2025年8月8日金曜日

2025.08.08 ユニ色は高級鉛筆が纏う色?

● ユニ色の鉛筆を並べてみた。
 三菱 Hi-uni
    uni
    uni-P
    Pの後継の uni-star
 アイボール Hi-new
 太陽 ELITEⅡ
 ユニオン 9500
 コーリン Hi pierce

● 下の2本は参考。中華製と思われる。
 Pは当初は両切りだったんですね。写真のPは頭が丸まった後のもの。

● こうして見ると,uni の影響力は歴然。開発の方向も色も名前も。
 三菱鉛筆が敷いたレールを他社も歩いてきた。トンボにしても,基本,例外ではない。日本鉛筆史は三菱鉛筆史なんだよね。

● その Hi-uni も165円で買える。立派な大衆品になった。ユーザーにとってはいい時代になった。
 ぼくにしても,リアルの女児が使いかけた鉛筆を使っているはずが,Hi-uni のBの世界にどっぷりと浸かっている。
 指が勝手にHi-uni をつまむので,それに任せているのだが,Hi-uni と女児の使いかけ鉛筆にビックリするほどの差があるかと言えば,さほどには違わない。が,微差が大差ということなのかもしれないな。

● もはや,昭和の小学生にとっての Hi-uni は存在しない。出でよ,令和の Hi-uni,と言うほどアナクロではないつもりだが,BLACKWING のような虚仮威しではない,しっかりとした根拠のある1本千円の鉛筆・・・・・・
 鉛筆である以上は無理,か。素人目で見ても,現行の鉛筆群は鉛筆としての上限に到達していると思えるもんね。これ以上,何をどうしろってんだ,という。国産鉛筆はそういう状況だよねぇ。

● だけど,消費者ってのはさ,製品として見せられないと,自分が欲しかったものに気づけないじゃないですか。
 ぼくらがすでに上限だと思っているところに,そうか,こういうのがあったのか,というものをドーンとぶつけてくれる,と。平和な夢を見たくなるんだな。

● 一方で,こちらはダイソーで4本110円で売られているアイボール製の鉛筆。消しゴム付き鉛筆がどうして1本25円で売れるのか見当がつかないのだが,使ってみれば特段の支障はない。
 芯は中華製だろうけど,これで全然いいんじゃないですか,となる。ダース110円の中華鉛筆も,ぼくはたぶん許容するんじゃないかな。

● ところで。北星のペンシルガード,ユニ色にも映えるでしょ。ウットリしちゃうでしょ。

2025年8月7日木曜日

2025.08.07 老いの繰り言ってやつ

● 三菱9800の2B。Hi-uni B より滑らかです。
 芯の減りが早いとか,別の問題はあるにしても,自分に合った硬度を選ぶのは,メーカーやブランドを選ぶことより重要ね。

● ただし,自分も絶えず揺らいでいるから,自分に合う硬度がずっと同じということは(たぶん)ない。そこだけご注意。安住の地はない。
 つっても,齢を取るとゆらぎも小さくなる。ゆらぎゼロの死に近づいているからで,50歳を過ぎてる人なら,今の好みがずっと続くかもしれんね。
 齢を取ると楽になるんだよね,いろんなことが。

● 伊東屋のイートンペンシル。長い鉛筆にはクツワの “ぷにゅグリップ” をかませて太さを補っているのだが,この鉛筆だけはその必要を感じない。デフォルトで使っている。
 他より軸が太いわけではない。丸軸だからか。丸軸をすべてデフォルトで使っているわけではない。自分でも理由がよくわからん。

● 消しゴムの形状からしてキャメル鉛筆製に違いない。キャメルの同型の鉛筆はなかなか手に入らないが,イートンペンシルでその渇を癒せる。
 芯質もよろしい。当然,オリエンタル産業のものだろう。

● 5ダースほど手元にある。1本の鉛筆を使い切るのに1ヶ月はかかるので,これだけを使っても5年分。
 ひょっとすると,これだけで一生分かもしれんじゃないか。年寄りはそんなに長くは生きんからな。

2025.08.07 ドット入り罫線の Campus

● 通常版の A6 Campus(B罫)の最後の1冊を使い終えたので,次はこれを。ドット入り罫線。
 文具店では通常版とこの2種が販売されてる(あと,リングノート)。ぼくは1冊しか持ってない。とりあえず,使ってみますわ。
 ちなみに,通常版は百均で買えるが,ドット入り罫線の方は,百均には入っていない。文具店かコンビニでどうぞ。

● 上がドット入り罫線。下が通常版。ドット入り罫線は “東大ノート” って言われたやつでしたっけ。文頭が揃うとか,図がきれいに描けるとか。
 高校生が勉強に使う場合は知らず,単純に文字列を書き込むだけなら,どちらでも同じかなと思う。

● 通常版は上下の線が青い太めの線になっているので,罫線がグレーと青の二刀流。
 対して,ドット入りはグレーのみ。太さも1種類。この点でドット入りがいいかな,と今は思ってるけど,だからと言ってドット入り罫線の Campus を買い足すことはないです。これ以上にノートを増やしては,未使用ノートに押しつぶされてじいますからね。

● ここで思いだすのは,ほぼ日の独自罫線だ。「目のストレスに着目しデザイン心理学に基づいて作られた新しい罫線」というやつ。
 これもいずれ使ってみるつもりなのだが(つまり,今は使ったことがないままに言うのだが),罫線自体の形状よりも罫線の濃い薄いの方が,心理的影響は大きいんじゃないか,と思える。

● ほぼ日罫線でこの濃さよりも,Campus 並みに薄い普通の罫線の方が,目へのストレスは小さいんじゃないか。
 実地に試した結果,違う結論に至るかもしれないけれども。

2025年8月6日水曜日

2025.08.06 同種の鉛筆を使い比べてみる?

● トンボ8900に代表されるオリーブグリーンの鉛筆をまとめて使い比べてみようかと,ふと思いましてね。並べてみましたよ。

 トンボ8900
 三菱8800
 アイボール ジャノメ555
 北星9800
 太陽8000
 地球200,8800,9000
 キューピー9600
 チェリーヨット641
 LOND8600
 色味は違うけど,水月3510

 他に名山があったはずだが,どこかに紛れこんでしまって出てこない。

● こうして並べてみると,トンボのグリップ力は凄かったんだなと思いますわ。地球が番号を変えていった程度の品質改定は,トンボも8900の中でやってるはずだからね。
 8900で通してきたのは,今から振り返るとクリーンヒットですわね。

● 三菱9800という好敵手がいたこととか,自社のブランド展開との関係とか,偶然性はあるんだろうけど,それにしても,8900を70年以上変えなかったのは凄いですよ。トンボの無形資産でしょうね。

● その代わり,ダース箱の意匠や,軸に印刷される文字の書体,大きさ,内容が微妙に変わっている。8900という大枠を維持することと引換えに,細部を変えるのは避けられないよね。
 むしろ,必要でしょ。それをやるから大枠を維持できる。

● 並べてみたんだけど,これらを使い比べるなんて,クソの意味もない気がして,やめることにした。何になるの,そんなことをして,って感じね。
 体感できるほどの違いはおそらくない。あったとしても,それが何なのよ,ってね。

● ついでに,黄色軸(アメリカ色と呼びたくなるが)の消しゴム付き鉛筆。

 トンボ2558
 三菱9852
 アイボール ジャノメ GOLDEN SWORD
 コーリン710
 ムーンラビット3600
 キリン6000
 同じくキリン 型番不明のノベルティ
 参考に北星のOEM製品とロディア。

● 同様に使い比べてみるつもりはないが,使った限りで言うなら,HBならトンボ2558が出色(Bだと,三菱9852もかなりいい)。コーリンは半世紀以上前の書き味。
 論外なのはロディア。中華製だろうが,よく恥ずかしげもなくこんなのを市場に出してきたな,というのが率直な印象。

● この分野では,黄色ではないが,北星の9606がある。2558と9606が双璧と思う。
 書き味は僅差で9606。消しゴムの出来は2558。

● ただし,消しゴム付き鉛筆の消しゴムはまず使わない。まるで石かと思うほどに消えなかった大昔のトラウマがある。
 今のはきちんと消えることは知っているんだけども,単体の消しゴムを使う方が気分がいい。

● だからと言って,トンボや北星に,ゴムなしの2558や9606を出してくれ,価格はゴムありと同じでいいから,などとリクエストするつもりはない。
 実際にそれが出ても買わないと思う。ゴム付きだからこその2558であり9606なのだ。そんなリクエストをするよりMONOやクラフツマンを使ってろ,という話。

● これらの鉛筆を引っ張り出すために,鉛筆の保管庫(?)に手をつけるわけですよ。ひとつのボックスに,こんなに鉛筆があってどうしろってんだよ,一生かかっても使い切れねーじゃねーかよ,ってういくらいの鉛筆が詰まっている。
 それが8つあるんだよね。一生どころか十生かけても使い切れないわ。

● というわけで,朝から嫌ァな気分になりました。憂鬱の帳が降りてくる。
 これから宇都宮に出て,ひとり日高屋をやってくるかな。昼間から飲みたくなってきたよ。

2025年8月5日火曜日

2025.08.05 筆箱を缶ペンケースに戻す

● 鉛筆筆箱を MONO100 のケースに置き換えられないかと,しょうもないことを考えてね。
 けど,無理だった。厚さが足りないんだよね。鉛筆削りを Palette(三菱鉛筆)から BABY-K(クツワ)に替えて,携帯用ハサミの収納を諦めれば可能なんだけどね。
 そんなことをしてまで MONO100 のケースを使う必要はないからな。

● uni や MONO のダース箱を筆箱代わりにすることに憧れた昭和の子供たちは,筆箱に鉛筆以外のものは入れてなかったのかね。三角定規だのコンパスだの,収納物は多かったろうに。
 そういうものは学校に置きっ放しにしていたのかね。往事茫茫として記憶にないんだよね。

● ただし,鉛筆削りを BABY-K に替えて,携帯用ハサミを抜けば,8900の70周年記念の缶ペンケースに収まる。これで行こうかな,と。
 BABY-K の削り味が好きになれなかったんだけども,これは慣れが解決してくれるかもしれない。
 携帯用のハサミはハサミとして使いづらい。旅行にはスマホの充電ケーブルなどをポーチに入れて持ってくわけで,その中に携帯用じゃないハサミを入れときゃいい話だからねぇ。日帰りの外出ならハサミは要らないんだし。

● 筆箱は筆箱として独立させ,完成度(?)を高めたいと考えてましたけどね。そうじゃなくてもいいわけだよなぁ。
 要は,スリムな缶ペンケースを使ってみたい欲がまた出てきたというわけなんでした。

2025年8月4日月曜日

2025.08.03  Bun2 8月号

● 東武宇都宮百貨店5Fの落合書店でもらってきた。「文房具で楽しい夏休み!」というタイトルで,こんなのはいかがですか,と。
 子供たちのお絵描きを想定しているんだろうか,クレヨンとか色鉛筆が最初に来ている。

● まず,ぺんてる「アートクレヨン」と三菱鉛筆の「トイロノ」。
 クレヨンの単品販売で一番売れているのが白であることを知った。色を薄めたり伸ばしたりできるらしい。

● そもそも,ぼくが絵は苦手だと子供の頃に思ってしまったのは,クレヨンでば混色できないと思い込んでたのも理由の1つだと思うんですよ。たくさんの色を揃えなきゃいけない,と。
 そんなの,実際に描いてみりゃ気づくはずなのに気づかなかったわけね。冒険をしない子供だつたんですよ。

● サクラクレパスの「クレパス」にはプロ用のもあること,世界60ヶ国以上の国々に輸出されていることも,初めて知った。「クレパス」に限らず,日本産の文具の多くがそうなんだろうね。Hi-uni にしたって,主要なマーケットは海外なんだろうな。
 だから,海外でも知名度が高くて,伊東屋が外国人で溢れるようになっているんでしょうよ。伊東屋って,東京の観光名所の1つになっているかのごとくだからね。

● 他に,パイロットの「色彩雫」の新色やビバリー「シーリングワックスセット」。
 この分野も人気は衰えないようですねぇ。飽きさせないように,商品がどんどん進化してるようですよ。ユーザーが新たな使い方を開発することもあるのかもしれない。

● 特集外で紹介されている製品の中で,面白そうだと思ったのは,シヤチハタの「ケズリキャップ 富士山」。青富士と赤富士がある。買うとすれば赤の方かな。
 が,ペットボトルに取り付けて,削りカスをペットボトルに溜めていくというものだから,外に持ち出すには適さない。家で使うんだったら,普通のハンドル式の方がいいんじゃないか。

● いや,待て。外でもペットボトルの飲料は買うし,ホテルにはペットボトルの水くらい置いてあるのが普通だよな。
 本体だけ持ち出せば,外でも使えるじゃん。これ,使うときに周囲を汚さずにすみそうだから,外で使うのにむしろ向いてるじゃん。
 と,買う理由を探しているんだけど,はい,買いません。

● 文具王の連載が取り上げているのは,学童文具。「昨今の少子化にもかかわらず,学童文具の開発が驚くほど活発だ」という指摘から始まる。
 ぼくは文具店でも学童文具の棚しか見ないくらいだから,学童文具の面白さは感じていた。大人にとっても,学童文具でほとんど足りるんじゃないかと思っている。

● けど,文具王が紹介している製品の中で,ぼくが持ってるものは1つもなかった。
 が,買おうかな,これ,と思っていたのは2つあって,ひとつはレイメイ藤井の「超観察スコープ」だ。るーぺと顕微鏡のあいの子のようなやつ。これで色々観たら面白いんじゃないか,と。たとえば自分の指の皮膚とかね。

● もうひとつは,クツワの「プニュスパイラル」。グルグル巻くタイプの「プニュクリップ」ね。
 「プニュクリップ」は鉛筆の太さを補う補装具として日々お世話になっている。鉛筆以外でも細めの筆記具に対応するのが「プニュスパイラル」の特長なのだが,鉛筆の細さにも次第に慣れてきているところがあって,さて,どうしたものかというところ。

2025年8月2日土曜日

2025.08.02 ホシヤが廃業

● keep消しゴムのホシヤが廃業したらしい。 
 keep消しゴムが20個で700円とか40個で1,200円とかの出物がメルカリに溢れ出したのは,これが一因だったか。

● 製図も事務もコンピュータでやるようになったんだから,こうなるのは想定の範囲内と言えば言えるんだが。しかも,不可逆的な変化だ。
 が,昭和は遠くなりにけり,の感慨を抱かせるよなぁ。

● ちなみにアレだ。1個10円で投売りされてるのをゴソッと買って,メルカリに流すのは,商売の原点だよな。
 東京五輪の測量野帳がコロナ禍(無観客催行)で全く売れずに1冊50円で投売りされてたのを,大量に拾ってメルカリに出したという直近の前例がある。

● そんなのを買うのは貧乏が感染りそうで嫌だという人もいると思うんだけども,こういうのってないと困るんだよね。処分されるのが増えるだけだから。
 もっとも,販売前にまとめて処分するか,購入者が自分で処分するかの違いしかない,とも言えば言える。そういうのを買ってみたところで,実際に使うことは稀だろうからね。

● かく申すぼくも,keep消しゴムの20個セットをメルカリで拾っておこうかと思ったんだが,やめておく。
 第1の理由はそんなに使えるはずがないということだが,ドサクサに紛れる感が嫌だというのもある。

2025年8月1日金曜日

2025.08.01 北星の「ペンシルガード」

● 北星の「ペンシルガード」はリアル店舗にはない。ヨドバシで扱っていて,地方在住者には唯一の入手ルートだと思うのだが,取寄せなんだよね。
 今日注文すると明日届く,ではないことにご注意。待たされる。

● 10日くらい待ったかな。ヨドバシから「ペンシルガード」が届いた。クリップ付きのは持っているので(楽天で買った),今回はクリップなしのやつ。
 黒だから鉛筆の軸色は選ばないが,伊東屋のイートンペンシルの黒に合わせると最も見栄えがする。ユニ色も映えますな。黒とユニ色も相性良し。

● ヌルっと鉛筆を吸い込むようにハマる。この感触はかなりセクシー。

● 芯を保護するだけなら5個で100円の樹脂製ので充分だし,写真の下の方の,名前も付けられていない隠れた名品もある。
 北星のは鉛筆を使う大人に宛てたものだろう。特に若めの大人。「大人の鉛筆キャップ」と命名してもよかったはず。当然,検討はしたと思う。

● 鉛筆キャップはたかが鉛筆キャップであることが基本。鉛筆に対して存在を主張しすぎてはいけない。控えめに佇んでいなければならない。
 この点でも「ペンシルガード」は程がいい。

● BLACKWING の「ポイントガード」もギリギリ合格。かのパーフェクトペンシルも,クリップ付きのキャップと見なせば,許容できなくもない。
 工房系はちょっとお待ちと言いたくなるのが多くなる。

2025年7月31日木曜日

2025.07.30 できないことは要らないこと

● 先日,アトレ川崎のハンズでカラフル RHODIA を買ったんだけども,カバーも何色か出てたんですな。Ecute 品川の Smith で1つ購入。ビニール製のチャイぃくてキッチュなやつ。

● そこで一首。

 つまらぬものを
 つまらぬものと
 知りながら
 買ってしまうぞ
 己が悲しき

● 徒し事はさておき。
 小さなメモ帳を持ち歩き,思いついたことをサッと書き留めておく。そういう人に憧れて,RHODIA やジョターやダイゴーの “Jet Ace” “すぐログ” などなど,いくつも買った。
 けど,虚しかったよね。小さなメモ帳を持ち歩くこと自体ができなかった。リアルな必要に迫られていなかったからだと思う。

● できないことは要らないことだ,と割り切るのが,たいていの場合,正解だと思う。無理をすることはない。というより,無理をしてはいけない。そういうのは無駄な努力,やってはいけない努力であることが多い。
 が,残滓を引きずってしまうのだな。できる人への憧れは今でもある。

● ただし,ここでもスマホの影響はある。つまり,メモもスマホで録るようになったということ。
 スマホを持つようになって,メモを録る度合いは増えているかもしれない。スマホ以前は全然メモを録ることはしていなかったのに,スマホのおかげで少しはメモする習慣ができたかもしれない。
 ま,主にはネットからのコピー&ペーストだったり,リンクをコピーしておくことだったりなんだけど。

2025.07.30 来年の手帳が出てた

● 来年の手帳が出ていた。今のところ,高橋書店だけで,能率協会はまだのようだ。
 年々,早くなってますかねぇ。手帳の交換は年末の風物詩だった記憶がありますけどね。
 今から来年の予定が入る人がいるんですかねぇ。お仕事,ご苦労さまです。

● 左の写真のような手帳も出ている。いつの時代にもありますな。書き方のコンサルティングもやってたりする。もちろん,有料で。
 こういうのは愚者ビジネスと言うんだろうか。手帳で夢を叶えるとか,なりたい自分になるといったお題目を標榜するやつ。

● いつだってバカは搾取の対象。洋の東西を問わず,古の時代からずっとそうだったんだろう。
 喜んで(自ら進んで)搾取されに行くんだから,どうしようもない。口出し無用。

● あるいは,逆境ビジネスと言うべきか。人生が思うように行かない,苦境に立たされている,といったときには,こういうお題目にすがりたくなるのが人の常。愚者であろうとなかろうと,人はそうした弱さを抱えている。
 その弱さを愚というのであれば,人≒愚者 ということになりそうだ。

● 溺れる者の藁になるという心的サービスを提供しているのだから搾取ではない,という理屈も成り立つ。
 じつは,こうした手帳を買い,書き方のコンサルティングを受ける人も,そう思って納得しているのかもしれない。
 であれば,傍から口を出すのはいよいよもって余計なことになる。むしろ,口を出すのは溺れる者の足を引っ張ることになりかねない。

● 世に存在するものにはすべて意味がある,という考え方もある。必要があるから存在している。
 ヤクザだって,ヤクザを必要とする人たちがいるから存在できる,という側面があるだろう。

● であれば,「すべての女性が覚醒する手帳」や「マインドを変え,人生を変える」手帳があることにいちいち違和感を覚えるなど,余計なことだ。
 むしろ,この手の手帳のタイトルを過去に遡って調べることで,何らかの世相,時代性が見えてくるかもしれない。学術研究のテーマにだってなるかもしれない。誰かやってみる人はいないだろうか。

2025年7月30日水曜日

2025.07.30 ダメスキンについて

● リアル店舗にも BLACKWING の鉛筆って,あることはあるんだよね。右の写真はモレスキンとのコラボのやつ。6本で6,000円超だけど。
 ガメつさと胡散臭さで突出している2社のコラボなんだから,ガメつさ²×胡散臭さ²。

● でも,買う人がいる。いて,全然いいんだけどさ。まったく問題はないんだけど。
 モレスキンは世界で売れているんだしね。年間1,500万冊程度は売れているらしい。

● 世界はバカで満ちていると言いたくなるのだが,売れるからには売れるなりの理由があるに違いない。
 ロディアも同じタイプのノートを売っているし,マルマンもニーモシネブランドで同じのを出している。巻末に紙製の収納ポケットを付けているところまでモレスキンと同じだ。

● ここまでパクられて,モレスキンはよく訴えないでいるものだと言う人がいるんだけど,モレスキン自体がパクリでできた製品だからね。しかも,ぼくに言わせると,かなり悪質なパクリだ。
 もし訴えてしまうと,それが白日のもとにさらされる。私はあなたをパクったのではありません,あなたがパクったものを私もパクったのです,と言われることになる。
 モレスキンが訴えることはない。そもそも,モレスキンは何の権利も侵害されていない。

● ちなみに,モレスキンはイタリアで製造されていた頃は良質だったのに,中国に切り替えてからダメスキンになったと言う人がいるんだけれども,それは間違い。
 モレスキンは最初から MADE IN CHINA で,イタリアで製造されたことはない。

2025年7月27日日曜日

2025.07.27 浦和の蔦屋書店を覗く

● 蔦屋書店というと,まず銀座の店を思いだす。あと,浦和の蔦屋書店。ぼくが行ける場所にあるのはこの2つだけ。
 他にもあるのかもしれないけれども,ぼくは知らない。

● 店舗の中にストリートがあるのが蔦屋の特徴ですかね。本をぎっしり並べることはしていない。文具や雑貨もあれば,スターバックスもある。
 ストリートを作って街感を出した方が,店の区画をお客さんに認知してもらいやすくなるのかも。

● 書店を維持していくためにはこういう形にするしかないと最初に気がついて,それを形にしていると考えればいいんだろうか。
 追随するところはなさそうだから(書店の中に最初にドリンクコーナーを設けたのは三省堂本店だったと記憶しているのだが),頭でわかっていても実行するのは簡単ではないんでしょう。

● 蔦屋書店の雰囲気は好きで,銀座店も浦和店も何度も覗いている。が,覗くだけであまり買うことはないから,店にとっては歓迎ずべからざる通行人にすぎない。
 ぼくは,特に雑誌の棚と文具売場を見ている。たまぁに買ってるから許してつかぁさい。

● その文具売場。銀座店には高額品しかないけれども,浦和店にはラミーサファリもまとめて置いてある。大枠は本部が決めるけれども,その先の品揃えは店舗に任せてるんですかね。
 全体的に “書く” より “描く” に照準を合わせているとは感じる。これは蔦屋書店に限らないかもしれないが,蔦屋書店はクッキリとそうだ。

● 単体の BLACKWING はとっくにリアル店舗では見かけなくなっているけれども,周辺機器(?)はあるんだな。キャップ,鉛筆削り,専用補助軸,ノート(鉛筆が1本付属している)。 
 この分厚いノート,中紙は80枚。相当厚い紙なんでしょ。これも絵を描くことを想定したものでしょうね。値段は4,000円超。買ってくださいね,皆さん。

2025年7月26日土曜日

2025.07.26 胡蝶しのぶのアクリルスタンド

● 買うべきや,買わざるべきや。羅針盤は「買うな」を指しますわ。当然でしょ。
 しのぶちゃんの,これは何ですか。ウエイトレス? ホテルのフロントスタッフ? スタンドバーのバーテン? カジノにも似合いそうだな。

● これの何がいいかって,下半身がドッシリとしていることだよ。足もしっかり太い。
 しのぶちゃんのアクスタで最も人気があるのは,たぶんこれだと思うんだな。この制服を嫌いな男なんていないと思うわ。

● って,写真を載せているのだから,買ってしまったわけですよ。そうです,買っちゃったんですよ,買ったんです。
 しかも,これ,後ろ姿もあるんですよ。凝ってますな。ちなみに,こういうものは MADE IN CHINA に決まってます。

● あと,こんなのも。癒されますよ。
 でも,しのぶちゃん,死んじゃうんだよねぇ。わが身を犠牲にして上弦に立ち向かうんですよ。自分で毒をあおって,その毒を鬼に食べさせるという。

● これは文具でしょうか。どうにかして,これは文具なのだと言いたいんですが。
 何のために?


(追記 2025.08.07)

● しのぶちゃんに癒される日々。
 このアクスタに要望ひとつ。全体はこれでいいから,もう少し,膝下を長くして欲しかったぞ。足の長さ全体はこれでいいから。

2025年7月24日木曜日

2025.07.24 デキる男子生徒像

● 「メモを書くときに必ず赤字で日付を書くんです。すると「さあ書くぞ!」と脳内にスイッチが入る」という投稿を 𝕏 で見かけてね。
 脳内にスイッチが入るかどうかはわからないが(入りそうな気もするけどね),後から見返すのに役に立ちそうだ。目立つインデックスを立てる。赤字にするだけで全然違う。あまりに単純で,逆に盲点に入っていた。

● というわけで,メモというにはかなり長いメモになってしまうのだが,日付は赤で書くことにした。
 鉛筆だから消しゴムで消せる。日付は全部消して赤字にしようかとも思ったが,そこまではやらず。今日から将来に向けて,ということね。

● 赤インクのボールペンを使う。ぺんてるの安いやつ。メルカリでポチッた,まとめ売りに入っていたやつだ。
 大阪星光学院とある。持ち主は星光学院の卒業生か在学生だったのか。だとすると,頭のいい人だったんだな。

● そのとき買った “まとめ売り” のメインはこれだったんですよ。使いかけの Hi-uni のB,30本。けっこう短くなるまで使ってある。
 受験勉強に使った鉛筆だったんですか。ご安心下さい。あなたよりはたいぶおバカですが,不肖ワタクシメが最後まで使いますから。

● 他に,STAEDTLER の補助軸が入っていた。短いですからこれに挿してお使いください,ということ。
 写真の下側のやつ。グリップは外してある。ない方が使いやすいと判断したのだろう。消しゴムも取り外していた。使っとのではなく,使わないつもりで取り除いたのだろう。どちらも正解。ヘビーユースするならそうするでしょ。

● 小傷も複数あって,しっかり使われていたことがわかる。この補助軸に短くなった Hi-uni のBを挿して,勉強に明け暮れた星光学院の男子生徒。
 鉛筆は Hi-uni のBと決めていて,ダース単位で使っていた。買うときは3ダースほどまとめて買っていたのか。
 デキる男子生徒のイメージだな。つーか,ぼくが勝手にイメージするデキる男子生徒像。

● この人,Hi-uni や補助軸のほか,ボールペンやシャープペン,ペンケースをまとめて599円でメルカリに出品し,それをぼくが拾ったわけだが,ボールペンやシャープペンに関しては,鉛筆に対するほどのこだわりはないようだった。
 普通の安いのばかりで,メカメカしい製図用シャープペンのようなものはなかったし,クルトガの高額バージョンにも興味はないらしかった。

● 勉強は道具がするんじゃないんだよ,俺の頭がするんだよ。頭の悪さを道具の高級感で補おうとする必要なんかないんだよ,この俺はさ。
 って感じなのかね。だとしたら,カッコいいねぇ。

● 赤はボールペンじゃなくて,こちらを使うことにした。今は亡き,ゼブラの Milli Pen 0.2㎜。
 ずいぶんと昔の極細サインペンなのだが,問題なく使える。インクはだいぶ飛んじゃってるとかもしれないけど。
 Campus だと若干裏に抜けるか。しかし,日付しか書かないから気になることはない。

2025年7月22日火曜日

2025.07.21 BLACKWING と Hi-uni

● 東京駅地下のトラベラーズファクトリー。BLACKWING とのコラボ鉛筆が2ダースほどあったのだが,今日は消えていた。売れたのか,撤去したのか。前者だと思う。ダース6,050円の鉛筆が売れたのだ。

● そんな高価な鉛筆を誰が買う? ぼくは意地の悪い見方をしている。
 経済的には中以下の不安定層が買っている。経済観念のないちょっとおバカな貧乏人だ。

● しかし。今日はお客は外国人だけだった。彼らが買ったのかもしれない。
 彼らにしたら,6,050円なんて,なんて安いんだ,てなもんだろう。インバウンドが安い日本を買い漁るの一環かもしれないね。

● 国内販売がなくなって,今,BLACKWING を買うとすると,個人輸入的な方法しかなくなってるんですか。
 で,BLACKWING の本国サイトを見ていたら,BLACKWING って,アメリカでもダース36ドルで売られてるんですねぇ。1ドル=148円で計算しても5,328円。単純に,日本でもアメリカ価格で販売してただけなのか?

● Hi-uni がアメリカで150円で売られてることはないと思うんだよね。Campus ノートが1冊1,000円すると聞いたことがある。アメリカでは BLACKWING と Hi-uni の価格差はそんなにないんですかねぇ。
 だとすると,伊東屋が外国人で溢れているのも心から納得できますなぁ。

● そのあたり,ちょっと気になったので,ChatGPT に訊いてみた。
 ら,アメリカAmazon では,「Hi‑Uni Wooden Pencil – 2B」12本セットが約15ドルで販売されているらしい。1本185円。そんなに高いわけじゃないんだな。

● 素人の想像だが,BLACKWING が出していない硬度で Hi‑Uni は勝負をかけているのだろう。いや、三菱鉛筆は BLACKWING など自分のコンペティターとは見ていないのかもしれないけど。
 具体的には22硬度セットの販売。高品質の画材としての認知を得て,市場を取りたいと考えているのかねぇ。

● 当然,ライバルは STAEDTLER。国内外を問わず同じ構図。
 ちなみに,日本で最も STAEDTLER 信仰が強いのは美大予備校じゃないかと思うんだが。

2025年7月21日月曜日

2025.07.21 カラフルな RHODIA

● アトレ川崎のハンズの学用品売場。こうした沢山の文具を見て,気分が高揚することがある。よぉし,オレもガシガシ使っていくぞ,と思ったりする。
 そういう気分になりたければ(ならない方がいいのかもしらないけど),文具を使うのを休む日を作ることだな。平らにしないこと。波を作ること。

● ところで。RHODIA といえばあのオレンジ色でしょ。RHODIA オレンジ。
 困るんだよ,こういう色を出されたんじゃ。欲しくなってしまうじゃないか。

● もう持ってるんだよ。それも1つや2つじゃないんだよ。
 これ以上買ったって,使えやしないんだよ。ジジイはそんなに長く生きられないんだよ。

● それにだ,オイラに RHODIA は分不相応なのさ。百均で売ってる安いのでちょうどいいのよ。
 わかる? RHODIA を使うほど大したことは書きゃしないんだよ。

● でも,こういうことをされるとな,買っちまったじゃねーかよ。5×5 の No.11 な。どーしてくれんだよ。
 水色の No.11 が残り1冊になってたんだよね。買っとかないと後悔するかもと思ってしまったんだよ。後悔なんかしないんだけどね,実際はね。

2025年7月19日土曜日

2025.07.19 過去に誘うのはトンボの8900

● 鉛筆でどうでもいいことを書く。リアルの女児が使いかけた鉛筆を使っているのだが,旅先には北星の9500を筆箱に入れて持ち出している。

● 鉛筆にノスタルジアを覚えることはさほどにないと思っているのだが,少しはある。子供時代(言われるほど愉しかった思い出はないのだが)を懐かしむ気配がゼロではない。
 で,過去に誘うのはトンボの8900だ。

● 昔の田舎では小学校の隣にヨロヅヤがあって,皆がそこで買っていた。そのヨロヅヤが扱っていたのはコーリンだったと思う。
 が,ノスタルジーを感じるのは8900。どういう訳の訳がらか。

● 確実に使っていたはずのコーリンの記憶は薄い。何番を使っていたのかなんて1㎜も憶えていない。小学生にそこまでの関心はなかったから当然だ。
 対して,8900はぼくが生まれる前から今に至るまで,変わらぬ外見で存在し続けた。実際には微修正を重ねて現在に到っているはずだが,オリーブグリーンの軸色と金色の印字は変わらない(印字の書体と中身は何度も変わっているが)。

● 20代に使ったことがあるのは確実なのだが(使いかけたのが何本か残っている),小学生の頃に8900を使ったことがあったかどうかは定かでない。  
 のだが,幼少期の記憶のトリガーになるのは8900。奇妙なことだ。

2025年7月18日金曜日

2025.07.18 BLACKWING に代えて北星クラフツマンはいかが?

● ダイソー宇都宮御幸ヶ原店。たぶん,栃木県で一番広いダイソー。
 現在はダイソー3ブランドを展開中。3ブランドがあるのは,栃木県ではここと東武百貨店だけだと思う。

● Standard Products に北星クラフツマンのBがバラで1本だけあったので,買ってきた。110円。
 すでに充分な在庫が手元にあるのだけれども,1本だけそこに置いておくのは忍びないからね。

● バラで買った場合の注意点は,バーコードシールは剥がさないこと。剥がしたくなるけども,剥がすとけっこう悲惨なことになる。
 と,体験済みなのに,やはり剥がしてしまった。糊付けを減らしたんだろうか,さほど悲惨なことにはならなかった。が,剥がさない方がいい。

● エス・アイザックス商会との代理店契約が切れて,ゴタついてるっぽい BLACKWING。無理して BLACKWING を使わんでも,クラフツマンでいいんじゃないですか。
 書き味はほぼほぼ変わらん。Bだと Firm になるのか。あの不格好な消しゴムがない分,頭が軽くてスッキリする。

● BLACKWING をお使いの皆様も,あの消しゴムはほとんど使わないんじゃないですか。クラフツマンを後継にすればいいんじゃないかなぁ。
 ただし,クラフツマンも12硬度セットでしか入手しにくくなっているが。

● ダイソーでこんなのも買った。スマホスタンド。
 最下部の下にこれくらいの余裕があると助かるんですよ。外付けキーボードをつなぐときに,MicroBとTypeCの変換コネクタをかます必要がある。これくらいの余裕がないと,スムーズに行かないんですよね。痒いところに手が届くのがダイソーにはあるなぁ。

2025年7月17日木曜日

2025.07.17 いつか行こうか,文具女子博

● 文具女子博。男子禁制ではないことは知っているけれども,トッツァマがひとりで行くのは何だかな。
 買うだけならオンラインでも買えるようだが,こういうものはライヴと一緒で,チケットを買って会場に行くことに意味がありそうだ。

● じゃあ,どうする? 気圧されるのは明々白々。近づかない方がよろしかろう。
 メルカリで Campus の出物をポチッたりして,お茶を濁しているんだけどね。

● 『文具女子博 2024 パーフェクトガイド』の付録の Campus。表紙が限定絵柄の Campus も何となく集めだしちゃっている。
 が,A6縛り(A6しか使わない)があるので,沼に至ることはない。A6の限定絵柄はグッと少なくなるので。

● いつか行こうか,文具女子博。でも,行くことは・・・・・・ないだろうな。
 文具界のコミケでもあるんだろうけど,やっぱ行かないな。

2025年7月16日水曜日

2025.07.16 品川駅近辺の文具売場

● 品川インターシティに入っている “くまざわ書店” で文具が2割引き。書店の文具売場にあるような文具は,価格弾力性はゼロかもしれないね。安くしたから売れるというものでもなさげ。
 でも,買って下さい,皆さん。売場で朽ちるのはまずい。皆さんのデスクの抽斗で朽ちるのは全然かまわない。

● いわゆるメモ帳の売場。Campus もA6以下はこちらにある。メモ帳とノートの境界線をどこに引くか。このあたりが共通了解事項になってますかね。
 A6以下はポケットに入れて持ち歩くメモ帳ですよ,と。測量野帳もメモ帳に分類されることになる。

● そうして,(たぶん)メモがクリエイティブの基礎。メモを習慣化してる人は凄い。
 ぼくは小さいノートを使っているが,つまりA6 Campus と測量野帳のヘビーユーザーのつもりでいるが,メモには疎い。ノートして使っている。

● ウィング高輪のSeria の文具売場。A6 Campus も三菱鉛筆の9800(3本セット)も110円で買えるわけですよ。
 ぼくがやってることは Seria の文具売場で揃う。間に合せではなく,完璧なレベルで揃う。
 来月には来年の手帳も並ぶ。手帳も Seria で充分。なんて安上がりな男なんだ,俺は,と思ったことでしたよ。

2025年7月15日火曜日

2025.07.15 少年老い易く鉛筆減り難し

● あぁ〜ん,惹かれるわぁ〜ん。って,右の写真のことね。メルカリの使いかけの鉛筆の出物です。
 片っ端からギリギリまで使って,それを写真に撮って,どうだとばかり 𝕏 にポストしたいわん(➡️バカの標本)。

● しかし,長いのが多いな。もうちょっと頑張って使って欲しかったかな。
 補助軸のない世界に住んでた人なのかな。鉛筆は短くなってからが面白いんだが。

● 鉛筆が捨てられるか存在を忘れ去られるまでに,どの程度使われるのか。あるいは,捨てられることも忘れられることもなく,最期を看取ってもらえるのか。
 上の写真が標準と考えていいんですかね。さすがにもっと使われてますかね。

● 人様(できれば,小学生とか幼稚園児がいいんだが)が途中まで使った鉛筆を,セカンドランナーとして最後まで使い切る役割を自分が担いたい。
 だから,今もリアルの女児が使いかけにした鉛筆や,大人の(たぶん)男性が短くした Hi-uni を,自宅では使っている。今年中には使い切れないと思う。

● それが終わったら,次の使いかけ鉛筆が待っている。今はBを相手にしているのだが,次は2B,そうしてHB。それらを全部使い終えるには10年を要するんじゃないか。
 10年後まで自分は生きているのかという問題があるが,そこから千数百本に及ぶ未使用の鉛筆を使い始めることになる。大半は使えないまま,自分はこの世を去る。

● 文房具に関しては,使うだけが使うではない,眺めて愛でる,集めて触る,というのも使うのうち,という考え方をぼくは採らない。
 蒔絵万年筆のように,文房具を台座にした工芸品があることは知っている。万年筆として優秀なものも多いだろう。しかし,その種の工芸品は工芸品であって,文房具ではない。

● このあたりは注意深く腑分けして行かなければならないが,ぼくの大嫌いな鉛筆に FABER-CASTELL のパーフェクトペンシルがあるのだが,これも文房具として見るから,その出来の悪さが許せなくなるのかもしれない。
 工芸品として,あるいはアクセサリーだと割り切ってみれば,なかなかのものじゃないかとなるのかも。ぼくはまだそういう見方をパーフェクトペンシルに対して取ることができないでいるんだけど。

● 話がズレたな。文房具は使ってナンボという話だ。
 千数百本の未使用の鉛筆はほとんど使うことのないまま,ぼくは逝くだろう。

2025年7月12日土曜日

2025.07.12 なぜ,転売ヤーを叩く?

 ● おかしいなと思うことが世の中にはいくつかあるが,そのひとつが転売ヤーを叩くことだ。1万円で買ったものを3万円で売ったとて,売れたのであれば,それは適正価格だったってことだ。
 適正価格がいくらかなんて,事前にわかるはずがない。売れたかどうかで,事後的に検証できるだけだ。

● 野原工芸あたりから転売ヤーが目立つようになったのだと思うが,ダフ屋というのは大昔から存在する。3倍の値段でいいからその試合なり公演なりを観たい,という人がいる。
 それをケシカランとは言えないだろう。であれば,それに対応する人を貶すのもおかしなものだ。

● 彼らがいるから,必要な人に行き渡る。行き渡るところまでは行かないかもしれないが,何割かの人は自身の希望を叶えることができる。
 転売ヤーは必要だ。必要悪ではなく必要。

● それを見込んで大量に買い占めるのがいけないというのはわかるんだが,転売ヤーの資金力などしれたものだ。はじめから供給不足なのであって,転売ヤーが供給不足を作り出すわけではない。
 もし売れなければ,転売ヤーが損失を被る。彼らもリスクは取っている。

● どうしても叩きたければ,転売ヤーではなく,供給元の限定品戦略を叩いたらどうか。あるいは,自分は絶対に手に入れたいのに,それを危うくする自分以外の購入希望者を叩けばよい。
 もっと言えば,そんなものを欲しがる自分のバカさ加減を叩くべきだ。なぜ,それをしない?

2025年7月10日木曜日

2025.07.10 クツワのオレンピツとマ磁ケシ

● とはいえ,何も買わないのもシャクなので,ハンズの学用品売場でクツワ製品を2つ買った。
 ひとつは,オレンピツ。3本セットで594円。Amazon なら484円。
 芯の強度が2倍と謳っている。ホクサインと同じポリマー芯を使っているのだろうと思っていたのだが,袋裏面に材質表示があって,そこには「木材・黒鉛」としか表示されていない。

● ま,今どきの鉛筆なら,よほど特殊な削り方をしなければ芯が折れることはない。大学入試であれ,就職試験であれ,普通の鉛筆で足りる。
 ちょこっと使ってみたのだが,いい鉛筆なのは間違いない。値段も値段だしね。

● ホクサインと違うのは消しゴム付きであること。キャメル式の取付け方なのだが,強く接着してるようで,消しゴムを外せない。
 キャップは繋げられるようになっている。3本繋げば,補助軸として機能する。他社の鉛筆でも問題なく使えそうだ。

● もうひとつ,マ磁ケシ。ハンズで550円だった。Amazon だと411円。
 消しゴムに鉄粉を混ぜているので,消しゴムが磁石につく。キャップをハメると磁力がキャンセルされて消しクズがキャップの中に落ちる。面白い仕組みだ。

● 旅先のホテルの客室で消しゴムを使うと,消しクズが落ちて清掃する人の仕事を増やしてしまうのが気がかりだった。これならその気がかりを払拭できる。
 問題はこの消しゴムが筆箱に入るかどうかなんだけども,それは今は考えないことにする。

● 消しゴムとしても優れていて,よく消えるし,消しクズもじつはそんなには散らからない。書きながら遊べる消しゴムじゃないか。消しゴムとしてはかなり高いが,ギミックが面白いので良しとする。
 クツワに消しゴムの自社工場はないと思うので,製造はどこかに委託してるんでしょ。どこなんだろうね。いや,そんなに気になるわけでもないんだけどさ。