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2025年7月8日火曜日

2025.07.08 パーフェクトペンシルを使わないとね

● 買って後悔したものの筆頭が FABER-CASTELL のパーフェクトペンシル。KIDS から伯爵まで。何で途中で止めなかったんだよ。
 しかし,買ってしまったんだから何とか使えないかと,生来の貧乏性(ケチ)が頭をもたげる。

● あらかじめセットされているデフォルトの鉛筆を使うのは,ほとんど拷問に近い。国産鉛筆に慣れてしまった人なら,同じような感想を持つと思う。
 国産鉛筆を途中まで使ってから,このキャップに挿して持ち歩くとかになるかねぇ。でも,それをするなら,ミミックがあるしねぇ。

● どんな使い道があるかね。伯爵を持ち歩いて,どうだッと見せびらかすかね。下品を地で行くやつ。
 10代や20代の若造ならともかく,いい歳こいた中高年がそれをやったんじゃ,私はバカですという看板を背負って歩くようなもんだよなぁ。

● というわけで,こういうふうに使おうという道筋は全然見えないんだけども,買ってしまったんだから使わないともったいないと思ってるんですよね。
 普通に筆箱に入れて持ち歩いて,普通に使いしかないでしょうかねぇ。



● UFOはともかく,9000番の方は意外に鉛筆の軸色を選ぶ。トンボ8900のオリーブグリーンは合わない。三菱9800がドンピシャリ。キャップより黒味の強い緑と合うようだ。北星9500でも行けそうだ。
 てか,こんなことをしているなんて,どんだけ暇なんだ,オレ。

2025年6月15日日曜日

2025.06.15 パーフェクトペンシルは装飾品,実用品ではなく。

● FABER-CASTELL のパーフェクトペンシルは実用品ではなくて装飾品。見栄を張るためにある。メーカーもそう割り切っているだろう。
 書く,消す,削る,が1本でできるというのは,売るためにはインパクトがあった方がいいと考えて,捻り出したものでしょ。肝がそこにあるわけではない。

● パーフェクトペンシルのシャープナーはだいぶ評判が悪い。昔からだ。
 が,そこを修正する気はメーカーにはないようだ。そんなのはどうでもいいじゃないか,と言っているようだ。実用性は追求しないと決めているというか,割り切っているというか。
 実用品として使うつもりじゃないんでしょ,見栄を張れればいいんでしょ,シャープナーの切れ味がどうであろうと,見栄を張るのに支障はないよね,と。

● パーフェクトペンシルの鉛筆は,欧州スタンダードよりさらにひと回り細い。つまむには少々細すぎるという難点もある。
 その中で,実用にもなるのはマグナムだろう。ただし,元々軸が短いから,キャップを付けないですむ使い始めの時期だけ。かなり短くなればキャップの重量を親指と人さし指の間の縁で受けとめることができるから,それもOK。中間が困る。
 ま,これを実用品として扱うのが間違っているのだが。

● 装飾品として成り立つのは伯爵コレクションだけのはずで,UFO(廃番になったようだが)や9000やKizsは何なのだ?
 実用品としても標榜しているんだろうか。唯一考えられるのは,鉛筆を単品で持ち歩くのに便利でしょってところだが,それならもっといいものがあるよね。

2024年10月22日火曜日

2024.10.22 買って後悔したもの パーフェクトペンシル

● 買ってからしまったと思った筆記具はいくつもあるが,鉛筆でいうとトラベラーズ・ファクトリーのブラスペンシルの他にもうひとつ,FABER-CASTELL のパーフェクトペンシルがある。
 写真はマグナムだが,このほかにも UFO などいくつか買っちまってる。どんだけノンビリした人生やってんだ,おまえは,と自分にツッコミを入れたくなる。

● この遊び心のない遊びは何なんだ。こういう実用性から離れたところで(鉛筆が短くなっても,このキャップは補助軸にもならない)モノを愛でるのを貴族趣味というのかね。愛でるならもっといいものがあるだろうよ。
 唯一,鉛筆自体はかなりいいものだ。FABER-CASTELL の基準では4Bになるのではないかと思うのだが,国産鉛筆に引けを取らない。が,価格を考えるとね。

● UFO や9000などの安めのパーフェクトペンシルを買っていたのに,最後にマグナムを買ってしまったというのも,われながらバカを地で行ってるというか,懲りない性分だというかね。
 これは使えないと実地に検証したはずなのに,なぜ更に買う?

● この製品,しかし,憧れの対象にしている人も多いようなんだよねぇ。ぼくが言ってはいけないのだけれども,そういう人たちってのは価格に憧れているだけなのじゃないか。
 もし,パーフェクトペンシルと同等のものが5分の1の価格で販売されたら,はたして買うだろうか。5分の1でもけっこうな価格だからね,買うんだろうかね。

● ステイタスと見ているんだろうか。パーフェクトペンシルの伯爵コレクションを持てるようになったことを寿ぎたいんだろうかね。けど,軽自動車の1割もしないわけだからね,高いといってもね。知れてるといえば知れてるんだよね。
 サラリーマンをやっている人なら誰でも買えますよ。つまり,ステイタスにはならないはずのものだよねぇ。

● 装飾品として買うんだろうか。使いものにならないのはわかってるけど,それでもいいんだよ,ってことですか。
 単純に他人に見せびらかしたいから? しかし,結果は逆効果にしかならないよねぇ。バカか,こいつ,と思われるのが関の山でしょうよ。あるいは,モノの価値がわからないやつと思われるか,メーカーのイメージ戦略に弱いやつと思われるか。

● パーフェクトペンシルが自分の何かを変えてくれるかも,と考えるんだろうか。たかだか鉛筆が自分を変えてくれるはずがない,そんなものに変えられるような自分って何なんだ,と思いつつも,自分の中の何かが変わるんじゃないか,と淡い期待を持ってしまう。そういうことなんだろうか。

● それでは,ぼく自身がパーフェクトペンシルを買ってしまった理由は何かってことになるんだけれども,装飾品として持っておくかってことだったろうかな。パーフェクトペンシルを胸ポケットに挿しておいて,サッと取り出して・・・・・・というイメージに抗しきれなかったといったあたりかな。
 あとは,SNSで話題にする人が多かったので,ついフラフラとなってしまったということ。

● どっちにしても,碌なもんじゃありゃしない。こういうモノを買ってしまった自分に腹を立てて,コンクリートに叩きつけてやったことがある。
 FABER-CASTELL の名誉のために言っておくと,その程度のことではビクともしなかったよ,このキャップは。

2024年8月20日火曜日

2024.08.20 百均版パーフェクトペンシル

● 地元のダイソーで要らんものを買った。ドラえもんの鉛筆キャップ,携帯用の鉛筆削り,削り器付きキャップ。

● 削り器付きキャップを消しゴム付き鉛筆にセットすれば,機能的には “パーフェクトペンシル” ができあがる。ただし,実態はこれのどこがパーフェクトなんだよってことね。
 でも,ファーバーカステルの例のやつよりは,百均版の方が使えると思う。

● 例のやつと来たら,削れない,消せない,だからさ。たとえ洒落でも,あれで “パーフェクト” を名乗っちゃいかんだろ。
 ま,手がつけられないレベルのバカが次々に現れて買っていく。そうして,自分がバカだったことを悟る。いや,ぼくもそうだったから,人様をバカと言っちゃいけないんだが。

● どっちにしても,鉛筆削りと消しゴムは専用器を持ちなさいってこと。こんなことをしてたんじゃ,パーフェクトどころか鉛筆が泣くぞ。
 が,旅行で持ち出す際には,携帯用鉛筆削りの代わりに,こっちのキャップにした方が筆箱への収まりがよくなる。それだけでも買う価値があると言えば言えるかもしれない,とは思った。

2024年3月6日水曜日

2024.03.06 パーフェクトペンシル雑感

● FABER-CASTELLの9000番。このバレットキャップはドイツ製か。
 国産鉛筆には少々キツめ。9000番にはジャストフィットする。

● 三菱もトンボもFABER-CASTELLの背中を追いかけながら大きくなった。ありていに申さば,模倣への挑戦。
 今は品質において本家を凌駕するに至った。恐悦至極に存ずる。

● パーフェクトペンシルさえなければ,少しはFABER-CASTELLをリスペクトできたかもしれん。
 あれあるがゆえに,“FABER-CASTELL=胡散臭い” の等式が点滅を続けている。

● あらためて訊きたいのだが,なぜあんなモノを作ったのだ? 鉛筆をあそこまでニッチなものにしていいのか?
 境界知能の小銭持ちを喰いものにして楽しいのか?

● 商売とは畢竟,バカを搾取することによってしか成り立たないのかもしれないし,そのバカが喜んで金を払ってくれるんだから,とやかく言われる話ではないんだけどさ。
 つまりさ,そのバカに自分も含まれるのが,何とも情けなくてさ。

2023年8月4日金曜日

2023.08.04 パーフェクトペンシル マグナムが届いた

● 一昨日ポチってしまったパーフェクトペンシル マグナムが届いた。初の “伯爵コレクション” を入手したことになるのだが,こんなものをありがたがるヤツがいるのかというのが正直な印象。
 その “ヤツ” のひとりに自分もなってしまったわけだが。

● 鉛筆じたいはファーバーカステルにあるまじき滑らかさで,普通に書ける。ファーバーカステルの硬度で言うと,4Bくらいじゃないかと思う。
 9000番の5Bや6Bは芯の粒子が粗くてザラザラする感じなのだが,これはまぁまぁトンボの8900番くらいの品質は備えているんじゃないかと思った。

● こういうものに飛びつく人ってのは,ギリギリまでリップサービスを施して言えば,型から入る人なのではないかと思う。供給側が制作した “高級” の絵に免疫がなくて,そのシーンの中に自分を置いてしまいがちな人。
 ありていに言ってしまえば,バカまたは頭が弱い人となるのだが,そういうことも自分で買って使ってみないとわからない。と,言い訳してみても,自分も免疫がない側の人間ということだ。

● 鉛筆が今ある形になるうえで,ファーバーカステルが果たした貢献への評価は評価として,現在の同社が製造している鉛筆の品質は決して褒められたものではない。
 鉛筆本体では勝負できないから,パーフェクトペンシルなどというギミックに逃げた,あるいは化粧を施した,ということか。

● で,バカはその化粧に幻惑される。しかも,幻惑の最大要因はおそらく価格だ。あり得ないほどに高いから買いたくなる。喜んでかどうかは知らないが,大枚をはたいて購入する。
 これだけ高かったのだから良い品のはずだと思う(思いたい)のか,けっこう好意的な評価もネット上にはある。

● ただし,そういた評価をしているのは文具を飯のタネにしている文具評論家であることが多いような気はする。コロナ禍で感染症学の専門家のレベルの低さが白日の下に晒されることになったが,文具の専門家(?)はどうなんだろう。
 専門家と呼んでいい人はメーカーにしかいないと思うけどね。販売店にはいないだろうし,文具評論家が専門家のはずがない。彼ら彼女らは,メーカーや販売店からすれば,無償で働いてくれる営業職ということになるだろう。ありがたい存在ではある。
 で,彼ら彼女らを喰わせているのはユーザーということになる。

● そうした文具評論家の中にパーフェクトペンシルを褒めそやす人がいる。逆に言うと,パーフェクトペンシルは文具評論家の誠実度や能力を測るための試金石になるかもしれない。

2023年8月2日水曜日

2023.08.02 金をドブに捨てる

● ときたま,金をドブに捨てるようなことをやらかしてしまう。今回もまた。パーフェクトペンシルマグナムをポチってしまったのよ。
 UFOと9000はすでに購入済み。が,使うことはない。なぜなら,使いものにならないから。

● 鉛筆としてなら Hi-uni の方がよほど上質だし,書くときにこの商品の本体であるキャップを付けると,頭が重くなりすぎて筆記具としての用をなさない。削り器は飾り以上のものではない。消しゴムは見事に消えない。
 「書く」「消す」「削る」の3つができるから「パーフェクト」なのであるらしいのだが,「消す」と「削る」は実用性の最低限に達していない。UFOと9000はそうだったから,伯爵コレクションもおそらく同じだろう。
 それで「パーフェクト」とは,ありていに申せば詐称ではないかと思う。

● それがわかっているのに何で? まったくバカにつける薬はないとは,ぼくのことですよ。虚栄心というやつですかねぇ。出来心というやつか。
 そもそもが,後に残ってしまうモノにお金をかけるなんざ,愚中の愚。筆記具なんてものは一番安いのをひとつ買っときゃ,それでいいんですよ。後に残らない飲食や宿泊や遊びに使うものでしょ,お金ってのは。わかっていてもできないんですね,これが。

● 出来心であっても,ポチったからには何かに惹かれているわけですよねぇ。その何かってのは “シャレ” なんだろうかなぁ。
 シャレだとしてもあまり質の良いシャレではないと思うんですよ。ポチってしまった後にこんなことを言っても仕様がないんですけどね。

● パーフェクトペンシルの伯爵コレクションを美しいと思って,それゆえに購入する(書き心地や使い勝手がどうであるかは二の次とする)人もいるようなのだけれども,そういう人からはいくらふんだくっても構わないと思うんですよ。そういう人って,ふんだくられるために存在しているようなものだから。
 問題はね,頼まれたわけでもないのに自分から進んでそういう人たちの仲間になってしまった自分の訳のわからなさなんですよ。

● ということは,ぼくも伯爵コレクションのルックスに惹かれたってことなのかなぁ。情けないッス。

2023年5月3日水曜日

2023.05.03 パーフェクトペンシルのUFOを

● 今度はパーフェクトペンシルのUFOに手を出した。パーフェクトペンシルを使うなら,一番安いKIDSか一番高い伯爵で,中間に手を出すなんて貧乏臭くていけねぇやと思ってましたよ。
 それなのに,9000も買ったし,今回のUFOで中間が揃うことになった。伯爵以外は手元に集まった。

● ちなみに,今回はヤフオクで入手した。5,340円(+送料210円)。貧乏臭くていけないも何もないものだが,UFOはすでに廃番になったようで,Amazonでヨドバシでも “取扱いなし” になっている。
 楽天には14,638円のボッタクリ価格で出しているショップがあるようだけど。

● 次に買うとすれば,伯爵のマグナム。別に大した額じゃない。楽天だと4万円を切る価格で買えるぞ。
 ぼくは10代から長く喫煙者であり続けて,今はやめてるんだけど,1日1箱吸ったら煙草代は年間20万円になるでしょ。それに比べたらパーフェクトペンシルなんて安いもんだよ。
 逆に言うと,喫煙者はそれだけでとんでもない贅沢をしていることになる。ぼくはその贅沢をやめたんだから,鉛筆に4万円なんてのはチャラ過ぎて話にならない程度の贅沢でしかない,一度も使わないとしても。という言い訳はどうですかね。

● まぁ,しかし,言うも愚かながら,これまで購入したパーフェクトペンシルを使ったことは一度もない。鉛筆を使う局面を作れないでいる。これが課題。

2023年4月25日火曜日

2023.04.25 パーフェクトペンシルのマグナムを買う?

クツワの削り付きキャップ
● クツワの削り付きキャップと三菱かトンボの消しゴム付き鉛筆を組合せれば,機能的にはパーフェクトペンシルが出来上がる。要する費用は120円。しかも,書き味も削り味もパーフェクトペンシルよりは上位だったりするかもしれない。
 鉛筆の書き味はいまいちわからないのだが(たとえば,三菱鉛筆の製品でいうと,Hi-uniと9800の違いすらシカとはわからない),ファーバーカステルやステッドラーよりも三菱・トンボの方が滑らかに書けるような気がする。書いていて快感を覚えるのは三菱・トンボの方ではないか。

三菱の消しゴム付き鉛筆
● 
つまり,パーフェクトペンシルの核は,書く,消す,削る,が一本で完結するなんてところにあるんじゃないんですよね。それでいいんだったら,120円ですむんだから。
 パーフェクトペンシルの核は装飾性にこそある。実用性では金は取れない。虚飾を付加するからボッタクれる。
 虚飾を文化と言い替えてもいいけれども,パーフェクトペンシル程度の虚飾性に大枚を投じてしまうのは,ありていに申せば馬鹿だと思う。しかも,申し開きのできない,手がつけられないレベルの馬鹿。

パーフェクトペンシル
● 20歳やそこらの若者が憧れるならまだわかるのだが,いい年こいた大人が喜々としてパーフェクトペンシルはいいよなどとTwitterに上げているのを見ると,大丈夫なのかおまえは,と言いたくなる。
 “違いのわかる男” という感じではない。薄っぺらな見栄っ張り,銀流しと評するのが正しいように思える。
 そのパーフェクトペンシルを使って,君は何を生産しているのかね。君が書く程度のものは40円の鉛筆の方が相応しくないかね。

● ところが。パーフェクトペンシルのマグナムを買おうかなと思案中。9000番のJUMBOも使えるんだしね。
 先日,パーフェクトペンシル9000を買って,案の定,まだ一度も使っていないんだけど,無駄撃ちの最後にパーフェクトペンシルのマグナムは悪くないかなぁ,と。
 手がつけられないレベルの馬鹿サークルに加わるか,やめておくか。

● なんだかんだ言って,パーフェクトペンシルを認めているんだろうかね。パーフェクトペンシルにシニカルな態度を取りたがるのは,イソップ寓話の “酸っぱい葡萄” をなぞっているようなものなのかも。
 楽天だと4万円を切る価格で買える。ガタガタ騒ぐような価格じゃない。いや,待て。やっぱ,やめておけ。4万円だぞ。

2023年4月21日金曜日

2023.04.21 パーフェクトペンシル9000 をポチッと

● まったくオレという馬鹿は。
 衝動的にパーフェクトペンシル9000が欲しくなり,ヨドバシでポチってしまった。
 役に立たないのはわかってる。書く,消す,削るができたとしても,鉛筆の最大の弱点である軸の細さを補ってくれない。
 削り器を仕込んだキャップを付けると,頭が重くなって書きづらいこと,甚だしい。それのどこがパーフェクトなんだよ。
 まぁ,キャップを付けて書く人はいないだろうけどね。それをすると,消しゴムをキャップの中に閉じ込めてしまうことになりますんでね。

● “
消す” と “削る” を合わせて一本化するというのは,拠って立つ基盤が極めて薄弱だよね。そんなもん,ペンケースに消しゴムと小さな鉛筆削りをしのばせておけばいいだけでしょ。鉛筆を単体で持ち歩く機会がどれだけあるかといえば,ほとんどありませんよ。
 けど,メルカリで多量のファーバーカステル9000番を買ってしまってる。じゃあパーフェクトキットも買っとくかと思っちゃった。
 ムダを重ねるとはこういうことだ。鉛筆じたい,使わないで終わる公算が高いからね。

● ただし,ファーバーカステルの9000番が優秀な鉛筆であることは認めている。ジャンボサイズの2Bを手元に置いてメモ書きに使ってるんだけど,使えども使えども芯が減らない(芯が太いから)。
 たぶん,トンボと三菱の次くらいには優秀だ。

● ファーバーカステルの賢さは,意匠というかね,印字の字体とか会社のマークがカッコいい。アルファベット圏の強みかい。あと,強気な値付け。
 最近流行りのブラックウィングも実際のところはどうなのかね。生産は日本で行っているらしいのだけど,あの程度ならすでにMONO100やHi-uniが実現しているんじゃないのかね。
 かたや500円,かたや150円。消しゴムが付いてるかいないかの違いくらいで,そんなに差がでるのかね。本当に違いがわかってブラックウィングを使っているユーザーなどいないと思ってるんだが。
 皮肉ではなしに,日本企業も見習ったらどうか。“いいモノを安く” だけで,本当にいいのか。

● マーケティングの巧さにやられるのはバカバカしいよなぁ。もっとも,モレスキンをありがたがる輩が雲霞のごとくいるんだから,世の中はそんなものだと思うしかないのかもしれんね。
 販売店とすれば,手間が同じなら利幅が大きいものを売りたいだろう。ファーバーカステルやブラックウィングやモレスキンを売りたい。
 だから,販売店の利幅を上げてやる値付けと,それをユーザーに納得させる売り方を工夫する。といって,それができるくらいなら苦労はない,と言われるだろうな。

● さて,そのパーフェクトペンシル9000が届いた。一番安い “KIDS” を3本持っている(使ったことは一度もない)が,KIDS は Made in China なのに対して,9000の方は Made in Germany。最終工程はドイツでやっているのだろう。
 要は,鉛筆削りを内蔵した鉛筆キャップだ。本体は樹脂でできている。クリップは金属で,KIDS に比べればモノとしての存在感はある。しかし,樹脂製の鉛筆キャップだ。鉛筆じたいに,国産品に勝るところは,おそらくない。
 ヨドバシでは2,240円だったが,文具店で買うと3,300円する。

● 伯爵コレクションになると,最も安価なプラチナコーティングでも,Amazon で26,455円だ。精緻な加工が施されているんだろうけどね。
 まぁ,よくわからんね。でも,買う人がいるんだから,値付けは適正だとなるのだろう。

2021年8月5日木曜日

2021.08.05 Faber-Castell のジャンボ鉛筆を買う

● 丸善丸の内本店の4階。鉛筆は軸が細すぎるよ問題。それを解決するための最も簡便かつ確実な方法は,数個で100円のグリップを買ってきて,それを鉛筆に装着することだ。
 が,Faber-Castell 
の解決法は,だったら軸の太い鉛筆を作ればいい,というもの。その鉛筆と鉛筆削り,ついでにKIDSパーフェクトペンシルのジャンボ版(削りカスをためておけるやつ)をまとめて買っておくか。
 2千円でお釣りがくる。Faber-Castell に絡め取られてしまうのか,俺。

● それらを手に取ってレジの方に10歩ほど向かいかけたんだけど,思いとどまった。その程度の無駄遣いはけっこうやってるじゃん,買っちゃいなよ,という誘惑に,すんでのところで打ち勝ちましたよ。
 買ったところで,それ使うのか,というリアルな問いが持つ,絶対の力。惹かれはしても,たぶん使わないのだ。そういうモノを買うのはやめよう。


● が,この後,川崎に移動して,ラゾーナの丸善を覗いた。ここに同じものがあれば買ってしまっていたかもしれない。なかったので買わずにすんだのだけど。
 Faber-Castell 製品をある程度以上に揃えているのは,丸善本店と伊東屋ということになるか(Faber-Castell の色鉛筆は,地元の書店の文具売場にもあったような気がする)。
 してみると,Faber-Castell の鉛筆を使っている人は,それだけでマニアか。だとすると,いよいよ買わないでよかったかな。マニアとかセレブって,ある種のダサさを伴うじゃないですか。


● 鉛筆は三菱の9800かトンボの8900を使っているのが,一番かっこいいような気がする。ユニになるともう,自分は鉛筆にコダワリをもっていますという主張を感じてしまう。じつは,メルカリで三菱の9000番をポチっているのだが,9000番でもコダワリを感じさせる。
 以上は,一昨日(8月3日)のこと。


● ところがね,今日また丸善本店に行ったんですよ。ということは,Faber-Castell の鉛筆を買いに行ったということですよ。結局,買っちゃいましたよ。この3点で税込み1,738円。
 KIDSパーフェクトペンシル(の普通のやつ)は2本持ってるんだけど,使いやしない。たぶん使うことのない鉛筆と関連製品をまた買ってしまったということ。


● 今のところ,ダイスキンとPlaisirで問題ないから,万年筆以外の筆記具を使う可能性は考えにくい。re-Collection Pocket(エトランジェ ディ コスタリカ)を使っているときだったら,買ってしまっていたかもしれない。
 ダイスキン&Plaisir で安定しまくりで,他に移ろうかという気迷いは消えている。すでに大量にあるボールペンも使うことはあるまい。まして,鉛筆など出る幕がない。
 それがわかっていて鉛筆に惹かれるのはどうしてか。最初期からある筆記具だということは,それだけで何らかの魅力を醸すものなんだろうか。


● ところで,Faber-Castell の極太の鉛筆,持った感じはとてもいい。字をたくさん書く鉛筆派は腱鞘炎を防げるんじゃないか。
 ブランド品の多くがそうであるように,Faber-Castell の鉛筆削りとKIDSパーフェクトペンシルも Made in China だ。が,鉛筆だけは Made in Germany。

2021年6月24日木曜日

2021.06.24 Faber-Castell のパーフェクトペンシルを買った。ただし,KIDS

● Faber-Castell のパーフェクトペンシルは,色々と妄想を逞しくできる。よくこんなものを作ったな,と思わせる。その意味では,稀有と言ってもいいくらいに,面白い製品なのだと思う。
 とはいえ,これは実用性で勝負できるものではない。鉛筆が数万円もするという時点で,何事かが狂っている。その狂いを面白いと思える人が使うものだ。

● 面白いと思えるというのは洒落っ気だろうか。見栄が混じったものだろうか。あるいは,単純に美意識とても呼ぶべきものなのだろうか。
 何せ,ぼくはパーフェクトペンシルの狂いぶりを,たんに狂っているとしか思えない,健全な人間だからね。

● 鉛筆をヘビーに使う人は,パーフェクトペンシルでは我慢できないだろう。
 ヘビーユーザーは,たぶん,クルクル回すタイプの鉛筆削りで1ダースの鉛筆を削るのを朝一番の日課にしているに違いない。れを uni のケースに入れて,外に出るときにもダースの鉛筆を携えるのを苦にしないのだ。
 パーフェクトペンシルを胸ポケットに挿して出かけましょう,なんていうのには付き合っていられない。

● ちょっと書いては削り,またちょっと書いては削る。アホか。そんなことをしてたんでは時間をドブに捨ててるようなものじゃないか。鉛筆は予め1ダースは削った状態にして,芯が丸まって来たら,次々に取り替えて使っていくものだ。
 そうして使っていって,全部使い切ったら,まとめて削れ。削った芯を傷めないように,ケースの内側には発泡スチロールを貼って緩衝材にしろ。それくらいはやるもんだろ。

● というのが,鉛筆を愛する人の生態に違いないのだ。とすると,パーフェクトペンシルとはいったい何なのか? 鉛筆を装飾品に変えるツールなのか。そうだとして,鉛筆を装飾品に変えてどうするつもりだ?
 装飾品にするのならもっといい筆記具があるはずだ。しかし,あえて最も安価な筆記具である鉛筆でやるところが凄いのか。意外性でウケを狙うのか。そうなのか。

● ともあれ,パーフェクトペンシルは文具界においてもかなりニッチな製品だろう。メジャーになることは絶対にない。
 伯爵コレクションの他に,安価なものも各種取り揃えているが,安価であってもメジャーにはなり得ない。そんなことは Faber-Castell もわかっている。
 パーフェクトペンシルのユーザーと Faber-Castell の関係は,高校の部活の生徒と顧問教師のようなものか。部員数が少なくても意気軒昂な,妙な部活の。

● パーフェクトペンシルは伯爵コレクションとそれ以外に大別される。しかも,ここが大事なところなのだが,伯爵コレクションを持つのでなければ,持たない方がよい。
 実用性で持つものではなく,意外性を楽しむものだとすれば,そうならざるを得ない。意外性を作る要素は色々あるが,価格もそのひとつだ。というより,その筆頭だ。

● どうしてもというのであれば,最も安いKIDSを持つのがギリギリ許されるところだろう。UFOや9000番を持っては貧乏臭さがMAXになってしまう。
 伯爵コレクションが持てないのでUFOにしました,しかもUFOに名入れをして使ってます,って,情けないほど貧乏くさいじゃないか。
 ぼくらは所詮,貧乏人だよ。それはわかっている。けれども,精神まで貧乏に落としてはいけないじゃないか。せめてそこは抵抗しようじゃないか。

● というわけなので,何が “というわけなの” かはわからないが,裏の伊東屋(GではなくてKの方。4階)でKIDSを2本買ってみた。おそらく使わないで終わるはずだけど,買ってしまった。
 驚くことではないけれど,made in China。伯爵コレクションもおそらくそうではないか。手作業の工程があり,精密な作業が要求されるといっても,中国ではできないなんてことはあるまい。

● その伯爵コレクションもレジの横でガラスケースに入って,鎮座ましましている。ここだけ博物館という感じ。
 あまりにレジに近いので,ゆっくり拝観することはちょっとしずらい。

● 文具,しかも鉛筆なんだから,額もしれている。ので,使わないとわかっていても,ひょっとしたら使うかもと自分に言い訳して,買ってしまう。
 今回は鉛筆回りの迷走が続いたが,これで第4コーナーを回って,ゴールにたどり着いた。もうこういう馬鹿げたお金の使い方はやめます。

● ところで。伊東屋はGよりKの方が面白くないですか。文具店かくあるべし,を顕現しているのはKだと感じてしまうのは,ぼくが昭和の人間だからかねぇ。
 文具店がサロンである必要はない。Gはそれを狙ったのかもしれないけれども,サロン化に成功しているとは思えない。お客の店内滞在時間は長くなっているのだろうか。

● 文具店での楽しみは何よりも文具を見ることだ。そのためにはギュウギュウに文具が詰まっている方がいい。
 Kの4階。鉛筆の集積度は圧巻ですよ。BLACKWINGやSTAEDTLERなど利幅の大きいものから,大衆的な鉛筆まで。ワオッ,鉛筆ってこんなにたくさんあったんだ,と驚ける。
 これでしょ。これが他にはない伊東屋の魅力でしょ。

2021年2月5日金曜日

2021.02.05 パーフェクトペンシル妄想

● ノートに手書きでよしなし事を書きつける習慣があった。安いノートと安い万年筆を使って,わりと続いていたのだけども,それが去年の秋からバッタリと影をひそめていた。
 が,ここに来て(正確には1月27日から)復活の兆し。まだ1週間程度のことなんだけど。


● そうなると,またぞろ妄想が始まる。鉛筆を使ってみようかな,と。鉛筆を使っていたのは中学生くらいまでか。主には小学生のとき。
 その頃に戻ってみようかという,老人性ノスタルジアにかられてのことかもしれないのだが,鉛筆を使ってみようか,と。


● 鉛筆のいいところは,紙が濡れても文字が滲んでしまうことがないことが第一。墨芯の匂いが第二。削るという作業をすることができるのが第三。
 子供が学習に使うのなら,間違っても消しゴムで消せるのもメリットになるかもしれないが,大人が使う場合はそれはメリットに数えなくていいだろう。
 シャープペンではなくて鉛筆というわけだから,やはりノスタルジアの為せるところなのだろう。


● 鉛筆とくれば,FABER-CASTELLのパーフェクトペンシル。伯爵コレクションのローズゴールドなんかいいね。
 お値段は4万円ほど。群を抜いてお高い鉛筆。替えの鉛筆も5本で7千円を超える。
 それは無理というならKIDS。600円。その中間を選ぶってのはあり得ない。UFOなんか他社の鉛筆にも使えるというところで,もう貧乏臭くていけない。


● パーフェクトペンシルの何に惹かれるかといえば,鉛筆という安価を極めている筆記具と価格のあまりのアンバランスさだ。そこに何があるのだろうと思わせる。
 日本で言えば三菱のHi-uniが高級鉛筆の代名詞だろう。そのHi-uniだって1本の値段は150円程度だろう。それだって,さすがにいいものは高いなぁということになる。


● つまりは「完全に趣味のものです。ただ,趣味のものだからこそ,細部にまできちんとお金をかけたモノも作れるわけです。そういう意味では,伯爵コレクション版の25000円は高くはありません。ここまで作り込んだら,そりゃこの値段にはなるな,というものなのです」という納富廉邦氏の指摘のとおりなのだろう。
 精密な手工芸品でもあるのだろうから(手作業で行う工程がけっこうあるらしい),値段なりの価値はあって,見る人が見ればわかるはずのものなのだろう。


● 問題は,自分がその趣味性についていけるかどうか。あまり自分を卑下してはいけないのだろうが,ぼくはその良さを感得できるほどに恵まれた育ち方はしていない。
 この製品はやっぱりおかしいと思ってしまう。これを称賛する人たちは,裸の王様に対して素晴らしい衣装だと褒めそやした重臣たちに似ていると言ってしまうのは,まったく当たらないけれど,育ちのよろしくない人間はそう言ってみたくもなるものなのだ。
 ゆえに,ぼくがパーフェクトペンシル(伯爵コレクション)を使うのは,猫に小判,豚に真珠の類であるだろう。


● 若い頃(20代)ならそれでも使いたがったかもしれない。4万円程度なら買ったかもしれない。が,この年齢になるとそういうことはない。
 一事が万事で,万年筆もモンブランの149などもはや眼中にない(眼中にないという章句の本来の使い方ではないが)。プラチナの千円万年筆(Plaisir)で満足している。
 高級品志向は消えた。実用性を満たしているものなら,それでよい。


● 自分に期待をしなくなったということでもあるだろう。何者かになり得ると思えた若い頃とは違う。何者にもなり得なかった自分がここにいるからだ。

● たとえば,無印のこちらは299円。さらにクツワのこっちは77円。消しゴムはないけれども,キャップと鉛筆削りはこれらにもある。
 これでいいんじゃん,と思ってしまうのが育ちの悪さ。やっぱ,パーフェクト
ペンシルはやめておくしかないよね。こ
ういう人間に使われたんじゃパーフェクトペンシルも浮かばれまい。

2020年8月15日土曜日

2020.08.15 丸善丸の内本店でパーフェクトペンシルについて考えた

● 先日,伊東屋でファーバーカステルの「パーフェクトペンシル 伯爵コレクション」の実物を初めて見た。今日は丸善の丸の内本店に立ち寄ることができたので,二度目の眼福に与っていくかと4階の文具売場へ。
 ところが,伯爵コレクションはないのだった。3千円のと5千円のはある。「パーフェクトペンシル カステル9000番」と「UFOパーフェクトペンシル」ですね。

● パーフェクトペンシルに関しては,伯爵コレクションに非ずんばパーフェクトペンシルに非ず,でしょうよ。伊東屋で見た伯爵コレクションとはまったく質感が違うのだ。
 売場に置いてある3千円や5千円のを買うくらいなら,600円のパーフェクトペンシルKIDSを買う方が気が利いているのじゃないか。一番高いものか一番安いものが正解で,中間を選ぶ手はなさそうな気がするよ。

● ここではない別のどこかに置いてあるのかもしれない。ないはずはない。なにせ,ここは丸善の本店なのだぞ。
 ここで買う人がいないとすると,日本全国どこに行っても,置いてある店はないような気がする。
 ファーバーカステルの直営店があるのかどうか知らないが,Amazonや楽天では扱っているからね。そういうところで買うんですかなぁ。

● ニッチといえばこれ以上はないくらいにニッチな製品だ。要するに鉛筆なのだ。なのにン万円もするのだ。
 鉛筆を使う大人はそんなに多くないと思われるし,学生でこれを買える人は極めて少ないだろう。そもそも,どれくらい売れているんだろうかねぇ。

● 伯爵コレクションも1つだけではない。最も扱いやすいのはプラチナコーティングですか。他に,スターリングシルバーとか鉛筆のサイズが違うマグナムとか,色々あるようなのだ。
 まずは大雑把に,KIDSか伯爵コレクションのプラチナコーティングを選んでみてはどうか。大雑把にね。

● ただし,伯爵コレクションでは他社の鉛筆は使えず,専用の鉛筆を使うことになるようだ。その専用鉛筆はBしかない(マグナムは4B)。このBが,国産鉛筆にあてはめると,HBより硬いらしい。Hくらいになるのかもしれない。柔らかい芯が好きな人には向かない。
 その点,3千円とか5千円の中間タイプは国産のuniやMONOも使える。ならばというわけで,中間タイプを選んじゃいますかねぇ。

● しかし,パーフェクトペンシルのキャップはエクステンダー(補助軸)にはならないものの,普通の鉛筆にいきなりセットしたんじゃ,長くなりすぎて様にならない。
 やはり,伯爵コレクションにして,最初から短めになっているパーフェクトペンシル用の専用鉛筆を使った方が,断然カッコいいよね。専用鉛筆は1本で千円らしいのだけど。

● 鉛筆をヘビーに使う人なら,パーフェクトペンシルなど持たずに,ユニをダースで買うと付いてくる,消しゴム入りのプラスチックケースをそのまま鉛筆ケースにして使いまくった方が,ずっとずっと生産的に鉛筆を使うことができるだろう,たぶん。
 結局,パーフェクトペンシルは数寄者の世界に属するもので,メーカーも数寄者のために作っているだろう。数寄者になりきれない人は,入っていってはいけない世界なんでしょうね。

● パーフェクトペンシルの「削る」や「消す」が,専用機である鉛筆削りや消しゴム以上であるはずもないだろうから,買ってからそこに文句をつけるくらいなら,買わない方がいいに決まっている。
 おそらくだけれども,鉛筆じたい,Hi-uniやMONO100の方が優れていたりするんじゃないか。だからという理由で国産鉛筆を選択する人は,実利を取る人であって,数寄者にはなれない人だ。

● ついでに申せば,伯爵コレクションかKIDSと言われて,ではKIDSで試してみようとする人は,その時点で数寄者の世界に行けないことは明らかだから,KIDSであっても買わない方がいいだろう。
 パーフェクトペンシルが提供する世界からすれば,そういう人はお呼びじゃないのだ。

●呼ばれていないんだから,のこのこ出かけて行ってもいいことは何もないと知るべきだ。
 そうは思わないかね,同志諸君。数寄者=好事家には彼らの世界があり,われら地道派にはわれらの世界がある。

2020年7月25日土曜日

2020.07.25 銀座 伊東屋

● ロビー的な1階は別として,2階が“SHARE”と題されたフロア。便箋やバースデーカードが置かれている。一番いい場所にねぇ。今はこういうものが売れている?
 ぼくが思春期にあったのは半世紀前。リアルを超えて誰かとつながるには“ペンパル”になるしかなかった。“文通”ですね。当時は中1コース(学研)とか中2時代(旺文社)という月刊の学年雑誌があって,ぼくは愚かにも中1から高3まで,毎月欠かさずに買っていたんだけど,そうした雑誌にもペンパル募集のコーナーがあった。

● 実際,ヘビーに文通をしていた時期がある。大学の後半の2年間だ。相手は高校時代の同性の友人。一番安かったコクヨの「書翰箋」を使っていたね。
 ペンは何を使っていたのか憶えていないが,ボールペンではなかったはずだ。当時のことゆえ,ボールペンといえば粘度の高い油性ボールペンしかなかったはずだが,ボールペンを使った記憶はない。万年筆は持っていなかったはずだ。さて,何を使って書いていたのか。

● 彼とは社会人になってからも2年くらい,文通を続けていた。中身的にはこっちの2年間の方が濃かったかもしれない。
 しかし,同郷にいて会うこともできるようになり,互いに仕事を持つようになると,手紙を書くことが億劫になり,自然に途絶えてしまった。
 結婚してからは会うこともなくなった。60歳になってから,ぼくは年賀状も出さないことにしたので,彼とも賀状のやり取りもなくなった。

● その彼と先日,偶然に出くわした。ひょっとすると,手紙のやり取りが復活するかなと思った。ちなみに,彼は視覚障害があって,パソコンやスマホの画面とは相性が悪い。
 ま,復活なんてことはあるまいが,もしそうなったらどれを使うかなと考えながら商品を見ていった。相手に届くものだから,ダイソーで売っているのはさすがにちょっとね。
 しかし,ここにあるのはいずれも良すぎる。お値段もけっこうする。うぅぅむ,これらはハレの機会に使うもののように思う。普段にはないような特別な連絡やお礼を書くのに,1枚か2枚を使う。
 彼とぼくの手紙のやり取りは,ケの領域に属するものだった。けっこうな便箋を消費した。だとすると,ダイソー便箋でいいかもしれないな。

画像はネットから拝借
● 3階は高級筆記具。ファーバーカステルの「パーフェクトペンシル 伯爵コレクション」の実物を初めて見た。ガラス越しに。
 4万円の鉛筆ね。正確には「消しゴム付きの鉛筆と鉛筆削りを内蔵したキャップがセットになったもの」で,書く,消す,削るが全部できるから「パーフェクト」ペンシルだという。何だか小馬鹿にされたような気分にさせる。
 文具雑誌などで写真は何度も見ていたけれども,なるほどこれが実物か。写真とそっくりじゃないか。

● もちろん,買わない。ってか,買えるはずがない。第一,鉛筆は使わなくなった。これからも使うことはないと断言はできないが,しかし,おそらくないだろう。
 第二に,600円のKIDSパーフェクトペンシルでパーフェクトな機能を満たすことができる。文具に求めるのは十全な機能のみであって,それ以外はどうでもよい。装飾性とか,ステイタスシンボルとしての象徴性とか,そういうのは徹頭徹尾どうでもいい。

● 持ち物で自分に付加価値を付けようとするのは,あるいは持ち物で自分に付加価値が付くと思ってしまうのは,恥ずかしいことではないか。その方向にだけは行ってはいけないのじゃないか。
 うん,そう決めてしまおう。そうしよう。お金がないから買えないんじゃないってね。考え方の問題なんだよって。

● 伊東屋では「伊東屋」の他に,小型店舗の「itoya topdrawer」,高級筆記具を取り扱う「カランダッシュ」の屋号でも店舗を展開している。ウィキペディア情報で知った。
 「カランダッシュ」は6月に外側から見かけた。自分が入ってはいけないところだと思って通り過ぎた。でも,言われてみれば伊東屋っぽかった気がする。

● 本店改装に伴って,高級感とゆったり感が格段に増した分,取り扱いアイテムが減った。以前の方がよかったと思うお方は,別館のK.Itoya(本館=G.Itoya の裏手)に行くべし。
 っていうか,いきなり別館に向かう通がけっこう多いのではないかと愚察する。文具は文具をして語らしめよ,故意の演出は不要である,と考える人が。

2019年1月16日水曜日

2019.01.16 いつかは鉛筆に戻りたい

● 目下,プラチナの千円万年筆(Plaisir)を使っている。いつかはもっと高級な万年筆を使ってみたいとはまったく思っていない。
 が,鉛筆に戻りたいとは思うことはある。小学生の頃に戻った気分になって,そのままご臨終とあいなれば,なかなかに良き人生だな,と。

● 鉛筆といえば,ファーバーカステルのパーフェクトペンシルは,何気に惹かれる製品。というか,初めて雑誌でパーフェクトペンシルの広告を見たときには,度肝を抜かれた。隅々まで高級が詰まった佇まい。
 その後,現物を見に東京まで出かけたんだっけな。栃木県にはこんなのを置いている店はないだろうからね。

● というわけなので,どうせなら4万円か5万円を出して,伯爵コレクションを買ってしまいたい。広告で度肝を抜かれたのは,当然,その伯爵コレクションなんだから。
 が,実際に買うのはKIDSパーフェクトペンシルだってことは,買う前からわかっている。

● UFOだの9000だのを買うよりは,KIDSの方が潔くていい。もちろん,最初に付いてくる鉛筆は棄ててしまって,三菱の9800を合わせるのだ(消しゴムは要らんだろ)。でもって,コクヨのCampusに思うさま書いていくのだ。真の知性を形にすればそうなる。
 もちろん,下敷きを使うこと。これ,大事。その下敷きは,古くなったクリアファイルを適当に切って作るのだ。そうすれば,形になった知性は,いやがおうにも輝きを増そうというものだ。

● どうも,パーフェクトペンシルをおちょくっているような言いっぷりだが,そのとおり,おちょくっているのだ。
 考えてみるがいい。たかが鉛筆なのだ。KIDSを買ってまで使わなければならない理由が,パーフェクトペンシルにあるわけがない。
 そうまでして鉛筆を持ち歩かなくてもいいと思う。そこまで鉛筆にこだわる理由が,ぼくには思いつかない。

● おそらく,パーフェクトペンシル(特に伯爵コレクション)を使っている人たちは,鉛筆に対するこだわりではなくて,アクセサリーとしてのパーフェクトペンシルに惹かれているのだろう。パーフェクトペンシルを持ち歩きたいから鉛筆で書くという順番ではないか。
 少しも悪いことではない。伯爵コレクションにはそうさせるだけの魅力があると思う。

● が,ぼくは踏みとどまりたい。進歩というか進化に付いていきたい。
 鉛筆の不便さを補うためにシャープペンが生まれた。そのシャープペンが鉛筆の使い心地のすべてを代替できているのかどうか,ぼくには測り難いが,基本,その方向に添っていたい。

● 小さい頃は誰でも鉛筆を使っていた。だから,鉛筆にはノスタルジーを誘うものがある。木の匂いや墨芯の匂い。書き間違えたのを消しゴムで消すときのある種の快感。
 鉛筆を削るのが気分転換になるという人もいるだろう。机の上に1ダースの鉛筆を並べておいて,次々に使っていき,いずれも丸くなったらまとめて削る。その時間が楽しみだという人。そういう鉛筆でのアレやコレがある。

● だから,ぼくも最後は鉛筆に行き着きたい。が,それは最後でいい。
 現在のシャープペンや芯ホルダーは,書き味的には鉛筆のそれをかなりの程度まで再現しているものがあるように思う。北星の「大人の鉛筆」やプラチナのプレスマンなど。
 そんなのを使って,ついには鉛筆には辿りつかないまま,一生を終えそうな気もするのだけど。

● ぼくが筆記具に求めるものは,実用性,利便性であって,それ以外の情緒的なもの(潤いとか懐かしさとか)はほぼ考慮していないのだ。
 つまりは,つまらない人間なのだなとも思うのだが。

2015年6月26日金曜日

2015.06.26 ファーバーカステルの「パーフェクトペンシル」

● その最高峰は伯爵コレクションモデルだけれども,25,000円もするとあっては,まぁ手がでない。要するに鉛筆だから。ホルダーと鉛筆削りと消しゴムが一体になっているからといって,25,000円っていうのはちょっとね。

● だけれども,もっと安いモデルもある。5,000円と3,000円の。どちらも市販の鉛筆が使えるところもいい。ファーバーカステルの鉛筆をずっと使い続けなければならないなんてのは,ちょっと困る。
 経済的な理由もだけど,国産品を中心にいろんなメーカーのを使ってみたいわけで。

● その3,000円のやつがヤフオクで2,000円で出品されていた。買ってしまおうかなぁと思った。
 なぜというに,ロディアカバーに取り付けたペンホルダーに差すのにちょうどいいかなと思ったもので。

● ロディアは片面しか使わないので,筆記具はなんだっていい。だったら鉛筆でいいかな,と。鉛筆を素のまま差したんじゃ抜け落ちてしまうから,クリップ付きの「パーフェクトペンシル」ならちょうどいいか,と。

● まぁ,でもね,考えてみただけで終わらせないとね。