2022年1月31日月曜日

2022.01.31 豊洲の有隣堂

● ららぽーと豊洲の有隣堂。つい先日,You Tube チャンネル「有隣堂しか知らない世界」を知った。
 ブッコローのツッコミと切り返しの速さと上手さに感心する(中の人はテレビ関係の経験者だろう)。登場頻度の高い岡崎弘子バイヤーのトボけた味わいも面白い。チャンネル登録して過去の動画を一生懸命に見ているところ。
 伊勢佐木町本店にも行ったことがあるのだが,有隣堂といえばアトレに入っている本屋という印象。You Tube のおかげで近しいものに感じられる。

● ちなみに,今まで見た動画の中で面白かったのは,地球儀と地図,ガラスペンの回だ。地球儀は「ほぼ日のアースボール」を売場担当者は取りあげていたのだが,地球儀を製造している渡辺教具製作所の社員の話が面白かった。
 ぼく一個の目下の見方を述べると,アースボールのスマホと連動して様々な情報を盛り込むという行き方も面白いのだが,地球儀の肝はそこではない。情報などそんなに取れなくてもいいのだ。
 たとえばサッカーのワールドカップで日本がカメルーンと戦うことになったときに,カメルーンってアフリカのどこにあるのだろうと確認するために地球儀はある。モノとしての地球儀を愛でるというつき合い方もある。

● 地図の回では,ブッコローが Google Map の利便性を遠慮なく昭文社の社員にぶつけていたのだが,紙の地図の売上は明らかに減っているはずだ。書店での専有面積を見ればわかる。
 けれども,ぼくは地図も買う方だ。ぼくの旅行先はほぼ東京なので,東京の地図は3つ持っている。細かいところを見るのは Google Map に敵わないのだが(まさかゼンリンの住宅地図を持ち歩くわけにもいかない),行きたい場所の周辺との位置関係を知るには紙の地図に限るのだ。昭文社の社員は俯瞰性という言葉を使っていたが,まさにそれ。スマホで見る Google Map ではそこが上手くいかない。こちらの(Google Map の)使い方に問題があるのかもしれないけれど。

● ガラスペンの回では,ガラスペンよりもインクの多種多様なことに驚いた。インク沼という言葉は知っていたし,同じ黒でも微妙に色合いが違ういくつもの黒インクがあることも知っている。『美しい万年筆のインク事典』なんていう書籍も出るくらいだから。
 でも,自分には無縁の世界だと思っていた。だってノートに文字を書くだけなのだから。ブルーブラックだけあれば足りる。
 それは今でも変わらないのだけど,面白半分に手をだすとヤバいぞとも思っている。インク沼にハマってしまう恐れなしとしない。

● ちなみに,ガラスペンではなくボールペンを取りあげた回で,“黒寄りの黒” という言葉が出てくる。ジェットストリームよりもアクロボールの方が“黒寄りの黒” だというふうに使われる。
 黒に関しては,“黒寄りの黒” ではない方が好みだ。黒なら薄味の黒の方が好ましい。黒は重さを感じさせるからだ。文字をビッシリと書くので,ページが黒で埋まることになる。ノートが重くなったように感じる。

● ブッコローをあしらったジェットストリームが販売されている。4&1の多機能ペン。当然,有隣堂でしか買えない。が,それを買うところまでは行かず。
 手帳にはハイテックCコレトを長く使っている。それを代替させる予定がないというかね。

● 有隣堂でも目立つのがキャリング用品。ひと頃,言葉だけ流行ったノマドワークが,コロナで生命を吹き込まれた感じですか。色んなメーカーが色んな製品を出してますな。
 個人差はあると思うんだけど,ノマドでは仕事ができないという人もけっこうな数,いらっしゃるでしょうね。仕事をするならこの場所じゃないとダメだという人。

2022.01.31 ミリペンタイプのペンをいくつか物色

● 蔦屋書店のあとは伊東屋へ。「AMAZING GINZA」の測量野帳の第2弾が出たらしい。第1弾では6冊ほど購入した。第2弾はどんなものがあるのか。
 入口のそばにあるワゴンを確認。LEVEL BOOK があれば買おうと思っていたのだが,新作は全部 SKETCH BOOK のようだ。SKETCH BOOK じゃ要らないか,と。

● じつはメルカリで3つほどポチッちゃってて,全部で18冊(3冊は OFFSET BOOK。15冊はレギュラー版ではない SKETCH BOOK)ほど,家に届いている頃なのだ。
 数えてはいないけれども,手元にある SKETCH BOOK は70冊以下ということはないと思う。LEVEL BOOK を使い終えたあとに,使っていこうと思っているが,具体的にいつになったら SKETCH BOOK を使えるかはわからない。

● 測量野帳も大量にと言っていいほどに買い込んでいるけれども,コレクションするためではなく,使うためだ。どんなに高価なノートでも,ノートは使ってナンボ。
 税込み231円の測量野帳も,限定版は600円とか800円とかする(「AMAZING GINZA」は600円+税)。そういうものでも,使ってこそノートになるわけだ。

● 筆記具を見る。高級筆記具は2階だったか3階だったかにあるが,ぼくが見たいのは5階にある大衆筆記具だ。
 記憶の中でボールぺんてるの極細があったと思っていたのは,じつは三菱鉛筆のユニボールだった。現物を見て思いだした(→ ただし,追記を参照)。

● 昨日は池袋店でペンジャケットがあることを知ったのだが,当然,本店にもあった。伊東屋のペンジャケットがユニボールにもフィットしてくれれば。
 ボールぺんてるは線が太すぎるが,ユニボールなら通常筆記に使えそうだ。100円だからさすがにチープ感がある。グリップが細いから,いくら水性で筆圧いらずとはいえ,長時間使うのは辛いかもしれない。夏場は指の汗で滑ることがあるかもしれない。
 ペンジャケットが使えるなら,以上の問題は解決する。

● レジで代金を払いながら,ペンジャケットはユニボールには使えないんですか,と訊いてみようかと思ったのだけど訊けませんでしたよ。
 売場でボールぺんてるとユニボールを見比べてみると,持つ部分の太さが違う。ユニボールの方が細いようだ。ペン芯を包む口金(といっても,軸と一体の樹脂製なのだが)の形状も違う。これでは使えまいから。
 この質問,伊東屋の担当者は何度もされてるかもね。

● ひょっとして,ユニボールの専用ジャケット8ホルダー)が出ていたりはしないか。ピグマみたいに。
 どうしてもユニボールを使いたいわけではないのだけども,100円という値段は魅力だ。その100円の樹脂製の軸に5,000円のジャケットを着せて使うのは面白そうだ。
 もともと優秀な能力の持ち主なのに,チープな外見で損をしている選手に,能力相応の外見を与えてピッチに送り出すようなものではないか。
 伊東屋でいえば,3階にある高級筆記具も5階の大衆筆記具もできることは同じだし,書き味も同じだ。外見と体重が違うだけだ(高級は重い。大衆は樹脂だから軽い)。ジャケットを着せれば同じになる。

● ぺんてるがボールぺんてるの極細版を出してくれればいいのだけれど(正確には,復活してくれれば,となる),水性ボールペンじたいがあまり売れなくなっているんだろうか。
 同じ水性でもゲルインクが主流になっているし,ジェットストリームに代表される低粘度油性が広く使われるようになった。
 たぶん,素の(液状インクの)水性より色がクッキリ残るのだろうし,線が紙に滲む度合いも少ないのかもしれない。裏写りの不安もない。
 実際,ボールぺんてるもユニボールも,文具店においては,ぺんてるや三菱鉛筆の他の製品の中では目立たない扱いになっているもんね。

● ともあれ。何本か買った。測量野帳で試し書き。
 まず,100円のユニボール。問題なし。ミリペンとはジャンルの違うペンになるのだろうが,タッチはミリペンに近い。黒のユニボールの筆戦跡は,ミリペンと区別がつかない。どちらも水性顔料でしょ。
 裏写りはミリペンよりは気になるレベル。が,気にしようと思えば気になるということであって,実用的には問題なし。
 150円の高級版(?)も買ってみた。100円のより握る部分がやや太い。この “やや” が大きい。書きやすい。これを使うならジャケットは不要。

● パイロットのプチ。ミリペンと同じ極細サインペン。しかも100円。
 ミリペンよりサインペン感が強い。タッチもミリペンより硬い。裏写りの問題はなし。充分に一般筆記のように使える。ただし,グリップは細いのでジャケットがあれば使いたい。

● 200円のプラマン。トラディオより線が細い感じ。こちらの方がぼくはいい。B罫ノートに書いていく前提なら,今日買った中ではこれが最善か。裏写りも最も気にならないレベル。
 プラマンにジャケットは要らない。そのまま使った方がいい。ググってみると,ジャケットを着せると書き味が別のものになる(いい意味で)と書いている人もいる。それはそうなのだろうが,プラマンはそのまま使っても軸が細すぎる問題はない。であれば,わざわざ重く大きくすることもなさそうだ。

● ミリペンを使い出してから数日しか経っていないのに,色んなペンを買っちゃったよ。取捨選択していきますよ。
 可能性が最も高いのは,全部捨てる,だ。つまり,万年筆に戻る。すぐにではないけど。身も蓋もないな。


(追記)

● 念のために。ボールぺんてるの極細は実在した。ぼくの手元にも1本あった。色もユニボールと同じ水色だった。Pentel SUPERBALL と印字されている。手元にあるのは 0.4 だが,0.2 もあったようだ。
 三菱のユニボールと並べてみると(上がPentel SUPERBALL),ボールぺんてるがわずかに長い。どうだろうか。これで伊東屋のジャケットがピタッと決まるというわけには・・・・・・行かないでしょうねぇ。誰か試した人はいないだろうか。

● 低粘度油性でもゲルインクでも極細の流れが強まっているようなのでね,ジェットストリームエッジとか SARASA nano とか。SUPERBALL を復活させてくれないだろうかなぁ。


(追記 2022.03.26)

 「AMAZING GINZA」の測量野帳の第2弾のうち,銀座木村家のは LEVEL BOOKでした。

2022.01.31 銀座 蔦屋書店

● 今日は月曜日だ。美術館,博物館はどこも定休日だろう。いや,そうでなくてもコロナでマンボーが出てるんだから,公立の施設は臨時休館のところが多かろう。
 が,ここは東京であって,民間の美術館や博物館ではないところで,小さな展覧会をやっているところがけっこうな数,あるだろう。そのひとつ,G-SIXの6階にある蔦屋書店にやってきた。

● 笠間焼きの展示販売をやっている。栃木の益子焼きと風合いが似ていると聞いたことがある。場所的にも近いし,益子では土が取れなくて,笠間から持ってくるのだとも聞いたことがあるのだが,真偽のほどはわかりかねる。
 で,実際の焼きものを見るわけだが,見ても正直わからない。焼きあがった器から産地がわかるものなのか。そこがそもそもわからない。益子焼きだって,昔のイメージで捉えると,えっ,これが益子なの,と思うようなのがある。

● ギャラリー(GINZA ATRIUM)では三島喜美代の展覧会が開催されている。銀座のこの場所でこれだけのスペースを展示のみに割いているのは,とても太っ腹だと思うのだが,そうやっても元が取れるんでしょうねぇ。
 「情報化時代や大量消費社会に潜む不安感や恐怖感を表現するため,新聞をシルクスクリーンで割れる陶に転写した」「マルチプル作品のような立体作品」と説明されている。「一見するとゴミのようなこれらの作品は,陶器という媒体を通じて不思議な存在感を放ち,情報が大量消費される現代に問いかけてきます」。
 何を問いかけてくるのかからわからない。これでいいのと問いかけてくるんだろうけど,いいも悪いもない。「大量消費社会に潜む不安感や恐怖感」って,大量消費社会の峠はもう越えたじゃないかとも思ってしまう。
 要するに,現代美術はわかりません,ということになってしまうんだよね。

● ここで販売されている文具(万年筆が多い)は,その多くが工芸品と呼びたくなるものだ。
 装飾の付いた万年筆には端から興味がない。装飾のある万年筆は使えない。使えないといっていいほどに,使いづらいだろう。使えない万年筆に意味があるのかと思ってしまう。
 それは自分が貧乏人だからだってこともわかっている。工芸品として眺めて楽しむというところに到れるだけの審美眼,心のゆとり,無駄への理解力。それが自分にはない。
 そもそも,工芸の価値というものがわかっていない。万年筆は書くための道具としか考えないから,装飾など万年筆にあってはならない,という発想の外に出ることができない。

● プラチナ万年筆100周年モデルの「Century THE PRIME」のプラチナ仕様は,2019年に限定100本でプラチナが出したものだが,その1本がここにもある。まだ売れずに(売れて補充したのかもしれないが)陳列されている。
 ✕✕歳まで生きるとして,毎日使えば1日あたりの使用料は✕✕✕円になるな,それなら買ってもいいか。今,1日1箱の煙草を喫ってる人は,5年半で煙草代が100万円になる計算だ。万年筆の100万円なんて安いものじゃないか。
 という計算をして自分を納得させようとする人がいますかね。あまり頭のいい人じゃないね。これ,買った人はどんな人で,その万年筆を今でも使っているのかどうか(それとも,眺めて楽しむ愛玩物にしているのか),こっそり調べて教えてくれないかと思うのだが。

● 上流の暮らしは自分には相性が悪そうだ。人には人の,上流には上流の流儀が当然あるのだろう。彼らの流儀に自分の流儀とぶつけてみて,どちらがいいか,どちらが優れているかと比較するのは,無駄以前に無意味だ。
 ただし,こうしたものは,水と違って,下から上に流れる。上流が模範になって,下流がそれに憧れることになる。
 蔦屋書店に来ると,ぼくなんかはけっこう疎外感を覚える。だったら行かなきゃいいじゃないか,となるわけだが,時々,足を踏み入れてしまうのは,下から上への流れのひとつの現れなのだよね。

2022年1月30日日曜日

2022.01.30 「グランスタ丸の内」のトラベラーズファクトリー

● 夜,東京駅に行ってみた。なぜ? 東京駅地下街(グランスタ丸の内)にあるトラベラーズファクトリーも覗いておくことにしたのだ。
 去年の7月に,ここでブラスペンシルを買った。2,000円の鉛筆だ。正直,後悔している。まったく使っていない。
 っていうか,後悔するとわかっていながら買ってるんだよね。見るだけじゃ悪いし,とも思うしさ。

● もう何も買うつもりはないんだけど,覗けば何かは引っかかってくるのがトラベラーズファクトリーというものでしょ。今回は消しゴムのスリーブが気になった。
 やはり真鍮製で,トンボの MONO がピッタリ収まるという。700円。

● いったん見送ったのだが,どうにも気になる。引き返して買っておこうかと思った。鉛筆のときもそうだった。いったん見送りながら,結局,買ってしまったのだ。
 しかし,MONO には紙製のスリーブ(しかも,消しゴムが割れないようによく考えられたもの)が付いてくるのだし,そもそも鉛筆を使うことがないのだから(特に,外で使うことは皆無),消しゴムのスリーブを買ってどうするのだと自分に言い聞かせて,どうにか振り切った。

● それが正解なのは最初からわかっているのだが,後ろ髪を引かせるのが,トラベラーズファクトリーの不思議な魅力だ。
 ぼくは基幹商品のトラベラーズノートも使ったことがないのだ。それでも,鉛筆を買ってしまった。消しゴムのスリーブに引っかかるのだ。
 場の空気というのがあるのだと思う。トラベラーズファクトリーに集まるのはトラベラーズノートのコアなファンなのだ(たぶん)。それゆえ,場の温度が熱くなるのだろう。

● スタッフ(若いお嬢さん,2人)はアルバイトなのかもしれない。が,自身もトラベラーズノートの熱心なユーザーなのだろう。
 売手も買手もそういう人しかいないのだから,何とはなしに買わせる空気ができあがるのだと解釈している。

2022.01.30 伊東屋のペンジャケット

● 池袋に来た。東武百貨店7階の伊東屋池袋店を覗いてみた。
 伊東屋のオリジナル文具が並んでいるコーナーがある。そこで眼を引いたのがペンジャケットだ。こういうのがあるとは知らなかった。

● ぺんてるのサインペン,ボールぺんてる,プラマンの3つに対応している。この3つのペンをスッポリとくるむ。3つのペンをリフィルにすると言い換えた方がわかりやすいか。
 このジャケット,本体価格が5,000円もする。けっこう重いし,太い。重心を下げて書きやすくする効果があるらしいのだが,それよりも安いペンに豪華な衣装を着せて,ゴージャスに見せるためのものだろう。

● 使うとすれば水性ホールペンのボールぺんてる(100円)で使いたい。ボールぺんてる,筆記具史に残る画期的な製品でしょ。緑色の誰でも知ってるやつ。
 サインペンはぼくには使う局面がないし,プラマンはトラディオの方を持っているので,わざわざ使い切りタイプのプラマンにジャケットを着せることもあるまいと思う。

● 問題は,ボールぺんてるの線が太いことだ。この太さでは使うつもりにならない。
 極細のがあったと思うのだけど,現在では廃番になっているんだろうか。伊東屋の売場にも見当たらない。ということは,日本全国どこに行ってもないということだ。

● ので,伊東屋のペンジャケットも買わないで終わりそうだ。それが何だか残念だ。その残念感が嵩じると,ペンジャケットを買って使うために,本末転倒の無理をしてしまいそうな気がする。
 たとえば,わざわざ使い切りタイプのプラマンを使うことにするとか。でも,使い切りタイプのプラマンもあえてジャケットは着せなくてもいい感じだよね。

2022年1月29日土曜日

2022.01.29 川崎で文具店めぐり 2 ー ピグマを購入

● ゼブラの Milli Pen。とっくに生産中止になってる。(たぶん)デッドストックされてたものがメルカリに出てたので,買ってみた
 じつは昨日から測量野帳(にそっくりのコクヨ製ノート。大昔に廃番)に Milli Pen を合わせている。この書き味,かなりいいわけですよ。筆圧いらず。

● しかし,その Milli Pen は今は亡い。ぼくが使っているのは30年ほど前に生産されたものだろう。その衣鉢を継ぐのはサクラのピグマかコクヨのファインライターか。
 が,ファインライターはコクヨの PERPANEP ブランドの立上げのために投入された製品で,PERPANEP がいつまで存続するのか,ぼくは危ぶんでいる。ので,申しわけないが,ファインライターを自分の筆記具に加えるわけにはいかない。

● というわけで,サクラクレパスのピグマを試してみたい。以前,ヨドバシの文具売場にあったのを憶えている。駅東口のルフロンに入っているヨドバシ。
 が,前回あった場所に今回はなかった。他の売場も全部みたのだけども,発見できず。売れていないだろうか,ピグマ。

● アトレの4階に入っている東京ハンズにあった。1本200円(+税)。ちなみに,隣にコクヨのファインライターもあった。価格は同じく200円。
 ミリペンが100円だったことを思うと,料金が倍。仕方がないでしょうけどね。その点,ボールぺんてるが100円を維持しているのは大したものだ。

● ともかく,購入。0.05,0.1,0.3 の3種。気になっているのが FINE なのだが(トメ・ハライが明瞭に表現できるらしい),FINE は置いていないようだった。
 Milli Pen もだけど,グリップが細すぎるのが難といえば難。が,ピグマには専用ホルダーも用意されているので,グリップ問題は解決できる。

● Milli Pen の線幅は 0.2 と表記されているが,低粘度油性のボールペンに比定すると 0.5mm かそれよりも太いくらいだと思う。が,問題なくB罫ノートに書いていける。ピグマはどうだろうか。
 ちょっと試し書きをした。Milli Pen の 0.2 とピグマの 0.3 の線幅の違いは感知できない。同じくらいに見える。タッチはわずかにピグマが硬いが,違うというほどには違わない。ピグマと Milli Pen は同じ感覚で使っていける。
 0.1 はさすがに細く,0.05 はあたりまえだがさらに細い。0.03 もあったはずだが,このあたりの細さになるとパンピーには関係のない世界に入る。通常筆記だと 0.1 が最小の字幅になりますかねぇ。ぼくなんかが普通に書いていく分には,0.1 でも 0.3 でも問題ない。

● ピグマがあるんだから,Milli Pen の復活は望む必要はないという結論。ひょっとすると,当分の間,ピグマがメインのペンになるかもしれない。ホルダーも買うことにした。
 不安なのは,ピグマも何とはなしに生産縮小の方向にあるように見えること。

2022.01.29 川崎で文具店めぐり ー SARASA Grand 限定アンティーク を購入

● 川崎にやってきた。用があって来たわけではない。予定はない。やらなければいけないことがあるわけでもない。ので,文具店をめぐってみることにした。
 まずラゾーナの丸善から。文具店にとっては,児童,生徒,学生は,大のお得意さんのはず。新入学は色んなものがまとめて売れる好機なのだろうが,いかんせん,新入学するお子さんの総数がガタ減りと来ている。大人になっても使ってくれるといいんだけどね。文具=勉強 じゃないんだからね。

● こんな手帳があった。ワーキングマザーの手帳。日本で最も多忙を極める人の集合がワーキングマザー。考えようによっちゃ(よらなくても)とんでもないことを遂行してる。子育てして,家を整えて,フルタイムで仕事までするって,人間ができる限界を超えてるかもしれない。女の人って凄い。
 Discover21の手帳って,方眼の分厚いデイリーから夢を叶える系までたくさんあったのに,今年は全く見ない。と思ってたら,藤沢優月さんのは残ってた。この分野も色々出ちゃって過当競争でしょうねぇ。
 ワーキングマザーの手帳は4,300円,藤沢優月さんのは1,700円(いずれも本体価格)。

● 好調だった手帳の売行きに急ブレーキがかかっているという声も聞く。特にビジネス手帳。
 予定の大半は人と会うことだろう。ところが,その人と人が会う・集うことがコロナのためにできなくなっている。リモートワークが増え,対面の商談や営業も難しいとなると,出張も打合せも減る。
 手帳に書くことが少なくなる。そうなると脳内メモリで何とか回せるのかもしれないし,リモートワークで家にいるならカレンダーに書きこんでおけば足りる。

● ということかと思うのだが,そうなると手帳業界でも新参者から退場することになるのかもしれない。能率協会や高橋書店は長きにわたる実績があって,販売網もしっかり築けているのだろうから,たとえ売上は減っても二枚腰を発揮できるだろう。
 が,紙の手帳が好調だからというので,ここ数年の間に参入してきたところは,辛い状況になっているところもあるのかもしれない。

● 次に,同じラゾーナの LoFt。くすみ色っていうんですか。こういうのが,今,好まれてるんですか。コクヨがトンボ鉛筆・パイロットと組んで,Campus ノートとMONO(シャープペン,シャープ芯,消しゴム,修正テープ)・Dr.Grip をコラボさせて,くすみカラーの商品群を展開しているらしいのだが。
 主には女子中高生の間でってことですかねぇ。いかに中高生の数が減ったとはいえ,彼女たちの間で流行るものは,オバサンたちにも追従させる程度の力はあるでしょうからね。

● ところで。SARASA のこれが出ちゃったわけですよ。限定デザインとかやめてほしいよ。ビンテージカラーって,何やかやと買っちゃってるんですよ。ミッキーの絵柄入りのやつとか,各色3本は持ってるんですよ。もう要らない。
 だけど,真鍮に弱い俺。どれか1本,行っちゃいますか。

● と,調子こいてたわけなんだけども,結局,LoFt で買っちゃいました。マットブラックとレッドブラックが一番人気で,ダークブルーとグリーンブラックが続く。最も動いてないのがボルドーパープル。のようなのだが,高貴な色は不人気なんですかねぇ。
 実物を見て最も惹かれたのはグリーンブラック。が,男気を発揮して,ボルドーパープルを。120円の SARASA CLIP のボルドーパープルも1本か2本,家のどこかにあったはずだけど。
 軸色とインクの色を合わせる必要もないので,ブルーブラックのリフィルを挿して使うことになると思う。3年後になるか5年後になるかはわからないけどね。

● 神奈川県にもオミクロンでマンボーが出ているはずなのだが,ラゾーナは人酔いするほどの人出だ。
 LoFt でもレジカウンターに長い行列ができていた。行列してまで買わなくてもいいんじゃないか,とチラッと思った。
 でも,田舎のスーパーでもレジ待ちってあるからね。手際よく捌かれて,行列の長さほど待たされるわけでもなさそうなので,列に並んで買いましたよ。

2022.01.29 Ecute 品川とアトレ川崎の Smith

● 「ノートとコーヒー」と題したコーナーがあった。「書く時間のための,ノートとコーヒーのススメ」というコピーが添えてある。
 書く時間を作るのが目的。書くのは手段ではなく,目的だ。コンサートを聴きに行くのや観劇と同じだ。それ自体が楽しみになる。

● だから,その楽しみを味わうのにふさわしいノートが必要だ。百円ショップにあるような安物ではなく,特別感のあるノートがいい。特別感とは言わないまでも,ちょっと上級なのがいい。
 そういう人が女性を中心に増えているのだろうと思うのだけど,実際のところはどうなのだろう。

● 文具ユーザーの大宗である児童・生徒が激減しているのだから,大人に「ノートとコーヒー」の方向に行ってもらわなければ,メーカーも販売店もやっていけなくなる。
 筆記具メーカーを中心に海外に販路を求めてもいるのだが,紙製品のメーカーはどうなのだろうか。

● その「ノートとコーヒー」のコーナーにレッツのノートがあった。カッコいい。買わないけど。
 っていうか,ぼくに使われたんじゃレッツが不憫でしょ。こういうものは,それを使うに相応しい人が使えばいいんですよ。
 と言っても,そんなに高いわけじゃない。モレスキンより安い。しかも,Made in China じゃなくて,イギリス製。ゴムバンドはないけれど。

● でも,ぼくはダイスキンをずっと使ってきた。今年はコクヨの測量野帳を使っていこうと思っている。よく言えば,質実剛健。普通にいえば,高級品志向がない。わりと量を使うので,安いものじゃないと困る。測量野帳は言うまでもないが,ダイスキンにしたって,品質に問題はないからね。
 で,そういうノートを使っていても,「ノートとコーヒー」的なものには惹かれるわけだよね。傍らにコーヒーを置いて,書く時間を作ったとして,そこで使うノートがダイスキンであっても,まったく無問題だと思いたくなるわけね。

● ところで。Smith の隣の隣の店では,タイプライターを置いてディスプレイしていた。タイプライターって,置くだけで様になる空間を作りだしますな。
 それに次ぐのがスピーカーなんだけども,空間造形力(?)は圧倒的にタイプライターが強い。大したもんだな,タイプライター。初期のMacintoshもなかなかですけどね。

● 後刻,アトレ川崎の Smith にも行ってみた。ここにも「ノートとコーヒー」のコーナーはある。Smith では全店で同じようになっているのだろう。
 が,並んでいる商品は違う。川崎の Smith にはレッツノートはない。このあたりは店の裁量を認めているんだろうか。

● コピー用紙とかを挟んで使うクリップボードが半額になっていた。立ってでも書けるから,業種によっては重宝する。A4とA5の2種。色は3種。赤がやはり気を引く。
 買うとすればA5。A5のコピー用紙はダイソーで買ってある。ビシバシ使う準備は整っている。

● これを使っている自分をイメージして,その自分に惹かれるというところがあるんだな。しかし,バインダーを左手で持って,右手で何事かを書いていくという状況に自分が立つことはないだろう。
 持てば無理やりにでも使うだろうか。使わないな。なら無駄遣いはやめなきゃな,ということになる。

2022年1月28日金曜日

2022.01.28 ミリペンの本格使用,開始

● SARASA に挿していたエナージェル(ブルーブラック 0.4mm)がなくなったので,今日からゼブラのミリペン(黒)を使っていくことにする。
 どの程度の筆記量があるのか。生産後かなりの年数が経っている製品だから,インクが揮発してしまっているなどの経年劣化が当然あるだろう。測量野帳1冊分を書けるだけの能力が残っていれば御の字だと思っているのだが。

● この黒なら耐えられる。ベットリと重い黒じゃない。適度に軽い黒だ。“黒らしい黒” ではなくて,薄さを含む黒というか。インクは水性顔料だと思うのだが,水性顔料の黒はどれでもこういうものなんだろうか。
 黒アレルギーはこれで払拭できそうな感じ。

● 指で持つ部分は細い。筆圧をかけずとも書けるので,軸の細さは鉛筆ほどの致命傷にはならない。30分や1時間程度書き続けても,そこそこ大丈夫ではある。が,“そこそこ” であって,軸の細さはミリペンのウィークポイントに数えていいかもしれない。
 あと,滑り止めの加工がされていない点。夏場は書いているうちに指が汗ばむこともありそうだが。サクラのピグマが専用ホルダーを用意したのは,その2点を改善するためだろうか。

● どっちにしても,ゼブラミリペンはもうない商品だ。デッドストックも消えているかもしれない。現時点でメルカリにはミリペンの出物は3件あるのだが,新たにメルカリに流れてくる可能性は,ひょっとしたらないのかも。

● 書き味は秀逸だと思う。最後は好みの問題に帰着するが,ミリペンに最も近い書き味の筆記具というと,万年筆の細軟だろうか。
 ぼくは使っているミリペンには0.2と表示があるのだが,線幅は国産万年筆のF(細字)より明らかに細い。

● 力の入れ具合で筆記線の太さや味わいが変わってくるところも,万年筆と似ている。万年筆に最も近い書き味の筆記具は,プラマンではなく,このミリペンだ。しかも,この軽さ。
 当時の価格は100円。使い捨てタイプだから,1本の万年筆を長く使う人には割高と移ったろうか。重さも価格も軽い。
 メンテナンスフリーの万年筆といえば,言えなくもない。「万年」筆ではないわけだが。

● 長時間書いても疲れないペンとして,ジェットストリームがあげられることが多い。伊集院静さんも,執筆にジェットストリームを使っていると書いている(「ひとりで生きる 大人の流儀9」講談社 p165)。
 元々,万年筆を使っていた作家がジェットストリームに転向するくらいなのだから,ジェットストリームってすごいんだな。ボールペンなのに長時間書いても疲れないってのは,ひと昔前からすると,驚異でしかない。

● が,ミリペンもかなりのものじゃないか。軸の細さが難か。プラマンの方がいいか。ピグマはどうだろう。専用ホルダーを装着してピグマを使うのが一番かもしれない。
 いずれ試してみよう。って,ぼくは長時間書いてるわけじゃないんだけどさ。

2022年1月23日日曜日

2022.01.23 宇都宮東武百貨店の5階文具売場で

● 宇都宮東武百貨店の5階文具売場。三菱鉛筆のユニボールワンのフェア開催中。ダークカラー(
0.38mm)の5本セット(黒,ブルーブラック,グリーンブラック,ブラウンブラック,ボルドーブラック)に惹かれるんだけど,うち3本はバラ買いしてるんだよねぇ。
 SARASA のヴィンテージカラーもけっこう買っちゃってる。ここは我慢でしょ。っていうか,買っても使う機会は回って来ないと思うよ,俺よ。

● 上の小さいのがダヴィンチのマイクロ5で,下がミニ6。
 今って,マイクロ6がキテるっぽい。最初に登場したのはけっこう前。市場に受け入れられずに退潮していったと思っていたんだが。
 今になって再度の興隆を見せているのは,どうしてなのか。爺にはわからない。あの小さな紙片を束ねてどうしようというのか。

● バイブルサイズから離れないつもりだけど,マイクロ5なら Bindex by NOLTY マイクロゴールド バインダー を使いたいなと思っている。ダヴィンチの方が頑丈だと思うんだけど,華奢で高価な方を。
 いや,使いませんけどね。全体の面積が小さくなるほど,リングが占める面積比率が大きくなるのが道理でしょ。使いづらくないんだろうかね。そのあたりはメーカーも工夫してるんだろうか。
 とにかく,女性を中心にマイクロ5は人気らしい。

● コクヨ PERPANEP があったので,Preppy を2本,SARASA を1本,購入。どちらも持ってるんだけど,予備にね。
 特に Preppy。Preppy の唯一の弱点は嵌合部にあり。PERPANEP の Preppy はプラチナ版の Preppy より丈夫で嵌合もしっかりしている印象。通常版より100円高いんだけど,100円以上の見返りありと見る。
 っていうか,この Preppy があれば,1,000円の Plaisir はなくてもいいかもと思ってるんですけど。

2022年1月19日水曜日

2022.01.19 土橋 正 『文具上手』

書名 文具上手
著者 土橋 正
発行所 東京書籍
発行年月日 2012.08.03
価格(税別) 1,500円

● その道の達人に文具の使い方を取材したもの。一度読んでいるので,今回は再読。と思ったら,二度読んでいたので,今回は3度目だった。

● 以下に転載。
 マイクさんがそうしたポスタルコのプロダクトを作る上でこだわっているのが「なぜか好き」という感覚。(p10)
 「Design」という言葉の頭文字「De」には「切る」や「判断する」といった意味がある。「Decide」「Decision」など「De」がつく言葉は,そういう意味を持っているものも多いのではないかとマイクさんは考えている。たくさん集めた情報から,そのプロダクトに合致したものだけを選び出し,それ以外は切っていく。たくさんの可能性がないと,縮めるときにうまくいかず,ありきたりのアイデアになってしまう。そのため前工程の広げる時にタップリと膨らませておくことが大切だという。(p12)
 たとえば,4種類のペン,そして4種類の紙があれば最大で16通りの書き味ができる。(中略)この違う書き味という状況をマイクさんはある意味無理やりつくり出している。(中略)こうすることで「癖が溶ける」ようになるという。(p15)
 お気に入りのペンを極力使わないとは言え,マイクさんがペンを選ぶ上で大切にしていることがある。それは(中略)表情豊かな線が描けるものであること。そのため鉛筆の種類がとりわけ多い。一方,紙についてはそこらへんにある,それこそコピー用紙や裏紙,またはチラシの裏面といったものをこだわりなく使っている。(p16)
 以前はポスタルコのノートブックを使っていたが,ノートブックだと,どうしてもずっと同じ紙になってしまうので,最近では「スナップパッド」の出番の方が増えている。(p16)
 「スナップパッド」は,A5サイズ,以前使っていたノートもA6と比較的小さめだ。これは(中略)持ち運びやすさを考えてのことだ。机という日常空間ではなかなかいいアイデアが浮かばない。特に気に入っているのが電車の中。決して大きくはないその紙面に小さな文字,そして絵を描き込んでいる。(p16)
 文具は見えないものを見えるようにしてくれるものだと思います。たとえば時間は目に見えません。その時間を見えるようにしてくれるのが手帳です。(p22)
 ある程度頭の中でイメージが出来ている時は,それを形にしていくのにこのスケッチブックが最適だという。この段階でいきなりパソコンを使ってしまうと,「考える」というよりも「作業」に集中してしまう。(p50)
 一文字一文字とても丁寧に書かれているので,てっきりタップリと時間をかけて書いているのかと思っていたが,そうではなかった。(中略)川口さんは書く内容がある程度決まったら,なるべくペンを止めずに一気に書いてしまう。(p51)
 電子手帳のPalmからペンと紙に持ちかえた時だ。(中略)Palmの時よりも記憶にしっかりと残るようになった。フリーハンドで書いているという点は同じなのに,どうして記憶の残り方が違うのだろうかと,杉原さんはそのことが不思議だったという。(p62)
 仕事をするのにたくさんの道具はいらない,最低限である方がいいということ。なぜなら,少ない方が文具をコントロール下にしっかりとおけるということがあるからだ。たくさんありすぎるとその主従関係がついつい逆転してしまう。(p65)
 平澤さんは,そもそも黒インクがあまり好きではなく,絵を描く時は色のついたインクを手にすることが多い。色がある方が紙の上に書いたものが定着する。(p72)
 初期のスケッチは必ず手描きと決めているわけではない。(中略)では,どんな場面で平澤さんはペンと紙を手にするのか。それは,いいデザインがどうしても思い浮かばず「もがく」時だという。(p75)
 パソコンはすでにでき上がりつつあるイメージをおりキレイにまとめるもの。それに対して,ペンと紙は全くゼロから考えてイメージを作っていくツール。(p81)
 このスリップオンのケースに入れたロディア,そしてペンは,オンオフに限らず常に持ち歩いている。オンの時はワイシャツの胸ポケット。オフの時は(中略)す損の右前ポケットという具合に定位置が決まっている。(p87)
 日野さんのタスク術は,このロディアで全てのタスクを受け止めることから始まる。仕事やプライベートも含め,思いついたことは,1案件1ページごとにどんどん書き込まれる。それは徹底されていて,たとえば新聞を読んでいて気になる記事があったとする。そうしたら,ロディアに「○○新聞○○記事を後でクリップする」ということまで書きとめる。ついつい頭の中で覚えておこうとしてしまいがちなことまで全て書き込んでしまう。そこには一切の例外もない。(p87)
 普段なにげなく使っているペンだが,実は私たちが思っている以上に,その時に手にするペンに影響を受けている(中略)どんなアウトプットをするのかということを意識した上で,私自身も改めて自分のペン選びを見直してみたいと思った。(p123)
 本部長という立場なので対外的に,比較的ポジションの高い方々とお会いすることも多い。手帳はそうした方々とのミーティングでも出すことがあり,相応しい見栄えという点でも気を使っている。(中略)最先端の輸入雑貨を扱う「PLAZA」の役職者として,それに相応しいものという目でも実はこの手帳は選ばれていたのだ。(p129)
 こだわらないというのは文具に対して消極的な向き合い方というイメージがありました。しかし,必ずしもそうでもないことが今回よくわかりました。そこには「こだわらないというこだわり」があったのです。(p178)

2022年1月16日日曜日

2022.01.16 Ecute 品川の Smith でメモパッドを購入

● Ecute 品川の Smith。お客さんのほとんどが女性。文具店では商品を見るより,お客さんを見ている方が面白かったりする。失礼な見方にならないように気をつけないといけないでしょうけど。
 ぼくの徘徊エリアにある Smith は,Ecute 品川の他に,アトレ川崎と Ecute 大宮に入っている2つだけれども,品川のSmith にいるのが一番楽しい。隣が「PAPER WALL」だからだ。

● そのSmithで初めてのお買いもの。A7とA6のメモパッド。A7は横罫(A罫)で,A6は5mm方眼。いずれも50枚。横罫は表紙が黄色で,方眼は藍色だ。
 価格はA7が250円,A6が300円。ロディアのA7(No.11)は80枚で220円だったと思う。ロディアより高いものをなぜ買う気になったかというと,半額になっていたから。
 昨日はA7の方眼も3冊残っていたんだけどね。昨日,買っとけばよかったね。

● A7はロディアのケースに挿して使おう。ただ,このA7サイズのメモパッドはかなりの数,買ってしまっているんだよね。主にはオキナのプロジェクトペーパーなんだけど。
 シャツのポケットに入れて持ち歩き,頭に浮かんだ思いつきをササッとメモしようと思ったからだけど,そんなこと,しやせんのですよね。
 DAIGO の jet-ace や「すぐログ」も買った。情報カードなんぞというのも。それ用のペンも何本か買ってしまった。そのうえでなんだけど,しやせんのだよ,そんなこと。

2022年1月14日金曜日

2022.01.14 KADOKAWA ライフスタイル統括部編 『わたしのノートの使い方』

書名 わたしのノートの使い方
編者 KADOKAWA ライフスタイル統括部
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2020.09.25
価格(税別) 1,300円

● 副題は「好きが見つかる! 楽しいが増える!」。3部構成で,文具メーカーのSNS担当者,インスタグラマー,ユーチューバーのノート術を紹介するという内容になっている。
 要するに,この本の編集者がSNSを見ていて,面白そうな記事を書いている人を取材したということのようだ。それも対面の取材ではなくて,リモート取材だったのかもしれない。

● 文具メーカーのSNS担当者のところが一番面白い。正直言うと,後半は飛ばし読みになった。楽しそうでいいですねぇ,と言って終わりにしたいような。
 女性の女性による女性のためのノート,という感じ。成績を上げるために上手にノートを録りたい,仕事をうまく回すために効果的なノートの使い方を知りたい,という表の世界の話ではない。

● 副題のとおり,ノートで楽しく遊びたい,どうすれば楽しく遊べるか,という方向のノート術。ノートで生活を整えたいというのもあるにはある。けど,その整えるというのも,楽しく遊ぶという範疇に入れていいもののような気がする。
 こういうのって昭和の御代には裏世界の話だった。表に出すものじゃないような感じでね。
 けれども,令和の今は裏も表もないというか,むしろこちらがメインストリームになっている。女性の時代とは,具体的にはそういうことなのだろう。いい時代になった。

● 以下に転載。
 行ってみたい旅を妄想して,その行程をまとめたもの。実際に行かれないときにも,ノートに向かうだけで旅気分に浸れます。(p17)
 大人のままごと遊びなんだよね。ごっこ遊び,なりきり遊びといってもいい。想像力を駆使して細部をリアルに妄想できれば,それはもう実際に行ったのに限りなく近いかもしれないよね。
 何かをアウトプットしようとパソコンに向かっていると,ついネットの情報に頼ったり,メール対応に追われたりしますが,ノートに向かっていると今まで経験した喜びや悲しみ,ツラかったことや感動したこと(中略)などが頭に浮かんでは消えていくので,まるで自分自身と対話しているような気分になるそうです。(p20)
 これも頷きたくなる。「頭に浮かんでは消えていく」状態を停滞と捉えてしまって,いかんいかん,今はこんなことに浸っている場合じゃない,ということにもなりがちなんだけれども,それがまさに手書きのいいところなのかもしれないよね。

● 具体的なティプス。「DELFONICS の「ウッドスタンプアイコン」というのがあるらしい。絵が下手でもこのスタンプでけっこうなシチュエイションをカバーできるらしい。
 絵心のない人間にも色鉛筆とか水性サインペンなんかを使う機会を作ってくれるかもしれない。と言いながら,では使うかといえば,たぶん使わないんだけどね。

2022年1月12日水曜日

2022.01.12 モレスキンのボールペン

● モレスキンのボールペンは暴利もいいところだと思う。チープ感満載の樹脂製のボールペンに2,000円の値を付けている。
 そういうものをモレスキンだからという理由で買ってしまうのは,バカなんだろうな。自分もそのバカの1人だ。キャップ式,ノック式とも何本か買ってしまっている。ただし,メルカリで,なんだけど。

● モレスキンボールペンの軸が直方体なのは,デザインがどうこうではなく,単に,奇をてらってみましたよ,日本の100円のボールペンより使い勝手も悪いし,見た目もチープだし,製造原価もかかっていないんだけど,2,000円で売りますからね,愚かな人は引っかかってくださいね,とやってみただけのような気がする。このボールペンを貫いているのは “安直さ” だ。
 モレスキンノートは品質粗悪で,万年筆は使えない。それを逆手にとってか,このペンを使ってみてねとボールペンまで出してきた。そのボールペンでも,モレスキンのボッタクリ体質は遺憾なく発揮されている。

● これをモレスキンノートの表紙に引っ掛けてくださいね,ノートとペンを一緒に持ち歩けますからね,と言ったって,すぐに外れるからね。
 このボールペンを表紙に引っ掛けるなんてことをする人がいるのかね。

● 使わないのももったいないので,リフィルをエナージェルのブルーブラックに入れ替えて使ってみたのだが,直方体の軸は持ちにくい。
 SARASA でもユニボールワンでもいいから,普通の丸軸のボールペンの方がずっと使いやすい。結局,20分間しかもたなかった。丸軸の SARASA に戻した。

 エナージェルのリフィルをモレスキンのボールペンに入れると,ペン先がブレる。芯と口金(軸と一体のプラスチックだが)の間に隙間ができる。これも使いづらさの一因ではある。
 とまれ。エナージェルのリフィルを100円の SARASA と2,000円のモレスキンボールペンに挿して使ってみたら,100円の SARASA の方がずっと使いやすかったよ,ということです。

● ところで。何本か買ったモレスキンボールペンの中に,黒のキャップ式のがあった。それにエナージェルのリフィルを入れようとしたら入らない。前にも同じタイプのやつのリフィルを入れ替えているのだが,そのときはサラッと入った(今回も入った)。
 だものだからというのも何なんだけど,無理やり押し込んでしまった。途中でニッチもサッチも行かなくなった。そのリフィルを取りだすために,ピンセットを買ったり,ペンチを買ったりしたんだけど(軸を押さえて形を丸くしてやれば取りだせるのではないかと思って),今日,ついに諦めた。捨てた。

● これはぼくがアンポンタンだから起こしたドタバタなんだけども,何でこれだけエナージェルのリフィルが入らなかったのか。エナージェルではなくて,SARASA のリフィルだったか。メーカーによってリフィルの太さが違ったりはするんだろうかな。
 あるいは,モレスキンボールペンの方が,途中で寸法を変えているんだろうか。

● ま,一番いいのはモレスキンはボールペンなど買わないことだった。たとえメルカリで700円や800円で買ったとしても,材質・使い勝手からすれば,胸が悪くなるほど高いからねぇ。

2022年1月11日火曜日

2022.01.11 字は大きく書いた方がいいと思う

● そういえば,と思いだした。ユニボールワンのブルーブラックを買ったんだった。ちょこっと試し書きをして,ずっと放っておいた。
 今はブルーブラックのゲルインクボールペン(リフィルはエナージェルの 0.4mm)で書いているので,ユニボールワンでも書いてみたくなった。

● が,書けなくなっている。まったくインクが出ないわけではないのだが,文字がかすれる。事実上書けない,と言っていい状態。
 インクの濃さがウリのボールペンなのだが,インクが固まりやすかったりするんだろうか。
 メーカーの解説によると「ユニボールワン インクに使用している顔料は,従来の色材を粒子中に閉じ込めた独自開発のビーズパック顔料です。インクの色材となる顔料を粒子中に閉じ込め,粒子のサイズを大きくすることで,色材の紙面への浸透を極力抑えます」ということなのだが。
 ま,放置しないで毎日使えばいい話ではあるんだけど。

● それでも我慢して書いてみた。ゆっくり書けば何とか線がつながる。
 しかし,写経しているわけじゃあるまいし,ゆっくり書くのはかなりの苦行だ。

● これで自分の書く文字が小さいことを,あらためて知らされることになった。
 極細のペンを使うと字は小さくなる。小さい字を書く人が極細のペンを好むということでもあろうけれど。
 もうひとつ。速く書くと字は小さくなる。ぼくの字が小さいのは書くのが速いからかもしれないぞ。
 速く書こうとすれば,書き方はゾンザイになる。ゾンザイに書くと,字を小さくするかもしれない。
 ゆっくりと丁寧に書けば,字はそれなりに大きくなるものなんでしょう。

● そんなことを思ったのも,今日,ネットで見た記事(Yahoo! ニュース:「無駄なことはできるだけやった方が良い」イチローさんが進学校・国学院久我山に伝えたかったことと高校生に向き合う理由」 → リンクは切れている)で,イチローがこのように発言していたからだ。
 ちっちゃい! 字が。(もっと大きくないと)字には性格が出るからさ~。
 ぼくも,おまえの字は小さいと昔から言われていた。が,あまり意に介さなかった。夏目漱石が,蝿の頭のような(小さな)字を書くと書いていたのを,何かで読んだことがあって,自分は漱石と同じなのか,だったら小さいままでいいや,と思ってしまったせいもある。

● しかし。今となってはとっくに手遅れなのだけれども,大きな字を悠々と書くくらいでちょうどいいのだと思う。
 なぜかというに,自分が老眼と乱視がひどくなり,小さな字を読むのが辛くなっているからだ。
 ので,このブログの字体も大きめにしている。そうしておいた方が自分が読みやすいからだ。

2022.01.11 ビニール製の透明カバーが好きな件

● ほぼ日手帳カバーは3つ持っているが,3つともカバー・オン・カバーを付けている。測量野帳のカバーは4つ持っている。Campus A6 用のクリアカバーも買った。ミドリのMDノート(A6)用のビニールカバーも購入している。
 表紙を保護するのが好きなのだな,きっと。


● 測量野帳には純正のクリアカバーの他に,透明じゃないカバーがいくつもあるが,それらには食指が動かない。厚みが付いてしまうからだ。
 測量野帳のいいところはいくつもあるが,そのひとつが軽くて薄いことだ。そこに革製のカバーを付けてしまっては,せっかくの “軽薄” が損なわれてしまう。


● ビニールカバーなら薄さを損なわず,表紙を汚れと水分から守り,多少とも強度を付加する。さらに,カバーを付けておけば,野帳以外に書いたメモを収納しておけるし,付箋を常備しておくのにも便利だ。
 まぁ,でも,これ以上買うことはないと思う。ビニールとはいいながら,普通に使っている分にはそうそうダメになったりはしないものだ。よくできている。



(追記 2022.02.12)

● ネットでこんな記事を読んだ。カバーにスピンを付けるのは盲点に入っていた。てか,シールで固定するスピンがあるのを知らなかった。
 が,ではスピンを付けるかというと,たぶん付けないと思う。あまり必要を感じたことがないからだ。ダイスキンやモレスキンにはスピンが付いているが,あまり使わない。
 文庫本でも新潮文庫はスピンを維持しているが,他は紙の栞になっている。で,新潮文庫を読むときにも紙の栞を使っていたりする。

2022年1月9日日曜日

2022.01.09 また,Twitter が使えなくなった?

● TVer をスマホから削除しようと思って,間違えて Twitter を削除してしまった。再インストールしたのだけど,さっきまで使っていたIDに入ることができなくなった。
 メールアドレスにも電話番号にも紐付けていないから,機種変更すれば使えなくなると思ってはいたのだが,案の定だった。いや,紐付けないでIDを作れるんでしたっけ。

● 昨年の8月末にIDが凍結されたのだが,その凍結されたIDに紐づけてあるのが,現在も使っているメールアドレスなのだ。ので,今のIDを作るときには,そのメールアドレスは使えなかった記憶がある。
 どうやってIDを作り直したのか,もう憶えていないや。

● 前のIDが凍結されてわかったのは,Twitter はメモ代わりに使っていたのだなということだ。そのメモが全部失われてしまったので,けっこうな喪失感があった。
 そのときそのときのメモを Twitter で書いていて,Twitter だから自動的に公開されていただけだ。何かを発信しようなどと大それたことを思っていなかったのは,わが事ながら,自分を弁えているようで好感が持てる。

● それゆえ,Twitter に代わる写真付きメモを保存できるアプリがあれば,別にTwitterは使えなくてもかまわないのだ。
 代わるものとしては,LINE の Keepメモや Google Keep が思いつくのだが(というか,この2つは現在使用中のアプリなのだが),Twitter の使い勝手には及ばない。

● さて,どうしたものか。
 が,あっさりと解決した。Google アカウントに紐付いていたので,Google の検索窓に自分のユーザー名を入れて表示させると,Twitter アプリが自動的にインストールされて,引き続き使用できるようになった。
 が,そのアプリはさっきまで使っていたのとは違う。けっこう古いバージョンのもののようで,昔懐かしい感じがする。ともかく,Twitter を使うことはできる。

● ということは,機種変更をした場合でも同じだろう。Google アカウントの柵の中で Twitter のアカウントを作っていれば,それ以上の紐付けはなくてもいいらしい。
 いや,電話番号に紐づけておけばセキュリティは向上するんだろうけどね。でも,メモ程度にしか使っていないのであれば,セキュリテに汲々とする実益はあまりないような気がする。

2022.01.09 上野駅構内の「ANGERS」で

● 「ANGERS」の売場にあって,自分でも持っているものを数えてみた。
 測量野帳(レギュラー版,ビジネスカラー版)
 測量野帳クリアカバー
 ステッドラーの鉛筆(マルス ルモグラフ)
 トラディオ・プラマン
 MDノート(A6 横罫)
 Plaisir(ANGERS にあるのは黒だけ。ぼくが使っているのはオレンジ)
 プロッターのボールペン

● ボールペンは ANGERS で買ったものだ。他にも,ゼブラのバンカーズボールペンとか,エルバンのローラーボールを ANGERS で買っているのだけど,現在は扱っていないようだ。
 ANGERS ではバイヤーがこれを思ったものを国内・国外から買い付けて売場に並べているのだとすれば,“センスのお手本” として自分のセンスを測るモノサシになるかもしれない。

● と思って,上のような遊びを遊んでみたのだが,ANGERS の売場に並んでいるときの佇まいのまま使えているはずはなく,だいぶ製品の持つ空気感を損ねているはずだ。
 ま,そうしないで使える人なんていないわけだけど。店に陳列されているときの商品は,だいぶ下駄を履かせてもらっているわけだから。

● ほぼ日5年手帳が2割引になっていた。ほぼ日に限らない。手帳は2割引。手帳の売場もだいぶ縮小されていた。
 ビジネス手帳を中心に手帳の売上が急減しているという話も聞く。当然,コロナの影響だろう。リモートワークで会社に行かずともよい,外回りの仕事がなくなる,ということになれば手帳に書いておくべきことも減るし,家で仕事をするならカレンダーがあればいい。

2022年1月8日土曜日

2022.01.08 ゼブラのミリペンを買った。もちろん,メルカリで

● プラマンに似た書き味のペンを大昔にも使ったことがあった。ゼブラのミリペンだ。昔々,ゼブラのミリペンってあったじゃないですか。あの書き味は良かったなぁと思いだして。
 おいおい,プラマンとミリペンじゃだいぶ違うじゃないかと言われるかもしれないけれども,タッチの柔らかさ,筆圧いらずなところ,かなりの速度で書いていけるところは,両者に共通するような気がする。気がするというのは,何せミリペンを使ったのは40年近く前のことだからだ。
 記憶だけで言うと,プラマンよりミリペンの方が万年筆の書き味に近い。

● 現在ではゼブラはミリペンの生産をやめているし,ミリペンという言葉も極細サインペンを指す一般名詞になっているようだけれども,メルカリに往年のミリペンがいくつか出品されている。文具店を閉じる人が,デッドストックになっていたものをメルカリで処分しようとするんだろうか。
 じつは,黒3本と赤4本のセットが333円で出ていたので,ポチってしまった。赤は要らないんだけど。

● それが今日届いたので,さっそく測量野帳に数行書いてみた。そうそう,これですよ,この書き味ですよ。
 0.2mmの表記がある。プラマンより線が細い。B罫ノートでも問題なく書いていける。
 軸も細いので,長時間の筆記には向かないかといえば,それがそうでもない。筆圧が要らないから,長時間書いても疲れない。って,数行しか書かないで言ってはいけないのかもしれないけど。

● 測量野帳に合わせると,問題なく使える。裏に抜けることもまったくない。これはかなり使えると思う。今使っているノートはゲルインクボールペンで行くとして,そのあとはミリペンを使ってみることにする。
 久しぶりの黒だ。安物の墨汁的な重い黒ではないので,気分まで重くなることはなさそうだ。軽快に使っていけると思う。

● なぜ,ゼブラはこの製品の生産を止めたのだろう。って,売れなかったからに決まっているが,当時の状況からすると,ぺんてるの水性ボールペンに押し出された形なんだろうかな。

2022年1月7日金曜日

2022.01.07 結局,ゲルインクボールペンを使ってみることにした

● トラディオ・プラマンは手紙を書くのに向くとして,ではノートに書くには何がいいか。って,今まで Plaisir を使ってきたんだから,Plaisir に戻せばいいだけか。
 プラマンのインクは水性顔料だろうから,水に濡れても字型をとどめるだろう。そのうえ,発色も濃い。プラマンを使った後で Plaisir を使ってみると,色がだいぶ薄く感じる。プラマンの線とプラチナ万年筆のブルーブラックインクの線を並べてみると,万年筆インクは頼りないと感じるほど薄い。

● 万年筆インクは水にも弱い。ちょっと濡れただけでインクが水に溶けだして読めなくなることは体験している。
 使っているノートは測量野帳だ。正確には測量野帳ではないけれども,野帳チックなノートだ。測量野帳を野外で野帳として使うのであれば,そもそも万年筆はあり得ない。油性ボールペンを使うべきだ。突然の雨は想定の範囲内にしておかないとだもんね。

● が,ヤチョラーはあまたいるはずだが,野帳として使っている人はそんなにいないだろう。ぼくもそうだ。屋内で使っている。
 さらに,自分の書くものが水に濡れても読めるものでなければならないか。発色の良いものでなければならないか。それほどのものであるはずがない。

● と,グズグズ言っているのだが,ブルーブラックのゲルインクボールペン(軸はSARASA,リフィルはエナージェルの0.4mm)にした。
 手書きを楽しむということなら,やっぱり万年筆で書くのが違和感がないというか,書いていて楽しいかなと思うんだけども,とりあえずこの1冊はゲルインクボールペンで書いてみることにする。

● コクヨの PERPANEP は,ツルツル,サラサラ,ザラザラの3種のノートを用意して,それぞれに合うペンも提案している。
 ツルツルには極細サインペン,サラサラにはゲルインクボールペン,ザラザラには万年筆。プラマンもツルツルの紙が一番合うのかもしれない。
 測量野帳の紙はサラサラだろうか。であれば,ゲルインクボールペンは最適ということになる。ダイスキンはザラザラだろうから,Plaisir が合うことになる。

2022.01.07 トラディオ・プラマンは手紙を書くのに向いているのだが・・・・・・

● プラマンの線や色は手紙に向いていると思う。この手紙(葉書を含めて)というのを書かなくなって久しい。メールやLINEで即時送達が可能なのだから,早くても翌日にしか届かない手紙で何事かを伝える必要はなくなった。
 手紙が残るとすれば(残っているのだが),文化として残るということだろう。好事家の趣味として残る。

● が,文具店に行くと,便箋や封筒,レターセットなど,手紙関連の売場が拡張される傾向にあるようだ。好事家が増えているんだろうか。
 メーカーにとっては美味しい分野のはずだ。文具に限らず,贈答モノは利幅が大きい。典型的には冠婚葬祭に用いられる花を考えればいい。

● 自分ひとりなら質素なものでいい,最低限の実用性を満たすものでいい,と考える人でも(ぼくはそうなのだが),相手に渡るものまで実用性を満たすなら安いものでいいと達観できる人は少ないだろう。ミエが入り込む。
 自分で使うノートなら百均で充分だと考える人でも,相手に渡る便箋まで百均でいいと割り切れるかどうか。百円ショップではなく文具店に買いに行くのではないか。ミエは高くつくものだ。

● が,ミエを度外視しては文化など成立しないものだろう(しなくてもいいじゃないかと思わなくもないのだが)。ミエを張りたいがゆえなのか,“和がハイソ” 的な流れに乗ってのゆえなのか,女性の間で手紙文化が復調しているのではないかと感じる。
 伝達手段として手紙を採用するとは考えづらいから,手紙を書くという行為をしたいから手紙を書く,ということなのだろう。書いた手紙を誰に出すかは,じつは二の次三の次の問題で,手紙を書くことが自己目的化しているのだと思う。

● 手紙を書くとなると,筆ペンとか呉竹のレターペンとか,今まで使うことがなかったペンも使える。それも手紙復権の理由の1つかもしれない。
 そういうこともあるのかなと思っている。自分がそうだからだ。今のままだと Plaisir 1本ですんでしまうが,もっと用途を開拓すればいろんなペンを使うことができるぞ,と思っているからだ。

2022.01.07 トラディオ・プラマンを使ってみて

● トラディオ・プラマン(青)を1日使ってみた。測量野帳の紙とトラディオ・プラマンの相性には問題なし。裏に抜けたりすることはない。
 ペン先の当て方によって線の太さが異なる。ペン芯が2つのかカバーで挟まれているのだが,長い方のカバーが上に来るようにして書くと細めの線に,逆にして書くと太めの線になる。2つのカバーが左右に来るようにして書くと,かすれた線になる。
 長い方のカバーが上に来るようにして書くのが,たぶん正しい書き方なのだろう。

● 書き味はどうか。「万年筆は,インクの補充や書かずに長い間放置しておくとインクの出が悪くなってしまうなど,使い勝手の上で不便な点がある。それらを解消し,万年筆の使いやすさをプラスチックのペン先で実現させようというのがそもそものはじまりだった」ということなのだが,プラマンと万年筆の書き味ははっきりと別のものだ。プラマンは万年筆よりサインペンに近いものだ。というか,サインペンの仲間なんだろうかな。
 筆跡や線の濃さもプラマンは独自のものだ。中字の万年筆より太い線になる。インクは水性の顔料インクかと思われる。発色も万年筆のブルーブラックよりだいぶ強い。

● 若い頃にゼブラのミリペン(黒)を1本だけ使ったことがある。現在では生産されていないが,極細のサインペンという分類になるのだろう。
 プラマンも強いて言えば,ミリペンに近い。筆圧をかけずに書ける。柔らかい。

● ぼくは横罫のノートに普通に横書きで文字を書いている。A罫では空きすぎると思うのでB罫を好んでいる。イラストを描いたり図解をしたりはしない。文章しか書いていない。
 かなり小さな字で書く方だ。プラマンでもそこそこ細い線で書ける。B罫に収まる。自分の小さな字も潰れることはほぼない。

● ので,このまま使ってみようかとも思った。けれども,やはり線が太すぎるかな,と。滲みもあるんだろうか。
 自分の小さな字も潰れることはないと言ったばかりなんだけども,龍とか滝とか煙といった画数の多い字を書くと,字としては潰れてしまう感じ。もちろん,読めないなんてことにはならないんだけど。
 B罫ノートには向かないと結論づけた。使って使えないことは全然ないんだけどね。

● ノート向きじゃないとすると,何に使えばいいだろうか。ひとつには手紙。もうひとつは,とにかくたくさんの文字を手書きする人は,プラマンは福音になるのじゃなかろうか。たとえば,パソコンを使わないで書いているプロの作家。
 何せ,ほんとに筆圧をかける必要がないから,いくら書いても疲れないと思う。腱鞘炎とは無縁だろう。

● ところで。トラディオ・プラマンは使い捨てではない。ただし,カートリッジは200円する(使い切りタイプのプラマンと同じくらいの価格になる)。筆記量あたりの単価は高い,たぶん。たぶんというのは,カートリッジ1本でどのくらい書けるのかわからないから。
 万年筆でいう首軸までカートリッジの一部だから,本体の8割はカートリッジだと言ってもいいくらいだ。カートリッジだけで筆記しても,あまり支障は感じない。

● エコ派の人はちょっと心が痛むかもしれない。そういう人は万年筆をお使いになった方がいいかもしれない。
 この発色を200円で買えるなら安いものだとも思う。要するに,トラディオ・プラマンを使ってみたい願望は依然としてあるわけね。

2022年1月6日木曜日

2022.01.06 ダイスキンを使い終えた。次は,測量野帳+トラディオ・プラマン

● 今日でダイスキンを使い終えた。11月25日に使い始めているので,43日間で使い終えた。約ひと月半。大きな中断がなければ,だいたいこんなペースですかね。
 96枚ダイスキンはあと4冊残っているので,それをまず使ってしまおうかとも思ったんだけど,そろそろ目先を変えたくなってきた。

野帳のレベルブックだけでこれだけある
● で,測量野帳に行ってみる。今までも何冊かは使っているんだけど,こちらもダイスキンほどではないものの,かなりの在庫を抱えてしまっている。
 カウネットで買うと1冊140円程度で買えたりするから,つまり安いから,ドカンと買ってしまったりする。文具店でボールペン1本だけ買うのもなぁというときに,抱合せにするにも好適だ。それやこれやで溜まってしまった。

● ノートなんだから使ってナンボ。使わないまま腐ちさせては,せっかくノートに生まれてきた測量野帳が不憫ではないか。使ってやらなくてはいけない。
 というわけで,明日から測量野帳を使おうと思う。が,正式には測量野帳ではなく,野帳にそっくりのコクヨの横罫ノートだ。とっくの昔に廃番になっているもの。メルカリで見つけて買っておいた。

● ペンも変えてみようと思う。ダイスキンには Preppy や Plaisir がいい。ザラザラした紙に裏抜けしにくいプラチナのブルーブラックインクがピッタリ。
 測量野帳に,今回はぺんてるのトラディオ・プラマンを合わせてみようか。6年も前に伊東屋の池袋店で買ったものだ。保管してるだけじゃ仕方がないので。

● 国内に文具メーカーはいくつもある。紙製品ではコクヨが圧倒的で,筆記具の王者は三菱鉛筆になるだろうか。万年筆で最大シェアのパイロットも忘れちゃいけない。
 が,鋭角的なファンを持つメーカーという切り口だと,トンボが第1に来る。鉛筆やシャープペンなど,トンボ製品があるジャンルで他社の製品を使うことは絶対にないという人が一定数いそうだ。

● 次がぺんてるではないかと思うのだが,どうだろうか。トンボは筆記具のほかにも消しゴムやスティック糊,修正テープなどを生産しているのに対して,ぺんてるは筆記具一本で勝負している印象。
 日本で初めて水性ボールペンを出した。プラマンやサインペンなど,いくつかの分野でトップを走っているイメージがあって,そういうメーカーには尖ったファンが付きやすいのではないか。
 ぺんてるの次はサクラかゼブラあたり。が,そこまで広げてしまうと際限がなくなるか。

2022年1月4日火曜日

2022.01.04 なぜ書くのか

● 勉強でも仕事でもないプライベートを,なぜノートに書くのか。なぜ手帳を使うのか。
 書くこと,(手帳を)使うこと自体が好きだからそうしている,という人がじつは多いのだと思っている。が,それだけだと話が次に進まないので,それ以外の理由を探してみる。

● 書くのはなぜかといえば,そうすることによって生活改善の拠点を作るためだろう。ふり返って手直しを加えるヨスガを作りたい。そのために記録を残す。
 いやおうなくそれを意識させるのが,たとえばフランクリン・プランナーだったりするわけだ。ま,あまりに細かく設計されると手帳のレイアウトに振り回される結果になるかもしれないから,普通の手帳に自分の工夫を加えて使うくらいでちょうどいいのだろうと思っているが。

● ともかく,ふり返りのヨスガを作り,生活改善のトッカカリを得るために,人は手帳やノートにログを残したり,ToDo を書いたりするのだ(ということにしておく)。
 しかし,十全にそれができている人はどのくらいいるのだろうか。

● 何の根拠もない推測にすぎないのだが,それができている人は必要以上にたくさん書いていないと思う。勇者は少なく書くのだ。それこそ,能率手帳1冊で1年分をまかなえる程度にしか書いていないのじゃないか。
 頭の中で充分に濾過して,上澄みだけを手帳に書くということを,意識せずにやっているような気がする。

● ぼくなどはかなりの量を書く。とにかくゴミのようなことまで書き散らしている。
 したがって,書くこと自体に時間を取られてしまって,その先のことをする時間がないということになる。あるいは,書くだけで満足してしまうというか。アホですな。

● 結局,最初に戻るのだけれども,書くこと自体が好きだからそうしているのだ。趣味人のひとりなのだ。ひとりというか,その典型ではないかと思っている。
 結果,書くという行為で自足してしまうから,書くことによって生活は何も変わらない。

2022.01.04 能率手帳ゴールドメモティをポチった

● メルカリを見ていたら,表紙が羊皮革のメモティが4,000円で出品されてまして。能率手帳ゴールドを購入してゴールド会員に登録した人を対象に販売したものらしい。
 「能率手帳ゴールドメモティ」というのが正式な商品名。4,000円は良心的な価格でしょ。

● では,買えるか。買えば自分が持ってるノートの中で最高価格。これを100円ダイスキンと同じように雑に扱えれるなら買う資格あり,と見做す。
 残念ながら,ぼくにその資格はないなぁ。自分には無縁なものだ。と思っていったんは見送ったんだけども,気がついたらポチッてた。
 生涯で初の能率手帳ゴールドです(メモティだけど)。買ってしまった以上は,雑にラフに使い倒してやるつもりです。

● ところで。メルカリには今年の手帳が数多く出品されてる。年が明けて間もないこの時期に,実店舗であれネットであれ,買うのが,手帳の賢い買い方かもしれないねぇ。ヘタすりゃ半額で買えたりする(この時期に能率手帳ゴールドを7,000円で出してるような,何を考えてるんだかわからんヤツもいるんだが)。
 ぼくなんか,使う手帳は決まっているので,発売後早々に買って,約4ヶ月自宅保管してから,使い始めているんですけどね。


(追記 2022.01.05)

● 現物が届いた。これを雑にラフに使えるか。ちょっと自信がないね。

2022年1月3日月曜日

2022.01.03 コクヨ PERPANEP の SARASA を買う

● 今年は余計な文具を買わない1年にしたい。っていうか,自然にそういう1年になりそうな気がする。放っておいてもそうなりそうだ。
 今持っているノートとペン,手帳,パソコン,スマホで充分に戦っていけるぞ,という。ことさらに物欲を刺激するのはやめよう,という。
 昨年,けっこういろんなものを買ったってるからでもあるんだけど。

● さて,先月30日から5日まで6泊7日の予定で川崎に来ている。アーバンリゾート(?)を決め込もうとしているのだけども,正月は少なくとも公共施設は休んでいるから,アーバン機能が十全に働いているわけではない。
 ので,ホテルの近くの文具店を巡ってみることにした。アトレ川崎の有隣堂と東急ハンズ,ラゾーナの丸善と LoFt。

● 今年は文具は買わないと言っておきながら,有隣堂にコクヨ PERPANEP の真白の SARASA があって,なぜか惹かれてしまった。
 PERPANEP ってメインはノートで,ツルツル,サラサラ,ザラザラの3種のノートを用意。それに合うペンも提案していて,ツルツルにはツルツルには極細サインペン,サラサラにはゲルインクボールペン,ザラザラには万年筆。
 ただし,PERPANEP ペンの万年筆はプラチナの Preppy で,ゲルインクボールペンはゼブラの SARASA だ。極細サインペンのファインライターのみコクヨの製品。いずれも真白。
 ゼブラブランドの SARASA は最新シリーズのRは白が基調になっているけれども,クリップの一部分とノック部のキャップに,インクの色が差し色としてあしらわれている。純白なのは PERPANEP の SARASA だけだ。

● Preppy は昨年4月に宇都宮LoFtで買っている。そのときは SARASA には気が行かなかった。ちょうどRが出たときで,Rのグリーンブラックを買ったんだった。
 どうしようか,買っておくか。けど,文具店でこれ1本だけをレジに持っていく度胸が出なくて見送った。
 ちなみに,SARASA はヴィンテージカラーのミッキー柄のものを含めて,20本以上持っている。使い切ったのはミッキー柄のグリーンブラック(0.5mm)と通常版(柄なしの SARASA CLIP)のブルーブラック(0.3mm&0.5mm)だけ。

● 東急ハンズにもあったので,抱合せ用の文具を探してみたが,これというのがない。文具以外ならあった。調理用の量りなんだけど。
 でも,それを買ってわが家まで持ち帰るのはどうなのよ。こういう生活用品はぼくの地元でも売っていますよ。ま,それを言うなら,PERPANEP の SARASA だって川崎で買わなくてもいいじゃないかってことになりそうだけど。

● 丸善には1本だけあった。LoFt にはなかった。PERPANEP は一過性の企画商品で終わってしまうのだろうか。定番化は難しいのかねぇ。
 ペンは一番高い Preppy でも400円だけれども,メインのノートはA5サイズ60枚で900円だから,けっこうな値段になる。モレスキンやNOLTYのフラッグシップノートに比べれば,そりゃ安いけれども,ノートを最も使うであろう学生や生徒にはちょっと買いづらい価格だ。

● だとすると,販売店に在庫があるうちに買っておいた方がいいな。というわけで,再度,アトレ川崎の有隣堂に行って購入した。抱合わせたのはミドリのMDノート(A6 横罫)。
 Preppy を買い増しておくことも考えた。SARASA はゼブラ製品をたくさん持っているから,ノックのバネだって替えられる。リフィルは昨年5月に大量に買ってある。ので,ぼくの寿命が尽きた後まで使えると思うのだが,Preppy は嵌合が弱くなるから,もったとしても数年だろう。
 けれども,万年筆は地の Preppy が何本かあるし,キュリダスも買ったし,毎日使っている Plaisir が絶好調でまだまだ使えそうなのだ。

● あと,レイメイ藤井のKept。超小型の3穴バインダー。半額(550円)になってたので。システム手帳とは穴のピッチが異なるが,ルーズリーフ用のパンチを使えばOK。
 名刺型カードに穴を空ければ綴じ込めそうだ。名刺型カードは手元にたくさんあるが,活用できるだろうか。われながら,相当に疑問ではある。つまり,使いもしないものをまた買い増してしまったなってことだね。

● ところで。有隣堂の半額コーナーには,Campusダイヤリーやモレスキンダイアリー,CITTA手帳もあった。新年早々に半額になるなら,定価で買うのはアホってことになる。
 手帳の売行き,芳しくないんだろうか。コロナで売行きが鈍っていたりするんだろうか。
 1年前の今頃は,ほぼ日手帳も LoFt で2割引きになってたけれども,今年はそれはない。

2022年1月2日日曜日

2022.01.02 手帳は1冊主義

● Twitterで手帳の使い方を見ると,複数冊を使っている人がけっこういるようなのだ。まぁ,そういう人がたくさんツイートするのかもしれないけど。
 ぼくは生まれてこの方,手帳はずっと1冊主義だった。1冊にしなければ手帳にならないと思っていた。

● たとえば,仕事とプライベートで手帳を別にするとダブルブッキングが発生しがちだといったことよりも,同時に複数の手帳を扱わなければいけないとなると,機動性が落ちるのではないか,と。
 これはどの手帳に書くのかという迷いが,使う都度,発生しそうだ。かつ,複数の手帳を持ち歩かなければいけないことになる。自ずと,手帳に書くことが億劫になるのではないか。

● ぼくが1冊で足りたのは,高度な使い方をしていなかったからかもしれない。少ない予定を書いておくのと,ログを残しておくくらいのことだったから。
 基本的に自分のことしか書いていない。家族の予定を書いたことがあったろうか。自分との関連がある限りにおいて書くことがなかったとは言えないけれども,その程度にとどまっていた。

● 家庭の主婦の中には,自分でも仕事をし,夫や子どもの予定まで把握するという超人的な技を発揮している人もいるかもしれない。というか,たくさんいるだろう。
 しかし,そういう人こそ,複数の手帳を使ってしまっては,所期の目的を達成することは難しくなるのではないか。使い方が複雑になるほど,書きこむ内容・項目が増えるほど,1冊に収める工夫をしないと収拾がつかなくなりそうな気がする。

● たくさん書くから1冊では足りないというのであれば,大判の手帳にするか,システム手帳を使えばいいではないか。ジブン手帳が典型的にそうだと思うのだが,複数冊を一緒にしたような手帳もある。フランクリン・プランナーはその先駆かもしれない。
 いや,これらはスケジューラーとメモ帳をひとつにしたもので,スケジューラーが2つあるわけではないから,やはり1冊の手帳だね。
 でも,ジブン手帳くらいのスペースがあれば,複数人の予定を書いておけるだろう。忙しい主婦に支持される手帳のように思える。

● 結局,手帳を複数冊使っていられるのは暇だからじゃないかなぁ。暇であることの特典なんじゃないかなぁ。
 そこまで言っては言い過ぎかもしれない。複数冊の手帳を使っている人は,手帳を使うことが好きなのだろう。手帳に書くことが好きなのだろう。手帳が趣味なのだろう。であれば,好きにすればいい。

● 手帳を使うことの効果というのはあると思うが(だからこそ,自分も手帳を使っているのだし,多くの人が使っているのだ),使い方の差異が効果にどれほど影響するかといえば,ほとんどないのではないかとも思う。
 綴じ手帳かシステム手帳か。マンスリーかウィークリーか。大型か小型か。それらは効果を左右する要因にはあまりならないかもしれない。

● 手帳の効果を決めるのは,どんな手帳を使っているか,どんな書き方をしているかではなく,その人が置かれた環境,切羽詰まり具合ではないか。同じ手帳を使い,同じような書き方をしていても,使い手が置かれた環境によってその効果は大きく異なるものでしょ。
 したがって,あまり手帳じたいにこだわっても仕方がない。手帳の書き方,使い方といった方法論を問題にしても,あまり意味がないような気がする。
 貰いものの手帳を自己流で使っていたって,何の問題もないだろう,たぶん。

2022.01.02 渋谷LoFt でロディアオーガナイザーを見る

● 渋谷LoFtにやってきた。もちろん,文具を見るため。銀座LoFtを凌ぐ品揃えだからね。

● で,まず目についたのがロディアオーガナイザー。従来型のロディアは上部をホチキス止めしたメモパッドだが,この3穴ロディアはメモパッドを1枚ずつバラして,小さなカードをリングに綴じて使う的な。
 穴を空けると何かいいことがあるんですか。マイクロ5人気の流れなんだろうか。わからん。

● 筆記可能面積は変わらないんですか。従来型ロディアのホチキス止めされている部分は穴空き部分と同じ,ということですか。
 てか,そもそもの大きさが同じではないんだろうけど。

● 穴のピッチはバイブルサイズ(A5サイズも)のシステム手帳と同じ。しかも,横幅もシステム手帳のリフィルと同じらしい。
 この紙片をシステム手帳に綴じるんですか。それを前提にするなら,ロディアオーガナイザーは横にして使わなきゃいけない。横にしても使えなくはないだろうけど,使いづらそうではあるな。
 いや,システム手帳の方を縦開きにしてもいいんだけどさ。

● 穴のピッチがシステム手帳と同じなんてのはたまたまそうなったに過ぎなくて,3穴バインダーで完結させるのを前提にしているんだろうか。
 リフィルは5mm方眼とドット罫。要するに,メモ用のカードだ。ぼくには従来型メモパッドと違った使い方は思いつかない。

● ロディアのNo.11はぼくも持っている。が,ほとんど使う機会がない。3穴タイプも同じだろう。バインダーの価格は牛革だと6,000円を超える。となると,ぼくが手を出す理由はない。
 が,使う使わないにかかわらず,モノとしてかなり引きが強いのはたしかだ。

2022年1月1日土曜日

2022.01.01 今年の目標???

● Twitter や Instagram で「能率手帳」や「トラベラーズノート」で検索して,ツイートなり投稿なりを読んでいると,書くことが好きな人,書くことを楽しんでいる人が多いのだな,と思う。
 Twitter や Instagram の性格ゆえかもしれないが,能率手帳の話題でもどうやって仕事に活かすかというよりも,どうやって楽しく使うかという方向でのツイートが多い。

● 元日のこととて,元日ならではの(1年の計は元旦にあり,的な)書込みが多い。頑張って下さい,別に応援はしませんが,という優しい気分になる。
 ので,ぼくも元日的なことを書いてみようと思う。今年の目標的なやつだ。といっても,志はすこぶる低い。社会のために貢献しようとか,そういう話ではない。

● 書くことを楽しむとなれば,キーボード入力より手書きということになる。ただし,最終的な保存形態はデジタルだと思っている。現状ではブログということになるのだが(note株式会社の note は多少なりとも読まれるに値することを書く人向けのものだと思っている),できる限りブログに移して,Googleの検索エンジンで全文検索できるようにしておきたい。
 自分のためのブログだ。人様に読んで下さいと言えるだけの内容は吐きだせない。かつまた,ブログやSNSで自分以外の誰かとコミュニケーションをしたいとは自分はどうやら思っていないようなのだ。

● だから自分の便宜のためのブログだ。だったらブログにするまでもないじゃないか,公開を前提にしないクラウドサービスもあるじゃないか,となるのだけれども,人に読まれることを意識した方が多少ともまともな文章になる。自分の尻を叩く効果もある。
 自分の端末に溜めていくだけだと,Googleの検索エンジンを使っての検索ができない(検索じたいはできるけれども)。自分が個人的に書いたものもネットにある夥しい情報の一粒として扱える方が,気分がザラつかないのだ。

● 記憶が鮮明なうちに最終形態にしておくのがいいのだが,それがスイスイできるなら苦労はない。何でもかんでもブログに残そうとしすぎているのだとも思うのだが,とても追いつかない。ブログにしていないメモや文章がノートに溜まっていく一方だ。
 毎日が日曜日でもそうだなのだ。というか,毎日が日曜日になってから,いっそうそうなったと思える。

● 溜まったものを解消するためのまとまった時間を取った方がいいのかもな。ノートを直近のものから過去に遡って読み返していく。溜まっているものを整理して,どんどんブログにあげていく。
 使い終えたノートは,できれば処分してしまう。その作業をしなければと思ってるんだよね。紙のノートなんていつまでも残しておくべきじゃない。だって,もうそんなに長くは生きないんだから(デジタルにしておけば,死期が迫ってからでもチョイチョイと消せる)。

● Twitterもそうだ。ツイートしっ放しになっている。ツイートもメモ代わりなので,ブログにできるものはさっさとブログにして,ツイートは削除してしまいたいと思っている。読んでもらえるのはTwitterの方なんだけど,ツイートはメモ代わりか備忘録なのでね。
 昨年の8月末にTwitterのアカウントが凍結されて,そこに置いておいたデータが取り出せなくなったのも利いている。それもあるので,Twitterに置きっ放しにするのではなく,ブログに移しておきたいと思うわけだ。

● すべてがブログになっているというのが理想。読んだ本も見た映画も,あるいは旅行でもその他なんでも,自分のブログを見れば内容を確認できるという状態にしておくこと。
 その作業をするためにまとまった時間を充てたいな,と。それが今年の目標。としてしまうと挫折確実なので,やりたいことの1つってことにしておこう。
 つまり,毎日が日曜日でもやることはけっこうある。これを充実した老後っていうのか。ちょっと違うような気がするね。

2022.01.01 今年も紙の手帳を使っていく

● ダイスキンをメモ帳・日記帳として使っているのだが,中紙があと22枚残っている。それでも年が改まったのだから,ノートを替えようかと思わないでもなかった。
 が,残り22枚を継続して使っていくことにする。

● 100円のダイスキンなんだから,96枚のうちの22枚を捨てても別に惜しくはない。今年も宿泊中のホテルで元日を迎えた。新しいノートを持ってくるのを忘れた。
 けれども,自宅で信念を迎えても同じようにしただろう。年が変わったといっても,今日は昨日の続きだ。
 暦を軽んじない方がいいと思うが,かといって暦に捕われるのも何だかな。毎日が日曜日ゆえ,きっちり暦に合わせる必要もない。

● が,だからこそ,暦にはつながっていた方がいい。毎日が日曜日でも,今年も手帳は使っていく。
 手帳を使う目的は1日のログを残すためだが,それ以上に暦とつながっているためだ。今日は何月何日で何曜日という感覚を失わないため。

● だから紙の手帳でなくてもいいと思っている。Googleカレンダーでいい。
 と言いつつ,紙から離れることはないだろうとも思う。取り回しのしやすさ,書きだすまでのハードルのなさで,紙は電子に勝る。
 今年も Bindex の No.031 にハイテックCコレト,ダイスキンに Plaisir で,1年を記録していくことになるだろう。ダイスキン+Plaisir は,時々,別のものに変わるだろうけど。

● ちなみに,30年以上,能率手帳を使い続けている。綴じ手帳から入って,数年後に Bindex に移ったが,フォーマットはずっと能率手帳の週間レフト。
 昨年から見開き2週間の No.031 に変えたが,一昨年の4月から毎日が日曜日になったことが理由のひとつ。記載量はほぼ変わっていない。現役時代から仕事よりもプライベートをメインに書いていたから。

● 
NOLTY の2022年のメッセージは「予定は,希望だ。」というもの。この NOLTY メッセージっていつから出すようになったのだろう。能率手帳から NOLTY になったときから?
 これあるゆえに手帳は NOLTY にしているっていう人もいるでしょ,しかもけっこうな数。名のあるコピーライターが毎年作っているんでしょう。