2026年6月4日木曜日

2026.06.04 白羊鉛筆がメルカリに出てたんだけど

● メルカリに白羊鉛筆9850のBが2ダース,オークション形式で出品されてましてね。
 W.S.P の鉛筆は何本か手元にあるけれども,自社名を表に出してるのは持ってない。

● 白羊鉛筆は社史も出してるんですよね。国立国会図書館の他に,神奈川県立川崎図書館にもあるらしい。
 読もうと思って行ってみたのだが,見つけることができなかった。ここにあるはずなのだがというその場所になかったんですよ。
 そんなこともあって,白羊鉛筆,気になってはいたんですよ。

● ので,昨夜,ポチったんだけども,高値更新されてた。ホッとした。買わずにすんだ。これ以上鉛筆を増やしてどうするとも思ってますんでね。
 鉛筆は集めるのも楽しいし,使ったことのない鉛筆を初めて使うときはワクワクもする。けど,そのワクワクは1回限りの瞬間的なもの。かつ,書き味や持ち味はだいたいは予測できる。
 その予測がハズレることはまずない。ある程度,鉛筆を使い続けていれば,誰でもそうなると思う。

● 鉛筆は使ってナンボの実用品。実用品を実用品としてではなく,別の楽しみ方をするのはまったく無問題で,自分もそれをやってきた。コレクターやマニアに比べれば,非常に浅いレベルでだが。でも,そろそろ終わりにしないとな,とも思ってましてね。
 鉛筆の学術的探求(?)は偉大な先達がすでにやっていて,そこに新たな情報を付け加えるのは生半なことではないこともわかってきたしね。

● ところが,あなた。競っちゃいましたよ。再び,吾輩が最高額入札者ですよ。頼む,誰か高値更新してくれ。
 はい。高値更新されました。やれやれ。鉛筆を増やさずにすんだ。ありがとうございます。これ以上は追わない。

● こういうときって,落札価格をつり上げてやれとチョッカイを出したくなるじゃないですか。で,買う気もないのにいたずら入札をする。
 それで痛い目にあったことが複数回ある。つまり,買うつもりがないのに落札者になっちゃって,買わざるを得なくなるというね。素直に降りることにしますわ。

2026年6月3日水曜日

2026.06.03 三菱9800の古今を比べる

● 昭和30年代の鉛筆と今の鉛筆を比べると,今の方がずっといい。同じHBでも昔のは総じて薄い。黒鉛をケチっている感じがする。時代を反映しているんでしょう。
 昔は鉛筆の芯を舐める人がいた。ぼくもそうすることがあった。薄かったからだ。今はそんなことをする人はいなくなったろう。
 つまり,だんだん良くなってきた。が,例外はあるものだ。その例外の最大級のものが三菱9800だと思う。

● 9800って,現在の Matured より 昔の Patented の方が良くないですか。
 uni や Hi-uni を出してから,9800の質を落としたなと感じるのは,ぼくだけじゃないと思うんですよ。

● トンボが HOMO No.4612 を世に出したのは,uni に先立つこと6年の1952年。その間,三菱には対抗軸がなかったわけでしょ。9800を押し立てるより仕方がなかったから,その頃の9800は凄かった。
 というのは,まったく根拠のない素人考えですが,もしトンボが HOMO ブランドを維持したら,日本鉛筆史の風景は今とは違ったものになってましたかねぇHOMOってちょっと早すぎたんですかねぇ。

● そこで,あらためて書き比べてみることにした。上から
 ① 現行品の Matured
 ② 〄付きの Matured
 ③ Patented

● 芯の匂いを嗅いでみると,最も匂い立つのは②。書いてみたところ,自分の好みに叶うのは ③→①→② の順。ただし,③と①の違いは微差以下。
 ②が一番薄い。少ぉしザラつきも感じた。薄いことじたいは別に悪くはないが,ぼくの好みではないということ。わずかのザラつきもむしろ好ましいと感じる人もいるだろうが,これまたぼくの好みではないと言うに過ぎない。

● ①と③は滑らかだ。滑らかさにおいて,わずかに③が勝るかもしれない。いや,ほとんど同じかもしれない。その程度の微差とも言えない違いだ。
 結局,自分の思い込みが裏切られた結果になった。

● となると,自分はなぜ Patented がいいと思い込んだのかが気になる。正直,Patented はもっと良かったはずだと思ってるんですよ。
 個体差もあるかもしれない。なお検証(自分を使った官能検査だからアテにならんのだが)が必要かな。
 いや,先ほどは三菱鉛筆さんに失礼なことを申しあげてしまった。

● 国産鉛筆を代表するトンボ8900と三菱9800を並べてみる。木軸の意匠の変遷は8900の方が頻繁だったようだが,現行品で比較すると,8900の方がシンプルでデコレーションがない分,軽快で都会的な感じがする。
 9800は重厚の気配をまとう。鉛筆が貴重品だった時代もあったのだぞ,と語っているような。


(追記 2026.06.04)

● ある程度使い続けると,Patented の良さがジワジワと染みてくるようになった。滑らかさにおいても,したがって芯先の滑りの良さにおいても,Patented が現行品を上回る。微差とも言えないやずかな違いではない。微差ではあるかもしれないが,違いとしてハッキリ認識できる。
 良かった。以前の自分の印象は間違ってはいなかった。

2026年6月2日火曜日

2026.06.02 鉛筆が短くなると,芯を長く出すことについて

● ハンドル式の鉛筆削りで削れるのはここまで。以前はここからは手回し式の鉛筆削りを使ってたんだけど,手回し式で削るのはどうも迂遠なことをしているような気がしてきて,ここから手削りするようになった。
 それも思いっきり芯を出して,これより先は芯ホルダー用の芯研器のお世話になる。これが最も面倒のない方法だと思っている。

● 芯をむき出しにすると擦過音がハッキリ聞こえてくるようになる。それも悪くない。
 ただし。こういうふうに芯を長く出すと,書き味は極端に落ちる。絵を描くんじゃなくて,文字を書く場合の話ね。

● 逆に言うと,木軸の役割を認識できる。芯を保護する,握りやすくする,の他に筆記時の細かい振動を吸収して芯に負担を与えないという役割を果たしていそうなんだな。
 普通に鉛筆削りで削った場合,軸から出る芯の長さは6㎜程度になるが,存在するものすべてに理由があるということなんだな。6㎜程度がちょうどいいのだ。良くできている。
 そこを敢えて,芯を長く出すというのを,これからも続けるつもりだけれども。

● 補助軸はポイント補助軸をもっぱら使うようになった。伊東屋もミミックもたんぽぽもほぼ使わなくなった。
 が,それは平時のこと。こうした有事(?)に至ると,補助軸はクツワ一択になる。補助軸に装着した状態で削るわけだから,しっかりとホールドしてくれる補助軸じゃなきゃ困る。この点においてクツワはすばらしい。

2026年6月1日月曜日

2026.06.01 トンボ8900派?

● 子供の頃に使っていたのはトンボ8900だったか三菱9800だったか。この談義に自分は参加できない。
 田んぼの村の小学生には学校の隣にある よろずや しか文具を買うところはなく,自分の記憶に間違いがなければ,そこではコーリンしか扱っていなかったからだ。

● 加えて,自分が使っていた鉛筆が何だったのか,具体的な記憶は一切ない。そんなことを憶えている人がいるのかと思うほどだ。
 高校生の頃は完全に鉛筆から離れていたと思うのだが,では何を使っていたのか,どんな筆箱に入れていたのか,完全に何も憶えていない。憶えている必要がないから忘れるわけだけどね。

● そのコーリンもとっくに亡い。子供の頃に使っていた鉛筆に郷愁を覚えるわけでもないのだけれども,何とはなしのスースー感はある。

● でも,鉛筆というと,真っ先に思い浮かぶのは8900なんだな。右の写真は,〄付きの頃の(したがって,MADE IN JAPAN だった頃の)トンボ8900。
 どういうわけか。鮮やかなオリーブグリーンのゆえか。小学生の頃に誰かが使っているのを見ていいなぁと思ったのか,自分もたまに使う機会があったのか。社会人になりたての頃に,配属された部署にあったのが8900だったのか。

● が,たぶん,どこかの時点で,8900を自分の故郷にしようと自分で決めたのだと思う。自作自演なのだろう。
 いや,8900が現在まで残っている暖簾の中で一番古いものだという知識はあったから,だったら8900をメインに使っていくことにするか,9800はちょっと地味だしな,8900の方が都会的だぜ,洗練されてるぜ,といった程度のことから,二者択一で8900を選んだってことかもしれないよ。

● それが,小学生の頃の鉛筆談義の話に転移してしまった。自分はコーリン育ちだから,8900だったか9800だったかの談義に参加できないよ,っていうのは,自分は8900だぜっていうのを言いたいがために,後から脳内でこしらえたシチュエーションかもしれんよ。

● というわけで,ぼくは8900派なんだけれども,実際に8900をメインで使っているか,一番気に入っている鉛筆は8900か,というと,それはまた別義なので念のため。
 8900の価格帯の鉛筆で最も気に入っているのは,北星の9500だし,現在最も頻度高く使っているのは Hi-uni のBだ。

2026年5月30日土曜日

2026.05.30 ANGERS の上野店と丸の内店

● 北関東の田んぼの村から上野東京ラインに乗って,東京にやって来た。上野で下車して,ANGERS 上野店を覗く。
 主に見るのは鉛筆売場。Musgrave の鉛筆が朱藍を除いてなくなってて,STAEDTLER の Mars Lumograph とFABER-CASTELL の9000番だけになった。あと,KOH-I-NOOR のジャンボHB。

● これらの著名鉛筆はぼくもひと通りは持っている。KOH-I-NOOR のジャンボもある。ジャンボ鉛筆というのは,その芯の太さからしても,一般筆記用のはずがない。もし一般筆記に使うとすると,せっかくの太い芯をほとんど削り捨てることになる。
 KOH-I-NOOR のジャンボHBも持っているので,一般筆記に使ってみたけれども,硬すぎて使いものにならなかった。欧州のHBだからね。それ相応の覚悟を持って使わないといけない。普段から2Hを使っている人ならばいいかもしれない。

● Musgrave,丸の内店にはあった。ANGERS で取扱いをやめたということではないらしい。興味のない人にはどうでもいいことですがね。
 Musgrave は福島市にある「ペントノート」にもある。他にもあるんだろうけど,ぼくが知ってるのはこの2つ。
 ちなみに,ぼくが持っているのはこの4種。上の2本は ANGERS で,下の2本は「ペントノート」で買ったもの。

● BLACKWING は依然として ANGERS では取り扱っていない。今ないんだから,これならも取り扱うことはないんでしょうね。
 BLACKWING の現物を初めて見たのは ANGERS の上野店だった。その後は LoFt でも見るようになったけど,リアル店舗から撤退,ネット販売もゴタゴタし始めた。今は旧に復しているようなんだけども,ANGERS は再び取り扱うつもりはないらしい。

● ANGERS でも外国人のお客さんが目立つ。彼らにすれば,日本の文具はすッッッッごく安く映るでしょう。
 世界に冠たる日本製文具なんだから,自国でも買えるんだろうけど,自国で買うよりずっと安く入手できるに違いない。

● ANGERS は特に高額商品を扱っているわけではないけれども,何とはなしの格式があるじゃないですか。自分が使っているものを ANGERS で見かけると,ヤッタという気持ちになる。
 測量野帳は ANGERS にありますね。野帳の品揃えは,しかし,ぼくにははるかに及ばない。こっちは千冊を超える在庫を抱えてますからね。ANGERS に負けることは絶対ないッス。トホホのホ。

2026.05.30 学用品でいいんじゃね?

● うさぎや自治医大駅前店(正式には自治医大店)。学用品の品揃えは栃木県でも群を抜く。
 学用品を見て歩くのは楽しいものだ。子供たちに使われる文具には,それだけである種の華があるというものだ。

● 文具なんて学用品だけあればいい。じつのところ,学用品だけあれば用が足りるのだ。鉛筆党員になってからはつとにそのことを感じる。
 まぁ,ぼくはノートに文字列を書いていくのが唯一の筆記シーンなので,必要な文具はごく少数ですむせいでもあるだろうが。

● と言っても,最も多くの文具を必要とする職業は「小学生」だろう。それらを最も頻度高く使わなければならない職業もまた同じ。
 その小学生の需要を満たすのが学用品なのだから,並みの大人が学用品で足りないはずがないのだ。

● そこに余計な要素,たとえば所有欲を満たすだとか,気分を上げるだとか,ビジネスシーンで通用するだとか,などというのを持ち込んでしまうから,学用品を使わない大人が大半になる。
 いや,ぼくも学用品には分類されない筆記具も使っているんだけれども,できるだけ学用品に収まるように工夫したいと思っている。鉛筆をメインの筆記具にしていると,そこへの距離はそんなに長いわけではない。

● しかし,大人の文具をひと通りは使ってきているから,学用品で賄おうとも思えるわけだろう。そこを飛ばして,最初から学用品でいいと思える人は,皆無ではないかもしれないけれども,ほとんどいないだろう。
 小学生の文具好きは,早く大人になってシャープペンや万年筆を使ってみたいと思っているはずだ。ぼくはそうだった。晴れて自分のお金で文具を買えるようになったときに,学用品でいいやと思える人はいない。
 そこから学用品に戻って来るまでには長い歳月を必要とする。

● キャラクター柄の鉛筆と消しゴム。筆箱のガワと中身を小学校低学年の児童と同じものにしたいという野望を抱いておりましてね。
 準備は完了している。あとはいつやるかだけ。

● 1冊だけ残っていた Campus-Rollbahn コラボの測量野帳。このまま売れ残る運命か。回収すべきか。
 さすがにもうお腹いっぱいの感があって,放置しちゃいました。

2026.05.30 黄色のゴム付き鉛筆の書き比べ

● あと1回で終わりにする。黄色のゴム付き鉛筆の書き比べ。

 トンボ 2558
 三菱 9852
 アイボール ジャノメ GOLDEN SWORD
 サンフレイム(製造は北星)
 コーリン 701
 ムーンラビット 3600
 キリン 6000
 RHODIA(賛助出演)

 いずれもHB(RHODIA には硬度表記なし)。黄色といってもレモン色から山吹色まである。

● じつはこれ,前にもやってますんでね。結論は出てるんです。
 トンボ2558の圧勝。対抗馬は三菱9852ではなくて,サンフレイムが来る(Bで比較すると2558と9852は僅差なのだが)。コーリン710が想像以上にいい。2558と五分以上を張るのは北星9606なのだが,9606は黄色じゃないのでね。
 アイボールは使ってないので,これがどこまで喰い込むか。下の3本はほぼ論外。

● ただし,これもね,現在も容易に入手できるのは2558と9852だけですのでね。
 サンフレイムと RHODIA も買えるは買えるんだけど,特に前者は取り扱っている店(ホームセンターがドラッグストアになる)が限られている。アイボールも現行品かもしれないのだが,リアル店舗で見かけたことはない。

● で,実際に使ってみた感想を以下に。トンボ2558の圧勝ということはない。
 書き味の滑らかさはコーリン710がトップ。コーリンは小学生の頃に使っていたはずだが,その頃の記憶と710の印象が噛み合わない。
 Hi pierce はわかるんですよ。そういう鉛筆でしょうよ。けど,当時使っていたであろう9900はとにかくザラザラしていたという印象なんでね。

● トンボ2558も当然いい。8900とは芯が違いますよね。
 三菱9852の芯は9800と同じものだと思える。9800に消しゴムを付けて,塗装を黄色にしたのが9852。ところが,それだけじゃなくて,たまたま今使っている9852はHBと表記されているのだが,2Hなのかと思うほどに薄いのだ。
 その点,2558は立派にHBであるのに加えて,8900より滑らかだ。8900に消しゴムを付けたものではない。

● ある文具店では2558には70円の値札を付けているのに対して,9852は60円と,10円の差を付けている。それが本来ではないかと思える。
 と言いっ放しでは9852の立つ瀬がないかと思って,別の9852を削って書いてみたのだけれども,こちらは普通にHBの濃さだった。こうなると,2558と9852の差はグッと詰まる。初めに使った9852は初期不良で,2本目を9852のモノサシにすべきですな。

● アイボールも書きやすかった。なめらかできちんと滑る。コーリン710,トンボ2558,アイボールを横一線としたい。
 9852も初めのが不良品だっただけで,決して悪くはない。次に来るのがサンフレイム。

● しかし,アイボール製品はタバコ型やダイナマイト型のような奇を衒ったものをたまに店舗で見かけることはあっても(桜木町駅前のコレットマーレ5階にある「STORY STORY YOKOHAMA」で見たことがある),普通の鉛筆は Amazon にもない。
 一般販売はやめてしまっているのだろう。やめざるを得ないところまで追い込まれているというのが実情なのだろうが,しかし,トータルで元気がいい印象がある。経営者のキャラクターの影響もあるのか。

● サンフレイムは北星鉛筆の製造。芯は中華製を使っていると聞いた。価格からして当然だが,中華製芯もだいぶ良くなっているのだろう。一般筆記には何の支障もない。
 ただし,これも入手難。ぼくは北星製の黄色いゴム付き鉛筆を使ってみたい一心で,地元はおろか東京や川崎に行った際に彼の地のドラッグストアやホームセンターを回ってみたが,見つけることができなかった。
 結局,メルカリに出ているものをポチったのだが,そこまでして手に入れるほどのものかどうか。

● ムーンラビットやキリンについて「論外」と言ってしまったけれども,あらためて使ってみるとそこそこ書ける。
 相当昔の鉛筆なのだろう(キリンには PAT.NO が印字されている)。でもって,その時代に共通の特徴なのかもしれないのだが,今のHBより薄い(硬い)。
 小学生の頃に使っていたコーリン鉛筆の記憶と710の書き味がまるで違うのも,同じ理由で説明できそうだ。710がいつ頃発売されたのか知らないが,ぼくが小学校を卒業したのよりはずっと遅いはずだ。(→ コーリン710の月顔は左向きだから,1982年より後に製造されたことになる。ぼくが小学生じゃなくなってから,10年以上後のものだ)

● RHODIA はルックスだけの虚仮威し。鉛筆としては凡庸だ。
 ただし,トンボやコーリンに比べればということであって,鉛筆として使用に耐えないということではない。しかし,実質よりもルックスに腐心しすぎじゃないかという印象は持つ。

● 消しゴムの消し味については確認していない。理由は2つある。ひとつは,古いものが多くて(〄がないのはサンフレイムとアイボールだけ),消しゴムが硬化してしまっていて,消しゴムの用をなさなくなっていること。
 もうひとつは,ぼく自身がゴム付き鉛筆の消しゴムを使うことがほぼほぼないことだ。だったら,ゴム付き鉛筆なんか使う必要ないじゃん。そのとおり。

● にもかかわらず,ゴム付き鉛筆もけっこうな数量が手元にあるのは,ひとつにはフォルムの面白さ。あと,黄色いゴム付き鉛筆は古き良き時代のアメリカを彷彿させるからだろうか。
 古き良き時代というのはあくまでイメージで,リアルにはそんなのはなかったと思うし,それと黄色いゴム付き鉛筆をリンクさせるのもとんだお門違いというものだろうけれども,戦後しばらく,アメリカは豊かさの象徴であったわけだし,アメリカンスタイルは日本大衆の憧れでもあった。ぼくはその時代の空気を多少は知っている。テレビで放送された「ポパイ」や「ララミー牧場」がかすかに記憶に引っかかっている。

2026年5月29日金曜日

2026.05.29 ユニ色鉛筆の書き比べ

● バカついでにもうひとつやってみようと思う。ユニ色の鉛筆書き比べ。

 三菱 Hi-uni
 三菱 uni
 三菱 uni-Popular
 三菱 uni star(uni-P の後継)
 コーリン Hi pierce
 アイボール Hi-new
 太陽 ELITE Ⅱ
 ユニオン 9500

 いずれもHB。下の3本は両切りピース。uni-P も初期にはそうだったが,ぼくが持っているのは頭が丸まっている。

● 中華製と思われるユニ色鉛筆も2本あるので,ついでに試してみる。上のやつは軸木の色からも塗装からも中華製で間違いない。
 下の “MEGURO” はひょっとしたら日本製か。そんなわけないな。

● いずれがアヤメかカキツバタ? 目隠しされたら,ぼくには皆目,見当がつかない,という結論になる予定(つーか,前にも書き比べたことがあったかな)。
 高品質のグラファイトペンシルが咲き揃う国,日本。その幸運をかみしめよ,諸君。

● Hi-uni,uni,uni star(uni-Popular)の差異は非常に知覚しにくい。微差すら感じない。
 絵を描くとまた違うのかもしれないが,文字を書くだけなら Hi-uni でなければならない理由はないと結論づけたい。一番安い uni star でいいんじゃないか。

● 「有隣堂しか知らない世界」でも取りあげていたが,Hi-uni の黒鉛量が最も多いらしい。が,筆線の濃さに差が出るわけではない。
 滑らかさに差があるか。ない。芯の減りに差があるか。ない。鉛筆の神秘のとば口に立ったような気がする。

● ただし,Hi-uni ではいけない理由もない。1966年の発売当時,Hi-uni は100円だった。60年後の現在でも150円(+税)なのだ。
 当時7円だった官製ハガキは85円,12倍になっている。Hi-uni はあり得ないほど安くなった。当時は高嶺の花ですらなかった Hi-uni も,今なら湯水のごとく使うことができる。いざ,使わんかな,使わんかな。

● もの皆すべて,大衆化するんだぜ。今はオメーラ(富裕層)が使ってろや。そのうちオレラのところまで落ちてくるからよ。
 オメーラがやってるのはしょせんその程度のもんよ。

● ところで。uni star は「なおく やさしく つよく」を校訓にした江西小学校のノベルティ。江西小学校とはどこにでもありそうな名前だが,「なおく やさしく つよく」の江西小学校はどこにあるんだろう。
 人生で大切なことはすべて小学校で教わりますな。自分の出身小学校の校訓は覚えていないんだけどね。

● この鉛筆を運動会の賞品(?)にするとは,なかなか太っ腹な。
 この鉛筆は〄付きだから少なくとも30年以上前のものだろう。当時の小学生は立派な中年になっているか,初老にさしかかっている。「なおく やさしく つよく」生きてきましたか? 今も「なおく やさしく つよく」生きてますか?

● コーリンの Hi pierce は三菱鉛筆が Hi-uni を出した翌年,1967年に世に出た。当然,Hi-uni を意識している。コーリンのフラッグシップ。しかし,価格は Hi-uni の半額の50円。
 非常に滑らか。書いていて紙から受ける抵抗感が最も少ない。芯は uni より軟らかめ,濃いめ。北星のHB的。

● 太陽の ELITEⅡは Hi pierce に近い。芯の濃さも同じくらい。
 アイボールの Hi-new はどちらかといえば uni 寄り。いや,文句なしに書きやすい。いい鉛筆だとストレートにわかる。
 ユニオン9500は一格落ちる感じ。中華製とおぼしき2本は同じ土俵に上げて比べてはいけないもの。悪くはないんだけどね。

● オリーブグリーン軸の鉛筆を書き比べるよりもずっと楽しい。ぼくはBか2Bがいいなと思っていたのだが,HBも許容範囲であることを再び確認できた。
 しかし,この路線を牽引したのは uni なんでしょ。1958年は日本鉛筆史の画期になった年なんでしょうねぇ。何だかんだ言って,三菱鉛筆だからできた。

● いや,トンボが HOMO No.4612 を出した1952年こそ画期だという意見もあるか。uni に先立つこと6年。残念ながら,ぼくは HOMO を使ったことはないのだが。
 現在の MONO に受け継がれているわけだが,もしトンボが HOMO のままにしていたら,日本鉛筆史の風景は今とは違っていたろうか。

● 鉛筆は古いものもかなりの量が残っているようで,メルカリなんぞをこまめにチェックすれば,ここにあげたユニ色鉛筆はさほど苦労せずに入手できる。が,現在まで残っているユニ色の鉛筆は uni だけであるのも事実。
 率直に申せば,あるべき姿になったのだとぼくは感じている。


(追記)

● ユニ色ではないのだけれども,近い色のコーリン CORE(5050)。これもいい鉛筆には違いないのだが,上記の鉛筆群(ユニオン9600を除く)よりはオリーブグリーンの列に加わるべきものかもしれない。三菱鉛筆で言うと9000に当たる感じか。
 高級鉛筆のラインナップでは三菱とトンボが競っていて,三番手のコーリンが同じようにするのは厳しかったのだろう。

● “For Draftmen,Designers,Copy-writers” とある。ダイソーで販売している北星の “かきかたえんぴつ” にも同じ文字が印刷されているが,元祖はこちらか。
 いや,元祖は別にあるのだろうかね。

2026年5月28日木曜日

2026.05.28 オリーブグリーン軸鉛筆の書き比べ

● 悲しくなるほど暇なので,オリーブグリーン軸鉛筆の書き比べを3日間限定でやってみようかと思う。

 トンボ 8900
 三菱 8800
 北星 9800
 アイボール ジャノメ555
 地球 9000
 地球 8800
 地球 200
 名山 3000
 キューピー 9600
 太陽 8000
 チェリーヨット 641
 LOND 8600
 水月 3510

● 探せばまだあるかもしれないが,とりあえずこの13本。三菱8800はひとまず置いて,現行品はトンボ8900のみ。
 ジャノメ555 は事実上入手ルートが断たれているので,現行品に数えない。LONDのみB,他はHB。

● こういうのはやる前から結果が出ているわけね。新しいものほど書き味はいいに決まっている。この世界にも技術革新はあったはずだ。
 にもかかわらず,こげなアホなことをやってみるのは,ひとつにはネタ作り。

● 百均の10本110円の中華鉛筆を含めて,鉛筆でさえあればどれでも大差はないという境地に至っているので,測定器としてぼくはあまり優秀ではない。そんなところで優秀であっても仕方がない。
 そこのところ,よろしく。

● はい,ちょこっと使ってみただけの印象をば。黙ってトンボ8900を使っとけ,という結論になるかと思っていた。
 いや,それでもいいんですけどね。今買えるのは8900しかないわけだしね。

● 結論は違う。どれか1本と言われれば地球200。他より濃くて軟らかい。北星9500に近いというか。北星9800より地球200の方が北星9500に近い。ぼくの好みに合う。
 地球200,ジャノメ558,北星9800,太陽8000,トンボ8900を一軍としたい。チェリーヨットもかなり健闘するが,補欠くらいか。地球も200以外は一軍に入らない。

● 水月は論外。HBなのに4Hか5Hの薄さ。経年劣化なのか元々なのか。おそらく後者だろう。戦後のドサクサにはこういう鉛筆も生産された。泡のようにいろんなメーカーが生まれては消えていった。
 コレクターや好事家には貴重なアイテムになるのかもしれないが,消えたものには消えたなりの理由がある。世の中が落ち着きを取り戻した後も生き残れるほどの品質を備えていなかった。

● あなたが好事家でもコレクターでもないのならば,そうした鉛筆をメルカリでチェックするなど時間の無駄だ。
 なお,三菱8800は選考対象外ね。だって9800があるんだから。

● 北星ならHBでいいけれども,三菱やトンボならBがいいと思っていた。いや,今もそう思っているのだが,サラッとHBの鉛筆群を使ってみて,三菱やトンボのHBも許容範囲内であることを確認できた。
 ので,こういうバカげた試みを3日も続ける必要はなくなった。今日の2時間でやめることにする。


(追記 2026.06.02)

● 地球8800には変わった書体のものもある。正常体のものよりも,書き味がちょっといいような気がする。いわく言い難いが,ちょっといい。
 が,一軍に加えることはないかな。一軍は本文に書いた5つで変わらない。

2026年5月27日水曜日

2026.05.26 中国製の鉛筆芯

● 最近,100円ショップで10本110円の中華製鉛筆を試してみて,予想以上にいいので,少し驚いている。
 これだったら鉛筆でありさえすれば何でもいい,細かい詮索は無意味だ,と思うに到っているのだが,中でも Seria のゴム付き鉛筆は秀逸だと思う。

● 前に一度使っていて,そのことは知ってはいたのだけれども,あらためて,これなら日本のメーカーが作った鉛筆に比べてもそうそう引けは取らないなと感じている。
 軸が細いので合うキャップがないのだが,それを除けば,ほぼほぼ文句なし。国産鉛筆より芯の減りが早いということもない。

● これを使っていると,三菱9800やトンボ8900のような普及品の芯は自社製ではなく,中国から輸入したものだろうとも思えてくる。
 黒鉛はもちろんほぼ全量を中国から輸入しているのだろうが,中国で芯に加工されたものを9800も8900も使っているのではないか。

● 苦言を呈しているわけではない。中国が作る芯も格段に良くなってきているのだろう。使えるものなら,そしてそれが安いのだったら,そちらを使うのは当然のことだ。
 そうして,製品価格を抑えるのが消費者に対する最大のサービスというものだ。

● ただし,北星の9500について,北星の杉谷社長と 𝕏 で次のようなより取りを交わしたことがある。去年の1月のことだ。
 北星9500はいい鉛筆です。芯は中華製だろうけれども,なかなかどうして。北星は他社より濃いめなので,軟らか芯が好きな人でもHBが適当かと思います。
 芯も日本製で頑張ってます
 えぇっ,9500は55円でしたよね。それでペイするんですか?
 ギリギリのギリw
 そうなんですか。三菱やトンボも,9800や8900の芯はどこかの時点で中国製に切り替えてるはずだと思ってました。でなければ,この価格で出せるはずがない,と。北星さんもまた同じ,と。いや,申し訳ありませんでした。不明をお詫びします。

2026年5月26日火曜日

2026.05.26 ラミーサファリ

● サファリ万年筆は何本か持ってるんだけど,サファリの解説動画ではこれが一番面白かったかな。
 「えもチャンネル」のこの解説は万年筆文化論的な趣もあって,この世界にかなり精通していないと語れないよなと思わせるもの。目からウロコが3枚くらい落ちた気がする。

● サファリ=安物 の時代もあったのだろうが,カクノやPreppyもある時代に5,000円は必ずしも安くはないかもしれない。Amazon では2,700円とかで売ってたりするけれども。

● ちなみに。カクノは使ったことがないが,Preppy はけっこう長く使ったし,今でも時々は使う。
 プラチナ純正よりも無印(ポリカーボネート万年筆)かコクヨの PERPANEP 版がぼくのお勧め。純正は嵌合を繰り返すうちにキャップにヒビが入ったり,キャップ内側の突起が摩耗して,嵌合が利かなくなることがある。無印やPERPANEP 版ならその点,安心できる。樹脂の強度が強い。

● サファリは簡単に模倣できる(だろう)から中華製のイミテーションも出回っている。それを本物と偽って販売する業者が,メルカリにのさばっていたこともあった。
 サファリにまで偽物が出るのかと思ったものだが,今はどうなったのか。

● しかし,中華製イミテーションもやくできている。1本198円だったかな。Amazon で何本か購入したが,Preppy より安くて,Preppy より剛性が高い。
 万年筆なんてこれでいいんじゃね,と思った。 

● 皆さんは万年筆に何を求めているのか。ぼくは文具における趣味性というのがよくわからない不粋な人間なので,インク漏れせずにほどほど快適に書ければそれでいいじゃん,と思ってしまうのだけど。

2026.05.26 在庫の憂鬱

● 自分を憂鬱にさせるもの。鉛筆の在庫。右の写真のケースが8つある。他に,鉛筆を立てた箱が部屋のアチコチにある。1割も使わないでぼくはこの世を去るだろう。
 世の中にはこんなものではない在庫を抱えている人も,少なくない数いるんじゃないか。いると思いたい。あなた方はぼくの癒しであります。

● 同じ鉛筆が何ダースもあったりする。どうしてそういうことになるかと言うと,メルカリの “まとめ売り” やヤフオクで買ったるものが多いからだ。同じものが大量にまとめて出品されているのに応じたからだ。
 が,それだけでもない。北星9606なんかは Amazon でまとめ買いをしちゃってたりする。

● しかし,金額的には大したことはない。数万円の話ではあるまいか。ただし,安いからこそ,増えるスピードが速い。あっと言う間に山になってしまった。
 一方で,鉛筆は万年筆のカートリッジインクやゲルボールペンのリフィルのようには減ってくれない。鉛筆1本を使い切るのは長い旅だ。何ともやる瀬ない。

● こちらは測量野帳を詰め込んでるタンス(?)。これが5段ある。他に,部屋のソチコチに積み上がっている。数えたくもないが,1,000冊以下はあり得ない。1,500冊くらいか。
 鉛筆に比べれば損耗度が速いので,生きてる間にそれなりには使えると思うが,他のノートも数百冊ある。半分も使えれば御の字だな。

● しかも。この期に及んでなお増え続けているのだ。鉛筆も同じだ。
 なぜか? 買い続けているからだ。懲りないというかね。際限のないバカというのが,間違いなくこの世に存在する。

● シコシコと使っていくしかないが,いくら使ったとて大して減らない。普通に使っていたのでは,この山は崩さない。
 個別に誰かにもらってもらうのでも追いつかない。寄付を受けてくれるところを探して,まとめて寄付するのが一番だ。

2026年5月25日月曜日

2026.05.25 理想の鉛筆使い

● ぼくがイメージする理想の鉛筆使いとは,三菱9800かトンボ8900といった,ごくありふれた普通の鉛筆を,淡々とかつ粛々と使い続けている人だ。
 Hi-uni や MONO100ではなく,まして BLACKWING やパーフェクトペンシルといった際物でもなく,普通に小学生や中学生が使っていそうな9800や8900をあたりまえのように使っている人。

● SNS で鉛筆の書き味比べなんぞという不粋なマネは間違ってもしない。鉛筆の個人品評会は行わない。ノーガキを垂れるようなバカ丸出しはしない。
 9800や8900を使って,着々と成果物を積み上げている。

● ぼく一個は,鉛筆でありさえすればどれでもいいと思うに至っているのだが,つまり10本110円で売られている百均中華鉛筆でも問題ないと思っているのだが,理想の鉛筆使いは10円の鉛筆は使わない。100円ショップで文具を買うという発想がない。
 高価でもなく,かといって極端に安いのでもなく,9800や8900を使っている。

● 文具店に普通に置いてあるから,それを使っているたいったふうだ。鉛筆じたい興味があるわけではないから,いい鉛筆はないかと探すことはあるけれども,細かな差異に振り回されることはない。
 安さを求めることにもさほどに熱心ではない。そんなことに時間とエネルギーを費やすなんて,思いもしない。

● 要するに,鉛筆じたいには格別の関心がないように見える。鉛筆を使ってする作業に気が向いている。
 海に来たら遠くまで泳ぐことを考えるタイプだ。波打ち際でチャプつくことには興味がない。

● 左の写真は,黒田前日銀総裁が妙な持ち方で8900を弄びながら,記者の質問に答えているのを写したものだと思うのだが(ネットから拝借した),この飄々とした感じがいいと思っている。
 彼が実施した異次元の金融緩和には様々な意見があろうかと思うが,そういったこととは別に,この写真の風情はなかなかいい。

● 彼が手にしているのが鉛筆であること,その鉛筆が8900であることが重要だ。ここでの小道具は8900でなくてはいけない。
 彼が常時8900を使っていたのかどうかは知らないが,この感じがぼくが理想とする鉛筆使いのイメージだ。

2026年5月24日日曜日

2026.05.24 コーリン鉛筆の記憶

● 大昔の田んぼの村では,小学校の隣に “よろずや” が1軒あって,鉛筆や消しゴムはそこで買うものだった。そこにはコーリン鉛筆しかなくてね。誰もがコーリン鉛筆を使っていた。9900が多かったんだろうな。
 たまに,トンボや三菱を使う子がいて,それはまだ見ぬ都会の風を運んで来るものだった。

● 自分の村には “よろずや” しかなかったけれども,隣の町には文具店があった。今から思えば小さな町の文具屋だったのだが,村の小学生にしたら別世界でしたよ。
 憧れの聖地。聖地すぎて滅多なことでは入れなかった。当時は何も買わないで出ることがなかなかしずらい時代でもあったしね。

● その文具店もとっくに消滅している。聖地のあった町じたい,過疎化に苦しみ,人口も半減。町全体をすきま風が通り過ぎる。
 昭和30年代にはトリスバーもあったんですよ。電電公社もあった。書店も3つあって,映画館まであったんですから。町を流れる川には屋形船が浮かんでいて,あの中で何をしているのだろうと,子供の想像を刺激したものでしたよ。

● でね,そのコーリン鉛筆にあまりいい記憶がないんだよね。学校の授業や勉強に使った(使わされた)ものにいい記憶があるって人はそんなにいないと思うんだけども,芯折れがあったり,芯と軸の接着が弱くて,書いてると芯が軸の中に潜り込んだりした。
 現在の百均中華鉛筆の方がずっといい,と思ってる。

● “よろずや” の取扱いがよろしくなかったのかもな。“よろずや” は素人商売で,サービスなんていう概念はなかったしね。
 何が言いたいのかっていうと,昔なんてロクなもんじゃなかったってことね。今の方がずっといい。民度,マナー,教養。そういったものを含めて,たぶん。

● ちなみに,コーリン9900。芯折れや芯のめり込みは見られない。あの記憶は変容されたか,自分で捏造したものなのか。
 しかし,書き味ははっきり劣る。好みの問題の範疇ではない。コーリンが他社に劣るというより,時代で説明した方がいいのだろうとは思うんだけれども。

2026年5月23日土曜日

2026.05.23 学校が多すぎる

● 北星鉛筆のアートセット。Amazon で買って,ひとつは持っている。
 メルカリを見てたら「学校の授業で使用していた物です」と紹介されてるのがあったので,ポチってしまった。そういうのに弱いんだな。

● どんな学校のどんな授業かは知らないけれども,6Bが少し減ってるだけで,あとはほぼ使ってない。
 他の鉛筆も使っていた? そうではない気がするよね。この程度の使用量で乗り切れる授業だったんだよな。

● 今って,大学を含めて学校が多すぎる気がするよ。偏差値50で入れる大学まであるんだもん。
 誰もがモラトリアムを持てる程度に豊かな社会になってるんだな。ありがたいや。
 日本人は18歳からの4年間で一生分のバカンスを取得する,と言っていた人がいたが,文系の大学に限ればたしかにそうかなぁと思いますよ。

● が,モラトリアムを貪るのは搾取されてるという側面もある。
 今の世間知をそのままに18歳に戻してもらえたら,進学は考えないかな。高卒公務員なんて悪くない。

● 社会人大学や大学院なんてのがドヤドヤとできたのはずいぶん前のことだ。リカレント教育なんて言葉も流行った。
 今になって思えば,少子化で経営が厳しくなるであろう学校法人を救済するための方便だったとわかるのだけれども,当時はなるほどなぁと思ったものでした。

● なのに,今でもそういうところにウカウカと通ってしまうヤツって何を考えてるんだろ。それを褒めそやす風潮が今でもある。
 いい加減にせんか。資格に振り回されて何が愉しいのだ?
 臨床心理士だとか社会福祉士だとか,そういうものは資格を出す側のためにあるのであって,そんな資格がなければ仕事をさせてもらえないようなところは,サッサと見限って別な場所に行くのがいい。
 まして,学士や修士という資格は持っていても仕方がないものの代表ではないか。

● 勉強したいなら独学に限る。効率がいい。自由が利く。
 と言いつつ,ぼくもその昔,放送大学を卒業しちゃってるんだよね。自分の黒歴史のひとつだわ。

● どうしても学歴コンプレックスを解消したいのなら放送大学は便利だと思うが,学歴なんてゴミだよ。わざわざコンプレックスの対象にするようなものじゃない。
 どうもね,学歴や資格というものに過大な幻想を持ってしまっている人が多いような気がする。かつての自分もそうだったのだが。

● 身も蓋もない話になってしまうのだが,学歴や資格って,無能の隠れ蓑にはならないんだよね。
 自分が思うように行かないのは学歴や資格がないからではないか。違うんだよ。それ,アンタが無能だからなんだよ。時間とお金をかけて学歴や資格を取ったところで,思うように行くようにはならないよ。
 自分の無能に向き合うのが嫌で,学歴や資格を取得すれば何とかなるんじゃないかと安直に思ってしまう例が多いんじゃないか。きちんと自分と向き合いなよ。

● 思うように行ってる人って,東大を出ているからじゃないんだよ。彼(彼女)が個として優秀だからだよ。
 だから,東大を出ているからといって,誰もが思うように行ってるわけじゃない。あたりまえのことだな。

● そうして,もっと大事なことは,優秀な人たちと同じ土俵で戦おうとしないこと。自分に合った生き方がどんな人にもあるよ。
 世間の常識からいったん離れてみないと,それは見えて来ないと思う。言葉にすればそういうことなのだが,特に若い人にはなかなか難しいことかもしれないね。世間の常識からいったん離れてみるってのはね。

2026年5月21日木曜日

2026.05.21 アメリカの鉛筆

● BLACKWING を初めて見たのは,ANGERS 上野店。その後,BLACKWING は日本のリアル店舗から撤退し,代理店ともゴタゴタがあったが,現在は再びリアル店舗に復帰し,Amazon Japan でも普通に買えるようになった。
 が,ANGERS は BLACKWING を取り扱っていない。

● BLACKWING は MADE IN JAPAN を表看板にしているが,消しゴムの取付けという最終工程をアメリカでやっているのだから,分類上は MADE IN USA になる。
 BLACKWING 以前から PALOMINO は日本メーカーに生産を委託していたらしいのだが,純正の MADE IN USA 鉛筆の現在事情はどうなっているのか。

● 中華製が席巻しているのかと思っていたのだが,意外にそうでもなさ気なんだよね。“もっと光を” 的状況であろうとは思うんだけど。
 現在,ANGERS にあるアメリカ鉛筆は MUSGRAVE がいくつか。軸の太さはドイツより日本寄り。
 MUSGRAVE は福島市の「ペントノート」にもあって,丸軸の鉛筆を今年の1月に買った。いずれもまだ使うに至っていない。

● ANGERS でもペントノートでも鉛筆は画材扱い。上記の鉛筆はいずれも一般筆記ではなくて,描画に使われる鉛筆かもしれない。
 特に,ペントノートで買ったのはそうっぽい。黒い方はずいぶんと太軸だしね。

2026年5月19日火曜日

2026.05.19 手書きは安価にできる老人向けの趣味

● 宇都宮テラスの休憩コーナー。席がひとつ空いてました。ノートと鉛筆を広げてね。
 随処に主となれば立処皆な真なり。わかったような,わからんような。

● 宇都宮駅ビルの休憩コーナーに移動。市内の高校に通っている女子生徒が何人か勉強していた。
 鉛筆を使ってる子はいないか。女子でもシャープペンかボールペンなんだな。鉛筆の子はいなかった。

● その彼女たちに混じって(向こうは迷惑だったろうが)鉛筆でA6ノートに文字を書きつけた。
 幸せな時間だったと言いたいのだけれども,家の方が落ちつくね。

● 昨日からポケモン Campus を使っている。全9種。3月にメルカリでノートを買いまくる波が来てしまって,そのときに買ったものの一部だ。
 1冊あたり367円の出費になっている。レギュラー Campus の4倍を投じている。ではあっても,1週間で使い切るのだが,1週間たっぷり遊べて367円なのだから安いものだ。
 DAISO や Seria で110円で買えるレギュラー Campus は嘘みたいに安いのだ。こんなに安いものを使わなきゃ損だと思うのだがな。

● 手書きは安価でできて,飽きが来ない。したがって,一生続けられる趣味になる。個人的にはオススメだ。
 誰にも見せるこたはないのだから,誰かに評価されることもない。好き勝手なことを好き勝手に書いていい。多時間消費型だから,毎日が日曜日になった老人組にこそピッタリの趣味になる。退屈からも自由になれる。

● 1日ノートを開いているのだから,1日何もしないで過ごすことになるわけだ。小学生の日記であれば,“特に何もなし” で終るのだが,老人組の場合はそうはならない。
 何もしていなくても,脳は勝手に動くようだ。書くことが枯れることはない。

● 多少は自分と向き合うことになるだろう。自分と会話するというところまではなかなか行けないけれども,頭に浮かんでいることを,その表層だけだとしても,文字にして吐き出すことは,前頭葉への刺激になっているのだと思いたい。
 肝はたくさん書くことだと思っている。上述のとおり,自分と会話するというところまでは辿り着けないのだが,そこに近づくためにはまず量を出すことだ。

● 毎日書いていれば,自ずと日記的雑記のようなものになるはずだが,今日はもうこれ以上書くことはないなとなってから,どれだけ吐き出せるか。
 これで書くことがなくなったというところがスタートライン。そこからどれだけ粘れるか。
 自分と対話するモードに入るのはそこからだ。前頭葉を刺激できるのも,そこからになるだろう。

● そのためには書く量の最低ラインを決めるのがいい。ぼくは1日に4枚(8ページ)書くことに決めている。
 A6で4枚だから大したことはない? いや,けっこう大変ですよ。

● 「モーニングノート」はA4で3ページ書くのがルールらしい。朝起きたらすぐに書き始める。A6ならば12ページになる計算だ。それを出勤前に書いてしまうというのだから,畏れ入る。
 それに比べれば,A6で4枚くらいチョロいものだろうか。チョロいと言える人もいるのだろうが,ぼくにはなかなかの難敵。どうにかこうにかクリアしているが,実際の運用は4枚目にかかればいいとしている。つまり,実質3枚。

● それでも,毎日それを続けるには,“毎日が日曜日” じゃないと辛い。会社に行かなければならない境遇にいたのでは,少なくともぼくにはできない。できれば2時間で片づけたいタスクだなとは思うものの,とてもとても。
 だからこそ,老人組の格好の趣味になるというわけでもある。時間を持て余すという感覚を持たずにすむ。

● それで充分じゃないですか。それが非常に安価でできる。
 その昔は,ノートも鉛筆も一般庶民では持てなかったものでしょう。それが湯水のごとく,水道代よりも安い値段で手に入るのだから,いい時代に生まれ合わせたものだ。ありがたいじゃありませんか。

2026年5月18日月曜日

2026.05.18 旅先に持ち出す鉛筆は北星9606

● 今回から出先に持ち出すのは北星の9606。持ち出し用の鉛筆は北星9500から始めたので,次は9606にするかといった程度のことだ。
 ちなみに,9606の次はいったん北星から離れて,伊東屋のイートンペンシルを使ってみるかと思っている。その次は北星に戻ってクラフツマン。

● 9606はHBしかないのだが,ぼくの好みで言うと,これに比肩するのはトンボ2558のB。
 消しゴムの性能だけでいえば,2558がわずかに勝る。が,ゴム付き鉛筆の消しゴムはぼくはほぼ使わないのでね。

● 鉛筆としての使い勝手ではかすかに9606かと思うが,ほとんどイーブンだな。軸色の好みで決めていいと思う。小豆色が好きか黄色が好きか。
 9606はリアルの文具店で見かけることがないので,知る人ぞ知るの域にとどまっているのかもしれないが,Amazon でいくらでも入手できるので,鉛筆党員なら一度使ってみる価値があると思う。

● 初めて9606を使ったときは,その滑らかさにこれは上等な鉛筆だと驚いた記憶があるのだが,今,自宅で使っているのが Hi-uni のBであるせいもあるのだろうか,あまりそれを感じなくなっている。
 9500と比べてもそんなには違わないかな,と。いい鉛筆であることは間違いないのだが,いい鉛筆じゃない鉛筆なんてそうそうない。いい鉛筆の中でどれだけいいかの戦いになる。

● ぼくは10本110円の百均中華鉛筆でもそこそこいいと感じてしまう人間なので,その鉛筆がどれほどいいかを測る測定器として不適であるかもしれない。
 世の中にはそのあたりの違いに敏感で,鉛筆選びに五月蝿い人もいるんだろうか。ま,あまりいないとは思うんだけど。

● 鉛筆ならどれでもいいという境地に至りつあるというか,こだわりが抜けてきたような気がする。
 ただし,硬度に関しては北星ならHB,三菱やトンボならB,STAEDTLER や FABER-CASTELL なら2Bか3B,といったところが好みに合うなとは思っている。

● すでに消滅している鉛筆メーカーの(したがって,それなりに古い鉛筆の)HBにはあまりいただけないものがあるなとも思っている。何でも現行品がいいとまで言うつもりはないけれども,鉛筆は基本,新しいものがいいかもしれない。
 唯一の例外があるとすれば,三菱9800だ。現在の “Matured” よりも昔の “Patented” の方が良かったんじゃないかと思ったことがある。まぁ,しかし,強いて問題にするほどのことでもない。今,入手可能な鉛筆ならどれでもいいかと思っている。
 三度生まれ変わっても使い切れないほどの鉛筆を買い集めてしまったので,ともかく順番に使っていかないとしょうがない。

● 9606を3本筆箱に入れているのだが,同じものを3本ではなく,たとえば9606,トンボ2558のB,イートンペンシルと,3種を1本ずつ入れて,書き味の違いを楽しむ方がいいなかなと,およそどうでもいいやうなことを思ってもみる。
 そんなものは頭で考えていないで,実地に試してみればいいことだ。どっちでも変わらないという結論になると思うのだが,ま,こうしたどうでもいいことで悩むのは快のひとつに数えていいだろう。どうでもよくないことで悩むのは,快どころか痛苦になることが多いけれども。

2026.05.18 ポケモン Campus

● 当分,A6 Campus を使っていくつもりだ。4月28日に使い始めた3冊を使い終えたので,次はポケモン Campus。9冊。
 リーフィア エーフィー ブラッキー
 イーブイ ブースター ニンフィア
 シャワーズ グレイシア サンダース

● 中紙は30枚。中紙にはイーブイのカットが描かれている。これは9種とも同じで,すべてこの絵になっている。ポケモンセンターでイーブイコレクションとして販売されたらしいからね。
 企画・デザインはサンスター文具。この分野,得意なんです,サンスター。ディズニー野帳もサンスターが噛んでるもんね。

● 今年の3月にメルカリで購入した。3冊セットなので3回ポチっている。〆て3,300円。1冊あたり367円。アホやったなと思わないでもない。
 ま,使えれば,367円であってもノート代なんて安いものだ。いくらで買ったかよりも,使えたか使えなかったかの方が重要だ。そうでしょ。

● 2ヶ月で使い終える予定。どんどん使っているつもりなのだが,在庫が減らない。使う以上に買っているからだ。
 買うのはバカでもできる。が,使うのはなぁ。

● 昨日まで使っていた澪ペーパーの Campus には万年筆(ラミーサファリ+弘前煉瓦レッド)を使ってみたが,少量しか入れなかったのでインクがなくなってくれた。
 再び鉛筆に戻す。何というのか,鉛筆の方が落ちつく。ホッとする。色々と好みはございましょう。ございましょうが,鉛筆がいいです。
 ベースは鉛筆で,時々の浮気先が万年筆やボールペンということでございますよ。筋金入りの鉛筆使用人とまではいかないと思うけれども,鉛筆使いが堂に入って来たかもしれない。

2026年5月17日日曜日

2026.05.17 BLACKWING 雑感

● 吾輩が1本だけ持っているBLACKWING。日本の鉛筆メーカー(大手2社ではない)が自社製品を作る傍ら,BLACKWING も作っているのだから,製造本数は微々たるもののはず。
 アメリカと日本以外の,欧州やアジア諸国ではどの程度売れているのかね。

● にもかかわらず,知名度と話題性は大したものだ。その最大の理由は,単体で販売されている鉛筆の中で世界最高値だからだろう。
 BLACKWING ユーザーは,意識してかしないでか,最高値だから買っているのじゃないか。消しゴムが使いやすいなどというのは,後付けの理屈のような気がする。

● ところで。BLACKWING の本体は日本製なのだが,白木の鉛筆をアメリカに持って行って,アメリカで塗装と消しゴムの取付けという最終工程をやっているのかというと,そうではあるまい。BLACKWING の塗装は日本のものだと思う。
 だったら,消しゴムの取付けも日本でやっているのではないか。日本で最終製品にまで仕上げて,日本から直接,各国に輸出しているのではないか。
 CCPC(カリフォルニアシーダープロダクツカンパニー)の鉛筆部門(PALOMINO)の事実上の本社機能は東京に置かれているのではないか。

● ところが,そうではないらしい。神戸派商店のサイトには「軸の製造はなんと日本。インセンスシーダーという北米カリフォルニア州とオレゴン州にだけ自生する柔らかな書き心地を叶える木材を日本に輸入し,高品質な日本製の黒鉛芯と合わせて日本の鉛筆職人によって軸が成形されます。消しゴムと金具はベトナム製。これらが最終的にアメリカに集められ,ドッキングし最高の1本が出来上がります」とある。
 BLACKWING ブランドマネージャー Alexander Poirier 氏も「日本とベトナムから加工したパーツを私たちの本国,アメリカに集めて特殊な機械でセットアップを行います。ですから,世界中から最高のものを集めて1本が完成するのです」と語っている。

● 消しゴムを取り付けるためだけに,いったんアメリカに集めるという,何ともムダなことをしているようだ。「特殊な機械でセットアップを行います」と言ったところで,同じことは日本の鉛筆メーカーでも難なくできるだろう。
 なぜそこまで委託しないのだ? そうした方がコストも削減できるだろうに。自分たちは企画と販売に完全特化した方がお得だと思うが。

2026年5月13日水曜日

2026.05.13 澪ペーパーの Campus

● 何だ,この書きやすさ。澪ペーパーとあるんだけれども,レギュラー Campus とは紙質が違う。少し薄い。鉛筆の滑りがいい。去年,メルカリで買ったものなんですけどね。
 この紙なら10本110円の中華鉛筆が Hi-uni に変わる。時にザラつきを感じることがある百均中華鉛筆を変身させる。一方,Hi-uni の書き味はあまり変わらない。

● このノートは百均中華で書いていくことにするかと思うほどで,このあたりも面白い。
 万年筆でも書いてみたくなった。ので,Preppy でちょこっと書いてみたのだけれども,万年筆でもけっこうな書き味。裏抜けなど1㎜もない(プラチナのブルーブラックだしね)。モレスキンの紙とは天地の差がある。

● そも澪ペーパーとは何ぞ。ググって解決。「ツルツル過ぎず,ザラザラ過ぎない,ゲルインク ボールペンでの筆記に最適な風合いを実現」した,コクヨのオリジナル紙らしい。この紙を採用した Campus は「Campus high grade」として販売されていた。
 「Campus high grade」には2種あって,ひとつは特厚口の「CYO-BO PAPER(帳簿用紙)」を採用したもの。「インクの裏うつりが非常に少なく,しっかりとした風合いが魅力」とのこと。
 もうひとつが「MIO PAPER (澪ペーパー)」のもの。「さらさらとした滑らかな書き味が特徴で,万年筆との相性が抜群」である由。

● この紙を使った Campus は現在では生産されていない。というか,最初から限定店舗での限定期間販売だったらしい。
 現在の PERPANEP は澪ペーパーの発展系なんだろうか。澪ペーパーは PERPANEP だと “サラサラ” に当たりそうなのだが,PERPANEP にはA6はないし,お値段も少々張るので,ミスター貧乏性のぼくは手を出すつもりはない。澪ペーパーの Campus はレギュラー Campus よりは高価だったものの,ビックリするほどの差はなかったようなんだけどね。

● とにかく,書いてて楽。ノートは主に Campus と測量野帳を使ってきたのだが,紙って大事なんだなとつくづく思っているところだ。
 楽に書けると “たくさん書く” に到るかもしれない。ずっとこのノートを使えるのであれば,1日4枚のノルマ(?)を5枚に引き上げてもいいかもしれないと思うほどだ。

● が,この紙を使った A6 Campus は存在しないのだから仕方がない。澪ペーパーの書き味はこの1冊でしっかりと味わっておきたい。
 高額ノートの中には澪ペーパー以上の紙を使っているのもあるんだろうかな。それらのノートも一通りは持っていると思うので,今後の楽しみにしよう。

● ただね,高額ノートというとモレスキンがその代表ということになるのでね。モレスキンで高額ノートの世界に入った人は,“高額ノート≒胡散臭いもの” と思ってしまうか,そこまで行かなくても,ノートの品質は価格と相関しないということを最初に学んでしまうかもしれないのだな。
 いや,このノートに出逢えたのはラッキーだった。あまり臆せず,鉛筆でガンガン書いていかないとな。

2026.05.13 北星のジーニアスペンシル

● Amazon をチラチラ見てたら,北星のジーニアスペンシルがあったのでポチった。クリップ付きのペンシルガード+ショートサイズの鉛筆。
 いえね,これが557円だったんですよ。ペンシルガード単体が556円なんですわ。そりゃ,百人中百人がこちらを買うでしょうよ。Amazon がこちらに誘導してるんだわ。

● 鉛筆はクラフツマンに似ているが(クラフツマンだと思う。ペンシルガードに合わせるんだからね),これくらいの長さになるとペンシルガードに装着したときに絵になるのだな。見た目の良さは正義だ。
 これと RHODIA No.11 をシャツの胸ポケットに入れておく。カッコいいね。インテレクチュアルだよ。ぼくはやらないけど。

● 実際に書いてみた。鉛筆はクラフツマンと同じもので間違いないようだ。鉛筆の長さは約13.5㎜。普通の鉛筆の3/4。
 この長さだとペンシルガードを装着した状態がちょうどいい感じになるわけね。鉛筆は使っていれば,一瞬たりとも同じ長さではいないわけだから,この均整美は言うなら幻想なんだけれどもね。

● genius は「非凡な才」という意味だろうから,そのかけらもない人間が使っていいのか。ま,いいに決まっている。
 にしても,クラフツマンのHB,いいですなぁ。これは世が世であれば,ぼくなんかが使ってはいけない鉛筆かもしれないよ。

● ペンシルガードと相まって,鉛筆に高級感を求める人にもよろしかろうと思う。鉛筆の身の丈に合った高級感で,パーフェクトペンシルのようなグロデスクさはない。
 軽快な高級感といいますかね。パーフェクトペンシルは鈍重な感じがするじゃないですか。

● 557円ならば BLACKWING が1本買える。「大人の鉛筆」も買える。さてさて,どうする,諸君。
 ワタクシメはといえば,Amazon で2本買ったんだけども,ヨドバシで3本追加のポチリをば。

● この製品は3年前の夏ですよね,世に出たのは。ところが,現物がない。ペンシルガードはどうにか楽天で買えたので,それで良しとして,現在に至っていたんですよ。ジーニアスペンシルは正直,忘れてましたよ。
 なので,親の仇を取るというのではないけれどもね,買えるようになってるのであれば,いくつか買っておこうかという感じです。

2026年5月11日月曜日

2026.05.11 旅先で使っている鉛筆

● 5月7日。出先に持ち出すのは北星9500。これくらいになるとだいぶ短くなったなと感じるのだが,まだ7㎝ある。1/2よりは短いが1/3よりは長い。
 しかし,9500の印字のところまで削ったあたりで,持ち出すのはやめて,自宅で使うことにしようと思う。

● はい,これくらいになった。まだまだ使えるわけだが,このあとは旅先ではなくて自宅で使うことにする。
 次の持ち出し用鉛筆は,同じ北星の9606。消しゴム付き鉛筆にキャップをはめると長すぎて筆箱に入らなかったりするので,自宅で使って多少短くしておいた。

● 3本ほど持ち出すつもりだが,1本でも足りるは足りる。鉛筆削りも一緒に持ち出すので。まぁ,でも,3本ユニットで。
 補助軸が使える程度に短くなれば,補助軸が太さも補ってくれるわけだが,長いうちはクツワの「プニュグリップ」で太さを補う。デフォルトの太さに慣れてきてはいるんだけどね。

● 自宅ではほぼ鉛筆一辺倒なのだが,外に持ち出すとなると悩ましさが生じる。鉛筆はファミリーを必要とするからだ。鉛筆削りだったり,補助軸だったり,キャップだったり,太さを付加するための小道具が必要になる。
 大人の外出なんだから手帳も持って出る。手帳用の筆記具類もつけ加わることになる。

● となると,筆箱の容量と相談しなきゃってことになって,一時期は鉛筆を持ち出すことを諦めたこともある。シャープペンにすればファミリーを連れ出す必要がなくなるのでね。
 で,シャープペンで困ることなんか何もなかった。だったらシャープペンでいいじゃないかとなるんだけれども,鉛筆にこだわりたいという根拠のない頑固さが頭をもたげてくるんですよ。

● 結局,筆箱の容量を増やすことで対応している。ペコちゃんの缶ペンケース,助かっておりますよ。
 小学校低学年の児童が使うようなものなのでありましょうが,筆箱の中身も小学校低学年の児童のそれとそんなには違わないと思う。
 手帳用の4色ボールペンと修正デープが入っているのが,大人っぽくはあるけれど。

● 筆箱なんてものは,外見も中身も児童と同じでいいのだと思っている。もっとも,最近の児童用の筆箱にはシックで高級感漂う革製のものがあったりするから,昭和原人の常識だけで判断すると間違うことも多いのだけどね。
 まぁ,でも,ぼくらのお手本は小学校低学年の児童にあり,と思っていれば,大方よろしいんじゃないかと思う。いい大人が,大人でも使えるものをってんで,アレコレ求めて右往左往するという,ガキっぽいことをしてどうする?

● わざわざ出先で鉛筆を削ってなくてもいいんじゃね? とも思う。さすがにハンドル式の鉛筆削りを持ち出すわけにはいかないので,手で鉛筆をクルクル回して削るんだけども,一抹の哀愁が・・・・・・
 いや,そんなことはないな。それもいいものだ。いい大人が,それも初老の男が,鉛筆を削っている図というのも,見ようによっちゃ愛らしいだはありませんか。

2026年5月10日日曜日

2026.05.10 小さな買物−NOLTY のA6ノート

● NOLTY とコバトパン工場のコラボノート。A5とA6があって,買うとすればA6で決まりなんだけどね,A6しか使わないんだから。
 中紙96枚ながら1,054円なのでね。ぼくには百均でも買える Campus だ充分だなと思って,しばらく見送ってたんですけどね。

● 結局,買いましたよ。色は水色,ピンク,アイボリーの3種。水色にしました。
 3.5㎜方眼は「メモティ」と同じですかね。「メモティ」の大型版。

● 世にはびこっている5㎜方眼は最も役立たずの罫線で,誰がこんなものを使うのだろうと思っているのだが,測量野帳(SKETCH BOOK)の3㎜,ほぼ日の3.7㎜には好感を抱く。3.5㎜も同様。

● 8枚折丁を12個重ねているようだ。この製本は手間もコストもかかるだろうが,その分,丈夫になる。
 ただし,8枚目から9枚目に移るときに,糊で貼り付けている部分が唐突に登場するので,何というのか,段差が生じてしまう。同じ製本の測量野帳を使っていて,唯一,違和感を感じるのがここ。
 このノートは測量野帳ほどベタッと貼りつけてない。丁寧というかスマートというか。

● 手帳用紙を使っている。万年筆でもいけるのじゃないか。
 同じ96枚のモレスキンポケットは2,870円だったか。モレスキンに比べればはるかに高品質・低価格に違いないが,モレスキンを比較対象にするのが間違いだな。

● あと,もうひとつ。これも NOLTY のA6ノート。こちらは中紙40枚。770円。製本は上のコバトパン工場のコラボノートと同じだが,5㎜ドット方眼。
 “JAPANノート A6(九州)” が商品名。四国や北海道もこれから出るか,すでに出てるんだろうか。栞に使えということか,表紙と同じ柄の紙片が付いている。ドット方眼は5㎜以外は見たことがない。まだ練れていないということか。

2026年5月9日土曜日

2026.05.09 アメリカの青年と意気投合した

● たとえば,ホテルのオープンスペースで “ノートに鉛筆” をやっていると,完全孤高の人になれる。ノートパソコンを開く人はいても,手書き族はまずいない。
 ごくたまに,お勉強する高校生が現れることはあるが。

● 特に外国人は,OFF であっても,ノートパソコンを持ち歩いている人が多い気がする。スマホ代わりにノートパソコン?
 手書き派は日本人以上に少ないのじゃないか。タイプライター文化圏の住人たちだ。

● で,完全孤高のぼくの近くにアメリカ(たぶん)の青年が座って,Think Pad を使い始めた。
 しばらくして,彼がぼくに話しかけてきた。ぼくは英語を解さないから,彼が何を言っているのかわからない。わからないけれども,訊かれた以上は答えなければならない。彼が何を訊いたのかを推測して答えた。

● しかし,彼は日本語を解さないようだ。英語でまた訊いたきた。日本語で返す。
 そのラリーをしばらく続けた。頓珍漢なやり取りで,何事かを伝え受け取ったということはまったくないのだけれども,すっかり意気投合した(気分になった)。

● 彼が最初に訊いてきたのは,補助軸に装着した鉛筆のことだと思う。それは何なのか,と。
 アメリカに鉛筆補助軸がないわけはないと思うのだが,使う人は少ないんだろうか。

2026年5月5日火曜日

2026.05.05 鉛筆追いかけ遊び

● FABER-CASTELL の9000番。印字の態様は2種。硬度表記が端にある方が新しいものだと思う。
 日本だとトンボ8900や三菱9800が細かく印字の仕方を変えており,その違いを追って全種揃えるといった遊びがわりと普通にある(ような気がする)。

● ドイツではどうなんだろう。日本ほど細かく変えてはいないのか。
 だとすると,単純すぎて遊びとして成立しない。どうなんだろうな。

● 違いがあれば追いかけたくなるのは,猫がマタタビに吸い寄せられるのと同じで,自然な反応だ。自然なのだから,新規参入者も同じことをしたくなるだろう。
 かくして,その業界(?)は淀んでいく。追いかけ遊び自体が,遊びとして廃れていく。

● 流行り廃りが生じるのは,まずそれが益体もないものであるからだが,参入者がある閾値を越えると廃れる。遊びの流行り廃りはそれで説明するよりしょうがない。
 ゲーム業界はそれに抗して,天才たちが必死の努力を重ねているのではないか。新しいものを生みだす努力だ。

● 𝕏 をはじめとする SNS も廃りのフェーズに入っているのではないかと思うが,Elon Musk を筆頭に関係者が懸命の努力を重ねていることだろう。
 ただし,𝕏 には益体があるのかもしれない(益体とは何かというのも,考えだすと袋小路にハマりそうだ)。鉛筆の追いかけ遊びと同列に置くのは違うかもしれない。