それで良いのだと思う。忘れるためにブログや SNS にログをまとめているという人が少なくないのではないか。
● 手書きで書いたものはどこかに残るような気もするが,それもブログや SNS と比べた場合の話で,“書くと忘れる” は一般則として認めていいような気がする。
児童・生徒は憶えるために書くのであるが,大人は忘れるために記録するのだ。だから,何度も同じことを書くことにもなる。同じことを何度も思いだして,思いだすとまた書くのだから。
● もちろん,書いたのだからこのノートの山のどこかにはあるはずだ,という信頼を自分自身に対して抱けるから,心安らかに忘れることができるのだ。
であれば,全文検索できた方がいいから最終的にはデジタルにしておくべきではないかというと,さにあらず。
● 書いたものの大半は忘れてしまっても,忘れたままでいても,差し支えないものだからだ。ブログやSNSにしても,自分が書いたものを検索することはあまりない。
手書きのノートにしても同様で,後で検索しやすいようにと施すアレやコレやの工夫の大半は,それ自体が余計なものだ。
● 書きっ放しにするのがいい。読み返す必要もない。いや,読み返してもいいのだが,読み返さないことを反省する必要はない。
書いたことはキレイに忘れて,脳内メモリを記憶に用いることを防げれば,書いた甲斐があるというものだ。忘れていいものを忘れるためにこそ,書くのである。
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