2025年3月3日月曜日

2025.03.03 鉛筆は残り何センチになるまで使われているんだろう

● 鉛筆は3分の1程度を使うと,一番使いやすい長さになる。半分になると,ぼく的には補助軸が必要。
 意外に補助軸を使う人は少ないのではないか。ので,半分使ったところで次の鉛筆に移ってしまう人がけっこういるんじゃないか。鉛筆は半分しか使われないで捨てられる(一部はメルカリに出される)ことになる。

● 実際,どうなんだろう。鉛筆は残り何センチになるまで使われているんだろう。誰か,フィールドワークをしてくれないかね。
 わかったからといってそれが何の役に立つか。何の役にも立たない。けど,実態を知りたい。

● ぼくは半分も使われないで捨てられているんじゃないかと思ってるんですけどね。いや,何となくそう思ってるだけですよ。
 もし,誰もがハンドル式の鉛筆削りでこれ以上は削れないというところまで使ったら,鉛筆の販売数は今の半分になるんじゃないか。携帯用鉛筆削りでこれ以上は削れないというところまで使ったら,3分の1になるんじゃないか。

● 鉛筆のメインユーザーである小学生様は飽きっぽい。仕方がない。これを大人目線で批判する人はまさかいないだろう。
 飽きっぽいという点では,じつは,大人もさほど変わらない。鉛筆を使っている大人はそもそもが少ないだろうけれども,やはり半分しか使っていないんじゃないのかねぇ。

● あと,鉛筆は本当に安くなった。Hi-uni でも165円だ。煙草ひと箱が600円の時代に165円だからね。
 かつては,ハイライトが80円の時代に Hi-uni は1本で100円だったわけだ。それだけ高ければ,工夫して短くなるまで使ったろうが,そのインセンティブは今では効かなくなっているだろう。

● 一番使いやすい長さは3分の1ほど使ったあたり。実際に使われるのは2分の1。
 ちなみに,鉛筆が一番美しいのは,未使用品を削って使い始める刹那。鉛筆のフォルムの美しさは,長さがあってのもの。

2025年3月2日日曜日

2025.03.02 長生きしたい

● 元気で長生きしたい。今のペースでできるだけ長く鉛筆とノートを使っていたい。
 できれば,この先30年くらい,今使っている北星9500のような良質な鉛筆で,Campus のような良質な紙に,他愛もないどうでもいいことを,思うさま,好きなだけ書き散らしていく幸せを,できるだけ長く味わってから死にたい。

● 買いすぎてしまった鉛筆とノートを使うことが長生きしたいと思う理由,モチベーションになる。
 モチベーションなど何でもいいと思っている。そんなものは不純でも俗っぽくてもかまわない。

● できれば在庫のすべてを使い切って,かつ,それらを処分して,後顧の憂いをすべて消去してから逝きたいものだが,そうそう上手く行くものではないだろう。
 死後に恥を残すのは,まぁ,仕方がない。自分が死んでしまえば世界も存在しないのだから,存在しない世界での死後の自分を考えることは無意味だ。

● 死んだ後に恥を残してしまうことを気にして,書くのをやめてしまうのが一番バカげている。
 “今を楽しむ” とは,“死後に恥を残すことを怖れない” とほぼ同義であろうと思う。

● まぁ,毎日が日曜日のロートルがあと30年も生きたいとは高望みも甚だしい。こういうのはなるようにしかならないものだ。だいたい,明日何が起こるかわからないのだから。
 なるようにしかならないものを考えても仕方がない。禅の世界で言う「莫妄想」はこういう局面でこそ問われるものだろう。

● 結論としては,そんなことは考えないで淡々と日々を過ごして行こうということ。
 で,できるだけノートと鉛筆の在庫を減らすように努めて行こう,と。

2025年2月28日金曜日

2025.02.28 SYSTEMIC についてのアレコレ

● ぼくは屋外で立ったまま書くことはない。机かテーブルがあるところでしか書かないので,厚表紙の測量野帳である必要はなく,Campusで充分なわけだ。 
 Campus の方がずいぶん安いし,これからはCampus で行こうかなと思うんだけれども,そうは行かない。

● 測量野帳の在庫が膨大にあるからだ。数えたことはないが,600冊はあるんじゃないか。15年分だ。
 将来の自分が現在の延長線上にいるとすると,そういう計算になる。

● が,将来の自分が現在の延長線上にいるとは限らない。こりゃいいやと思って大量に在庫してしまうのは,現在の自分が将来の自分を縛ることになる。
 将来の自分なんて他人なのだから,その他人を縛るようなことはしちゃいけないよ。他人様に対して失礼にも程があるというものだ。

● ところで。机やテーブルで使うにしても,表紙は厚くて硬い方が書きやすい。
 SYSTEMIC を装着すると,Campus が一瞬にして測量野帳になる。格段に書きやすくなる。

● さすがはコクヨで,SYSTEMIC はよく考えられたノートカバーだ。カバーの袖が段差を作ると書くときのストレスが格段に増えることになるが,そんなことも軽々とクリアしている。
 しかも,挿し込み易さを損なわないような造りになっている。

● さらに,SYSTEMIC は,ジョッターとしても使える。A6のメモ用紙を数枚挟んでおいて,1枚を取り出し,SYSTEMIC をパタンと裏返して書く。机やテーブルを使えるときは,裏返さずにそのまま書けばいい。
 と言っても,わざわざそんな使い方をする人はいないだろうけどね。

● 10年前に SYSTEMIC を買ったのは,手帳とノートを一体化したいと思っていたからだ。Campus と Campus Diary を挟めば,両者を一緒にすることができる。それはずいぶんと便利なことのように思えた。
 メモとスケジューラーは分離した方がいい。メモは無限大(数学的な意味でなく)の容量を持っていなければならない。1日にどれだけ書くかなんて,書いてみなければわからないからだ。

● たとえ1日1ページタイプであっても,容量が制限されているものをメモ帳として使うわけには行かない。メモページがどれだけあっても同じこと。
 ならば,両者を完全分離するしかない。そのうえで一緒に持ち運べる SYSTEMIC は救世主になってくれるような気がした。

● 実際には手帳はバイブルからA5になり,メモ帳(ノート)はA6より大きくなることを拒んでいるので,SYSTEMIC の出番はなくなったが,ノートカバーとしても SYSTEMIC は秀逸。
 今ではA6サイズは手に入らない。よくぞ,あのとき買っておいたものだと思っとりますよ。

2025.02.28 三菱鉛筆の UNICORN

● welcia 系列のドラッグストアに行ってみた。が,北星製の黄色い消しゴム付き鉛筆はなし。
 三菱の UNICORN があった。3本で198円。9850,9852と同等品なんでしょうね。で,文具店価格よりいくらか安い,と。けど,Amazon で買えば9852の方が安くなるのもお約束。

● ところが。菱の UNICORN を使ってみた。ら。9850や9852とは違ったんでした。
 その外見から 9852EW の印字を変えただけのものでしょと思ってたんだけども,まず芯が違う。三菱のHBにしては軟らかい。三菱のHBはもちょっと硬かったでしょ。

● どういうことだ? ぼくの好みからすると,UNICORN の方がいいんだが。
 袋には三菱鉛筆株式会社とだけあって,PRODUCED BY 〇〇 や販売元の記載はない。
 三菱にこういう鉛筆があったんですか。三菱HBの異端児という感じですよ。蒙を啓かれた。しかし,カオスが増した。

● 軸の太さはしっかり三菱なのだが,ひょっとしてどこかのメーカーが三菱の名を借りて welcia の販売ルートに乗せた? いくら何でも妄想が過ぎるというものでしょうなぁ。
 軸には UNICORN とだけあって,MITSUBISHI もスリーダイヤも印刷されていない。三菱としてはOEMのつもりで製造して納品しているのかもしれないけれども,発注元が三菱の名を出した方が売りやすいと考えたのかねぇ。

● さらに使ってみた。いや,UNICORN,かなりいいんじゃないですか。66円の消しゴム付き鉛筆でここまでしっとりと滑らかに書けるのはちょっと驚きですよ。
 今まで使ったことのある鉛筆でこの書き味に最も近いのは,北星9606ですかねぇ。

● 9606の実売価格(Amazon)は50円台なので,そこだけちょっと困るんだけど,UNICORN は書き味だけで言えば高級鉛筆に分類していいんじゃないですかね。いい芯を使っている。
 で,ここでまた突拍子もないことを言うんだけど,これって三菱製の芯なんですかねぇ。ひょっとして,オリエンタル産業㈱だったりしません? いや,まぁ,そんなことはないんだろうけどねぇ。


(追記 2025.03.01)

● UNICORN,使えば使うほど気に入って来た。そうして,このHBは三菱じゃない,三菱じゃない,と思えてくる。
 そんなのはどうでもいいわけなんですけどね。どうでもいいことを気にしてられるのも,幸せのひとつに数えてもいいかもしれませんね。

2025年2月27日木曜日

2025.02.27 北星製の黄色い消しゴム付き鉛筆を探して

 ● 昨年11月に 𝕏 でそのポストを見て,北星製の黄色い消しゴム付き鉛筆があることを知った。9500の芯で消しゴム付きだったりするんだろうかね。
 9606を買えばいい話ではあるんだけど,MADE IN 北星 と銘打ったのを出してくれないか。そういうわけにも行かないのか。

● OEM だから北星の名前を前面に出しているわけではないのだろうが,知ったからには使ってみたい。    
 ドラッグストアやホームセンターで売られているらしいのだが,地元の「カンセキ」にはなかった。

● 次に「クスリのアオキ」に行ってみたが,ここにもなし。
 が,こんな鉛筆が置いてあった。MADE IN THAILAND。3本で148円。コーリンタイランドが造ったものかと妄想してみたが,買わなかった。三菱9800や北星9500でいいんじゃね,というのが理由。

● 北星製の黄色い消しゴム付き鉛筆を探す旅はなおも続く。
 用事があって鹿沼に来たので,鹿沼のビバホームも覗いてみた。やはりないんですわ。気長に探してみますわ。

● ビバホームにはこんなのがありましたけどね。まぁ,買わんでもえぇですかねぇ。
 右側のは檜の間伐材を利用したものらしい。値段もけっこうする。といっても,三菱9800よりちょっと高い程度ではある。

● しかし,ビバホームにもないとすると,近くに残っているのは,ホームセンターならカインズ,ドラッグストアならツルハくらいのものだぞ。マツキヨには文具はないしね。
 わざわざそれらを回ってみるほどの情熱はない。何かのついでに寄るのが理想だ。その “何か” がなかなかない。

● そうこうしているうちに,この鉛筆がメルカリに出たのを発見。が,6本で500円だった。これなら9606を買い増す方がいいやねぇ。
 ただし,この鉛筆の販売元がサンフレイムジャパンであることを知ることができたのは収穫。

● さらに,Yahoo で扱っていることも知った。3本入りが178円。1本59円。おそらく実店舗でも同じじゃないか。
 であれば,Amazon で9606をダースで買う方が安いわけだね。

● この OEM 鉛筆は9606よりは質を落として,その分安くしていると思ってたんですよ。けれども,軸色を黄色に変えただけで,芯質などを落としているわけではないのかもしれないねぇ。
 黄色にこだわる人には,最良質の消しゴム付き鉛筆である可能性があるな。トンボの2558も相当いいけどね。

● 話のネタに一度は使ってみたいのだが,基本,9606でよろしいかな,と今は思っている

2025.02.27 1年間,鉛筆を使い続けてきた

● 約1年間,鉛筆を使い続けてきたが,鉛筆の良さを十全に言語化することはまだできていない。が,身体はわかっていると思う。
 言語化を試みると,必ずこぼれ落ちてしまう部分が出るものだが(言語とはそもそもがデジタル的なものなのかもしれない),身体はそれも受けとめてわかっているような気がする。

● 脳と身体のどちらが賢いかといえば,身体の方かもしれない。脳は意外に簡単に騙される。身体はどこかしらに違和感を覚えて,それを脳に伝えるのに,脳がそれを無視してしまう。
 脳が身体を騙すのをプラシーボというのだと認識しているが,プラシーボは持ち上げられすぎている。プラシーボ効果は限定的だ。薬であれば,偽薬のプラシーボ効果は本物の6割程度ではないか。
 身体はバカじゃない。これは薬じゃないと気づくから,効果の期間も限定的だ。いずれ全く効かなくなる。
 ぼくらはまっと身体の声を聞かなきゃいけないのだろうが,脳の性能があまり良くないものだから,なかなか聞き取れない。

● ともあれ,身体は鉛筆を楽しんでいるようだ。その身体が一番喜ぶのが,今のところはだが,北星のHBと三菱の2Bのようだ。
 鉛筆のグレード(?)の違いにはあまり感応していない。北星なら9500のHB,三菱なら9800の2Bを与えておけば,それ以上は欲しがらない。
 クラフツマンや Hi-uni も味わわせているのだが,鈍いのかどうか,そこを喜んでいる様子はあまりない。

● いずれにしても,だ。身体が鉛筆を使いたがっているようなので,当分は鉛筆党の党員でいることになるだろう。

2025.02.27 紙と鉛筆は自分がいるところを世界の中心にする

● 紙と鉛筆のあるところはどこでも自分の居場所であり,世界の中心となる。そうして,紙と鉛筆は持ち歩ける。自分の居場所と世界の中心を持ち歩いているのと同じ。
 自分はチッポケ。しかし,偉大なるかな,紙と鉛筆。

● というわけで,別の世界の中心にやってきた。どこにいても自分のいるところが世界の中心なのだから,あまり場所にこだわることもないのだな。

● 昭和の女子中学生が持ってたような筆箱が世界の中心を作るのだ。天下無双なのだ。超絶強力なのだ。
 逆に言うと,これだけあればいいのだ。他は余計なのだ。ぼくが持ってるものの99%は余計なものなのだ。


2025.02.27 改造筆箱を試す

● 改造筆箱を試す機会が来た。鉛筆削り問題は三菱鉛筆の Palette で解決するはず。
 ここさえどうにかできれば,どこでも鉛筆をヘビーユースできる。その鉛筆は北星9500のHBを3本入れた。

● というわけで,筆箱を1日使ってみた。OKだ。
 携帯用鉛筆削りとして Palette は優秀だ。快適に使えるように削ってくれる。

● 出先では家にいるときほどには書かないので,鉛筆を3本も入れる必要はないかもしれない。Palette があれば1本入れておけばいいかな。
 鉛筆は1本ずつ使っていく方がいいかもしれませんね。何本かを同時並行で使うのではなく。

● その方が減っていく度合いがバッキリわかって,鉛筆を使う動機付け(?)を強めることができるかもしれない。
 もちろん,使う状況によるでしょうけどね。児童・生徒・学生が勉強に使うのに1本主義は効率を損ねますよね。

● 今回の筆箱は,トンボ8900の70周年記念の缶ケースを転用することを諦めることで成立している。一番のネックは薄さだった。Palette が入らない。
 けど,やっぱりこの缶ケースを使えたらいいなぁと思っていてね。この缶ケース,カッコいいからなぁ。これくらい薄くて小さいと,大人の筆箱という感じがするからだ。

● 鉛筆削りをクツワの BABY-K に戻すかと思ってしまう。BABY-K は緊急避難用という感じがして,実用性では Palette だとわかってるんだけども,このあたりはまだ流動的だな。トンボの缶ケースを転用することに執着が残っているからだ。
 実用性とカッコよさのトレード・オフ。実用性を採ることになります。とりあえずは,ね。

2025年2月25日火曜日

2025.02.25 いくつかの鉛筆 2

● メルカリでポチッた鉛筆がまだまだ届く。使えないままに終わるだろうなと終わるだろうなと思いつつ買ってしまう。何度反省したことか。
 安いんだからしょうがないよ,道楽だと思ってこれからも続けるしかないよ,と居直ることもできないでいる。情けない性格だ。

● けっこう書けているとは思う。この調子でいいんじゃないか。
 週に1本(は使う)とはとても行かないけれども,月に1本ペースは上回っていると思う。年に2ダースは使えるかもしれない。10年で20ダース。
 それでも全然,手持ちの在庫を使い切れるペースではないけれど。

● ナショナルのノベルティ,20本。赤がヨット,黄色がトンボ。
 だいぶ前のものだろうに,保存状態がいい。鉛筆は使えば消えるんだから,保存状態など関係ないという見方もあろうけれど,ま,いいに越したことはないですよ。

● サクラクレパスのかきかた鉛筆。現行品だから真新しい状態で届いたのだが,これが6ダースで809円。1ダースあたり135円,1本あたり11円。
 しっかり MADE IN JAPAN ですよ。文具店でダース660円,1本55円で販売されているものがこんなに安く手に入るのだから,ヤッターマンになるかというと,どうもそうはならない。
 809円ってどういうこと? あまり幸せとは言えない大人の事情があったんだろうけどさ。

● この6ダースを使えるところまで行けるとはとても思えないからでもある。にもかかわらず安かったからという理由で買ってしまったことを,責めたい気分になる。自分に説教したくなるわけだよね。
 “安かったから” というのは,モノを買う理由としては最悪のものかもしれない。その最悪のことをやってしまったよ,と。
 必ず使うのであればまだいいんだけれども,使えないわけですよ,とてもじゃないけど。

● こういうことをしていると,文具店価格で文具を買うと,損したような気になって来ちゃう。メルカリ病と呼ぶべきだろうか。
 書店で買った本が図書館にあるのを発見すると損した気分になると同じだな。筋金入りの貧乏性と言える。“卑しい” まである。

● ともあれ。6ダース809円のサクラのかきかた鉛筆をちょこっと使ってみた。硬度はB。滑らかな黒で書きやすい。
 鉛筆に小学生用も大人用も初心者向けも上級者向けもありゃしない(万年筆にもないと思ってるけど)。小学生が使いやすいものは,大人が使っても使いやすいのが道理でしょ。

● チェック柄のトンボMONO100。〄が付いてる頃のものだから,ベトナムに移転するはるか前の MADE IN JAPAN。
 これ以外にも青色とかありましたよね。

● アメリカンな鉛筆。が,軸は三菱鉛筆並みに太い。学研ステイフルが企画した日本製なんでした。
 消費税が5%の時代に63円で売られていた。頭は丸められている。

● 五角鉛筆。合格にかけて五角にしてある。今では珍しくもなくなりました。
 右の3本は一切の表記なし。芯材と塗装の粗さに中華製の臭いがする。真ん中の3本は硬度表記のみ。この3本にはその臭いがしない。

● ビッグウェイのU-Color。トキワグループの傘下で,統合されたり分離したり。現在は会社としては存続しているようだが,鉛筆の製造販売は止めている。
 このHBもなかなか良きと思ってましてね。いつになるかわからないけれども,本格的に使ってみたいです。10ダースほど抱えているんですよね。

2025年2月24日月曜日

2025.02.24 家電量販店に行かなくなった

● 家電量販店に行かなくなった。ここ数ヶ月行ってない。ヨドバシとかビッグカメラとかね。
 パソコンを起ち上げることもめっきり減った。長文の編集もスマホでやるようになった。スマホはこうして毎日使っているが,コモディティ化はハッキリしている。機種に対するこだわりがない。

● で,宇都宮のヨドバシに自分の身体を運んで行った。以前と変わらない売場があったが,滞在時間は5分。ほぼほぼ興味がなくなっている。
 かつてはパソコンに夢を見させてもらっていて,今は亡き,T-ZONEが宇都宮にもあって,帰りに毎日のように立ち寄って,カタログを集めたらしていた。変われば変わるものだ。

● ほんと,パソコンは夢を見させてくれる器械だつた。生産性を飛躍的に向上させてくれる,インターネットで世界に向けて自分の意見を発信できる,自分の外部脳になってくれる,と夢を見ることができた。
 しかし,パソコンやインターネットが誰もが使えるインフラになると(クリントン大統領が言い出した,デジタルデバイドとは何だったのか),そうした夢は雲散霧消することになった。

● たしかに生産性は(仕事においてもプライベートにおいても)上がったのかもしれないが,夢見ていたのはもっとドラスティックな変化だったのだ。こんなものじゃなかったのだ。
 そのわずかな(と思える)変化も,誰もに発生するのであれば,変化として認識しづらくなる。

● ネット以前は発信手段が寡占されていたから,それにアクセスできる特殊な人たちだけが不特定多数に向けて発信することができていたが,インターネットによって誰もが無料で世界に向けて発信できるようになると世界が変わる,的なことが言われていた。が,これは需要なことを(故意か不注意によって)見落としたうえでの言説だった。
 ネット以前に発信手段にアクセスできていたのは,発信するに値する実力を持った人が多かった(もちろん,全員ではない)。その手段を持たなかった人たちの多くは,持つ必要のない人たちだった。

● そういう人たちが発信手段を持ったところで “豚に真珠” にしかならないことは,その後のSNSが証明している。
 ほとんどの場合,ネットでの配信などやったところで,誰にも注目してもらえないことが明らかになっただけだ。

● 結局,インターネットは持てる者にさらに多くの便益と利益をもたらし,持たざる者には何も与えなかった。元々の能力差を10倍にも100倍にも拡大させるものだった。
 持てる者にとっては駆動装着であるが,持たざる者にとっては玩具にしかならなかった。玩具であってもないよりいい,とは思うけれども。

● パソコンやスマホといった端末の心理的価値も低下した。誰もが持つものになれば,そうならざるを得ない。
 機種に対するこだわりも薄れていく。鉛筆を選ぶようなもので,そこにあるものでいいということになる。
 端末の価格もだいぶ安くなった。唯一,iPhone だけは粘り腰を発揮しているようだが。

● これからもパソコンとスマホは使い続ける。それは間違いないが,特別な器械ではなくなった。
 注目すべきものではなく,あたりまえのものになった。あたりまえのものでしかなくなった。

2025年2月23日日曜日

2025.02.23 日能研の uni を使ってみた

● せっかく削ったので,日能研の uni を使ってみた。三菱のHBはやはりぼくには硬い。三菱なら最低でもB。2Bがシックリ来る。
 北星ならHBがいいのだが,三菱だと2Bじゃないと小学生にはキツいかもしれない。
 ちなみに,トンボはその中間だが,三菱寄り。

● 小学校で2Bが標準になったのも,たぶん,三菱染筆を基準にしてのことなのだろう。
 このあたりが少々厄介なのだが,文具店に置いてある鉛筆は三菱とトンボに限られるのだから,小学校が三菱基準で2Bを標準にするのは当然だ。

● とまれ,三菱のHBはぼくにとっては硬いし薄い。慣れの問題もあるのだろうか。鉛筆の硬さや濃さも,当初は自分に合わないと思っていても,我慢して使っているうちに慣れてくるものなのか。
 が,そういう我慢はしない方がいい。最初から自分にシックリ来るものを選ぶべきだ。

● 自分の好みが変わることもあるだろう。長ずるにしたがって硬いものを好むようになるのは,ありそうなことだ。
 しかし,今の自分に合わせるしかないわけだ。過去の自分や将来の自分なんて他人だ。

● 硬いと感じるくらいだし,何と言っても
uni なのだから,芯はなかなか減らない。さすがは三菱という感じはする。
 1本使い切るのはなかなか大変そうだ。つまり,長く保ちそうだということ。

● 硬めの鉛筆を使うことのメリットもあるにはある。消しゴムで消したときに,紙が汚れないですむ。これは意外に大きなメリットかもしれない。
 が,そうしたメリットはあるにせよ,書いているときにシックリ来る鉛筆を選んだ方がいいにきまっている。

● 実際に書いていると,慣れることができそうな気もする。ルックスがいいからという理由で,我慢してでもこの鉛筆を使いたいと思うなら,使い続けるのはありだ。そのうち,この硬度と濃度が自分の標準になることはありそうだ。
 でも,三菱鉛筆は2BやBから使っていくかな。

2025年2月22日土曜日

2025.02.22 いくつかの鉛筆

● また,メルカリで鉛筆の出物をポチりまくってしまった。まず使い切れない。というか,使うところまで辿り着けない。
 まったく,同じ失敗を何度繰り返せば気がすむのか。われながら懲りないヤツだと思いますよ。

● アイボールの黄色い消しゴム付き鉛筆。“GOLDEN SWORD” とあるが,777 の後継なのかい。別系統なのか。
 そもそも,アイボールはそういうことに頓着してないようにも見えるけど。

● キャラクター鉛筆。販売元はショウワノート。以前は,ショウワノートの鉛筆はウエルビー鉛筆が製造していると言われていた。今もそうなんだろうか。
 ちなみに,かつての ぺんてる の鉛筆もウエルビー鉛筆製と言われていた。地理的にも納得。つまり,ぺんてる の工場もウエルビー鉛筆も埼玉県吉川市にある。
 とすると,クツワのホクサインもウエルビー鉛筆製ですかね。どちらもポリマー芯の鉛筆だから。

● 何の変哲もない三菱の9800EW。
 鉛筆は俺でいいんじゃねーか,ヨソのを買っても俺とそんなに違わねーだろーよ,と静かぁに語りかけてくる。

 それを何だい,あんたらはよ。珍しいのを追いかけ,古いのを珍重してよ。あんたら,どんだけ暇なんだよ。
 鉛筆なんざ使ってナンボだろーよ。鉛筆を使って出した成果物で勝負しなよ。それをあんたらはよ,使ってる鉛筆の稀少性で競おうってんだから話になんねーや。布団被って一生寝てろや。

 鉛筆なんて俺だけでいいのさ。あんたらにゃ,俺で充分。いやさ,俺でももったいないくらいだろーさ,と静かぁに諭してくれる。

● MEGURO neo Super。最も楽しみにしていたのがこれ。MEGURO鉛筆など聞いたことがない。ポチッたときから製造したメーカーはどこなんだろうとググってみたが,見事に何の情報も出て来ない。
 MEGURO鉛筆で検索をかけても,目黒蓮と目黒ケイしか出て来ないんですよ。

● ので,Grok に訊いたら,私のデータベースにはありません,と答えてきた。しからば,ChatGPT に訊いてみよう。
 ChatGPT は色々知ってたようですよ。
 「MEGURO(目黒)鉛筆は,日本の文房具メーカーである目黒鉛筆が製造している鉛筆のブランドです」
 「MEGURO鉛筆は環境に配慮した素材を使用していることでも知られています」
 「目黒鉛筆は,1950年代に設立され,以来,文房具業界で高い評価を得てきました」
 「日本国内外で多くのファンを持ち,特にアーティストや学生に愛用されています」

● 本社はどこにあるのかと訊くと,東京都目黒区と答えてくるしね。法人番号はさすがにお答えできません,と。
 淀みなく嘘をつく。

● ユニ色なれど,両切りピース。頭は丸まっていない。
 ネットに120円と印刷されたダース箱が写っている画像があった。uni と比べてはいけないものだろう。
 中華製でしょうね。〄もないしね。中華製を一番楽しみにしていたとは。

● 失礼。ChatGPTじゃなかったです。ChatGPTに似せた名前の,たぶん中華製のアプリだな。削除しました。試用期間中の Google Gemini をインストールしました。
 で,Gemini にも訊いてみた。「MEGURO鉛筆という特定のブランドに関する情報はインターネット上では見つかりませんでした」との回答。その代わり,「近年話題の金属鉛筆「メタシル」についてご紹介します」と。
 要らん,要らん。そういうのを大きなお世話と言うんだぞ。

● 地球鉛筆のキャラクター鉛筆。何というキャラクターなのかは知らない。
 硬度はHB。メーカーは2148番を与えている。

● 日能研ノベルティの uni。なぜこういうものに手を出してしまうかというと,25本で333円だったから。uni が1本13円で買えるのかってなわけですよ。
 いくら安くても,使わなければ,費用対効果はマイナス無限大なわけですよ。使えない可能性が高いこともわかってるんですよ。にもかかわらず,安いからという理由で買ってしまうとは,育ちが悪すぎる。

● “日能研” と書かれている場所が端っこだから,1回削ると消えるんですよね。
 使い始めから邪魔な表記は一切ない,赤とグレーのシックなツートンの uni になる。これはいいですよね。

2025年2月21日金曜日

2025.02.21 コレクションの代償

● You Tube に鉛筆のコレクションを紹介する動画があった。ヒトは集める動物。ホモ・コレクティス。
 こんなのたいしたことねーよ,俺の方が凄いぜ,という人も,けっこういるんじゃないですかね。いや,けっこう以上にいるだろう。

● 文具はコレクションと相性がいい製品ジャンルだと思うが,中でも鉛筆はコレクションしやすいアイテムだろう。
 理由は3つある。第一に安いこと。第二に昔の鉛筆が比較的潤沢に残っていて入手しやすいこと。第三に鉛筆のコレクションなどする人は少ないだろうと思いやすいこと。
 これだけの理由が揃えば,けっこうな数の人が,鉛筆コレクターになっているはずだ。

● コレクションは楽しいものだろう。特に,なかなか手に入りにくい(しかし,必ず市場に出てくる)ものを入手できたときにはドーパミンが出まくって,ズブズブと沼に引きずりこまれるに違いない。
 しかし,楽しさの代償は支払わなければならない。主には,それに費やす時間とお金が代償になるわけだが,もうひとつある。

● こうしたコレクションは次世代に引き継がれることはなく,コレクター亡きあと,必ず処分されることだ。一般人のポケットマネーで集められたものに博物的価値などあるわけがないから,処分されるより仕方がない。
 コレクションにはコレクターのセンチメンタルバリューしかなく,そのコレクターがいなくなればその瞬間にゴミになる。それをコレクターは甘受しなければならない。

● しかし,今ならメルカリに出されることもあるだろう。散逸するが,一部は誰かに引き継がれる。
 ネットの恩恵だ。以て瞑すべし。

2025年2月19日水曜日

2025.02.19 使いかけ鉛筆・第2弾を使い切った

● Bの使いかけ鉛筆・第2弾を使い切ったので,自慢方々,記念撮影。左の貧乏削りをしている2本は自分で使いかけにしたもの。
 他の6本は,リアルの女児が使いかけたのをセカンドランナーとして受け継いだもの。中の2本は芯を折ってしまったもの。猿より不器用な男が手削りすると,こういうことも起きる。

● これらの鉛筆を使い始めたのは昨年11月。途中,「鉛筆シャープ」を使った期間がトータルで1ヶ月ほどあるので,これだけ使うのに3ヶ月を要している。 
 使いかけだからね,最初から補助軸を使える程度の長さだったわけですよ。もちょっとビシバシと使いたいものだな。

● 次も,リアルの女児が使いかけにしたBの鉛筆を使って行く。写真の11本。Bはこれでおしまい。
 左端はTOPVALUか。その隣はクツワが販売元になっているPUMA鉛筆。この2本は女児がクラスの男の子と交換した鉛筆じゃないかと妄想している。

● その2本だけは六角軸で,他は丸軸。丸軸だと補助軸のホールド力が下がる。丸軸を完璧にホールドするのは,クツワとミミックだけだ。
 今までのとは別の女児が使っていたものだが,小学校でも低学年だったんですかねぇ。このぶっ飛んだ絵柄はその年齢の女児の独占物でしょ。

● 左端を除いて,すべて頭を丸める処理をしている。値段もそこそこするんだよね。
 が,質はどうかと言うと,しっかりした鉛筆ばかりではないわけだ。

● 可能ならば,メーカー名の入った鉛筆を使わせるべきだと思う。
 初めての鉛筆体験は三菱9800のBか2B,トンボ8900のB,北星9500のHBといった,絵柄鉛筆より安くて高品質の鉛筆で味わわせてやりたいんだけどね。

● 何なら Hi-uni,MONO100,クラフツマンを持たせてもいいかもしれない(ただし,クラフツマンのHB〜2Bを入手するのは,現時点では極めて困難)。uni が世に出た1958年と比べれば,高級鉛筆の相対価格は爆下がりで,小学生が持っていても特におかしくはないもんな。
 けれども,なかなかそうも行かないんでしょ。子供は絵柄を選ぶだろうから。

2025年2月18日火曜日

2025.02.18 SYSTEMIC を使っていく

● 今は亡きA6用のコクヨ SYSTEMIC。10年前に宇都宮のヨドバシで400円台で買った。
 Campus ノートを2冊収納できる。1冊が48枚だから2冊だと96枚で,モレスキンポケットと同じになる。
 ゴムバンドとスピンも付いていて厚表紙だから,Campus をモレスキンに変身させられると言う人もいた。Campus をモレスキンに?

● アホか,モレスキンなんて頭の毛が3本足りないヤツが使うもんだろ(ので,ぼくも持っている。ポケットサイズを2冊使ったことがある。だから,モレスキンの粗悪さは知ってるつもり),Campus をモレスキンにしてどうする? と思ったものでしたよ。

● 昨日(17日)から Campus を使っているのだが,在庫を使い切ろうと思う。その Campus と一緒に SYSTEMIC も使うことにした。
 今使わないと,使わないままで終わりますからね。なんせ,Campus の在庫は23冊しかないんで。

● したらば。やはりいいですな,SYSTEMIC。
 厚表紙になるとデスクやテーブルでもがぜん使いやすくなる。Campus が測量野帳になる感じといいますか。
 それと「左右ページの段差」問題も SYSTEMIC に装着することでほぼほぼ改善される。

● デスクやテーブルで使うんだから,表紙は別に厚くなくても支障はないわけだ。ノートを置く台があって,それが固いわけだから。
 しかし,それでも表紙が厚い方が書きやすいんですね。有意に書きやすいような気がする。

● Campus に SYSTEMIC を装着するとモレスキンになるんじゃないです。測量野帳になるんですよ。いや,いいものを買っておいたものですよ。
 2冊収納できるといっても,書くときには1冊にしといた方がいいです。その方が,断然,書きやすいです。

2025.02.18 Campus ノートを1日使ってみて

● Campus ノートを使ってみると思うことがある。ノートにこれだけ黒鉛を載せる人はあんまりいないだろうな,と。とにかく文章しか書かないのだから,ページが黒々となる。
 改行をけっこう入れるし,数行書けば1行空けたりもしているので,それほど息苦しい感じにはなっていない(と思う)のだが,中高生が勉強するときも社会人が仕事に使うときも,1行の左から右までこんなに文字を埋めることはないだろう。

● そもそも,ぼくのような使い方をするのなら,B罫ではなくA罫にした方が圧迫感を(自分に)与えないですむかもしれない。
 行間が狭くなるほど,図解だったり箇条書きを想定しているのかもしれない。C罫を使って同じようにすると,(使ったことがあるんだけれども)ホントに黒々としてしまうだろう。

● ノートというのは文字を埋めるためのものではなくて,その前段階の頭の揉みほぐしのために使うものかもしれない。中高生がやっている勉強も頭の揉みほぐしなのかもな。
 つまり,ぼくのノートの使い方はそもそもが間違っているのかもしれない。ぼくのような使い方なら,便箋か原稿用紙を使えばいいのかもしれないよ。
 そんなことをしたのでは紙の消費量がとんでもないことになってしまうけど。保存にも難儀をすることになりそうだけど。

● ノートは文字列を埋め尽くすためにあるのではないのだろうな。とはいえ,日記を書く人はたくさんいる。日記帳ではなく,Campus のような普通のノートを使っている人も多いだろう。
 となると,ぼくのような使い方もさほど珍しくもないのか。文字を書き連ねるだけの人がけっこういるのか。

● 好きに使えばいいんだよ,どんな使い方でも受け入れてくれる懐の深さがあるのがノートなんだから,ということになうんだろうかな。
 それ以前に,アレコレ考えてみたところで,“好きなように使う” 以外の使い方は,やれと言われてもなかなかできるものでもないしなぁ。

● ただ,筆記シーンを増やすためのヒントはこのあたりにあるような気がする。
 ノートに文字列を書いていく他に,揉みほぐしをノート以外の紙を使ってやるとか,揉みほぐすための “書く” を億劫がらずにやれる方法を考えるとか。

2025年2月17日月曜日

2025.02.17 測量野帳から A6 Campus へ

● 昨年3月から再生紙の測量野帳(LEVEL BOOK:セ-Y21N)を使ってきた。それを機に鉛筆をメインに使うようにもなった。その最後の再生紙野帳。34冊目。
 普通紙の野帳が数えるのもいやになるほど残っているが,次は A6 Campusノートを使ってみようと思う。これは23冊しかない。

● で,最後の1冊を使い終えた。野帳はいったんお休みして,A6 Campus に移る。
 野帳の LEVEL BOOK と同じB罫(1冊だけC罫がある)。野帳の22行に対して,Campus は21行。野帳の40枚に対して,Campus は48枚。横幅は Campus の方があるから,Campus は月に3冊は使えないと思う。

● 野外で書くことなどないので Campus で充分なのだが,ぼくの心は測量野帳にありますよ。Campus はあくまで仮住まい。
 Campus なら,少なくともプラチナのブルーブラックで裏抜けすることはないはずだから,万年筆に戻ってもいいのだが,このまま鉛筆を使って行く。

● ぼくは文具に関しては判官贔屓というかマイナー愛好癖はなく,紙製品ならコクヨでいいと思っている人間だ。
 そのコクヨの中でも,あたりまえだが,製品によって紙質に違いがある。野帳と Campus を比較すると,紙質は,好みかもしれないが(いや,好みだろうが),Campus に軍配が上がる。滑りがいいのだ。

● 少なくとも鉛筆で書くならば,Campus の方が使用エネルギーが少なくてすむかもしれない。速度も出る。筆圧を要求されない感じなんだな。
 Campus だと中華製の粗悪な鉛筆でも(昭和30年代の国産鉛筆の普及品より,今の中華製の方がいいとは思う)かなり使えるというのもひとつの発見。

● 紙によってここまで違うのか。と言っても,その差は微差ではある。
 が,その微差のために,製紙業者を含めてメーカーは鎬を削っているのだろう。

● Campus を使うのは今回が初めてではない。数年前にも何冊か使っているのだが,鉛筆を合わせるのは初めてだ。けっこう新鮮な体験になりそうだ。
 今まで使ってきたのが再生紙を混入させた野帳なのだから,書き味が違ってくるのは当然の話。普通紙の野帳と Campus の間にどれほどの違いがあるのかは,また測量野帳に戻ったときに確認してみる。


(追記 2025.02.18)

● Campus ノートは無線綴じ。その代わりというか,1枚おきに左右ページがけっこうな幅でベタッと糊付けされている。
 無線綴じで強度を出すために,こうするのが必須なのだろうとは思うのだが,これが使っていてけっこうなストレスになる。他の人はどうなんだろう。平気なんだろうか。

● もうひとつは,やはり左右ページの段差だな。極端に言うと,使い始めの頃は左ページは左半分しか使えない。いや,極端に言うとですよ。
 測量野帳は,折丁製本なのと薄いのとでそれを免れているんだけれども,これは綴じノートの宿命なんですかねぇ。フラットに開くやつも出ているようだけどさ。

2025年2月16日日曜日

2025.02.16 無印の筆箱

● 宇都宮駅ビルの無印の文具売場でひとつ発見(?)。筆箱だ。
 トンボ8900の70周年記念の缶ケースを使わないことにすることで,実用になる筆箱ができたと思っているのだけど,プラスチック製でそんなに長く保つものではない。

● 次に買うとすればこれかなと思えるものがあった。無印お得意のポリカーボネート製だと思う。樹脂製なのだが,大中小とあって,キャップを付けた鉛筆を収納できるのは大。
 価格は290円。中学生が持つのに適したものだと思われる。

● つまり,大人が持つには大きすぎるのだが,鉛筆を持ち歩くということは筆箱が大きくなるということだ。これは仕方がない。
 シャープペンなら1本ですむが,鉛筆を持ち歩くのに1本だけというわけにはいかない。付属物もある。

● 小学生や中学生の筆箱が大きくなるのは,メインの筆記具が鉛筆だからであり,大人のそれが小さいのはそうではないからだ。
 大人でも,外出先でも自宅と遜色ない鉛筆メインの筆記環境を作ろうとすれば,筆箱は大きなものになる。結果,スマートさとは遠くなる。

● 大人は,たとえばジェットストリームの多機能ペンですべてをすませることもできるだろう。大人の特権と言うべきだ。それなら筆箱など要らない。そういう人が多いはずだ。
 ぼくのように “そこを鉛筆で” と思う人は,大きめの筆箱を携行することを感受しなければならない。

● 咄嗟のときのために,筆箱とは別にボールペンなり万年筆なりを胸ポケットに挿しておくことも必要だろう。
 何だか鈍くさいことになるが,それは仕方がない。鉛筆にこだわっているのだから,その代償は支払わなければならない。

2025年2月9日日曜日

2025.02.09 ミミックのあれこれ

● ミミック。コーラルとペンギンでは持った感じが違う気がする。重さも長さも太さも同じはずだから,たぶん錯覚なんだが(グリップの違い−ブラスかクロームか−でもないと思う),持った感じはペンギンが好み。下方が重い感じがね。
 ん? やっぱ,グリップの素材の違いか。

● ただし,ブラスよりクロームが滑りやすい。使う時期やこちらの体調によって,どちらがいいかは変わることになる。
 100対0というのはなかなかないものだな。開発する側は苦渋の選択の連続かもしれないねぇ。

● ミミックを使っていて,???と思うのが,鉛筆を装着するとグリップと本体軸の間に隙間ができることだ。この段差が人差し指の裏側にあたって不快だと感じることがある。
 鉛筆を装着したない状態だとビタッとくっつく。その場合でも,グリップと軸の太さは同じではないから,段差自体は生じてしまうのだが,これ,逆にできなかったのかなとは思うんだよね。装着しない状態で隙間ができて,装着するとピタッと合う,と。

● が,難しいんでしょうね。なぜなら,鉛筆の太さが一様ではないから。国産鉛筆でもメーカーによって太さが違う。ましてや,欧州の鉛筆はひと回り細い。
 これで装着後にビタッと合うようにできるはずはないだろう。合っているところからスタートさせるしかない。

● 同じ鉛筆でもミミックに挿すと書き味が変わる気もする。これもたぶん錯覚のはずだが。
 いやいや,ミミックを装着することによって,太さも重さも持ち加減も変わってくるわけだから,あながち錯覚でもないわけか。

● まぁ,安くないものだから,ガンガン使って元を取ろうと,貧乏性を発揮している。

2025年2月5日水曜日

2025.02.05 uniball ZENTO について

● uniball ZENTO の紹介記事を見た。ノック式の水性ボールペンって本当か。Vコーンのときのように,じつはゲルだったってことじゃなくて。本当なら0.38㎜は買いでしょうよ。
 ノック式で液状インクをどうやって充填する? リフィルの写真をみると,どうもゲルっぽいんだが。

● 液状インクなんだから,汁ダクなのがあたりまえだ。ノックすればペン先からインクがほとばしるもので,そうじゃなければ物理法則に反する。
 だから,Vコーンノックが出たときには界隈が色めき立った。結果,ゲルだったのでナァーンダとなった。ゲルでも水性に近づけようと努力はしたよね,で収束した。

● Vコーンのときは,パイロットは水性とは謳わなかった。界隈民が勝手に色めき立っただけだ。が,今回は三菱が水性と言ってるんだよね。
 水性でノック式にするのは困難を極めたはず。雌伏6年の成果やいかに。今のバカ狂騒買いが一段落したら買って試してみるつもり。慌てる理由はないのでね。

● いや,失礼。パイロットのサイトを確認したら,Vコーンノックを水性ボールペンと言ってますねぇ。
 油性か水性かで言えば,ゲルは水性だから間違いではないんだけども,水性ボールペンといえばキャップのVコーンのことだよねぇ。サラサラの液状インクのやつね。

● 今日,宇都宮の上野文具本店に立ち寄ったので,uniball ZENTO を試し書き。ただし,0.38㎜のみ。
 で,結論。水性でどうしてこんなにインクフローが渋いんだよ。これ,水性じゃねーじゃん,ゲルじゃん。

● いや,水性なんだろうけれども,これが水性だとするとゲルとの境界線はどこにあるのだ?
 Vコーンノックのときと同じガッカリ感。買うに及ばず。水性の魅力はキャップ式のVコーンで楽しむべし。

● 世評は若い方を中心に非常に芳しいのだが,ぼくの印象は上記のとおり。
 最上位モデルが完売なのは,ここも同じ。インクではなくハードの魅力で売れる?

● しかし,こういう狂騒は鉛筆じゃ起きないだろうからね。鉛筆の新製品は滅多に出ないもん。ボールペンやシャープペンは変化があって面白い。
 その中でも,三菱は際立ってますかねぇ。騒ぎを起こせるのは大したものだとは思いますよ。

2025.02.05 鉛筆筆箱をさらにバージョンアップ

● ハンドル式の鉛筆削りが使えなくなるまで短くなった鉛筆は,三菱製の手回し式鉛筆削り Palette で削る。円柱状に削ってくれる。先端がシャープペンの芯のようになる。この形がどういうわけか好きだ。
 だったら最初から Palette を使えや,って? そうは行かない。短くなるまで使ったご褒美にしておきたいのでね。

● 鉛筆を出先にも持ち込もうと思って,色々やっているのだが,どうもうまく行かない。鉛筆シャープを持って行く方が話が早い,となってしまう。
 理由はひとつ。鉛筆削りの問題だ。携帯用の鉛筆削りがどうもなぁ。

● が,唯一,上記の Palette を持って行けば解決しそうだ。
 Palette は厚みがあって,この缶ケースには・・・・・・押し込めば入らんわけではないが,ちょっと喧嘩するなぁ。トンボと三菱だけに。

● 結局,8900の缶ケースを使うのを諦めて,これを使うことにしました。メルカリで鉛筆を買ったときにおまけに付いてきた樹脂製のペンケース。
 外側に突起があって,ちょっとどうなのよと思わんでもないんだけど,これなら厚みがあって収納力が格段にアップする。人生には妥協が必要だからね。

● こんな感じです。この他に,補助軸も1本は入る。これで出先でも鉛筆をヘビーユースできそうですよ。
 メインは北星の9500を3本と Palette。クツワの携帯用ハサミ「カットン」も入れて,“貼る” にも対応。両面テープは別に持たなければならないが。
 ハイテックCコレトと修正テープも入れて,手帳にも対応。

● 結局,Palette の収納が鍵ということでした。いや,これで試してみないとわからないが,上手く行きそうな予感がする。問題はほぼほぼ解決できたと思うんで。
 早く試してみたいです。

2025.02.05 動画からテキストへの回帰

● 毎日が日曜日で,ほぼネット世界で過ごしているのだが,YouTube 動画の隆盛は峠を越えたような印象を受ける。テキスト回帰が本流ではないか。
 動画は情報を取るには時間がかかりすぎるということだと思う。それ自体でエンタテイメントになっていないと,なかなか見てもらえない。

● 文具関係だと,やはりシーサー氏の動画が優れている。よく,紹介するばかりで使っていないと批判されるが,彼の仕事は紹介することであって,使うことではない。彼は彼の仕事をしているだけだ。
 適度にアンチもいて,非常にいい状態なのではないか。が,いつまでもこの状態が続くわけではない。
賢明な人のようだから,そんなことはよくわかっているだろう。たぶん,次の手を模索していると思う。

● とにもかくにも,YouTube がつまらなくなってきた。テキスト回帰と言っても,𝕏 が面白くなったわけでもない。しばらく時間がかかるのだろう。

● ポストの99.9%はどうでもいいものだ。有り体に言うとゴミだ。ゴミはどれも似た形をしている。大真面目に床屋政談を続けていたりするわけだ。
 𝕏 で読むに値するポストを出せるのは千人に1人だろう。99.9%に属する者として思うのは,ネットは0.1%の人たちのためにあるものだなということだ。彼らはとんでもない推進力を手に入れた。99.9%の人間は推進するに値するものをそもそも持っていない。
 元々の能力差を百倍にも千倍にも拡大する装置がネットだ。残念だけれども,さよう観念するしかない状況だなぁ。

● 0.1%の人しか参加しないのでは,ネット “社会” は成立しない。99.9%が必要だ。その99.9%は噛ませ犬だ。何だかやるせないのだが,リアルはそういうことだろう。
 では,99.9%はネットで何をしているのか。ぼくもそうだが,言いたいことを言いっ放しにしている。わざわざ言うほどのことでもないことを言いっ放しにする。これでは噛ませ犬にしかなれないのも当然だと,自分を顧みて思う。仕方がないね。

● ただし,これはリアルのコミュニケーションの似姿でもある。どうでもいいこと,わざわざ言うほどのことでもないことをやり取りするから,コミュニケーションはコミュニケーション足り得ている。
 どうでもいいことではないことをやり取りしなければならない局面では,大なり小なり緊張を強いられる。場合によっては,胃が痛くなるような状況になるだろう。
 逆に,コミュニケーションに快を求めるのであれば,やり取りされる内容はどうでもいいものにならざるを得ない。

● したがって,0.1%と99.9%の違いは,ネット(SNS)にコミュニケーションを求めているのか,それ以外を目的としているのかによる,とも言えるのかもしれない。

2025年1月30日木曜日

2025.01.30 鉛筆の硬度表記

● 文具店の学用品売場の鉛筆は2Bが品揃えの中心。昭和原人はHBで育っているだろうが,今は2B。
 問題は,同じ2Bでもメーカー間で硬さ濃さに違いがある点。誤差の範囲ではすまない差異がある。ぼくの体感だと,北星HB=トンボ0.5B=三菱B。

● 硬度表示の基準になっている JIS は消費者保護のための表示制度ではなく,業界の自主基準だから,致し方がないのだけれども,少々以上に厄介なところだ。
 表示硬度が同じなら,どのメーカーの鉛筆でも同じ硬さだろうと思うのは当然のことだからだ。

● ところが,実際はそうではないわけだ。2B推奨は三菱鉛筆基準だと思うんですよ。
 軟らか芯が好きな人でも,北星ならBでとめた方がいい。トンボなら2Bもありかもしれないけれど。三菱なら2B,上等。

● このルーズさが許されているのは,第一に大人にはほぼほぼ関係がないからだろう。鉛筆は小学生しか使わないもの。硬度表示に問題があったとて,社会が受ける影響は軽微以下だ。
 小学生はむしろ,メーカーによる硬度の違いを楽しんでいるかもしれない。彼らの世界では,アルアルの1つとして楽しまれているのではなかろうか。

● が,学校側がうるさく言わない間はそれでよかったが,2Bを推奨するようになると,とにかく2B,2Bなら何でもいい,となったのかもしれない。
 一律ではなく,もう少しキメの細かい基準を学校側が作ってくれるといい。が,もしそんなことを言えば,各県の教育委員会は「鉛筆は三菱を使え」と言いだすか。

● 今後,硬度表記の問題は解決されるか。されない。こういうものは,業界に勢いがあるときでないとできない。
 唯一,可能性があるとすれば,三菱一強が今より強固になり,三菱以外のメーカーが三菱と違う基準を採用することができない状況になることだ。
 その可能性はないわけではないと思うが,そうなってしまった鉛筆業界が面白いかどうかは,また別の話。

2025.01.30 ダイソー御幸ヶ原店

● ダイソー御幸ヶ原店に来た。ら。ここにも Standard Products ができていた。宇都宮で2番目の Standard Products になりますかね。
 わが家からは東武よりだいぶ近い。これからは専らこちらになるな。

● Standard Products ができた分,元々のダイソーの売場は減ったわけだが,たぶん栃木県では最も広いダイソーなので,その点で問題は出ない。
 カートまで置かれてるダイソー店舗なんて,他に知りませんわ。

● ここの Standard Products がいつできたのかは知らないけれど,黒鉛のクラフツマンも並んでいる。売れた分の補充はしないが,新規開店の際には定量を置くことになっているらしい。
 2Bはすでに残っていなかったが,HBとBが2箱ずつあったので,少し小躍りしてお買い上げ。目下のところ,ぼくは北星HB至上主義者なのでね。

● ところで,何しにダイソーに行ったかと言えば,こいつを買うため。A5 6穴バインダーですな。
 これを10冊ほど買い込んできました。A5システム手帳の保存用バインダーにする。

● 去年から手帳をA5にした。で,去年1年で保存用バインダー2冊になったんですよ。本体はマンスリーで10数枚なんだけども,何でもかんでも貼って残すという “考えなし” をやってるもんだからね。
 たとえば,鉛筆シャープの袋まで捨てないで貼ってるわけですよ。今年は週間バーチカルにしたので,3冊必要になるかもしれない。

● ダイソーは商品の入替えが激しいので,在庫があるうちにとりあえず10冊と思ってね。保存用バインダーなんか百均で充分だからね。