2026年7月26日日曜日

2026.07.26 アメリカンな鉛筆を持ち出した

● アメリカンな黄色いゴム付き鉛筆を持ち出すことにした。Musgrave 909 CERES,Simply Done,ミシガン工科大学。軸の太い順に並べてある。
 ぼくが持ってるアメリカンは#2(HB)ばかり。アメリカのHBは,ドイツより日本に近い。日本がアメリカに寄せたのかもしれないが。
 日本もそうだが,同じHBでもメーカーや製品によって,濃度や硬度はそれぞれだ。比較的似たようなのを揃えたつもり。3本を取っ替え引っ替え使っていくのだから,その度に硬度や濃度が変わってしまうのはあまり歓迎できない事態だ。

● 鉛筆は完成の域に達してから相当な期間が経過している筆記具だからか,日米の差などないに等しい。日独も然り。
 軸が細いとか太いとか,ドイツのHBは日本の2Hとか,そういう差異はある。しかし,それを知ったうえで選ぶ硬度を変えればいいだけのことだ。

● どこの国の鉛筆も全き鉛筆であって,その差異を云々するのは屁理屈を並べ立てるようなものだ。
 ゆえに,アメリカンな鉛筆を使って,擬似アメリカ旅行気分に浸るのは,相当以上の妄想力がないと難しい。
 空間的のみならず時間的にもそうだろう。戦前の鉛筆を使って戦前の時代空気に浸った気になるのは,かなり幼稚なことであろうし,危険なことでもあろうと思う。この意味で,鉛筆は時空を超えない

● というわけで,アメリカンな鉛筆3本を持ってやって来た。ここは潮見のホテルで,お客の8〜9割が外国人。TDR目当てに,世界中から貧乏なバカが集まってくる。
 席を2つも占領したまま,長時間どこかに消える恥知らずもいる。こんなことは日本だからできるんだろうけどね。
 日本に来れるんだから貧乏ってことはないだろうって? いや,貧乏だから日本に来るんだと思う。安い日本になら来れるんだよ。

● アメリカンな鉛筆を持ってきた理由のひとつは,宿泊客のほとんどが外国人のこのホテルのロビーで鉛筆を使っていれば,それを見かけたアメリカンが話しかけてこないかと思ったこと。
 当然,そんなことは起こりそうにない。どんな鉛筆を使っているかなんて気にする人はいない。みんな,素通りする。

● ぼくがいるこの場所は “ビジネスエリア” と称されているが,ノートパソコンを広げて作業することを前提に作られたテーブルだ。充電もできるようになっている。そうじゃなくても,ノートに鉛筆で書いてる人なんていませんよ。
 少ないから逆に目立つんじゃないかと思ったんだけども,なかなか同士が声をかけえくることはないなぁ。

●ちなみに,左の写真は “恥知らず” が忘れていったシャープペンだ。パソコン作業の補助としてアナログ筆記具も必要だ。
 BiC の0.7㎜。#2とあるからHBなんだろう。安価であることはひと目でわかる。が,使いやすそうだ。筆記具はこれでいいのだ。というより,これでなければならないのだ。
 このシャープペンを見て,“恥知らず” に親近感が湧いてきた。短パンをはいた30代くらいの紅毛人だったんだけどね。

2026年7月20日月曜日

2026.07.20 伊東屋池袋店にて

● 伊東屋池袋店を覗いてみた。銀座の本店より回游しやすい。
 ひとつにはワンフロアであること。もうひとつは,銀座本店ほど外国人でごった返していないこと。

● つっても,すっかり高級文具店と化した今の伊東屋は,ぼくが手を出せるようなものは置いてない。
 高級文具は眺めて愉しむもの。買って使うのは然るべき方々に。

● しかし,いつも眺めるだけでは申しわけないので,何とか買えそうなのを物色した。
 まずは北星「大人の鉛筆」の替芯。これは使うでしょ。

● 携帯用のハサミ。ハサミは百均で買ったのを筆箱に入れている。正直,百均で充分なのだ,ぼくのような人間には。
 それがダメになったらこいつを使おう。イートンペンシルとデザインを揃えているっぽい。このテイストでいろんなものが揃うのだろう。補助軸もそうだし,オリジナルボールペン「ITOYA」もそうだ。

● 伊東屋ごときに取り込まれてたまるかと思うのだが,取り込まれたいとも思うんだな。
 ロメオNo.3にも取り込まれてみたいものだ。先立つものがないんだから,取り込まれようがないわけだが。

● 伊東屋のアイコンになっている赤いクリップ。これは使うシーンを思いつかない。記念購入だな。
 時々眺めて,伊東屋を偲ぶことにしよう。

● 伊東屋の隣は書店。旭屋だったのが,紀伊國屋に変わっていた。

2026年7月17日金曜日

2026.07.17 ポイントコーポレーションの補助軸

● 当初は鉛筆のホールド力に不安と不満を覚えながらも,現在では最も多用することになったポイント補助軸
 リアル店舗でこれを扱っているところというと,ぼくは ANGERS しか知らない。が,Amazon をはじめネット通販で買える。

● 補助軸はこれとクツワでいいんじゃないか。なぜそうなのかということは,すでに何度か書いているので,できるだけ繰り返さないようにしたのだが,肝心の要はポイント補助軸が工業製品であることだ。
 工業製品だと,過剰な装飾にまみれることがない。これが基本かなお思っている。

● 手作りの方が間違いなく稀少価値はある。量産が利かないからだ。価格も高くなる。ある種の人にとっては,それが “所有する歓び” を刺激してくれるのだろう。
 が,機械生産より手作りに値打ちがあるとは,ぼくは思わない。文房具に関しては特にそうで,機械化の歴史は品質向上・安定の歴史でもあったはずだ。

● 文房具は実用品であって,眺めて愛でる工芸品である必要は寸毫もない。工芸品もあってもいいと思うけれども,それが主流になっては困る。なるわけがないのだけれどもね。
 文房具は素っ気ないくらいがちょうどいいのだ。ずいぶん前から “デコる” が文具界隈のキーワードであり続けている。ユーザーがデコって遊ぶのはいいとして,そのために使う道具までもがデコラティブであってはならない。

● 俗に言う工房系の補助軸は,醜悪と言いたいほどに存在感がありすぎる。主役は鉛筆だぞ。ポイント補助軸のように,形態が機能を直裁に表していて,かつ機能以外を表していない,というのがいい。
 形態に自己主張は要らない。要らないものは,あってはならないものだ。

2026.07.17 百均の文具売場は面白い

● 見ていて面白い文具店は百均の文具売場じゃないかと思う。こんなのがあったのかという発見。痒いところに手が届きそうだなと思わせる商品。
 そういうのは意外に使いものにならないことが多いのだが,それは別の話。

● ベイシア烏山店の Seria で買ったもの。つなぐと補助軸にもなる鉛筆キャップ。同じものがダイソーにもある。
 たしかに補助軸になるのだが,少々滑りやすい感じ。が,工夫ではありますよ。

● A6のカードを挟める透明のカードスタンド。トラベラーズファクトリーの絵ハガキを挟んでみた。これも立派なアートだと思いますんでね。
 はい,アートに親しむためのツールですわ。それ以外の使い方も当然できるだろう。頭が柔軟な人なら,10個くらいの使い途を思いつくんじゃないか。ぼくには無理だけどね。

● フィルム付箋は読書の友。これくらい短い方が扱いやすいかもしれない。
 が,ちょっと使ってみた感じでは,これだと短すぎて扱いづらかった。慣れが解決してくれるのかもしれないが。

● 買ったのはこれだけだけれども,他にもオッと思うものがある。アレをコピったなとわかるものもたくさんある。
 コピられた側はザケんなよと思うに決まっているが,機能的にはほぼほぼ同じものが数分の1で買えるとなると,百均でいいかと思う人が当然いる。

● ぼくもそっちの口だけれども,コピー商品に走る人って以前よりは減ってるような気がする。オリジナルを買おうとする人が多くなってるんじゃないかという印象がある。エビデンスはない。そんな気がするというだけだけど。
 なんだかんだ言って成熟してきてるのかな,日本人。と,偉そうに思ってみた。

2026年7月15日水曜日

2026.07.15 ペーパーナイフ

● ダイソーにはペーパーナイフもあるんですねぇ。もちろん中華製ですが,急場の用には役に立つ。
 いやいや,ぼくには行住坐臥,これでいいかもしれん。

● で,とりあえず急場を凌ごうとしたところで,家庭内で行方不明になっていたのが見つかった。めでたし,めでたし。
 見つかったペーパーナイフは40年以上使っている。某先輩が海外に出張したときに,お土産にくれたものだ。

● ペーパーナイフを何に使うことが一番多いかというと,保存しておきたい小冊子をバラすときだ。リムーバーでホチキスを外し,ペーパーナイフで折り目から切ってバラバラにする。
 そのうえで文書スキャナにかけて,PDFで保存する。現物は棄てる。現物を保存しようとするとエラいことになる。

● 小冊子を具体的に言うと,パソコンやスマホ,文具のカタログが多い。それともうひとつ,コンサートのプログラムだ。
 こういうものはスキャンして保存。PDFにしとかなかったら,どれだけの量になっていたか。

● ただし,問題点がひとつ。そうやって手間ひまかけてスキャンしたカタログを読み返したことが一度もない。今までなかったのだから,これからもないと思うんだな。
 壮大なムダを続けてきたのかもしれない。とわかりながらも,この作業をやめることができないのはどういう訳だ? 昔の Macintosh のカタログなんか,見返したら楽しいだろうと思うんだけどもね。

● ともあれ。それだけの小冊子を折り目で切り離して来たのだから,ぼくのペーパーナイフは相当に働いてきた。じつは先端がポキっと欠けてしまっている。
 が,まだまだ使える感じ。10枚くらいならサッと切り裂ける。

● ペーパーナイフって,こうした不粋な使い方ではなくて,もう少し上品な,たとえばレターオープナーにするとか,ゆったりソファに座って使うものというイメージですかねぇ。
 ぼくの生活にそういうシーンはないなぁ。手紙なんて来ないしね。わが家に届く郵便物のほとんどは開封もせずにゴミ箱に放り込むものばかりだ。どちらのご家庭でも同じだと思うけど。

2026.07.14 ソビエト連邦の鉛筆 2

● 「ЧЕРТЕЖНИК」に続いて,ふたつめの旧ソ連製鉛筆。「KOCMOC」。英語ではCOSMOS。
 長さは113㎜と短い。硬度はM-2M(B〜2B)。「ЧЕРТЕЖНИК」よりやや太い丸軸(国産鉛筆よりは細い)。軸木はシベリア松であるらしい。

● Google Lens に見せると「旧ソ連のドネツク州スラヴャンスクにある工場で製造された」もので,「製品コードは1033,価格は1本あたり2コペイカ」と教えてくれる。
 後段は教えてもらわなくてもわかるかもしれない。

● 「ЧЕРТЕЖНИК」には右端に “92” とあって,これは1992年製であることを表すとAI先生に教わったのだが,「KOCMOC」には95とある。まさか1995年製ではないだろうから,「ЧЕРТЕЖНИК」の92も別の意味を持つ記号なのかもしれない。
 ここをAI先生に突っ込んでお訊きしたのだが,1995年にウクライナで製造されたものですと言い出しちゃった。結局,2桁数字の意味は不明。

● 書いてみると「ЧЕРТЕЖНИК」より数段いい。滑らかに書けるぞ。滑らかというか,今の国産鉛筆に慣れている人でも,「ЧЕРТЕЖНИК」よりも違和感を感じなくてすむと思う。
 ただし,エンゼル5ロイヤルで芯をキンキンに尖らせてはいけない。折れる。芯は丸めた状態で書くべきものだ,この鉛筆は。

2026年7月14日火曜日

2026.07.14 フランスの鉛筆

● Conté INDIANA 2B。メルカリで購入。
 AI先生によれば,「フランスの老舗文具ブランド,コンテ(Conté)が製造し,のちにBiC社によって展開された鉛筆シリーズ」であって,「滑らかな書き心地と濃く鮮やかな描線が特徴の,世界中の鉛筆ファンやアーティストに愛されているヴィンテージ鉛筆」だとのこと。AI先生は悪口は言わないからね。

● 出品者様によれば,BiCが Conté のブランドを吸収してすぐの頃の鉛筆らしい。とすると,1979年頃のものか。
 書き味や使い勝手の確認は後ほど。まぁ,だいたい想像は付くんだが。鉛筆はどの国のものもそんなには違わない。ので,鉛筆を使った仮想旅行はなかなか難しい芸当になる。

● はい,ちょこっと使ってみたので,その感想をば。
 国産鉛筆だと3Bに近いかもしれない。国産の2Bより濃い。
 頭のデザインは STAEDTLER の Mars Lumograph をコピってると言えば言えるのだろうが,軸の朱色ががなり特徴的というか,この朱色は他で見た記憶がない。
 書き味は普通にいい鉛筆の範疇。Hi-uni に取って代わるとか,そういう話にはならない。
 軸の太さは,こちらもドイツ製鉛筆と同じ。

● アメリカの鉛筆をいくつか買って,HBを#2と表記するのを知ったのだが,この表記はアメリカだけではなくて,欧州(の一部)でも使われているらしいのだな。
 たぶん,HB方式が浸透して来ているんだろうかな。

● この表記も FABER-CASTELL 由来かと思いきや,AI先生によると「19世紀初め,イギリスのBrookman社が,用途に合わせて「H」と「B」の2系統で単位を使い始めたのが最初とされています」とのこと。
 物知りだねぇ,AI先生。