書名 スクラップ帖のつくりかた
著者 杉浦さやか
発行所 KKベストセラーズ
発行年月日 2005.11.09
価格(税別) 1,300円
● 日記,あるいは流行の言葉でいうとライフログ,としてのスクラップ帖。旅行などのイベントを記録したスクラップ帖。
こういうのを作るって楽しいんだよね。著者も子供の頃から,ノートに何かを書いたり描いたりするのが好きだったようだ。
● ぼくが小中学生の頃は,女の子の間で少女マンガのヒロインチックな目の大きな子の絵を描くのが,流行っていたことがある。
落書き的に絵を描くのって,理屈抜きに楽しいわけでしょう。でも,ぼくはそういう経験がない。なぜなら,絵を描くのが下手だから。
● そういう人にお勧めなのが「貼る」こと。お店のマッチ(今は絶滅危惧種。っていうか,絶滅したか)の空き箱,割り箸の袋,ショップカード,お菓子の包装紙,チケットの半券,手元に残った切符(1日乗車券とかは残るからね),キャバクラのオネーチャンの名刺(これはちょっとどうか),などなど。
こういうものをペタペタと貼って,ちょこちょこと備忘の文章を入れておけば,立派な日記だ。
● こういうことは,ぼくもやっていた。ただ,アルバムを使ってましたね。だから,旅行にでたときに,撮った写真と一緒に貼っておくという程度で,ライフログを残すっていうところまではとてもとても。
デジカメになると,そもそもプリントしなくなった。デジタルのままパソコンに保存。となると,マッチの空き箱なんぞは保存もしなくなる。
● でも,一応,手帳(週間見開きの右ページ=メモ欄)にそんなものを貼っておくってのは,今に至るも続いている。スペースが限られるんで,ほんの少しだけですけどね。
それでも,それをやると手帳がカラフルになっていいですな。こういうことを普通のノートでやるといいんでしょうね。
● こうしたことを長く続けていると,著者のようにその一部を書籍化することもできるかもしれない。できないかもしれないけれども,楽しく作って遊べればそれで良し。
● ただね,ぼくの年齢になると,こういうのを残しておくこと自体に少しばかり抵抗が出てくる。つまり,ぼくが死んだあとに,残された奥さんが処分に困るだろうなって。遺族が処置に困るようなものを残してはいけないなって。
紙に書いた日記なんかもそうだよなぁ。適当なところで処分しちゃった方がいいんじゃないかなぁ。ってなことを思ったりもする。