書名 意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本
著者 舘神龍彦
発行所 ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行年月日 2014.10.30
価格(税別) 1,400円
● 手帳術を扱った書物はこれまでにもたくさんあって(これからもたくさん出るんだろうけど),すでにすべては言い尽くされているのではないかと思う。
思うんだけど,目に入ると読んでしまう。
● この本は術を説くものではなく,術が成立する理由をていねいに説明している感じ。以下にいくつか転載。
(手帳は)出荷時に完成している工業製品ではありません。むしろ,ユーザーが自らの好みに合わせてソフトウェア・アプリをインストールするパソコンやスマートフォンに近いといえます。同じメーカーの同じ型番の手帳であっても,十人十色の使われ方の実態がそこにはあるのです。(p2)
そもそも,いま手帳に夢中になっている,二十代から四十代くらいの人たちには,「手帳は予定管理のためのものである」という考え方自体,昔のものに感じられるかもしれません。(p22)
ペンと紙の間にはエロスがある(p24)
手帳にはパソコンやスマートフォンのようにネット接続機能があるわけではありませんが,そのことが,逆に集中力につながっています。フェイスブックやツイッターから解放されて手帳に向き合うことで,自分との対話ができるわけです。ノートもそうですが,これは紙媒体ならではのメリットです。(p35)
手帳には必ず余白があります。欄外の余白やメモページはどう使ってもいいわけです。この自由度の高さはスマートフォンのスケジュール管理アプリにはないものです。(p39)
手帳に予定を記入することで,予定が「見える化」されるのです。予定を書くことで,書かれていない自分の時間と用事を効率化する。これが手帳を使ったスケジュール管理の要です。(p102)
「手帳を変えるといろいろ変えなければならなくなりますよね」。確かに,それまでと違う手帳を購入すると,記入方法や,どこに何を書くかなど,あたかも部屋を引っ越ししたかのように,やり方を一から考え直す必要があります。(p134)
筆記具に限らず,文房具に官能性能が求められるのは,そのほとんどが人間の神経が集中している手で扱う道具だからです。だからこそ,私たちは文房具を選ぶのにこだわり,迷うわけです。(p227)
● 手帳の達人が5人,登場。そのひとりが坂下仁氏。手帳に関することではまったくないんだけど,「ビールの代わりに炭酸水をのむ」(p180)と紹介されていたのが,目に入った。
ぼくも家飲みをやめられないでいるんだけど,缶チューハイの代わりに炭酸水を飲むことで,何とかできないかと思ってね。これ,コーラやサイダーではダメなんだよね。甘味のない炭酸水じゃないと。試してみようかね。
0 件のコメント:
コメントを投稿