2023年2月28日火曜日

2023.02.28 鉛筆の補助軸はダイソーの樹脂製ホルダーが一番いいのだが

● 数ある鉛筆ホルダー(補助軸)の中で最も使い勝手がいいのは,ダイソーで売ってる樹脂製のこの製品だと思っている。キャップが付いていることといい,軸の太さといい,突起物がないのに滑らないことといい,これに勝るホルダーはない。
 補助軸は長さよりも太さを補うものだ。鉛筆は補助軸を装着できるほどに短くなって,初めて一人前。長い鉛筆は軸が細すぎる。未熟な半人前だ。
 で,鉛筆を一人前にするのに最適の補助軸が,ダイソーの樹脂製のホルダーというわけなのだ。

● が,このホルダーにはひとつだけ弱点がある。樹脂ゆえ耐久性に不安があることだ。
 右の写真のとおり,いずれも鉛筆を咥えるところにヒビが入る入っている。すぐにヒビが入る。そういう脆弱性があるので,最低10個は予備に持っていたい。なんか鉛筆づきそうな気配もあるのでね。

● ところが,トナリエ宇都宮のダイソーの店頭から消えている。その後,宇都宮テラスのダイソー,ベルモールのダイソー,御幸ケ原店と回って探してみたんだけど,どこにもない。
 この脆弱性についてダイソーにクレームがあったか。ゆえに販売を中止した? それでも,それ以上に使い勝手の良さが勝ると思うんだけどね。

● 東京に行く機会があったので,錦糸町駅前のアルカキットに入っているダイソーにも行ってみた。ぼくの知る限り,売場面積が最大のダイソーがここだ。
 なかった。ここにないんじゃ諦めるしかないかなぁ。流通在庫もなくなっているのか。

● 逆に田舎のダイソーには残ってたりするかねぇ。いや,ぼくの地元のダイソーにもなかったからなぁ。
 あと,期待を持てるのが,モアーズ川崎に入っているダイソーだ。ここも売場面積が広いので,ひょっとすると残っていないか,と。

● で,川崎に行く機会も得たので,モアーズのダイソーに行ってみた。やはり,この鉛筆ホルダーは見あたらない。
 消えたんだな。気がすんだ。ここまで回ってないんじゃ仕方がない。また出てくるかもしれない。それを待つしかない。期待を込めてね。

● 結局,メルカリに良さげなのが出ていたのでポチってしまった。6本で660円という価格にも惹かれてね(→ 後になって気がついたのだが,Amazonのほうがもう少し安い)。
 補助軸は鉛筆の太さを補ってくれれば充分。かつ,グリップが滑らないようになってれば,キャップがないことには目をつぶる。
 これは太さもあって,金属製でヒビが入る心配もない。芯の保護はすでに買ってあるキャップを使って解決する。まずまず問題はあるまいと思う。
 6本もあれば一生分になるだろう。補助軸問題はこれで解決ということにしたい。

2023年2月25日土曜日

2023.02.25 トンボの ZOOM 505 BW は測量野帳に合わせると裏抜けする

● 昨年,Amazonでトンボの ZOOM 505 を買っていた。BW(水性ボールペン)のレッド。それを今夜,ちょこっと使ってみた。本格使用はもっと後になるのだけど,試用はしないとね。
 ところが。測量野帳に合わせると,裏に抜ける。字幅も太くて,通常筆記には使えなそうだ。ちょっと試用しただけでこの結論に至るとはなぁ。

● モレスキンで裏抜けするのは驚かない。逆に,モレスキンで裏抜けしない水性インクのペンがあったら,そちらの方が驚きだ。
 が,測量野帳で裏抜けするとは。プラチナの万年筆用の黒インクでも裏抜けはないんだけどね。プラチナのインクは裏抜けしにくいから使っているのではあるのだが。
 ちなみに,リフィルはBK-L5P。トンボが極細と位置づけている0.5㎜のはず。液状インクは紙への染込みがいいんでしょう。滲むもするのだろう。その分,字幅も太くなる。パイロットのVコーンもそうだよね。

● 液状水性の書き心地を味わえないのは構わないのだが,ZOOM 505 のガワを使えないのは困る。ZOOM 505 を買ったのは,形の美しさ,グリップの太さ,重量感,キャップを抜き差しするときのセクシーな感触に惹かれたからだから。
 純正のリフィルでは通常筆記には向かないのであれば,他のリフィルを装着して何とかならぬか。ゲルインクか低粘度油性で使えるものがあればいい。

● この問題はあっけなく解決した。手元にあった ぺんてる のエナージェルのリフィルをBK-L5Pの長さに合わせてちょん切ったら,ZOOM 505 に装着できた。ペン先のブレもなし。
 なら,これで行こうじゃないか。ZOOM 505 のガワを使えりゃ,それで良し。
 まぁ,正直に言うと,液状水性インクのサラサラとしつつも万年筆インクよりはヌラっとしている感触を味わえないのは,少ぉし残念ではあるけれど。

2023年2月16日木曜日

2023.02.16 ペンケースの中身

● 右から Hi-Tec-C コレト ルミオ。黒,青,赤,緑の4色。100%手帳用。手帳を書くときにしか使わないし,手帳を書くときには他の筆記具は使わない。
 10年以上使っている。印刷してあった商品名の文字はとっくに消えている。

● プラチナの Plaisir。ペン先は使い潰して,Preppy のものを装着している。
 Plaisir と Preppy とでは,キャップ内部の突起の位置か何かが微妙に違うようで,Preppy の首軸を Plaisir につけると,装着じたいは問題なくできるのだけど,嵌合が怪しくなる。嵌合するにはするが無理をさせてる感じになる。
 ちなみに,Plaisir の首軸を Preppy に装着するとキャップが嵌らない。
 ともあれ,この2本は常用中。

● ぺんてる VICUÑA の0.7㎜。黒と赤の2色。コクヨのジュニアペンシル 0.9㎜。Seriaで買ったタッチペン。使用機会はごく少ない。

● 地元の文具店で半額になっていたので買った定規とダイソーのハサミ。このふたつは使う機会が多い。

● Plaisir のカートリッジと消しゴム。PLUSの修正テープ。消しゴムのスリーブは取れているけど,トンボのMONO。

● ほぼ日の “おちつけ” ピンパッジ。ピンが取れたので,ペンケースのアクセサリーにしている。トンボのブックマーカー。これも使うことはないので,アクセサリーになっている。

● 他に入れておきたいのがルーペ。けど,これ以上は入らない。

● 以上を持ち歩いている。家でもほぼこれしか使わないのだが,マグカップなんかをペン立ての代わりに使っていて,これがいくつかある。
 まず,家にいるときのほとんどの時間を過ごしている台所のカウンター(本来はご飯を食べる場所)に置いてあるペン立て。赤いのはラミーサファリ(万年筆)。これだけは Plaisir と交互に使っているが(交互と言っても,使用頻度は Plaisir の方がずっと多い),他は今のところ使う機会なし。

● 以前は台所のカウンターではなく,その隣に座卓を置いてパソコンを載せているのだが,こちらにはめっきり座らなくなった。パソコンを立ち上げることもしなくなり,パソコンを使うのは週に一度くらいになった。
 そこにも3つほどペン立てがある。使わないうえに掃除もしないから,うっすらと埃が積もっている。何とかしなきゃな。

● 台所のカウンターにはお菓子の空き箱を転用したペン皿も置いている。ペンよりも雑多な文具を入れている。あと,同じ部屋の別のところにもいつのまにか溜まってしまったスティック糊やボールペンを。使うことは皆無。
 で,これら以外にダンボール一箱分のペンやら鉛筆やらがある。3回ほど生まれ変われれば使い切ることができるかもしれない。

● 道具は(できればいいものを)少なく持ってビシバシ使っていく,というのが理想なのだが,現実はとてものことそうなっていない。
 いつか,まとめて捨てることになる公算が高い。つまり,現状でもこれらはゴミだから。

2023年2月13日月曜日

2023.02.13 シャネルの鉛筆

● 鉛筆を色々と(使いもしないのに)買い込んでいる話。最後に究極のバカをやらかしたので懺悔しておく。
 シャネルの鉛筆をポチったんですよ。5本。メルカリで800円。ファッションショーで来場者にアンケートを書いてもらうために配ったものか。
 頭は切りっぱなしではなく丸めてある。硬度はHくらい。書き味は並。

● おそらく中華製ではないか。たとえノベルティであっても,こんなものに CHANEL という文字を入れていいのか,シャネル。
 つっても,バッグであれ何であれ,ブランド品のほぼすべてが実質的には MADE IN CHINA であることは,よく知られた事実でしょ。浙江省の温州市あたりですか。

● さらに,ペンケースと鉛筆1本。メルカリで888円で買った。
 これは化粧品を買った人にオマケで配ったものらしい。鉛筆3本と定規がセットされていた。
 完全品もメルカリにいくつも出ている。数千円だ。それを買ったのでは,バカの証を作るようなものだ(→お前が言うな)。

● この鉛筆は伊東屋のロメオペンシルのように,芯材も黒く染色してある。が,ロメオほど凝ってはいない。
 ケースもプラスチックの箱以上のものではない。ノベルティだもん。

● ともあれ。ここまでバカなことをしたおかげで,憑物が落ちた。使いもしない鉛筆を買い漁るのは,これにて終了できると思う。
 ついでに,高橋真琴のマイブームもパタッと消えた。病が癒えた感じがする。

● ところで,手元にこんな冊子があった。雑誌「BRUTUS」の2019年12月1日号の別冊付録。この冊子からいくつか引用しておきますか。
 僕は常々「自分の生きた時代を軽く超えるような作品を作りたいなら,年月を思うのではなく印象を大切にすることだ」と考えています。(中略)そういう境地で作った作品は,自分が活きている時代を超え,タイムレスになります。(ファレル・ウィリアムス)
 常に余計なものは取り除きなさい。付け足しは絶対にいけない。
 翼を持たずに生まれてきたのなら,翼を生やすためにどんなことでもしなさい。
 次の瞬間に死ぬって思いながら,暮らすべきなのよ。
 かけがえのない存在であるには,人と違っていなければならない。
 人は怠惰さの中で醜さに慣れてしまう。

2023年2月12日日曜日

2023.02.12 昭和レトロの鉛筆の収集ごっこをしてみた 4

● 鉛筆買いに歯止めかからず。タガが外れてしまったようだ。
 ヒーロー鉛筆。MADE IN CHINA。ピラミッド鉛筆という会社が製造か販売かを担当している。ここが日本の会社なのか中国の会社なのかも,I don't know。メルカリで500円。

● ヒゲタ醤油のノベルティ鉛筆,50本。コーリン鉛筆でトレードマークの三角顔は右向き。メルカリで960円。

● 昭和のファンシー鉛筆。上からトンボの普通より細身の鉛筆。手帳に附属する鉛筆くらいに細い。
 四角い鉛筆。BY LYRIC とある。
 丸鉛筆が2本。メーカーは不明。絵柄の著作権はユーカリという会社が持っている。
 紫色の消しゴム付きを含む3本は VENICE鉛筆。その下は SAN-X の四角と楕円の鉛筆。
 一番下のも細身トンボと同じ細さ。手の小さな小学生の女の子にはちょうどいいのか。硬度はHだから,思春期の女の子に宛てた製品ですかね。メーカー不明。
 LYRIC も VENICE も SAN-X も,そんなメーカーは聞いたことがないぞ。メルカリで990円で購入。

● こちらはキャメル鉛筆製作所の製品。580円。
 東京鉛筆組合昭午会という業界団体があるらしい。会員は37社(個人加入も1人)。その中で鉛筆の製造販売までを手がけているのは6社。アイボール,ウェルビー,北星,柴田,太陽。そして,キャメル。貴重なひとつ。

● これもファンシー。リボン鉛筆。890円。
 リボン鉛筆って何ですかね。三菱あたりがブランド展開してたんですかねぇ。

● これもファンシー。コーリンのHB,3ダース。900円。当時の価格よりも安かった。

● 文具詰合せ。鉛筆以外にも色々とある。ヤフオクでいたずら入札。11円で落札。ただし,送料が770円。
 鉛筆だけ抜きだすと,左端がトンボの8900で,隣の3本は三菱製。その隣のリカちゃんのやつはサンスター。MADE IN THAILAND(ひょっとすると,タイのコーリン鉛筆か)。
 残りの氏素性は不明。右側のワンピースの6本は色鉛筆。緑とピンクが1本,黒と黄色が2本。

● ボールペンだのクレヨンだのもあるが,使うことはないと思うな。一気に消しゴム持ちにもなった。
 ヤフオクではなく,いくつかに分けてメルカリに出せばよかったのではないですか,出品者様。

● コーリンの8564番(CARPENTER)を2本。軸も芯も平べったい形状。
 左向き顔だから,コーリン終期の製品だと思うのだが,どう使えばいいんだ,これ。単に奇を衒ったものなんですか。FOR DESIGNER & CARPENTER とあるんだが。
 ヤフオクで1,035円。送料が140円。安いのか高いのか。高いと思うんだけど,コレクションアイテムとして人気を呼んでいそうな気もするね。

● 太陽鉛筆の8000番のB,1ダース。送料込みで500円。
 学習用 事務用 製図用 というお決まりの文句も懐かしいっちゃ懐かしい。鉛筆の需要が減ったのは,少子化とIT化だけが理由じゃないんだろうけどね。
 鉛筆を使うのは小学生と後期高齢者という図式がある? だとすると,ぼくもそろそろ使い始めるよ。

2023.02.12 BLACKWING の鉛筆など

● JRで東京に出たので,上野で降りて駅構内の ANGERS を覗いてみた。覗くだけで何も買わないんだけどね。
 最近は鉛筆売場しか見ないッス。セレクトもさることながら,ディスプレイが上手いですよねぇ。照明の使い方も。
 鉛筆売場の主役は BLACKWING。鉛筆本体のほかに,1,540円のキャップ(BLACKWING の用語ではポイントガード),2,310円のエクステンダーが並んでいる。あと,鉛筆削り(2槽式のやつ)やノートブックが置いてあるわけね。

● ひょんなことから,キャップは2個買ったけど,鉛筆本体を買うつもりはない。分不相応という言葉を知ってる人間だからね,ぼくは。こういうものは,然るべき人が使えばいいので,その然るべき人にぼくは含まれない。
 1本の価格が352円とか550円とかですからね。こんなもの,誰が使うんだよ,とも思うわけでね。

● 大人のための鉛筆,クリエイティブを刺激する鉛筆というのがキャッチコピー。クリエイター向けということらしいね。
 ANGERS のディスプレイの仕方を見ると,画材として位置づけているようだ。文字を書くよりスケッチや図を描くのがクリエィティブな感じはたしかにするねぇ。

● けど,貧乏画学生がこんなものを使うとは思えない。絵を描くのを趣味にしている素人さんが使うんだろうか。素人って下手なくせにいい道具を揃えたがるじゃないですか。
 クリエイターに憧れる凡才がカモになっているということでよろしいか。

● さて,では一番高い鉛筆が BLACKWING なのかというと,そうじゃない。上には上がある。
 ヤフオクのサイトを見ていたら,コーリンの三角形の消しゴム付きの鉛筆が,2箱(8本)で14,000円で落札されていた。そういう世界なのか。
 1本あたり1,750円。BLANCWING の数倍だ。Amazon ならハイユニ1ダースが1,382円で買えるんだけど,それより高い。

● 合理では説明のつかない世界だな。そういうものなのか。たかが鉛筆でなぁ。
 落札者はこの鉛筆をどうするんだろう。使わないで飾っておくんだろうか。時々,眺めて悦に入るんだろうか。いや,どうしようと勝手だけれども,鉛筆にも実用以外の価値があったのだなぁと,蒙を啓かれた思いがしてさ。

● 鉛筆もコレクションの対象になるというあたりまえの事実。コーリンのこの鉛筆は生産数が少なかったんですかね。消しゴムが三角という珍しさが高値を呼ぶのか。
 にしても。1本1,750円で買う人がいるという事実に驚いた。ディープな世界があるんだねぇ。

2023年2月11日土曜日

2023.02.11 今年も測量野帳のお世話になる

● 測量野帳(LEVEL BOOK)に文字列を埋めるのが趣味というか,チマチマと日記のようなものを書いて,1日をうっちゃっている。
 最近,万年筆のインク(プラチナを使用。プラチナならダイスキンでも裏抜けしない)を黒に替えてみた。ら。紙がインクを弾くようになった。ブルーブラックではなかったこと。粒子の密度が違ったりするんでしょうかな。

● 測量野帳の紙は,PERPANEP の基準でいうと,“ツルツル” に当たるんでしょうかねぇ。ミリペンタイプのペンを使うのがいいかもしれない。
 というか,ミリペンで書いていたこともあって,相性の良さは実感している。ミリペンタイプのペンもどっさり買ってあるので,いずれはそれらを使うことになる。

● が,当分は Plaisir を使おう。黒のカートリッジがあと2本あるので,黒をとっとと使ってしまいたい。その後はブルーブラックに戻る。
 この千円の万年筆もいいんですよ。現在はラミーのサファリ(EF)と交互に使っているんだけども,自然に手が伸びるのは Plaisir の方だ。
 ちなみに,サファリにもプラチナのブルーブラックを入れている。ブルーブラックなら弾かれる感覚がないのは,サファリの場合も同じだ。

● しかし。測量野帳はいいですな。薄くて軽いのがいいんですかな。判型がちょうどいいんだろうかな。年間20冊ほど消費する。今年も LEVEL BOOK を使っていく。
 野帳と千円の万年筆で自分の世界に入っていける。この2つがあれば老後は恐れるに足らず。大げさでなくそう思っている。野帳と万年筆を介して自分を話し相手にできるから,友人だの人間関係だのというものは不要になる。

● もちろん,ノートは測量野帳じゃなくてもいいんだし,筆記具は万年筆でなくてもいいんだけれども,今年はこれで行こう。
 測量野帳を変える理由が見あたらない。数えていないが,10年分の在庫はありそうだし。

2023年2月10日金曜日

2023.02.10 高橋真琴は続くよ,どこまでも

● 昨年11月にコーリン鉛筆を買って,以後,昭和レトロの鉛筆をあれやこれや買いまくる蟻地獄に落ちてしまったのだが,そのときにこんなのも買った。高橋真琴さんの少女絵の缶ケースに入った色鉛筆。
 もちろん,中身の色鉛筆ではなく,側の缶ケースが欲しかったわけです。

● 何なんですか,この絵は。吸引力がありますよね。このあと,こんな本も買って読んだりもした。
 で,高橋さんの絵柄入のケースに入った鉛筆は他にもあるわけですよ。メルカリだのヤフオクを見ていると,ポンポン出てくる。
 でも,さすがに自重していた。全部の絵柄を集めようとかなったらコトだなと,自分でも思ったし。実際問題として鉛筆は使っていないうえに,少女絵の箱が目的だなんて,奥さんにどう説明する?

● しかぁし。自重が切れてしまった。
 まずはこちら。コーリンのかきかた鉛筆,1ダース。2B。1,500円。
 高橋真琴さんの絵が入っているだけで価格が跳ね上がる。他の人のだとそうでもない。高橋真琴に限るのだ。彼の絵が頭抜けていると,ぼくのような素人も思う。だから惹かれるわけだが。
 絵の裏側には時間割が印刷されている。土曜日半ドンの懐かしい時代。

● 自分の中の幼児性というか少女趣味というか,わけのわからんものに手を焼いているわけだが,次はこれ。HBのコーリン鉛筆,1ダース。ヤフオクで送料込み1,370円。
 こういうものに1,370円も投じるとはどういうことか。と言いながら,この箱をどうやって保存しようかと真剣に考えている。

● 高橋真琴は続くよ,どこまでも。2Hのコーリン鉛筆,1ダース。送料込みで1,210円。
 ぼくは鉛筆で文字しか書かない。図面を引いたり,スケッチを描く特殊技能は持ち合わせていな
い。2Hなんか使わんのだよね。腱鞘炎になっちまう。
 けど,この箱をね,欲しいという欲望を抑えきれず。何だかなぁ。

● さらに,高橋真琴シリーズのコーリン鉛筆。硬度はF。メルカリで1,100円。当時の価格は180円。
 彼の絵柄の鉛筆はコーリンからしか出ていない。三菱は牧美也子で,トンボは花村えい子だった。
 が,高橋真琴以外は興味なし。つーか,高橋真琴にも興味持つなよ,俺。どういう趣味だよ。と,自分に突っ込みたい。
 それにしても,こういうのが残っているんだねぇ。よく残ったものだねぇ。デッドストックは偉大なり。

● 高橋真琴さんの絵柄は他にもある。それも一つや二つではない。けど,これで終わりにしたいものです。
 いや,ほんとにね,これは沼ですよ。いつまでも浸かっていてはいけないものでしょ。
 浸かるなら鉛筆の箱ではなく,書籍にすればいいでしょ。そのための書籍でしょ。というわけで,今度はこんなのを買ってみた。

2023年2月3日金曜日

2023.02.03 Bun2 2月号

● 東武宇都宮百貨店の5階文具売場でもらってきた。今回の特集は「2023年はコレに注目!」。新製品の特集。
 トップバッターはフリクション。フリクションの弱点はインクが薄いのとインクの減りが早いの2点だったらしい。その弱点に対応した。
 これは「有隣堂しか知らない世界」でも取りあげてたな。パイロットの社員が出て解説していた。単位量あたりのインク代は値上がっているが,この状況下では叱られることではない。

● サンスターの「TANK」はリフィルを大型化して,そこにキャップを付けたような製品。従来比5倍のインク量が入っているとある。ゲルインクは減りが早い。大容量なら安心。
 特に,たくさん使う生徒・学生にとってはありがたいのだろう。彼らに向けた製品だと思う。税込み165円と価格も安い。当然,使い切りタイプ。

● 「有隣堂しか知らない世界」で売れっ子(?)になった有隣堂の岡﨑弘子さんも登場している。「有隣堂しか知らない世界」は文具メーカーにとってもありがたい You Tube チャンネルなのだろう。岡﨑さんは文具界の共有財産のような形になっているのではないか。
 岡﨑さんがプロデュースした「STORY STORY YOKOHAMA」も紹介されている。桜木町駅前の「コレットマーレ」の5階にある。2,3回行ったことがある。有隣堂臭は完全にない。銀座にでもありそうな雑貨店といった趣。

● 文具も含めた雑貨で遊べる人じゃないと何も買えないと思う。ぼくのようなノートにペンで文字を書くだけの人は,お呼びじゃない感じ。
 要するに,文具を実用品だとしか考えられない人は,ついていけない。文化度の高い人じゃないと。という印象を持った。

● 横浜市歴史博物館で今月26日まで開催されている「活字 近代日本を支えた小さな巨人たち」の案内も載っている。今はコンピュータでやるんだろうけど,“活字” は途方もない知恵と試行錯誤の集積でできているのだろうとは,素人でも推測できる。
 ぼくらがあたりまえに使っている鉛筆やボールペンにしても同じこと。ユーザーが気付ける生産上のノウハウは,その中のごく一部に過ぎないのだろう。