2025年6月25日水曜日

2025.06.25 筆圧を抜いて書く

● というわけで,北星9500を持ってきている。その北星9500で “手書き” を愉しんでいる。
 筆圧を抜いて書いても快適に書ける(筆線が薄くならない)のがいい鉛筆だと定義すると,北星9500はすこぶるいい鉛筆ということになる。
 筆圧を抜いて鉛筆を扱えるようになった自分も,鉛筆使いとしてだいぶ上達したものだと,悦に入っている。

● が,筆圧を抜いても快適に書ける鉛筆は,9500にとどまらない。少なくとも,国産鉛筆ならば現行品(一応,HB以上としておこうか)のすべてがそうだと言っていいだろう。
 そもそもの話,鉛筆は筆圧要らずの筆記具だ。筆圧を抜いて書くと快適なようにできている。“HALF THE PRESSURE,TWICE THE SPEED” とは,BLACKWING 602 の専売特許では全然ない。
 とにかく,鉛筆は軽く持って,筆圧をかけずに紙の上を滑らせればいい。

● 30分,1時間と使い続けても疲れることはない(まったくないわけではない)。筆記速度も出る。
 鉛筆ダコができて,その部分の皮膚が厚くなるなんてのは勲章ではない。まだまだだということだ。

● それがわかるのは,しかし,大人になってからかもしれない。小学生の頃からそれを会得できれば,大人になっても鉛筆を使い続ける人が増えるかもしれない。
 いや,そういう子供が一定数はいて,彼らはずっと鉛筆を使い続けているのかもしれない。

● かと言って,鉛筆ダコを作ってはいけないと考えることもない。特に,子供のうちは仕方がない。流れるように文章を書いていくということは,おそらくないだろうからだ。
 なぜなら,鉛筆を使うのは勉強という場面でだからだ。先生の板書を書き写したり,問題を解くのに,流れるように書くことなどあり得ない。つっかえつっかえ,時には力を込めて書くことになるだろう。

● 子供たちが鉛筆を使うのは難行苦行のためだ。難行苦行と鉛筆が一体化して,鉛筆は難行苦行のアイコンになってしまう。
 鉛筆から早く離れたいと考えるのが,まともな神経というものかもしれない。

● そういう中で,鉛筆から離れず,大人になっても鉛筆を使い続けている一定数の人たちは,何だか神々しく見えてくる。
 彼ら彼女らが勉強を難行苦行と感じないですむほどに優秀な “勉強頭” を持っていたからだとは,多くの場合,考えづらい。諸々の偶発的な事情が重なったゆえの結果であろうが,それらの偶発の集積が神々しいわけだ。

2025年6月23日月曜日

2025.06.23 やっぱり鉛筆を持ち出すことにした

● 青森の19時。まだまだ明るい。トワイライトにもなっていない。
 ところで。やっぱり,鉛筆を持ち出すことにして,北星9500を3本を持ってきた。

● 鉛筆の方がいくぶん気分が楽ね。楽というか,しっくり来る感じ。どういうこと?
 つまり,この “?” に答えることができれば,鉛筆の良さの核心(?)を言語化できることになると思うんだが。

● 補助軸も持ってきた。持出し用の鉛筆にも補助軸を使える程度に短くなったのがあるのでね。鉛筆は補助軸が使えるようになって,やっと一人前。
 鉛筆にも青年期と壮年期がありますな。幼少期と老年期はない。人間と違って壮年期が長い。そうして,壮年期が終わると,コロッと死ぬ。


(追記 2025.06.24)

● 旅行先でも,家でやってることと同じことを場所を変えてやるだけのこと。A6 Campus を開いて,鉛筆でどうでもいいことを書く。
 ただし,それをホテルの客室でやったのでは,そもそも旅行先とも言えない。自宅の延長に過ぎない。

● ので,ホテルを出て,オープンスペースで青森の人たちがいるところで,それをやりたい。
 青森はそういう場所がけっこうある。しかも,空いていて長居しやすいのがありがたい。

● 筆頭にあげたいのが,魚市場が入っている,たぶん元はデパートだったと思われるビルの地階にある “お休み処” だ。魚市場も地階にあるので,魚市場に買物や食事に来た人たちの “お休み処” というわけね。
 テーブルがゆったりと配置されている。テーブル間距離がある。

● 時間帯によっては高校生が2人か3人で,勉強したりお喋りしていることもあるが,だいたいは年寄りの憩いの場になっている。上階に市立図書館があるせいか,本を読んでる人もいる。
 ひとりで来ている人が多い。ひとりでテーブルを占拠することになるが,それでもテーブルが空いてないことはほぼない。昼休みだけは,おにぎりや弁当を食べる人たちで塞がることがある。

● たぶん有線放送だと思うのだが,昭和50年代の歌謡曲がうるさくない程度の音量で流れている。沢田研二「TOKIO」とか,寺尾聰「ルビーの指環」とか,中原理恵「東京ララバイ」とか。
 これからも利用者の年代がわかろうというものだ。

● それやこれやが心地よくて,ここが青森の第一のお気に入りの場所になっている。大げさでなく,1日いられる。
 魚市場の中なのだから,自販機もトイレもある。長居できる条件が揃っているのだ。実際にいたことはないけれど。

● 次は,観光物産館アスパムの2階の休憩スペース。窓に面してカウンターが設えられていて,椅子が置いてある。
 津軽海峡を眼前にするという絶好の眺望を恣にしながら “手書き” を愉しむことができる。ここも空いていて,だいたい座ることができる。

● 道路の所々にもこうした “お休み処” がある。天気がよければこういうのも書斎になる。
 ただし,さすがに長居はしづらい。この時期は,太陽があたると,とてもじゃないけど居られる場所ではなくなる。

● こうして見てくると,青森の良さは人口の少なさが作っているように思われる。空いているのは人が少いからに決まっている。
 今後の日本が辿ることになる道程の最先端を実際に歩んでいるのが青森だとすると,少子高齢化のその先はそんなに悪いものでもないんじゃないかと思えてもくる。

2025年6月22日日曜日

2025.06.22 いくつかの鉛筆

● ムーンラビットの3600番。黄色い消しゴム付き鉛筆なんだけども,ムーンラビットとはそも何者?
 〄があるんで国産の鉛筆なんだろうけど,ダース箱にも MoonRabbit 以外の記載がない。こういうメーカーがあったのか,どこぞのメーカーのブランド名なのか。

● 軸はかなり太い。現行の三菱より太い。初代 uni くらいあるかも。
 3600番以外にも,消しゴム付き鉛筆の他にも,いくつかの製品があるようなのだが,それ以上の情報はググっても出てこない。

● TOKiWA。トキワ鉛筆製作所のもの? トキワの流れを汲む鉛筆メーカーにはビッグウェイもあるが,トキワのグループ企業は合併して一緒になったり,分離して別会社になったり,けっこうゴチャゴチャしている。
 いずれにしても,現在は化粧品の製造,卸を業としており,鉛筆とは関係なくなっている。
 〄なし。三角軸。こう見えてけっこう古いものなのかもしれない。

● CONVOYって,昔,こんなタイトルのテレビ番組がありましたっけ? メーカーはキリン。

● これは MADE IN TAIWAN。絵柄のタイトルも,わしゃ知らんわ。

2028.06.22 小山市の文具店

● 小山駅ビル(VAL)の3階に Can★Do があるんですな。初めて覗いてみました。
 Can★Do でも Campus を取り扱っている。Campus は百均で買うべきものですら。

● ところで,Can★Do は Seria と共同購入をしてるんですかね。Seria とあまり違いがないような気がするね。

● コクヨの鉛筆シャープもあり。三角軸。基本,Campus Junior Pencil ですかね。
 0.9㎜しかなかったので,買いませんでした。0.9㎜の鉛筆シャープは10本程度持ってますんで。

● A6ノートを2冊と携帯用の修正テープを買いました。ノートの中紙は40枚。MADE IN JAPANだけれども,中の紙まで日本製なのかどうかは知らない。
 実用よりも遊びを混じえた製品ですね。実用性を採るなら Campus を買うべきです。製本にもコストをかけているし,堅牢性も Campus が勝っているでしょう。

● 修正テープは充分に小さい。発売元はナカトシ産業㈱。MADE IN CHINA。百均にこれがあるのかと思いましたよ。
 鉛筆の筆箱に入れるための予備。修正テープはそんなに使わないので,使うのは数年後になるでしょ。

● 現在持ち歩いているミドリの修正テープ(右側)に比べると,ちょっと分厚い(テープ幅は同じ)。実際に持ってみると写真以上に厚さを感じる。
 でも,価格は4分の1だからね。ミドリのも中華製だし。

● VALと隣のロブレは館内通路で一体化している。ロブレにある TSUTAYA に直結。ひょっとすると,小山で一番大きい文具店はここになりますか。
 つっても,ぼくは学童品の売場しか見なくなった。しかも,買うことはほとんどないッス。すまんこってス。

2025年6月21日土曜日

2025.06.21 芯折りショー

● 芯折りショーの始まりだぜ。

● 最後はこうなるわけですよ。しない方がいいんだけども,こういうふうにしたくなるんだから,しょうがない。
 どうしても,根本を切り込んでしまう。折れやすくなりますわ。が,今回は折らずに行けそうな気がする。少しは学習したかな。

● 鉛筆を使う愉しみの何パーセントかは,最後にこの形にすることなんですよ。
 プチ変態感があって,今のところ,この形にするのをやめることができない。

● これね,普通に削るとだいぶ短くなってて,そろそろお役御免にしてもいいかと思うくらいなんですよ。
 ところが,芯だけにするとまだまだ長いなと思う。これで捨てちゃいかん,ここからさらに使わなければと思うんですよ。

● 不器用なのが影響してるかな。あんまりしばしば手削りしたくない,という。
 いっぺんにまとめて削ってしまいたい。こうしておけば,あとは芯先だけ整えればいい。

● まぁ,でも,こういう歪な形にしたいという,幼児的な,破壊願望のようなものがあるんですかね。
 それを鉛筆にぶつけているのかもしれませんね。

2025.06.21 シャープペンだと違和感がある

● 二度ほど,シャープペンを持って外出したんだけども,どうも違和感があるんだな。シャープペンだと違和感がある。
 旅行の際に持ち出すのは鉛筆かシャープペンか。って,そういう問題じゃないんですよ。それなら躊躇なく鉛筆を持ち出すんですよ。

● 鉛筆を採るか,8900の缶ケースを採るかなんですな。後者なら中に入れるのはシャープペンにならざるを得ない。鉛筆の他にも持ってかなくちゃいけないのがあるからね。
 鉛筆は最低3本は必要でしょ。薄くてカッコいい8900の缶ケースにキャップを付けた鉛筆3本は入らない。それで悩んじゃうだよねぇ。

● こちらは鉛筆派になる前に使っていたペンケース。これは収納力抜群。
 携帯用じゃないハサミが入る(携帯用のハサミって使い勝手最悪でしょ。折りたたみ式の傘は傘として役に立たないのと同じ)。そのうえ,鉛筆なら6本は入る。

● では,これで行くか。ところが,ダメぽ。鉛筆にこのペンケースはまったく合わない。
 今の人なら合わないとは思わないのかもだけど,昭和原人の感覚では,これは筆箱じゃないんですよ。

● 筆箱ってのは鉛筆と消しゴムを入れるもの。鉛筆は昔だって安いものだったんですよ。小学生が使うものなんだから。その安い鉛筆を入れるのにこのペンケースは不向き。
 パカッと開くのがいいんです。しかも,素材は樹脂のような安いものがいい。昔はセルロイドだった。鉛筆が安いものなのだから,そこは相性というものだ。

● 8900の缶ペンケースでは鉛筆削り(uni の Palette)が入らないのが決定的。なので,深めの缶ペンケースがあれば,それでもいいんだけどね。
 児童向けの筆箱をわざわざ買うほどのことはない。あれはさすがにかさばり過ぎる。

2025年6月20日金曜日

2025.06.18 小さな旅

● 今日の東京の最高気温は34℃の予報。が,照り返しやビル群の谷間に籠った熱量もある。体感では40℃に近い感じがする。梅雨を省略していきなり真夏になったのかと思いたくなる酷暑。
 日陰のありがたさを痛感。日なたとは全然違うもんね。

● その酷暑の中をヨタヨタと歩いて,コクヨの品川キャンパスにやってきた。
 が,売店部門は5月下旬から9月まで休業。ので,人はあまりいない。閑散としていた。

● その品川キャンパスで「鉛筆シャープ」と Campus ノートを使って,どうでもいいことを書いてみた。
 コクヨ帝国の忠実なる臣民。ただし,帝国税の納入額は非常に少い貧民世帯だけどね。A6 Campus と測量野帳と鉛筆シャープくらいしか買わないんだからね。

● コクヨの本拠地(本社は大阪だが)でコクヨ製品を使って “手書き” するのは,なかなかに気分のいい体験だ。
 場所を変えて,しかも戸外で,普段は見ない景色と空気の中で手書きするのは,何だかんだいって脳を刺激するのか。日陰になるので,暑さは遠のく。屋外だから,時々,風も通る。けっこう,ハカが行った。

● 旅先でも家でやってるのと同じことをしている,という言い方をするのだけれども,手書きをするのはホテルの客室になる。自分しかいないという点においては自宅と同じだ。旅先と自宅を分ける必要もないかもしれない。
 客室ではないオープンスペースでやらないと,旅先でも家にいるときと同じことをしているとは言えないかもな。

● 解放的な空間で他者と一緒にやる方が,他者の眼を意識した方が,作業が進む。それ以前に,作業に向かう構えを取りやすくなる。
 中学生や高校生が図書館で勉強したがるのと同じ理屈だ。彼らの場合は,ひとりではなくて友人と連れ立って行くから,勉強よりもお喋りの時間が長くなって,何をしているのかわからない結果になっているだけのこと(デキる生徒はひとりで行っているはず)。

● となると,逆に,わざわざ旅行に出かけなくてもいいかもしれない。近くにそういう場所はある。
 宇都宮だと駅ビルや宇都宮テラスにもワークスペースがあるし,地元の図書館にも学習室ではない休憩用のテーブルと椅子がある。近くのスーパーにもイートインコーナーがあって,日中は後期高齢者の溜まり場になっているが,そうしたところで家でやってるのと同じことをすれば,ホテルの客室よりもよほど「旅先」になるかもしれない。

● お金を使わないで「小さな旅」を作れる。ノートと鉛筆は旅先をも増やしてくれるのだ。
 ただ,上記の場所はいずれも長居は難しいかもしれない。そんなに長くいる必要もないと思うが。