この時期だとどうしても手帳売場を中心に見ることになる。来年の手帳はすでに購入済みなのだが,それでもそうなる。
● イギリスの Letts の手帳を並べている。Letts を並べているのはここぐらいのものだと思うのだが(いや,伊東屋にもありますけどね。っていうか,Amazon にある),どれくらい売れてるんだろうな。
世界で初めて手帳を作ったのが Letts だと聞いている。200年前のこと。文久遣欧使節に加わった福沢諭吉がパリで買って持ち帰った手帳も Letts の製品だったのだろうか。その時分には欧州の各国で作られていたろうかな。
● バーチカルで時刻スケールが12時間分しかないんだよねぇ。これでは使えないというのが普通の感覚かなと思うんだけども,それは日本ローカルの感覚で,スケジューリングの対象になるのは仕事だけであって,仕事を離れたプライベートはそもそもスケジューリングなどすべきではないというのが欧州標準だったりするのかね。それはそれで見識だと思うんだけどさ。
世界でも抜きんでた手帳大好き民族は日本人らしい。手帳とか日記とかが好きで,ブログを書く人の割合が高いのも日本。スケジューリングではなくて記録をつけておくために使うのだとすれば,なおのこと,12時間の枠しかないのでは使えないと感じるはずだよね。
● 和製手帳の方がいいと思いますねぇ。暦にも六曜とか日本独特のものがあるし,何より祝日が世界共通じゃないから,舶来品は使いにくいでしょう。
Made in China でもかまわないから,日本人に宛てた手帳の方がよろしからん。
● ペリカンのスーベレーン M1000 をしみじみと見た。買えないけどさ。価格は8万円を超えていたからねぇ。
ペリカンのスーベレーンは,軸の太さによって5種類があるらしい。太い順から 1000,800,600,400,300。ただし,最も細い 300 は,昨年,製造中止になっている。
400 は携帯用だという。日本人の平均的男性に向くのは 800 なんだろうか。価格はAmazonで53,000円ほど。10年使えば月額441円。極めて安い道楽になるが,ぼくは買わない(買えない)。
● 4万円で買える400が売れ筋かと思うんだけど,400 は要らない。これはもう,古道具屋も引き取らないほどの膨大な数の製品が,日本列島のそこかしこに埋もれているだろう。
もちろん,言葉のアヤというやつで,古道具屋に持っていけば引き取ってくれると思うんだけども,こちらの動画を見て,そういうことを言ってみたくなった。
万年筆はギフトが多い。だから,万年筆に興味のない人が買う。もらった方も使わないで眠らせている。数万円だからといって稀少なのではなく,大量に市場に出ているんだよ,と紹介されている。
0 件のコメント:
コメントを投稿