2024年8月31日土曜日

2024.08.31 ぺんてるのP200,良さげ

● Ecute品川の Smith で DELFONICS コラボのぺんてるP200を見てるんですがね。買うとすれば,0.9㎜か0.7㎜。
 0.9のオレンジの軸色がいいですな。芯径によって軸色が違う。0.5にはすべての軸色が揃ってるようなんですが。

● 勝手に芯がクルクル回ったり,折れない工夫をしたり,そういうお節介は無用。
 単純に書きやすさに徹しているっぽいところが潔いッス。

● 買いませんがね。鉛筆党に入党しちゃったしね。
 使いもしないものをこれ以上溜め込んでどうする? と自分を叱責する神の声も聞こえてくるし。

● シャープペンなら0.9㎜と,だいぶ昔に刷り込まれた。なぜ0.9㎜かといえば,まず芯が折れにくい。
 その頃は,オレンズやデルガードなんてのはなかったわけですよ。芯じたい,今より脆かったかもしれない。

● 書き味も0.9㎜がベストだ,と。0.5㎜よりタッチが軟らかい。鉛筆に近くなる。
 0.5㎜だとやや硬い。その硬さが筆圧を要求してくる。それが芯折れにつながる。
 今はそんなことはないんでしょうけどね。オレンズやデルガードの機構がなくても,なかなか折れない芯になってるんでしょう。

● が,若い頃に0.9㎜がいいぞと言われ,素直な質だからそれを信じた。代表的な製品も教えてもらった。
 プラチナの PRESS MAN だ。PRESS MAN という名前にしているくらいだから,新聞記者が取材に使うのにちょうどいい,速記にも使われている,と。
 メーカーのマーケティング文章をそのままなぞったような言い方だったが,文具店に行って PRESS MAN を2本買った。

● 200円と安かったから,なるほど,これは気安く使えるな,と思ったのだが,結局のところ,使うことのないまま今に至る。
 軸が細すぎた。鉛筆より細い。気にならない人もいると思うが,ぼくはダメだった。

● P209 は PRESS MAN より太さがある。その差はわずかだけれども,そのわずかが大きい。
 使ってもいないのに,そのわずかが大きいなどと断言してはいかんのだが。

2024年8月28日水曜日

2024.08.28 トンボの2558,いいじゃないですかぁ 2

● トンボ2558のBを使ったら,ビビビッと来た。自分にとっての決定版はこれか。
 書き味だけを取り出せば,これ以上のものは複数ある。Hi-uni や MONO100 は当然として,北星のクラフツマンなど。

● いずれも2558より高価格帯の鉛筆だが,鉛筆というのはよほど大量に使う人でもない限り,価格は問題にする必要がない。高い鉛筆も安いからだ。
 相当に使っても鉛筆は1ヶ月はもつ。1ダースあれば1年分だ。2558は77円だから1日あたり2.6円。Hi-uni は165円だから1日あたり5.5円。この違いは違いのうちに入りますか。

● 2558には自身より高額な,けれども同じ土俵で勝負しなけれはならないライバルたちがいて,その何人かには書き味では負けている。
 ただし,これも鉛筆の特徴だと思うのだが,勝ち負けはあってもその差は僅かだ。微差だ。
 百円ショップで4本110円で売られている鉛筆と Hi-uni には,もちろん差がある。同じはずがない。しかし,大きくは違わない。

● ぼくが子供だった頃には,もっと価格相応の差があったと思う。全体的に底上げされてきたのだろう。
 中華製の安い鉛筆でも,半世紀前の国産普及品よりはずっと良くなっている。まぁ,当たり前と言えば当たり前のことか。

● ということなので,2558にビビビッと来たについては,書き味以外の要素がある。ではそれは何なのかというと,よくわからない。なぜ彼女に惹かれたのかわからないのと一緒ですかね。
 ひとつは,明るい黄色。昔のアメリカ文具の色ですか。今でも褪せない訴求力がある。目立つ黄色の魅力。
 フォルムの美しさ。消しゴム付き鉛筆ならではの機能美とでも言えばいいんですかねぇ。持ってみたくなる形ではあると思いますね。

● このくらいしか思いつかないんですよね。でも,この程度でビビビッと来るかね。来るのかな。
 他に何かあるのかもしれないし,ないのかもしれない。よくわからない。けど,ビビビッと来たよ,たいうことね。

● 2558はH,HB,Bの3硬度しかない。2Bがあればと思うんだが。
 昔はあったに違いないと思って,メルカリをチェックしてみたんだけども,出てませんね。最初からなかったんですかね。

● その代わり,こんなのが出てましたよ。HBとB,合わせて8ダースで1,600円。安っ。
 でも,これを使い切るのに10年かかる。ずっと2558が自分にとっての決定版であり続けるかどうかもわからない。

● さらに,HBは3ダースほど持っている。さて,どうしますか。ポチりますか,やめときますか。
 1,600円なら買っちゃえってなりそうなんだけどね。数えたことはないけれども,千本くらいすでに手元にあるんでね。1本1ヶ月で計算すると,1,000月=83年≒ぼくの残寿命の4倍。これ以上増やしても仕方がないでしょ。ポチらない方向で。


(追記 2024.09.08)

● ずぅぅと堪えてたんだけども,売れないで残ってるんですよ。結局,ポチることになりました。
 Bの3ダースだけ残して,HBの5ダースは誰かにもらってもらいますわ。

2024年8月26日月曜日

2024.08.26 男物を使ってる女の人はたいてい素敵

● ミミックのテンピョウとショート(エボナイト)。男性的な面構え。
 こういうものは,むしろ女性に使って欲しい。こんなの使ってる女性を見たら,速攻で惚れてまうやろ。できれば,ショートヘアで凛とした顔立ちの人であって欲しい。生意気そうだとなおいい。

● あるいは,成熟した面構え。酸いも甘いも噛み分けて,清濁併せ呑んできた,っていう。
 こういうものこそ,若い人に使って欲しい。おまえには10年早いとか言う人がいても,そんなハカに点々なヤツの言うことは無視して,普段使いして欲しい。

● いわゆる予定調和を外した方が,とりあえず面白くなる。外せばいいというものではないんだろうけど,予定調和に乗っかっていたんじゃしょうがないもんねぇ。
 微小なりといえども,ブレイクスルーは予定調和を破ることから始まりますよ。

● 予定調和というのは,エチケットという形で存在していたり,常識という形でそこにある。
 破るのは簡単だが,破ったままじゃ困るんだよ,とは普通に言われることだ。仰るとおりだ。別の形を作るか,予め用意しておかなければならない。

● だから,大破壊はなかなか以上に難しい。そもそも,大破壊なんてやろうとしてもできるものじゃない。
 せめて,つまらぬ常識に絡め取られて一生を終えることこそを怖れましょうよ。基本姿勢は “予定調和を外す” でいいと思う。

2024.08.26 トンボの2558,いいじゃないですかぁ

● トンボ2558のB,いいじゃないですかぁ。書き味滑らかなのに加えて,消しゴムが秀逸。
 BLACKWING の消しゴムよりいいような気がした。消しクズをまとめてくれる。この消しゴムだったら,単体の消しゴムは持たなくていいかも。

● って,今さらの話ですか,そうですか。
 メーカー希望小売価格は77円。MONO-R と同じなのか。8900 と同等かと思ってたんですよ。それでこれは凄いぞ,と。
 価格的には北星9606と同じ。9606はHBしかないので2558のBと比べるのはアレなんだけども,北星のHBは他社に比べるとB寄りなので,ザックリ比べてみようか。
 といっても,結論はありきたりなもので,いい勝負だと思う。書き味の滑らかさは9606が勝るかもしれないが,消しゴムは2558の方がいい。

● この黄色はアメリカ色なんですかね。三菱には9852があるし,コーリンにも710番という黄色の消しゴム付き鉛筆があった。
 この色は日本の風土の中からは出て来にくい気がする。憧れのアメリカの色だった。黄色の消しゴム付き鉛筆は文具界におけるアメリカの象徴だったのだろうと思う。

● 三菱のかきかた鉛筆,Palette。designed for students。どこが for students なのかはイマイチ分明でない気もするのだが,student であることをやめた人が使っても何の問題もない。
 ただし,Palette は 9800 よりザラザラする。筆記音が大きくなる。もちろん,ユニスターベースではない,安い方の Palette のこと。

● でも価格は66円で,9800 の55円より高いんだよな。が,書き味はハッキリと 9800 の方がいい。かきかた鉛筆に限ると,トンボの ippo! の方がいいかもな。
 こっちの感覚がおかしいのか。だとしても,ここは自分の感覚をモノサシにするしかないところだからな。

● ところが,しばらく使っているうちに,ザラザラ感が消えた。どういうことなんだろ。
 芯にムラがあるということか。あのザラザラ感が出てしまう部分はごくわずかで,基本はザラザラなしということなのだろうけどなぁ。いや,ノートの紙質にムラがあったのかもしれない。
 ただ,ザラザラ感が消えたあとでも,9800 の方がいいような気がしたな。

● 消しゴム付き鉛筆を使ってみたついでに,国内最安値の国産消しゴム付き鉛筆も使ってみることにした。
 ダイソーで4本110円で売られているアイボール鉛筆製の鉛筆。HB,B,2Bの3種があるが,今回は当然,Bを使ってみた。

● 鉛筆として問題があるかといえば,まったくない。少し芯の減りが早いような気がするが,そんなのは大した問題ではない。
 充分に滑らかに書けるし,消しゴムの消字機能にも問題はない。子供が勉強に使うのにも,大人が仕事に使うのにも,これで何か困ることがあるかといえば,何もないだろう。

● 2558の77円に対して,こちらは28円。どちらを選んでも良いと思う。
 唯一問題があるとすれば,自分は百均製品を使っているのかというユーザーの気分の沈みだろうか。それは個々のユーザーの問題であって,傍からは何とも申しあげようがない。


(追記 2024.08.29)

● 三菱9852のBも使ってみた。こちらもかなりいい。消しゴムの性能も甲乙つけがたい。
 昔の消しゴム付き鉛筆には忌まわしい記憶しかない。とにかく,鉛筆に付いている消しゴムは使えないものだという。
 今の消しゴム付き鉛筆は格段の進歩を遂げていたんですねぇ。鉛筆としても相当にいいからね。

● ネットを見ていると,トンボ2558を礼賛する人が多い印象。三菱からもそっくりのものが出ているあるが,そちらではなくトンボの2558だぞ,と念を押している人もいる。
 判官びいきなのか。少数派の自負なのか。何でもトンボというトンボファンなのか。

● かつての Windows に対する Macintosh のようなものになぞらえる気味合いもあるんだろうか。三菱が Windows でトンボが Macintosh。
 Windows は体制派で多数派で事務屋。Macintosh は反体制,反中央,クリエイティブで少数派。それを三菱とトンボに類推するような愚か者は,まさかいないよな。

2024.08.26 鉛筆の「正しい」持ち方

● 花田紀凱さんの YouTube チャンネルで鉛筆を取りあげていたので,ちょっと見てみた。
 鉛筆ってまだあったんだ,と言っているが,これはまぁ許すことにしよう。ずいぶん浮世離れしているのか,強調話法なのか知らないけれども,まぁ,どっちでもよろしい。

● 北星鉛筆を取材したときの話で,北星側が伝えたことをそのまま紹介しているようだ。
 その北星を,キタボシではなくホクセイと言ってる時点で,トットと引っ込め,このクソジジイ,と思ったことであったよ。

● 今の子供は筆圧が弱くなったという話が最初に出る。そうであっても正しく鉛筆を持てれば云々という,お決まりのパターン。
 本当なのか。そんなデータがあるのかね。ぼくは昔の子供だけれども,筆圧を測られたことなど一度もなかったがな(測る方法があるのかどうかも知らんが)。今の子供が筆圧が弱くなる理由も思いつかんね。

● このあたりについて,ぼくの意見を言わせてもらうと,昔の子供にもBか2Bを使わせるべきだったんだよ。
 昔はHBが標準だったわけだが,なぜそうだったのか。メーカーがHBを標準硬度にしているんだからと,何も考えずに(何も考えずに,だよ)HBを児童に押しつけてきたのが,当時の教育界の実態だったんじゃないか。

● 大人でも大量に書く人は2Bを使うだろう。手書きで(しかも鉛筆で)原稿を書いているプロの作家には2B使用者が多いんじゃないか。
 毎日数時間も鉛筆を使う小学生にHBを使わせるなんてムチャだったんだよ。HBでは硬すぎるんだよ。持ち方がどうのこうのと言う以前の話だ。

● それを今のジジイどもは自分の経験を是として,それを疑うことを知らない。2Bが標準だなんて,今の子供は情けないくらいに思ってるんじゃないか。
 鉛筆を正しく持てなくなったのも,スマホを使いすぎるからだとか,根拠のないことを思い込みだけで語って恥じることがない。

● だいたい,鉛筆の「正しい」持ち方など誰が決めたのか。ぼくは,鉛筆に「正しい」持ち方などない,自己流に勝る正統なし,と思っている。
 自分が不自然さを感じない持ち方なら,それで良し。「正しい」とされる持ち方に気を取られるより,自己流を洗練させることに意を用いよ,という意見だ。

● かつ,「正しい」とされる持ち方をしていない子供は,昔もいた。今と比べて少なかったとも思わない。それが問題にされることがなかっただけだ。
 人を放っておくことができないお節介な暇人が増えただけではないか。放っておいて差し支えないことは放っておくのが正しい。“小さな親切,大きなお世話” ということがある。

● 小学校で2Bを推奨するようになったのがいつで,それがどういう理由によるのか,ぼくは知らない。ので,まったくの当て推量なのだが,公文の功績(と言っていいだろう)が大きいのではないかと思う。
 公文は小さい子どもたち(未就学児)をよく見ていた。現行鉛筆では合わないと考えて,三角太軸を出した。しかも,最適硬度は6Bとした。
 このあたりから初等教育の現場にも広がって行ったのではないか。

2024年8月25日日曜日

2024.08.25 どうでもいいことをノートに書きつける時間の至福

● 台風様のご訪来をお待ちしながら,測量野帳に鉛筆でどうでもいい雑記を書きつける。これ以上に至福に満ちた時間を,ぼくは持っていませんよ。
 ま,台風は来ない方がいいんだけども,3日後になるんですかね。台風10号サンサンの日本上陸。

● 台風はどうでも,お金がかからず,なかなか飽きが来ないいい趣味を持てたものだと,そこは満足している。意図して持ったものでなはく,偶然というか成り行きで持つことになったものだけどね。
 あと,小学校の「こくご」の授業で字を教えてもらったことね。ともかく,読み書きができるようにしてもらったこと。

● ミミックを使わなくなってしまったのをどうにかするために,ミミックをまとめ買いして喝を入れることにしたのも,今のところは正解。また,使うようになったからね。
 使ってみれば,たしかにいいんですよ。なのに使わなかったのはどういうわけか?

● 美味しいものは最後に取っておくということですかねぇ。あるいは,安物から使いたいと思うほどに貧しく育ってしまったのかもね。
 自分に残された時間の少なさ(齢を取っちまった,ってことね)を考えると,美味しいものから食べるべきだし,高価な方から使っていかないと悔いを残すことになりそうなんだけど。

● ただ,クツワとかポイントなどの安い補助軸も,軽くて使いやすいんですよ。特にクツワは,鉛筆のホールドの確かさ,ホールドするために必要な鉛筆の残部が相当少なくてもOKなんですよ(かなり短くなるまで使える)。
 とりわけ,軽いことですかねぇ。軽さは正義ですよ。たくさん書く場合は特にそうだな。

● ミミックの質感に感応する度合いが普通の人より少ないのかもしれない,と思ったりもします。ブランド品にもあまりピンと来ない方なんですよね。
 “高級” というものにあまり価値を認めない。それ以前に,“高級” がわからない。そういうこともあるかもしれない。

● そのミミック。ナンテンを使う頻度が一番高い。手が延びた先にナンテンがあるというか。赤が好きなんでしょ。
 ペンギンもテンピョウもドロップスもパシフィックもエボナイトもいいんだけども,手が延びるのはナンテン。
 が,これも変わっていくでしょうね。自分の好みというものをあまり信用しないようにしている。意外に簡単に変わるものだと知ってるからね。

2024年8月24日土曜日

2027.08.24 メルカリに出品される哀れ

● メルカリで鉛筆の出物を見てたら,こんなのがあった。

*********
何年経っても 何年待っても
なかなか自分の出番が回ってこない鉛筆達を
しげしげと眺めて居るうちに 不憫になりましてございます

思いっきり活躍出来る場所へお行きなさい と
送り出してやろうと 思った次第でございます
*********

● これ,よくわかるわ。
 しかしだね,メルカリに出して売れたからといって,そこが鉛筆にとって「思いっきり活躍出来る場所」かというと,その可能性は極めて低いと思うぞ。里子に出された鉛筆ってだいたい不幸な道筋を辿ると思うわ。

● 鉛筆のメルカリ価格って安すぎるからさ(安くなきゃ売れないんだけど)。
 安く買った人が存分に活躍させるなんて,まずもってないでしょうよ。大事にはされないよねぇ。

● 鉛筆に「思いっきり活躍出来る場所」を提供できるのは,自分しかいないと思った方がいいよ。
 できぬ算段を何とか算段して,自分で使うしかないんだよね。

2024年8月23日金曜日

2024.08.23 三菱鉛筆一強時代?

● 酒米を磨きに磨いて,その酒米だけで酒を造る。純米大吟醸というのは,メーカーを超える。どれも似たものになる。一点に収斂する。
 鉛筆も上質の黒鉛を微細に砕き,これまた上質の粘土だけを使って作ると,メーカーの持ち味は消える。どの製品も同じようになる。

● そこで。文具店の鉛筆売場に行く。Hi-uni と MONO100 がある。価格はどちらも165円。品質と書き心地も同じ。
 しかし,片や MADE IN JAPAN,片や MADE IN VIETNAM。さて,どちらを買いますか。

● トンボはフラッグシップの MONO100 を含めて,すべての自社製鉛筆の生産拠点をベトナムに移した。
 ベトナム人は勤勉だし,手先も器用だし,向上心も旺盛だ。これらの点で日本人に劣るとは思えない。ハイエンド製品の製造を委ねても,何ら問題はあるまい。

● まして鉛筆だ。7NMの最先端半導体を製造するのとはわけが違う。ベトナムでもタイでもインドネシアでも,最高品質の鉛筆を量産するのは比較的容易であろうと思う。
 しかし,MADE IN JAPAN と MADE IN VIETNAM,どちらを買いますか。

● 鉛筆に関しては三菱一強の方向か。三菱鉛筆は MADE IN JAPAN を前面に押し出した訴求を強めて行くだろう(現に強めている)。
 北星鉛筆以下の国内メーカーにとってはトンボから販路を奪取する機会到来ではないかと見る。

● 価格面においても,トンボは三菱と差を付けられることになるだろう。MONO100 が Hi-uni と同じ価格を維持できるとは考えにくい。
 8900 はひと足早くベトナムに移ったが,以後,ヨドバシの文具売場では 8900 は三菱の 9800 より安く売られるようになった(Amazon では,HBでの比較だが,9800 がダース424円なのに対して,8900 は380円)。同じことが MONO100 においても起こると見るのが順当だ。
 それでも,消費者の多くは MADE IN JAPAN の三菱を選ぶだろう。

2024年8月22日木曜日

2024.08.22 三角太軸鉛筆

● 公文発(と聞く)の三角太軸。写真はダイソーのものだが,三角太軸のメリットはグリップの太さを補う補装具が不要なこと。
 補助軸は長さのほかに太さを補うものとしてぼくには必須の鉛筆補装具だが,これなら鉛筆単独で使っていける。

● 反面,短くなったときに市販の補助軸は使えない。単純に長さを補ってくれればいいのだが,学研ステイフルの 「2軸鉛筆ホルダー」 が使えるんだろうか。

● 鉛筆削りは,手回し式でよければ色々ある。ハンドル式だと,ぼくが使っているのはファーバーカステルの「はじめての鉛筆削り」。
 言うも愚かながら中華製。ステッドラーやコヒノールのジャンボ鉛筆も削れる。

● 「はじめての鉛筆削り」のパッケージにも “子供用の三角鉛筆も削れる!!” とあるわけね。この文言の方が伝えたいことが直截に伝わると考えたのはわかるんだけどね。買うのは親なんだから。
が,三角太軸を子供用と決めつけることはない。大人も使っていいんですよ。

● 今後はこちらがスタンダードになるってことはさすがに考えにくいけれども,三角太軸ってよく練られていると思う。
 三角軸じたいは昔からあったものなので,一から十まで公文のオリジナルというわけではないと思うけど。

2024年8月20日火曜日

2024.08.20 来年の手帳をセットアップ

Smith
● 17日。川崎に来た。アトレのハンズと Smith には来年の手帳が並んでいた。
 これから長く手帳が売場の一等地を占め続けることになる。手帳の売上げは大きいんでしょうな。

● ハンズには高橋や能率のビジネス手帳も並んでいたが,手帳の太宗であるビジネス手帳はコロナ禍で売上げが大きく減ったと聞いた。
 自宅で仕事をするなら,PCを立ち上げっ放しにして,Google Calendar を使えばいい。コロナ禍が去って,売上げは回復したんだろうか。

● ダイソーにも来年のカレンダーと手帳が並んでますね。ぼくも今年からダイソー手帳を使っとります。A5マンスリー。
 ホチキスの針を外して,表紙は捨てる。真ん中を裁断して,パンチで穴を開けて,A5システム手帳のバインダーに綴じるんス。A5サイズのシステム手帳のユーザーざんす。

● ところが。今日(20日)Seriaで分厚い手帳を買っちゃいましたよ。A5でマンスリーもウィークリーもあるんですよ。ウィークリーは6〜24時のバーチカル。
 ただ,これね,バラすのが面倒なんですよ。無線綴じにしといてくれればいいのに,念のために糸でかがっている。

● じつは去年も買ってたんですけどね。うまくバラせなくて,使うのを諦めたんですよ。
 その経験を活かして(?),今年はうまくバラせたんで,来年はこれで行ってみようかと思いますわ。
 ただし,毎日が日曜日の年寄りには,A5ウィークリーだとスカスカになるでしょうな。マンスリーの使い途はないから捨てる。

● 来年はこれを使うとなると,初めてバーチカルを使うことになるんだけど,その日やったことをほぼほぼ時間軸に沿って並べることができるから,パッと見てこの日はこうだったと思い出しやすくなるかもしれない。
 文字で残すんだけども,全体が絵的に残ることになるというか。

● 見開き2ページの “年間計画表” がないのが残念なところ。
 管理する予定なんかないから,手帳は過ぎたことのログを残すために使うんだけども,“年間計画表” はそのためにほぼ必須なんですよね(計画なんかないんだけど)。目次になる。
 どうするかな。Bindexで補充するか自作するか。

● なお,これはサンノート㈱の製品で,MADE IN VIETNAM。
 百均製品も中華製は減少してますかねぇ。中国も人件費が上昇して,世界の工場の役割は担えなくなってきてますか。それどころではない問題を抱えてそうでもあるけど。

2024.08.20 百均版パーフェクトペンシル

● 地元のダイソーで要らんものを買った。ドラえもんの鉛筆キャップ,携帯用の鉛筆削り,削り器付きキャップ。

● 削り器付きキャップを消しゴム付き鉛筆にセットすれば,機能的には “パーフェクトペンシル” ができあがる。ただし,実態はこれのどこがパーフェクトなんだよってことね。
 でも,ファーバーカステルの例のやつよりは,百均版の方が使えると思う。

● 例のやつと来たら,削れない,消せない,だからさ。たとえ洒落でも,あれで “パーフェクト” を名乗っちゃいかんだろ。
 ま,手がつけられないレベルのバカが次々に現れて買っていく。そうして,自分がバカだったことを悟る。いや,ぼくもそうだったから,人様をバカと言っちゃいけないんだが。

● どっちにしても,鉛筆削りと消しゴムは専用器を持ちなさいってこと。こんなことをしてたんじゃ,パーフェクトどころか鉛筆が泣くぞ。
 が,旅行で持ち出す際には,携帯用鉛筆削りの代わりに,こっちのキャップにした方が筆箱への収まりがよくなる。それだけでも買う価値があると言えば言えるかもしれない,とは思った。

2024年8月18日日曜日

2024.08.18 消しゴムは消しゴム単体のものを使うべし

● 今どきの消しゴム付き鉛筆の消しゴムはよく消える。昔のは消しゴムとは呼べないシロモノだった。ほとんど石だったな。
 しかし,消えはするのだけれども,消しくずが粒のまま紙の上に残ってしまう。

● 消しゴムは,メーカーはどこでもいいから,消しゴム単体のものを使うべし。昔も今も変わらぬ鉄則だね。
 ただし,消しゴム単体なら何でもいいというわけではない。

● 鉛筆型のノック式消しゴムも消しゴム付き鉛筆の消しゴムと同じなんだな。
 これだけ断面が小さくなると使える材質がどうのこうのというわけなんですかね。

● つまり,今の消しゴムはプラスチック製だけれども,ゴム製より柔らかいから,鉛筆に付いてる程度の大きさと細さだとすぐに消耗してしまう。あるいは,欠けてしまう。
 ので,固くてすり減りにくい昔ながらの消しゴムを採用している,と。にもかかわらず,ここまで消しやすくしているわけか。

● ともあれ,消しゴムの形があの直方体であるのには,そうでなければならない理由がある。
 その直方体の消しゴムを鉛筆と一緒に筆箱に入れておくのが吉かと存ずる。

2024年8月17日土曜日

2024.08.17 ANGERS とボールぺんてる

● Ecute 上野の ANGERS。商品の配置が変わっておりました。
 が,いかんせん,欲しいものがない。使ってるのが測量野帳と鉛筆だけなんだから,当然っちゃ当然なんだが。

● 店舗によって置いてあるものが微妙に違うのは当然。上野店では測量野帳が姿を消した。丸の内店にはある ぺんてるP209 もなし。シャープペンの主力は,上野店ではステッドラー。
 だけど,ボールぺんてる はあるんですよね。丸の内店にも上野店にも。昔からある。たぶん,欠かしたことはない。

● 正直,そんなには売れてないと思うんですよね。売れたところで,利幅は小さい。
 けれども,ANGERS では ボールぺんてる は自店に欠かせないと思っているかのようだ。ボールぺんてる には ANGERS の魂が籠められているのかと思うほど。ボールぺんてる の何がそうさせているんですかねぇ。

● 鉛筆では,BLACKWING は消えたので,コヒノールが幅を利かせている。あとは,MADE IN USA の消しゴム付き鉛筆。国産鉛筆は以前から置いてない(厳密に言うと,オリエンタル産業の Twelve Black Pencils というのがひとつだけ置いてある。F〜10Bの12硬度セットで3,300円)。
 鉛筆は画材の1つとして扱うところが増えている。文字を書くためのものじゃない,という扱いね。ANGERS も,基本,そういう扱いでしょうね。

● 品切れになっていたポイントの鉛筆補助軸が入荷されていた。これは丸の内店でも同様。
 ぼくもポイント補助軸を使っている。自分が使っているものが ANGERS にあるのは,何がなし嬉しいものだ。
 と言っても,丸の内店で買ったのだから,ANGERS が扱っているのは当然。嬉しいも何もない。

2024年8月15日木曜日

2024.08.15 忘れるために書く

● 宇都宮テラスのワーク(休憩)コーナーで,ここ数日の間にやらかしたチョンボを書き留めてます。忘れないためではなく,サッサと忘れるために。
 大人は忘れるために書くのだ。わかったかね,そこのお坊っちゃん。別にわからんでもいいんだけどさ。

● 児童,生徒,学生と呼ばれていた頃は,憶えるために書いていた。漢字を何度もノートに書く。英単語も書いて憶える。
 もう少し進むと,理解しやすいように構造化(?)して書くことが増える。複雑なものを平面(ノート)に展開して,腑に落ちるようにする。

● けれども,大人になって,しかも40代,50代になると,もはや憶えるべきものは存在しなくなる。存在はするんだけれども,憶えようとしなくなる。
 それよりも,憶えたくもないのに頭に入ってきてしまうことどもが増える。そのほとんど(すべてと言ってしまいたいのだが)はおよそどうでもいいことだ。

● どうでもいいことだから放っておいても忘れるかと言えば,8割は忘れられるかな。つまり,たいていのことは放っておけばいい。自然に忘れる。
 が,問題は残りの2割。これがけっこうしつこい。繰り返し繰り返し,吃水線の上に顔を出す。

● それを忘れるためには書き出してしまうこと。脳の外に吐き出してしまうこと。
 それでどのくらい効果があるのかはわからないが(書かないでいても,時間薬が効いて忘れられたかもしれない。書いた場合と書かなかった場合を両方同時に体験することはできないので,厳密な比較は不可能だ),たぶん書いた方が安心して忘れることができる。

● しかし,問題がひとつある。しつこく頭に浮かんでくるようなことは,自分としてはシリアスなことが多い。忘れた方がいいんだけれども,しかし,シリアスだ,と。
 そういうことを文字に置き換えるという作業は,心理的にエネルギーを要する。自分を客観視するもう一人の自分を作らなくてはいけない。客観視される自分の生気を抜かなくちゃいけない。

● それをするにはエネルギーが要る。どうでもいいことはいくらでもダラダラと書けるけどね,切実に書いて吐き出すべきことはなかなか書けない。
 それができる,たとえばプロの小説家は並みじゃないんだなぁと思いますよ。

2024年8月14日水曜日

2024.08.14 ミミックが届く

● 8日に注文していたミミックが届いた(代金を振り込んだのは13日)。紙製のサイリンダーを含めると8本になった。どうすんだって話ね。
 8本並べた写真を厭味ったらしく(かつ,バカを丸出しにして)載せようかと思ったのだが,やめておく。

● まず,コーラル(右)を使ってみる。ナンテン(左)が楚々とした娘さんなら,コーラルは30代半ばの熟女かと思ってたんだけども,届いてみたら逆。
 赤よりピンクの方が,若さあるいは幼さを表現しますわね。オバさんたちがピンクを着るのもこれが理由か。
 ひとり,ニヤニヤしながら使っていきますわ。

● ミミックのショート(エボナイト)。ポイント補助軸よりも少し短いが,エクステリバーよりも長い。筆記上の支障は皆無。
 逆に,ショートであることの利点も説明できない。ジャケットの内ポケットにまだ挿してないのでね。
 アセテート製のミミックしか使ってこなかったが,エボナイトの質感とかすかな光沢もいいものですな。フルサイズがいいという人はメッセンジャーをどうぞ。

● 測量野帳に3ページほど書いてみた。ショートの方がいいかもしれない。補助軸としては取り回しが自然にできる気がする。あくまで “気がする” にとどまるのだが。
 ローラボールキットやボールペンキットを装着した場合にどうなのかは,わからない。
 いや,ショートもいいんじゃないですかね。その分,鉛筆を短くしないとミミックに挿せないことにはなるんだけど。

● テンピョウの質感は圧巻。古く見えるモダンというやつだな。
 ミミックのフラッグシップ。ぼくのようなガサツかつ下品な人間が使ってもいいのかとおののきながら,これから使ってみる。挿している鉛筆はトンボの木物語。

● 最後はドロップス。アセテート樹脂はペンギンなど他のミミックと変わらないが,スケルトンで,ややポップな感じ。写真だと少しチャチく見えるかもしれないが,質感はミミックスタンダード。飽きが来ることはないと思う。
 スケルトンゆえ,あまり短い鉛筆よりも,ドロップスの軸内にしっかり残る長さが欲しいかも。

● ところで,ミミックを使うときにキャップをポストする人はいるんだろうか。ぼくは,万年筆でもポストしないんだけど。
 ミミックでポストはあり得ないですかね


(追記)

● 上の3本は北星。第一勧業銀行のノベルティだからバブル崩壊以前のもの。真ん中の3本はコーリンの女児用のキャラクター鉛筆。下の3本はやはりコーリンのヒゲタ醤油のノベルティ。
 それぞれ,ミミックのナンテン,コーラル,ドロップスに合わせようかと思って,引っぱり出してきた。と言っても,実際に使うのはだいぶ先になりそうだ。その前に使っておきたい鉛筆がけっこうあるもので。

2024年8月12日月曜日

2024.08.12 スマホ,丸2年経過

● スマホはXperia10-Ⅲを使っている。Ⅳが出てからⅢを買った。ヤフオクでね。
 SIMロックは解除してくれてるし,安いし。未使用品で24,000円くらいだったかな。型落ちで充分なんですよ,ぼくの使い方だと。

● スマホやパソコンに3万円以上は出さない主義。パソコンはさすがに中古品になるんだけども,スマホだと未使用品が手に入る。
 このインフレで,これこらは厳しくなるとは思うんだけどね。

● そのXperia10-Ⅲ,使い始めてから2年が経過した。が,まだまだ使える。あと1年は使って,Ⅵが出てからⅤを買うつもり。
 Ⅴはスピーカーがステレオになってるしね。まぁ,音楽を聴くときはBTスピーカーに飛ばしてますけどね。

● 今さらだけど,スマホは人類の生活を大きく変えましたよね。インターネットが変えたんだけども,インターネット端末としてのスマホが現れなければ,ここまでにはならなかったろう。
 カメラであり,ボイスレコーダーであり,万歩計であり,音楽再生プレーヤーであり,メモ帳であり,データ貯蔵庫であり,ATMであり(現金の引き出しはできないけど),図書館であり,新聞であり,映画館であり,何よりテキスト(と画像)の送受信機である。

● 日本語ワープロから始まったIT化で,民生用の電力消費も大きく増えた。特に近年,クラウドだのAIだので爆発的に増えた。
 さらに,夏の酷暑が毎年のことになって,エアコンの稼働時間も格段に増えてるだろう。原発の全面再稼働,新規増設は避けて通れないでしょうね。これを化石燃料で賄うとしたら,どうなっちゃいますかね。

● という問題はあるにせよ,こんな便利なものを手放すことはできない。ポスト・スマホがあるのか。
 あるのだろうけれども,それがどういったものになるのか,ぼくのような凡人には想像もつかない。

2024年8月11日日曜日

2024.08.11 幼稚になりたい願望

● 鬼滅の刃 の鉛筆とキャップとシールを買った。メルカリで300円。
 鬼滅の刃 の鉛筆とキャップは持ってるんで,買い増したわけね。

● 幼稚になりたい願望があるんですかねぇ。すでに充分に幼稚なんだから,わざわざ願望なんか持たんでも,という誰かの声が聞こえて来そうだな。

● 鉛筆はサンスターが販売元。MADE IN JAPAN だがメーカーは不明。キャップはカミオジャパン。シールはすき家の景品。
 シールは測量野帳に貼りましたよ。名探偵コナンの後は鬼滅の刃。

● 鬼滅の刃 のキャップはダイソーにも売ってましたよ。MADE IN JAPAN,サンスターが販売しとります。
 132円と価格も表示されている。132円のものが110円で買えるんだから,ダイソーで買った方がお得でしょってことになりそうなんだけども,このキャップは文具店でしばしば 30%OFF とか 50%OFF の対象になってるんだよね。

● ダイソー扱いの鉛筆キャップでは,こちらがいいと思っとります。タッチペンにもなるというやつ。
 なってくれなくてもいいんだけれども(タブレット学習なんてのをやってるかもしれない小学生に向けたものでしょ),大人が使ってもさほどに違和感がない。材質はABS樹脂とシリコン。中華製。

● 鬼滅の刃 に続いて,ドラえもんの人形と鉛筆,ポケモンの鉛筆キャップ,ディズニーの消しゴムなどのまとめ売りをポチってしまった。これもメルカリ。
 300円と安いから,気楽にポチっちゃう。鉛筆は中華製。発売元はサンリオ。

● 幼稚になりたい願望は満たされたか,俺よ。これでやめておかなくちゃな。

● ところで。
 現在の鉛筆の書き味の滑らかさは樹脂を混入させることで実現させているのだろうと思ってたんだけども,鬼滅の刃 鉛筆のダース箱に説明があって,芯を焼成したあとに食用性油を染み込ませるらしい。樹脂は入れてないようなんだな。
 ということを 𝕏 に上げたら,北星鉛筆の社長さんから次のような教示をいただいた。
鉛筆の滑らかさは黒鉛のおかげです。黒鉛を使った潤滑剤があるくらいです。
インク等にはカーボンブラックが使われますが鉛筆にカーボンブラックを使うとザラザラで書けなくなります。油も補助的な役割りは有りますが、芯の定着度を上げる為と芯の強度を上げる役割りが主です。
鍵が開きにくい時鍵を鉛筆で擦ると開きやすくなるのも黒鉛の潤滑性のおかげなんですよ。
書き味が悪い鉛筆は、粘土の品質の差です。粘土は水で解いて撹拌沈殿させて粒度を分けますがうわずみの粒度が細かい物を使わないと黒鉛の邪魔をしてしまうのです。
● ぼくがなぜ樹脂を混入させていると推測したのかというと,ぺんてるのポリマー芯が頭にあったからだ。ぺんてると同じことをすでに鉛筆メーカーはやっていたのではないかと思ったのだ。
 が,北星鉛筆の社長さんによると,それはシャープペンの細い芯を折れにくくするためで,2㎜芯はそんなことをしなくても折れないから樹脂を入れる必要はない,とのこと。ひとつ,蒙が啓かれた。

2024年8月10日土曜日

2024.08.10 Ecute 品川の Smith とアトレ川崎の有隣堂

● Ecute 品川の Smith。デルフォニクスコラボのぺんてる200シリーズを見る。逆輸入のものを置いている店もあるが,デルフォニクス版の方が安いしね。
 買うとすれば,207か209。グリップが細めなのが(かつ,先に向けて細まっているのが)気にかかる。

● 隣にあるステッドラーの樹脂製のやつがいいかね。300円だよ。
 でも,これだったらコクヨの鉛筆シャープの方が気が利いてないか。

● 0.3,0.5,0.7,0.9 とあって,圧倒的に売れるのはやはり0.5㎜なんですな。置かれている本数が段違いだ。
 支持されているんですなぁ,0.5㎜。

● アトレ川崎の有隣堂。鉛筆はまったく値上っておりません。ハイユニは165円,ユニは110円,ユニスターは77円。
 近い将来,ドカッと上がることがあるのかもしれないけれども,現状で値上げできないというのが鉛筆の置かれた状況を語っているようで,一掬の涙を禁じ得ない。

● 有隣堂では三菱しか置いてない。それも,ユニ3種の他は,消しゴム付きの9852だけ。9800もかきかた鉛筆の Palette もない。
 学用品と書かれたコーナーもあるにはあるんだけれとも,基本,大人に対応する店なんですよ,ということか。

● 同じフロアにハンズと無印良品があるし,隣のラゾーナには LoFt と丸善がある。それらと同じ品揃えでは仕方がない。
 それに,有隣堂は書店なのだ。売場の8割強は書籍と雑誌だ。大々的に文具を物色したい人は,よそに行きますか。


(追記 2024.08.11)

● 宇都宮駅ビルに入っている八重洲ブックセンター宇都宮店でも,メインは三菱。ユニはあるけどMONOはなし。
 ただし,消しゴム付き鉛筆はトンボの2558。

● 置いてあるのはここまでなんだな。ユニ3種と消しゴム付き鉛筆。
 それ以外はない。大人の皆さんは消しゴム付きの鉛筆を好まれるんでしょうかな。

2024.08.10 MADE IN JAPAN

● THE JAPANESE CLASSIC 70th ANNIV. トンボ8900 の70周年を記念して,トンボが出した鉛筆に印字されている。
 たしかに8900は戦後日本の鉛筆文化(?)を牽引した。自分が使った鉛筆で最も多いのも8900ではないかと思う。

● が,この限定品の紙スリーブには MADE IN VIETNAM とあってね。時代なんだな。
 当初は8900のような廉価品に限ってベトナム工場に移し,高額品は日本国内の工場に残していたが,現在では MONO100 を含めてすべての鉛筆の生産拠点をベトナムに移している。

● それによって品質が落ちたかというと,特段そういうことはない(と思える)。
 が,製品開発は日本でやるのだろう。生産拠点と遠く離れたところで開発ができるものなのか(できると踏んだから移したんだろうけど)。

● この点について敷衍しておくと,MONO100,MONO,MONO-R はいずれもベトナムに移しているのだが,MONO-J だけは国内に残しているっぽい。
 断言できないのは,現物を確認できていないから。MONO-J は MONO-R と8900の間の価格帯の製品で(三菱で言うと9000番に当たるものかと思う),トンボ鉛筆の中でもマイナーな製品のようで,扱っていない文具店が多い。
 ともあれ,国内の新城工場の生産ラインをすべて廃したわけではない(らしい)。稼働している生産ラインを残している。それはそうだろうと思う。

● というか,鉛筆はすでに完成の域にあって,これ以上どないせい言うんや,というところまで来てしまっているんですかね。
 1958年に uni が,1966年に Hi-uni が出て以降は,業界を画するような新製品は出ていない。もちろん,細かな改良は加えられているのだろうけれども,1966年に頂点を極めてしまった感が現在まで継続している。

● 原材料費などは上昇しているはずだ。円安も効いているだろう(ドル円は140円台まで戻してきたけれども,140円台は充分に円安だ)。
 そのコスト上昇分を製品価格に転嫁できない,メーカーの苦しさを感じとるべきなのかもしれない。鉛筆という製品の置かれた状況は,なかなかに辛いものがあるように見える。

● コストを製品価格に転嫁できない以上,コストの削減に努めるしかない。トンボが選んだのは,生産拠点を全面的にベトナムに移すことだった。
 MADE IN JAPAN を捨てることのデメリットは言われなくてもわかっているが,背に腹は代えられないということか。

● そういう中にあって,BLACKWING は特異だと思う。芯の品質だけを云々するなら,Hi-uni,MONO100,北星クラフツマンは,BLACKWING に並ぶか,あるいはそれを凌ぐと思えるのだが,BLACKWING がまとっているオーラがない。
 デザイン,塗装,あるいは “伝説” が BLACKWING の BLACKWING たる所以だと考える他はない。BLACKWING は日本製だと言われる。鉛筆本体を製造しているのは日本のメーカーであっても,BLACKWING が BLACKWING になるのは,日本の下請けメーカーが無垢の鉛筆をアメリカに送ってからだ


(追記 2024.08.16)

● MONO-J が国産なのかどうか妙に気になったもので,確かめてみようと宇都宮市内の文具店を4つ回ってみた。けど,田舎の文具店は MONO-J を置いていないところが多い。上野文具本店にもなかった。
 仕方がないので,Amazon で注文。昨夜,ポチったら今日届いた。どうしたらそんなことかできるのか知らないが,いつもながら凄いな,Amazon。

● で,結論。ダース箱の裏側には MADE IN VIETNAM とあった。MONO-J もベトナムに移していた。
 トンボ鉛筆はすべてベトナムで生産されていることになる。

● ということは,新城の生産ラインは止めたということか。製品開発を国内でやるつもりなら,そんなことをするはずがない。
 う〜む,何だかよくわからなくなってきた。


(追記 2024.08.20)

● MONO-J を扱ってるところは,ほんと少ない。アトレ川崎の東急ハンズにもなし。ラゾーナ川崎の丸善にもなし。
 伊東屋本店や世界堂に行けばあるんだろうけれども,都市部でもないのが普通のようだ。

● ところが。福田屋に入っている上野文具にありましたよ。本店にはなかったのに,福田屋店にはあった。
 今さらあってもしょうがないんだけどね。国産かベトナム産かを確かめたかっただけだから。

2024年8月9日金曜日

2024.08.09 ミミックを買い足すことにした

● 依然として鉛筆を常用。常用するようになって5ヶ月になる。
 ただし,補助軸の使用に変遷があった。驚くべきことにミミックを使わなくなってしまったのだ。
 伊東屋補助軸からも遠ざかった(が,伊東屋補助軸はまた使うようになった)。最も使うのはクツワとポイント。時々,エクステリバー。

● 問題はミミックで,仕舞い込んだまま取り出す気にならない。どういうこと?
 かすかに重いか。グリップがクロームだと,指が滑るというのもあるか。

● かくてはならじ。久々に取り出して使っている。
 そのミミック。コーラル,テンピョウ,ショート(エボナイト)ブラスを注文しちまった。予約可能であればドロップスも予約しちゃうよ,と。しめて61,577円。たかが鉛筆補助軸にねぇ。

● サイリンダーを含めると,すでに4本所持。計8本は持ち過ぎだな。
 その前に,ミミックを使わなくなってるわけですよ。なのに,なぜ注文したか。

● 今はミミックを使わないフェーズになってるけど,これは必ず変わると確信していることがひとつ。50円の鉛筆に1万円超の補助軸を使うアバンギャルドと縁を絶つことは難しい。
 使わなくなっていることへのショック療法的な意味合いもある。買い増せば否応なく使うだろう,と。

● もうひとつ。ミミックは値上げをしていない。下世話に言うと,値上がる前に買っておこう,と。
 無理を続けるのはあまりいいことではない。が,それはそれとして,上がる前に買っておこうという貧乏根性だな。

● 類似品はいくつかあるが,ミミックは頭ひとつ抜けている。
 ミミックを使っている人は誰しも感じることだと想像するのだが,ミミックは安い。何でこれを12,705円(ペンギンの場合)で販売できるのだ? と思う。

● それに,だ。買い足せば否応なくまたミミックを使うようになるだろう


(追記)

● ミミックを注文したので(サイトでは “お問い合わせください” となっていたドロップスも,同時に入手可とのことだつた),まずは使わなきゃなと思ってね。
 カオスになっている自分の居場所でペンギンを使ってみる。ミミックだからといって,特別扱いに及ぶことはない。普通に普段遣いできればいい。

● ただし,そうすると,ぼくが理想とする学童スタイル(?)から遠ざかることになってしまう。ランドセルはさすがに使わないけれども,能う限り彼らと同じものを使いたいんだがな。
 ま,仕方がない。学童スタイルを徹底するのは無理があるのでね。

2024年8月8日木曜日

2024.08.08 コンビニの文具売場

● あらためてコンビニの文具売場を覗いてみた。ぼくの住んでる田舎でも街の文具店というのは消えましたのでね。学童が文具を買うとすれば,宇都宮に出るかコンビニか百均で買うしかないはずだ。
 つーか,街の文具店がある頃からそこでは買わなくなったから,街の文具店は消えたのだけど。

● しかない と言ったけれども,昔あった街の文具店より今のコンビニの方が数は多いので,利便性は今の方がはるかに高い。
 街の文具店って,品揃えも大したことなかったしね(色鉛筆などの画材や原稿用紙になると,さすがにコンビニでは対応しきれないが)。

● まず,セブンイレブン。当然ながら色々とお世話になっておりますよ。
 A6サイズの Campus ノート,176円になってたんですか。モノ皆値上がるインフレの夏。とにかく,エネルギー価格が高騰しているのだから仕方がない。
 ワタクシめは一生分の測量野帳その他がありますんで,ノートに関してはいくら上がってくれてもかまわない。ノートに関しては。

● セブンイレブンでは鉛筆はトンボを販売。いや,8900 HBの隣に三菱9800 2B があるはずなんだけども,品切れになっていた。
 コンビニで買うと1本55円。百均では同じものが37円で売られているんだから,まぁ,普通は百均で買う。
 けど,それが品切れになってる。緊急時はコンビニで補充しますか。

● ファミマにあるのはステッドラーの消しゴム付き鉛筆(norica
)3本セット。税込み207円。
 MADE IN THAILAND。ステッドラーのタイ工場(現地法人)の製品。はい,買いません。

● Campus ノートはどのコンビニにもある。ファミマにあったのはこれ。ファミマ用の限定デザインですかね。
 買っておくことにしました。いつか使うだろうから。いつか。

● 大人が仕事で使うための文具に限定すれば,コンビニで揃う。そんなに多種類の使うわけじゃないもんね。
 極端な話(いや,決して極端ではないわけだが),ノートと鉛筆があれば何とかなるでしょ。

2024年8月6日火曜日

2024.08.05 街の文具店はなくても困らない?

● ぼくの地元のダイソーはけっこう品揃え豊富。
 最も安い国産鉛筆はダイソーで売ってるアイボールの消しゴム付き鉛筆だと思っていたけど,4本で110円のがもうひとつあった。三角軸のかきかた鉛筆。メーカーは不明。

● けど,隣に三菱の9800が3本セットで売られていると,こっちの方が安心だってんで,9800を選びますかねぇ。百均で買うような人はとにかく価格優先だよ,ってことじゃないと思う(百均って富裕層もけっこう利用してるんじゃないか)。
 普通に安心のメーカー品に流れそうだな。ぼくはダイソーでしか買えない4本セットを買うけどね。

● 三菱製品は他に uni かきかた鉛筆2本セットもある。以前はトンボ製品が多かったりした。只今現在はトンボは赤と赤青鉛筆しかない。
 ダイソーって商品の入れ替えが頻繁だよね。メーカーを割り当ててローテーションで回しているのかね。ダイソーならそれくらいの力はありそうな気がする。

● 三菱だって,9800を3本110円で売られたんじゃ単体での利益はないだろう。ダイソー用の特別な9800を作るわけじゃあるまいから。
 市中の文具店への言い訳も必要になるんじゃないか。色々と大人の事情があるんでしょうけど。

● が,消費者にすれば,持つ必要のないこだわりなどトットと捨てて,文具は百均と決めてしまってもいいかな。
 百均とコンビニで困ることはない。それから無印ね。
 あとは画材や高級品まで扱う文具店が県内に3つか4つあればいい。今どきはどの府県にも LoFt やハンズの3つや4つはあるだろう。

● ここから話題が変わる。
 百均やコンビニ,無印の店舗数の多さを考えると,街の文具店が残れないのは当然だったと思う。客扱いも雑だったし,そのときの気分で対応が違ったし。
 あんな商売のやり方をしていて回っていたのだとすれば,彼(彼女)にとって時代が良すぎたのだろう。

● 会社は信用できないという人がいる。スーツを着てネクタイを締めてるようなヤツは嘘くさい,と。誰が言ったのかというと,じつはぼくが思っているだけだったりするのだが。
 しかし,個人経営というか自営というのは,もっと信用できない。個人タクシーはその典型かと思う。サラリーマンすら務まらないヤツがフリーになる。
 今のところ,会社じゃないやり方で会社よりいいものがあるのは飲食店だけではないか。


(追記 2024.08.11)

● トナリエ宇都宮に入っているダイソーの鉛筆売場。こちらにはトンボもありました。木物語 ですかね。あと赤青鉛筆も。
 ただし,三菱(と北星)が優位。

2024年8月4日日曜日

2024.08.04 Bun2 8月号

● 上野文具本店でもらってきた。特集は「スタンプ・インク・紙etc 趣味は文房具」。
 消しゴムはんこを作るワークショップとか消しゴムはんこの展覧会の紹介とかね。好みのインクを作りましょうとか。

● こうなると高級すぎて(皮肉ではない)ぼくには付いて行けない世界になる。知的生産の道具であることを超えて,純粋に遊ぶための道具に文具はなりつつあるんですかね。
 自分を含めて凡百の人間たちがやっているつもりの “知的生産” よりも,純粋な遊びの方が次元が高いと思っているのだけれども,その次元にはなかなか飛びつけない。

● というわけで,今回は読むところがない。唯一,広告でオっと思ったのが,キングジムのタイマー。デジタルストップウォッチとでも言えばいいのか。
 “ポモドーロ・テクニック”(25分間の作業時間と5分間の短い休憩を繰り返し行う時間管理術)を行うためのものらしい。

● コクヨの “しゅくだいやる気ペン” とはベクトルの向きが違う製品だが,集中力を刺激しようとするのは似ている。
 キングジムが作るのだから,名宛人は大人かと思いきや,広告の写真に使われているモデルさんは勉強中の女子高生に扮している。

● やはり,こういうものが使われる場面は「勉強」しかありませんかね。
 会社だと時間かまわずに電話が鳴るし,来客はあるしだから,勝手に25分間集中なんてやってるわけには行かない。自宅で使うのも,普通の大人では考えづらいでしょうね。

2024年8月3日土曜日

2024.08.03 トラベラーズファクトリーと BLACKWING とのコラボ製品

● 東京駅地下の TRAVELER’S FACTORY STATION にやってきた。BLACKWING とのコラボ製品を発売中。
 BLACKWING は国内でのリアル販売はしていないから,期間限定,品種限定ながら,直接 BLACKWING を買える機会でもある。

● ただし,直接手にとって現物を確認することはできない(BLACKWING 柄のトラベラーズノートのリフィルだけは手にとって確認することができた)。レジでの受け渡しになる。
 万引き防止のためか。いずれも1人1点限り。

● かつ,現時点でトラベラーズノートを使っている人にしか販売しないっぽい。ポイントガードを買ってみるかと思ったのだが,ぼくは買うことができないようだ。オンラインストアでは買えるのか。
 転売を防ぐつもりが,転売ヤーにエネルギーを注いでしまう結果にならなければいいがな。

● オンラインストアでも BLACKWING の鉛筆とトラベラーズノート本体は品切れ。再入荷は未定とあるが,まさか再入荷するんだろうな。
 ポイントガードは買える。ネットでも1人1点限り。

● 注文額が5,500円を越えないと送料が無料にならない。ポイントガードは1,650円なので,あと3,850円分を物色しなくちゃ。
 無理だな。トラベラーズノート関連商品で欲しいものはない。結局,買わずにすんだということで。

2024.08.03 ANGERS 丸の内店で

● 東京駅前の KITTE 4F の ANGERS 丸の内店を覗いてみた。どうせ買わないんだから行くなよ,と自分にツッコミなからも,足が向いてしまう。
 ここの特徴は実用性と珍しさと高級感とがほどよく融合していること。華美ではない贅沢さ。高価だけれども実用性を外したもの,は置いてないように見える。

● ぺんてるのボールぺんてるは必ずある。同じくぺんてるのP209, 207も。
 プラチナの PRESS MAN ではなく,ぺんてるのP209。このあたりに ANGERS の意思を感じると言うかね。

● P200シリーズは国内では廃番になっているから,逆輸入もの。グリップが先細になっているのが気になる。ここをどうするかは厄介な問題だと思うんだけどねぇ。
 ま,ぼくはシャープペンはほぼ使わないし,コクヨの鉛筆シャープ(の安価版)を最善と考えている人間だから,P209も他人事ではある。
 鉛筆シャープの弱点は,軸の樹脂が液状化(加水分解)を起こしやすいことだが,対処の仕方はあるわけだから致命傷にはならない。

● 話を戻す。ANGERS のそうしたセレクトの結果,最も質の良いユーザーが ANGERS の顧客になっているような気がする。
 ブランド崇拝者や持ち物で自分の付加価値を高めようとする輩ではなく,静かな実力者が多いのではないか,と。
 いや,もちろん,本当のところはわからない。印象論にすぎません。

2024年8月1日木曜日

2024.08.01 ダイスキンを使ってみるか,と思った

● ノートは測量野帳を使い続けているが,その前はダイスキン派だった。ダイソーで売ってるモレスキンもどきという意味になる。
 が,個体として見ると,モレスキンよりもダイスキンの方が優れているというのがぼく一個の見方。

● モレスキンほど個体差がない(つまり,モレスキンと違ってまともな品質管理をしている)。
 万年筆でも裏抜けない。モレスキンはドバドバ抜ける個体がある。ただし,ダイスキンでもパイロットインクは抜ける。ちなみに,測量野帳でもパイロットは抜ける(万年筆使用は想定していないとメーカーは言いたいだろう)。
 “伝説” も含めて捏造とパクリから出発しているモレスキンをパクっているのが爽やかだ。
 そして,何より安い。

● ダイスキンがあれだけ話題になったのは,モレスキンが品質粗悪なうえにボッタクリ価格であったからだ。モレスキンが並みの紙質の紙を使い,ビローンと延びてしまうのじゃないゴムバンドを付けて,まともな価格で販売していたら,あれほどダイスキンが喧伝されることはなかったのじゃないか。
 ダイソーはトラベラーズノートのパクリも出したし,測量野帳のソックリさんも出した。が,さほどに話題にもならなかった。静かに消える運命ではないかと思う。
 ダイスキンだけは,モレスキンのおかげで知名度をあげた。

● 唐突にそのダイスキンをまた使ってみたくなった。あと22冊残っている(中紙96枚のは残っていない。80枚のと64枚のだけね)。久しぶりに使ってみるか。
 と思ったのだが,ここは測量野帳を使い続けることに。再生紙野帳(セ-Y21N)だけでも先に使い切ってしまいましょ。ダイスキンはその後にしよう。

● ひとつだけ,モレスキンのために弁じておくと,モレスキンは8枚の折丁を重ねている。8枚の折丁を12冊重ねて,96枚のノートに製本している。
 対して,ダイスキンは初期の頃は8枚だったが,だんだん重ねる紙の枚数が増えて,16枚や20枚になった。ゲスト削減のためであることは明白だ。
 それが直ちに使い勝手に影響するとは思わないけれども,製本の丁寧さはモレスキンが勝る。

● ただし。当時,モレスキンは2千円。対して,ダイスキンは百円だからね。
 その程度のことで目くじらを立てちゃいけないやね。

2024.08.01 鉛筆に評価される私

● uni のBと Hi-uni のHBをちょこっと使ってみる。uni はさすがに滑らか。
 芯の減りがどうとかは,この程度使ってみた程度ではわからないが,正直,ぼくの官能検査では,9800や ippo! に対して圧倒的に優位だということにはならない。

● あんまり変わらないんじゃないのと言ってしまっては,uni に対して失礼だろうけれども,単純にぼくにはハイスペック過ぎてこのスペックを感知できないということだろう。
 Hi-uni のHBはますます??????となる。HBにしては薄いんじゃないか。

● 現時点(つまり,ちょこっと使っただけ)では uni とたとえばクツワの PUMA はほとんど変わらない。筆線は uni の方が安定しているような気はするが。
 この2つは価格もそんなに違わないんだっけ。PUMA の価格は uni star と同じくらいだったか。たぶん,uni と uni star の違いもぼくにはわからないんじゃないかと思うんだけども。

● まぁ,本格的には後日,使うことにする。自分にとっての使いやすさという意味での評価も,その際にまとめることにしよう。

● 何だか,鉛筆に自分が評価されているような気がしてきた。おまえは違いがわかる男なのか,と。
 どんなときも,評価者は被評価者に評価されているものなのだが(ホテルの宿泊者はホテルマンに品定めされているし,タクシーの乗客は運転手に値踏みされている),まさか鉛筆に評価されるとは。

● 鉛筆を製造している人たちに評価されるということね。鉛筆について一番わかっているのは,何と言ってもメーカーの人たちだ。
 実際に使ってアーでもないコーでもないと言っている輩は,自分の使い方という狭い枠の中での話をしているだけで(しかも,感触を的確に言葉にできる人は少ないだろうし,感触じたいもかなりの部分は錯覚でできている),十全な評価などできるわけがない。

● と,ここまで書いてきてわかった。uni は芯が減らない。
 というようなことを色々と言えるのは,もっと本格的に使ってみてからだ。1年先になるだろう。