2024年10月14日月曜日

2024.10.14 道具に過度にこだわる愚

● 右の写真はメルカリに出品されている月光鉛筆。こうした古の鉛筆を使ってみたいとは思わなくなってきてるんだけど(筆記具界にピリオド奏法は要らんぜ),ゼロになったわけではない。
 ポチッてみるかと思わないでもない。が,4ダースは要らんわ,ということで思い留まった。

● 価格も1,980円。以前は,不用品処分的な価格だったような。持ってけ泥棒的というか。
 それがだいぶ高くなってきたようだ。コロナ禍収束後のインフレの大波はこういうところにも及んでるんですかね。
 あるいは,古鉛筆収集家が増えて来たんだろうか。

● 鉛筆(筆記具)を使うために鉛筆(筆記具)を使ってる人はいないはずだよね。何かを書(描)くために使っているはずなんですよ。
 書(描)くことに集中するには,過度に道具にこだわらないことが意外に大切でしょ。こだわってしまうのは,書(描)くことに集中できてないからなんですよ。

● 弘法筆を選ばずといえども,紙とペンはよく選べ,というのには一理どころか二理も三理もあるんだけれども,二理か三理しかないんでね。
 道具というのは,使い手の能力の欠如を基本的には補わない。弘法筆を選ばず,というのも一定の真理を含んでいるんですよ。

● 古鉛筆や万年筆の収集に走る人に,書(描)くことに集中できてる人なんかいないと思うんだよ。そういう人は,書(描)くを手段にして別の愉しみを追求してるんだな。
 それはそれで全然悪いことではないけれどもね。駄文しか書けないのに万年筆にこだわったり,ポンチ絵しか描けないヤツが画材にこだわってるのを見るのもなぁ。アンタ,それ滑稽だよ,と言いたくなるんだよな。

● 少なくともだよ,ニワカ収集家を指して,市場が荒らされますねぇなどと聞いたふうなことを言うのはやめてほしいぞ。おまえらも同罪なんだよ。
 自分が散々やってきたことを他人が始めるとそれを嘆くというんじゃ,ワタシは棒にも箸にもかからない大馬鹿野郎です,と自分で言ってるようなもんだろうよ。ま,実際,バカなんだけどさ。

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