2025年12月3日水曜日

2025.12.03 切り抜く人

● 青森市の魚市場の「お休み処」で変わった爺様を発見。大量の新聞記事(そのものではなくて,コピー)を持ち込んで切り抜いている。
 その記事を切り抜いて,スティック糊でA4コピー用紙に貼っている。

● コピーなんだったらそのままでいいんじゃないか。目当ての記事を蛍光マーカーで囲って,日付けと新聞名を書いておくだけでよかろう。
 切ってまたコピー用紙に貼るのは,そっくりムダな作業なのでは?

● そうしなければならない理由があるのかもしれない。人に見せて説得しなけれはいけないとか,プレゼンに使うとか。
 が,そういう仕事をしているようには見えないんだな。というか,もう仕事は引退している年齢のようなんだが。

● 説得するとかプレゼンするとかは,仕事でやるだけとは限らない。趣味のサークルでやることがあるかもしれない。
 あるいは,彼は何かの分野の専門家で,講演の講師を頼まれたのかもしれない。その準備をしているのか?

● いやいや,そういうふうにも見えないな。そうしたいからそうしているようにしか見えない。彼はその作業が好きなのだろう。それが彼の趣味なのかも。
 ぜんぜん悪いことではない。趣味に優劣や貴賤はない。新聞記事をコピーして,それを切り抜いてまたコピー用紙に貼るのも,立派な趣味になり得る。

● これだけの記事をコピーするのも大変だったろう。どうやってこれだけの量をコピーしたんだろうか。自宅にコピー機があって,日々,気になった記事を黙々とコピーしてるんだろうか。
 1週間分だか1ヶ月分だか半年分だかをここに持ち込んで,切抜きの作業をしているんだろうか。

● 上階に市立図書館があるんで,図書館で暇に任せてコピーしたんだと思うんですけどね。
 趣味ではなく,何らかの目的があって,特定のテーマについて集中的に集めたものかもしれない。であっても,そういうことはネットでやる方が効率が圧倒的にいいんじゃないかと思わなではない。
 やはり,切り抜く作業をすることが彼の趣味なんだろうかな。

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