰めだけアメリカでやって,世界に輸出するという構図?
 だとすると,日本人が BLACKWING を購入するということは,往復の搬送費と各種の手数料,関税を支払うということかい。いや,わからんけどね。

2025年7月27日日曜日

2025.07.27 浦和の蔦屋書店を覗く

● 蔦屋書店というと,まず銀座の店を思いだす。あと,浦和の蔦屋書店。ぼくが行ける場所にあるのはこの2つだけ。
 他にもあるのかもしれないけれども,ぼくは知らない。

● 店舗の中にストリートがあるのが蔦屋の特徴ですかね。本をぎっしり並べることはしていない。文具や雑貨もあれば,スターバックスもある。
 ストリートを作って街感を出した方が,店の区画をお客さんに認知してもらいやすくなるのかも。

● 書店を維持していくためにはこういう形にするしかないと最初に気がついて,それを形にしていると考えればいいんだろうか。
 追随するところはなさそうだから(書店の中に最初にドリンクコーナーを設けたのは三省堂本店だったと記憶しているのだが),頭でわかっていても実行するのは簡単ではないんでしょう。

● 蔦屋書店の雰囲気は好きで,銀座店も浦和店も何度も覗いている。が,覗くだけであまり買うことはないから,店にとっては歓迎ずべからざる通行人にすぎない。
 ぼくは,特に雑誌の棚と文具売場を見ている。たまぁに買ってるから許してつかぁさい。

● その文具売場。銀座店には高額品しかないけれども,浦和店にはラミーサファリもまとめて置いてある。大枠は本部が決めるけれども,その先の品揃えは店舗に任せてるんですかね。
 全体的に “書く” より “描く” に照準を合わせているとは感じる。これは蔦屋書店に限らないかもしれないが,蔦屋書店はクッキリとそうだ。

● 単体の BLACKWING はとっくにリアル店舗では見かけなくなっているけれども,周辺機器(?)はあるんだな。キャップ,鉛筆削り,専用補助軸,ノート(鉛筆が1本付属している)。 
 この分厚いノート,中紙は80枚。相当厚い紙なんでしょ。これも絵を描くことを想定したものでしょうね。値段は4,000円超。買ってくださいね,皆さん。

2025年7月22日火曜日

2025.07.21 BLACKWING と Hi-uni

● 東京駅地下のトラベラーズファクトリー。BLACKWING とのコラボ鉛筆が2ダースほどあったのだが,今日は消えていた。売れたのか,撤去したのか。前者だと思う。ダース6,050円の鉛筆が売れたのだ。

● そんな高価な鉛筆を誰が買う? ぼくは意地の悪い見方をしている。
 経済的には中以下の不安定層が買っている。経済観念のないちょっとおバカな貧乏人だ。

● しかし。今日はお客は外国人だけだった。彼らが買ったのかもしれない。
 彼らにしたら,6,050円なんて,なんて安いんだ,てなもんだろう。インバウンドが安い日本を買い漁るの一環かもしれないね。

● 国内販売がなくなって,今,BLACKWING を買うとすると,個人輸入的な方法しかなくなってるんですか。
 で,BLACKWING の本国サイトを見ていたら,BLACKWING って,アメリカでもダース36ドルで売られてるんですねぇ。1ドル=148円で計算しても5,328円。単純に,日本でもアメリカ価格で販売してただけなのか?

● Hi-uni がアメリカで150円で売られてることはないと思うんだよね。Campus ノートが1冊1,000円すると聞いたことがある。アメリカでは BLACKWING と Hi-uni の価格差はそんなにないんですかねぇ。
 だとすると,伊東屋が外国人で溢れているのも心から納得できますなぁ。

● そのあたり,ちょっと気になったので,ChatGPT に訊いてみた。
 ら,アメリカAmazon では,「Hi‑Uni Wooden Pencil – 2B」12本セットが約15ドルで販売されているらしい。1本185円。そんなに高いわけじゃないんだな。

● 素人の想像だが,BLACKWING が出していない硬度で Hi‑Uni は勝負をかけているのだろう。いや、三菱鉛筆は BLACKWING など自分のコンペティターとは見ていないのかもしれないけど。
 具体的には22硬度セットの販売。高品質の画材としての認知を得て,市場を取りたいと考えているのかねぇ。

● 当然,ライバルは STAEDTLER。国内外を問わず同じ構図。
 ちなみに,日本で最も STAEDTLER 信仰が強いのは美大予備校じゃないかと思うんだが。

2025年7月18日金曜日

2025.07.18 BLACKWING に代えて北星クラフツマンはいかが?

● ダイソー宇都宮御幸ヶ原店。たぶん,栃木県で一番広いダイソー。
 現在はダイソー3ブランドを展開中。3ブランドがあるのは,栃木県ではここと東武百貨店だけだと思う。

● Standard Products に北星クラフツマンのBがバラで1本だけあったので,買ってきた。110円。
 すでに充分な在庫が手元にあるのだけれども,1本だけそこに置いておくのは忍びないからね。

● バラで買った場合の注意点は,バーコードシールは剥がさないこと。剥がしたくなるけども,剥がすとけっこう悲惨なことになる。
 と,体験済みなのに,やはり剥がしてしまった。糊付けを減らしたんだろうか,さほど悲惨なことにはならなかった。が,剥がさない方がいい。

● エス・アイザックス商会との代理店契約が切れて,ゴタついてるっぽい BLACKWING。無理して BLACKWING を使わんでも,クラフツマンでいいんじゃないですか。
 書き味はほぼほぼ変わらん。Bだと Firm になるのか。あの不格好な消しゴムがない分,頭が軽くてスッキリする。

● BLACKWING をお使いの皆様も,あの消しゴムはほとんど使わないんじゃないですか。クラフツマンを後継にすればいいんじゃないかなぁ。
 ただし,クラフツマンも12硬度セットでしか入手しにくくなっているが。

● ダイソーでこんなのも買った。スマホスタンド。
 最下部の下にこれくらいの余裕があると助かるんですよ。外付けキーボードをつなぐときに,MicroBとTypeCの変換コネクタをかます必要がある。これくらいの余裕がないと,スムーズに行かないんですよね。痒いところに手が届くのがダイソーにはあるなぁ。

2025年6月29日日曜日

2025.06.29 東京駅至近の文具店巡り

● 何かとお騒がせな BLACKWING だが,東京駅のトラベラーズ・ファクトリーにはコラボの BLACKWING がまだ残っている。芯はバランス。
 ただし,2箱(2ダース)だけ。鉛筆1ダースに6,050円出せる人は,急いだ方がいいかもよ。

● ぼく一個は,北星クラフツマンの2Bを使えばいいじゃないかと思いますけどね。その方が安上がりだし,知的に見える。
 BLACKWING を使ってる輩はバカっぽく見えていかん。ウォルト・ディズニーが使っていたとか,バーンスタインも使っていたとか。彼らが使っていたのは MADE IN JAPAN の鉛筆ですか。それにね,何を使おうと蛙の子は蛙だからねぇ(→ おまえが言うな)。

● 丸善丸の内本店では「木の匠展」を開催中。ぼくは鉛筆しか使っていないので,買うとすれば鉛筆の補助軸くらいのもの。平井木工も参加しているので,補助軸をザッと眺めてきた。
 が,ぼくには猫にとっての小判になるな。補助軸はクツワの200円のが一番だと思っちゃってるから。

● 木製の補助軸は,価格はミミックの半分以下だが,存在を主張しすぎている。木を使うとそうならざるを得ないのだろうし,その主張を好む人もいるはずだが。
 ミミックはその辺の収め方が上手いのだろう。そのミミックも,じつはほとんど使わなくなっている。補助軸はクツワ。なんか,そういうことになっている。

● コクヨの PERPANEP は健在。ツルツル,サラサラ,ザラザラの3種のノートが売場に並んでいる。モレスキン様の厚表紙のノートもあり。ツルツル用のファインライター(高価なやつとは別のもの)も元気に売られている。
 Campus 50周年の商品を買うと,おまけでもらえるシール。地方の文具店ではなくなっているが,丸善本店ではまだタンと残っている。一乗ひかるさんのこのシール,欲しくなりません?

● マルマンの Mnemosyne もモレスキン様のノートを出していたんですね。学用品売場しか見ないと,こうした情報に疎くなる。
 もっとも,どうせ買わないのだから,疎くなったところで困ることは何もないのではある。安い Campus をもって最上とするのが,ノートのヘビーユーザーの常套というもの。

● 丸善本店の文具売場を徘徊していると,お客さんの中にハッとするほど素敵な人がいる。男女ともに。
 ぼくのような下賤な者が出入りを許されているのはありがたいことなのだ。しかも,何も買わないのに。

● 素敵な人のオーラを浴びるのが,最善のリフレッシュ法かもしれない。たまには,東京,しかも都心に出るべきだな。
 メトロ銀座線に乗るのが,最も手軽なリフレッシュ法かもだな。

2025年6月14日土曜日

2025.06.14 BLACKWING 界隈の騒動(?)について

● BLACKWING の代理店契約が今月で終了することになり,界隈ではざわついてるようだ。公式オンラインストアが閉店するわけだから,今後はどこで買えばいいのか,と。
 リアル店舗での販売をやめ,エス・アイザックス商会によるオンライン販売に集約した時点で,こうなることを予想していた人は多いだろう。

● ぼく一個の感想を申し述べれば,どこが代理店になっても長続きはしないんじゃないか。
 CCPC は鉛筆を必要としている人たちに高品質の製品を提供して,彼らに貢献するという発想(企業の社会的責任)はあまりないように感じる。儲け第一主義。儲けの一部を目立つ形で寄付すればいいくらいに考えてるんじゃないかね。代理店に対しても金銭に絡む交渉には厳しい態度で臨んでいそうだ。
 もちろん,日本企業だって儲けることが第一義のはずだ。あざとくそれに走っている会社もあるが,そういうところはたいていブラックと呼ばれる。

● 製品に関しては,基本,日本の下請けメーカーに丸投げ。あまり興味はなさそうだ。日本メーカーのいくつかの鉛筆を試して,芯質をチェックするくらいのことはしているだろうが。
 というより,監視だな。自社製販と同じ芯を使っているところはないか,自社以上の芯を使ってあるところはないか。
 が,しょせん,鉛筆については半素人の集まりだ。金銭的な要求は煩いだろうが,下請けメーカーも比較的,御しやすいんじゃないかと想像する。呆れながらも適当にあしらっているだろう。

● 金儲け第一主義の権化はモレスキンだと思っているが,自社生産をしないで,生産は海外に委託するというやり方は BLACKWING と共通している。欧米ではそれがあたりまえなのかもしれない。
 モレスキンはそれで成功しているのだから,金儲け第一主義がダメというわけではないのだろう。ともあれ,その結果,経営陣(ユダヤ系が多いだろう)は高収入を得る。生産に携わらないからこその高収入だ。

● トランプ大統領は生産工場をアメリカ国内に回帰させたいのだろうが,無理な注文だ。アメリカ人の平均所得を従業員に支払いながら,利益を上げていける企業など滅多にない。
 アメリカの高賃金が生産を海外に移らせた第一の理由なのだから,それを国内に戻すのであれば,給与引下げとバーターだ。でなければ,長期にわたるドル安。

● 鉛筆に関していうと,販売元はアメリカ企業でも,ほとんどの鉛筆は中華製ではないか。
 ことは鉛筆に限らない。アメリカ製の軽工業製品など,ほとんどないんじゃないなかね。国内回帰といっても,ネバー・リターン・ポイントを越えてしまっていると見る。

● ぼく一個は CCPC やモレスキン社のような企業の製品には関わらないようにしているが(まったく製品を持っていないというわけではない。BLACKWING は試しに1本だけ買ってみた),関わるか関わらないかは,もちろんそれぞれの自由だ。
 しかし,BLACKWING NATURAL の代用品を探してるんだけど,適当なものがない,といった投稿を SNS で見ると,何だかなぁと思ってしまう。

● 理由は2つある。自分はそれほど BLACKWING にこだわりを持っていること,他社製鉛筆とのわずかな違い(そのほとんどは錯覚だと思うのだが)に敏感だということ,をアピールしたいのだろうが,それがどうにもバカっぽく映るのだ。
 こだわりを持つこと,微細な差異に敏感であることが,そうでないよりも高尚だと思っているやに見える。たいていの場合は逆なんだが。簡単にこだわりを持ってしまうのは,下層の証だと心得るくらいでちょうどいいのだ。

● もうひとつ。他社製鉛筆をいくつも試してみたけれども代用品はないと言うのだが,たぶんそうではない。最初から代用品はないと思い決めているのだ。だから,あっても気づけない。
 本当に代用品はないのか。BLACKWING ってそんなに唯一無二なのか。NATURAL の代用なら北星のクラフツマンHBでよくないか。
 あのない方がましな消しゴムがないうえに,価格は BLACKWING の1/5だぞ。ただし,クラフツマンもなかなか入手が難しくなっているが。

● ウォルトも愛用した鉛筆を絶やさないでほしい,なんて投稿を見ると,なるほど SNS はこういう手合いにも発信手段を与えたのか,SNS はバカ発見器といわれるのはこういうことか,と納得してしまう。
 ウォルト・ディズニーが使った BLACKWING はとっくにこの世にない。彼が MADE IN JAPAN の BLACKWING を使っていたのか。なぜこうもたやすくメーカーに捻られてしまうのか。
 それ以前に,ウォルトが使っていたからといって,それがどうしたというのか。

● こういう投稿をするのは若者たちなのだろう。そうだと思いたい。それなら,自分に照らし合わせても納得できるからだ。
 いい齢をしたオジサンやオバサンがこのレベルだとすると,日本の行く末が心配にならないか。いや,さすがに,ここまでのバカはほんの一部なのだろうけどね。多くの良識派はこんなところには出てこないで,黙々とそれぞれの職責を果たしているんだろうけど。

2025年6月9日月曜日

2025.06.09 老後を支える三種の神器

● メルカリで買った1本7円相当の使いかけの鉛筆,250円のクツワの補助軸,百均で買える A6 Campus。ぼくの老後を支える3種の神器がこれだ。
 これだけあれば天下無双。あ,あとスマホね。

● 補助軸はミミックを8本持っているが,あまり使わなくなってしまった。手が自然にクツワに伸びる。
 最も安心して使えるのが安価なクツワの補助軸で,この “安心” が見た目の映えや高級感より優先される。ミミックは “万年筆になりたかった鉛筆のための補助軸” をキャッチフレーズにしているが,この世に万年筆になりたかった鉛筆など1本も存在しない。鉛筆を万年筆に見せたい人間が存在するだけだ。コピーとしてはよくできていると思うが。

● 鉛筆には BLACKWING のような1本500円ほどするものもあるが,ぼくのような,日がな一日どうでもいい文字列をノートに書くだけの人間に,BLACKWING は分不相応にもほどがあるというものだ。
 いや,相当書く人でも(たとえば,プロの作家であっても)鉛筆1本を使い切るのに1ヶ月はかかるだろう。1ヶ月も使える筆記具が500円なのは決して高くはないと思うし,買えなくはない。分不相応だと思うだけだ。

● 率直に言うと,BLACKWING の儲け第一主義が鼻につくからでもある。〇〇も使っていたといった “伝説” を前面に押し立て,次々と軸の意匠を変えてコレクションさせようとする。マーケティングで売ろうとするのが気に入らない。愚者ビジネスをしているのか。
 リアルの販売店での販売からは撤退し,ネット販売に特化したが,取扱い店のエス・アイザックス商会とも揉めたようで,取扱い店も変わるようだ。それを巡って,頭の毛が3本足りないヤツが 𝕏 で色々と所見を述べている。

● 実際ところ,北星のクラフツマンを使ってみるがいい。Balanced ならクラフツマンの2B,Firm ならB,Extra Firm ならHBかF。ほとんど同じだと思うぞ。
 四角い消しゴムがいいのだと言うが,あの消しゴムを使っている人は BLACKWING ユーザーでも一部じゃないか。しかも,消しゴムのせいで頭が重くなって,書きやすさを損ねている。市販の補助軸を使うこともできない。

● ま,BLACKWING はさておいて。って,ここまで言っておいて,さておくのかい?
 どうも高額商品を目の敵にする癖があるな。貧乏性がよほど身についてしまっているな。機能に欠けるところがなければ,安い方がいいんじゃないかと思ってしまうんだな。
 自分がそうだからといって,人がそうしていないことに文句を言うなよ,ということ。BLACKWING を使っている人を愚者呼ばわりするのは,いくら何でもどうなのよ。

● 人生には3つのものがあればいい−希望と勇気とサムマネー。チャップリンの言葉と伝えられるが,希望と勇気は慣用句だろうから,力点はサムマネーにある。
 まことにサムマネーでいいのであって,大金は必要ない。

● 世の中にはビリオネア,超大金持ちがいて,資産管理に時間とエネルギーを費やすようだが,ご苦労なことだ。資産管理が楽しいかね。
 寿命と健康が資産額に比例するなら,資産管理にもやりがいがあるだろうがね。どうせ80年かそこらで死ぬんだ。バタバタと埃を立てるな。

2025年4月30日水曜日

2025.04.30 Hi-uni パワー

● リアルの女児が使いかけにした鉛筆をメルカリで入手して使っているわけですが。かなりいい鉛筆で,Hi-uni と比べても遜色ないじゃん,とか思うんですよ。
 が,短くなって,ハンドル式の鉛筆削りでは削れなくなると,携帯用の鉛筆削りを使うようになり,それも使えなくなると手削りするようになる。

● すると,Hi-uni パワーを実感することになるんですね。Hi-uni の芯が折れにくいことがわかる。
 芯は硬いのにタッチが軟らかい。おぉぉっと思うわけです。芯の減りも少ないわけで,やっぱ,Hi-uni,ダテじゃねーなぁ,と思うんですよ。
 が,そこに到るまでは,さほどに差を感じることはない。

● ただし,その機序は素人にはわからない。黒鉛を増やすと芯は軟らかくなるんでしょ。
 Hi-uni の黒鉛含有量の多さは匂いを嗅いでみればわかる。なのに硬い。

● 上の2本の鉛筆の芯は,おそらく,オリエンタル産業のものだと思う。芯の製造・開発に特化したオリエンタル産業の技術は三菱やトンボのそれをすでに凌駕している,と思ってたんですけどね。
 ちょっとお待ちなせぇ,そーじゃねーんですよ,ってことか。

● オリエンタル産業の最上品は BLACKWING に使われている芯だと思うのだが,Hi-uni や MONO100 の芯と比べて,さてどうですかね。
 高品位になるとどれも似てくるから,同じように感じてしまうんだけどね。

● ちなみに,BLACKWING と北星クラフツマンの芯は,まったく同じか非常に近いもの。
 なので,BLACKWING の幻惑商法にいちいち踊っていないで,黙ってクラフツマン使っとけ,と憎まれ口をききたくなる。BLACKWING の消しゴムがいいんだよと言ったって,鉛筆にちょこんと付いてる消しゴムなんてどうせ使わんでしょ。

2025年4月22日火曜日

2025.04.22 BLACKWING を依然として常用してない件

● ぼくは根っから育ちが悪いというか貧乏性なので,BLACKWING を常用することができないでいる。
 北星のクラフツマンでいいんじゃないか。芯質は限りなく似ている。おそらくだけど,同じものじゃないか。

● 消しゴムが使いやすい形だと言っても,鉛筆に付いている消しゴムを使うのは間に合わせでしかない。消しゴムは鉛筆とは別に持てばいいではないか。
 専用消しゴムの方が使いやすいのは,ほぼほぼ間違いない。使いやすいのを使うのがいい。

● BLACKWING は市販の補助軸が使えないという理由で選択肢に入らないのだが。鉛筆は補助軸が使える短さになって一人前だ。BLACKWING は一人前になることがない。
 あの独特の Extender は,工夫は認めるけれども,補助軸ではない。ちなみに,あれは日本でしか売れてないんじゃないか。そうでもないのか。

● というのは BLACKWING ユーザーには大きなお世話ですな。自分のお金と時間を何に使うかは,100パーセント各人の自由というのは絶対の前提だもんね。
 しかしながら。先代の BLACKWING をたとえばバーンスタインも使っていたというのを購入の動機にすることに対しては,ちょっとクサしたくなるんだよねぇ。モレスキンもそうなんだけど,メーカーの幼稚なマーケティングに何で乗ってしまうのよ,と言いたくなるわけですよ。
 アンタはバーンスタインじゃないよね,BLACKWING を使ったからといって,アンタがバーンスタインになれるわけじゃないよ,落書き程度のことしか書けないのは同じだよ,とチャカしたくなるわけですよ。

● 大きなお世話なんだけどね。嫌な性格ですよ。
 世界はバカで充ちているんですよ。それだけのことですよ。自分もその中のひとりに過ぎないんですよ。


(追記 2025.04.24)

● YARN の “木の補助軸 Air” という,BLACKWING にも使える補助軸があるにはある。
 が,ギリギリまでは使えない。ここから先は補助軸なしではキツイなという短さになるまでしか使えないっぽい。