2025年8月8日金曜日

2025.08.08 ユニ色は高級鉛筆が纏う色?

● ユニ色の鉛筆を並べてみた。
 三菱 Hi-uni
    uni
    uni-P
    Pの後継の uni-star
 アイボール Hi-new
 太陽 ELITEⅡ
 ユニオン 9500
 コーリン Hi pierce

● 下の2本は参考。中華製と思われる。
 Pは当初は両切りだったんですね。写真のPは頭が丸まった後のもの。

● こうして見ると,uni の影響力は歴然。開発の方向も色も名前も。
 三菱鉛筆が敷いたレールを他社も歩いてきた。トンボにしても,基本,例外ではない。日本鉛筆史は三菱鉛筆史なんだよね。

● その Hi-uni も165円で買える。立派な大衆品になった。ユーザーにとってはいい時代になった。
 ぼくにしても,リアルの女児が使いかけた鉛筆を使っているはずが,Hi-uni のBの世界にどっぷりと浸かっている。
 指が勝手にHi-uni をつまむので,それに任せているのだが,Hi-uni と女児の使いかけ鉛筆にビックリするほどの差があるかと言えば,さほどには違わない。が,微差が大差ということなのかもしれないな。

● もはや,昭和の小学生にとっての Hi-uni は存在しない。出でよ,令和の Hi-uni,と言うほどアナクロではないつもりだが,BLACKWING のような虚仮威しではない,しっかりとした根拠のある1本千円の鉛筆・・・・・・
 鉛筆である以上は無理,か。素人目で見ても,現行の鉛筆群は鉛筆としての上限に到達していると思えるもんね。これ以上,何をどうしろってんだ,という。国産鉛筆はそういう状況だよねぇ。

● だけど,消費者ってのはさ,製品として見せられないと,自分が欲しかったものに気づけないじゃないですか。
 ぼくらがすでに上限だと思っているところに,そうか,こういうのがあったのか,というものをドーンとぶつけてくれる,と。平和な夢を見たくなるんだな。

● 一方で,こちらはダイソーで4本110円で売られているアイボール製の鉛筆。消しゴム付き鉛筆がどうして1本25円で売れるのか見当がつかないのだが,使ってみれば特段の支障はない。
 芯は中華製だろうけど,これで全然いいんじゃないですか,となる。ダース110円の中華鉛筆も,ぼくはたぶん許容するんじゃないかな。

● ところで。北星のペンシルガード,ユニ色にも映えるでしょ。ウットリしちゃうでしょ。

2025年8月7日木曜日

2025.08.07 老いの繰り言ってやつ

● 三菱9800の2B。Hi-uni B より滑らかです。
 芯の減りが早いとか,別の問題はあるにしても,自分に合った硬度を選ぶのは,メーカーやブランドを選ぶことより重要ね。

● ただし,自分も絶えず揺らいでいるから,自分に合う硬度がずっと同じということは(たぶん)ない。そこだけご注意。安住の地はない。
 つっても,齢を取るとゆらぎも小さくなる。ゆらぎゼロの死に近づいているからで,50歳を過ぎてる人なら,今の好みがずっと続くかもしれんね。
 齢を取ると楽になるんだよね,いろんなことが。

● 伊東屋のイートンペンシル。長い鉛筆にはクツワの “ぷにゅグリップ” をかませて太さを補っているのだが,この鉛筆だけはその必要を感じない。デフォルトで使っている。
 他より軸が太いわけではない。丸軸だからか。丸軸をすべてデフォルトで使っているわけではない。自分でも理由がよくわからん。

● 消しゴムの形状からしてキャメル鉛筆製に違いない。キャメルの同型の鉛筆はなかなか手に入らないが,イートンペンシルでその渇を癒せる。
 芯質もよろしい。当然,オリエンタル産業のものだろう。

● 5ダースほど手元にある。1本の鉛筆を使い切るのに1ヶ月はかかるので,これだけを使っても5年分。
 ひょっとすると,これだけで一生分かもしれんじゃないか。年寄りはそんなに長くは生きんからな。

2025.08.07 ドット入り罫線の Campus

● 通常版の A6 Campus(B罫)の最後の1冊を使い終えたので,次はこれを。ドット入り罫線。
 文具店では通常版とこの2種が販売されてる(あと,リングノート)。ぼくは1冊しか持ってない。とりあえず,使ってみますわ。
 ちなみに,通常版は百均で買えるが,ドット入り罫線の方は,百均には入っていない。文具店かコンビニでどうぞ。

● 上がドット入り罫線。下が通常版。ドット入り罫線は “東大ノート” って言われたやつでしたっけ。文頭が揃うとか,図がきれいに描けるとか。
 高校生が勉強に使う場合は知らず,単純に文字列を書き込むだけなら,どちらでも同じかなと思う。

● 通常版は上下の線が青い太めの線になっているので,罫線がグレーと青の二刀流。
 対して,ドット入りはグレーのみ。太さも1種類。この点でドット入りがいいかな,と今は思ってるけど,だからと言ってドット入り罫線の Campus を買い足すことはないです。これ以上にノートを増やしては,未使用ノートに押しつぶされてじいますからね。

● ここで思いだすのは,ほぼ日の独自罫線だ。「目のストレスに着目しデザイン心理学に基づいて作られた新しい罫線」というやつ。
 これもいずれ使ってみるつもりなのだが(つまり,今は使ったことがないままに言うのだが),罫線自体の形状よりも罫線の濃い薄いの方が,心理的影響は大きいんじゃないか,と思える。

● ほぼ日罫線でこの濃さよりも,Campus 並みに薄い普通の罫線の方が,目へのストレスは小さいんじゃないか。
 実地に試した結果,違う結論に至るかもしれないけれども。

2025年8月6日水曜日

2025.08.06 同種の鉛筆を使い比べてみる?

● トンボ8900に代表されるオリーブグリーンの鉛筆をまとめて使い比べてみようかと,ふと思いましてね。並べてみましたよ。

 トンボ8900
 三菱8800
 アイボール ジャノメ555
 北星9800
 太陽8000
 地球200,8800,9000
 キューピー9600
 チェリーヨット641
 LOND8600
 色味は違うけど,水月3510

 他に名山があったはずだが,どこかに紛れこんでしまって出てこない。

● こうして並べてみると,トンボのグリップ力は凄かったんだなと思いますわ。地球が番号を変えていった程度の品質改定は,トンボも8900の中でやってるはずだからね。
 8900で通してきたのは,今から振り返るとクリーンヒットですわね。

● 三菱9800という好敵手がいたこととか,自社のブランド展開との関係とか,偶然性はあるんだろうけど,それにしても,8900を70年以上変えなかったのは凄いですよ。トンボの無形資産でしょうね。

● その代わり,ダース箱の意匠や,軸に印刷される文字の書体,大きさ,内容が微妙に変わっている。8900という大枠を維持することと引換えに,細部を変えるのは避けられないよね。
 むしろ,必要でしょ。それをやるから大枠を維持できる。

● 並べてみたんだけど,これらを使い比べるなんて,クソの意味もない気がして,やめることにした。何になるの,そんなことをして,って感じね。
 体感できるほどの違いはおそらくない。あったとしても,それが何なのよ,ってね。

● ついでに,黄色軸(アメリカ色と呼びたくなるが)の消しゴム付き鉛筆。

 トンボ2558
 三菱9852
 アイボール ジャノメ GOLDEN SWORD
 コーリン710
 ムーンラビット3600
 キリン6000
 同じくキリン 型番不明のノベルティ
 参考に北星のOEM製品とロディア。

● 同様に使い比べてみるつもりはないが,使った限りで言うなら,HBならトンボ2558が出色(Bだと,三菱9852もかなりいい)。コーリンは半世紀以上前の書き味。
 論外なのはロディア。中華製だろうが,よく恥ずかしげもなくこんなのを市場に出してきたな,というのが率直な印象。

● この分野では,黄色ではないが,北星の9606がある。2558と9606が双璧と思う。
 書き味は僅差で9606。消しゴムの出来は2558。

● ただし,消しゴム付き鉛筆の消しゴムはまず使わない。まるで石かと思うほどに消えなかった大昔のトラウマがある。
 今のはきちんと消えることは知っているんだけども,単体の消しゴムを使う方が気分がいい。

● だからと言って,トンボや北星に,ゴムなしの2558や9606を出してくれ,価格はゴムありと同じでいいから,などとリクエストするつもりはない。
 実際にそれが出ても買わないと思う。ゴム付きだからこその2558であり9606なのだ。そんなリクエストをするよりMONOやクラフツマンを使ってろ,という話。

● これらの鉛筆を引っ張り出すために,鉛筆の保管庫(?)に手をつけるわけですよ。ひとつのボックスに,こんなに鉛筆があってどうしろってんだよ,一生かかっても使い切れねーじゃねーかよ,ってういくらいの鉛筆が詰まっている。
 それが8つあるんだよね。一生どころか十生かけても使い切れないわ。

● というわけで,朝から嫌ァな気分になりました。憂鬱の帳が降りてくる。
 これから宇都宮に出て,ひとり日高屋をやってくるかな。昼間から飲みたくなってきたよ。

2025年8月5日火曜日

2025.08.05 筆箱を缶ペンケースに戻す

● 鉛筆筆箱を MONO100 のケースに置き換えられないかと,しょうもないことを考えてね。
 けど,無理だった。厚さが足りないんだよね。鉛筆削りを Palette(三菱鉛筆)から BABY-K(クツワ)に替えて,携帯用ハサミの収納を諦めれば可能なんだけどね。
 そんなことをしてまで MONO100 のケースを使う必要はないからな。

● uni や MONO のダース箱を筆箱代わりにすることに憧れた昭和の子供たちは,筆箱に鉛筆以外のものは入れてなかったのかね。三角定規だのコンパスだの,収納物は多かったろうに。
 そういうものは学校に置きっ放しにしていたのかね。往事茫茫として記憶にないんだよね。

● ただし,鉛筆削りを BABY-K に替えて,携帯用ハサミを抜けば,8900の70周年記念の缶ペンケースに収まる。これで行こうかな,と。
 BABY-K の削り味が好きになれなかったんだけども,これは慣れが解決してくれるかもしれない。
 携帯用のハサミはハサミとして使いづらい。旅行にはスマホの充電ケーブルなどをポーチに入れて持ってくわけで,その中に携帯用じゃないハサミを入れときゃいい話だからねぇ。日帰りの外出ならハサミは要らないんだし。

● 筆箱は筆箱として独立させ,完成度(?)を高めたいと考えてましたけどね。そうじゃなくてもいいわけだよなぁ。
 要は,スリムな缶ペンケースを使ってみたい欲がまた出てきたというわけなんでした。

2025年8月4日月曜日

2025.08.03  Bun2 8月号

● 東武宇都宮百貨店5Fの落合書店でもらってきた。「文房具で楽しい夏休み!」というタイトルで,こんなのはいかがですか,と。
 子供たちのお絵描きを想定しているんだろうか,クレヨンとか色鉛筆が最初に来ている。

● まず,ぺんてる「アートクレヨン」と三菱鉛筆の「トイロノ」。
 クレヨンの単品販売で一番売れているのが白であることを知った。色を薄めたり伸ばしたりできるらしい。

● そもそも,ぼくが絵は苦手だと子供の頃に思ってしまったのは,クレヨンでば混色できないと思い込んでたのも理由の1つだと思うんですよ。たくさんの色を揃えなきゃいけない,と。
 そんなの,実際に描いてみりゃ気づくはずなのに気づかなかったわけね。冒険をしない子供だつたんですよ。

● サクラクレパスの「クレパス」にはプロ用のもあること,世界60ヶ国以上の国々に輸出されていることも,初めて知った。「クレパス」に限らず,日本産の文具の多くがそうなんだろうね。Hi-uni にしたって,主要なマーケットは海外なんだろうな。
 だから,海外でも知名度が高くて,伊東屋が外国人で溢れるようになっているんでしょうよ。伊東屋って,東京の観光名所の1つになっているかのごとくだからね。

● 他に,パイロットの「色彩雫」の新色やビバリー「シーリングワックスセット」。
 この分野も人気は衰えないようですねぇ。飽きさせないように,商品がどんどん進化してるようですよ。ユーザーが新たな使い方を開発することもあるのかもしれない。

● 特集外で紹介されている製品の中で,面白そうだと思ったのは,シヤチハタの「ケズリキャップ 富士山」。青富士と赤富士がある。買うとすれば赤の方かな。
 が,ペットボトルに取り付けて,削りカスをペットボトルに溜めていくというものだから,外に持ち出すには適さない。家で使うんだったら,普通のハンドル式の方がいいんじゃないか。

● いや,待て。外でもペットボトルの飲料は買うし,ホテルにはペットボトルの水くらい置いてあるのが普通だよな。
 本体だけ持ち出せば,外でも使えるじゃん。これ,使うときに周囲を汚さずにすみそうだから,外で使うのにむしろ向いてるじゃん。
 と,買う理由を探しているんだけど,はい,買いません。

● 文具王の連載が取り上げているのは,学童文具。「昨今の少子化にもかかわらず,学童文具の開発が驚くほど活発だ」という指摘から始まる。
 ぼくは文具店でも学童文具の棚しか見ないくらいだから,学童文具の面白さは感じていた。大人にとっても,学童文具でほとんど足りるんじゃないかと思っている。

● けど,文具王が紹介している製品の中で,ぼくが持ってるものは1つもなかった。
 が,買おうかな,これ,と思っていたのは2つあって,ひとつはレイメイ藤井の「超観察スコープ」だ。るーぺと顕微鏡のあいの子のようなやつ。これで色々観たら面白いんじゃないか,と。たとえば自分の指の皮膚とかね。

● もうひとつは,クツワの「プニュスパイラル」。グルグル巻くタイプの「プニュクリップ」ね。
 「プニュクリップ」は鉛筆の太さを補う補装具として日々お世話になっている。鉛筆以外でも細めの筆記具に対応するのが「プニュスパイラル」の特長なのだが,鉛筆の細さにも次第に慣れてきているところがあって,さて,どうしたものかというところ。

2025年8月2日土曜日

2025.08.02 ホシヤが廃業

● keep消しゴムのホシヤが廃業したらしい。 
 keep消しゴムが20個で700円とか40個で1,200円とかの出物がメルカリに溢れ出したのは,これが一因だったか。

● 製図も事務もコンピュータでやるようになったんだから,こうなるのは想定の範囲内と言えば言えるんだが。しかも,不可逆的な変化だ。
 が,昭和は遠くなりにけり,の感慨を抱かせるよなぁ。

● ちなみにアレだ。1個10円で投売りされてるのをゴソッと買って,メルカリに流すのは,商売の原点だよな。
 東京五輪の測量野帳がコロナ禍(無観客催行)で全く売れずに1冊50円で投売りされてたのを,大量に拾ってメルカリに出したという直近の前例がある。

● そんなのを買うのは貧乏が感染りそうで嫌だという人もいると思うんだけども,こういうのってないと困るんだよね。処分されるのが増えるだけだから。
 もっとも,販売前にまとめて処分するか,購入者が自分で処分するかの違いしかない,とも言えば言える。そういうのを買ってみたところで,実際に使うことは稀だろうからね。

● かく申すぼくも,keep消しゴムの20個セットをメルカリで拾っておこうかと思ったんだが,やめておく。
 第1の理由はそんなに使えるはずがないということだが,ドサクサに紛れる感が嫌だというのもある。

2025年8月1日金曜日

2025.08.01 北星の「ペンシルガード」

● 北星の「ペンシルガード」はリアル店舗にはない。ヨドバシで扱っていて,地方在住者には唯一の入手ルートだと思うのだが,取寄せなんだよね。
 今日注文すると明日届く,ではないことにご注意。待たされる。

● 10日くらい待ったかな。ヨドバシから「ペンシルガード」が届いた。クリップ付きのは持っているので(楽天で買った),今回はクリップなしのやつ。
 黒だから鉛筆の軸色は選ばないが,伊東屋のイートンペンシルの黒に合わせると最も見栄えがする。ユニ色も映えますな。黒とユニ色も相性良し。

● ヌルっと鉛筆を吸い込むようにハマる。この感触はかなりセクシー。

● 芯を保護するだけなら5個で100円の樹脂製ので充分だし,写真の下の方の,名前も付けられていない隠れた名品もある。
 北星のは鉛筆を使う大人に宛てたものだろう。特に若めの大人。「大人の鉛筆キャップ」と命名してもよかったはず。当然,検討はしたと思う。

● 鉛筆キャップはたかが鉛筆キャップであることが基本。鉛筆に対して存在を主張しすぎてはいけない。控えめに佇んでいなければならない。
 この点でも「ペンシルガード」は程がいい。

● BLACKWING の「ポイントガード」もギリギリ合格。かのパーフェクトペンシルも,クリップ付きのキャップと見なせば,許容できなくもない。
 工房系はちょっとお待ちと言いたくなるのが多くなる。