2025年10月14日火曜日

2025.10.13  Bun2 10月号

● 上野文具本店でもらってきた。「2026年版手帳特集」。昨年は違ったが,だいたい10月号は手帳特集になる。
 手帳をどんなふうに使っているかという話ではなく,手帳現物の紹介だけね。が,その紹介も見開き2ページのみ。“特集” と言わなくてもいいんじゃないか。

● Bun2 は㈱ステイショナリーが発行しているのだが,その㈱ステイショナリーは,たぶん,全日本文具協会が出資して設立したものなんでしょ。
 したがって,全日本文具協会に加盟していないメーカーの製品は出てこない。コクヨのジブン手帳は紹介されているが,ほぼ日は影も形もない。NOLTYや高橋も同じ。

● 紹介されている中で唯一,目を留めたのが,レイメイ藤井の「ダ・ヴィンチ ロロマ ミニメモ A7」。ロディアタイプのメモパッドの他に,縦開きのA7ノートも使える。充分に高級なメモカバーとして使えそうだ。
 けど,小型メモはジョッターも含めていくつも買ったが,どれもまともに使えたことがない。小型メモをポケットに忍ばせておいて,サッとメモを録るというのは,男心をくすぐるカッコいいシーンなんだけどね。できた試しがない。

● 俺はダメな人間だぁと思ってしまうのだが,結局,メモはスマホで録ってるんですよね。スマホは必ず持っているから,サッと取り出して Google Keep にフリック入力する。
 紙とペンなら電源要らずと言うけれども,スマホの電源を切らすなんてことは,今どきあり得ないわけで。
 紙とペンの方がアクションが速いというのも,過去の話。取り出してから書き出せるまでの時間もスマホの方が短い。フリック入力に慣れれば手書き程度の速さでメモることは普通にできるようになる。
 結局,メモ用に専用の道具を抱えるよりスマホでやるのが世話なし。どうも,そういうことのようなんだな。

● 面白かったのは外海君子さんの連載。トランプ大統領が大統領令にサインするときに「シャーピー」(油性マーカー)み使っているという話。「メーカーに,黒で高級感のある特注品の製作を依頼したという」。筆圧が高くて,万年筆は使えないらしい。
 ブラジルのボルソナロ元大統領は,Bic のボールペンを使って公式文書に署名していた。イギリスのリシ・スナク前首相のVペン好きは話題にもなった。消せるインクを使っていたのが問題視されたんだっけ。

● こうした場では高級万年筆というのが通り相場だった。多分に儀式性の演出のためでもあったろう。そういうところにも変化の波がやってきているのかもしれない。
 儀式性≒伝統保守≒貴族性 と考えてもいいのかもしれない。凡庸な平民が,貴族ごっこに憧れて,モンブランだパーカーだとやっているが,気がついたら時代遅れもいいところって状況になっていた,ということもあるのかもね。

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