2025年4月30日水曜日

2025.04.30 Hi-uni パワー

● リアルの女児が使いかけにした鉛筆をメルカリで入手して使っているわけですが。かなりいい鉛筆で,Hi-uni と比べても遜色ないじゃん,とか思うんですよ。
 が,短くなって,ハンドル式の鉛筆削りでは削れなくなると,携帯用の鉛筆削りを使うようになり,それも使えなくなると手削りするようになる。

● すると,Hi-uni パワーを実感することになるんですね。Hi-uni の芯が折れにくいことがわかる。
 芯は硬いのにタッチが軟らかい。おぉぉっと思うわけです。芯の減りも少ないわけで,やっぱ,Hi-uni,ダテじゃねーなぁ,と思うんですよ。
 が,そこに到るまでは,さほどに差を感じることはない。

● ただし,その機序は素人にはわからない。黒鉛を増やすと芯は軟らかくなるんでしょ。
 Hi-uni の黒鉛含有量の多さは匂いを嗅いでみればわかる。なのに硬い。

● 上の2本の鉛筆の芯は,おそらく,オリエンタル産業のものだと思う。芯の製造・開発に特化したオリエンタル産業の技術は三菱やトンボのそれをすでに凌駕している,と思ってたんですけどね。
 ちょっとお待ちなせぇ,そーじゃねーんですよ,ってことか。

● オリエンタル産業の最上品は BLACKWING に使われている芯だと思うのだが,Hi-uni や MONO100 の芯と比べて,さてどうですかね。
 高品位になるとどれも似てくるから,同じように感じてしまうんだけどね。

● ちなみに,BLACKWING と北星クラフツマンの芯は,まったく同じか非常に近いもの。
 なので,BLACKWING の幻惑商法にいちいち踊っていないで,黙ってクラフツマン使っとけ,と憎まれ口をききたくなる。BLACKWING の消しゴムなんてどうせ使わんでしょ。

2025年4月28日月曜日

2025.04.28 クツワ補助軸礼賛

上がたんぽぽ,下がクツワ
● 丸軸の鉛筆をホールドするのは,補助軸にとっては難事のようだ。締めが決まらない感じ。
 すでに書いていることで,繰り返しになってしまうんだけれども,問題なく保持するのは,まずミミックとクツワ。たんぽぽ補助軸もまずまず行ける。ポイントと伊東屋は少しガタつく。

● 刮目すべきはクツワ。この安価で素っ気ない補助軸の実力は端倪すべからざるものだ。
 クツワのノック式タイプも同様に問題なし。文具店の学童用品の売場にあるクツワ補助軸が,実用性に関しては最も信頼できる。鉛筆との一体感を保持するのに,クツワ補助軸に勝るものはない。ミミックもクツワに及ばない。
 現場からは以上です。

● 以上なんだけれども,以下に蛇足を加える。
 実用性において最も信頼できるのであれば,おまえはクツワの補助軸しか使っていないのかと問われれば,いいえ,そうではありません,と答えるしかない。
 ポイントもたんぽぽもその他のものも,適当に使っている。

● クツワ補助軸はアルミ製。対して,ポイントや伊東屋,たんぽぽは真鍮製だ。特に,ポイントは真鍮を無垢で使っているので,真鍮特有の質感がある。
 クツワもポイントも道具に徹していて,素っ気ないのは同じなのだが,アルミより真鍮の方が味が出る。

● だからこそ,たとえばトラベラーズファクトリーは,鉛筆やボールペン,消しゴムケース,定規,筆箱を真鍮製にして,ブラス◯◯と銘打ったトラベラーズノートの周辺機器(?)を出している。真鍮はトラベラーズノートの心の友であるかのごとくだ。
 真鍮製にすると一定数は捌けるという目算もあるんだろうか。

● 真鍮は経年変化を楽しめるということの他に,たとえば補助軸であれば,鉛筆の色を選ばないというのも魅力だ。
 ユニ色であれ,オリーブグリーンであれ,赤であれ,黄色であれ,真鍮無垢の補助軸だとしっくり来てしまう。

● 素材が真鍮でることの面白味というのはあるようだ。ので,若干はホールド力に問題があっても,ポイント補助軸を使いたくなることがしばしばある。
 これをアルミで出せるだろうか。そもそもアルミ無垢なんてあるんだろうか。たいていは塗装が施されている。

● クツワ補助軸を使っていると,真鍮よりアルミの方が補助軸としての強度を出せる,したがって実用性をより高いレベルで担保できるのかと思えるのだが,アルミだと面白さに欠けるということね。
 ただし,面白さと実用性とどちらが大切かとなれば,それは実用性に決まっている。ここぞというときにはクツワを選ぶし,補助軸はどらかひとつしか使ってはいけないとなれば,迷うことなくクツワを選ぶ。

● この補助軸はクツワの自社生産によるものではないだろう。どこぞの小さな町工場に委託しているのだと思う。その町工場では,クツワだけではなく数社の商品を手がけているはずだ。
 正真正銘の生産者を知りたい。その Web サイトを確認すると,社長が顔出しをしてたりして,なるほどこういう人が作っているのか,と親近感を抱くことになるだろう。これは大事に使わなくちゃな,と補助軸に対する愛おしさが増すような気がする。

2025.04.28 A6 Campus ノートについて

● 2月から,測量野帳をいったん置いて,A6 Campus ノートを使っている。途中,ひと月半のブランクはあったが,今日から4冊目に入る。
 学校というものに通学していた頃より,今の方がノートの消費量は多い。2013年からの習慣。

● 小さいノートが好きだ。単に文字列(文章)を書いていくだけで,手を動かしながら発想を広げていくなんていうクリエイティブとは無縁なので,大きなノートは要らないのだ。
 外に持ち出すこともあるので,小さいノートの方が何かと便利だ。

● 鉛筆を使って両面使用なので,下敷きが必須。下敷きにはA6の紙片を使用。市販の下敷きを買ったり,クリアファイルを切り取って使ってみたりしたが,紙片が下敷きとしてベストという結論。
 こういうとき,定型サイズは便利だ。A6メモパッドはどこにでもあるから,下敷きはどこにいても手に入る。

● ただ,最近ではホテル備え付けのメモパッドも,定型を避けて独自のサイズにするところが増えつつあるとは感じる。はなはだ,よろしくない。
 が,A6定型のところも現在だ。この点で,困ったことはない。

● 外で立ったまま書く必要に迫られたことはない。出先であっても,座ってテーブルか机のあるところでしか書かない。
 そうであっても,ノートの表紙は厚くて硬い方が断然書きやすい。

● Campus ノートの弱点を強いて言えば,ここのところだ。デフォルトでも不都合はないのだが,表紙が硬いとなおいい。
 しかし,これはコクヨが出している SYSTEMIC を装着することで,問題は完全に解決する。A6サイズの SYSTEMIC は販売終了になって久しいのが残念だけれども,終了前に1冊手に入れておいたのはラッキーだった。そうそう壊れるものではないから,この1冊が寿命が尽きるまで保ってくれるだろう。

● 文具店でこれだけしか買わないんじゃ申しわけないなというときに,抱き合わせにするのに恰好なのが Campus ノートだ。必ず使うだろうから,安んじて抱き合わせることができる。
 そんなこんなで,レギュラーの Campus ノートがあと20冊ある。測量野帳が数百冊残っているので,これ以上増やすことはないと思うけれども,できれば今年中に使い切れれば。
 以後,Campus ノートを買うときは,ダイソーかセリアで買うと思いますけどね。

2025年4月26日土曜日

2035.04.26 “手書き” とネットでゆるゆると老後を生きている

● Hi-uni の世界にとりあえず遊んで,再び,リアルの女児が使いかけにしたBの鉛筆に戻った。
 この果肉(?)の黒い鉛筆はかなりデキがいい。Hi-uni と比べてもそんなに遜色はない。そりゃ,Hi-uni の方がいいんですけどね。

● どこの誰かは知らねども,彼女はいい鉛筆を使っていた。こういう鉛筆で勉強できる今どきの小学生が羨ましい。
 メーカーもわからないけれども(三菱やトンボではないと思う。芯がオリエンタル産業っぽいと思われるからだ),国産であることは間違いない。値段もけっこうすると思う。
 とにかく,書きやすい鉛筆だ。これを使っていた女児はお金持ちの家にうまれたのかなと,貧乏育ちのぼくは思ってしまう。

● ミミックのコーラルに装着して使っている。コーラルがこれほどピッタリ来る鉛筆はなかなかないと思いますよ。
 しばらくは,コーラルを楽しむこともできるというものですわ。

● ひと月半ほどのブランクかあったせいか,復帰後はわりとたくさん書いている。もちろん,どうでもいいような日記的なことですよ。大したことは書いちゃいません。
 でも,スイスイと筆(鉛筆)が進む。いや,ホントに安上がりの時間潰しになるわけですよ。お金はあるに越したことはないけれども,たくさんは要らないなぁと思いますですよ。

● ノートも鉛筆も一生分以上の在庫があるので,補充する必要もない。洋服だって,流行だの何だの難しいことを言わなければ,これ以上買う必要はないかもしれない。
 とちら様も同じでしょ。モノが溢れかえっているんじゃありませんか。本やCDも死ぬまでにとても読みきれない(聴ききれない)ほどの量を抱えているんじゃありませんか。

● おまけにインターネットがある。読む,観る,聴くといった受け身のエンタメは,ネット上に無限にある。
 5,900円の年会費を払って,Amazon のプライム会員になっていれば,その恩恵は計り知れない。いい時代に老後を迎えることができたなぁと思うんですよ。
 ネットを味方に付けているか否かで,老後の彩りはずいぶんと違って来るでしょう。このインフラは活用すべきですよね。

● と言っても,これから高齢者になる方々はネットを自家薬籠中のものにしているでしょうけどね。バンバン使いこなしてるでしょ。
 ぼくもネットを敵に回さなくてよかったなと思いますわ。昔の年寄りと大きく違うところは,ネットがあるかどうかですもんね。

● そこに加えて,“手書き” があるんだから,老後の不安なんてほぼほぼ感じないです。病気になるときにはなる,惚けるときには惚ける,死ぬときには死ぬ。それはヒトである以上,仕方がない。
 あと少し,ネットと “手書き” でゆるゆると生きてみますわ。

● というわけでね,ノートと鉛筆は座右のふた品ですね。このふた品は高いものでも知れている。お金はかからない。
 ぼくは安いもので充分と思っているので,いっそうお金はかからない。お国からいただく年金でどうにかやれている。

2025年4月25日金曜日

2025.04.25 コクヨの品川キャンパス

● もうね,何も買わないつもりですからね。近くのホテルに泊まっていても,ここに行くことはないだろうなと思ってました。
 が,結局,来てしまいましたよ。何度目になるだろう。

● 品川キャンパス仕様の測量野帳や鉛筆シャープは同じものをいくつも持っている。いくら何でもこれ以上は要らない。下手すると,限界効用はマイナスになる。
 原宿(正確には,渋谷区千駄ヶ谷)の「THINK OF THINGS」のコーナーもある。測量野帳が2種。これも持ってますよ。

● ここの特徴は2つ。コクヨのプロダクツのすべてを見れること。児童・生徒・学生がいないこと。
 ゆっくりとコクヨ製品の品選びができるでしょう。販売店舗たいうよりショールームのようなものだから,陳列の妙を味わうのもいいでしょう。

● ファインライターやローラーボールはあるが,ブラスペンはなかった。ブラスペン,もう販売終了になってるんですかね。SAUNA BU はしぶとく残っているようだ。
 いや,ブラスペンはAmazonでは販売されているし,「入荷予定あり」にもなっている。

● リアル店舗でこのブラスペンを見かけたことは一度もない。実物があるとすれば,この品川キャンパスくらいだろうと思ってたんですけどね。
 ので,まだ実物を見たことがない。本体はポイント補助軸そのものだから,見なくてもわかるっちゃわけるんだけどさ。

● キャップだけ欲しいんですよね。キャップの金型はコクヨが提供していて,販売終了の暁には金型も撤去されるんでしょうねぇ。
 キャップだけ(あるいは,キャップ付きのポイント補助軸が)販売される可能性はないんでしょうなぁ。
 ま,買いませんよ。ミミックがありますんでね。キャップ付きの補助軸はミミックでいいでしょ。

● 「しゅくだいやる気ペン」が成功したのか,「大人のやる気ペン」というのも出ている。おそらく,名前を変えただけで,同じものではないかと思う。資格試験の勉強をしている大人を狙ったらしいんだけどね。
 これを使うのはどんな大人なんだろうな。大学を卒業したて,社会人になりたての若者たちというイメージしか湧いてこないんだけどね。

2025.04.25 高輪台から中延までの極小旅行

● 昨日から高輪のホテルに泊まっている。今日は都営浅草線の高輪台駅から3駅ほど乗って中延まで行ってみた。
 北関東の田んぼの村に住んでいると,鉄道はJRしか走っていないので,東京でもJRでやり繰りしようとするようになる。それでは効率が悪いことはわかっているが,惰性の影響は甚大だ。

● そうこうするうちに,メトロを使うことを覚える。すでに東京メトロは全区間乗ったし,路線図もほぼ頭に入っている。
 どこへ行くには何線に乗ればいいというのも,ほぼほぼ了解している。以前よりは,効率的にかつきめ細かく都内を周遊できるようになったと思う。

● が,都営地下鉄にはなじみがない。大江戸線には何度か乗ったし,三田線の区間にも乗ってはいるのだけれども,路線図も路線名も自分の頭の外にある。
 都営地下鉄は,何と言うか,地味というか暗ったいイメージがあってね。積極的になじもうとはしてこなかった。

● 宿泊中のホテルの最寄駅はJR品川駅だが,品川駅からの距離と都営浅草線の高輪台駅からの距離は,さほどに違わない。
 が,北関東から出向く場合は必ずJRになるわけだから,品川駅からホテルまでの風景にはすっかりなじんでいるのに対して,逆側の高輪台駅の方はまるで未知のままだ。

● かくてはならじ。たまには逆側にも行ってみようではないか。
 とは,あまり思っていない。品川駅の方が賑やかだ。誘蛾灯に惹きつけられる蛾でいいではないか,と思っている。

● 今日,浅草線で中延に行ってみようと思ったのは,具体的に用事があったからなんですよ。コーナン品川旗の台店に行ってみようと思ったわけです。
 コーナンというのは,主に中部・北陸に展開するホームセンターなんですけどね。

● 北星鉛筆がOEMで提供している黄色い消しゴム付き鉛筆がコーナンで販売されていた,という情報を𝕏で見かけたんですよ。
 中部・北陸を主戦場にしているコーナンも都内にいくつかの店舗がある。品川にも2つあって,そのひとつが品川旗の台店。
 やった,やっと手に入るぞ。まずは行ってみようというわけなんでした。

● 公共交通機関で行くと,どうやっても駅から少々歩くことになる。運賃が一番安いので行こうと思って,都営浅草線にしたんでした。
 Google Map のお世話になりながら,西中延の面白くもない住宅街を20分ほども歩いたろうか。着きましたよ,コーナン。近くに昭和医科大学と附属病院がある。

● ところが。品川旗の台店にはなかったんですよ。何ということ。無駄足になってしまった。
 いくら竚んでいても,ないものが空中から現れてくるわけじゃないからね。悄然として立ち去るしかありませんでした。
 ちなみに,A6 Campus ノートが3冊組で470円で売られていた。そんなに安いわけでもない。

● 途中にある “くすのき公園” でひと休みした。こうなると,駅までがいっそう遠く感じられてね。歩き通す気力が失せてしまいましたよ。
 大井競馬場の近くにもコーナンの店舗があるんだけれども,そちらに転戦するエネルギーはない。もう,いいや。途中に「ココカラファイン」があったので,覗いてみたんだけども,ありませんでした。

● でも,復りは街並みを眺める余裕はできる。往きとは別の道を歩いてみようとも思える。
 アーケード商店街があるのを見つけたので(中延スキップロードというっぽい),“どこへでも行くドスコイ” さんになったつもりで歩いてみた。平日なのに賑わっている。さすが東京。
 ここにも大きめのドラッグストアがあったので覗いてみたんだけど,文具じたいがなかった。

● 街の文具屋然とした文具店もあった。けど,こういうところは入りにくくないですか。何も買わないで出るのが憚られるような気がしてね。考え過ぎですかね。
 北星の黄色い消しゴム付き鉛筆がないことはハッキリしているので,黙って通り過ぎましたよ。

● 浅草線で高輪台に着くと,中延の空気とは一変する。垢抜けた街になる。さすがは港区と言いますかね。よそから人が働きに来るところなんだな,と思わせますわ。
 ずいぶん歩いた感じがするんだけど,スマホの万歩計アプリを見ると1万歩には届いていなかった。

2025年4月24日木曜日

2025.04.24 手書きに完全復帰

● 宇都宮駅ビル2階の休憩コーナーというかワークコーナーというか。最近,こういうのが増えてますな。勉強や仕事に忙しい人は助かるでしょうな。無料だから。
 今日は平日の午前中で空いてたけど,わりといつも満杯になってる感じね。自ずと,長居はしないことが暗黙のルールになっているんでしょうかね。

● 皆さん,パソコンを開いて仕事か勉強をされている。充電もできる。
 けど,毎日が日曜日のぼくは,時間に追われることもなし。A6 Campus ノートと鉛筆で自分の世界へ。 

● いいものですよ。皆さんも早く定年退職してくださいよ。
 自分以外の誰かに自分の予定を決められることがないんですよ。天国ですよ。

● 外出用の筆箱には北星9500を3本入れてる。外出先でのノート書き用。
 あと,薄いマークシート用の消しゴムとか,携帯前提の小さいハサミと修正テープ。手帳にも対応しなくちゃいけないから,Hi-Tec C COLETO も入れている。芯は黒,青,赤,緑の0.3㎜。修正テープもそっち用。
 鉛筆削りも入っている。これも必須だからね。一応,受忍限度内の環境を出先でも作れるようになった。

● それで,こういうところでもノートを広げるようになった。ひと月半のブランクを乗り越えて(?),完全なる復帰を果たしたと言えますかね。
 まずまず良かったですよ。老後の手すさびを保持できたということですからね。

● いやね,ノートと鉛筆があれば,毎日が日曜日でも退屈知らずでいられますから。ホントですよ。極めて安価な出費で,退屈とは無縁になるんですよ。
 小学校で字を習っておいて良かったなぁと,しみじみ思ってるんですよ。

2028.04.24 Hi-uni のBを称揚する

● メルカリとは縁を切ったのだけど,最後に買ったのがこれ。Hi-uni のBの使いかけ。30本ほど。使いかけのB,第3弾を使い終えて,2Bに移る予定だったのだが。
 これはさすがに女児ではなく,社会人が使いかけにしたもの。

● Hi-uni のBだけをこれだけ使うとは,彼の年齢や職業,ライフスタイルを知りたくなる。
 ただ,彼は鉛筆派というわけでもないようで,ボールペンやシャープペン,iPadなど広くお使いのようだ。

● 三菱のHBはぼくには少し硬くて,Hi-uni といえどもHBには違和感を覚えてしまうのだが,Bであればかなり自分に引き寄せることができるだろう。三菱なら2Bが,目下のところは,自分的ベストだけれど。
 ともかく,国内最高峰の鉛筆をドサッと使えるわけだから,楽しみではある。

● 写真の赤いのは,ぷんぷく堂の半分鉛筆。ハーフサイズなので,これより短いのは出品者様が半分以上使っているということ。

● 一番短いのを使ってみることにした。で,その一番短いのを使い切りました。使い切ったといっても,元々の長さがこんなものだから,まぁまぁまぁと言ったところね。
 けれども,これだけでも相当な文字量を書けるわけね。鉛筆ってのは,こちらの方言で言うと(すでに使われなくなっている言葉だが),モソイんですわね。使っても使っても減らない。

● いや,Hi-uni は凄い。今さら,その凄さを実感している。
 筆圧をかけずとも充分な濃さが出る。滑らかに書ける。芯が減らない。
 鉛筆はどれだって,筆圧をかけずに濃く書けるもので,要は好みの濃さを選べばいいだけのことではあるのだが,そうは言っても芯にザラツキがあれば自然に筆圧がかかってしまうこともある。
 軸木も軟らかくて,カッターで削るのが相当に楽。ホントに今さらなのだが,Hi-uni の実力に感嘆している。

● もうひとつ。いい鉛筆は芯をキンキンに尖らせないことが意外に重要かもしれないな。紙面にあたる断面が大きくても,なお筆圧を要しないから,余計な労働力を注がなくてもすむ。“長時間使っても疲れない” に通じる。
 であるなら,筆線が多少太い方が表情が残る。ぼくの字はかなり小さいので,表情もヘッタクレもあったものではないのだが。

● ともかく。また,リアルの女児が使いかけにした鉛筆に戻ります。それらを使ってから,Hi-uni の贅沢の海で泳ぐことにしまッス。

● ところで。Hi-un の頭のゴールドラインは,塗装ではなく金属のリングを嵌め込んでいるわけだが(トンボの MONO100 も同じ),こんな手間のかかることをなぜやってるのかね。高級感の演出?
 逆側から削ると,鉛筆削りを傷めてしまうよね。まさか,それをさせないためではないんだろう。鉛筆をどちらから削るかはユーザーの専権事項で,メーカーが容喙することではないはずだもんな。
 ぼく的には,これは塗装にしてくれた方がありがたいんだけどな。

2025年4月22日火曜日

2025.04.22 BLACKWING を依然として常用してない件

● ぼくは根っから育ちが悪いというか貧乏性なので,BLACKWING を常用することができないでいる。
 北星のクラフツマンでいいんじゃないか。芯質は限りなく似ている。おそらくだけど,同じものじゃないか。

● 消しゴムが使いやすい形だと言っても,鉛筆に付いている消しゴムを使うのは間に合わせでしかない。消しゴムは鉛筆とは別に持てばいいではないか。
 専用消しゴムの方が使いやすいのは,ほぼほぼ間違いない。使いやすいのを使うのがいい。

● BLACKWING は市販の補助軸が使えないという理由で選択肢に入らないのだが。鉛筆は補助軸が使える短さになって一人前だ。BLACKWING は一人前になることがない。
 あの独特の Extender は,工夫は認めるけれども,補助軸ではない。ちなみに,あれは日本でしか売れてないんじゃないか。そうでもないのか。

● というのは BLACKWING ユーザーには大きなお世話ですな。自分のお金と時間を何に使うかは,100パーセント各人の自由というのは絶対の前提だもんね。
 しかしながら。先代の BLACKWING をたとえばバーンスタインも使っていたというのを購入の動機にすることに対しては,ちょっとクサしたくなるんだよねぇ。モレスキンもそうなんだけど,メーカーの幼稚なマーケティングに何で乗ってしまうのよ,と言いたくなるわけですよ。
 アンタはバーンスタインじゃないよね,BLACKWING を使ったからといって,アンタがバーンスタインになれるわけじゃないよ,落書き程度のことしか書けないのは同じだよ,とチャカしたくなるわけですよ。

● 大きなお世話なんだけどね。嫌な性格ですよ。
 世界はバカで充ちているんですよ。それだけのことですよ。自分もその中のひとりに過ぎないんですよ。


(追記 2025.04.24)

● YARN の “木の補助軸 Air” という,BLACKWING にも使える補助軸があるにはある。
 が,ギリギリまでは使えない。ここから先は補助軸なしではキツイなという短さになるまでしか使えないっぽい。

2025年4月20日日曜日

2025.04.20 Bun2 2025-4月号

● 宇都宮東武百貨店5Fの東武ブックセンターと文具売場が化粧直し。ブックセンターの看板を下ろして,落合書店の名前を前面に押し出し,文具売場のレジを廃して書籍売場に統合。
 「Bun2」の取扱いは継続。高級ペンのウィンドウケース(レジの隣)の上に置いてある。

● その Bun2,今回の特集は「文房具で心躍る楽しい生活を!」。
 心躍る楽しい生活とは「推し活」のことだった。各社が出している推し活グッズの紹介。
 LIHIT LAB.「myfa」
 レイメイ藤井「Kept」
 プラス「ito/oshi」
 ナカバヤシ「my Pick」
 ライオン事務器「fandes」

● 推し活かぁ。世の中はどんどん,自分がついて行けない方向に向かっているなぁ。
 これらの推し活グッズを推し活ではない用途に使っている人も,あまたいると思うが。そうした用途を発見できる人は尊敬に値するよ。
 が,推し活グッズを使って推し活してますって,どういうことよ。いいんだけどね。いいんだけどもさ。

● 第14回OKB48総選挙の結果発表。ジェットストリーム スタンダードが今回も1位。
 永世1位ですな。他社はもちろん,自社(三菱鉛筆)の他製品もジェットストリームの牙城は崩せない。ぼくも何本も持ってますよ。

2025年4月18日金曜日

2025.04.18 1ヶ月以上,手書きから遠ざかっている

● 3月7日に想定外の出来事があり,その処理がストレスで,手書きから離れてしまっていた。本当はそういうときこそ,書くことによってストレスを整理すべきなんですけどね。“書く” の現実的効用が最も発揮されるシチュエーションですよね。
 けど,それができる人はそんなに多くはないような気もするな。どうなんどうなんでしょうねぇ。

● ともあれ。40日が経過して,だいぶ落ち着いて来た。のだが,元に戻れなくなっている。
 年寄りは1ヶ月も寝たきりでいると歩けなくなってしまうとは,よく聞くことなのだが,脳細胞も同じらしい。“書く” ができなくなってしまったようだ。

● 筆記具や文具への関心もほぼ消失。どうでもいいものになった。𝕏 の文具界隈民のポストを見る回数も激減した。どうでもいいからね。
 バッタリとノートを開かなくなり,鉛筆を持たなくなった。日がな一日,何か書いて日々をうっちゃる老後だったのになぁ。

● こうやってブログを書くことはあるのだが(この程度の長さの文章はスマホで書くようになった。パソコンはほんとに使わなくなったな),スマホでフリック入力するのと手書きはまったくの別物でね。
 フリック入力って,記憶に留まる度合いが少ないというか,書いたという記憶じたいが残らない感じね。

● テコ入れに新しいミミックを買ってみるかと思ったりもする。「アクソウ」というのが出たじゃないですか。期間限定で予約受付をしている。
 けど,さほど惹かれないかなぁ。買うなら「メッセンジャー」か。でも,ミミックはもういいような気もするしな。

● さてさて,どうなってしまうのか。ジタバタしないで流れに任せるつもりだけどね。ジタバタしていいことなんか何にもないから。長く人間をやってきて,その程度のことはわかるようになった。
 そもそも,ストレス耐性が低すぎるのが問題なんだけどね。今さら治せないしね。

2025年4月17日木曜日

2025.04.17 国産の鉛筆削り刃が消える?

● 国内で唯一,機械式鉛筆削りの刃を生産していたカニエが,ついに廃業に追い込まれた。国産の刃が消失するということだから,さてこれからどうなってしまうのか。国産の鉛筆削りはなくなってしまうのか。𝕏 の文具界隈民の間で話題になっている。
 結論は,今までと変わらない。国内メーカーの鉛筆削りのほとんどは国産の刃を搭載していない。中華製の刃を使っている。だからこそ,カニエの刃の需要がなく,カニエが廃業に至ったわけだ。

● そうなると,鉄道の廃線が決まった後と同じように,中華製の刃の鉛筆削りしか使ったことのない有象無象がカニエを惜しむフリを始めることになる。乗ったことのない輩が廃線を惜しんで最後の運行車両に蝟集するのと同じ。
 本当にそう思うなら普段から乗ってろよ,ということだ。遠くに住んでるから乗ることはできないんだよ,ということなら,惜しむフリをする資格もないじゃないか,と鼻白むしかないわけよね。

● 実際のところは,中華製の刃であっても,刃がダメになったので鉛筆削りが使えなくなったなんてことはほぼほぼないんじゃないか,と思う。電動であれハンドル式であれ。
 樹脂製筐体が破損して使えなくなることの方が多いんじゃないかね。

● 筐体が樹脂なのにカニエの刃を採用するのは,ダンボールの家に北欧製の家具を置くようなものだ(とまで言うと,かなり言い過ぎか)。バランスが悪すぎる。中華製の方が収まりがいい。
 実際,カニエの国産刃を採用している鉛筆削りは,カール事務器の「エンゼル5」くらいのものだ。「エンゼル5」は筐体もハンドルも金属製で,衝撃にも強く,耐用年数も長い。カニエ刃を採用するに相応しい。

● 問題は「エンゼル5」がそんなに売れていないことだ。その理由を長々と語っても仕方がないが,「エンゼル5」が大人仕様であることだろう。
 「エンゼル5」で削ると鉛筆に歯型が付くが,それも “女子供” は嫌うかもしれない。“大人の男” 仕様なのだな。
 しかしながら,“大人の男” は鉛筆を使わない。使う人もいるが,メーカーからすればゴミ程度のものだろう。

● 鉛筆削りのメインユーザーは小中学生。彼らの多くも10年程度しか鉛筆を使わない。鉛筆削りは10年保てば一生モノだ。10年でいいなら,中華製だからといって性能に問題はない。
 無印良品の千円のやつ1台で足りちゃうんだな。中華製の刃であっても,たいていの機械式鉛筆削りは一生モノたりうる。

● 鉛筆削りは鉛筆の補助具だから,シッカリした鉛筆削りを使ってもらうには,鉛筆の需要を増やすのが一番だ。しかし,その処方箋を書くことは誰にもできない。
 “鉛筆の需要を増やす=シャープペンやボールペンの需要を削る” でもあるからだ。

● 国民総筆記量(GNW?:Gloss National amount of Writing)は増えないだろう。手書きでの筆記量は増えないはずだ。パソコンやスマホで書くのを含めれば,だいぶ増えていると思うが。
 筆記具間でのゼロサムゲームになる。とすれば,三菱やトンボが鉛筆の需要創造に本気になることはない。利幅の少ない商品のために利幅の大きい商品を犠牲にすることになるわけだから。

● 文字どおりの “一生モノ” など求められていない,というのが見えない実態でもあろうと思う。
 将来の自分は現在の自分の延長線上にはいないかもしれないと,誰もが薄々と思っている。身長や体重だけでなく,ライフスタイルも変化して行く。“一生モノ” はその変化の足を引っぱる。
 鉛筆削りなど些々やかなものだが,“一生モノ” である必要はないと考える人が多いのではあるまいか。

● ともあれ。カニエの歯車・刃はカール事務器が引継ぐことになったようだ。技術は継承される。
 元々,ニッチな製品だ。𝕏 の文具界隈民の間でこそ話題になっているが,気にもかけない人が大半だろう。であればこそ,ニッチ界では安堵の声に満ちている。