2015年5月29日金曜日

2015.05.29 モレスキンユーザーを擁護する

● モレスキンユーザーは,しかし,大勢いるわけで,ネットには多くのモレスキンブログがある。相当に面白いブログもたくさんありますよね。
 紙質については強引に擁護してるものもあるけれど,良くないとあっさり認めたうえで,それでもモレスキンから離れるつもりはない,というものが多い。紙質や価格を超える何かがモレスキンにはある,ということなんだろう。


● その何かっていうのは,ざっくり言えば思い込みに属するものだと思うんですよ。それでいいのだと思う。それでいいというより,そういうふうにしかなりようがないわけで。
 つまりは,思い込みがすべてなのだ。


● モノの価値って,モノの側に客観的に存在するのではなく,ユーザーとの関係において生じるものだ。価値は関係性の中にある。むしろ,モノよりはユーザーに近いところに生じるものだろう。
 スペックとか性能はもちろんモノに属するけれども,それをどう捉えるかはユーザーによる。
 価値とはすべからす主観的なもの。思い込みだ。その思い込みに根拠がある必要もない。


● 面白いブログって,その思い込みが面白いのだ。ユニークなのだ。
 面白さや楽しさはこの世界では最重要なものだと思う。できたら互いに伝えあって共有したい。共有してもらえる人が百人に一人,千人に一人だとしても,その一人分,面白さの総量は増えることになる。
 で,それは誰かの思い込みが発端になって現れる。


● ぼくは品質と価格からモレスキンは選択の対象外だと決めつけているけれども,そういうぼくのような人ばかりでは,世の中,つまらなくなるに違いない。
 それって,実利を追うってことだから。実利しか追わない人ばかりになったら,つまらないというか味気ないというか。
 趣味や道楽は実利から離れたところで成立するのだし。


● モレスキナーとよばれる人たちは,話してみると気のいい面白い人が多いのではないか。
 コスパ,実利,効率。そういったものしか頭にないのでは,ジャンプできない。その手を放したところにさらなる面白さがあるとしたものだろう。


● ダイスキンの108円に対して,モレスキンは1,740円(宇都宮のヨドバシ価格)。そこをあえてモレスキンを選ぶ。
 仮にそれはムダだとしても,そんなムダなどしれている。ムダだと気づいてやっているムダなどどうってことはない。ムダだと思わずにやっているムダが膨大にあるはずなのだから。問題はそっちのほうだ。

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