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2026年9月18日金曜日

2026.09.18 Hi-uni の価格について

● 諸々考えると,鉛筆の値上げは困難なのだろうけれども,Amazonだと北星9500が40円で買えることがある。
 Hi-uni なんか60年前の1.5倍にしかなっていないわけだが。

● Hi-uni の価格がわかりやすいので,Hi-uni を基準しがちなのだが,Hi-uni より高価な国産鉛筆はチラホラある。たとえば,ホクサイン。他にも,あるのだろうし,現在は消えてしまったが,過去に存在したものもある。
 ただ,ホクサインはポリマー芯で,黒鉛+粘土 で作られた芯の鉛筆では,依然としてHi-uni(と MONO100)が最高額であり続けているのではないか。

● 60年前は官製ハガキが7円だった。現在は12倍になっている。大卒初任給は24,000円だった。これも10倍にはなってるんじゃないか。しかも,当時の大卒は今よりずっと少ない。
 現在の貨幣価値なら Hi-uni は1,200円になる。

● ただし,ここが不思議なところなのだけれども,Hi-uni が世に出た60年前は Hi-uni は頭抜けた存在だったのだと思う,たぶん。
 けれども,現在の目線だと,50円や70円の鉛筆と比べて Hi-uni がそれほど突出しているとは思えない(微差が大差ではあるんだろうけれども)。Hi-uni の稀少性が減少したことによるのか,他の鉛筆が Hi-uni に近づいているのか。

● と言っても,たとえば三菱9800は現行品の Matured より 昔の Patented の方が一格上という感じがする。uni や Hi-uni を出したあと,三菱鉛筆は9800の質を落としたんじゃないかと疑っているのだが,リアルの鉛筆の状況は60年前と現在とでさほど変わっていないと見るのが正解なんだろうか。
 となると,Hi-uni が相対的に大幅安となり,大衆品の仲間入りをした結果,Hi-uni の有難味が薄れたことが使用感に影響を与えているんだろうか。

● uni もそうだが,Hi-uni もよく売れて(時代の追い風を存分に受けた気がする)初期コストの回収は短期間で終わっていると思われる。以後,Hi-uni は三菱鉛筆にたんまりと利益をもたらしたに違いない。
 60年前に比べると Hi-uni は破格に安くなっているのだが,それでも算盤には合っているのだろう。ドル箱ではなくなっているのだろうが。

● 1992年のバブル崩壊以降,日本経済が長期デフレに沈んだにもかかわらず,公共料金だけはジリジリと上げてきた。2017年以降は郵便ハガキを上げすぎとも言える。
 ので,郵便ハガキを基準にして Hi-uni が安くなったと言うのは正確に言えば正しくないのかもしれないけれども,それにしたって60年前の1.5倍にしかなっていないわけだからね。Hi-uni が相対的に高価だった頃にセッセと使ってくれた人たちのおかげで,今のぼくらが安くなった Hi-uni を使えているのだとも言える。

● が,コロナ収束後,Hi-uni に限らず,鉛筆の値上げがないのは異常事態で,それだけ需要が弱いんですかねぇ。
 三菱とトンボの大手2社は,鉛筆依存度はかなり低いだろう。ジェットストリームやクルトガ,ZOOMといった,鉛筆以外の柱を何本も持っている。だから,大手2社は埒外に置くとしても,鉛筆専業を張ってきたメーカーはかなり辛いでしょう。

2026年8月13日木曜日

2026.08.13 補助軸の楽しみ

● Hi-uni のBを FABER-CASTELL と伊東屋の補助軸に入れて。FABER-CASTELL 補助軸も MADE IN JAPAN。たぶん,同じところが作っている。
 補助軸としての使い勝手は FABER-CASTELL が勝る。補助軸の違いが書き味にも影響すると感じている。
 ただし,価格は倍違う。それでも,FABER-CASTELL の補助軸はなかなかいいぞ。

● Hi-uni は1966年に100円で発売された。当時,官製ハガキは7円。今は12倍の85円。
 ところが,Hi-uni は1.5倍にしかなってない。恐ろしく安くなった。
 当時の小学生は10円の鉛筆を使っていたが,現在の貨幣価値に換算すれば120円になる。今どきの小学生が150円の Hi-uni を使うことに何の不思議もない。

● 2024年3月に鉛筆党に入党して,以後,ほとんど鉛筆しか使っていないのだが,鉛筆を使う楽しさのひとつに補助軸を使えることがあるのは間違いない。
 鉛筆のメインユーザーは小学生だと思うのだが,補助軸の使用を禁止している小学校は珍しくない。それでは鉛筆の楽しさを十全に味わうのは難しい。
 それができるのは中学生になってからということになるのだろうが,中学生や高校生になると,鉛筆派は少数になるだろう。シャープペンの世界になる。

● なかなか上手くいかないものだ。かく申すぼくも補助軸に挿した鉛筆の面白さを知ったのは高齢者と呼ばれる年齢になってからのこと。
 それでも「鉛筆+補助軸」の世界を知れて良かったと思っている。鉛筆をギリギリまで使うことの快感も知ることができた。補助軸なくしてそれは不可能だ。

● 補助軸にも色々ある。Hi-uni の価格150円(+税)を基準にすると,ミミックは鉛筆の100倍,FABER-CASTELL 補助軸は10倍の価格になる。ポイントやクツワは2倍。
 実店舗のところは,約2倍しかしないポイントやクツワの補助軸を最も多用している。ギリギリまで鉛筆を使おうとするのであれば,クツワの補助軸は必須アイテムになる。

● 目先を変えて楽しむのもいい。たぶん,放っておくといろんな補助軸が集まる(集まってしまう)だろうから,自然と目先を変えて楽しむことになるだろう。
 それも鉛筆を使うことの中に含まれる。鉛筆は楽しい筆記具なのだと,今は思っている。


(追記 2026.08.14)

● しかし,結局はこうなるのだな。平時のポイント,有事のクツワ。補助軸はこの2つでよし。
 有事というのは,いよいよ短くなると補助軸に挿したままで手削りすることになるからで,その場合にはクツワの強力無比なホールド力が必要。今は平時。

2026年6月28日日曜日

2026.06.28 uniball ZENTO のシグニチャーモデルを購入

● 青森市の成田本店しんまち店に uniball ZENTO のシグニチャーモデルがありました。0.7㎜も出たんですな。3種(0.38㎜,0.5㎜,0.7㎜)とも2本ずつありましたよ(3色のはなかった)。
 入荷したらすぐに売り切れて,その後はなかなか入らないというサイクルを繰り返してきたのだと思うのだが,そろそろ欲しい人には行き渡って来たんですかね。スタンダードモデルでいいんじゃないの,とぼくなんぞは思っちゃうんですが。

● ZENTO は水性ボールペンたいうことになっているのだが,1972年に発売されて今も売れ続けているボールぺんてるという怪物を別にすれば,水性ボールペンと呼んでいいのは直液式のパイロットVコーンだけだと思っている。Vコーンもノック式はゲルですよ。
 ZENTOも同じでしょ。インクの開発にン年とかノーガキ垂れてても,あれは水性じゃない。ゲルですよ。

● メーカーのノーガキに乗せられて色めき立つとは,𝕏 の文具界隈民は低能猿か。文具猿は救われないと思ってたんですよ。
 使ってみりゃわかんだろーが。使ってみてもわからないんじゃ,猿以下だぞ。文章を書かせりゃ小学生の作文並みの文章しか書けず,絵を描かせてみりゃポンチ絵レベルの絵しか描けないくせに,何がシグニチャーモデルたよ,このゴミカスがっ,と思ってたんですよ。

● だいたい,ノック式で水性なんてあり得んだろうがよ。キャップレス並みの機構を施せば別だが,たかだか千円か2千円のボールペンにそんなことができるかよ。
 そんなに水性がいいんなら,黙ってVコーンのキャップ式を使っとけや。

● しかるに何ぞ。ぼくの手元に ZENTO のシグニチャーモデルがあるじゃありませんか。って,買ったんだからあるに決まっている。買うことはないと思ってたんですけどね,自分への青森土産ということで。
 0.5㎜と0.7㎜はVコーン(ノック式)にもあるので,買うなら0.38㎜一択。

● Vコーンノック以上に水性。Campus で使ってみたが,裏抜けは完全になし。さすがは三菱鉛筆。と,評価がコロッと変わってしまう。
 が,これを常用することになるかと言えば,ならない。理由は単純で,鉛筆に及ばないからだ。同社が生産する uni や Hi-uni が ZENTO 以上。鉛筆ではダメで,ZENTO でなければならない,という局面はぼくの場合は想定しにくい。
 こういうのがいいと言う人はいるだろう。そういう人が使えばいい。だったらなぜ買ったのだ,というツッコミを自分に入れたいのではあるけれど。

2026年6月3日水曜日

2026.06.03 三菱9800の古今を比べる

● 昭和30年代の鉛筆と今の鉛筆を比べると,今の方がずっといい。同じHBでも昔のは総じて薄い。黒鉛をケチっている感じがする。時代を反映しているんでしょう。
 昔は鉛筆の芯を舐める人がいた。ぼくもそうすることがあった。薄かったからだ。今はそんなことをする人はいなくなったろう。
 つまり,だんだん良くなってきた。が,例外はあるものだ。その例外の最大級のものが三菱9800だと思う。

● 9800って,現在の Matured より 昔の Patented の方が良くないですか。
 uni や Hi-uni を出してから,9800の質を落としたなと感じるのは,ぼくだけじゃないと思うんですよ。

● トンボが HOMO No.4612 を世に出したのは,uni に先立つこと6年の1952年。その間,三菱には対抗軸がなかったわけでしょ。9800を押し立てるより仕方がなかったから,その頃の9800は凄かった。
 というのは,まったく根拠のない素人考えですが,もしトンボが HOMO ブランドを維持したら,日本鉛筆史の風景は今とは違ったものになってましたかねぇHOMOってちょっと早すぎたんですかねぇ。

● そこで,あらためて書き比べてみることにした。上から
 ① 現行品の Matured
 ② 〄付きの Matured
 ③ Patented

● 芯の匂いを嗅いでみると,最も匂い立つのは②。書いてみたところ,自分の好みに叶うのは ③→①→② の順。ただし,③と①の違いは微差以下。
 ②が一番薄い。少ぉしザラつきも感じた。薄いことじたいは別に悪くはないが,ぼくの好みではないということ。わずかのザラつきもむしろ好ましいと感じる人もいるだろうが,これまたぼくの好みではないと言うに過ぎない。

● ①と③は滑らかだ。滑らかさにおいて,わずかに③が勝るかもしれない。いや,ほとんど同じかもしれない。その程度の微差とも言えない違いだ。
 結局,自分の思い込みが裏切られた結果になった。

● となると,自分はなぜ Patented がいいと思い込んだのかが気になる。正直,Patented はもっと良かったはずだと思ってるんですよ。
 個体差もあるかもしれない。なお検証(自分を使った官能検査だからアテにならんのだが)が必要かな。
 いや,先ほどは三菱鉛筆さんに失礼なことを申しあげてしまった。

● 国産鉛筆を代表するトンボ8900と三菱9800を並べてみる。木軸の意匠の変遷は8900の方が頻繁だったようだが,現行品で比較すると,8900の方がシンプルでデコレーションがない分,軽快で都会的な感じがする。
 9800は重厚の気配をまとう。鉛筆が貴重品だった時代もあったのだぞ,と語っているような。


(追記 2026.06.04)

● ある程度使い続けると,Patented の良さがジワジワと染みてくるようになった。滑らかさにおいても,したがって芯先の滑りの良さにおいても,Patented が現行品を上回る。微差とも言えないやずかな違いではない。微差ではあるかもしれないが,違いとしてハッキリ認識できる。
 良かった。以前の自分の印象は間違ってはいなかった。

2026年5月29日金曜日

2026.05.29 ユニ色鉛筆の書き比べ

● バカついでにもうひとつやってみようと思う。ユニ色の鉛筆書き比べ。

 三菱 Hi-uni
 三菱 uni
 三菱 uni-Popular
 三菱 uni star(uni-P の後継)
 コーリン Hi pierce
 アイボール Hi-new
 太陽 ELITE Ⅱ(ただし,こちら)
 ユニオン 9500

 いずれもHB。下の3本は両切りピース。uni-P も初期にはそうだったが,ぼくが持っているのは頭が丸まっている。

● 中華製と思われるユニ色鉛筆も2本あるので,ついでに試してみる。上のやつは軸木の色からも塗装からも中華製で間違いない。
 下の “MEGURO” はひょっとしたら日本製か。そんなわけないな。

● いずれがアヤメかカキツバタ? 目隠しされたら,ぼくには皆目,見当がつかない,という結論になる予定(つーか,前にも書き比べたことがあったかな)。
 高品質のグラファイトペンシルが咲き揃う国,日本。その幸運をかみしめよ,諸君。

● Hi-uni,uni,uni star(uni-Popular)の差異は非常に知覚しにくい。微差すら感じない。
 絵を描くとまた違うのかもしれないが,文字を書くだけなら Hi-uni でなければならない理由はないと結論づけたい。一番安い uni star でいいんじゃないか。

● 「有隣堂しか知らない世界」でも取りあげていたが,Hi-uni の黒鉛量が最も多いらしい。が,筆線の濃さに差が出るわけではない。
 滑らかさに差があるか。ない。芯の減りに差があるか。ない。鉛筆の神秘のとば口に立ったような気がする。

● ただし,Hi-uni ではいけない理由もない。1966年の発売当時,Hi-uni は100円だった。60年後の現在でも150円(+税)なのだ。
 当時7円だった官製ハガキは85円,12倍になっている。Hi-uni はあり得ないほど安くなった。当時は高嶺の花ですらなかった Hi-uni も,今なら湯水のごとく使うことができる。いざ,使わんかな,使わんかな。

● もの皆すべて,大衆化するんだぜ。今はオメーラ(富裕層)が使ってろや。そのうちオレラのところまで落ちてくるからよ。
 オメーラがやってるのはしょせんその程度のもんよ。

● ところで。この uni star は「なおく やさしく つよく」を校訓にした江西小学校のノベルティ。江西小学校とはどこにでもありそうな名前だが,「なおく やさしく つよく」の江西小学校はどこにあるんだろう。
 人生で大切なことはすべて小学校で教わりますな。自分の出身小学校の校訓は覚えていないんだけどね。

● この鉛筆を運動会の賞品(?)にするとは,なかなか太っ腹な。
 この鉛筆は〄付きだから少なくとも30年以上前のものだろう。当時の小学生は立派な中年になっているか,初老にさしかかっている。「なおく やさしく つよく」生きてきましたか? 今も「なおく やさしく つよく」生きてますか?

● コーリンの Hi pierce は三菱鉛筆が Hi-uni を出した翌年,1967年に世に出た。当然,Hi-uni を意識している。コーリンのフラッグシップ。しかし,価格は Hi-uni の半額の50円。
 非常に滑らか。書いていて紙から受ける抵抗感が最も少ない。芯は uni より軟らかめ,濃いめ。北星のHB的。

● 太陽の ELITEⅡは Hi pierce に近い。芯の濃さも同じくらい。
 アイボールの Hi-new はどちらかといえば uni 寄り。いや,文句なしに書きやすい。いい鉛筆だとストレートにわかる。
 ユニオン9500は一格落ちる感じ。中華製とおぼしき2本は同じ土俵に上げて比べてはいけないもの。悪くはないんだけどね。

● オリーブグリーン軸の鉛筆を書き比べるよりもずっと楽しい。ぼくはBか2Bがいいなと思っていたのだが,HBも許容範囲であることを再び確認できた。
 しかし,この路線を牽引したのは uni なんでしょ。1958年は日本鉛筆史の画期になった年なんでしょうねぇ。何だかんだ言って,三菱鉛筆だからできた。

● いや,トンボが HOMO No.4612 を出した1952年こそ画期だという意見もあるか。uni に先立つこと6年。残念ながら,ぼくは HOMO を使ったことはないのだが。
 現在の MONO に受け継がれているわけだが,もしトンボが HOMO のままにしていたら,日本鉛筆史の風景は今とは違っていたろうか。

● 鉛筆は古いものもかなりの量が残っているようで,メルカリなんぞをこまめにチェックすれば,ここにあげたユニ色鉛筆はさほど苦労せずに入手できる。が,現在まで残っているユニ色の鉛筆は uni だけであるのも事実。
 率直に申せば,あるべき姿になったのだとぼくは感じている。


(追記)

● ユニ色ではないのだけれども,近い色のコーリン CORE(5050)。これもいい鉛筆には違いないのだが,上記の鉛筆群(ユニオン9600を除く)よりはオリーブグリーンの列に加わるべきものかもしれない。三菱鉛筆で言うと9000に当たる感じか。
 高級鉛筆のラインナップでは三菱とトンボが競っていて,三番手のコーリンが同じようにするのは厳しかったのだろう。

● “For Draftmen,Designers,Copy-writers” とある。ダイソーで販売している北星の “かきかたえんぴつ” にも同じ文字が印刷されているが,元祖はこちらか。
 いや,元祖は別にあるのだろうかね。


(追記 2026.06.06)

● キャメルの E-lite。1968年12月に製造されている。デザインは Hi-uni そっくりだが,頭の金帯は Hi-uni のように金属のリングをはめているのではなくて,溝を掘って金箔を巻いているっぽい。
 塗装のキレもあまりよろしくない。ある種の哀感が漂ってしまう。重箱の隅を突くようで申しわけないが。
 たぶん,価格も Hi-uni 同額の100円は付けられなかったのではないかと推測する。

● 三菱鉛筆の Hi-uni はユーザーより業界に与えた衝撃の方が大きかったのだろう。追随しないわけにはいかないが,おいそれと同じものは作れない。そうした状況でキャメルがともかく出した答がこの鉛筆だった。
 滑らかで書き味の良い鉛筆には違いない。アイボールの Hi-new とユニオン9500の中間と言っておこうか。

● Hi-uni が世に出たのがちょうど60年前。この60年間,鉛筆界に革新はなかったということだろうか。
 Hi-uni が示した滑らかさの世界が業界標準となり,ユーザーの好みもまた Hi-uni に寄せられることになったのではないかと愚察する。

● メーカーもそれを標準としてその後の製品を出してきた。しかし,60年後の今も Hi-uni が頂点に位置する。
オリエンタル産業(現,東海カーボン)が芯専業メーカーとして進境著しく,部分的には Hi-uni を崩しているのかもしれないが,それでもなお堅固に立つ鉄塔に比せられようか。


(追記 2026.06.09)

● ムーンラビットの GOLD-1000。頭に金属のキャップを嵌め込んで高級感を演出。
 しかし,率直に申すと,ムーンラビットがこの分野に参入したのは,無謀に近かったかもしれない。品質は Hi-uni と比べてはいけないものだ。

● 偏芯も見られる。無理をしなくてもよかったのにと,後世の部外者は気楽に考えるのだが,当時は生き残るつもりだったのだろうし,生き残ろうとするならばこの分野に製品を導入しないわけにはいかなかっのだろうな。
 安らかに眠れよ,ムーンラビット GOLD-1000。


(追記 2026.06.19)

● AKATSUKI 9000 Hi-AKATSUKI。ダース箱には AKATSUKI PENCIL CO.とあり,軸には G.P.C.と印字されている。
 頭は丸まっていない。両切りピースだ。

● 書き味はムーンラビットの GOLD-1000 よりはずっといい。ユニ色をまとっていることに違和感は感じない。
 いい鉛筆だ。いいというか,贅沢感のある鉛筆だ。Hi pierce や Hi-new と同等。濃さも充分にある。濃いめ,軟らかめ好きのぼくでも,これならHBでOKと思える。

2026年4月19日日曜日

2026.04.19 新入社員の筆箱

● 三菱鉛筆の公式 𝕏 で新入社員の筆箱を紹介している。前編と後編の2回に分けて,8人の新入社員の筆箱を紹介。
 以前は人様の筆箱,人様の本棚,人様の手帳というのに,出歯亀的な興味があった。覗きの楽しみというかね。
 しかし,齢とともにそういう興味も失せてきた。こっちの生い先が短くなった。人のことを気にしても仕方がない。

● とはいえ,学生から社会人に飛び込んだばかりの新入社員,しかも天下の三菱鉛筆の新入社員の筆箱となれば,それはやっぱり覗いてみたい。
 それぞれ,実のある筆箱なんだけど,鉛筆党員のぼくとしては Hi-uni 10本と黒の色鉛筆と鉛筆型の消しゴムのに惹かれる。硬度と削り方で多用途に対応。
 美大卒を一定数,採用してるんだろうかな。って,この新入社員はどの部署に配属されたんだろう。営業じゃないよな。開発部門かね。

● キャップなしで筆箱に入れてるのか。それもカッコいい。男っぽい筆箱なんだけども,じつは女性のものだったり?
 風格すら感じさせる筆箱だ。いかな三菱鉛筆でもこの筆箱はそんなにない気がする。これで仕事ができる業種はそんなにないだろう。

● 「今の時代に鉛筆?」というコメントもあって,オイオイ,社名が三菱鉛筆なんだぞ,と思ったことでしたよ。ごもっともな感想だとも思うけど。

2026年4月17日金曜日

2026.04.17 ぼくごときが Hi-uni を使っている

● 頭の硬度表記のところまでは使いたいんだけどね。ま,これで良しとする。
 Hi-uni のBの世界にドップリと浸っているのだが,Hi-uni はともかく国内最高峰。ということはたぶん,世界最高峰。これ以上の鉛筆は存在しないはずだ。
 ぼくごときがその最高峰をタップリと好きなだけ使えている。Hi-uni があり得ないほどに安くなったからだ。ぼくのような鉛筆派からすると,ありがたい時代になったものだ。

● Hi-uni は1966年の発売。価格は100円。当時,大卒初任給は25,000円程度。ハガキは7円。
 当時の少年には Hi-uni は雲の上の存在で,高嶺の花ですらなかった。Hi-uni の存在自体を知ったのも,発売からしばらく経ってからのことだったと記憶している。クラスの誰かが uni や Hi-uni の話をしてて,そんなものがあるのかと思った記憶がある。

● それが2026年になっても150円(+税)なんですよ。物価の優等生どころの話ではない。1966年基準からすると,使わなきゃ損ですわ。
 というわけで,ぼくごときがつまらない用途のために Hi-uni を使ってるんだけども,Hi-uni には申しわけない。

● ちなみに,1966年当時,9800は10円だった。2026年になっても50円(+税)にしかなっていない。Hi-uni ほどではないけれども,鉛筆は,公共料金に比べたら,低位安定と言える。
 鉛筆が使われなくなった今こそ,鉛筆を使う好機じゃないですか,皆さん。

● もっとも,これは鉛筆に限らず文具全般に言えることで,文具は本当に安くなったと思う。あまりに安くなったから,雑という言い方では足りないほど粗末に扱われているのでもないか。
 であればこそ,大事に扱ってやりたいものだ。世間的にはそれをケチと言うのだろうな。それでも自分はケチに徹するつもりだ。Campus ノートも Hi-uni もしっかり使ってやるつもり。

2026年3月5日木曜日

2026.03.05 コクヨ品川 Campus → 銀座蔦屋書店 → 伊東屋

● コクヨの品川 Campus に来た。コクヨ製品をまとめて見れる。
 しかしながら,持つべきものはすでに充分な在庫を抱えている。買うものはない。

● のだけれども,面白そうだなと思ったのがブラスペンでね。ポイント補助軸にボールペンをセットしてキャップをつけたもの。
 指で摘むと軽いのに,キャップを外してペン先を下にするとわりと重量を感じる。キャップのハマり方も秀逸。

● キャップだけ出してくれんか。あるいは,ボールペンキットを外したものを製品化してくれんか。
 もちろん,コクヨがではなくて,これを製造している下町の製作所が。

● ブラスペンじたいは買わないと決めた製品なので,今さら手を出すつもりはないのだが,鉛筆補助軸としてなら,このキャップ付き補助軸は魅力がある。
 ポイント補助軸と同じものだ(と思う)が,ポイント補助軸は鉛筆のホールドに若干の不安を残す。けれども,それを補って余りある味というか魅力がある。真鍮無垢の魔法というか。つい手が伸びる

● 銀座蔦屋書店へ。目的は目の保養。いくつもの現代美術の展示があって,ぼくという馬の耳に念仏を聞かせてやった。

● 文具売場の万年筆には蒔絵や漆塗りのがたくさんある。価格が50万円もするのは,太すぎて実用には向かない。こういうのを実用品として常用する人がいるのかいないのかは知らんが,常用するなら17万円程度のものになりそうだな。
 最も実用に適当なのは,工芸品臭のない5万円程度のものになるか。もちろん,ぼくは買わない(買えない)けど。

● ぼくが買えるのはこんなものに限られる。550円のA6ノート。蔦屋にもこんなに安いのがある。
 中華製。同じ中華製のモレスキンよりだいぶ安い。が,紙質はそんなにいいとも思えない(モレスキンよりは良さげだけど)。どこからどう見ても Campus の方が使いやすそうだ。ルックスで売るんだろう。

● ムダなものを買ってしまったかもしれない。しかし,たいていのノートは使いさえすれば元は取れる。中紙70枚だから,早ければ半年で使える。550円で半月使えるのだから安いものだ。
 果たして使えるかどうか。在庫が1,000冊ある測量野帳に復帰する前に使うことにすれば,使えることは使えるわけだが。

● 次に伊東屋。1階で三菱鉛筆の 140th 展示。パネルの写真は初代uniから始まっている。
 それが今でも手に入るのが鉛筆の不思議なところ。ぼくはBを2ダース,Hを1ダース持っている。
 経年劣化しないからなのはわかるんだけども,デッドストックがいろんなところにあるんだねぇ。実需を超えて生産していたってことですかね。今もそうだろうけど。

● 140年記念の限定品が出るでしょうね。ちょっと楽しみですね。
 130年のときの uni or Hi-uni と特製ノートのセットは2つ買った。当時は鉛筆を使ってなかったので,鉛筆は知人にもらってもらったのだけど。
 あと,100年記念版の uni(HB)も1ダース手元にある。こういうのは使わないで残しがちなんだけれども,使わなきゃしょうがない。で,使えばいつでも買える市販品と同じわけなんだけど。
 今度は何を出してきますかねぇ。周年記念だから,鉛筆とは関係ないのは出して来ないでしょうね。

● 伊東屋からはこの展示を見ただけで引き上げ。さらに銀座 LoFt に寄って,東京駅まで歩いて,丸善本店と ANGERS 丸の内店にも寄って行こうと考えていたのだけれども,カラータイマーが点滅し始めたようなので,これにて打止めとする。

2026年1月15日木曜日

2026.01.15 いくつかの鉛筆−三菱鉛筆創業100年記念の uni

● 北海道新聞のノベルティ。消しゴムはキャメル型だが,三菱鉛筆製。
 消しゴムはずいぶん劣化している。消しゴムとしての用はなさなくなっている。

● こちらは拓殖銀行。当然,バブル崩壊以前。〄あり。三菱鉛筆製かと思われる。
 バブルを知らない人の方が多くなっているのか。バブルがどういう時代だったのかと言うと,バカでも儲けることができた時代だったのだ。

● もちろん,そんなのが長く続くはずもない。ぼくの知り合いにも,バブルで踊ってしまって人生を棒に振った勘違い野郎が何人かいる。
 自分の愚かさの責任は自分が負うしかない。家族は気の毒だが,それを含めてしょうがないね,というのがぼくの見方。

● こちらは National のノベルティ。National なんだからかなり前のもの。
 「幸運の鉛筆」とはありがたや。合格鉛筆があるんだから,こういうのもそりゃあるでしょう。
 メーカーはトンボじゃないかと推測するが,自信はない。硬度表記もないが,であればHBだろう。

● 三菱鉛筆創業100年記念の uni。今から40年近く前のことですか。当時の価格で960円。1本80円。
 現在は100円(税抜き)だから,鉛筆はほんとに安値安定を続けているわけだ。1958年に50円だったのが2026年でも倍にしかなってないんだからねぇ。

● おかげで,ぼくなんかも鉛筆だけはハイエンドを使うことができる。世が世であれば,あり得ないことですよ。
 で,Hi-uni が突出してるってわけでもないよなぁ,などと罰当たりなことを言ったりする。

● 非常に情けないことに,エンドユーザーというのは,そのモノの価値を価格でしか覚知できない。高価ゆえに価値があると思ってしまう。“高価” を購入する。
 1958年の uni には価値があった。今の uni はその他大勢の一人に過ぎない。価格が相対的に爆下がりしたからだ。

● 筆記具として鉛筆が軽んじられているのも,鉛筆が安すぎるからではないかと思うことがある。品質は今のままで,価格を今の50倍にすると,鉛筆の良さを力説する輩がドッと増えそうだ。
 ヒトというのはその程度には愚かな生き物だ。万物の霊長などと言うのは,身の程を弁えぬ愚者の繰り言に過ぎない。猿とそんなに違いはない。

2025年12月14日日曜日

2025.12.14 いくつかの鉛筆−ゴールデンドラゴン鉛筆

● ぺんてる の YES PENCIL。鉛筆の情報はググってもなかなか出て来ないものだが,どんな分野にも “研究者” はいるものだ。 
 外形からも明らかだが,比較的最近まで販売されていた鉛筆であるらしい。

● 様々な意匠の uni。

● トンボ3315。それと,最小限度の表記しかないトンボ鉛筆。番外品?






● 中華鉛筆をなめたらあかんぜよ,かどうかは知らないが,上の哈爾濱産の鉛筆には惹かれるものがある。ノスタルジーをかすかに刺激する。
 一番下のものは,これ以外の表記がない。塗装は日本のものかとも思えるが,たぶん中華製でしょ。

● ゴールデンドラゴン鉛筆8800。先達によると,「ドラゴン鉛筆合資会社(昭和13年),のち昭和21年に有限会社シルク鉛筆製作所となり昭和42年廃業」とある。
 書き味は昔の国産鉛筆の標準的なもの。書いていると,そこはかとなくうら悲しさがわいてくる。百均で10本110円で売られている中華製の現行品がずっといい。昔の国産品はロクなものじゃなかった。
 小学生の頃の自分はそういう鉛筆を使っていた。今の児童たちを羨ましいと思うのは,そこのところだ。

● 製品だけではない。昔の日本(人)はほんとにダメだった。民度も知的水準もマナーも,何もかも。いい思い出は一つもない。
 昔を “古き良き” と捉えるのは没落貴族くらいのものではないか。今の方がはるかにいい。これからはさらに良くなっていくだろう。

● コーリン鉛筆9900。Hi-pierce のようなものはダースで手に入るのだが,9900番は持っていたかいなかったか(⇒ ダースで持っていた)。
 鉛筆なんだから,書き味にビックリするようなことはないはず。そういうことがない程度には,製品として完成の域に達して久しい。

● Faber-Castell の Jumbo 4B。General Writing には向きませんな。が,何とか手なづけたい。長期戦覚悟でボチボチやっていこう。
 ちなみに,General Writing には3Bか4Bが吉。国産鉛筆と同じつもりでHBなんか選んだ日には,ドイツに向けて大陸間弾道ミサイルをぶちかましたくなりますな。

2025年12月6日土曜日

2025.12.06 いくつかの鉛筆−コーリン Hi-pierce

● 先日,メルカリでポチッたコーリンの Hi-pierce が届いた。Hi-uni が出た翌年の1967年に発売。名前も軸色も Hi-uni を意識していることは明らかで(悪くいえば二番煎じ),当然,価格も Hi-uni と同じだろうと思ってたんだけども,Hi-pierce は Hi-uni の半額だったんですね。
 知りませんでした。それゆえ「より経済的なハイピアス」と自称したわけですかね。

● 王者三菱鉛筆への配慮というか忖度というか,そういうものがあったんですかねぇ。Hi-uni の真似をしたけど Hi-uni には劣る,と自ら認めているようで,一抹の悲しさも感じますよ。
 HBで書き比べてみると,書き味は Hi-uni に全然引けを取らないと思うんですけどね。

● EXCEED と印字された細身の鉛筆。当然,三菱鉛筆製。
 EXCEED は三菱鉛筆製のボールペンとシャープペンのブランド名という認識しかなかったので,その販促用の鉛筆かと思った。のだが,50円で販売していたらしい。

● EXCEED は,鉛筆も含めて,三菱鉛筆のすべての筆記具を覆うブランドだった時期があるんですかね。
 風合いも他の EXCEED 製品と統一性を保つものになっておりますよ。

● こちらは何の変哲もない三菱鉛筆9800。新横浜ラーメン博物館ではジャンケンオリンピックなるイベントを開催していたんですか。
 ジャンケンが流行ったことがありましたっけ? もちろん,今はやってないんでしょ。

2025年11月23日日曜日

2025.11.23 いくつかの鉛筆−三菱鉛筆9800

● トンボ8900は1945年に,三菱9800は1946年に発売され,以来,今日まで変わらぬ姿で(細かい変化はあるけどね)提供され続けている。1952年にHOMOが,1958年にuniが登場するまでは,国産最高級の鉛筆であったはず。
 外観は変わらずとも,中身は不断に改良され続け,現行品が一番いいのだと思いたい。

● のだが,9800に関しては,現行品よりも Patented だった頃の方が良かったんじゃないかと思う。いや,錯覚だな。錯覚だよ。錯覚に決まっている。
 Patented の9800もだいぶ溜まってしまった(写真は一部)。これだけで一生保つんじゃないかと思う。どうすんだよ。

● 上の写真の中の2本。「神戸市立垂水東中学校」「祝 開校二年記念 菅の台小学校」とある。菅の台という地名は長野県駒ヶ根にもあるが,こちらは当然,神戸市垂水区でしょ。
 このとき,この鉛筆を配られた小学生も,今ではトッツァマかジッツァマになっていることだろう。季節が巡るのは速いものですなぁ,ご同輩。

● 三菱鉛筆8800。世の中に数え切れないほど登場したノベルティ鉛筆の大半はこれなんだろうと思ってたんだけども,そうでもないのか。他社も食い込んでいましたか。

● こういう鉛筆を淡々と使って成果を出すのがカッコいい。弘法筆を選ばず,がやはり正統だ。
 ヴァイオリニストにとってのヴァイオリンじゃないんだから,たかが筆記具についてアレコレと能書きを垂れてるのは,しょせん三流。三流の愉しさってのがあるから困るんだが。

● 三菱鉛筆の BLACKIE 3202。BLACKIE? カーボン鉛筆なのか。
 そうではないっぽい。黒さを増したよ,黒々とした筆線が残るよ,と言いたいわけか。BOXY BLACKIE 400 につながるものですか。

● ユニ受験用セット。携帯用の鉛筆削りが付いている。
 当時(いつなのかわからないけどね。〄がある)の価格で500円。メルカリで999円で買いました。

● じゃ~ん。家宝です。コーリンの高橋真琴さんのダース箱の鉛筆。
 と言っても,とっておくつもりなどないので,サッサと使ってしまいたい。なかなか順番が回って来ないだけです。

● 以上,つらつら考えますに,製造された鉛筆のかなりの部分は,人間より長生きしてますな。

2025年9月21日日曜日

2025.09.21  Hi-uni の価格について

● 9800が660円もするのに,Hi-uni が1,980円で買えるなんてあり得ないと思ってしまう。昭和原人はどうしても昔と比べてしまう。
 9800も昔の9800ではなく,品質改善を重ねてきてるんだろうけど,9800は Patented の頃の方が良かったんじゃないかとも思ったりして,気分はけっこう複雑だ。

● おそらくだけれども,鉛筆全体における書き味の差は当時も今もさほどに変わらないと思う。当時は粗悪な鉛筆が普通にあった分,多様性には富んでいたいたろうけど。
 それよりも uni,Hi-uni の価格自体が衝撃だった。価格だけのことはあるはずだと思ってしまう。お金が希少(社会が貧乏)だった分,価格に力があった。

● 9800は値上げするが Hi-uni は据え置くという価格戦略を取らざるを得ない状況になって,Hi-uni が相対的に安くなると,Hi-uni の輝きも消えてしまった。
 そんなものでしょ。現在の BLACKWING だってあの価格でなければ,今ほど騒がれない。価格って幻想だな,と。今さらですけどね。

● Hi-uni はすっかりコモディティ化してしまった。BLACKWING と Hi-uni の価格差に歯がゆい思いも抱く。BLACKWING が500円なら Hi-uni も同額でいいでしょ。何なら700円だっていい。
 でも,今さらでしょうねぇ。いったんコモディティ化してしまったものをもう一度動かすのは難しいだろうから。

2025年8月16日土曜日

2025.08.16 Hi-uni,ELITEⅡ,MONO100

● これがメルカリに300円で出ていたのでポチってもうた。そりゃ,ポチるでしょ。国産の高級鉛筆を拾えるようなものですよ。持ってけ,ドロボー,ですよ。
 使えるかどうか。この鉛筆まで辿り着けるかどうか。そういうことは考えずに,脊髄反射でポチりましたよ。

● 太陽の ELITEⅡは両切りだったはず。後に頭を丸めたんですな。
 この鉛筆の描き味は相当いいですよ。アイボールの Hi-new と同等品になるんだろうけど,ぼくは Hi-new よりこちらが好み。

● これらが現行品なのかどうか,ぼくは知らない。現行品であろうとなかろうと,入手の方法はメルカリくらいしかないと思うんだけども(メルカリにはけっこう出てくる感じ),すべてノベルティ。ノベルティじゃないのは1本も持っていない。
 逆に,Hi-new は樹脂製のダース箱に入ったものばかりで,ノベルティになったのは持ってない。

● 芯はオリエンタル産業だと思う。オリエンタル産業の芯がどれほど使われているのか。
 文具店には三菱とトンボしかないんだから,国内ではそんなには使われていないはずだが,BLACKWING は間違いなくオリエンタル産業だからね。世界で使われていることは間違いない。
 BLACKWING がどれほど売れているのかは知らないけどさ。

● MONO100 の書き味についてはここでは云々しない。ひとつだけ文句(?)を言うと,金属リングをもう少し端に寄せてくれんか,こっちはギリギリまで使いたいんだから,と思っていた。
 だけども,要はカツラが Hi-uni より長いだけだったんですか。どうも,そうっぽい。

● uni,Hi-uni の衝撃は同業他社に対しても大きかったようで,各社が追随する。色も似せている。
 が,さすがに全く同じではなく,赤味を強めているもの,茶に寄せたものなど色々だが,トンボだけは黒。
 この黒もよろしいな。MONO にもユニ色のがあって,マニア垂涎。とまでは行ってないけど,MONO は黒でよろしかろう。

● 唯一,黒にすると,印字がゴチャゴチャと煩いと感じてしまうところがなくもないんだが。
 しかし,MONO100 の黒は深みがあって素敵じゃないですか。ジッと見ていたくなる黒ですよ。

2025年8月8日金曜日

2025.08.08 ユニ色は高級鉛筆が纏う色?

● ユニ色の鉛筆を並べてみた。
 三菱 Hi-uni
    uni
    uni-P
    Pの後継の uni-star
 アイボール Hi-new
 太陽 ELITEⅡ
 ユニオン 9500
 コーリン Hi pierce

● 下の2本は参考。中華製と思われる。
 Pは当初は両切りだったんですね。写真のPは頭が丸まった後のもの。

● こうして見ると,uni の影響力は歴然。開発の方向も色も名前も。
 三菱鉛筆が敷いたレールを他社も歩いてきた。トンボにしても,基本,例外ではない。日本鉛筆史は三菱鉛筆史なんだよね。

● その Hi-uni も165円で買える。立派な大衆品になった。ユーザーにとってはいい時代になった。
 ぼくにしても,リアルの女児が使いかけた鉛筆を使っているはずが,Hi-uni のBの世界にどっぷりと浸かっている。
 指が勝手にHi-uni をつまむので,それに任せているのだが,Hi-uni と女児の使いかけ鉛筆にビックリするほどの差があるかと言えば,さほどには違わない。が,微差が大差ということなのかもしれないな。

● もはや,昭和の小学生にとっての Hi-uni は存在しない。出でよ,令和の Hi-uni,と言うほどアナクロではないつもりだが,BLACKWING のような虚仮威しではない,しっかりとした根拠のある1本千円の鉛筆・・・・・・
 鉛筆である以上は無理,か。素人目で見ても,現行の鉛筆群は鉛筆としての上限に到達していると思えるもんね。これ以上,何をどうしろってんだ,という。国産鉛筆はそういう状況だよねぇ。

● だけど,消費者ってのはさ,製品として見せられないと,自分が欲しかったものに気づけないじゃないですか。
 ぼくらがすでに上限だと思っているところに,そうか,こういうのがあったのか,というものをドーンとぶつけてくれる,と。平和な夢を見たくなるんだな。

● 一方で,こちらはダイソーで4本110円で売られているアイボール製の鉛筆。消しゴム付き鉛筆がどうして1本25円で売れるのか見当がつかないのだが,使ってみれば特段の支障はない。
 芯は中華製だろうけど,これで全然いいんじゃないですか,となる。ダース110円の中華鉛筆も,ぼくはたぶん許容するんじゃないかな。

● ところで。北星のペンシルガード,ユニ色にも映えるでしょ。ウットリしちゃうでしょ。