勉強の成果を出すのを「ゆるーく応援」してますよっていうね。頑張らないとね,お勉強をね。
● ゼブラからはマイルドライナーの広告。これも人気があるらしい。
ぼくは使わないんだけれども,マーカーは画材にもなるらしいし,暗記すべきところを強調するのにこんなにいいものはないだろうから。
ぼくが受験生の頃にはなかった気がする。アンダーラインという言葉がありましたよ(今でもあるんだろうけど)。赤や青の色鉛筆でアンダーラインを引くのが一般的だったような記憶がある。塗りつぶすことはなかった。そのための道具がなかったと思うんだよね。
● 次は三菱鉛筆。どこかの紙製品メーカーと組んでのものですかね。
これは受験生や勉強中の生徒に向けてのものではなくて,すでに社会人になった人たちに宛てているようだ。たいていの男たちは色には鈍感だろうから(よく言えば,質実剛健),女性に訴えているんでしょう。
パステルカラー人気は今も続いているようだ。これはパステルカラーというより,全体的に白っぽいという印象なんだけど。
● サクラクレパス。これはゲルインクのリフィルですか。ラメ感って乙女たちに響くんですかねぇ。乙女をとうに過ぎた年齢の女性にも響くんだろうかな。
ぼくはリアルの女児が使いかけにした鉛筆をメルカリで買って使ってるんだけど,鉛筆の塗装にもラメを入れたのがあるんですよね。使うのがちょっと楽しみなんだけど,さすがに新品のラメ鉛筆を買う気はしないよね。
● 学用品の売場にはこんなのもあった。これはサクラクレパスの製品ではなくて,シードの消しゴムだったり,某社の鉛筆なのだが,サクラってこういうのに都合のいい社名だな。
神頼み,縁起かつぎは,当然,受験生とその親に宛てたもの。これはもう鉄板でしょうね。太宰府天満宮をはじめ,いろんな神社が合格鉛筆を出してるもの。メーカーにとっても一定の需要をあてこめる,ありがたい習俗行事なんだと思いますよ。受験ってね。
● 神頼みや縁起かつぎから超然としていられる人はそんなに多くない(と思う)。自分も超然としたいられるほど強い人間ではない。超然人間に憧れはするけど。受験なんて案外どうでもよかったものだと気づくのは,歳を重ねた後のことだ。
五角軸の合格鉛筆も,ぼくが受験生だった時分にはなかったものだ(あったのか)。そういうものを買った記憶はないから。もしあれば,1本くらいは買っていたと思うわ。
写真では隠れてて読みにくいが,「デキる大人は使い分けている。」というコピーが添えられている。本当かねとまず思うけど,売る側の立場になって考えてみなさいよってことね。
それでも,ぼく一個は使い分けるなと言いたいが。
● トラベラーズノート。「旅を愛するすべての人たちへ」というコピーが入っているこれは,広告と意識することもなく文具店でしばしば目にしている。
旅を愛する人たちは少なくないだろうし,自分は旅を愛する人間だと思っている人たちはもっと多いだろうから,トラベラーズノートという命名自体が上手いなぁと思う。やられましたって感じ。ロゴもいいじゃないですか。
● これはデルフォニクスのもの。「旅するロルバーン」。
中紙を入れ替えられるロルバーンは以前からあったと思う。それを旅に使ってねと持ってきた。やっぱ,「旅」ってアピールするんでしょうねぇ。
● ぼくも「旅」の記録は残すことにしているが,ノートではなく手帳でやっている。それをするために,無地のリフィルをいくらでも差し込めるシステム手帳を使っている。
トラベラーズノートの提唱する,旅するように日常を生きるのに最も合ったやり方は,専用のノートを用意することではなくて,手帳をそのために「も」使うことだと考えている。
● ミドリのMDノート。「書く」を愉しむ。最高の境地でありましょう。
愉しむのに高価なノートを使う必要はない。愉しみを阻害するような劣悪なノートでは困るけれど,そんなノートは百均でも置いてない。
MDノートも何冊か持っているが,まだ使うに至っていない。そのときを楽しみに待つとする。
● その他。手帳を使うか使わないかの違いは,人生に何らかの差異をもたらすかもしれないが,どの手帳を使うかによって幸せになったり望みが叶ったりということは,まずまずないでしょ。
手帳の解説本も多いが,その理由は手帳に過度な期待を持つ人が多いからじゃないかと思うこともある。写真にあるコピーを見ると,愚民ビジネスという言葉が頭をかすめたりもする。
● 「貼る」と「書く」を同居させられるのが紙のいいところ。デジタルだと写真にして載せるしかない。現物はネットに載らない。
逆に,現物を保存すると,とにかくかさばる。重量のあるものがどんどん重なっていく。ため息とともに,それらを眺めることになる。
● カラースタンプペン。どんなものか,おおよそ見当はつくけれども,手に取ることはなさそうだ。
現在の文具の扱われ方の潮流を作っているのは女性だ。開発する側も女性が増えているに違いない。ぼくのような人間は文具の開発はとてもできない。
● 付箋といえば,今でもポスト・イットが代表なんだろうけど,付箋の使われ方も,雑に言えば,多様化しているに違いない。
ぼくなんぞは隠居の身だから,そのあたりの実態を垣間見る機会もないのだが,若い女の子たちはどんなふうに使っているのかね。メーカーはそういったことにも目配りして,新製品を開発してるんでしょうな。
● ハサミこそ,女性のフィールドに属するもの。男たちの多くは,単純な切り貼りにしか使っていないだろう。
そのくせ,切れ味がどーだ,持ち具合がどーだ,バランスがどーだと,利いたふうなことを抜かす。黙って使ってろ,このボケがッと言いたくなりませんか。